JPH02242287A - 表示器ユニットの角度調節機構 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は電子機器に具備されている表示器ユニット、特
に液晶表示器、プラズマ表示器等のフラットパネル表示
器が組込まれた表示器ユニットの角度調節機構に関する
ものである。

〔従来の技術〕

一般に、電子機器のフラットパネル表示器ユニットは、
使用者の身体的条件や、使用する室内の照明の条件等が
異なるため、設置角度が固定である場合は、非常に見難
い状況が生じ易い、特に、液晶表示器を使用した場合は
、表示器自体の視野角特性のため、見易い角度が限られ
てくる。このような理由のため、従来からフラットパネ
ル表示器ユニットは、使用者が見易い角度を選択できる
ように角度Ｕｉ４節機構、いわゆるチルト機構が装備さ
れている。

第６図は従来の表示器ユニットの角度調節機構の代表的
な例を示す図である。同図において、符号ｌはチルト軸
、２はチルト軸ボス、３はチルト軸ボス２と一体に形成
された取付腕、４は密着つる巻きばね状に作製されたチ
ルトばね、５は留め金、６は前記チルト軸１に設けられ
た留め金満である。これをさらに詳述するに、前記チル
ト軸ｌは段差状に形成されており、その細い部分１ａは
チルト軸ボス２の貫通穴２ａにガタなべ回動可能に嵌入
されており、チルト軸１の端部に設けられた留め合溝６
に嵌められた留め金５で抜は止めされた構造となってい
る。また、前記チルト軸１の太い部分１ｂの外径は、チ
ルト軸ボス２の一部と２ｂと同一外径となっており、こ
の部分（チルト軸１の太い部分１ｂ及びチルト軸ボス２
の一部２ｂ）に適宜の内径に作製されたチルトばね４が
嵌装されている。

ところで、前記適宜の内径とは、通常、合成樹脂から成
るチルト軸ボス２の外径とは強く噛み合って回動できな
い程度に固着状態となり、一方金属製部材から成り、焼
入れ研磨されたチルト軸１の外径とはチルトばね４の巻
き方向には、表示器ユニットの重量により生ずるトルク
は支持し得るが、それ以上の外力では回動し、巻き方向
の力に対して表示器ユニットの重量により生ずるトルク
よりは小さいトルクで回動するように調整製作された内
径を意味する。

このように構成されていることにより、従来の角度調節
機構は表示器ユニットを支持する方向には表示器ユニッ
トの重量を支持するトルクよりも大きいトルクで発生す
る外力で自由に任意の位置に回動でき、手を放せばその
位置で停止するようになっている。一方、逆方向、例え
ば表示器ユニットの収納位１から引き出す時は、上述し
た場合よりももっと小さい力で掻作できる。

〔発明が解決しようとする問題点］ しかしてから、以上のように構成された従来の角度１１
節機構は次のような欠点を有する０本機構は第１にばね
クラッチと同じ原理で成り立っている。すなわち、ばね
の巻き方向に締まって回動不可となり、かつ巻き方向と
は反対向きには緩んで自在に回動するという、ばねクラ
ッチの原理を応用し、チルトばね４の内径の仕上寸法を
少し大きめにし、表示器ユニットの重量を支持できるが
、それ以上の力では回動するように調整している。

前記ばねクラッチにおいても適正な内径にばねを作製す
るのは難しく、歩留まりが上がらないという欠点がある
が、本角度調節機構はチルトばね４をそれよりもさらに
精度の高いばね内径に作製しなければならず、この欠点
がさらに倍加されてコスト高となる。

第２に、前記チルトばね４の内面と、チルト軸１の外面
との摺動部にはグリースを使用しているが、この油膜の
状態が不安定なため、発生する支持力に大きなバラツキ
が生ずる。

本発明の目的は上述した欠点に鑑みなされたもので、コ
スト的に安価で、しかも表示器ユニットを安定して支持
することのできる表示器ユニットの角度調節機構を提供
するにある。

〔問題点を解決するための手段〕

前記目的を達成するために、本発明に係る表示器ユニッ
トの角度ａｉｍ機構は、増速歯車機構と、該増速歯車機
構の近傍に配設されたｍＷ板と、該摩擦板を所定方向に
押圧付勢するばねとを備えて成り、前記摩擦板を、増速
歯車機構を構成する歯車の側面に前記ばねを介して圧接
した構成としたものである。

〔作　用〕

このように本発明によれば、増速歯車機構により支持ト
ルクを減少させると同時に、多面摩擦機構との簡単な組
合せ構成により、小さなばね力で大きな表示器ユニット
の重量を安定して支えることができる。

〔実施例］ 以下、図に示す実施例にしたがって本発明の詳細な説明
する。

第１図（ａ）、（ｂ）は本発明に係る表示器ユニットの
角度１１節機構の一実施例を示す一部破断正面図と側面
図である。同図において符号１０はケーシングで、該ケ
ーシングｌＯの左側端側には押え１１１が固定されてい
る。該ケーシング１０内には、太陽歯車１２と遊星歯車
１３とから構成される遊星歯車機構が内装されている。

すなわち、太陽歯車１２はケーシング１０と一体の柱１
４に設けられた軸穴に嵌入され、Ｄカット等で回転不可
となっており、その周囲に遊星歯車１３が３個配設され
ている。これら遊星歯車１３の一端側の軸は第１の遊星
歯車軸受１５の３個のＵ字形の穴１５ａ（第２図（ａ）
、（ｂ）参照）ニ回転可能に嵌入しており、かつ他端例
の軸は第２の遊星歯車軸受１６の３個の軸穴１６ａ（第
３図（ａ）、（ｂ）参照）にそれぞれ嵌入している。遊
星歯車１３は、前記第１、第２の遊星歯車軸受１５．１
６に挟まれた状態で配設されており、内歯歯車軸１７の
内歯歯車１７ａとそれぞれ噛み合っている。

また、ケーシング１０内には前記第２の遊星歯車軸受１
６に接するようにして円形状の摩擦板１Ｂが（第４図（
ａ）、（ｂ）参照）が配設されている。

以上の部材がケーシング１０の内部に内歯歯車軸１７の
所定部がケーシング１０内面と回転可能となるように収
納されており、前記押え蓋１１がケーシング１０の左側
端部に当てられ、ビス１９で固定されて、組立てられて
いる。また、内歯歯車軸１７と反対側のケーシング側壁
には、１２０度分割で３個の穴１０ａが穿設されており
、これにそれぞれ摩擦仮押え２０の３本の足２０ａが軸
方向に摺動可能に嵌入さうれ、かつ摩擦仮押え２０の中
央の穴がケーシング１０の柱１４に同じく軸方向に摺動
自在に嵌入されている。そして、摩擦仮押え２０の円形
平面には圧接ばね２１の一端が当接しており、ビス２２
と座金２３により該圧接ばね２１を圧縮固定することに
より、圧接ばね２１のばね力は摩擦仮押え２０の足２０
ａにより摩擦板１８に伝えられ、該摩擦板１８により第
１、第２の遊星歯車軸受１５．１６は太陽歯車１２、Ｔ
ｌ星歯車１３０両側面に押し付けられ、さらに全体が内
歯歯車軸１７の内側の側面に押し付けられ、全体として
適宜の摩擦力が発生するようになっている。内歯歯車軸
１７に取り付けられた取付腕１７ｂは例えば電子機器の
表示器ユニットの外装にビス締め固着されており、他方
ケーシング１０に設けられた取付腕１０ｂは電子機器本
体外装にビス締め固着されている。

一般に、表示器ユニットは、表示器によってかなりの重
量があり、これによって内歯歯車１７ａにかかるトルク
はかなり大きい数値、例えば９０ｋｇ　ｆ　−ｍとなる
。したがって、そのまま単純な圧接力でこのトルクを支
持するとしたら、例えばトルクの腕１−５ｗｍとしたら
１８ｋｇｆの摩擦力を必要とし、コンパクトな部分でこ
の摩擦力を発生させるのは困難である。しかし、太陽歯
車１２を固定した本機構においては、例えば内歯歯車１
７ａの歯数５２枚、太陽歯車１２の歯車を１６枚にする
と、トルクは約３旧Ｃ−閣になり、これを支える摩擦力
の作用位置（トルクの腕）を軸中心から２＝５ｍｓとす
ると、必要な摩擦力は６　ｋｇ　Ｆとなる。

しかし、図示のように摩擦面が４面ある本機構によれば
、圧接ばね２１のばね力は、各摩擦部の動摩擦係数が０
．２程度になる材質を選定したとしたら約８ｋｇで済み
、かなりコンパクトな組立て易い圧接ばねとすることが
できる。

すなわち、本機構においては、遊星歯車機構により支持
トルクを減少させると同時に、多面摩擦機構との簡単な
組合せで、小さなばね力で大きな表示器ユニットの重量
を安定して支えることができる。また、表示器ユニット
を適宜の位置に回動したり、あるいは収納したりすると
きは表示器ユニットをこの力に打勝つ力で操作すればよ
い。そしてさらに、歯車機構には歯の噛み合いのバック
ラッシュのため、ガタが生じる。この場合は表示器ユニ
ントのガタとして表われるが、遊星歯車１３と太陽歯車
１２の両側面は圧接ばね２１のばね力により、第１、第
２の遊星歯車軸受１５．１６の側面に圧接されているた
め、各歯車はＷｌｌ方力よりバックラッシュによるガタ
が除去されている。

第５図は本発明角度間ｖｉ機構の他の実施例を示す図で
ある０本実施例においては、基本的には２軸３段の増速
歯車装置になっている。増速歯車２４〜２９の側面に当
接するように、４枚の摩擦板３０〜３３が配設されてお
り、チルト軸３４と軸３５には圧接ばね３６が嵌入され
ており、押え蓋３７をビス３８でケーシング３９に組込
み締め付けることにより、圧接ばね３６のばね圧により
摩擦機３０〜３３と増速歯車２４〜２９の各側面は適宜
の摩擦力を発生するようになっている。

本実施例は、２軸３段の増速歯車装置であるから、その
増速率、大きく言い換えれば、最終増速歯車２９に作用
する負荷トルクの減少率は大きい。

したがって、各増速歯車２４〜２９の両側面における摩
擦力とそれに起因する負荷支持トルクは一定でも、増速
率が大きい段になるにしたがいその負荷支持トルクで支
持し得る負荷トルクは大きくなる。また、増速歯車２４
〜２９の側面で生ずる摩擦力の発生箇所は８箇所あり、
前記負荷支持トルクはこの合計となるので、圧接ばね３
６のばね圧比較的小さくても大きい負荷トルク、すなわ
ち表示器ユニットの取付腕４０に取付けた表示ユニット
の大きな重量を比較的コンパクトな角度調節機構で支持
し得る。さらに、増速歯車２４〜２９の各側面には摩擦
板３０〜３３が圧接しており、その面には摩擦力が作用
しているので、歯車機構特有のバックラッシュも完全に
除去され、不快な表示器ユニットのガタ付きも除去でき
る。

〔発明の効果〕

以上説明したように本発明に係る表示器ユニットの角度
調節機構によれば、増速歯車機構を採用しており、かつ
該増速歯車機構の各歯車の側面に摩擦板を圧接して負荷
を支持する摩擦力を発生させるように構成しているので
、摩擦力を発生させる箇所が１つの機構の中で多数得ら
れ、これによって小さなばね力で大きな負荷、つまり大
きな表示器ユニットの重量を安定して支持できる。した
がって、全体として機構をコンパクトにでき、しかもｇ
振力発生機構が歯車のバックラッシュ除去機構も兼ねて
いるので、全体の機構を簡素化できる。このように、コ
ンパクト性と簡素化構成により、コストダウンを図るこ
とができるという効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図（ａ）、（ｂ）は本発明に係る表示器ユニットの
各１１節機構の一実施例を示す一部破断正面図と側面図
、第２図（ａ）は第１の遊星歯車軸受の正面図、同図（
ｂ）は（ａ）の■−■線断面図、第３図（ａ）は第２の
遊星歯車軸受の正面図、同図（ｂ）は（ａ）の■−ｍ線
断面図、第４図（ａ）は摩擦板の正面図、同図（ｂ）は
（ａ）のＩＶ−Ｖｌ線断面図、第５図は本発明機構の他
の実施例を示す断面図、第６図は従来機構の一例を示す
一部破断正面図である。 １２　　　　太陽歯車、１３ １５　・・−−ｍ−−・・−・第１の遊星歯車軸受、１
６第２の遊星歯車軸受、１７ａ　　　　　内歯歯車、１
８　　　　摩擦板、２１　　　　圧接ばね、２４〜２９
　　　　増速歯車、３０〜３３　　　　摩擦板、３６　
　　　圧接ばね。 遊星歯車、 代理人　弁理士　　大　音　康　毅 ｇ−１

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）増速歯車機構と、該増速歯車機構の近傍に配設さ
   れた摩擦板と、該摩擦板を所定方向に押圧付勢するばね
   とを備えて成り、前記摩擦板は増速歯車機構を構成する
   歯車の側面に前記ばねを介して圧接されていることを特
   徴とする表示器ユニットの角度調節機構。
2. （２）前記摩擦板は増速歯車機構を構成する全ての歯車
   の両側面に圧接していることを特徴とする請求項１記載
   の表示器ユニットの角度調節機構。