JPH0940116A - 物品保管設備 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 物品保管設備において、必要な設置スペース
を最小限に抑える。 【解決手段】 パレット用クレーン４０は、ラック正面
１１に面して設けられており、パレットステーション３
０から収納棚１３，１４にパレット２１を搬入し、又は
収納棚１３，１４からパレットステーション３０にパレ
ット２１を搬出する。ケース用クレーン５０は、パレッ
ト用クレーン４０とラック１０を挟んで反対側に、ラッ
ク背面１２に面して設けられており、収納棚１３，１４
のパレット２１に積み付けられたケース２０をケースス
テーション３２に取り卸し、又はケースステーション３
１のケース２０を収納棚１３，１４のパレット２１に積
み付ける。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、ケースに収容され
た物品を、パレットに積み付けた状態でラックの収納棚
に収納するとともに、物品の仕分け等に際して、ケース
単位でパレットからの取り卸し又は積み付けを行う物品
保管設備に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、配送センター等の自動倉庫におい
ては、ラックの収納棚にパレットを搬入又は搬出するパ
レット用クレーンのみを備えているのが一般的である。
このような自動倉庫では、ケースに収容された物品が、
パレットに積み付けられた状態で、パレット用クレーン
によってパレット単位で収納棚に搬入又は搬出される。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】上述した従来の自動倉
庫において、品種別にパレットに積み付けられた状態で
入荷する物品を、店舗別のパレットに積替えるには、倉
庫の付帯設備として、デパレタイザ、ケース仕分けコン
ベヤ、ケース搬送コンベヤ、パレタイザ、パレット搬送
コンベヤ等が別途必要であった。したがって、かなり広
い設置スペースを必要とするという問題があった。

【０００４】本発明は、物品が収容されたケースのパレ
ットからの取り卸し及び積み付けを、確実に行うことが
でき、しかも必要な設置スペースを最小限に抑えること
ができる物品保管設備を提供することを目的としてい
る。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、物
品を収容するケース（２０）と、パレット（２１）に積
み付けられたケース（２０）を収納可能な多数の収納棚
（１３，１４）を有するラック（１０）と、前記ラック
（１０）に対応して設けられ、前記パレット（２１）の
受け渡しを行うパレットステーション（３０）と、前記
ラック（１０）に対応して設けられ、ケース（２０）の
受け渡しを行うケースステーション（３１，３２）と、
前記ラック（１０）に面して設けられ、前記パレットス
テーション（３０）から前記収納棚（１３，１４）に前
記パレット（２１）を搬入し、又は前記収納棚（１３，
１４）から前記パレットステーション（３０）に前記パ
レット（２１）を搬出するパレット用クレーン（４０）
と、ケース（２０）内の物品を行先別に仕分ける仕分装
置（１５）と前記ケースステーション（３１，３２）と
の間で、前記仕分装置（１５）への補充用物品を収容し
たケース（２０）及び仕分後の物品を収容したケース
（２０）を移送するケース搬送手段（３３，３４）と、
前記パレット用クレーン（４０）と前記ラック（１０）
を挟んで反対側に、前記ラック（１０）に面して設けら
れ、前記収納棚（１３，１４）のパレット（２１）に積
み付けられたケース（２０）を前記ケースステーション
（３１，３２）に取り卸し、又は前記ケースステーショ
ン（３１，３２）のケース（２０）を前記収納棚（１
３，１４）のパレット（２１）に積み付けるケース用ク
レーン（５０）とを備えたことを特徴とする物品保管設
備により達成される。

【０００６】本発明に係る物品保管設備において、ラッ
クに面して設けられたパレット用クレーンは、パレット
ステーションから収納棚にパレットを搬入し、又は収納
棚からパレットステーションにパレットを搬出する。パ
レット用クレーンとラックを挟んで反対側に、ラックに
面して設けられたケース用クレーンは、収納棚のパレッ
トに積み付けられたケースをケースステーションに取り
卸し、又はケースステーションのケースを収納棚のパレ
ットに積み付ける。補充用物品を収容したケースはケー
スステーションから仕分装置へ送られて仕分けられ、仕
分装置で仕分けられた物品はケースステーションに送ら
れる。

【０００７】

【発明の実施の形態】以下図示実施形態により、本発明
を説明する。図１及び図２は、本発明の一実施形態であ
る物品保管設備を適用した立体自動倉庫を示す図であ
り、図１は概略平面図、図２は一部の斜視図である。ま
た、図３はケース及びケースが積み付けられたパレット
を示す斜視図である。更に、図４はケース用クレーンの
斜視図であり、図４（ａ）は、ラックの所定の収納棚近
傍まで移動されたケース用フォークが、ラック側に進出
された状態を、図４（ｂ）は、ケース用フォークがケー
スを昇降台上に取り出した状態を示す。

【０００８】図１及び図２において、物品（図示しな
い）が収容されたケース２０は、パレット２１に積み付
けられた状態で、パレット用クレーン４０によってパレ
ットステーション３０からラック１０の収納棚１３，１
４に搬入され、又は収納棚１３，１４からパレットステ
ーション３０に搬出される。またラック１０の収納棚１
３，１４にパレット２１ごと収納されたケース２０は、
ケース用クレーン５０によって収納棚１３，１４のパレ
ット２１からケースステーション３１，３２に取り卸さ
れ、又はケースステーション３１，３２から収納棚１
３，１４のパレット２１に積み付けられる。

【０００９】ラック１０は、パレット用クレーン４０の
走行経路となる複数のレール４１（図１では２本）のそ
れぞれ図１中左右両側に、レール４１に沿って複数列
（図１ではレール４１両側に一対ずつ、計４列）に設け
られる。各ラック１０にはそれぞれ、パレット２１に積
み付けられたケース２０を収納可能な収納棚１３，１４
が、レール４１に沿う方向に多数（図１では１２個）、
かつ、図２に示すように、自動倉庫の一階から四階の間
に渡って上下方向に多段（図２では１０段）に設けられ
る。

【００１０】ケース２０は、内部に物品を収容可能であ
る。ケース２０はそれぞれ、図３に示すように、パレッ
ト２１上に複数列（本実施形態では縦２列、横４列）か
つ多段（本実施形態では１０段）に、多数個（本実施形
態では計８０個）積み付けられる。

【００１１】図１を参照すると、パレットステーション
３０は、チェーンコンベヤ又はローラコンベヤからな
り、ラック１０の図１中下端部近傍の自動倉庫一階にお
いて、対となるラック１０のほぼ中央に設けられる。パ
レットステーション３０においては、パレット用クレー
ン４０とのパレット２１の受け渡し、及びフォークリフ
ト（図示しない）とのパレット２１の受け渡しが行われ
る。フォークリフトは、仕分けられた物品を収容したケ
ース２０が積み付けられたパレット２１の出庫と、空パ
レット２１の供給を行う。

【００１２】図１及び図２を参照すると、ケースステー
ション３１，３２は、自動倉庫三階及び四階のラック１
０の図２中左端部近傍において、対となるラック１０の
ほぼ中央に設けられる。ケースステーション３１，３２
においては、ケース用クレーン５０とのケース２０の受
け渡し、及びケース搬送装置３３，３４とのケース２０
の受け渡しが行われる。ケース搬送装置３３，３４は、
自動倉庫三階及び四階において、それぞれ各ケースステ
ーション３１，３２を結ぶように設けられる。各ケース
搬送装置３３，３４は、各ケースステーション３１，３
２と仕分装置１５との間で、ケース２０を搬送する。す
なわち自動倉庫四階のケース搬送装置３４は、自動倉庫
四階の各ケースステーション３２から仕分装置１５にケ
ース２０を搬送する。また自動倉庫三階のケース搬送装
置３３は、仕分装置１５から自動倉庫三階の各ケースス
テーション３１にケース２０を搬送する。

【００１３】パレット用クレーン４０は、図示しない制
御装置による制御に基づいて、パレットステーション３
０から収納棚１３，１４にパレット２１を搬入し、又は
収納棚１３，１４からパレットステーション３０にパレ
ット２１を搬出する。

【００１４】すなわちパレット用クレーン４０は、各対
の対向するラック１０間にそれぞれ１機ずつ（図１では
計２機）、ラック正面１１に面して設けられる。各パレ
ット用クレーン４０においては、図２に示すように、レ
ール４１に沿って走行可能なクレーン本体４２に、昇降
台４３が昇降自在に設けられており、昇降台４３には、
２方差しパレット用フォーク（図示しない）が、水平方
向に進退自在に設けられる。各パレット用クレーン４０
は、クレーン本体４２を走行させるとともに、昇降台４
３を昇降させることにより、パレット用フォークをラッ
ク１０の所定の収納棚１３，１４近傍又はパレットステ
ーション３０近傍まで移動させ、パレット用フォークの
ラック１０側又はパレットステーション３０側への進退
によって、ラック１０の収納棚１３，１４又はパレット
ステーション３０へのパレット２１の搬入又は搬出を行
う。

【００１５】再び図１及び図２を参照すると、ケース用
クレーン５０は、制御装置による制御に基づいて、収納
棚１３，１４のパレット２１に積み付けられたケース２
０をケースステーション３１，３２に取り卸し、又はケ
ースステーション３１，３２のケース２０を収納棚１
３，１４のパレット２１に積み付ける。

【００１６】すなわちケース用クレーン５０は、パレッ
ト用クレーン４０とラック１０を挟んで反対側に、ラッ
ク背面１２に面してそれぞれ設けられる（図１では３
機）。各ケース用クレーン５０においては、図２及び図
４に示すように、レール５１に沿って走行可能なクレー
ン本体５２に、昇降台５３が昇降自在に設けられてお
り、昇降台５３には、３点吊り下げ式ケース用フォーク
５４（以下、ケース用フォーク５４という）が、水平方
向に進退自在に設けられる。ケース用クレーン５０はそ
れぞれ、クレーン本体５２を走行させるとともに、昇降
台５３を昇降させることにより、ケース用フォーク５４
をラック１０の所定の収納棚１３，１４近傍又はケース
ステーション３１，３２近傍まで移動させ、ケース用フ
ォーク５４のラック１０側又はケースステーション３
１，３２側への進退によって、ラック１０の収納棚１
３，１４のパレット２１又はケースステーション３１，
３２からのケース２０の取り卸し又は積み付けを行う。

【００１７】本実施形態の作用を説明する。物品が収容
されたケース２０は、パレット２１に積み付けられた状
態で、パレット用クレーン４０によってパレットステー
ション３０からラック１０の収納棚１３，１４に搬入さ
れ、又は収納棚１３，１４からパレットステーション３
０に搬出される。またラック１０の収納棚１３，１４に
パレット２１ごと収納されたケース２０は、ケース用ク
レーン５０によって収納棚１３，１４のパレット２１か
らケースステーション３１，３２に取り卸され、又はケ
ースステーション３１，３２から収納棚１３，１４のパ
レット２１に積み付けられる。

【００１８】すなわち例えば、メーカーあるいは問屋か
ら入荷する物品は、ケース２０に収容された状態で、単
一品種別に所定のパレット２１に積み付けられており、
トラック等発着場からフォークリフトによってパレット
ステーション３０に搬送される。そして物品は、パレッ
トステーション３０からパレット用クレーン４０によっ
てラック１０の収納棚１３（以下、品種別収納棚１３と
いう）に搬入され、保管される。

【００１９】次に、各店舗からの注文に応じて物品を仕
分ける際、該当する品種の物品は、それぞれ品種別収納
棚１３のパレット２１上から、ケース用クレーン５０に
よってケース２０単位で自動倉庫四階のケースステーシ
ョン３２に取り卸され、ケースステーション３２からケ
ース搬送装置３４によって仕分装置１５に搬送されて補
充される。そして仕分装置１５において、ケース２０か
ら人手等によってピッキングされた物品は、各店舗別に
所定のケース２０に収容される。店舗別のケース２０に
は、店舗名等の情報をバーコード印刷されたラベル（図
示しない）が貼付されており、このラベル情報に基づい
て、制御装置がケース用クレーン５０及びパレット用ク
レーン４０を制御する。

【００２０】店舗別のケース２０に収容された物品は、
ケース搬送装置３３によって自動倉庫三階のケースステ
ーション３１に搬送され、ケースステーション３１から
ケース用クレーン５０によって各店舗ごとに割り当てら
れたラック１０の収納棚１４（以下、店舗別収納棚１４
という）の所定のパレット２１に積み付けられる。店舗
別収納棚１４のパレット２１は、パレット用クレーン４
０によって便別に出発時刻に合わせてパレットステーシ
ョン３０に取り卸され、パレットステーション３０から
フォークリフトによってトラック等発着場に搬送され
る。

【００２１】以上のように上記実施形態によれば、パレ
ットステーション３０から収納棚１３，１４にパレット
２１を搬入し、又は収納棚１３，１４からパレットステ
ーション３０にパレット２１を搬出するパレット用クレ
ーン４０が、ラック正面１１に面して設けられるととも
に、収納棚１３，１４のパレット２１に積み付けられた
ケース２０をケースステーション３２に取り卸し、又は
ケースステーション３１のケース２０を収納棚１３，１
４のパレット２１に積み付けるケース用クレーン５０
が、パレット用クレーン４０とラック１０を挟んで反対
側に、ラック背面１２に面して設けられるので、物品が
収容されたケース２０のパレット２１からの取り卸し及
び積み付けを、確実に行うことができるものでありなが
ら、必要な設置スペースを最小限に抑えることができ
る。

【００２２】本実施形態の物品保管設備を適用した立体
自動倉庫では、物品の保管、パレット２１からのケース
２０の取り卸し、ケース２０の搬送、ケース２０内の物
品の仕分け、及びパレット２１へのケース２０積み付け
の各作業を、一つのシステムとして集約することができ
る。これにより、各パレット２１やケース２０にラベル
貼付等によって付与される各種情報を有効に活用した情
報管理が可能であり、商品管理、入出庫管理等を確実か
つ容易に行うことができる。しかも、必要な設置スペー
スが小さいため、比較的小規模の配送センター等にも、
充分設置可能である。上記実施形態は、パレット用クレ
ーンとケース用クレーンとがそれぞれ備えられたもので
あるが、各クレーンはパレット及びケースの両方を移載
できる構成であってもよい。

【００２３】

【発明の効果】以上のように本発明によれば、パレット
ステーションから収納棚にパレットを搬入し、又は収納
棚からパレットステーションにパレットを搬出するパレ
ット用クレーンが、ラックに面して設けられるととも
に、収納棚のパレットに積み付けられたケースをケース
ステーションに取り卸し、又はケースステーションのケ
ースを収納棚のパレットに積み付けるケース用クレーン
が、パレット用クレーンとラックを挟んで反対側に、ラ
ックに面して設けられるので、物品が収容されたケース
のパレットからの取り卸し及び積み付けを、確実に行う
ことができるものでありながら、必要な設置スペースを
最小限に抑えることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施形態である物品保管設備を適用
した立体自動倉庫の概略を示す平面図である。

【図２】図１の立体自動倉庫の一部の斜視図である。

【図３】ケース及びケースが積み付けられたパレットを
示す斜視図である。

【図４】ケース用クレーンを示す斜視図である。

【符号の説明】

１０ ラック １１ ラック正面 １２ ラック背面 １３ 収納棚（品種別収納棚） １４ 収納棚（店舗別収納棚） １５ 仕分装置 ２０ ケース ２１ パレット ３０ パレットステーション ３１，３２ ケースステーション ３３，３４ ケース搬送装置 ４０ パレット用クレーン ５０ ケース用クレーン ５４ ３点吊り下げ式ケース用フォーク

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 物品を収容するケース（２０）と、 パレット（２１）に積み付けられたケース（２０）を収
   納可能な多数の収納棚（１３，１４）を有するラック
   （１０）と、 前記ラック（１０）に対応して設けられ、前記パレット
   （２１）の受け渡しを行うパレットステーション（３
   ０）と、 前記ラック（１０）に対応して設けられ、ケース（２
   ０）の受け渡しを行うケースステーション（３１，３
   ２）と、 前記ラック（１０）に面して設けられ、前記パレットス
   テーション（３０）から前記収納棚（１３，１４）に前
   記パレット（２１）を搬入し、又は前記収納棚（１３，
   １４）から前記パレットステーション（３０）に前記パ
   レット（２１）を搬出するパレット用クレーン（４０）
   と、 ケース（２０）内の物品を行先別に仕分ける仕分装置
   （１５）と前記ケースステーション（３１，３２）との
   間で、前記仕分装置（１５）への補充用物品を収容した
   ケース（２０）及び仕分後の物品を収容したケース（２
   ０）を移送するケース搬送手段（３３，３４）と、 前記パレット用クレーン（４０）と前記ラック（１０）
   を挟んで反対側に、前記ラック（１０）に面して設けら
   れ、前記収納棚（１３，１４）のパレット（２１）に積
   み付けられたケース（２０）を前記ケースステーション
   （３１，３２）に取り卸し、又は前記ケースステーショ
   ン（３１，３２）のケース（２０）を前記収納棚（１
   ３，１４）のパレット（２１）に積み付けるケース用ク
   レーン（５０）とを備えたことを特徴とする物品保管設
   備。