JPH0225968Y2 - - Google Patents

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JPH0225968Y2
JPH0225968Y2 JP1984099635U JP9963584U JPH0225968Y2 JP H0225968 Y2 JPH0225968 Y2 JP H0225968Y2 JP 1984099635 U JP1984099635 U JP 1984099635U JP 9963584 U JP9963584 U JP 9963584U JP H0225968 Y2 JPH0225968 Y2 JP H0225968Y2
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longitudinal
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bead
metal gasket
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JP1984099635U
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、経時変化で幅方向よりも長手方向
に長い接合部材に生じた歪みによるシール効果の
低減を防止し得る金属ガスケツトに関する。
〔考案の技術的背景〕
接合部材の接合面間、例えば内燃機関のシリン
ダブロツクとシリンダヘツドとの接合面間のシー
ルには、金属ガスケツトが利用されている。金属
ガスケツトは、断面突状またはステツプ状のビー
ドを有し、このビードを接合面に圧接してシール
線を形成することによりシールを果すものであ
る。
〔背景技術の問題点〕
ところが、前記内燃機関の如き接合部材は、繰
返しの熱変化や分解・組立てによる繰返しの締付
け等の作用を受けて経時変化し、永久歪みを生じ
ることがある。例えば、第1図の如く多気筒内燃
機関のシリンダヘツド2とシリンダブロツク4と
は、長手方向に配設された複数の燃焼室6−1〜
6−4を備えているので、幅方向よりも長手方向
に長い接合面8,10を有している。このような
接合面8,10をシールするために、長手方向に
配設された各シール筒所たる各燃焼室6−1〜6
−4を囲繞するビード12−1〜12−4を弾性
金属板14に夫々形成した幅方向よりも長い方向
に長い金属ガスケツト16を介装しているが、前
記の如く経時変化で第2図の如くシリンダヘツド
2が湾曲して長手方向中央部側の接合面8,10
が互いに離間することがある。このようにシリン
ダヘツド2が変形すると、ボルト締付力によりシ
ールを果そうとしても長手方向中央部側の接合面
8,10の間隔が大きいので、ビード圧接力が不
足することになる。
このため、長手方向中央部側のシールが不完全
になり、シール漏れによりシール効果が低減する
不都合を生じた。このような不都合を解消すべく
締付力をさらに強めると、長手方向端部側のビー
ド圧接力が強くなりすぎ、ビード切断や接合面の
損傷によるシール漏れを生じる不都合があつた。
〔考案の目的〕
そこで、この考案の目的は、このような問題を
解消し、幅方向よりも長手方向に長い接合部材の
接合面をシールすべく長手方向に配設された各シ
ール箇所を囲繞して弾性金属板に夫々ビードを形
成した幅方向よりも長手方向に長い金属ガスケツ
トにおいて、経時変化で接合部材に歪みを生じた
際の長手方向中央部側の接合面が離間することに
よる長手方向中央部側のビードの圧接力の不足を
防止し得て、シール効果の低減を生じることのな
い金属ガスケツトを実現することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
この目的を達成するためにこの考案は、幅方向
よりも長手方向に長い接合部材の接合面をシール
すべく長手方向に配設された各シール箇所を囲繞
して弾性金属板に夫々ビードを設けた幅方向より
も長手方向に長い金属ガスケツトにおいて、前記
ビードと接合部材との間には長手方向中央部側が
長手方向端部側よりも厚いスペーサを設けたこと
を特徴とする。
〔考案の実施例〕
次にこの考案の実施例を図に基づいて詳細に説
明する。
第3,4図は、この考案の第1実施例を示すも
のである。図において、第1,2図と同一機能を
果す部分には、同一符号を付して説明する。
第4図に示す如く、接合部材である例えば多気
筒内燃機関のシリンダヘツド2とシリンダブロツ
ク4とは、長手方向に配設された複数の燃焼室6
−1〜6−4を備え、幅方向よりも長手方向に長
い接合部面8,10を有している。このような接
合面8,10をシールするために、幅方向よりも
長手方向に長い金属ガスケツト18を介装してい
る。
この第1実施例の金属ガスケツト18は、幅方
向よりも長手方向に長い接合面8,10をシール
すべく、長手方向に配設された各シール箇所たる
各燃焼室6−1〜6−4をそれぞれ囲繞するビー
ド20−1〜20−4を弾性金属板22に夫々設
けている。この金属ガスケツト18は、前記接合
部材たるシリンダヘツド2が経時変化により歪み
を生じて長手方向中央部側の接合面8,10が離
間することによる長手方向中央部側のビードの圧
接力の不足を防止すべく、スペーサを設けてい
る。
即ち、第3図に示す如く、金属ガスケツト18
の長手方向中央部側に位置するビード20−2,
20−3を長手方向端部側に位置するビード20
−1,20−4よりも接合面8,10に圧接させ
るように、異なる厚さt1,t2のスペーサである押
圧板24,26を設け、長手方向端部側に厚さt1
を有する押圧板24を配設するとともに長手方向
中央部側に前記押圧板24の厚さt1よりも厚い厚
さt2を有する押圧板26を配設している。
この構成による金属ガスケツト18は、シリン
ダヘツド2とシリンダブロツク4との間に介装さ
れ、ボルト(図示せず)の締付力によりビード2
0−1〜20−4をシリンダヘツド2の接合面8
に押圧板24,26を介して圧接されるとともに
シリンダブロツク4の接合面10に圧接され、各
接合面8,10にシール線を形成してシールを果
す。
このとき、長手方向端部側に位置するビード2
0−1,20−4は、厚さt1を有する押圧板24
によつて所要の圧接力により接合面8,10に圧
接される。一方、長手方向中央部側に位置するビ
ード20−2,20−3は、前記押圧板24の厚
さt1よりも厚い厚さt2の押圧板26によつて前記
ビード20−1,20−4の所要の圧接力よりも
強い圧接力により接合面8,10に圧接される。
この金属ガスケツト18を介装したシリンダヘ
ツド2とシリンダブロツク4とが前記の如く経時
変化で歪みを生じて変形した際には、第4図の如
く、長手方向中央部側に位置するビード20−
2,20−3を、長手方向端部側に位置するビー
ド20−1,20−4の押圧板24の厚さt1より
も厚い厚さt2の押圧板26によつて接合面に強く
圧接させているので、変形により生じた変位を補
償して圧接力の不足を防止し、所要の圧接力を保
持することができる。一方、長手方向端部側に位
置するビード20−1,20−4は、変形による
変位が小さいので、薄い厚さt1の押圧板24でも
充分に所要の圧接力を保持し得る。
このため、シリンダヘツド2とシリンダブロツ
ク4とが経時変化により歪みを生じて変形した際
の、長手方向中央部側の接合面8,10が離間す
ることによる長手方向中央部側のビード20−
2,20−3の圧接力の不足を防止することがで
き、変形によるシール漏れを生じることがなく、
シール効果の低減を防止することができる。
第5,6図は、この考案の第2実施例を示すも
のである。この第2実施例による金属ガスケツト
28の特徴とするところは、スペーサとして長手
方向端部側から長手方向中央部側に向つて次第に
厚くなるように傾斜させた楔状の押圧板30,3
2を設けたことにある。即ち、金属ガスケツト2
8は、各燃焼室6−1〜6−4を囲繞するビード
20−1〜2−4を弾性金属板22に夫々設け、
長手方向端部の厚さt3、長手方向中央部の厚さを
前記t3より大なるt4とし、厚さt3から厚さt4に向
つて厚さを直線的に漸次増加させることにより中
央部に向つて上昇傾斜させた楔状の押圧板30,
32を設けている。この金属ガスケツト28は、
第5図に示す如く、長手方向端部側に位置するビ
ード20−1,20−4に長手方向端部が厚さt3
の薄い楔状の押圧板30に配設するとともに、長
手方向中央部側に位置するビード20−2,20
−3に長手方向中央部が厚さt4の厚い楔状の押圧
板32を配設している。
この構成によれば、金属ガスケツト28は、シ
リンダヘツド2とシリンダブロツク4との間に介
装され、ボルト(図示せず)の締付力によりビー
ド20−1〜20−4をシリンダヘツド2の接合
面8に押圧板30,32を介して圧接されるとと
もにシリンダブロツク4の接合面10に圧接さ
れ、各接合面8,10にシール線を形成してシー
ルを果す。
このとき、長手方向端部側に位置するビード2
0−1,20−4は、長手方向端部が厚さt3の薄
い楔状の押圧板30によつて漸次増大する所要の
圧接力による接合面8,10に圧接される。一
方、長手方向中央部側に位置するビード20−
2,20−3は、前記押圧板30よりも厚く長手
方向中央部が厚さt4の厚い楔状の押圧板32によ
つて前記ビード20−1,20−4の所要の圧接
力よりも強い漸次増大する圧接力により接合面
8,10に圧接される。
この金属ガスケツト28を介装したシリンダヘ
ツド2とシリンダブロツク4とが前記の如く経時
変化で歪みを生じて変形した際には、第6図の如
く、長手方向中央部側に位置するビード20−
2,20−3を、長手方向端部側に位置するビー
ド20−1,20−4の長手方向端部が厚さt3
薄い楔状の押圧体30よりも厚く長手方向中央部
が厚さt4の厚い楔状の押圧板32によつて接合面
に強く圧接させているので、変形により生じた変
位を補償して圧接力の不足を防止し、所要の圧接
力を保持することができる。一方、長手方向端部
側に位置するビード20−1,20−4は、変形
による変位が小さいので、薄い厚さt3の楔状の押
圧板30でも充分に所要の圧接力を保持し得る。
このため、シリンダヘツド2とシリンダブロツ
ク4とが経時変化により歪みを生じて変形した際
の、長手方向中央部側の接合面8,10が離間す
ることによる長手方向中央部側のビード20−
2,20−3の圧接力の不足を防止することがで
き、変形によるシール漏れを生じることがなく、
シール効果の低減を防止することができる。
また、この第2実施例によれば、金属ガスケツ
ト28は、長手方向端部側に位置するビード20
−1,20−4に長手方向端部が厚さt3の楔状の
押圧板30を配設するとともに、長手方向中央部
側に位置するビード20−2,20−3に長手方
向中央部が厚さt4の厚い楔状の押圧板32を配設
していることにより、第6図に示す如く、シリン
ダヘツド2とシリンダブロツク4との変形により
生じた変位に対応してその変位を補償し得て、つ
まり、楔状の押圧板30,32によつて長手方向
端部から長手方向中央部に向つて漸次大となるよ
うに形成される間隔に対応し得て、これにより幅
方向よりも長手方向に長い接合面8,10の長手
方向に全長にわたり略同一の圧接力とし得て、全
体として同じ圧接力を保持して良好なシールを果
すことができ、シール効果の低減をより効果的に
防止することができる。
なお、スペーサたる押圧板の形状は、図示形状
に限定されるものではない。例えば、第2実施例
の長手方向端部の厚さt3から長手方向中央部の厚
さt4に向つて、厚さを変位と対応する上方に突の
曲線状に漸次増加させることもできる。これによ
れば、変位量と補償量とを一致させて全体として
均一な圧接力を保持し、より確実にシール効果の
低減を防止することができる。
〔考案の効果〕
このように、この考案は、幅方向よりも長手方
向に長い接合部材の接合面をシールすべく長手方
向に配設された各シール箇所を囲繞して弾性金属
板に夫々ビードを形成した幅方向よりも長手方向
に長い金属ガスケツトにおいて、前記ビードと接
合部材との間には長手方向中央部側が長手方向端
部側よりも厚いスペーサを設けたことにより、経
時変化で幅方向よりも長手方向に長い接合部材に
歪みを生じた際の長手方向中央部側の接合面が離
間することによる長手方向中央部側のビードの圧
接力の不足を防止し得て、これにより各部の変位
を補償してビードに所要の圧接力を保持させ得
て、シール効果の低減を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
第1,2図は、従来の金属ガスケツトの使用状
態を示す断面図である。第3〜6図はこの考案の
実施例を示し、第3,4図は第1実施例を示す金
属ガスケツトの側面図と使用状態の断面図、第
5,6図は第2実施例を示す金属ガスケツトの側
面図と使用状態の断面図である。 図において、2はシリンダヘツド、4はシリン
ダブロツク、18,28は金属ガスケツト、20
−1〜20−4はビード、22は弾性金属板、2
4は薄い押圧板、26は厚い押圧板、30,32
は楔状の押圧板である。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 幅方向よりも長手方向に長い接合部材の接合面
    をシールすべく長手方向に配設された各シール箇
    所を囲繞して弾性金属板に夫々ビードを設けた幅
    方向よりも長手方向に長い金属ガスケツトにおい
    て、前記ビードと接合部材との間には長手方向中
    央部側が長手方向端部側よりも厚いスペーサを設
    けたことを特徴とする金属ガスケツト。
JP9963584U 1984-07-03 1984-07-03 金属ガスケツト Granted JPS6114749U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9963584U JPS6114749U (ja) 1984-07-03 1984-07-03 金属ガスケツト

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JP9963584U JPS6114749U (ja) 1984-07-03 1984-07-03 金属ガスケツト

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JPS6114749U JPS6114749U (ja) 1986-01-28
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JP9963584U Granted JPS6114749U (ja) 1984-07-03 1984-07-03 金属ガスケツト

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JPS624765Y2 (ja) * 1978-10-07 1987-02-03

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JPS6114749U (ja) 1986-01-28

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