JPH02260608A - 強磁性金属鉄微粒子および製造方法ならびにこれを用いた磁気記録媒体 - Google Patents

強磁性金属鉄微粒子および製造方法ならびにこれを用いた磁気記録媒体

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JPH02260608A
JPH02260608A JP1082819A JP8281989A JPH02260608A JP H02260608 A JPH02260608 A JP H02260608A JP 1082819 A JP1082819 A JP 1082819A JP 8281989 A JP8281989 A JP 8281989A JP H02260608 A JPH02260608 A JP H02260608A
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JP
Japan
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ferromagnetic
magnetic
magnetic recording
recording medium
modified
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JP1082819A
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English (en)
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Toshio Kanzaki
壽夫 神崎
Toshinobu Sueyoshi
俊信 末吉
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Maxell Ltd
Original Assignee
Hitachi Maxell Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、特定の副成分を含む強磁性金属鉄微粒子お
よびこの強磁性金属鉄微粒子を用いた磁気記録媒体に関
し、さらに詳しくは、PあるいはBを含有する化合物に
より化学的に修飾を施して成る経時劣化の改良および酸
成分吸着の減少された強磁性金属鉄微粒子と、この強磁
性金属鉄微粒。
子を用いて得られる耐候性および耐久性に優れた磁気記
録媒体に関する。
〔従来の技術〕
磁気記録媒体は、通常、ポリエステルフィルムなどの基
体上に磁性粉末、結合剤樹脂、有機溶剤、およびその他
の必要成分からなる磁性塗料を塗着してつくられ、最近
は、磁性粉末として従来の強磁性酸化物に比べ高い保磁
力(Hc)、高飽和磁化(σS)を示し、高密度記録の
磁性素材として注目されている微細な粒子形状を有する
強磁性金属鉄微粒子(α−Fe)が使用されている。
しかし、該強磁性α−Fsは、一般に酸化反応を受は易
く粉体の保存中、あるいは磁性塗料化の工程中、雰囲気
・温度・湿度等の条件に応じた酸化反応が進行し、その
結果σSの低下、場合によっては更にHcの低下をもた
らし、強磁性α−Fe本来の特性を損なう事が大きな問
題点となっている。
この対策として、従来より強磁性α−Feの表面層を気
相中あるいは液相中にて水または空気等により極めてゆ
るやかに酸化被膜を形成させ、酸化反応に対する安定性
を向上させようという試み等が提案されている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかし、これらの方法もσs、Hcの経時的な劣化を防
止する方法としては、充分ではなく、未だ、満足できる
ものが得られていない。
また強磁性α−Feや表面層に酸化被膜を形成させた強
磁性α−Feは、酸成分の吸着が非常に多く、酸成分と
結合剤樹脂とを混入する系の磁気記録媒体において、強
磁性α−Feと結合剤樹脂との結合を酸成分が阻害し、
磁気記録媒体の塗膜強度を低下させるばかりではなく、
酸成分を非常に多く吸着するため、磁気記録媒体の潤滑
性を低下させる事などにより、磁気記録媒体での耐久性
が悪く、磁気記録媒体用磁性素材としては、満足ゆくも
のではない。
〔問題を解決するための手段〕
本発明者等は、(強磁性α−Fe微粒子の経時的な劣化
を防ぎ、かつ酸成分の吸着を抑制する方法を)鋭意検討
した結果、特定の副成分を有するα−Feについては、
該強磁性α−Fe粒子表層部をP及びBの少なくとも一
種を含有する化合物により化学的に修飾する事によって
著しい改良効果が得られ、新しい表面層を持った強磁性
α−Feを提供しうるに至った。
この発明は、Co−Ni、A1.Si、P及びBを副成
分とする強磁性α−Fe微粒子に一般式%式% (ここでR1−R1は同−又は異なる有機基である。
また代表的なものとしては、Rが水素またはメチル基、
エチル基やフェニル基等の有機基である。)で表される
化合物などを用いて強磁性α−Feの表面を化学的に修
飾することであり、修飾するには強磁性α−Feを有機
溶媒中に分散させ、その中に該PおよびBの少なくとも
一種を含む化合物を投入し、加水分解させる方法がある
しかして、PおよびBの少なくとも一種を含む化合物の
修飾により、強磁性α−Fe表面の化学的性質を安定化
するとともに、活性なポイントを修飾するため、酸化反
応の進行を抑制するとともに、酸性分の吸着を減少させ
る。
なお、P及びBの少なくとも一種が強磁性α−Feに対
する重量比で0.0005〜0.10の範囲内となるよ
うにするのが好ましく、さらには0゜001〜0.05
の範囲内になることが好ましい。
またこの発明で用いる強磁性α−Feとしては、特に製
造の履歴に制限されず1組成的に磁気特性向上のために
導入されたCo、Ni、AL、Si、PおよびBのうち
少なくとも一成分以上を副成分として含有する強磁性α
−Feであることが必要である。
このようにして得られた、PおよびBの少なくとも一種
を含む化合物で修飾した強磁性α−Feを用いる磁気記
録媒体は、常法に準じて製造され、たとえば、この強磁
性α−Feを、結合剤樹脂、有機溶剤、およびその他の
必要成分とともに混合分散して磁性塗料を調製し、これ
をポリエステルフィルムなどの基体上に、ロールコータ
−など任意の塗布手段によって塗布し、乾燥して製造さ
れる。
この磁気記録媒体において、強磁性α−Fe粉末の磁性
層中に占める体積は、15容量%以上とすると、強磁性
α−Fe粉末の結合剤樹脂中における分散性向上効果、
飽和磁束密度向上効果、耐久性向上効果が特に大きいた
め、15容量%以上にするのが好ましい。
また、ここで用いる結合剤樹脂としては、塩化ビニル−
酢酸ビニル系共重合体、ポリビニルブチラード樹脂、繊
維素系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリエステル系樹脂
、イソシアネート化合物など従来汎用されている結合剤
樹脂が広く用いられている。さらに、有機溶剤としては
、トルエン、メチルブチルケトン、メチルエチルケトン
、シクロヘキサノン、テトラヒドロフラン、酢酸エチル
など従来から汎用されている有機溶剤が、単独または二
種類以上混合して使用される。
このようにして製造される磁気記録媒体としては、ポリ
エステルフィルムなどのプラスチックフィルムを基体と
し、この基体の片面に磁性層を有する磁気テープ、両面
に磁性層を有する磁気ディスク、さらに円板やドラムを
基体とする磁気ディスクや磁気ドラムなど、磁気ヘッド
と摺接する種々の形態を包含する。
〔実施例〕
次に、この発明の実施例について説明する。
実施例I Si含含有−Fe粉末(平均長径0.5μm、平均針状
比10、Si含有量3.5重量%)  20kgをエタ
ノール400Q中に懸濁させ、これにトリメチ)Li 
IJ ン酸[PO(OCR,)3コを2.7kg添加し
、よくかきまぜながら水4.9Qを100m1/■in
の速度で徐々に添加した。添加後さらに2時間かきまぜ
た後、ろ過分能して、よぐ乾燥した。
次いで、該Si含有α−Fe粉末をシャーレ上に展開し
、60℃、相対湿度90%R,h、に調節した乾燥器中
で経時劣化テストを行った。
また、酸性分吸着量の測定として、ミリスチン酸の1w
t%トルエン溶液にSi含含有−Fe粉末を投入、分散
し、3日後の該粉末への吸着量を粉の重量変化により測
定した。
実施例2 実施例1において、Si含含有−Fe粉末をAll含有
−Fe粉末(Al含有量5重量%)に変更し、同様の実
験を行った。
実施例3 実施例1において、Si含含有−Fe粉末をNi含含有
−Fe粉末(Ni含有量5重量%)に変更し、同様の実
験を行った。
実施例4 実施例1においてトリメチルリン酸[PO(○cHi)
zlをトリエチルリン酸CP O(OCt Hs )3
13.5kgに変更し、同様の実験を行った。
実施例5 実施例1において、トリメチルリン酸[PO(OCR,
)、12.7kg、水4.9Qをトリメチルボロン[B
(OCR,)315.8kg、水9.0Qに変更し、同
様の実験を行った。
実施例6 実施例5において、Si含含有−Fe粉末をA1含有α
−Fe粉末(Al含有量5重量%)に変更し、同様の実
験を行った。
実施例7 実施例5において、Si含含有−Fe粉末をNi含含有
−Fe粉末(Ni含有量 5重量%)に変更し、同様の実験を行った。
実施例8 実施例5においてトリメチルボロン[B(QCHx)3
]をトリエチルボロン [B(OC,H,)3] 8.1kgに変更し、同様の
実験を行った。
実施例9 実施例1において、トリメチルリン酸[PO(o CH
3)3 ] 2 、7 kg−水4.9Qをトリメチル
リン酸[PO(OCR3)331.4kgとトリメチル
ボOン[B (OCH3)3コ2.9kgの混合溶液、
水7、OQに変更し、同様の実験を行った。
比較例1〜6 実施例1〜9おいて、Si含含有−Fe粉末をPおよび
Bの少なくとも一種を含む化合物による修飾を行わず、
同様の実験を行った。
結果を表1に示した。
表1 上表より明らかなように、本発明により得られた強磁性
α−Feは、経時的な劣化が大きく減少すると共に、酸
成分の吸着も激減した。
次に上記の各サンプル(実施例1〜9、比較例1〜6)
を使用し、強磁性α−Fe粉末100重量部と、VAG
H(U、C,C,社製、塩化ビニル−酢酸ビニル−ビニ
ルアルコール共重合体)10重量部と、バンデックスT
−5201(大日本インキ化学工貞社製、ポリウレタン
、数平均分子量2〜3万)6重量部と、ミリスチン酸5
重量部と、MS−500(加電化社製、カーボンブラッ
ク)1重量部とをそれぞれ85重量部のメチルイソブチ
ルケトンとトルエンとの混合溶媒に分散させた組成物を
3Ω容量のスチール製ボールミル中にいれ、これを72
時間回転させ、よく分散させて磁性ペーストに、トルエ
ン40重量部とコロジオンL(武田薬品工業社製、三官
能性低分子量インシアネート化合物)2重量部をさらに
加え、磁性塗料を調製した。この磁性塗料を厚さ12μ
mのポリエステルフィルム上に、乾燥後の塗布厚が4μ
mとなるように塗布、乾燥し、鏡面加工処理を行った後
、172インチ幅に裁断して磁気テープをつくった・ 次いで、各塗膜を60℃、相対湿度90%R,h。
に!g節した乾燥機中で経時劣化テストを行った6また
。各塗膜からのミリスチン酸の抽出量を、ガスクロマト
グラフィーにより測定した。
また、各塗膜の摩擦係数をルビー摺動試験を行うことに
より求めた。
また、各塗膜の耐久性試験として、市販のビデオデツキ
を使用し、−5℃の環境下でスチル耐久性試験を行った
その結果を、表2に示す。
表2(続き) 上表より明らかなように、本発明により得られた磁気記
録媒体は、経時的な劣化が減少すると共に、磁気記録媒
体からの酸成分の抽出量も増加し、それによる摩擦係数
の低下がみられ、磁気記録媒体のスチル耐久性も非常に
向上した。
〔発明の効果〕
以下説明したように、C01Ni、Ti、Al、Si、
PおよびBのうち少なくとも一種以上を副成分として含
む磁性還元鉄粉の表面に、あらたにPおよびBの少なく
とも一種を含む化合物により化学的に修飾させた強磁性
α−Feは、経時的な劣化が大きく減少すると共に、酸
成分の吸着も激減した。またこのような強磁性α−Fe
を使用した磁気記録媒体は、経時的な劣化が減少すると
共に、磁気記録媒体からの酸成分の抽出量も増加し、そ
れによる摩擦係数の低下がみられ、磁気記録媒体のスチ
ル耐久性も非常に向上し、磁気記録媒体の機械的特性を
火曜に改善した。
特許出願人日立マクセル株式会社 代表者永井 厚

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)Co、Ni、Ti、Al、Si,PおよびBのう
    ち少なくとも一種以上を副成分として含む磁性還元鉄粉
    の表面に、あらたにP及びBの少なくとも一種を含有す
    る化合物により化学的に修飾させたことを特徴とする強
    磁性金属鉄微粒子。
  2. (2)請求項(1)記載の強磁性金属鉄微粒子を磁性層
    中に含有させたことを特徴とする磁気記録媒体。
  3. (3)Co、Ni、Ti、Al、Si、PおよびBのう
    ち少なくとも一種以上を副成分として含む磁性還元鉄粉
    を有機溶媒中に分散させ、その中にP及びB含有有機化
    合物を投入し、加水分解させることにより磁性還元鉄粉
    の表面に、あらたにPおよびB含有化合物により化学的
    に修飾させたことを特徴とする強磁性金属鉄微粒子の製
    造方法。
JP1082819A 1989-03-31 1989-03-31 強磁性金属鉄微粒子および製造方法ならびにこれを用いた磁気記録媒体 Pending JPH02260608A (ja)

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS55111105A (en) * 1979-02-20 1980-08-27 Mitsui Toatsu Chem Inc Raw magnetic material
JPS62156202A (ja) * 1985-12-27 1987-07-11 Mitsui Toatsu Chem Inc アミン類処理強磁性金属粉末

Patent Citations (2)

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