JPH0224736B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、搬送センターのトラツクターミナル
における荷物の積み込み、海上コンテナへの積み
込みなどにおいて使用される荷物搬送装置に関す
るものである。

（従来の技術） 先に出願人らは、特開昭59−163237号に、工場
等より出荷された荷物を搬入部へ受け入れ、姿勢
制御装置により荷物の方向を選定し、車両荷箱に
乗り入れ可能な積込装置により順次積み込む荷物
搬送システムを提案している。

（発明が解決しようとする課題） しかし、従来の荷物搬送システムでは、荷物搬
送装置に対して多数のトラツクが待機している場
合、積み込みを終了する度毎にトラツクを積込場
所に移動しなければならず、トラツクの出入りに
時間がかかり、能率が悪い、また荷物搬送装置は
大きなスペースを必要とするところ、積み込み作
業を行わないときは、このスペースがデツドスペ
ースとなり、フオークリフトの走行範囲を狭める
など荷役作業上不便である。

本発明の荷物搬送装置は、以上の点に鑑み、ト
ラツクの搬出入の能率の向上及びデツドスペース
の解消を図ることを目的とするものである。

（課題を解決するための手段） 本発明の荷物搬送装置は、工場、倉庫等から出
荷された荷物を受け入れる搬入部と、この搬入部
に搬入された荷物を搬送する搬送コンベヤと、荷
箱内に乗り入れ可能な積込台車の前方に昇降自在
に設けられるとともに、搬送方向が該積込台車の
走行方向に対して直交する方向に配設され、且つ
その搬送面上に適数個の荷物を配置可能な積込コ
ンベヤと、この積込コンベヤに連設されるととも
に、搬送方向が前記積込台車の走行方向と同方向
に配設され、前記積込台車の側方に前記積込コン
ベヤの昇降動作に伴つて傾斜自在に設けられた傾
斜コンベヤとを備えた積込装置と、前記搬送コン
ベヤの搬出側端部と積込装置との間に介装される
とともに、搬送方向が前記積込台車の走行方向と
同方向に配設され且つこの積込台車の走行方向に
伸縮自在になされた積込伸縮コンベヤと、前記積
込コンベヤに設けられ、この積込コンベヤの搬送
面上に搬送配置された荷物をこの搬送面上から荷
物の積込位置まで押し出すプツシヤと、前記搬送
コンベヤの途中部に設けられ、この搬送コンベヤ
上を搬送される荷物の姿勢を変更可能な姿勢制御
装置と、前記搬入部、搬送コンベヤ、積込伸縮コ
ンベヤ、積込装置が搭載され、移動自在な移動台
車とから構成されたものである。

（作用） 搬入部は、工場、倉庫等からパレタイズされて
出荷された荷物、あるいはデパレタイズされて出
荷された荷物を受け入れて搬送コンベヤに搬出す
る。搬送コンベヤは、搬入部と積込装置との間に
積込伸縮コンベヤを介して設けられていて、搬入
部で受け入れた荷物を積込伸縮コンベヤを介して
積込装置まで搬送する。姿勢制御装置は、搬送コ
ンベヤの途中に設けられており、荷物の積込効率
等によつて荷物の方向を適宜変更する装置であ
る。積込装置は、車両の荷箱内に乗り入れ可能な
積込台車の前方に昇降自在に設けられるととも
に、搬送方向が積込台車の走行方向に対して直交
する方向に配設された積込コンベヤと、この積込
コンベヤに連設されるとともに、搬送方向が前記
積込台車の走行方向と同方向に配設され、前記積
込台車の側方に前記積込コンベヤの昇降動作に伴
つて傾斜自在に設けられた傾斜コンベヤとを備え
ており、搬入部から搬送コンベヤ、積込伸縮コン
ベヤを介して搬送された荷物を傾斜コンベヤを経
て積込コンベヤの搬送面上に配置する。積込伸縮
コンベヤは、搬送コンベヤの搬出側端部と積込装
置の傾斜コンベヤとの間に介装されるとともに、
搬送方向が前記積込台車の走行方向と同方向に配
設され且つこの積込台車の走行方向に伸縮自在に
なされている。プツシヤは前記積込コンベヤの搬
送面上に搬送配置された荷物を荷箱内に押し出し
順次積み込む装置である。移動台車は、搬入部、
搬送コンベヤ、積込伸縮コンベヤ、積込装置が搭
載されるもので、搬入部等を搭載したままで、プ
ラツトホーム上等を移動でき、積み込み完了した
とき車両を移動しなくても荷物搬送装置を空の車
両のところに移動させることができ、あるいは格
納庫に収納することができるものである。

（実施例） 以下、本発明の一実施例を図面を参照して説明
する。

図は、本発明に係る荷物搬送装置の概略構成を
示している。

図において、１０は搬入部で、図示していない
フオークリフト等で運搬されてきたパレツト１２
及びパレツト１２の上に段積みされパレタイズさ
れた荷物１を搬入する搬入コンベヤ１３、空のパ
レツト１４を搬出するパレツト搬出コンベヤ１
５、段積みされた荷物１を各段毎に搬出するテー
ブルリフタ、ピツクアツプローラよりなるデパレ
タイザ１６よりなる。

２０は搬送コンベヤで、搬入部１０に連設さ
れ、デパレタイズされた荷物１を送り出す送出ロ
ーラコンベヤ２１、送出ローラコンベヤ２１の間
に昇降し、送出ローラコンベヤ２１の送り方向に
対し直角方向に荷物を送り出す送出チエーンコン
ベヤ２２、搬入部１０を囲むようにターンしてい
る送りコンベヤ２３、送りコンベヤ２３の先端に
設けられた送り伸縮コンベヤ２４よりなる。

３０は姿勢制御装置で、荷物の大きさを測定す
る寸法測定装置３１、荷物の寸法に応じて荷物の
積み込み方向を90゜変更する姿勢制御コンベヤ３
２よりなり、前記送りコンベヤ２３の途中部に設
けられている。この姿勢制御コンベヤ３２は、そ
の搬送方向が送りコンベヤ２３の搬送方向に対し
て直交する方向に配設されており、送りコンベヤ
２３上に出没自在に構成されている。

４１は前記送りコンベヤ２３の搬出側端部と後
述する積込装置４０との間に介装された積込伸縮
コンベヤで、この積込伸縮コンベヤ４１は、その
搬送方向が積込装置４０の積込台車４６の走行方
向と同方向に配設されるとともに、積込装置４０
の積込台車４６がトラツク、海上コンテナなどの
荷箱２の内部まで走行移動できるようにこの積込
台車４６の走行方向に伸縮可能に構成されてい
る。

４０は積込装置で、搬入側端部が前記積込伸縮
コンベヤ４１の搬出側端部に連設されるととも
に、搬送方向が積込伸縮コンベヤの搬送方向（積
込台車の走行方向）と同方向に配設された傾斜コ
ンベヤ４２、この傾斜コンベヤ４２の搬出側端部
に連設されるとともに、搬送方向が前記傾斜コン
ベヤ４２の搬送方向に対して直交する方向に配設
された積込コンベヤ４３、前記傾斜コンベヤ４２
に設けられ荷物の姿勢を直す姿勢矯正装置４４、
積込コンベヤ４３を昇降自在に支持するととも
に、傾斜コンベヤ４２を前記積込コンベヤ４３の
昇降動作に伴つて傾斜自在に支持し、荷箱２内を
前後移動可能な積込台車４６を備えている。そし
て、傾斜コンベヤ４２は積込台車４６の側方に配
設され、積込コンベヤ４３は積込台車４６の前方
に配設されており、これら傾斜コンベヤ４２と積
込コンベヤ４３とがＬ字状に配設されている。

また、積込コンベヤ４３には、前記搬入部１０
から各コンベヤを介してこの積込コンベヤ４３上
に搬送配置された荷物１を荷箱２内に荷物積込位
置に押し出すプツシヤ４５が設けられている。

５０は移動台車で、前述した搬入部１０、姿勢
制御装置３０を備えた搬送コンベヤ２０、積込伸
縮コンベヤ４１、及びプツシヤ４５を備えた積込
装置４０を搭載する台盤５１と、台盤５１の下面
に設けられた車輪５２、荷箱２と接続するドツグ
レベラー５３よりなり、移動台車５０は、４つの
車輪５２を連動して運動可能であり、前後左右方
向及び斜め方向のあらゆる方向に走行できるとと
もに、スピンターンをすることができる。

なお、図中の符号３は積み込み動作を制御する
積込操作制御盤である。

次に、以上のように構成された荷物搬送装置の
動作について説明する。

搬入コンベヤ１３により搬入される荷物１は、
パレツト１２の上に段積みされてパレタイズされ
ており、図示していないフオークリフト等によつ
て運搬される。搬入コンベヤ１３により、段積み
された荷物１はパレツト１２とともにデパレタイ
ザ１６に搬送され、ここで荷物１は各段毎にデパ
レタイズされる。デパレタイズされた荷物１は送
出ローラコンベヤ２１上において横一列に並び、
送出チエーンコンベヤ２２上に搬送される。送出
チエーンコンベヤ２２は送出ローラコンベヤ２１
と直角方向に搬送するので、荷物１はその並び方
向に搬送され、この送出チエーンコンベヤ２２に
連設された送りコンベヤ２３の搬送速度が、送出
チエーンコンベヤ２２より速いことにより荷物１
の分割が行われる。

送りコンベヤ２３は、スペースを小さくして移
動台車５０上に搭載するため２箇所に90゜方向転
換するターン部分が設けられており、積み込み速
度の遅速による待機時間の調整を可能とすると共
に、送りコンベヤ２３の途中に設けた姿勢制御装
置３０による荷物１の姿勢の制御を可能としてい
る。

姿勢制御装置３０により荷物１の方向変換を行
う場合は、姿勢制御コンベヤ３２を上昇させると
共に図示しない邪魔板部が送りコンベヤ２３上に
臨出され、荷物１の一側面が邪魔板部に当接され
るとともに、送りコンベヤ２３による送り（この
送り方向を縦送りとする）と姿勢制御コンベヤ３
２による横送りの両作用を受けて自動的に90゜回
転し搬送される。荷物１の方向変換をしない場合
は邪魔板部を後退させ、姿勢制御コンベヤ３２を
下降させたままとしておいて送りコンベヤ２３上
を搬送させる。

送りコンベヤ２３上で積み込み姿勢が決定され
た荷物１は送り伸縮コンベヤ２４から積込伸縮コ
ンベヤ４１上に搬送される。積込伸縮コンベヤ４
１は、積込台車４６の走行による積込装置４０の
移動にともなつて荷箱２内の奥まで伸長可能であ
ると共に収縮すると二点鎖線で示すようになつて
移動台車５０上に収納可能である。

積み込みは、傾斜コンベヤ４２により所定の段
積み高さまで荷物が搬送された後、積込コンベヤ
４３に搬送され、この積込コンベヤ４３上に横一
列に並べられ、プツシヤ４５によつて荷物積込位
置に押し込まれる。

そして積み込みを終了すると、積込台車４６が
後退し、それに伴つて積込伸縮コンベヤ４１が収
縮して積込装置４０が移動台車５０上に収納さ
れ、つぎのトラツクの接岸位置あるいは格納庫ま
で移動する。

なお上記実施例では、搬入部１０は、フオーク
リフトを用いて搬入する場合について説明した
が、フオークリフトを用いることなく、バラ荷の
状態で搬入する場合もある。例えば工場の生産ラ
インからの搬入コンベヤをフレキシブルとし、こ
の搬入コンベヤに搬入部を連設し、直接荷物を搬
入する。搬入部にはフローラツクを設け、このフ
ローラツクの所望区域に荷物を格納し、順次搬入
コンベヤに搬出する場合もある。フローラツク
は、平面的あるいは立体的に構成され、荷物の寸
法、種類等により区分して格納するものである。

（発明の効果） 以上述べたように、本発明によれば、配送セン
ター等のトラツクターミナルなど複数のバース
（トラツクの接岸個所）がある場合においても、
積み込み場所間で移動することができるのでトラ
ツクはバースに止めたままでよく、トラツクの搬
出入の能率がよい。しかも、不要時は収納庫など
別の場所に格納することができるのでプラツトホ
ーム上に大きなデツドスペースを必要としない。

また、プツシヤにより積込コンベヤ上に搬送配
置された適数個の荷物を一度に積み込むことがで
きるため、積込み作業が迅速に行え、しかもこの
積込み作業の自動化が可能になる。さらに、姿勢
制御装置により荷物の姿勢を変えることができる
ため、ラベル等がある荷物の一側面を同方向に向
けてきちんと積み込むことができる。

【図面の簡単な説明】

図は本発明に係る荷物搬送装置の概略構成を示
す斜視図である。 １…荷物、２…荷箱、３…積込操作制御盤、１
０…搬入部、１２…パレツト、１６…デパレタイ
ザ、２０…搬送コンベヤ、２１…送出ローラコン
ベヤ、２２…送出チエーンコンベヤ、２３…送り
コンベヤ、２４…送り伸縮コンベヤ、３０…姿勢
制御装置、４０…積込装置、４１…積込伸縮コン
ベヤ、４２…傾斜コンベヤ、４３…積込コンベ
ヤ、４４…姿勢矯正装置、４６…積込台車、５０
…移動台車、５１…台盤、５２…車輪。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 工場、倉庫等から出荷された荷物を受け入れ
   る搬入部と、 この搬入部に搬入された荷物を搬送する搬送コ
   ンベヤと、 荷箱内に乗り入れ可能な積込台車の前方に昇降
   自在に設けられるとともに、搬送方向が該積込台
   車の走行方向に対して直交する方向に配設され、
   且つその搬送面上に適数個の荷物を配置可能な積
   込コンベヤと、この積込コンベヤに連設されると
   ともに、搬送方向が前記積込台車の走行方向と同
   方向に配設され、前記積込台車の側方に前記積込
   コンベヤの昇降動作に伴つて傾斜自在に設けられ
   た傾斜コンベヤとを備えた積込装置と、 前記搬送コンベヤの搬出側端部と積込装置との
   間に介装されるととものに、搬送方向が前記積込
   台車の走行方向と同方向に配設され且つこの積込
   台車の走行方向に伸縮自在になされた積込伸縮コ
   ンベヤと、 前記積込コンベヤに設けられ、この積込コンベ
   ヤの搬送面上に搬送配置された荷物をこの搬送面
   上から荷物の積込位置まで押し出すプツシヤと、 前記搬送コンベヤの途中部に設けられ、この搬
   送コンベヤ上を搬送される荷物の姿勢を変更可能
   な姿勢制御装置と、 前記搬入部、搬送コンベヤ、積込伸縮コンベ
   ヤ、積込装置が搭載され、移動自在な移動台車と
   から構成されたことを特徴とする荷物搬送装置。