JPH0224200Y2 - - Google Patents

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JPH0224200Y2
JPH0224200Y2 JP1985199902U JP19990285U JPH0224200Y2 JP H0224200 Y2 JPH0224200 Y2 JP H0224200Y2 JP 1985199902 U JP1985199902 U JP 1985199902U JP 19990285 U JP19990285 U JP 19990285U JP H0224200 Y2 JPH0224200 Y2 JP H0224200Y2
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JP
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bimorph
plate
switching mechanism
side plates
movable table
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【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案はバイモルフの変位により動作する切
替機構に関するものである。
(従来の技術) 従来、スイツチを初めとして位置決め装置に利
用されている切替機構は駆動部を必要とする場合
にはソレノイド等が用いられている。しかし、こ
のソレノイドは消費電力が高いことから、切替機
構によつては低消費力で動作する駆動源が求めら
れている。そこで、低消費電力で動作するバイモ
ルフを利用することが考えられている。
このバイモルフは圧電性素子を2枚張り合せて
構成され、これら圧電性素子に電圧を印加すると
変位を生ずる。そこで、一方の圧電性素子が縮
み、他方の圧電性素子が伸びるように電圧を印加
すれば、バイモルフは一方に湾曲し、また逆とす
るならばバイモルフは他方に湾曲する。これを利
用して、例えば光フアイバを移動させるものがあ
る。これは、バイモルフによつて光フアイバを付
勢し、複数本の光フアイバのいずれか一つを選択
できるようにしたものである。
(考案が解決しようとする問題点) しかしながら、上記バイモルフは光フアイバ等
の負荷を十分に付勢するだけの力を出力すること
が難しく、しかもこれは直接負荷を一定位置で保
持するには不安定な要素があつた。従つて、この
ような方法でバイモルフを利用した切替機構は不
安定なものになつてしまうと言う問題を生じてい
た。
特に、切替機構として光を切替えるものである
場合、光学系の位置合せ、その位置での保持が極
めて重要であるために、上記方法によつてはバイ
モルフを切替機構に用いることが困難であつた。
この考案は上記問題点に鑑みなされたもので、
その目的とするところはバイモルフの負荷に対す
る付勢を補助力として利用すると共に、負荷を磁
気吸引して保持するようにし、さらに該保持機構
をバイモルフとは独立した構造として、正確かつ
確実に切替動作すると共に長時間に亘り安定した
作動特性が得られる切替機構を提供するにある。
(問題点を解決するための手段) 次に、上記の目的を達成するための手段を、実
施例に対応する図面を参照して説明する。
すなわち、この考案は、両端に側板2,3を立
設した支持体1と、 前記側板2,3と平行で、前記支持体1に一端
を固設した平行バネ4,4と、 前記平行バネ4,4の先端間に渡設された状態
で固設された移動台5と、 前記平行バネ4,4の間にあつて、基端が前記
支持体1に固設された弾性板よりなる板体7と、 該板体7の両面に夫々圧電性素子8a,8bを
接着してなるバイモルフ8と、 前記移動台5の前記支持体1側の面に形成さ
れ、前記板体7の先端が係含される切欠部6と、 前記バイモルフ8の変位により移動する前記板
体7の先端によつて前記切欠部6の内側壁面を押
圧して前記移動台5が移動されたときに、前記移
動台5をその移動する側の前記側板2,3に磁着
させて保持する磁石よりなる保持手段10,11
と、 を具備することを特徴とする切替機構にある。
(作用) 上記この考案の切替機構は、バイモルフ8に電
圧を印加することにより、バイモルフが変位して
板体7を湾曲させ、この湾曲による付勢力によつ
て該板体7の先端が切欠部6の内側壁面を押圧し
て移動台5を保持手段10,11の吸引範囲まで
移動させ、その後は保持手段10,11による磁
着力により移動台5を磁着保持して位置決めを行
う。
(実施例) 以下、この考案の一実施例を図面に基づいて説
明する。
第1図はこの考案の切替機構の斜視図、第2図
は上記切替機構の平面図である。第1図及び第2
図において、1は支持体であり、この支持体1の
両端には側板2,3が立設している。また、支持
体1には側板2,3と平行な一対の板バネ(以下
平行バネと記す)4の一端固設されている。この
平行バネ4の他端には移動台5が配設されてお
り、移動台5のほぼ中央で支持体1側には切欠部
6が設けられている。更に、支持体1には平行バ
ネ4のほぼ中央にあつて、一端が切欠部6内に位
置する板体7が固設されている。しかも、板体7
の両面には圧電性素子8a,8bが接着されてい
る。これら圧電性素子8a,8bによりバイモル
フ8が構成されている。なお、板体7は圧電性素
子8a,8bの変位により自在に湾曲し、かつこ
の圧電性素子8a,8bに電圧が印加できる電極
構造を有している。そして、この板体7とバイモ
ルフ8とによつて切替機構の駆動部9が構成され
ている。
一方、前記移動台5を側板2,3いずれかに保
持される保持手段10,11は側板2,3の先端
部に埋設した永久磁石10a,11aからなつて
いる。なお、この永久磁石10a,11aは前記
平行バネ4の復帰力に逆つて保持し、かつ前記圧
電性素子8a,8bの変位で湾曲する板体7が切
欠部6の面6a,6bのいずれかに当接して移動
台5を現在保持されている位置と反対方向に付勢
する力と前記平行バネ4の復帰力との和より小さ
い磁力を有している。
次に、以上の構成からなる切替機構の動作を説
明する。
まず、第2図に示すように移動台5が側板3で
永久磁石11aによつて保持されている状態にお
いて、圧電性素子8a,8bに対して互いに逆の
電圧(つまり、逆方向の電界)をリード線12,
13,14から印加する。この場合、バイモルフ
8は第3図に示すように分極方向が同じ(矢印
P1,P2)圧電性素子8a,8bからなつており、
これに対して互いに逆の電界(矢印E1,E2)を
印加すれば変位する。即ち、破線で示すように、
圧電性素子8aは縮み、圧電性素子8bは伸び
る。従つて、バイモルフ8は板体7を矢印C方向
に湾曲させる。すると、板体7はその先端を切欠
部6の面6aに当接し、移動台5を平行バネ4の
復帰力と共に矢印B方向に付勢する。そして、移
動台5は永久磁石10aの磁力範囲まで移動さ
れ、その後、磁力によつて吸引されて保持され
る。しかるのち、圧電性素子8a,8bに印加し
ていた電圧を除いても、移動台5は保持された状
態を維持している。
次に、圧電性素子8a,8bに上述と逆の電圧
をリード線12,13,14から印加する。この
場合、バイモルフ8は圧電性素子8aが伸び、圧
電性素子8bが縮む変位を生ずる。即ち、板体7
は第3図の矢印C方向と逆方向に湾曲する。する
と、板体7はその先端を切欠部6の面6bに当接
し、移動台5を平行バネ4の復帰力と共に矢印B
方向と逆方向に付勢する。そして、移動台5は永
久磁石11aの磁力範囲まで移動され、その後磁
力によつて吸引されて保持される。しかるのち、
圧電性素子8a,8bに印加していた電圧を除い
ても、移動台5は保持された状態を維持してい
る。なお、永久磁石11aは前記永久磁石10a
と同じ磁力を有している。
このように、バイモルフ8は板体7を切欠部6
の面6a,6bに当接して永久磁石10a,11
aのいずれかの磁力範囲(移動台5の吸引可能範
囲)まで平行バネ4の復帰力と共に付勢するだけ
でよい。即ち、このバイモルフ8は移動台5が永
久磁石に吸引されて切替わる時点まで電圧の印加
を必要とするが、それ以外には電力を消費せず、
しかも消費電力が極めて低い。従つて、バイモル
フをこのような方法で用いた切替機構は低消費電
力で動作する。しかも、この切替機構は平行移動
し、その移動位置の再現性が優れた平行バネ4を
用い、かつ移動台5を保持するために永久磁石1
0a,11aを用いており、その移動台5の位置
決めを正確かつ確実に行うことができる。
また、側板2,3及び移動台5の接触する両端
に絶縁材を介して電極端子を設け、移動台5の移
動により切替えを利用してスイツチングさせるよ
うにしてもよい。そして、このようなスイツチは
より小型化でき、その利用価値は高くなる。
第4図はこの考案の他の実施例を示し、切替機
構の斜視図、第5図は上記切替機構の平面図であ
る。第4図及び第5図中、第1図と同一部分には
同一符号を付し、重複説明を省略する。第4図及
び第5図において、移動台5の両端には平行バネ
4を介し、夫々側板2,3に向つて突出部15,
16が設けられている。また、側板2,3の凸部
2a,3aには前記突出部15,16が係合する
凹部2b,3bが設けられている。
以上のように構成されていることから、移動台
5はその移動で側板2,3いずれかに保持される
場合、突出部14,15が凹部2b,3bに係合
する。従つて、移動台5の位置決めはより正確か
つ確実に行うことができる。
なお、上記実施例では側板2,3に永久磁石1
0a,11aに設けられているが、これを移動台
5側に設けてもよい。しかるに、側板側に永久磁
石が配されている場合には、移動台側は磁石に吸
引される材質のものであり、移動台側に永久磁石
が配されている場合には、側板側は磁石に吸引さ
れる材質のものである。
ここで、上記実施例における移動台5に反射鏡
例えばプリズル17を図に示す如く所定位置に取
付ければ、矢印A方向からの光に対して、反射
(光の進む方向を変える)あるいは透過(光の進
む方向を変えない)させることができる。
(考案の効果) 以上説明したように、この考案のバイモルフを
用いた切替機によれば、バイモルフ8の変位によ
り湾曲される板体7の先端により移動台5を移動
させ、この移動台5をその移動方向の側板2,3
に磁石による保持手段10,11により磁着保持
させるようにして、バイモルフと保持機構を独立
させるようにしたので、バイモルフの有効長を短
かくして切替保持を行なわせることができ、バイ
モルフを用いた切替機構を小型化することができ
る。
また、一般に、バイモルフには、残留変位特性
があり、バイモルフの変位のバラツキが大きい
が、この考案によれば、バイモルフが移動台を押
し、途中から磁石による保持手段の吸着力により
移動台が動くため、バイモルフの変位のバラツキ
は大きな影響を与えず、正確かつ確実な切替作動
が得られる効果がある。
さらに、一般に、バイモルフに長時間直流電圧
を連続印加するクリープ現象によりシフト変位特
性が起るが、この考案によれば、移動台の保持を
バイモルフとは別の磁石保持手段により行つてい
る。このため保持状態を続けたとしてもバイモル
フに電圧を連続印加する必要がなく、バイモルフ
のシフト変位特性は発生せず、長時間に亘り安定
した位置決め切り替え作動が得られる。
特に、これは光スイツチ、光路切替マトリツク
ス等に用いた場合、小型化、正確かつ確実な安定
した位置決めが行われることから、光の切替えを
行う反射鏡等を小面積に数多く設けることがで
き、しかも小型化により光路長を短かくすること
ができるため切替えられる光の損失が極めて小さ
くなる効果大なものがある。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例を示すもので、切
替機構の斜視図、第2図は上記切替機構の平面
図、第3図は上記切替機構で用いたバイモルフの
部分図、第4図はこの考案の他の実施例を示すも
ので、切替機構の斜視図、第5図は第4図に示す
切替機構の平面図である。 1……支持体、2,3……側板、4……平行バ
ネ、5……移動台、6……切欠部、7……板体、
8……バイモルフ、8a,8b……圧電性素子、
9……駆動部、10,11……保持手段。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 両端に側板2,3を立設した支持体1と、 前記側板2,3と平行で、前記支持体1に一
    端を固設した平行バネ4,4と、 前記平行バネ4,4の先端間に渡設された状
    態で固設された移動台5と、 前記平行バネ4,4の間にあつて、基端が前
    記支持体1に固設された弾性板よりなる板体7
    と、 該板体7の両面に夫々圧電性素子8a,8b
    を接着してなるバイモルフ8と、 前記移動台5の前記支持体1側の面に形成さ
    れ、前記板体7の先端が係合される切欠部6
    と、 前記バイモルフ8の変位により移動する前記
    板体7の先端によつて前記切欠部6の内側壁面
    を押圧して前記移動台5が移動されたときに、
    前記移動台5をその移動する側の前記側板2,
    3に磁着させて保持する磁石よりなる保持手段
    10,11とを具備することを特徴とする切替
    機構。 2 前記磁石よりなる保持手段10,11は、前
    記側板2,3又は前記移動台5の両側部に設け
    られている実用新案登録請求の範囲第1項記載
    の切替機構。
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JPS62168535U JPS62168535U (ja) 1987-10-26
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JPH0515709Y2 (ja) * 1986-11-14 1993-04-26
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JP3845544B2 (ja) * 1999-10-01 2006-11-15 日本碍子株式会社 圧電/電歪デバイス及びその製造方法
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