JPH0414674Y2 - - Google Patents

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JPH0414674Y2
JPH0414674Y2 JP1987060909U JP6090987U JPH0414674Y2 JP H0414674 Y2 JPH0414674 Y2 JP H0414674Y2 JP 1987060909 U JP1987060909 U JP 1987060909U JP 6090987 U JP6090987 U JP 6090987U JP H0414674 Y2 JPH0414674 Y2 JP H0414674Y2
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head gasket
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elastic ring
combustion chamber
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【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、内燃機関、特に多気筒内燃機関にお
いて、シリンダーブロツクとシリンダーヘツドと
の接合面をシールするガスケツトに関するもので
ある。
(従来の技術) 最近の多気筒内内燃機関は、アルミニユウム製
にして軽量化すると共に、高出力化される傾向に
ある。
内燃機関に供給する冷却水、潤滑油等の圧力は
低く、これらをシリンダーブロツクとシリンダー
ヘツドとの接合面でシールすることは比較的容易
であり、2〜8Kgf/cm2程度の面圧で充分であ
るが、燃焼ガスにおいては、ガソリンエンジンで
30〜100Kgf/cm2ヂーゼルエンジンでは60〜150
Kgf/cm2のガス圧があり、かつガス温は400℃
にも及ぶので、これをシールするに必要な面圧
は、それぞれ200〜800Kgf/cm2、500〜1200Kg
f/cm2にも達するといわれている。
このようなことから、シリンダーヘツドガスケ
ツトのシール性と耐久性とを向上させるための
様々な工夫がなされている。
その公知例として、第6図に示す(実開昭51−
118860号)構造のガスケツト11がある。
これは外側にシール材13を被覆した弾性金属
性薄板12を2枚重ね合わせて外周縁部を接着す
ると共に、中央に穿設する開口部14の周縁を1
枚宛相反する外向きに反らせてガスケツト11を
構成し、これをシリンダーヘツドガスケツトの孔
に嵌着し、開口部14周縁の反らせた部分の弾力
性と、ガスケツト1内の流体圧とを利用した自封
作用により、シリンダーブロツクとシリンダーヘ
ツドとの接合面をシールするようにしたものであ
る。
(考案が解決しようとする問題点) しかるにこの場合、外側の反らせた部分は、シ
リンダーヘツドボルトの大きな締付荷重により塑
性変形を起し易く、特に圧力、振動および熱が絶
えず変動して、過酷な条件下にある燃焼室周辺に
おいては、この反らせた部分が塑性変形して燃焼
ガスが吹き抜けるか、または疲労して亀裂を生じ
易いという欠点があり、このようなことから、な
お自封作用が不充分であつて所期の効果が得られ
ず、シール性と耐久性とに乏しいという問題があ
つた。
そこで本考案では、かかる従来の多気筒内燃機
関における問題点を解消して、ガスケツトの開口
部周辺の膨出部が塑性変形を起すことがなく、特
に燃焼室用開口部においては、繰返応力が作用し
ても疲労したり亀裂を生じたりすることがなく、
かつ膨出部の弾力性と燃焼室のガス圧とによる自
封作用を確実に発揮できるようにして、耐久性と
シール性とに優れたシリンダーヘツドガスケツト
を提供することを目的とするものである。
(問題点を解決するための手段) 本考案に係るシリンダーヘツドガスケツトは、
次のとおりの構成である。
金属または耐熱樹脂製の基板2を2枚重ね合わ
せて、適宜位置に貫設した燃焼室等流体用の開口
部の周縁にそれぞれ外側へ屈曲して段違い状の膨
出部3,3を形成すべく接着5し、外側面3a,
3aの近接位置に、膨出部3の膨出高さHよりも
小さい厚みの鋼材からなるシム6,6をそれぞれ
輪郭状に固着したシリンダーヘツドガスケツトに
おいて、燃焼室用開口部Aの前記膨出部3,3に
よつて形成される内側の環状凹部4に、軟質金属
からなる中実の弾性リング7を嵌着したことを特
徴とするシリンダーヘツドガスケツトである。
(実施例) 本考案に係るシリンダーヘツドガスケツトを、
図面を参照しながら説明する。
第1図および第3図に示すとおり、金属等から
なる方形の基板2を2枚重ね合わせて、燃焼室用
開口部A、潤滑油用開口部B、冷却水用開口部
C、および開口部Aの外周側に配列するシリンダ
ーボルト用開口部Dをそれぞれ貫設し、燃焼室開
口部A、流体用開口部BおよびCの周縁部には、
該周縁部をそれぞれ外側に屈曲して段違い状に突
出させた膨出部3,3を形成し、基板2,2の重
合部が接着5され、また燃焼室用開口部Aの膨出
部3,3の外側面3a,3aにより形成されるシ
ール面には、基板2,2と同質の鋼材からなるシ
ム6,6が固着されている。
ここで、流体用開口部周縁の膨出部3,3間に
形成されて、横U字状断面をなす環状凹部4のう
ち、燃焼室用開口部Aの環状凹部4には、第2図
のように、軟質金属からなる円形中実断面の弾性
リング7が嵌着されている。
更に、基板2,2の外表面には、弗素ゴム等の
合成樹脂からなる10〜50μの厚みの被膜8,8を
形成し、このようにしてシリンダーヘツドガスケ
ツト1を構成する。
前記基板2の構成は、冷延鋼、ステンレス鋼
等、およびポリアミド、ポリイミダゾール等の耐
熱樹脂、またはその繊維強化樹脂のうちのいずれ
であつてもよく、また、基板2,2間の接着5は
フエノール樹脂、エポキシ樹脂等耐熱性樹脂から
なる接着材を使用するか、または半田溶接するよ
うにしてもよい。
弾性リング7は、軟鋼線材、銅材リング等の断
面中実の軟質金属により構成されている。
またシム6,6の材質は、冷延鋼、またはステ
ンレス鋼とし、その厚みは膨出部3,3の膨出高
さHよりも小として、使用時の繰返荷重による膨
出部3,3の変形に対し、基板2の外側からスト
ツパーの使用をし、その変形を常時弾性範囲内に
維持させうるようにするものである。
シム6,6の厚みは、通常、膨出部3の膨出高
さHの5〜80%にすればよく、これよりも厚くす
るとシール効果が悪くなり、逆に薄くなると繰返
し荷重に対して塑性変形を起すことになる。
このような構成のシリンダーヘツドガスケツト
1を、シリンダーブロツクE、シリンダーヘツド
F間に介装して、シリンダーヘツドボルトにより
締付けた時の第2図相当断面の状態は、第3図に
示すとおりである。
すなわち、上、下の膨出部3,3は、その外側
面3a,3aに作用する、ボルトによる締付荷重
により交互に接近し、このため燃焼室用開口部A
の環状凹部4内においては、嵌着された中実の弾
性リング7が押圧されて徐々に変形し、そして、
シリンダーブロツクEとシリンダーヘツドFが、
それぞれ下および上のシム6,6の外表面に当設
した締付状態では、膨出部3,3はなお段違い状
であつて、その弾力が外向きに作用して外側面3
a,3aがシール面を形成すると共に、内側面3
b,3bには、断面楕円状に変形した状態の中実
の弾性リング7の長手面が接触し、挟持されるの
である。
更に、燃焼時、このようにして挟持された中実
の弾性リング7の内側から、第4図の矢印で示す
ようなガス圧が作用すると、弾性リング7は環状
凹部4内に押付けられて卵状に変形し、接着5を
燃焼ガスから保護すると同時に、膨出部3,3に
は、内側面3b,3bからこれを押し開ける力が
作用して、その外側面3a,3aがそれぞれシリ
ンダーブロツクE、シリンダーヘツドFを更に押
圧するのである。
このようにして、中実の弾性リング7は、運転
時の繰返しガス圧に際し、環状凹部4内において
その都度伸縮変形し、膨出部3,3の内側面3
b,3bを外側に向けて押圧するので、膨出部
3,3の弾力と中実の弾性リング7の押圧力と
が、外側面3a,3a、すなわちシール面に対し
て確実に作用するようになる。
前記実施例では、基板2,2を直接重ね合わせ
て接着5するようにしたが、これを第5図のよう
にして、中板9を介在させて接着5,5するよう
に構成してもよく、このようにしたシリンダーヘ
ツドガスケツト10により本考案と同様の効果が
得られるものである。
また、前記実施例では、中実の弾性リング7の
断面を円形にしたが、楕円形または長方形であつ
てもよいことは勿論である。
さらに、前記実施例では、基板2,2の外側面
に被膜8,8を形成したが、これを省略してもよ
い。
また、前記実施例では、燃焼室用開口部A以外
の流体用開口部の周縁にも段違い状の膨出部3,
3を形成するようにしたが、これをビード状の山
形にしてもよく、また、単に、開口部周縁にゴム
等による鳩目状シール材を介装するようにしても
よい。
(考案の作用効果) 本考案に係るシリンダーヘツドガスケツトの構
成は以上のとおりであり、これにより得られる本
考案の作用および効果は次のとおりである。
(1) 膨出部間の環状凹部に中実の軟質金属からな
る弾性リングを嵌着し、運転時の繰返しガス圧
に際し、環状凹部内でその都度伸縮変形し、膨
出部を外側に向けて押圧するように構成したの
で、シリンダーブロツクとシリンダーヘツドと
の相対的変位に対しても、膨出部の弾力と弾性
リングの膨出部に対する押圧力とを、膨出部外
側のシール面に対して有効に作用せしめ得るよ
うになり、このようにして所期の自封効果を確
実とし、優れたシート性が確保できる。
(2) また、燃焼室用開口部周縁の膨出部に近接し
て、膨出高さよりも薄手のシムを輪郭状に固着
し、かつ内側の環状凹部には中実の弾性リング
を嵌着するように構成したので、シリンダーヘ
ツドボルトの大きい締付荷重に対しても、この
膨出部の変形が確実に弾性範囲内に保持できる
ようになり、このため締め過ぎにより塑性変形
を起すことが最小となり、繰返応力が作用して
も疲労したり亀裂を生じたりすることがなく、
耐久性が著しく向上する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係るシリンダーヘツドガスケ
ツトを示す平面図、第2図は第1図のX−X線に
沿う端面拡大図、第3図は第2図に示す端面の、
シリンダーブロツクとシリンダーヘツド間におけ
る締着状態を示す端面図、第4図は更に第3図の
運転状態を示す端面図、第5図は本考案の他の実
施例を示す、第2図相当個所の端面図、第6図は
シリンダーヘツドガスケツトの開口部に嵌着する
ようにした従来のガスケツトの断面図である。 1……ガスケツト、2……基板、3……膨出
部、3a……外側面、4……環状凹部、5……接
着、6……シム、7……弾性リング、A……燃焼
室用開口部、H……膨出高さ。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 金属または耐熱樹脂製の基板2を2枚重ね合わ
    せて、適宜位置に貫設した少なくとも燃焼室用開
    口部Aの周縁に、それぞれ外側へ屈曲して段違い
    状の膨出部3,3を形成すべく接着5し、外側面
    3a,3aの近接位置に、膨出部3の膨出高さH
    よりも小さい厚みの鋼材からなるシム6,6をそ
    れぞれ輪郭場に固着したシリンダーヘツドガスケ
    ツトにおいて、 少なくとも燃焼室用開口部Aの前記膨出部3,
    3によつて形成される内側の環状凹部4に、軟質
    金属からなる中実の弾性リング7を嵌着したこと
    を特徴とするするシリンダーヘツドガスケツト。
JP1987060909U 1987-04-22 1987-04-22 Expired JPH0414674Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS6227262B2 (ja) * 1981-07-02 1987-06-13 Nippon Piston Ring Co Ltd

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JPS51118860U (ja) * 1975-03-20 1976-09-27
JPS6227262U (ja) * 1985-08-02 1987-02-19

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JPS6227262B2 (ja) * 1981-07-02 1987-06-13 Nippon Piston Ring Co Ltd

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