JP2014149961A - 電子デバイス用フィルム状封止材、電子デバイス用封止シートおよび電子デバイス - Google Patents

電子デバイス用フィルム状封止材、電子デバイス用封止シートおよび電子デバイス Download PDF

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Abstract

【課題】接着性および水蒸気バリア性に優れた電子デバイス用フィルム状封止材、電子デバイス用封止シートおよび電子デバイスを提供する。
【解決手段】被着体に対して接着性を示す接着性樹脂層11Cと、水蒸気が透過することを防止または抑制する水蒸気バリア性樹脂層12とを備えた電子デバイス用フィルム状封止材1aであって、接着性樹脂層11Cは、酸変性ポリオレフィン系樹脂およびシラン変性ポリオレフィン系樹脂を含有し、接着性樹脂層11Cにおける酸変性ポリオレフィン系樹脂とシラン変性ポリオレフィン系樹脂との質量比は、10:90〜90:10である。
【選択図】図1

Description

本発明は、電子素子等を封止するための電子デバイス用フィルム状封止材および電子デバイス用封止シート、ならびにそれらによって電子素子が封止された電子デバイスに関するものである。
電子デバイス、例えば、液晶素子、発光ダイオード(LED素子)等を有する表示装置用モジュール、太陽電池セルを有する太陽電池モジュールなどにおいては、デバイス内部の電子素子に水分や酸素が浸入して悪影響が及ぼされることを防止するために、ガラス板や樹脂フィルムを使用して電子素子をカバーしている。
そして、ガラス板や樹脂フィルムと、電子素子とを複合する際には、電子素子を封止するフィルム状の封止材が用いられる。封止材としては、例えば特許文献1,2等に示されるように、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)や、ポリビニルブチラール(PVB)が主に使用される。
特開平6−177412号公報 特開平10−233521号公報
しかしながら、EVAやPVBからなる封止材では、使用環境によっては、ガラス板や樹脂フィルムに対する接着性が必ずしも十分ではなかったため、ガラス板や樹脂フィルムと封止材との間に水蒸気が浸入したり、ガラス板や樹脂フィルムが剥離したりすることにより、電子素子に悪影響が及んでしまうことがあった。また、電子デバイスを湿熱条件下においたときに、封止材の接着力が低下することがあった。
また、近年注目されている有機エレクトロルミネッセンス(有機EL)素子を有する表示装置用モジュールや、電子ペーパー等の電子デバイスにおいては、デバイス内部の電子素子が水分に非常に弱いものとなっているため、かかる電子デバイスでは、高い接着性に加えて、高い水蒸気バリア性を有する封止材が求められる。さらには、電子デバイスの生産性を向上させるため、ロールでラミネートする方法により電子素子の封止を行うことが検討されており、短時間での熱圧着により、高い接着力を発揮する封止材の開発も望まれている。
本発明は、このような実状に鑑みてなされたものであり、短時間での熱圧着により高い接着性を発揮し、湿熱条件下においたときにも接着力が低下し難く、耐湿熱性に優れ、かつ水蒸気バリア性に優れた電子デバイス用フィルム状封止材、電子デバイス用封止シートおよび電子デバイスを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、第1に本発明は、被着体に対して接着性を示す接着性樹脂層と、水蒸気が透過することを防止または抑制する水蒸気バリア性樹脂層とを備えた電子デバイス用フィルム状封止材であって、前記接着性樹脂層は、酸変性ポリオレフィン系樹脂およびシラン変性ポリオレフィン系樹脂を含有し、前記接着性樹脂層における前記酸変性ポリオレフィン系樹脂と前記シラン変性ポリオレフィン系樹脂との質量比は、10:90〜90:10であることを特徴とする電子デバイス用フィルム状封止材を提供する(発明1)。
上記発明(発明1)に係る電子デバイス用フィルム状封止材は、酸変性ポリオレフィン系樹脂およびシラン変性ポリオレフィン系樹脂を所定の質量比で含有する接着性樹脂層と、水蒸気が透過することを防止または抑制する水蒸気バリア性樹脂層とを備えることにより、短時間での熱圧着で被着体に対する接着性に優れるとともに、湿熱条件下においたときにも接着力が低下し難く、耐湿熱性に優れ、さらには、高い水蒸気バリア性をも有する。
上記発明(発明1)においては、接着性樹脂層と、水蒸気バリア性樹脂層と、接着性樹脂層とが、その順で積層されてなることが好ましい(発明2)。
上記発明(発明1,2)において、前記接着性樹脂層の厚さの割合は、前記電子デバイス用フィルム状封止材の厚さの5〜60%であることが好ましい(発明3)。
上記発明(発明1〜3)に係る電子デバイス用フィルム状封止材は、前記フィルム状封止材の厚みを50μmとしたときに、温度40℃、相対湿度90%RHの環境下における水蒸気透過率が、10g/m・day以下であることが好ましい(発明4)。
上記発明(発明1〜4)において、前記酸変性ポリオレフィン系樹脂は、無水マレイン酸変性ポリオレフィン系樹脂であることが好ましい(発明5)。
上記発明(発明1〜5)において、前記シラン変性ポリオレフィン系樹脂は、シラン変性ポリエチレン樹脂またはシラン変性エチレン−酢酸ビニル共重合体であることが好ましい(発明6)。
上記発明(発明1〜6)において、前記水蒸気バリア性樹脂層は、ポリオレフィン樹脂、シクロオレフィン系樹脂、エチレン−(メタ)アクリル酸共重合体、アイオノマーおよびゴム系樹脂からなる群から選ばれる少なくとも1種の熱可塑性樹脂を含有することが好ましい(発明7)。
第2に本発明は、前記電子デバイス用フィルム状封止材(発明1〜7)と、前記電子デバイス用フィルム状封止材の片面に積層されたガスバリアフィルムとを備えたことを特徴とする電子デバイス用封止シートを提供する(発明8)。
第3に本発明は、前記電子デバイス用フィルム状封止材(発明1〜7)によって封止されたことを特徴とする電子デバイスを提供する(発明9)。
第4に本発明は、前記電子デバイス用封止シート(発明8)によって封止されたことを特徴とする電子デバイスを提供する(発明10)。
本発明に係る電子デバイス用フィルム状封止材は、酸変性ポリオレフィン系樹脂およびシラン変性ポリオレフィン系樹脂を所定の質量比で含有する接着性樹脂層と、水蒸気が透過することを防止または抑制する水蒸気バリア性樹脂層とを備えることにより、短時間での熱圧着で被着体に対する接着性に優れ、かつ、湿熱条件下においたときにも接着力が低下し難く、耐湿熱性に優れ、さらには、高い水蒸気バリア性をも有する。
(a)は、本発明の一実施形態に係る電子デバイス用フィルム状封止材の概略断面図であり、(b)は、本発明の他の実施形態に係る電子デバイス用フィルム状封止材の概略断面図である。 (a)は、本発明の一実施形態に係る電子デバイス用封止シートの概略断面図であり、(b)は、本発明の他の実施形態に係る電子デバイス用封止シートの概略断面図である。 本発明の一実施形態に係る電子デバイスの概略断面図である。 本発明の他の実施形態に係る電子デバイスの概略断面図である。
以下、本発明の実施形態について説明する。
〔電子デバイス用フィルム状封止材〕
本発明の電子デバイス用フィルム状封止材(以下「フィルム状封止材」という場合がある。)は、被着体に対して接着性を示す接着性樹脂層と、水蒸気が透過することを防止または抑制する水蒸気バリア性樹脂層とを備えており、接着性樹脂層は、酸変性ポリオレフィン系樹脂およびシラン変性ポリオレフィン系樹脂を、10:90〜90:10の質量比で含有する。
本発明に係るフィルム状封止材の一実施形態を図1(a)に示し、他の実施形態を図1(b)に示す。図1(a)に示すフィルム状封止材1aは、接着性樹脂層11Cと、接着性樹脂層11Cの一方の面(図1中では上面)に積層された水蒸気バリア性樹脂層12とからなる2層構造を有する。一方、図1(b)に示すフィルム状封止材1bは、水蒸気バリア性樹脂層12と、水蒸気バリア性樹脂層12の一方の面(図1中では上面)に積層された接着性樹脂層11Aと、水蒸気バリア性樹脂層12の他方の面(図1中では下面)に積層された接着性樹脂層11Bとからなる3層構造を有する。ただし、本発明はこれらに限定されるものではない。
以下、フィルム状封止材1aおよびフィルム状封止材1bを包括してフィルム状封止材1という場合があり、接着性樹脂層11A、接着性樹脂層11Bおよび接着性樹脂層11Cを包括して接着性樹脂層11という場合がある。
(1)接着性樹脂層
接着性樹脂層11は、被着体に対して接着性を示す層である。本実施形態では、フィルム状封止材1の片面または両面の最外層に設けられている。接着性樹脂層11は、単層であってもよく、複数層であってもよい。
接着性樹脂層11は、酸変性ポリオレフィン系樹脂およびシラン変性ポリオレフィン系樹脂を、酸変性ポリオレフィン系樹脂:シラン変性ポリオレフィン系樹脂が10:90〜90:10の質量比となるように含有する。酸変性ポリオレフィン系樹脂およびシラン変性ポリオレフィン系樹脂は、ガラス板や樹脂フィルム、あるいは樹脂フィルムに有機または無機の機能性層を形成したフィルム等に対して高い接着力を示す。特に、酸変性ポリオレフィン系樹脂は、ポリエチレンテレフタレート等の樹脂に対して、より高い接着力を示し、シラン変性ポリオレフィン系樹脂は、ガラスに対して、より高い接着力を示す。かかる樹脂を上記の質量比で含有する接着性樹脂層11を備えるフィルム状封止材1は、ガラス板や樹脂フィルム等の被着体に対する接着性に優れるとともに、接着性樹脂層11と水蒸気バリア性樹脂層12との密着性にも優れたものとなっている。
また、接着性樹脂層11は、酸変性ポリオレフィン系樹脂およびシラン変性ポリオレフィン系樹脂を上記の質量比で含有することにより、特に湿熱条件下においたときに接着力が低下し難く、耐湿熱性に優れる。具体的には、60℃・90%RHの湿熱条件下に240時間おいたときにも、接着力が低下し難く、良好な接着力が維持される。
さらに、接着性樹脂層11は、酸変性ポリオレフィン系樹脂およびシラン変性ポリオレフィン系樹脂を上記の質量比で含有することにより、短時間での熱圧着で、被着体に対して優れた接着性を発揮する。これにより、電子デバイスをロールラミネートにより効率よく生産することが可能である。
酸変性ポリオレフィン系樹脂とは、酸でグラフト変性したポリオレフィン系樹脂を意味し、例えば、ポリオレフィン系樹脂に不飽和カルボン酸を反応させ、カルボキシル基を導入(グラフト変性)したものが挙げられる。なお、本明細書において、不飽和カルボン酸とは、カルボン酸無水物の概念を含み、カルボキシル基とは、無水カルボキシル基の概念を含むものである。
上記ポリオレフィン系樹脂とは、重合体を構成するモノマー成分としてオレフィンを含む重合体(共重合体の概念を含む)をいい、モノマー成分がオレフィンのみである重合体であってもよいし、モノマー成分としてオレフィンおよび他のモノマーを含む重合体(共重合体)であってもよい。
上記オレフィンとしては、炭素数2〜8のα−オレフィンが好ましく、例えば、エチレン、プロピレン、ブチレン、イソブチレン、1−ヘキセン、スチレン等が挙げられる。中でもエチレンおよびプロピレンが好ましく、特にエチレンが好ましい。上記他のモノマーとしては、本実施形態に係るフィルム状封止材1の目的を阻害しない限り特に限定されず、例えば、酢酸ビニル、(メタ)アクリル酸エステル等が挙げられる。なお、本明細書において、(メタ)アクリル酸とは、アクリル酸およびメタクリル酸の両方を意味する。他の類似用語も同様である。
上記ポリオレフィン系樹脂としては、具体的には、超低密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン等のポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂(PP)、エチレン−プロピレン共重合体、オレフィン系エラストマー(TPO)、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチレン−(メタ)アクリル酸共重合体、エチレン−(メタ)アクリル酸エステル共重合体などが挙げられる。これらは、1種を単独で、または2種以上を組み合わせて使用することができる。上記の中でも、超低密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン等のポリエチレン樹脂が好ましく、特に超低密度ポリエチレンが好ましい。
上記ポリオレフィン系樹脂に反応させる不飽和カルボン酸としては、例えば、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、シトラコン酸、グルタコン酸、テトラヒドロフタル酸、アコニット酸、無水マレイン酸、無水イタコン酸、無水グルタコン酸、無水シトラコン酸、無水アコニット酸、ノルボルネンジカルボン酸無水物、テトラヒドロフタル酸無水物等が挙げられる。これらは、1種を単独で、または2種以上を組み合わせて使用することができる。上記の中でも、特に接着力に優れる無水マレイン酸が好ましい。
上記酸変性ポリオレフィン系樹脂としては、無水マレイン酸変性ポリオレフィン系樹脂が好ましく、特に無水マレイン酸変性ポリエチレン樹脂が好ましい。
ポリオレフィン系樹脂に反応させる不飽和カルボン酸の量としては、ポリオレフィン系樹脂100質量部に対して、0.1〜5.0質量部であることが好ましく、特に0.2〜3.0質量部であることが好ましく、さらには0.2〜1.0質量部であることが好ましい。反応させる不飽和カルボン酸の量が上記の範囲にあることで、得られる酸変性ポリオレフィン系樹脂は、接着力に優れるものとなる。
酸変性ポリオレフィン系樹脂は、ビカット軟化点が90℃以下であることが好ましく、特に30〜70℃であることが好ましく、さらには30〜60℃であることが好ましい。ビカット軟化点が上記範囲であると、室温においては接着性が発現しないため、フィルム状封止材1の取扱性に優れる。なお、ビカット軟化点は、ASTM D1525に基づいて測定した値とする。
酸変性ポリオレフィン系樹脂は、190℃、荷重20.2Nにおけるメルトフローレート(MFR)が、0.5〜30g/10分であることが好ましく、特に1〜15g/10分であることが好ましく、さらには2〜10g/10分であることが好ましい。接着性樹脂層11を押出成形により形成する場合、MFRが0.5g/10分未満であると、押出成形が困難となるおそれがあり、MFRが30g/10分を超えると、押出成形により製膜した際に、厚み精度が低下するおそれがある。なお、本明細書におけるMFRは、ASTMD1238に基づいて測定した値とする。
酸変性ポリオレフィン系樹脂は、市販品を用いることもできる。市販品としては、例えば、アドマー(登録商標)(三井化学社製)、BondyRam(Polyram社製)、orevac(登録商標)(ARKEMA社製)、モディック(登録商標)(三菱化学社製)等が挙げられる。
シラン変性ポリオレフィン系樹脂とは、ポリオレフィン系樹脂に不飽和シラン化合物を反応させることにより、ポリオレフィン系樹脂をグラフト変性したものである。シラン変性ポリオレフィン系樹脂は、特に被着体がガラスの場合に強固に接着することができる。
シラン変性ポリオレフィン系樹脂のポリオレフィン系樹脂としては、前述の酸変性ポリオレフィン系樹脂で例示したポリオレフィン系樹脂が挙げられる。
シラン変性ポリオレフィン系樹脂は、シラン変性ポリエチレン樹脂およびシラン変性エチレン−酢酸ビニル共重合体が好ましく、特に、シラン変性低密度ポリエチレン、シラン変性超低密度ポリエチレン、シラン変性直鎖状低密度ポリエチレン等のシラン変性ポリエチレン樹脂が好ましい。
上記ポリオレフィン系樹脂に反応させる不飽和シラン化合物としては、ビニルシラン化合物が好ましく、例えば、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリプロポキシシラン、ビニルトリイソプロポキシシラン、ビニルトリブトキシシラン、ビニルトリペンチロキシシラン、ビニルトリフェノキシシラン、ビニルトリベンジルオキシシラン、ビニルトリメチレンジオキシシラン、ビニルトリエチレンジオキシシラン、ビニルプロピオニルオキシシラン、ビニルトリアセトキシシラン、ビニルトリカルボキシシラン等が挙げられる。これらは、1種を単独で、または2種以上を組み合わせて使用することができる。
ポリオレフィン系樹脂に反応させる不飽和シラン化合物の量としては、ポリオレフィン系樹脂100質量部に対して、0.1〜10質量部であることが好ましく、特に0.3〜7質量部であることが好ましく、さらには0.5〜5質量部であることが好ましい。反応させる不飽和シラン化合物の量が上記の範囲にあることで、得られるシラン変性ポリオレフィン系樹脂は、接着力に優れるとともに、耐湿熱性も高いものとなる。
シラン変性ポリオレフィン系樹脂は、190℃、荷重20.2Nにおけるメルトフローレート(MFR)が、0.1〜30g/10分であることが好ましく、特に0.3〜15g/10分であることが好ましく、さらには0.5〜10g/10分であることが好ましい。接着性樹脂層11を押出成形により形成する場合、MFRが0.5g/10分未満であると、押出成形が困難となるおそれがあり、MFRが30g/10分を超えると、押出成形により製膜した際に、厚み精度が低下するおそれがある。
シラン変性ポリオレフィン系樹脂は、市販品を用いることもできる。市販品としては、例えば、リンクロン(登録商標)(三菱化学社製)等が挙げられ、中でも、低密度ポリエチレン系のリンクロン、直鎖状低密度ポリエチレン系のリンクロン、超低密度ポリエチレン系のリンクロン、およびエチレン−酢酸ビニル共重合体系のリンクロンを好ましく使用することができる。
接着性樹脂層11が含有する酸変性ポリオレフィン系樹脂とシラン変性ポリオレフィン系樹脂との質量比は、酸変性ポリオレフィン系樹脂:シラン変性ポリオレフィン系樹脂が、10:90〜90:10であり、好ましくは20:80〜80:20であり、特に好ましくは30:70〜70:30、さらに好ましくは40:60〜60:40である。シラン変性ポリオレフィン系樹脂の含有量が少なすぎると、耐湿熱性が得られず、逆に多すぎると、短時間での熱圧着で十分な接着力が得られない。一方、酸変性ポリオレフィン系樹脂の含有量が少なすぎると、短時間での熱圧着で十分な接着力が得られず、逆に多すぎると、耐湿熱性が得られない。したがって、酸変性ポリオレフィン系樹脂およびシラン変性ポリオレフィン系樹脂の質量比が上記の範囲内にあることで、前述したように、フィルム状封止材1は、接着力が高く、かつ耐湿熱性に優れ、さらには短時間で接着および封止することができる。
接着性樹脂層11は、酸変性ポリオレフィン系樹脂およびシラン変性ポリオレフィン系樹脂以外に、他の熱可塑性樹脂を含有してもよい。他の熱可塑性樹脂としては、例えば、酸変性およびシラン変性されていないポリオレフィン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリエステルウレタン系樹脂、アクリル系樹脂、アミド系樹脂、スチレン系樹脂、シラン系樹脂、ゴム系樹脂等が挙げられる。
接着性樹脂層11は、酸変性ポリオレフィン系樹脂およびシラン変性ポリオレフィン系樹脂の2成分のみからなる(酸変性ポリオレフィン系樹脂とシラン変性ポリオレフィン系樹脂とを合わせて100質量%含有する)ことが好ましいが、上記の他の樹脂成分を含む場合、接着性樹脂層11は、酸変性ポリオレフィン系樹脂とシラン変性ポリオレフィン系樹脂とを合わせて50質量%以上含有することが好ましく、特に70質量%以上含有することが好ましい。
なお、接着性樹脂層11は、上記樹脂以外に、所望により、例えば粘着付与剤、紫外線吸収剤、紫外線安定剤、帯電防止剤、顔料、難燃剤、可塑剤、滑剤、ブロッキング防止剤、シランカップリング剤等の各種添加剤等を含有してもよい。
接着性樹脂層11の厚さは、1〜100μmであることが好ましく、特に3〜80μmであることが好ましく、さらには5〜50μmであることが好ましい。接着性樹脂層11の厚さが1μm未満であると、所望の接着性が得られないおそれがある。一方、接着性樹脂層11の厚さが100μmを超えると、フィルム状封止材1の厚さが厚くなり過ぎ、透過率やハンドリング性が低下するおそれがある。
また、フィルム状封止材1における接着性樹脂層11の厚さ(接着性樹脂層が複数ある場合には、その合計の厚さ)の割合は、フィルム状封止材1の厚さの5〜60%であることが好ましく、特に5〜50%であることが好ましく、さらには5〜40%であることが好ましい。接着性樹脂層11の厚さの割合が5%未満であると、所望の接着性が得られないおそれがある。一方、接着性樹脂層11の厚さの割合が60%を超えると、相対的に水蒸気バリア性樹脂層12の厚さが薄くなり過ぎて、所望の水蒸気バリア性が得られないおそれがある。
なお、接着性樹脂層が複数ある場合、接着性樹脂層の材料、厚さ等は、それぞれ同じであってもよいし、異なっていてもよい。
(2)水蒸気バリア性樹脂層
水蒸気バリア性樹脂層12は、フィルム状封止材1において水蒸気が透過することを防止・抑制するための樹脂層である。水蒸気バリア性樹脂層12は、単層であってもよく、複数層であってもよい。本実施形態に係るフィルム状封止材1は、このように水蒸気が透過することを防止・抑制する水蒸気バリア性樹脂層12を備えることにより、水蒸気バリア性に優れる。
本実施形態における水蒸気バリア性樹脂層12は、水蒸気透過率の低い熱可塑性樹脂を含有することが好ましく、具体的には、ポリオレフィン樹脂、シクロオレフィン系樹脂、エチレン−(メタ)アクリル酸共重合体、アイオノマーおよびゴム系樹脂からなる群から選ばれる少なくとも1種の熱可塑性樹脂(当該熱可塑性樹脂を「熱可塑性樹脂T」という場合がある。)を含有することが好ましい。
なお、上記熱可塑性樹脂Tを含有する水蒸気バリア性樹脂層12は、接着性を有するものであってもよい。水蒸気バリア性樹脂層12が接着性を有する場合、上記水蒸気バリア性樹脂層12は、後述する封止部材やガスバリアフィルムにも接着することができる。したがって、図1(a)に示すフィルム状封止材1aのように、接着性樹脂層11Cがガスバリア性樹脂層12の片面にのみ積層される場合でも、フィルム状封止材として使用することが可能である。
水蒸気バリア性樹脂層に含まれる上記ポリオレフィン樹脂としては、具体的には、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン等のポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂(PP)、エチレン−プロピレン共重合体などが挙げられる。これらは、1種を単独で、または2種以上を組み合わせて使用することができる。上記の中でも、ポリオレフィン樹脂は、低密度ポリエチレンまたは直鎖状低密度ポリエチレンであることが好ましい。
上記シクロオレフィン系樹脂とは、重合体を構成するモノマー成分としてシクロオレフィンを含む重合体(共重合体の概念を含む)をいい、モノマー成分がシクロオレフィンのみからなる重合体であってもよいし、モノマー成分としてシクロオレフィンおよび他のモノマーを含む重合体(共重合体)であってもよい。上記他のモノマーとしては、例えば、エチレン、プロプレンなど炭素数2以上のα−オレフィン、(メタ)アクリル酸エステル等が挙げられる。
上記の中でも、シクロオレフィン系樹脂は、前述した接着性樹脂層11との密着性に優れ、フィルム状封止材1の層間剥離を防止できるという点から、モノマー成分としてシクロオレフィンとエチレンとを含む共重合体であることが好ましい。
シクロオレフィン系樹脂は、ガラス転移温度が20〜150℃であるものが好ましく、特に25〜130℃であるものが好ましく、さらには30〜110℃であるものが好ましい。シクロオレフィン系樹脂のガラス転移温度が20℃以上であると、当該シクロオレフィン系樹脂中におけるモノマー成分としてのシクロオレフィンの含有量が多くなり、水蒸気バリア性を発現し易くなる。また、シクロオレフィン系樹脂のガラス転移温度が150℃以下であると、水蒸気バリア性樹脂層12が電子素子等の封止対象物の段差等に良好に追従し、封止対象物を確実に封止することができる。
シクロオレフィン系樹脂は、親水性基を有さないことが好ましい。親水性基を有すると、水蒸気バリア性が低下するおそれがある。親水性基としては、例えば、水酸基、カルボキシル基、アミノ基、アミド基、イミド基、スルホン酸基、メルカプト基等が挙げられる。一方、シクロオレフィン系樹脂は、疎水性基を有していてもよい。疎水性基であれば、水蒸気バリア性が低下するおそれはない。疎水性基としては、例えば、アルキル基、アリール基等が挙げられる。
好ましいシクロオレフィン系樹脂としては、下記構造式(a)
Figure 2014149961

(式(a)中、mおよびnは1以上の整数である。RおよびRは水素原子またはアルキル基を示し、それぞれ同じであってもよいし、異なっていてもよい。RおよびRは、それらが結合して環を形成していてもよい。)
で示されるシクロオレフィン重合体(モノマー成分としてシクロオレフィンとエチレンとを含む共重合体;COC)、下記構造式(b)
Figure 2014149961

(式(b)中、mおよびnは1以上の整数である。RおよびRは水素原子またはアルキル基を示し、それぞれ同じであってもよいし、異なっていてもよい。RおよびRは、それらが結合して環を形成していてもよい。)
で示されるシクロオレフィン重合体(モノマー成分としてシクロオレフィンとエチレンとを含む共重合体;COC)、下記構造式(c)
Figure 2014149961

(式(c)中、nは1以上の整数であり、RおよびRは水素原子またはアルキル基を示し、それぞれ同じであってもよいし、異なっていてもよい。RおよびRは、それらが結合して環を形成していてもよい。)
で示されるシクロオレフィン重合体(モノマー成分としてシクロオレフィンのみを含む重合体;COP)、および下記構造式(d)
Figure 2014149961

(式(d)中、nは1以上の整数であり、RおよびRは水素原子またはアルキル基を示し、それぞれ同じであってもよいし、異なっていてもよい。RおよびRは、それらが結合して環を形成していてもよい。)
で示されるシクロオレフィン重合体(モノマー成分としてシクロオレフィンのみを含む重合体;COP)が挙げられる。これらのシクロオレフィン重合体は、水蒸気バリア性に非常に優れ、入手も容易である。これらのシクロオレフィン重合体は、1種を単独でまたは2種以上を組み合わせて使用することができる。
シクロオレフィン重合体は、市販品を用いることもできる。市販品としては、例えば、ZEONEX(登録商標)(日本ゼオン社製,ノルボルネン系モノマーの開環メタセシス重合体水素化ポリマー)、TOPAS(登録商標)(ポリプラスチックス社製,ノルボルネンとエチレンとのコポリマー)、ZEONOR(登録商標)(日本ゼオン社製,ジシクロペンタジエンとテトラシクロペンタドデセンとの開環重合に基づくコポリマー)、アペル(登録商標)(三井化学社製,エチレンとテトラシクロドデセンとのコポリマー)、アートン(登録商標)(JSR社製,ジシクロペンタジエンおよびメタクリル酸エステルを原料とする極性基を含む環状オレフィン樹脂)などが挙げられる。
エチレン−(メタ)アクリル酸共重合体は、エチレンとアクリル酸および/またはメタクリル酸との共重合体であるが、特にエチレンとメタクリル酸との共重合体であるエチレン−メタクリル酸共重合体が好ましい。エチレン−(メタ)アクリル酸共重合体中における単量体単位としての(メタ)アクリル酸の含有量は、2〜20質量%であることが好ましく、特に3〜15質量%であることが好ましい。(メタ)アクリル酸の含有量が2質量%未満であると、樹脂の結晶化度が高くなり、不透明になるおそれがある。一方、(メタ)アクリル酸の含有量が20質量%を超えると、所望の水蒸気バリア性が得られないおそれがある。
アイオノマーとしては、例えば、オレフィン系アイオノマー、ウレタン系アイオノマー、スチレン系アイオノマー、フッ素系アイオノマー等が挙げられる。これらの中でも、水蒸気バリア性に優れるという点で、オレフィン系アイオノマーを用いることが好ましい。オレフィン系アイオノマーとしては、例えば、エチレン−(メタ)アクリル酸共重合体、エチレン−フマル酸共重合体、エチレン−マレイン酸共重合体、エチレン−マレイン酸モノメチル共重合体、エチレン−マレイン酸モノエチル共重合体等のオレフィン系樹脂の分子間を金属イオンで結合したものが挙げられる。金属イオンの金属としては、例えば、ナトリウム、リチウム等のアルカリ金属、亜鉛、マグネシウム、カルシウム等のアルカリ土類金属のような多価金属などが挙げられる。アイオノマーは、1種を単独でまたは2種以上を混合して使用することができる。
ゴム系樹脂としては、例えば、天然ゴム、天然ゴムに(メタ)アクリル酸アルキルエステル、スチレンおよび(メタ)アクリロニトリルから選ばれる1種又は2種以上の単量体をグラフト重合させた変性天然ゴム、ポリイソブチレン系樹脂、ブタジエンゴム、クロロプレンゴム、イソプレンゴム、ハロゲン化ブチルゴム、スチレン−ブタジエン共重合体(SBR)、スチレン−イソプレン共重合体、アクリロニトリル−ブタジエンの共重合体(ニトリルゴム)、メタクリル酸メチル−ブタジエン共重合体、ウレタンゴム、スチレン−1,3−ブタジエン−スチレンブロック共重合体(SBS)、スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体(SIS)、エチレン−プロピレン−非共役ジエン三元共重合体等が挙げられる。これらのゴム系化合物は1種を単独で、あるいは2種以上を組み合わせて用いることができる。これらの中でも、ゴム系樹脂としては、ポリイソブチレン系樹脂を含むものが好ましい。
水蒸気バリア性樹脂層12は、上記熱可塑性樹脂T以外に、他の樹脂成分を含有してもよい。他の樹脂成分としては、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−(メタ)アクリル酸エステル共重合体、ウレタン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリエステルウレタン系樹脂、アクリル系樹脂、アミド系樹脂、スチレン系樹脂、シラン系樹脂などが挙げられる。
水蒸気バリア性樹脂層12は、熱可塑性樹脂Tのみからなる(熱可塑性樹脂Tを100質量%含有する)ことが好ましいが、上記の他の樹脂成分を含む場合、水蒸気バリア性樹脂層12は、熱可塑性樹脂Tを50質量%以上含有することが好ましく、特に60質量%以上含有することが好ましい。
水蒸気バリア性樹脂層12は、上記樹脂以外に、所望により、粘着付与剤、紫外線吸収剤、紫外線安定剤、帯電防止剤、顔料、難燃剤、可塑剤、滑剤、ブロッキング防止剤等の各種添加剤等を含有してもよい。
水蒸気バリア性樹脂層12の厚さは、5〜300μmであることが好ましく、特に10〜200μmであることが好ましく、さらには15〜100μmであることが好ましい。水蒸気バリア性樹脂層12の厚さが5μm未満であると、所望の水蒸気バリア性が得られないおそれがある。一方、水蒸気バリア性樹脂層12の厚さが300μmを超えると、フィルム状封止材1の厚さが厚くなり過ぎ、透過率やハンドリング性が低下するおそれがある。
(3)フィルム状封止材の物性等
フィルム状封止材1の厚さは、7〜500μmであることが好ましく、特に15〜400μmであることが好ましく、さらには20〜200μmであることが好ましい。フィルム状封止材1の厚さが7μm未満であると、所望の水蒸気バリア性および/または接着性が得られないおそれがある。一方、フィルム状封止材1の厚さが500μmを超えると、フィルム状封止材1の厚さが不要に厚くなり、例えば電子デバイスに使用したときに、電子デバイスの厚さが厚くなり過ぎるおそれがある。
フィルム状封止材1は、当該フィルム状封止材1の厚みを50μmとしたときに、温度40℃、相対湿度90%RHの環境下における水蒸気透過率が、10g/m・day以下であることが好ましく、特に7g/m・day以下であることが好ましく、さらには3g/m・day以下であることが好ましい。フィルム状封止材1の水蒸気透過率が10g/m・day以下であると、外部からの水蒸気が、当該フィルム状封止材1で効果的にブロックされて、封止対象物に到達することが防止・抑制され、封止対象物が水分の悪影響を受け難くなる。本実施形態では、水蒸気バリア性樹脂層12が上記熱可塑性樹脂Tを含有すると、フィルム状封止材1が上記のような水蒸気透過率を達成し易くなる。なお、水蒸気透過率の値は、フィルム状封止材1の厚みから換算して求めることができる。例えば、厚みがAμmで、水蒸気透過率がBg/(m・day)のフィルム状封止材の場合、厚みが50μmのときの水蒸気透過率は、B×A/50という式に当てはめて換算して求めることができる。
フィルム状封止材1は、接着性樹脂層11(フィルム状封止材1bの場合は、接着性樹脂層11Aおよび接着性樹脂層11Bのいずれか一方)を熱ロールラミネートにより、130℃、0.24m/minでガラス板に貼り合わせた際の、当該ガラス板に対する接着力が、3N/25mm以上であることが好ましく、5N/25mm以上であることがさらに好ましく、特に10N/25mm以上であることが好ましい。接着力が3N/25mm以上であることで、封止対象物を確実に封止し、ガラス板や樹脂フィルム等の被着体との間で、浮きや剥がれ等が発生することを防止することができる。なお、接着力の測定方法は、後述する試験例に示す通りである。本実施形態に係るフィルム状封止材1は、酸変性ポリオレフィン系樹脂およびシラン変性ポリオレフィン系樹脂を前述した質量比で含有する接着性樹脂層11を備えることにより、上記のような接着力を達成することができる。
フィルム状封止材1が、液晶素子、発光ダイオード(LED素子)、有機エレクトロルミネッセンス(有機EL)素子等を有する表示装置用モジュール、電子ペーパー、太陽電池モジュールなどの電子デバイスに使用される場合、フィルム状封止材1は、可視光領域における全光線透過率が85%以上であることが好ましく、特に88%以上であることが好ましく、さらには90%以上であることが好ましい。接着性樹脂層11ならびに水蒸気バリア性樹脂層12が前述した材料からなることにより、フィルム状封止材1は、上記の全光線透過率が可能となる。なお、全光線透過率は、JIS K7361:1996に準拠して測定した値とする。
(4)フィルム状封止材の製造方法
フィルム状封止材1は、常法によって製造することができる。例えば、図1(b)に示す3層構造のフィルム状封止材1bの場合、接着性樹脂層11Aと、水蒸気バリア性樹脂層12と、接着性樹脂層11Bとを、その順で積層されるように共押出成形する方法、接着性樹脂層11Aとしての単層のフィルム(第1の接着性樹脂フィルム)および接着性樹脂層11Bとしての単層のフィルム(第2の接着性樹脂フィルム)をそれぞれ用意し、第1の接着性樹脂フィルムに水蒸気バリア性樹脂層12を形成した後、当該水蒸気バリア性樹脂層12に第2の接着性樹脂フィルムを積層する方法、水蒸気バリア性樹脂層12としての単層のフィルム(水蒸気バリア性樹脂フィルム)を用意し、その水蒸気バリア性樹脂フィルムの両面に、接着性樹脂層11A,11Bを形成する方法、第1の接着性樹脂フィルムと、水蒸気バリア性樹脂フィルムと、第2の接着性樹脂フィルムとを用意し、それら3枚の樹脂フィルムをその順で重ねて積層する方法などの方法によって、フィルム状封止材1を製造することができる。また、剥離シート上に、接着性樹脂層11A,11Bを形成し、接着性樹脂層付きの剥離シートをそれぞれ用意し、あらかじめ用意した水蒸気バリア性樹脂フィルムの両面に、接着性樹脂層付きの剥離シートを積層する方法によって、フィルム状封止材1を製造することもできる。
なお、接着性樹脂層11A,11Bとしての単層のフィルム(第1の接着性樹脂フィルム,第2の接着性樹脂フィルム)、水蒸気バリア性樹脂層12としての単層のフィルム(水蒸気バリア性樹脂フィルム)を形成する方法としては、特に限定されず、溶融押出法、カレンダー法、乾式法、溶液法などが例示される。溶液法の場合には、上述した各層を構成する樹脂を有機溶剤に溶解した溶液を、公知の塗布方法により塗布し、得られた塗膜を適宜乾燥することで各層を形成すればよい。
接着性樹脂層11と水蒸気バリア性樹脂層12とを積層する際には、加熱しながら積層することが好ましい。加熱温度は、接着性樹脂層11が軟化する温度以上であることが好ましい。
図1(a)に示す2層構造のフィルム状封止材1aの場合も、上記3層構造のフィルム状封止材1bの場合と同様の方法により製造することができる。
(5)フィルム状封止材の用途
本実施形態に係るフィルム状封止材1は、水蒸気バリア性および接着性に優れるため、電子デバイスにおける電子素子の封止に好適に使用することができる。具体的には、液晶素子、発光ダイオード(LED素子)、有機エレクトロルミネッセンス(有機EL)素子等を有する表示装置用モジュール、電子ペーパー、太陽電池モジュールなどが挙げられる。中でも、有機EL素子を有する表示装置用モジュール(有機ELモジュール)や電子ペーパーにおいては、高い接着性および水蒸気バリア性が求められているため、本実施形態に係るフィルム状封止材1を好適に使用することができる。なお、本実施形態に係るフィルム状封止材1を用いて電子素子を封止する方法については、後述の電子デバイスの項で説明する
〔電子デバイス用封止シート〕
本発明に係る電子デバイス用封止シート(以下「封止シート」という場合がある。)の一実施形態を図2(a)に示し、他の実施形態を図2(b)に示す。図2(a)に示す封止シート2aは、図1(a)に示すフィルム状封止材1aと、フィルム状封止材1aの水蒸気バリア性樹脂層12側に積層されたガスバリアフィルム21とを備える。一方、図2(b)に示す封止シート2bは、図1(b)に示すフィルム状封止材1bと、フィルム状封止材1bの一方の接着性樹脂層11Aに積層されたガスバリアフィルム21とを備える。以下、封止シート2aおよび封止シート2bを包括して封止シート2という場合がある。
ガスバリアフィルム21は、水蒸気、酸素等のガスを透過させ難い特性を有するフィルムである。また、封止シート2を、表示装置用モジュール、電子ペーパー、太陽電池モジュール、後述のトップエミッション型の電子デバイスなどの透明性が必要とされる用途に用いる場合は、ガスバリアフィルム21は透明である必要がある。ガスバリアフィルム21としては、基材フィルムとガスバリア層との積層体が好ましい。このようなガスバリアフィルム21としては、例えば、基材フィルムの片面または両面に、直接またはその他の層を介してガスバリア層を形成したもの、基材フィルムの中間にガスバリア層を設けたものなどを使用することができる。
基材フィルムとしては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−(メタ)アクリル酸共重合体、エチレン−(メタ)アクリル酸エステル共重合体等のポリオレフィン、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリウレタン、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリイミド、ポリスルフォン、ポリエーテルスルフォン、ポリフェニレンスルフィド、ポリアリレート、ポリメタクリル酸メチル等のアクリル系樹脂、ポリブテン、ポリブタジエン、ポリメチルペンテン、エチレン酢酸ビニル共重合体、ABS樹脂、アイオノマー樹脂などの樹脂からなるフィルム、またはそれらの積層フィルム等が挙げられる。それらの中でも、強度の観点から、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリイミド、ポリスルフォン、ポリエーテルスルフォン、ポリフェニレンスルフィド、ポリアリレートなどからなるフィルムが好ましい。基材フィルムは、延伸フィルムであってもよいし、無延伸フィルムであってもよい。また、基材フィルムは、紫外線吸収剤等の各種添加剤を含んだものであってもよい。
基材フィルムの厚さは、1〜500μmであることが好ましく、特に5〜300μmであることが好ましく、さらには10〜100μmであることが好ましい。
ガスバリア層は、基材フィルムにガスバリア性を付与することを目的として積層される。ガスバリア層の材料としては、ガスバリアフィルム21のガスバリア性を所望のレベルにすることができるものであれば、特に限定されることはない。ガスバリア層の材料としては、例えば、酸化ケイ素、酸窒化ケイ素、酸化アルミニウム、酸窒化アルミニウム、酸化マグネシウム、酸化亜鉛、酸化インジウム、酸化スズ等の無機酸化物、窒化ケイ素、窒化アルミニウム等の無機窒化物、酸化窒化ケイ素等の無機酸化窒化物等、アルミニウム、マグネシウム、亜鉛、スズ等の金属などが挙げられる。これらは、1種を単独で、または2種以上を組み合わせて使用することができる。また、ガスバリア層は、ポリシラザン化合物、ポリカルボシラン化合物、ポリシラン化合物、ポリオルガノシロキサン化合物、テトラオルガノシラン化合物等のケイ素化合物を含む層にプラズマイオン注入して得られる層であってもよい。
ガスバリア層の厚さは、1nm〜10μmであることが好ましく、10〜1000nmであることがより好ましく、20〜500nmであることが特に好ましく、50〜200nmであることがさらに好ましい。
ガスバリア層は、単層であってもよく、複数層であってもよいが、より高いガスバリア性が得られるという観点から、ガスバリア層は複数層であることが好ましい。
ガスバリア層を形成する方法は、使用する材料に応じて適宜選択すればよい。例えば、上記ガスバリア層の材料を、蒸着法、スパッタリング法、イオンプレーティング法、熱CVD法、プラズマCVD法等により基材フィルム上に形成する方法、あるいは上記ガスバリア層の材料を有機溶剤に溶解した溶液を、基材フィルムに塗布する方法などが挙げられる。プラズマイオン注入にて注入されるイオンとしては、例えば、アルゴン、ヘリウム、ネオン、クリプトン、キセノン等の希ガス、フルオロカーボン、水素、窒素、酸素、二酸化炭素、塩素、フッ素、硫黄等のイオン;金、銀、銅、白金、ニッケル、パラジウム、クロム、チタン、モリブデン、ニオブ、タンタル、タングステン、アルミニウム等の金属のイオンなどが挙げられる。
ガスバリアフィルム21の水蒸気透過率は、40℃、90%RHにおいて、0.5g/m・day以下であることが好ましく、特に0.1g/m・day以下であることが好ましく、さらには0.05g/m・day以下であることが好ましい。
封止シート2を製造するには、フィルム状封止材1とガスバリアフィルム21とを重ね合わせて積層すればよい。なお、封止シート2aを製造する場合には、フィルム状封止材1aの水蒸気バリア性樹脂層12と、ガスバリアフィルム21とを重ね合わせて積層することが好ましい。ガスバリアフィルム21がその片面にガスバリア層を有する場合、ガスバリア層がフィルム状封止材1側となるように、ガスバリアフィルム21とフィルム状封止材1とを積層することが好ましい。また、フィルム状封止材1とガスバリアフィルム21とは、直接積層されていてもよく、その他の層を介して積層されていてもよい。
フィルム状封止材1とガスバリアフィルム21とを積層する際には、加熱しながら積層することが好ましい。加熱温度は、フィルム状封止材1の接着性樹脂層11(図2(b)中では接着性樹脂層11A)が軟化する温度以上であることが好ましい。
本実施形態に係る封止シート2は、前述したフィルム状封止材1の用途と同様の用途に用いることができ、特に、高い接着性および水蒸気バリア性が求められる有機EL素子等を有する表示装置用モジュール、電子ペーパー、太陽電池モジュールなどの電子デバイスにおける電子素子の封止に好適に使用することができる。封止シート2を用いて封止を行う場合、ガスバリアフィルム21が積層された側とは反対側の接着性樹脂層11(図2(a)中では接着性樹脂層11C、図2(b)中では接着性樹脂層11B)と被着体とを熱圧着することで、封止することができる。
〔電子デバイス〕
本発明の一実施形態に係る電子デバイスは、上述した実施形態に係るフィルム状封止材1bによって封止されている。本実施形態に係る電子デバイス3Aは、具体的には、図3に示すように、基板31と、基板31上に形成された電子素子32と、電子素子32を封止するフィルム状封止材1bと、フィルム状封止材1bの電子素子32とは反対側に積層された封止部材33とを備える。封止部材33としては、特に制限はなく、例えばガラス板等が挙げられる。
また、本発明の他の実施形態に係る電子デバイスは、上述した実施形態に係る封止シート2bによって封止されている。本実施形態に係る電子デバイス3Bは、具体的には、図4に示すように、基板31と、基板31上に形成された電子素子32と、電子素子32を封止する封止シート2bとを備える。なお、封止シート2bは、フィルム状封止材1bと当該フィルム状封止材1bの片面に積層されたガスバリアフィルム21との積層体である。
なお、図示はしないが、本発明の別の実施形態に係る電子デバイスとして、電子デバイス3Aにおいて、フィルム状封止材1bの替わりにフィルム状封止材1aによって封止された電子デバイスや、電子デバイス3Bにおいて、封止シート2bの替わりに封止シート2aによって封止された電子デバイスも例示することができる。
これらの電子デバイス3A,3Bは、例えば、電子素子32として液晶素子、LED素子、有機EL素子等を有する表示装置用モジュール、電子素子32として電気泳動型素子、電子粉粒体型素子、コレステリック液晶素子等を有する電子ペーパー、電子素子32として太陽電池セルを有する太陽電池モジュールなどであるが、これらに限定されるものではない。また、電子デバイス3A,3Bは、トップエミッション型の電子デバイスであってもよいし、ボトムエミッション型の電子デバイスであってもよい。例えば、電子デバイス3A,3Bがボトムエミッション型のデバイスである場合には、基板31は、透明基板であることが好ましい。また、電子デバイス3A,3Bがトップエミッション型の電子デバイスである場合には、封止部材33およびガスバリアフィルム21は、透明であることが好ましい。
基板31としては、電子デバイス3A,3Bの種類に応じて適宜選択されるが、例えば、ガラス板や樹脂フィルムが好ましく挙げられる。ガラス板の材料としては、例えば、無アルカリガラス、ソーダライムガラス、鉛ガラス、アルミノケイ酸ガラス、ホウケイ酸ガラス、バリウムホウケイ酸ガラス、バリウム・ストロンチウム含有ガラス、石英等からなる無機ガラス、ハイブリッドガラス等が挙げられる。基板31として用いられる樹脂フィルムとしては、例えば、ガスバリアフィルム21で例示した基材フィルムが挙げられる。
基板31の厚さは、電子デバイス3A,3Bの種類に応じて適宜設定される。
電子デバイス3Aを製造する方法は特に限定されない。例えば、まず常法によって基板31上に電子素子32を形成する。その後、当該電子素子32を覆うようにして、フィルム状封止材1を載置し、さらにフィルム状封止材1の上にガラス板等の封止部材33を載置し、それらを熱圧着して電子素子32を封止することで電子デバイス3Aを製造することができる。なお、あらかじめ、フィルム状封止材1と封止部材33とを貼り合わせた積層体を得て、この積層体と電子素子32とを熱圧着して電子デバイス3Aを製造してもよい。
一方、電子デバイス3Bを製造する方法についても特に限定されない。例えば、基板31上に形成された電子素子32を覆うようにして、フィルム状封止材1が電子素子32側となるように封止シート2を載置し、それらを熱圧着して貼り合わせ、電子素子32を封止することで電子デバイス3Bを製造することができる。
封止は、常圧で行ってもよいし、減圧雰囲気で行ってもよく、またはこれらを組み合わせて行ってもよい。また、フィルム状封止材1と電子素子32とを貼り合わせる際には、熱圧着することが好ましく、加熱することにより、フィルム状封止材1と電子素子32、基板31、および封止部材33またはガスバリアフィルム21とが強固に接着する。
貼り合わせる時の加熱温度は、通常、接着性樹脂層11が軟化する温度以上であることが好ましい。本実施形態における接着性樹脂層11は、酸変性ポリオレフィン系樹脂およびシラン変性ポリオレフィン系樹脂を前述した質量比で含有することにより、比較的短時間、具体的には1秒〜5分の熱圧着で封止することができる。このように、本実施形態に係るフィルム状封止材1は、電子デバイスの封止時の生産性に優れたものとなっている。
本実施形態に係る電子デバイス3A,3Bにおいては、電子素子32が、本実施形態に係るフィルム状封止材1で覆われているため、外部からの水蒸気が、フィルム状封止材1の水蒸気バリア性樹脂層12によってブロックされて、電子素子32に到達することが防止・抑制されるため、電子素子32が水分の悪影響を受け難いものとなっている。また、フィルム状封止材1は接着力に優れた接着性樹脂層11を備えているため、フィルム状封止材1と基板31、フィルム状封止材1と電子素子32、フィルム状封止材1と封止部材33、フィルム状封止材1とガスバリアフィルム21とは強固に接着し、それらの間で浮きや剥がれ等が発生したり、それらの間に水蒸気が浸入したりすることが防止・抑制されている。さらには、フィルム状封止材1は、接着性樹脂層11と水蒸気バリア性樹脂層12との間で層間剥離することが防止・抑制されている。
また、接着性樹脂層11は、酸変性ポリオレフィン系樹脂およびシラン変性ポリオレフィン系樹脂を前述した質量比で含有することにより、特に湿熱条件下においたときに接着力が低下し難く、耐湿熱性に優れるため、例えば、電子デバイス3A,3Bを60℃・90%RHの湿熱条件下に240時間おいたときにも、良好な接着力が維持される。
以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。したがって、上記実施形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。
例えば、接着性樹脂層11は、水蒸気バリア性樹脂層12に、その他の層を介して積層されていてもよい。また、接着性樹脂層11上には、剥離シートが積層されていてもよい。なお、剥離シートは、接着性樹脂層を形成する時に利用されたり、接着性樹脂層を保護する目的で設けられ、フィルム状封止材1を使用する際には剥離される。
以下、実施例等により本発明をさらに具体的に説明するが、本発明の範囲はこれらの実施例等に限定されるものではない。
〔実施例1〕
<フィルム状封止材の作製>
表1に示す接着性樹脂層および水蒸気バリア性樹脂層を構成する材料を、押出機(東洋精機製作所社製)によって共押出成形し、厚さ10μmの第1の接着性樹脂層と、厚さ30μmの水蒸気バリア性樹脂層と、厚さ10μmの第2の接着性樹脂層とをその順で積層してなるフィルム状封止材を製造した。なお、第1の接着性樹脂層および第2の接着性樹脂層は、両方とも同じ接着性樹脂を構成する材料を用いた。
<ガスバリアフィルムの作製>
基材としてのポリエチレンテレフタレートフィルム(東洋紡績社製,コスモシャインA4100,厚さ50μm)上に、ポリシラザン化合物(ペルヒドロポリシラザンを主成分とするコーティング材,クラリアントジャパン社製,アクアミカNL110−20)をスピンコート法により塗布し、120℃で1分間加熱して、厚さ150nmの、ペルヒドロポリシラザンを含むポリシラザン層を形成した。次に、プラズマイオン注入装置を用いて、ポリシラザン層の表面に、下記の条件にてアルゴンをプラズマイオン注入してガスバリア層を形成し、ガスバリアフィルムAを作製した。
上記のガスバリア層を形成するために用いたプラズマイオン注入装置及びプラズマイオン注入条件は以下の通りである。
〔プラズマイオン注入装置〕
RF電源:日本電子社製,型番号「RF」56000
高電圧パルス電源:栗田製作所社製,「PV−3−HSHV−0835」
〔プラズマイオン注入条件〕
プラズマ生成ガス:Ar
ガス流量:100sccm
Duty比:0.5%
印加電圧:−15kV
RF電源:周波数 13.56MHz,印加電力 1000W
チャンバー内圧:0.2Pa
パルス幅:5μsec
処理時間(イオン注入時間):200秒
<封止シートAの作製>
得られたフィルム状封止材とガスバリアフィルムAとを、130℃で加熱しながら貼り合わせて、封止シートAを得た。
<封止シートBの作製>
一方、得られたフィルム状封止材とガスバリアフィルムB(厚み7μmのアルミニウム箔の両面に、厚み12μmのポリエチレンテレフタレートシートをウレタン系接着剤層で接着した積層フィルム,アジヤアルミ社製)を、130℃で加熱しながら貼り合わせて、封止シートBを得た。
<トップエミッション型の電子デバイスの製造>
下記の方法により、ガラス基板上に陰極、発光層および陽極をこの順で積層し、電子素子(有機EL素子)を形成した。
まず、ガラス基板を溶媒洗浄およびUV/オゾン処理で洗浄した後、アルミニウム(Al)(高純度化学研究所社製)を0.1nm/sの速度で100nm蒸着させて陰極を形成した。
得られた陰極(Al膜)上に、(8−ヒドロキシ−キノリノレート)リチウム(Luminescence Technology社製)を10nm、2,9−ジメチル−4,7−ジフェニル−1,10−フェナントロリン(Luminescence Technology社製)を10nm、トリス(8−ヒドロキシ−キノリネート)アルミニウム(Luminescence Technology社製)を40nm、N,N’−ビス(ナフタレン−1−イル)−N,N’−ビス(フェニル)−ベンジデン)(Luminescence Technology社製)を60nm、0.1〜0.2nm/sの速度で順次蒸着させ、発光層を形成した。
得られた発光層上に、酸化インジウムスズ(ITO)膜(厚さ:100nm、シート抵抗:50Ω/□)をスパッタリング法により形成して陽極を作製し、有機EL素子を得た。なお、蒸着時の真空度は、全て1×10−4Pa以下であった。
一方、上記封止シートAを、窒素雰囲気下で、ホットプレートを用いて120℃で30分間加熱して乾燥し、封止シートA中に含まれる水分を除去した後、そのまま放置して室温まで冷却した。そして、ガラス基板上に形成された有機EL素子を覆うように、フィルム状封止材が有機EL素子側になるように封止シートAを載置し、それらを100℃で熱圧着して有機EL素子を封止し、トップエミッション型の電子デバイスを得た。
<ボトムエミッション型の電子デバイスの製造>
下記の方法により、ガラス基板上に陽極、発光層および陰極をこの順で積層し、電子素子(有機EL素子)を形成した。
まず、ガラス基板の表面に酸化インジウムスズ(ITO)膜(厚さ:150nm、シート抵抗:30Ω/□)をスパッタリング法により形成し、次いで、溶媒洗浄およびUV/オゾン処理を行うことで陽極を作製した。
得られた陽極(ITO膜)上に、N,N’−ビス(ナフタレン−1−イル)−N,N’−ビス(フェニル)−ベンジデン)(Luminescence Technology社製)を60nm、トリス(8−ヒドロキシ−キノリネート)アルミニウム(Luminescence Technology社製)を40nm、2,9−ジメチル−4,7−ジフェニル−1,10−フェナントロリン(Luminescence Technology社製)を10nm、(8−ヒドロキシ−キノリノレート)リチウム(Luminescence Technology社製)を10nm、0.1〜0.2nm/sの速度で順次蒸着させ、発光層を形成した。
得られた発光層上に、アルミニウム(Al)(高純度化学研究所社製)を0.1nm/sの速度で100nm蒸着させて陰極を形成し、有機EL素子を得た。なお、蒸着時の真空度は、全て1×10−4Pa以下であった。
一方、上記封止シートBを、窒素雰囲気下で、ホットプレートを用いて120℃で30分間加熱して、封止シートB中に含まれる水分を除去した後、そのまま放置して室温まで冷却した。そして、ガラス基板上に形成された有機EL素子を覆うように、フィルム状封止材が有機EL素子側になるように封止シートBを載置し、それらを100℃で熱圧着して有機EL素子を封止し、ボトムエミッション型の電子デバイスを得た。
〔実施例2〜10〕
接着性樹脂層および水蒸気バリア性樹脂層を構成する材料を表1に示すように変更する以外、実施例1と同様にしてフィルム状封止材を製造した。このフィルム状封止材を使用して、実施例1と同様にして封止シートA,Bを作製し、トップエミッション型およびボトムエミッション型の電子デバイスを得た。
〔比較例1〜6〕
表1に示す接着性樹脂層を構成する材料を、押出機(東洋精機製作所社製)により押出成形して、厚さ50μmの単層の接着性樹脂フィルムを製膜した。この接着性樹脂フィルムをフィルム状封止材として使用して、実施例1と同様にして封止シートA,Bを作製し、トップエミッション型およびボトムエミッション型の電子デバイスを得た。
なお、表1に記載の略号等の詳細は以下の通りである。
[接着性樹脂層]
・AdmerSF731:無水マレイン酸変性ポリエチレン系樹脂(三井化学社製,商品名「AdmerSE731」)
・リンクロンXLE815N:シラン変性直鎖状低密度ポリエチレン(三菱化学社製,商品名「リンクロンXLE815N」)
・ウルトラセン 630:エチレン−酢酸ビニル共重合体(東ソー社製,商品名「ウルトラセン 630」)
[水蒸気バリア性樹脂層]
・ニュクレル N1207C:エチレン−メタクリル酸共重合体(三井−デュポンポリケミカル社製,商品名「ニュクレル N1207C」)
・ハイミラン 1650:エチレン系アイオノマー(Znタイプ)(三井−デュポンポリケミカル社製,商品名「ハイミラン 1650」)
・スミカセンL705:低密度ポリエチレン(住友化学社製,商品名「スミカセンL705」)
・TOPAS9506X1:前述した構造式(a)で示されるシクオロレフィン重合体(ポリプラスチックス社製,商品名「TOPAS9506X1」,ガラス転移温度33℃)
・TOPAS8007F−04:前述した構造式(a)で示されるシクオロレフィン重合体(ポリプラスチックス社製,商品名「TOPAS8007F−04」,ガラス転移温度78℃)
・TOPAS6013F−04:前述した構造式(a)で示されるシクオロレフィン重合体(ポリプラスチックス社製,商品名「TOPAS6013F−04」,ガラス転移温度138℃)
・APL8008T:前述した構造式(b)で示されるシクオロレフィン重合体(三井化学社製,商品名「アペル8008T」,ガラス転移温度70℃)
・APL6013T:前述した構造式(b)で示されるシクオロレフィン重合体(三井化学社製,商品名「アペル6013T」,ガラス転移温度125℃)
〔試験例1〕(水蒸気透過率の測定)
実施例または比較例で得られたフィルム状封止材(厚み50μm)の水蒸気透過率を測定した。具体的には、LYSSY社製の透過率測定機「L80−5000」を用い、40℃、90%RHの条件で測定を行った。結果を表1に示す。
〔試験例2〕(接着力の測定)
実施例または比較例で得られた封止シートBの接着性樹脂層を、被着体としてのガラス板(ソーダライムガラス,日本板硝子社製)と重ね合わせ、熱ロールラミネートにより、130℃で熱圧着(ラミネート速度:0.24m/min)し、試験片を得た。
得られた試験片を、貼り合わせ後24時間、23℃、50%RHの環境下で放置した後、同環境下で、引張試験機(オリエンテック社製,テンシロン)を用いて、剥離速度300mm/分、剥離角度180°の条件で剥離試験を行い、接着力(N/25mm)を測定した。結果を表1に示す。なお、表1中、接着力が1N/25mm以下の場合は、「<1」と表記した。
また、上記試験片を、貼り合わせ後24時間、23℃、50%RHの環境下で放置してから、60℃、90%RHの環境下に240時間おいた。その後、23℃、50%RHの環境下で、上記と同様にして接着力(N/25mm)を測定した。結果を表1に示す。
〔試験例3〕(電子デバイスの評価)
実施例または比較例で得られたトップエミッション型およびボトムエミッション型の電子デバイスを、23℃、50%RHの環境下で50時間放置した後、有機EL素子を起動させ、ダークスポット(非発光箇所)の有無を観察し、以下の基準で評価した。結果を表1に示す。
A:ダークスポットが発光面積の5%未満
B:ダークスポットが発光面積の5%以上15%未満
C:ダークスポットが発光面積の15%以上50%未満
D:ダークスポットが発光面積の50%以上
Figure 2014149961
表1から分かるように、実施例で得られたフィルム状封止材は、接着性、耐湿熱性および水蒸気バリア性に優れていた。そして、実施例で得られたフィルム状封止材によって封止された有機EL素子は、ダークスポットがほとんど見られず、電子デバイスの性能が良好であった。一方、接着性樹脂層のみからなる比較例1,3,4,6のフィルム状封止材は、水蒸気バリア性が劣っていたため、当該フィルム状封止材によって封止された有機EL素子は、ダークスポットが多く見られ、電子デバイスの性能が劣っていた。また、比較例2,5のフィルム状封止材は、接着力が無く、有機EL素子を封止することができなかった。さらに、シラン変性ポリオレフィン系樹脂の含有量が少なすぎる比較例3、および酸変性ポリオレフィン系樹脂のみを含む比較例4のフィルム状封止材は、耐湿熱性が低かった。
本発明に係る電子デバイス用フィルム状封止材および電子デバイス用封止シートは、例えば有機ELモジュールや電子ペーパーに好適に用いられる。また、本発明に係る電子デバイスは、例えば有機ELモジュールや電子ペーパーとして好適である。
1a,1b…電子デバイス用フィルム状封止材
11A,11B,11C…接着性樹脂層
12…水蒸気バリア性樹脂層
2a,2b…電子デバイス用封止シート
21…ガスバリアフィルム
3A,3B…電子デバイス
31…基板
32…電子素子
33…封止部材

Claims (10)

  1. 被着体に対して接着性を示す接着性樹脂層と、
    水蒸気が透過することを防止または抑制する水蒸気バリア性樹脂層と
    を備えた電子デバイス用フィルム状封止材であって、
    前記接着性樹脂層は、酸変性ポリオレフィン系樹脂およびシラン変性ポリオレフィン系樹脂を含有し、
    前記接着性樹脂層における前記酸変性ポリオレフィン系樹脂と前記シラン変性ポリオレフィン系樹脂との質量比は、10:90〜90:10である
    ことを特徴とする電子デバイス用フィルム状封止材。
  2. 接着性樹脂層と、水蒸気バリア性樹脂層と、接着性樹脂層とが、その順で積層されてなることを特徴とする請求項1に記載の電子デバイス用フィルム状封止材。
  3. 前記接着性樹脂層の厚さの割合は、前記電子デバイス用フィルム状封止材の厚さの5〜60%であることを特徴とする請求項1または2に記載の電子デバイス用フィルム状封止材。
  4. 前記フィルム状封止材の厚みを50μmとしたときに、温度40℃、相対湿度90%RHの環境下における水蒸気透過率が、10g/m・day以下であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の電子デバイス用フィルム状封止材。
  5. 前記酸変性ポリオレフィン系樹脂は、無水マレイン酸変性ポリオレフィン系樹脂であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の電子デバイス用フィルム状封止材。
  6. 前記シラン変性ポリオレフィン系樹脂は、シラン変性ポリエチレン樹脂またはシラン変性エチレン−酢酸ビニル共重合体であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の電子デバイス用フィルム状封止材。
  7. 前記水蒸気バリア性樹脂層は、ポリオレフィン樹脂、シクロオレフィン系樹脂、エチレン−(メタ)アクリル酸共重合体、アイオノマーおよびゴム系樹脂からなる群から選ばれる少なくとも1種の熱可塑性樹脂を含有することを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の電子デバイス用フィルム状封止材。
  8. 請求項1〜7のいずれか一項に記載の電子デバイス用フィルム状封止材と、
    前記電子デバイス用フィルム状封止材の片面に積層されたガスバリアフィルムと
    を備えたことを特徴とする電子デバイス用封止シート。
  9. 請求項1〜7のいずれか一項に記載の電子デバイス用フィルム状封止材によって封止されたことを特徴とする電子デバイス。
  10. 請求項8に記載の電子デバイス用封止シートによって封止されたことを特徴とする電子デバイス。
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