JPH02253952A - El素子用防湿フィルム - Google Patents

El素子用防湿フィルム

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Publication number
JPH02253952A
JPH02253952A JP1077428A JP7742889A JPH02253952A JP H02253952 A JPH02253952 A JP H02253952A JP 1077428 A JP1077428 A JP 1077428A JP 7742889 A JP7742889 A JP 7742889A JP H02253952 A JPH02253952 A JP H02253952A
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JP
Japan
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polymer layer
acid
crystalline polymer
film
polyester
Prior art date
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Pending
Application number
JP1077428A
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English (en)
Inventor
Katsuhiko Sumida
克彦 隅田
Yuji Izeki
祐司 伊関
Masahiko Suzuki
雅彦 鈴木
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Daicel Corp
Original Assignee
Daicel Chemical Industries Ltd
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Publication date
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Publication of JPH02253952A publication Critical patent/JPH02253952A/ja
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、エレクトロルミネッセンス素子等を保護する
上で好適なEL素子用防湿フィルムに関する。
[従来の技術と発明が解決しようとする課題]従来、ク
ロロトリフルオロエチレン重合体やその共重合体からな
るフィルムは、水蒸気透過率が小さいため、防湿性が必
要とされる種々の用途に使用されている。例えば、面状
発光素子としてのエレクトロルミネッセンス素子(以下
、EL素子という)において、水分による特性の劣化を
防止する防湿性フィルムとして使用されている(特開昭
58−117678号公報、特開昭57−185994
号公報)。
またクロロトリフルオロエチレン重合体からなるフィル
ムの防湿性、特に高温時の防湿性や寸法安定性を改善す
るため、クロロトリフルオロエチレン重合体のフィルム
を、特定の表面温度を有するロールで圧延する方法が提
案されている(特開昭83−280618号公報参照)
しかしながら、これらのEL素子用防湿フィルムでは、
防湿性が未だ十分でないため、発光層が湿度の影響を受
は易いEL素子を封止し、確実に保護することが困難で
ある。より詳細には、EL素子用フィルムは、通常、ク
ロロトリフルオロエチレン重合体からなる防湿層と、接
着層と、ポリアミド等からなる吸湿層とで構成されてお
り、EL素子の寿命は、フィルムの防湿性で大きく左右
される。そして、フィルムの防湿性は、防湿層の防湿性
だけでなく、防湿層と接着層との層間接着力や、接着層
と吸湿層との層間接着力によっても左右される。従って
、各層間の接着力が十分でないと、水分が各層間に浸透
し、EL素子を封止し長期に亘り保護することができな
い。特に、上記クロロトリフルオロエチレン重合体は、
表面エネルギーが小さいため、接着層との接着力が十分
でなく、長期に亘り一体性を確保するのが困難である。
またクロロトリフルオロエチレン重合体は、熱履歴によ
り結晶化が進み脆化する特性を有する。
従って、熱履歴が作用する環境下でEL素子用フィルム
として使用すると、防湿性を長期に亘り確保するのが困
難である。また加工に際しては、低温で行なう必要があ
る。
このように、従来のクロロトリフルオロエチレン重合体
からなるEL素子用フィルムは、各層間の接着力が十分
でなく、しかも熱履歴による影響を受は易いため、EL
素子の寿命が短く、車載用の液晶表示板(以下、LCD
という)のバックライト、特に湿度変化や温度変化が大
きな屋内外の表示燈などへの適用が困難である。
さらには、上記EL素子用防湿フィルムはクロロトリフ
ルオロエチレン重合体で構成されているため、コスト高
となるという問題もある。
従って、本発明の目的は、熱履歴が作用しても、長期に
亘り優れた防湿性及び接着性を保持し、EL素子を封止
するフィルムとして好適なEL素子用防湿フィルムを提
供することにある。
[発明の構成] 本発明者らは鋭意研究の結果、サーモトロピック液晶性
ポリマーが高い防湿性を示すことと、特定の熱可塑性ポ
リマーが液晶性ポリマ一対して優れた接着性を有するこ
とを見出し、本発明を完成した。すなわち、本発明は、
サーモトロピック液晶性ポリマーを含有する液晶性ポリ
マー層と、変性ポリオレフィン又はポリエステルを含有
する熱可塑性ポリマー層とで構成されたEL素子用防湿
フィルムにより、上記課題を解決するものであ、る。
本明細書において、液晶性ポリマーとは、加熱によって
軟化流動し成形可能となり、かつ溶融時に複屈折を有す
る異方性溶融相を示すサーモトロピック液晶ポリマーと
その組成物を意味する。
またフィルムとは、当該技術分野でシート等と呼ばれる
ことのある比較的薄く、実質的に平らな構造物全てを含
む意味に用いる。
上記の液晶性ポリマーとしては、下記の構成成分等から
なるポリマーが挙げられる。
(1)芳香族ジカルボン酸、脂環族ジカルボン酸の一種
又は二種以上 (2)芳香族ジオール、脂環族ジオール、脂肪族ジオー
ルの一種又は二種以上 (3)芳香族ヒドロキシカルボン酸の一種又は二種以上 (4)芳香族チオールカルボン酸の一種又は二種以上 (5)芳香族ジチオール、芳香族チオールフェノールの
一種又は二種以上 (6)芳香族ヒドロキシアミン、芳香族ジアミンの一種
又は二種以上。
上記構成成分からなる液晶性ポリマーとしては、1)・
構成成分(1)と(2)とからなるポリエステル、11
)構成成分(3)からなるポリエステル、111)構成
成分(1)と(2)と (3)とからなるポリエステル
、 1、v)構成成分 (4)からなるポリチオールエステ
ル、V)構成成分(1)と(5)とからなるポリチオー
ルエステル、 vi)構成成分(1)と (4)と(5)とからなるポ
リチオールエステル、 vil)構成成分(1)と (3)と(5)とからなる
ポリエステルアミド、 vlll)構成成分(1)と (2)と (3)と(5
)とからなるポリエステルアミド 等の組合せとして選択される。
なお、上記成分の組合せの範鴫には含まれないが、かか
る液晶性ポリマーには芳香族ポリアゾメチンが含まれ、
具体例としてはポリにトリロー2−メチル−1,4−フ
ェニレンニトリロメチリジン−1,4−フエニレンエチ
リジン)、ポリにトリロー2−メチル−1,4−フェニ
レンニトリロメチリジン−1,4−フエニレンメチリジ
ン)、及びポリにトリロー2−クロロ−1,4−フェニ
レンニトリロメチリジン−144−フェニレンメチリジ
ン)などが挙げられる。
更に上記成分の組合せの範鴫には含まれないが、かかる
液晶性ポリマーにはポリエステルカーボネートが含まれ
る。このポリマーは本質的には4−オキシベンゾイル単
位、ジオキシフェニル単位、ジオキシカルボニル単位及
びテレフタロイル単位を含んでいる。
前記芳香族ジカルボン酸としては、テレフタル酸、4.
4′−ジフェニルジカルボン酸、4゜4′−トリフェニ
ルジカルボン酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、ジ
フェニルエーテル−4゜4′−ジカルボン酸、ジフェノ
キシエタン−4゜4′−ジカルボン酸、ジフェノキシブ
タン−4゜4′−ジカルボン酸、ジフェニルエタン−4
゜4′〜ジカルボン酸、イソフタル酸、ジフェニルエー
テル−3,3′−ジカルボン酸、ジフェノキシエタン−
3,3′−ジカルボン酸、ジフェニルエタン−3,3′
−ジカルボン酸、ナフタレン−1,6−ジカルボン酸な
どの芳香族ジカルボン酸;芳香族ジカルボン酸のアルキ
ル、アルコキシまたはハロゲン置換体、例えば、クロロ
テレフタル酸、ジクロロテレフタル酸、ブロモテレフタ
ル酸、メチルテレフタル酸、ジメチルテレフタル酸、エ
チルテレフタル酸、メトキシテレフタル酸、エトキシテ
レフタル酸等が挙げられる。
脂環族ジカルボン酸としては、トランス−1゜4−シク
ロヘキサンジカルボン酸、シス−1,4−シクロヘキサ
ンジカルボン酸、1,3−シクロヘキサンジカルボン酸
等の指環族ジカルボン酸;脂環族ジカルボン酸のアルキ
ル、アルコキシまたはハロゲン置換体、例えば、トラン
ス−1,4−(1−メチル)シクロヘキサンジカルボン
酸、トランス−1,4−(1−クロロ)シクロヘキサン
ジカルボン酸等が挙げられる。
芳香族ジオールとしては、ハイドロキノン、レゾルシン
、4.4’ −ジヒドロキシジフェニル、4.4′−ジ
ヒドロキシトリフェニル、2.6−ナフタレンジオール
、4.4’ −ジヒドロキシジフェニルエーテル、ビス
(4−ヒドロキシフェノキシ)エタン、3.3’ −ジ
ヒドロキシジフェニル、3.3’ −ジヒドロキシジフ
ェニルエーテル、1.6−ナフタレンジオール、2.2
−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、1,1−
ビス(4−ヒドロキシフェニル)メタン等の芳香族ジオ
ール;芳香族ジオールのアルキル、アルコキシまたはハ
ロゲン置換体、例えば、クロロハイドロキノン、メチル
ハイドロキノン、1−ブチルハイドロキノン、フェニル
ハイドロキノン、メトキシハイドロキノン、フェノキシ
ハイドロキノン、4−クロロレゾルシン、4−メチルレ
ゾルシン等が挙げられる。
脂環族ジオールとしては、トランス−1,4−シクロヘ
キサンジオール、シス−1,4−シクロヘキサンジオー
ル、トランス−1,4−シクロヘキサンジメタツール、
トランス−1,3−シクロヘキサンジオール、シス−1
,2−シクロヘキサンジオール、トランス−1,3−シ
クロヘキサンジメタツールなどの脂環族ジオール;脂環
族ジオールのアルキル、アルコキシまたはハロゲン置換
体、例えば、トランス−1,4−(1−メチル)シクロ
ヘキサンジオール、トランス−1,4−(1−クロロ)
シクロヘキサンジオール等が挙げられる。
脂肪族ジオールとしては、エチレングリコール、1.3
−プロパンジオール、1.4−ブタンジオール、ネオペ
ンチルグリコール等の直鎖状又は分岐状脂肪族ジオール
が挙げられる。
芳香族ヒドロキシカルボン酸としては、4−ヒドロキシ
安息香酸、3−ヒドロキシ安息香酸、6−ヒドロキシ−
2−ナフトエ酸、6−ヒドロキシ−1−ナフトエ酸等の
芳香族ヒドロキシカルボン酸;芳香族ヒドロキシカルボ
ン酸のアルキル、アルコキシまたはハロゲン置換体、例
えば、3−メチル−4−ヒドロキシ安息香酸、3.5−
ジメチル−4−ヒドロキシ安息香酸、2.6−シメチル
ー4−ヒドロキシ安息香酸、3−メトキシ−4−ヒドロ
キシ安息香酸、3.5−ジメトキシ−4−ヒドロキシ安
息香酸、6−ヒドロキシ−5−“メチルー2−ナフトエ
酸、6−ヒドロキシ−5−メトキシ−2−ナフトエ酸、
3−クロロ−4−ヒドロキシ安息香酸、2.3−ジクロ
ロ−4−ヒドロキシ安息香酸、3.5−ジクロロ−4−
ヒドロキシ安息香酸、2.5−ジクロロ−4−ヒドロキ
シ安息香酸、3−ブロモ−4−ヒドロキシ安息香酸、6
−ヒドロキシ−5−クロロ−2−ナフトエ酸、6−ヒト
ロキシー7−クロロー2−ナフトエ酸、6−ヒドロキシ
−5,7−ジクロロ−2−ナフトエ酸等が挙げられる。
芳香族メルカプトカルボン酸としては、4−メルカプト
安息香酸、3−メルカプト安息香酸、6−メルカブトー
2−ナフトエ酸、7−メルカブトー2−ナフトエ酸等が
挙げられる。
芳香族ジチオールとしては、ベンゼン−1,4−ジチオ
ール、ベンゼン−1,3−ジチオール、ナフタレン−2
,6−ジチオール、ナフタレン−2,7−ジチオール等
が挙げられる。
芳香族メルカプトフェノールとしては、4−メルカプト
フェノール1.3−メルカプトフェノール、2−メルカ
プトフェノール等が挙げられる。
芳香族ヒドロキシアミン、芳香族ジアミンとしては、4
−アミノフェノール、N−メチル−4−アミノフェノー
ル、1,4−フェニレンジアミン、N−メチル−1,4
−フェニレンジアミン、N。
N′−ジメチル−1,4−フェニレンジアミン、3−ア
ミノフェノール、3−メチル−4−アミノフェノール、
2−クロロ−4−アミノフェノール、4−アミノ−1−
ナフトール、4−アミノ−4′−ヒドロキシジフェニル
、4−アミノ−4′−ヒドロキシジフェニルエーテル、
4−アミノ−4′−ヒドロキシジフェニルメタン、4−
アミノ−4′−ヒドロキシジフェニルスルフィド、4゜
4′−ジアミノフェニルスルフィド(チオジアニリン)
 、4.4’ −ジアミノジフェニルスルホン、2.5
〜ジアミノトルエン、4.4’ −エチレンジアニリン
、4.4’ −ジアミノジフェノキシエタン、4.4’
−ジアミノジフェニルメタン(メチレンジアニリン) 
、4.4’ −ジアミノジフェニルエーテル(オキシジ
アニリン)等が挙げられる。
上記各構成成分からなる前記ポリマー1)ないしvti
i)は、構成成分及びポリマー巾の組成比、シーケンス
分布によっては、溶融時に複屈折を有しないものも存在
するが、本発明で用いられるポリマーは上記ポリマーの
うち溶融時に複屈折を有するものに限られる。
本発明で用いられる液晶性ポリマーは、従来公知の方法
で製造することができる。
本発明で好適に用いられる完全芳香族ポリマーは、一般
溶剤には実質的に不溶である傾向を示し、従って、溶液
加1には不向きである。しかしながら、これらのポリマ
ーは通常の溶融加工法により容易に加工することができ
る。なお、特に好ましい完全芳香族ポリマーはペンタフ
ルオロフェノールにはいくらか可溶である。
本発明で使用される液晶性ポリマーは、成膜性等を損わ
ない範囲で適宜の分子量を有していてもよい。例えば、
好適な完全芳香族ポリエステルは、通常重量平均分子量
が約2,000〜200,000 、好ましくは約10
.000〜5O,000、特に好ましくは約20,00
0〜25.000である。また好適な完全芳香族ポリエ
ステルアミドは、通常、分子量が約5.OQO〜50.
000、好ましくは約10,000〜30,000.例
えば、15.000〜1.7 、000である。分子量
の測定は、ゲルパーミェーションクロマトグラフィーな
らびにその他のポリマーの溶融形成を伴なわない標準的
測定法、例えば圧縮成形フィルムについて赤外分光法に
より末端基を定量することにより実施できる。またペン
タフルオロフェノール溶液にして光散乱法を用いて分子
量を測定することもできる。
上記の完全芳香族ポリエステルアミドは、温度60℃で
ペンタフルオロフェノールに0.1重量%濃度で溶解し
たときに、少なくとも約2.0d!/g、例えば約2.
0〜10.0dJ/gの対数粘度(1゜V、)を一般に
示す。
特に好ましい異方性溶融相を形成するポリエステルは、
6−ヒドロキシ−2−ナフトイル、2゜6−シヒドロキ
シナフタレン及び2,6−ジカルボキシナフタレン等の
ナフタレン部分単位を約10モル%以上の量で含有する
。好ましいポリエステルアミドは、上記ナフタレン部分
と、4−アミノフェノール又は1,4−フェニレンジア
ミンからなる部分との反復単位を含有するものである。
具体的には以下の通りである。
(A、)本質的に下記反復単位I及び■からなるポリエ
ステル; 一部は、炭素数1〜4のアルコキシ基、ハロゲン原子、
フェニル基、置換フェニル基及びこれらの組み合せから
なる群から選ばれた置換基で置換されていてもよい。
(B)本質的に下記の反復単位■、■及び■からなるポ
リエステル; このポリエステルは、単位Iを約10〜90モル%及び
単位■を約10〜90モル%含有する。
−態様において単位Iは約65〜85モル%(例えば、
約75モル%)の量まで存在する。他の態様において、
単位■は約15〜35モル%、好ましくは約20〜30
モル%の低濃度の量で存在する。また環に結合している
水素原子の少なくともこのポリエステルは単位■を約3
0〜70モル%含有する。このポリエステルは、好まし
くは、単位■を約40〜60モル%、単位■を約20〜
30モル%及び単位■を約20〜30モル%含有する。
、また環に結合している水素原子の少なくとも一部は、
炭素数1〜4のアルコキシ基、ノ飄ロゲン原子、フェニ
ル基、置換フェニル基及びこれらの組み合せからなる群
から選ばれた置換基により置換されていてもよい。
(C)本質的に下記反復単位■、■、■及び■からなる
ポリエステル; (式中、Rはメチル基、クロロ、ブロモまたはこれらの
組み合せを意味し、芳香環上の水素原子に対する置換基
である) このポリエステルは、単位■を約20〜60モル%、単
位■を約5〜35モル%、単位■を約5〜18モル%及
び単位■を約20〜40モル%含有する。このポリエス
テルは、好ましくは、単位■を約35〜45モル%、単
位■を約15〜25モル%、単位Vを約10〜15モル
%及び単位■を約25〜35モル%含有する。ただし、
単位■とVの合計モル濃度は単位■のモル濃度に実質的
に等しい。また、環に結合している水素原子の少なくと
も一部は、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1〜4の
アルコキシ基、ハロゲン原子、フェニル基、置換フェニ
ル基及びこれらの組み合せからなる群から選ばれた置換
基により置換されていてもよい。この完全芳香族ポリエ
ステルは、温度60℃でペンタフルオロフェノールに0
.3W/V%の濃度で溶解したとき、少なくとも2.0
dJ/g、例えば2゜0〜10.Od、f/gの対数粘
度を一般に示す。
(D)本質的に下記反復単位1、■、■及び■からなる
ポリエステル; 一般式÷0−Ar−0+  ■ (式中、Arは少なくとも1個の芳香族環を含む2価基
を意味する)で示されるジオキシアリール単位 (式中、Arは前記に同じ)で示されるジカルボキシア
リール単位 このポリエステルは、単位Iを約20〜40モル%、単
位■を10モル%を越え、約50モル%以下、単位■を
5モル%を越え、約30モル%以下、及び単位■を5モ
ル%を越え、約30モル%以下の量で含有する。このポ
リエステルは、好ましくは、単位Iを約20〜30モル
%、例えば、約25モル%、単位■を約25〜40モル
%、例えば、約35モル%、単位■を約15〜25モル
%、例えば、約20モル%、及び単位■を約15〜25
モル%、例えば、約20モル%含有する。
また、環に結合している水素原子の少なくとも一部は、
炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1〜4のアルコキシ
基、ハロゲン原子、フェニル基、置換フェニル基及びこ
れらの組み合せからなる群から選ばれた置換基で置換さ
れていてもよい。
単位■と■は、ポリマー主鎖内でこれらの単位を両側の
他の単位に結げている2価の結合が、1または2以上の
芳香環上で対称的配置にある(例えば、ナフタレン環上
に存在するときは互いにバラの位置か、または対角環上
に配置されている)と言う意味で対称的であるのが好ま
しい。ただし、レゾルシノール及びイソフタル酸から誘
導されるような非対称単位も使用できる。
好ましいジオキシアリール単位■は であり、好ましいジカルボキシアリール単位■はである
(E)本質的に下記反復単位1、■、■からなるポリエ
ステル; 一般式+0−Ar−0)−■ (式中、Arは前記に同じ)で示されるジオキシアリー
ル単位 このポリエステルは、単位1を約10〜90モル%、単
位■を5〜45モル%及び単位■を5〜45モル%の量
で含有する。このポリエステルは、好ましくは単位Iを
約20〜80モル%、単位■を約10〜4°0モル%及
び単位■を約10〜40モル%含有する。さらに好まし
くは、このポリエステルは、約60〜80モル%の単位
!、約10〜20モル%の単位■、及び約10〜20モ
ル%の単位■を含有する。また環に結合している水素原
子の少なくとも一部は、炭素数1〜4のアルキル基、炭
素数1〜4のアルコキシ基、ハロゲン原子、フェニル基
、置換フェニル基及びこれらの組み合せよりなる群から
選ばれた置換基で置換されていてもよい。
好ましいジオキシアリール単位■は (式中、A「は前記に同じ)で示されるジカルボキシア
リール単位 であり、好ましいジカルボキシアリール単位■はである
(P)本質的に下記反復単位1、IX、X及び■からな
るポリエステルアミド; (式中、Aは少なくとも1個の芳香環を含む2価基また
は2価トランス−シクロヘキサン基を意味する)で表わ
される単位 一般式+Y−Ar−Z+X (式中、Arは前記に同じ。YはO%NHまたはNR,
ZはNuまたはNRをそれぞれ意味し、Rは炭素数1〜
4のアルキル基またはアリール基を意味する)で表わさ
れる単位 一般式+0−Ar−0チ   ■ (式中、Arは前記に同じ)で表わされるジオキシアリ
ール単位 このポリエステルアミドは、単位Iを約10〜90モル
%、単位■を5〜45モル%、単位Xを。
5〜45モル%、及び単位■を約0〜40モル%の量で
含有する。また環に結合している水素原子の少な(とも
一部は、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1〜4のア
ルコキシ基、ハロゲン原子、フェニル基、置換フェニル
基及びこれらの組み合せよりなる群から選ばれた置換基
より置換されていてもよい。
好ましいジカルボキシアリール単位■はであり、好まし
、い単位Xは であり、好ましいジオキシアリール単位■はである。
更に、本発明の異方性溶融相を形成するポリマーには、
一つのポリマー鎖の一部が上記異方性溶融相を形成する
ポリマーのセグメントから構成され、残りの部分が異方
性溶融相を形成しない熱可塑性樹脂のセグメントから構
成されるポリマーも含まれる。
上記液晶性ポリマーは耐熱性に優れるので、熱履歴によ
り防湿性が低下することがない。すなわち、上記液晶性
ポリマーの熱変形温度は、通常、80〜400℃、好ま
しくは120〜350℃程度である。特に熱変形温度1
50〜250℃の液晶性ポリマーは成膜性に優れるので
好ましい。また水蒸気透過率が約0.1g/−・100
 u・24時間・気圧以下であり、防湿性に優れる共に
、酸素ガス及び炭酸ガス透過性が1.Oee/−φ25
声・24時間・気圧以下であり、ガスバリア性にも優れ
る。また温度70℃、相対湿度96%で500時間放置
しても0.003〜0.02%程度しか変化せず、寸法
安定性にも優れている。
上記液晶性ポリマーは、液晶性ポリマー層に少なくとも
50重量%、好ましくは75重量%以上含有される。
本発明に使用される異方性溶融相を形成する溶融加工可
能なポリマー組成物は、■その他の異方性溶融相を形成
するポリマー、■異方性溶融相を形成しない熱可塑性樹
脂、■熱硬化性樹脂、■低分子有機化合物、■無機物の
うち少なくとも一種を含有していてもよい。なお、組成
物中の異方性溶融相を形成するポリマーと他の成分とは
熱力学的に相溶していてもよい。
上記■の熱可塑性樹脂としては、例えばポリエチレン、
ポリプロピレン、ポリブチレン、ポリブタジェン、ポリ
イソプレン、ポリ酢酸ビニル、エチレン−酢酸ビニル共
重合体、エチレン−アクリル酸エステル共重合体、エチ
レン−メタクリル酸エステル共重合体、アイオノマー、
ポリ塩化ビ二ル、ポリ塩化ビニリデン、ポリスチレン、
アクリル系樹脂、ABS樹脂、AS樹脂、BS樹脂、ポ
リウレタン、シリコーン樹脂、フッ素樹脂、ポリアセタ
ール、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレート
、ポリブチレンテレフタレート、芳香族ポリエステル、
ポリアミド、ポリアクリロニトリル、ポリビニルアルコ
ール、ポリビニルエーテル、ポリエーテルイミド、ポリ
アミドイミド、ポリエーテルエーテルイミド、ポリエー
テルエーテルケトン、ポリエーテルサルフオン、ポリサ
ルフォン、ポリフェニレンスルフィド、ポリフェニレン
オキシド等が含まれる。
上記■の熱硬化性樹脂としては、例えばフェノール樹脂
、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、ユリア樹脂、不飽和ポ
リエステル樹脂、ジアリルフタレート樹脂、アルキド樹
脂等が含まれる。
上記■の低分子有機化合物としては、例えば、熱可塑性
樹脂及び熱硬化性樹脂に通常添加される物質、すなわち
、可塑剤、酸化防止剤や紫外線吸収剤等の耐候・耐光安
定剤、帯電防止剤、難燃剤、染料や顔料等の°着色剤、
発泡剤、更に、ジビニル系化合物、過酸化物や加硫剤等
の架橋剤及び流動性や離型性の改善のための滑剤として
使用される低分子有機化合物が含まれる。
さらに上記■の無機物としては、例えば、熱可塑性樹脂
及び熱硬化性樹脂に通常添加される物質、すなわち、ガ
ラス繊維、炭素繊維、金属繊維、セラミック繊維、ボロ
ン繊維、アスベスト等の一般無機繊維、炭酸カルシウム
、高分散性けい酸、アルミナ、水酸化アルミニウム、タ
ルク粉、マイカ、ガラスフレーク、ガラスピーズ、石英
粉、けい砂、各種金属粉末、カーボンブラック、硫酸バ
リウム、焼石こう等の粉末物質及び炭酸けい素、ボロシ
ナイトライトや窒化けい素等の無機化合物、ウィスカー
や金属ウィスカー等が含まれる。
上記液晶性ポリマーを含有する液晶性ポリマー層の膜厚
は特に制限されないが、通常、1〜100041、好ま
しくは10〜500辱、さらに好ましくは50〜250
−程度である。
なお、上記液晶性ポリマー層は、単独では一般に接着性
が十分でないが、特定の熱可塑性ポリマーを含有する熱
可塑性ポリマー層を形成することにより、層間接着性、
他の被接着体との接着性を著しく高めることができる。
熱可塑性ポリマー層に含有される変性ポリオレフィン及
びポリエステルは、上記液晶性ポリマー層に対して接着
性を有するものであれば特に限定されない。この変性ポ
リオレフィンやポリエステルは、溶融状態及び冷却固化
後でも液晶性ポリマー層に対して優れた接着性を示す。
上記変性ポリオレフィンとしては、官能基が導入された
変性ポリオレフィンが好ましい。官能基としては、例え
ば、ヒドロキシ基、アルコキシ基、アルコキシカルボニ
ル基、アミノ基等、特にカルボキシ基、グリシジル基、
アルコキシシラン基が好ましい。これらの官能基は複数
組合せてもよい。
このような変性ポリオレフィンとしては、例えば、カル
ボキシ変性ポリオレフィン、グリシジル変性ポリオレフ
ィン、アルコキシシラン変性ポリオレフィン、カルボキ
シ変性エチレン−アクリル酸エチル共重合体、グリシジ
ル変性エチレン−アクリル酸エチル共重合体、アルコキ
シシラン変性エチレン−アクリル酸エチル共重合体、カ
ルボキシ変性エチレン−酢酸ビニル共重合体、グリシジ
ル変性エチレン−酢酸ビニル共重合体、アルコキシシラ
ン変性エチレン−酢酸ビニル共重合体等が例示される。
なお、カルボキシ変性、グリシジル変性、アルコキシシ
ラン変性とは、例えばアクリル酸、無水マレイン酸等の
不飽和カルボン酸又はその酸無水物;グリシジルアクリ
レート、グリシジルメタクリレート等のグリシジル基を
有する重合性不飽和化合物;、メタクリロキシプロピル
トリメトキシシラン等のアルコキシシラン基を有する重
合性不飽和化合物で変性したことを意味する。
また上記ポリエステルは、多価カルボン酸、多価アルコ
ール、ヒドロキシカルボン酸を構成成分としており、必
要に応じて、少量の一価のカルボン酸、−価のアルコー
ルが使用される。
多価カルボン酸としては、二価以上のカルボン酸、例え
ば、シュウ酸、マレイン酸、無水マレイン酸、コハク酸
、アジピン酸、ピメリン酸、スペリン酸、アゼライン酸
、セバシン酸、ドデカン酸等の脂肪族多価カルボン酸;
1.4−シクロヘキサンジカルボン酸等の脂環族多価カ
ルボン酸;フタル酸、無水フタル酸、テレフタル酸、イ
ソフタル酸、トリメリット酸、無水トリメリット酸、ピ
ロメリット酸、無水ピロメリット酸、トリメシン酸、ナ
フタレン−2,6−ジカルボン酸、ジフェニル−4,4
′−ジカルボン酸、3−スルホイソフタル酸等の芳香族
多価カルボン酸等が例示される。これらの多価カルボン
酸は一種以上混合して使用できる。上記多価カルボン酸
のうちテレフタル酸を主成分、例えば多価カルボン酸成
分中の30〜80モル%とするのが好ましく、他の多価
カルボン酸成分としてアジピン酸、セバシン酸、イソフ
タル酸が好ましい。
多価アルコールとしては、二価以上のアルコール、例え
ば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリ
エチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピ
レングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピ
レングリコール、ポリプロピレングリコール、トリメチ
レングリコール、1.4−ブタンジオール、1.3−ブ
タンジオール、1.5−ベンタンジオール、1.6−ヘ
キサンジオール、ネオペンチルグリコール、グリセロー
ル、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール等
の脂肪族多価アルコール;レゾルシノール、2.2−ビ
ス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、4.4’−ビ
ス(2−ヒドロキシエチル)フェニル−2,2−プロパ
ン、4.4′−ビス(2−ヒドロキシプロピル)フェニ
ル−2,2−プロパン、4.4’−ビス(2−ヒドロキ
シエトキシエチル)フェニル−2,2−プロパン等の芳
香族多価アルコールが例示される。これらの多価アルコ
ールは一種以上混合して使用できる。上記多価アルコー
ルのうち、エチレングリコール、1.4−ブタンジオー
ル、特に1.4−ブタンジオールが好ましい。
ヒドロキシカルボン酸としては、グリコール酸、オキシ
プロピオン酸等の脂肪族ヒドロキシカルボン酸;ヒドロ
キシ安息香酸等の芳香族ヒドロキシカルボン酸が例示さ
れ、一種以上混合して使用できる。
なお、ここにいうポリエステルには、該ポリエステルの
構成成分をセグメント構成成分とする他のポリマー、例
えば、ポリエステルエーテル、ポリエステルアミド、ポ
リエステルカーボネート等も含まれる。
なお、接着作業性等の点から、上記変性ポリオレフィン
及びポリエステルのうちヒートシール性やホットメルト
接着性を示すポリマーが好ましい。
これらの変性ポリオレフィン及びポリエステルは、一種
又は二種以上混合して使用される。また変性ポリオレフ
ィン及びポリエステルは、熱可塑性ポリマー層に少なく
とも50重量%、好ましくは75重量%以上含有され、
前記■の熱可塑性樹脂、■低分子有機化合物や粘着付与
剤、ワックス等、■無機物等を含有していてもよい。
上記変性ポリオレフィンやポリエステルを含有する熱可
塑性ポリマー層の膜厚は、接着性を損わない範囲であれ
ば特に制限されないが、通常0゜5〜50/ffi程度
で十分な接着性を確保できる。
本発明のEL素子用防湿フィルムは、従来慣用の方法、
例えばドライラミネート法、押出しラミネート法、共押
出し多層成形法等で形成することができる。なお、ラミ
ネート加工に際しては、コロナ放電処理、スパッタリン
グ処理、高周波処理、火炎処理、クロム酸処理、溶剤エ
ツチング処理、アンダーコート処理等や、これらを組合
せた表面処理を施してラミネートしてもよい。
さらには、本発明のEL素子用防湿フィルムは、ロール
延伸、ベルト延伸、テンター延伸、チューブ延伸等の延
伸手段により、適宜の倍率に一軸または二輪延伸されて
いてもよい。なお、液晶性ポリマー層及び熱可塑性ポリ
マー層のうち少なくとも一方が延伸されていればよい。
本発明のEL素子用防湿フィルムは、例えば第1図に示
されるように、液晶性ポリマー層(1a)と熱可塑性ポ
リマー層(2a)とが積層された二層構造であってもよ
く、第2図に示されるように、液晶性ポリマー層(lb
)の一方の面に複数の熱可塑性ポリマー層(2b) (
12b)が形成されていてもよい。
本発明のEL素子用防湿フィルムにおいて、液晶性ポリ
マー層と熱可塑性ポリマー層との積層形態は、図示の構
造に限定されるものではなく、種々の形態で構成するこ
とができる。また熱可塑性ポリマー層はポリアミド等か
らなる吸湿層等との接着性にも優れているため、吸湿層
に対して優れた他の接着層を形成する必要はないが、該
接着層を形成するのは任意である。
また熱可塑性ポリマー層は、液晶性ポリマー層の全面に
亘り形成されていてもよく、部分的に形成されていても
よい。
本発明のEL素子用防湿フィルムは、耐熱性、ガスバリ
アー性、寸法安定性等に優れる液晶性ポリマー層と、接
着性に優れる熱可塑性ポリマー層とで構成されているた
め、特に高温での防湿性、寸法安定性が必要とされるE
L素子用防湿フィルム、例えばEL素子を封止する防湿
性フィルムやEL素子の裏側に配される防湿性フィルム
等として好適である。このEL素子用防湿フィルムは、
前記クロロトリフルオロエチレン重合体からなるフィル
ムよりも防湿性に優れ、膜厚を小さくすることができ、
フィルムのコストを低減できる。
[発明の効果] 以上のように、本発明のEL素子用防湿フィルムによれ
ば、サーモトロピック液晶性ポリマーを含有する液晶性
ポリマー層と、変性ポリオレフィン又はポリエステルを
含有する熱可塑性ポリマー層とで構成されているので、
熱履歴が作用しても、長期に亘り優れた防湿性及び接着
性を保持する。
従って、EL素子を長期に亘り保護でき、EL素子の性
能を長期間維持させることができる。また防湿性に優れ
るため、膜厚を小さくでき、安価である。
[実施例] 以下に、実施例に基づいて本発明をより詳細に説明する
実施例1 前記反復単位11■で構成されたポリエステル(A)か
らなる液晶性ポリマー(ポリプラスチック■製、商品名
ベクトラA900)のベレットを、通常のTダイ押出機
を用いて厚み100−のフィルムに成形した。この液晶
性ポリマーフィルムの表面をコロナ放電処理し、アルコ
キシシラン変性エチレン−アクリル酸エチル共重合体(
三井デュポン■製、商品名HPRAS252)を押出し
ラミネート法で膜厚20−にラミネートすることにより
、第1図に示す構造のフィルムを作製した。
実施例2 実施例1のアルコキシシラン変性エチレン−アクリル酸
エチル共重合体に代えて、グリシジル変性エチレン−酢
酸ビニル共重合体(住人化学工業■製、商品名ボンファ
ースト7B)を用いる以外、上記実施例1と同様にして
、膜厚100声の液晶性ポリマー層(la)と、膜厚2
0μ鳳の熱可塑性ポリマー層(2a)とが積層された第
1図に示す構造のフィルムを作製した。
実施例3 実施例1のアルコキシシラン変性エチレン−アクリル酸
エチル共重合体に代えて、グリシジル変性ポリエチレン
(日本石油化学■製、レクスバールJ−3700)を用
い、通常の共押出し機を用いて、膜厚100声の液晶性
ポリマー層(1a)と膜厚20!!aの熱可塑性ポリマ
ー層(2a)とからなる第1図に示す構造のフィルムを
作製した。
実施例4 実施例1の液晶性ポリマー(ポリプラスチック■製、商
品名ベクトラA900)のベレットを、通常のTダイ押
出機を用いて厚み10077mのフィルムに成形した。
この液晶性ポリマーフィルムの表面をコロナ放電処理し
、実施例3のグリシジル変性ポリエチレンと、アクリル
酸エステル−無水マレイン酸変性ポリエチレン(住人化
半玉業物製、商品名ボンダインAX8060)とを押出
しラミネート法により2段階でラミネートし、膜厚1゜
Opの液晶性ポリマー層(Xb)の片面に、それぞれ膜
厚15/aの熱可塑性ポリマー層(2b) (12b)
が順次積層された第2図に示す構造のフィルムを作製し
た。
実施例5 実施例1のアルコキシシラン変性エチレン−アクリル酸
エチル共重合体に代えて、ポリエステル(東洋紡■製、
商品名バイロンGM−900) を押出しラミネート法
でラミネートすることにより、膜厚100声の液晶性ポ
リマー層(la)と膜厚20声の熱可塑性ポリマー層(
2a)が積層された第1図に示す構造のフィルムを作製
した。
実施例6 実施例5のポリエステルに代えて、他のポリエステル(
東亜合成化学■製、商品名アロンメルトPES−140
II) を用いる以外、上記実施eP41と同様にして
、膜厚100声の液晶性ポリマーフィルムからなる液晶
性ポリマー層(la)と膜厚2〇−の熱可塑性ポリマー
層(2a)が積層された第1図に示す構造のフィルムを
作製した。
実施例7 実施例5のポリエステルに代えて、ポリエステル(東し
■製、商品名ケミットKF1132B、)をドライラミ
ネート法によりラミネートし、膜厚100−の液晶性ポ
リマー層(1a)と膜厚20Xffiの熱可塑性ポリマ
ー層(2a)とが積層された第1因に示す構造のフィル
ムを作製した。
比較例1 ポリクロロトリフルオロエチレン(ダイキン工業■製、
商品名ダイフロンM300P)のベレットを通常のTダ
イ押出機を用いて、厚み180pのフィルムに成形した
。このフィルムの表面をスパッタリング島理し1.実施
例4で用いたアクリル酸エステル−無水マレイン酸変性
ポリエチレンを押出しラミネート法によりラミネートし
、膜厚180Inのポリクロロトリフルオロエチレンか
らなるポリマー層と膜厚20庫の熱可塑性ポリマー層が
積層された第1図に示す構造のフィルムを作製した。
そして、温度40℃、相対湿度90%の条件で水蒸気透
過率を測定した。また上記各実施例及び比較例で得られ
たフィルムのうち図に示す各熱可塑性ポリマー層(2a
) (2b)にナイロン6フィルムを熱接着し、ナイロ
ン6に対する接着強度をJISK  6854に準じて
T−剥離強度を測定したところ、表に示す結果を得た。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図はそれぞれ本発明のEL素子用防湿フ
ィルムの積層形態を示す概略断面図である。 (1m、)(lb)・・・液晶性ポリマー層、(2へ)
 (2b) (12b)・・・熱可塑性ポリマー層特許
出願人  ダイセル化学工業株式会社代 理  人  
 弁理士  鍬  1) 充  主要より明らかなよう
に、比較例のフィルムは膜厚を大きくしなければ防湿性
を確保できず、熱可塑性ポリマー層との接着性も十分で
ない。これに対し2て、各実施例のフィルムは、防湿性
に優れ、しかも熱可塑性ポリマーが液晶性ポリマーフィ
ルムに対して強固に接着する。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. サーモトロピック液晶性ポリマーを含有する液晶性ポリ
    マー層と、変性ポリオレフィン又はポリエステルを含有
    する熱可塑性ポリマー層とで構成されていることを特徴
    とするEL素子用防湿フィルム。
JP1077428A 1989-03-28 1989-03-28 El素子用防湿フィルム Pending JPH02253952A (ja)

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