JP2005241665A - 光スイッチ - Google Patents

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Tetsuo Ejiri
哲夫 江尻
Takanori Sugiyama
貴則 杉山
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Abstract

【課題】 電磁石装置が組み込まれた後であっても平衡ばねの負荷調整を容易に行なうことができる光スイッチを提供することにある。
【解決手段】 アマチュア21、平衡ばね27、鉄芯25、コイル23を具備する電磁石装置2を有し、アマチュア21は、主体部21cと、主体部の両端部にそれぞれ設けられる第1の接極片21a及び第2の接極片21bとを有し、各平衡ばね27が磁極片25a、25bを結ぶ方向において両接極片21a、21bの中間部で前記アマチュア21の主体部21cに結合されてなる光スイッチであって、平衡ばね27から、アマチュア21の移動方向に対して略直角に突設される延設片6と、互いに対向するよう器体から突設される一対の位置規制部7a、7bとを具備して、位置規制部7a、7bが延設片6に対して、他の光結合状態に変化する移動方向にばね負荷を付勢する前記ばね付勢手段5を有する。
【選択図】 図1


Description

本発明は、複数本の光ファイバの間で光路の組合せを切り換える光スイッチに関するものである。
器体内部のデッドスペースを小さくすることによって小型化を可能とした機械式の光スイッチとしては、図7に示すように、複数本の光ファイバ4a〜4dの端面にそれぞれ光結合されたコリメート用のレンズ35が定位置に配置され直進可能なプリズム31を用いてレンズ間の光路の組合せを切り換える光路切換装置3と、プリズム31に機械的に結合されたアマチュア21を備えてこのアマチュア21を同図のXY方向に直進移動させる電磁石装置2と、光路切換装置3及び電磁石装置2を収納した器体1とを備え、プリズム31の移動方向に沿ってそれぞれプリズム31の移動方向にばね性を有した板ばねからなる平衡ばね27が配設され、平衡ばね27の一端が器体1に対して定位置に固定され平衡ばね27の他端がアマチュア21に結合され、アマチュア21の移動方向において電磁石装置2と光路切換装置3とが隣接して配置されるものが知られている。このものにあっては、プリズム31はアマチュア21に結合されているため、電磁石装置2のコイル23への通電を制御することによってアマチュア21が移動すると、プリズム31がアマチュア21の移動方向に移動する。このような動作により、プリズム31をレンズ保持基台34におけるレンズ台34aの間に挿入される位置にきて、光ファイバ4aと光ファイバ4dとが光結合されるとともに光ファイバ4bと光ファイバ4cとが光結合される状態(セット状態)と、プリズム31がレンズ台34aの間から後退して、光ファイバ4aと光ファイバ4cとが光結合されるとともに光ファイバ4bと光ファイバ4dとが光結合される状態(リセット状態)の2状態を切り換えることが可能になる(特許文献1)。
しかし、かかる光スイッチにおいては、平衡ばね27によるアマチュア21への負荷が一定の範囲にする必要があり、平衡ばね27が付勢するアマチュア21へのばね負荷が小さい場合には、動作不良発生が懸念され、反対に付勢するばね負荷が大きい場合には、アマチュア21の移動がスムーズに行なうことができず、その結果として応答性が悪くなる一方で、一旦電磁石装置2として組み立てられてしまうと、平衡ばね27の負荷調整が不可能になるという問題点があった。
特開2003−015059号公報
本発明は、このような点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、電磁石装置が組み込まれた後であっても平衡ばねの負荷調整を容易に行なうことができる光スイッチを提供することを目的としている。
上記した課題を解決するために、本発明の請求項1に係る光スイッチは、プリズム及び当該プリズムに機械的に結合されたアマチュアを具備しこのアマチュアを移動させる電磁石装置と、前記プリズムを移動させることにより複数本の光ファイバの光結合状態を切り換えて光路を変化させる光路切換装置と、前記光路切換装置および前記電磁石装置を収納した器体とを備え、前記電磁石装置は、前記アマチュアと、ばね性を有した板ばねからなり、一部が前記器体に対して定位置に固定されるとともに他の一部が前記アマチュアに結合される平衡ばねと、両端部に磁極片を備える鉄芯と、この鉄芯を励磁するコイルとを備えるとともに、少なくともひとつの光結合状態において、前記アマチュアに対して、他の光結合状態に変化する移動方向にばね負荷を付勢するばね付勢手段を備える光スイッチであって、前記ばね付勢手段は、前記板ばねもしくは前記アマチュアのいずれかから、前記アマチュアの移動方向に対して略直角に延設される延設片と、前記延設片の前記アマチュアの移動方向における両面にそれぞれ対向するよう器体から突設される一対の位置規制部とを具備して、前記位置規制部が前記延設片に対して、他の光結合状態に変化する移動方向にばね負荷を付勢するものであることを特徴とする光スイッチ。。
本発明の請求項2に係る光スイッチは、プリズム及び当該プリズムに機械的に結合されたアマチュアを具備しこのアマチュアを移動させる電磁石装置と、前記プリズムを移動させることにより複数本の光ファイバの光結合状態を切り換えて光路を変化させる光路切換装置と、前記光路切換装置および前記電磁石装置を収納した器体とを備え、前記電磁石装置は、前記アマチュアと、ばね性を有した板ばねからなり、一部が前記器体に対して定位置に固定されるとともに他の一部が前記アマチュアに結合される平衡ばねと、両端部に磁極片を備える鉄芯と、この鉄芯を励磁するコイルとを備えるとともに、少なくともひとつの光結合状態において、前記アマチュアに対して、他の光結合状態に変化する移動方向にばね負荷を付勢するばね付勢手段を備える光スイッチであって、前記ばね付勢手段は、前記板ばねもしくは前記アマチュアの長手方向の両側面から、前記アマチュアの移動方向に対して略直角に延設される延設片と、それぞれの延設片と対向するよう器体から突設される位置規制部とを具備し、前記位置規制部が前記延設片に対して、他の光結合状態に変化する移動方向にばね負荷を付勢するものであることを特徴とする。
本発明の請求項3に係る光スイッチは、前記位置規制部は、器体と一体に成形されたものであることを特徴とする。
本発明の請求項4に係る光スイッチは、前記延設片は、平衡ばねと一体に形成されたものであることを特徴とする。
本発明の請求項1に係る光スイッチによると、ばね付勢手段は、板ばねもしくはアマチュアのいずれかから、前記アマチュアの移動方向に対して略直角に延設される延設片と、前記延設片の前記アマチュアの移動方向における両面にそれぞれ対向するよう器体から突設される一対の位置規制部とを具備して、前記位置規制部が前記延設片に対して、他の光結合状態に変化する移動方向にばね負荷を付勢するものであるので、光スイッチが一旦組み立てられた後であっても、ばね付勢手段によりアマチュアにばね負荷を付勢することができる。そのため、光スイッチが組み立てられた結果、平衡ばねによりアマチュアに付勢されるばね負荷に過不足がある場合でも、ばね付勢手段によりアマチュアに所望のばね負荷を付勢して、全体としてアマチュアに付勢されるばね負荷を容易に増減して調整することができる。
本発明の請求項2に係る光スイッチによると、ばね付勢手段は、板ばねもしくはアマチュアの移動方向の両端から、前記移動方向に対して略直角に延設される延設片と、それぞれの延設片と対向するよう器体から突設される位置規制部とを具備し、前記位置規制部が前記延設片に対して、他の光結合状態に変化する移動方向にばね負荷を付勢するものであるので、光スイッチが一旦組み立てられた後であっても、ばね付勢手段によりアマチュアにばね負荷を付勢することができる。そのため、光スイッチが組み立てられた結果、平衡ばねによりアマチュアに付勢されるばね負荷に過不足がある場合でも、ばね付勢手段によりアマチュアに所望のばね負荷を付勢して、全体としてアマチュアに付勢されるばね負荷を容易に増減して調整することができる。その上、セット状態及びリセット状態においてアマチュア21に付勢するばね負荷を個別に調整することができるため、セット電圧、リセット電圧それぞれにおいて独立に動作電圧の調整が可能となる。
本発明の請求項3に係る光スイッチによると、上述した請求項1もしくは請求項2の効果に加えて、前記位置規制部は、器体と一体に成形されたものであるので、位置規制部のための部品を別途製造・設置する必要がなくなる。
本発明の請求項4に係る光スイッチによると、上述した請求項1もしくは請求項2の効果に加えて、前記延設片は、平衡ばねと一体に形成されたものであるので、延設片のための部品を別途製造・設置する必要がなくなる上に、容易に塑性変形することができるので、平衡ばねからの延出角度を容易に調整することができる。そのため、位置規制部から平衡ばねに付勢されるばね負荷を容易に調整することができる。
(実施形態1)
本発明の第1の実施形態を図1乃至図4に基づいて説明する。図1乃至図4において、1は器体、1aは器体1の主収納部、1bは器体1の導入部、2は電磁石装置、2aはコイルブロック、2bはアマチュアブロック、3は光路切換装置、4a〜4dは光ファイバ、5はばね付勢手段、6は延設片、7a、7bは位置規制部、11はベース、12はカバー、21はアマチュア、21a及び21bはアマチュア21の接極片、21cは主体部、22はコイル枠、22aは端子台、22bは磁石保持片、22cは鍔片、22fは保持溝、23はコイル、25は鉄芯、25a及び25bは磁極片、26は永久磁石、27は平衡ばね、27aはばね片、27aa、27ab、27ac、27adはばね素片、28は固定板、29はプリズム取付台、31はプリズム、34はレンズ保持基台、34aはレンズ台、34bは連結側板、35はレンズ、36はピグテールである。
図1は、本実施形態における光スイッチの概略を示す分解斜視図であり、図2は、本実施形態におけるアマチュアブロック2bの概略を示す分解斜視図である。同図に示すように、器体1は、ベース11とカバー12との2部材を結合して組み立てられ、直方体状の主収納部1aを有し、主収納部1aの長手方向の両側面における各一端部からそれぞれ筒状の導入部1bが突設された形状に形成されている。主収納部1aおよび両導入部1bは、いずれもベース11とカバー12とを突き合わせて形成されている。この主収納部1aには以下に詳述する光路切換装置3および電磁石装置2が収納され、両導入部1bには光路切換装置3に結合するための4本の光ファイバ4a〜4dが(より詳細には、一方の導入部1bには2本の光ファイバ4c、4dが、他方の導入部1bには2本の光ファイバ4a、4dが)収納される。
光路切換装置3は、4本の光ファイバ4a〜4d間の光結合関係をプリズム31の有無によって切り換えるものであって、光路を形成する光ファイバ4a〜4dの端末を保持するために焼結合金により形成されたレンズ保持基台34が設けられる。レンズ保持基台34は、各2個のレンズ(コリメートレンズ)35を保持する角柱状の一対のレンズ台34aを備え、両レンズ台34aはレンズ35の一端面を互いに対向させるように配置される。すなわち、レンズ台34aに保持された各2個のレンズ35は互いに対向するように配置され、そのため、光ファイバ4a,4bと光ファイバ4c,4dとの間で光を通過させることが可能になる。
光ファイバ4a〜4dの端末部は円筒状に形成されたピグテール36に結合され、ピグテール36の端面がレンズ35と接着されることによって、光ファイバ4a〜4dとレンズ35とが光結合される。なお、レンズ35はコリメータレンズであって、レンズ台34aの間での光を平行光線にするために設けられている。レンズ保持基台34に保持されたピグテール36および光ファイバ4a〜4dは、ベース11とカバー12との導入部1bにそれぞれ収納される。
また、両レンズ台34aにおいて図1における手前の側面間は連結側板34bにより連結され、ベース11側は連結下板により連結される。一方、電磁石装置2を構成するコイル枠22の端子台22aには幅方向の両側に開放された保持溝22fが設けられる。保持溝22fの内部には鉄芯25の一部が露出しており、この露出部位にはねじ受け穴に重複する挿通孔(図示せず)が貫設される。
電磁石装置2は、合成樹脂成形品のコイル枠22を備えるコイルブロック2aと、アマチュア21を備えるアマチュアブロック2bとにより構成される。コイル枠22は長手方向の両端部に端子台22aを有するとともに、長手方向の中央部に磁石保持片22bを有し、端子台22aには磁石保持片22bと対向する鍔片22cが形成される。各端子台22aに設けた鍔片22cと磁石保持片22bとの間の部位にはコイル23の巻線が巻装される。
このコイル枠22は断面U字状の鉄芯25を保持しており、鉄芯25の中央片はコイル枠22においてコイル23が巻装されている部位の内部を通り、鉄芯25の両端部に設けた磁極片25a、25bはそれぞれ端子台22aからカバー12側に突出する。磁極片25a、25bの先端部は鍔片22cを越えてコイル23よりも外側に突出する。また、磁石保持片22bには永久磁石26が埋設され、永久磁石26の一方の磁極は鉄芯25の中央片に磁気結合され、他方の磁極は磁石保持片22bの外周面に露出する。ここに、鉄芯25の磁極片25a、25bが突出する向きと永久磁石26の磁極が磁石保持片22bから露出する面の向きとは同じ向きになっている。
アマチュア21は、図1に示す鉄芯25の各磁極片25a、25bにそれぞれ離接可能な接極片21a、21bを扁平な四角形板状の主体部21cの両端部に備えるとともに、主体部21cの一方の側面にプリズム取付台29が連続一体に突設されている。各接極片21a、21bは、主体部21cの長手方向の各端面において、主体部21cの幅方向の互いに異なる端部から移動方向と直交する方向に延設されているとともに、コイルブロック2aの幅方向において、一方の接極片21aが磁極片25aの一面に対向した場合には、他方の接極片21bは磁極片25bの他面に対向する関係となるよう接極片21a、21bの中心間距離と鉄芯25の磁極片25a、25bの中心間距離とがほぼ一致するよう接極片21a、21bの幅寸法が設定されている。
このアマチュア21は、図1に示すように、板ばねからなる平衡ばね27を介して一対の固定板28に結合され、各固定板28はコイルブロック2aに設けた端子台22aに結合される。平衡ばね27はアマチュア21の各側面に対向するとともにアマチュア21の長手方向に沿って延長された一対のばね片27aと、両ばね片27aの長手方向の両端部をそれぞれL字状に折曲して形成した取付片27bと、両ばね片27aの長手方向の中央部間を連結する連結片27cとを連続一体に備える形状に金属のばね材料により形成される。つまり、連結片27cにおけるアマチュア21の移動方向の各端部にそれぞればね片27aが連続一体に設けられる。さらに、平衡ばね27には、両ばね片27aの長手方向の両端部において取付片27bと直交する形で両ばね片27a間を連結する橋絡片27dが設けられ、平衡ばね27に他部材を結合しない状態でもばね片27aが広がるのを防止してある。
ばね片27aの各端部に設けた取付片27bは、それぞれ固定板28に重ねられ固定板28にそれぞれかしめ固定される。各固定板28にはそれぞれ挿入片28aがベース11側に突設され、各挿入片28aは端子台22aに設けた固定孔22eに圧入されることにより固定板28がコイル枠22に固定される。つまり、各ばね片27aは連結片27cによって独立して可撓となる2つの部分を有することになる。言い換えると、アマチュア21は、一方の固定板28と連結片27cとの間を連結する両側一対のばね素片27aa、27abで支持されるとともに、他方の固定板28と連結片27cとの間を連結する両側一対のばね素片27ac、27adで支持されることになり、合計4本のばね素片27aa〜27adで支持されていることになる。また、連結片27cは、アマチュア21の移動方向(幅方向)における一端部が2つの分岐片27fを有する二股状に形成されており、各分岐片27fにそれぞればね素片27ab、27adが連続一体に設けられた形になっている。連結片27cは全体としては三叉状に形成され、各片がそれぞれダボ21eによってアマチュア21に固着される。
このように、アマチュア21の中央部は永久磁石26のN極に近接しているからアマチュア21がN極に磁化されており、コイル23に通電して鉄芯25の片側の磁極片25aをS極に励磁したときには、磁極片25aとアマチュア21の接極片21aとの間に吸引力が作用するとともに、もう片側の磁極片25bとアマチュア21の接極片21bとの間に反発力が作用して、アマチュア21が図1における矢印のXの向きに移動する。ここで、コイル23への通電を停止しても永久磁石26の磁力によってアマチュア21の位置は保持される。一方、コイル23の通電方向を切り換えて鉄芯25の反対側の磁極片25bをS極に励磁したときには、接極片21aと磁極片25aとが反発するとともに接極片21bが磁極片25bに吸引されてアマチュア21が図1における矢印のYの向きに移動する。この位置で通電を停止した場合も永久磁石26の磁力によってアマチュア21の位置は保持される。このように、コイル23への通電を制御することによって、アマチュア21を幅方向に平行移動させることが可能になる。
プリズム取付台29はアマチュア21の長手方向の中央部においてばね片27aと交差する形で形成され、その外表面にプリズム31が接着等により固定される。そのため、電磁石装置2のコイル23への通電を制御することによってアマチュア21が移動すると、プリズム31がアマチュア21の移動方向に移動する。つまり、アマチュア21の移動に伴ってプリズム31をレンズ保持基台34におけるレンズ台34aの間に挿入される位置とレンズ台34aの間から後退する位置との間で移動させることが可能になる。このような動作により、光ファイバ4aと光ファイバ4dとが光結合されるとともに光ファイバ4bと光ファイバ4cとが光結合される状態(セット状態)と、光ファイバ4aと光ファイバ4cとが光結合されるとともに光ファイバ4bと光ファイバ4dとが光結合される状態(リセット状態)との2状態を切り換えることが可能になる。
次に、本発明の要旨であるばね付勢手段5の構造について説明する。図1及び図2に示すように、ばね付勢手段5は、平衡ばね27とアマチュア21との結合部位から器体1のベース11側に向かって延設される延設片6と、延設片6のアマチュア21の移動方向における両面のそれぞれに、互いに対向するよう器体1から突設される短冊状の一対の位置規制部7a、7bとから構成される。
本実施形態においては、延設片6は、両ばね片27aのうち、プリズム21が取り付けられていない側の長手方向の略中央部より、プリズム21の移動方向に対して略直角に突設される。この延設片6は、板ばねからなる平衡ばね27と一体に形成され、延設される角度を調整することができるようになっている。
一対の位置規制部7a、7bは、主収納部1aの底部における長手方向の略中央部に、アマチュア21の移動方向に並んで、互いに対向するよう突設されている。この位置規制部7a、7bは幅や長さが同一になるよう形成されており、2つの位置規制部7a、7b間の距離は、セット・リセット間の移動距離より小さく、2つの位置規制部7a、7b間の中間点と、セット・リセット間の移動距離の中間点が一致するように形成されている。
この位置規制部7a、7bはベース11と一体に形成されており、位置規制部7a、7bのための部品を別途製造・設置する必要がなくなる。その結果、生産性が向上するとともに、別部材で取り付ける場合のような、取り付け時の取り付け位置精度を考慮する必要がなくなる。
このように設置したばね付勢手段5は、アマチュア21が駆動してセット状態にある場合にはリセット方向にばね負荷が付勢され、リセット状態にある場合にはセット方向にばね負荷が付勢される。かかるばね付勢手段5の動作の詳細を、図3に基づいて以下に説明する。
図3(a)〜(c)は、ばね付勢手段5の動作の概略を示す側面図である。同図において、アマチュア21は左右に移動し、アマチュア21が右側に位置する場合はリセット状態であり、左側に位置する場合はセット状態になっている。同図(a)は、図1に示すプリズム31がリセット状態にある場合を示しており、この状態では、延設片6の先端部は一方の位置規制部7aにより弾性変形されている。そのため、延設片6の一方の位置規制部7aとの接触部には、一方の位置規制部7aによるばね負荷が付勢される。その結果、アマチュア21の側面には、平衡ばね27と一方の位置規制部7aの双方によりばね負荷が付勢されるようになっている。
このようなリセット状態からセット状態に移行すると、同図(b)に示すように、アマチュア21が移行過程の略中間地点においては、位置規制部7a、7bのいずれも延設片6とは非接触状態となり、平衡ばね27は位置規制部7a、7bのいずれからもばね負荷を付勢されない。その後、同図(c)に示すように、アマチュア21がさらに移動してセット状態である左側に位置する場合は、延設片6の先端部は、他方の位置規制部7bにより弾性変形されている。そのため、延設片6の他方の位置規制部7bとの接触部には、他方の位置規制部7bによるばね負荷が付勢され、平衡ばね27には、他方の位置規制部7bによるばね負荷が付勢される。その結果、アマチュア21の側面には、平衡ばね27と他方の位置規制部7bの双方よりばね負荷が付勢されるようになっている。
また、延設片6を塑性加工して変形させ、延接片6の延設する角度を調整することにより、平衡ばね27に付勢するばね負荷を増減して、適当なばね負荷となるよう調節することができる。例えば、同図(a)において、リセット状態における平衡ばね27および初期状態における一方の位置規制部7aのアマチュア21に付勢するばね負荷が、スムーズなセット・リセットの切換に必要な値を満たさない場合には、延設片6の延設角度を右側に所定量傾斜させて、一方の位置規制部7aによるばね負荷を大きくする。このような調整は、同図(c)に示すセット状態においても同様に行なうことができる。
このような構成にすることにより、光スイッチが一旦組み立てられた後であっても、ばね付勢手段5によりアマチュア21にばね負荷を付勢することができる。そのため、光スイッチが組み立てられた結果、平衡ばね27によりアマチュア21に付勢されるばね負荷に過不足がある場合でも、ばね付勢手段5によりアマチュア21に所望のばね負荷を付勢して、全体としてアマチュア21に付勢されるばね負荷を容易に増減して調整することができる。特に本実施形態においては、延設片6は、平衡ばねと一体に形成されたものであるので、延設片6のための部品を別途製造・設置する必要がなくなる上に、容易に塑性変形することができるため、平衡ばね27からの延出角度を容易に調整することができる。そのため、位置規制部7a、7bから平衡ばね27に付勢されるばね負荷を容易に調整することができる。
なお、本実施形態においては、プリズム31が取り付けられていない側のばね片27aの長手方向の略中央部より延設片6が延設されていたが、これに限定されるものではなく、例えば図4に示すように、プリズム31が取り付けられている側の両ばね片27aの長手方向の略中央部より延設されるものであってもよい。
また、本実施形態においては、延設片6は平衡ばね27から突設されるものであったが、これに限定されるものではなく、アマチュア21から突設されるものであってもよい。延設片6の材質もばね材に限定されるものではなく、剛性の高い材質からなるものであってもよく、これらのことは、後述する第2の実施形態においても同様である。
さらに、本実施形態においては、一方のばね片27aの長手方向の中央部付近に1つの延設片6のみが設置されているものであったが、これに限定されるものではなく、長手方向に等間隔に複数個設置するもの、例えば2つのばね付勢手段からなり、第1のばね付勢手段が、ばね素片27aaの略中央部から突設される第1の延設片と、器体1の対応する位置に設けられる第1の一対の位置規制部とからなり、第2のばね付勢手段が、ばね素片27acの略中央部から突設される第2の延設片と、器体1の対応する位置に設けられる第2の一対の位置規制部とからなるものであってもよい。この場合、アマチュア21を支持する2つのばね素片27aa及び27acのばね負荷を個別に可変できるので、より精密なばね負荷の調整を行なうことが可能となる。
(実施形態2)
本発明の第2の実施形態を図5及び図6に基づいて説明する。図5及び図6において、1は器体、1aは器体1の主収納部、5はばね付勢手段、6a、6bは延設片、7c、7dは位置規制部、11はベース、21はアマチュア、27は平衡ばね、31はプリズムである。
本実施形態においては、ばね付勢手段5が、平衡ばね27もしくはアマチュア21の長手方向の両側面からアマチュア21の移動方向に対して略直角に突設される延設片6a、6bと、それぞれの延設片と対向するよう器体から突設される位置規制部7c、7dとを具備することに特徴を有し、その他の構成については第1の実施形態と同一であるので、第1の実施形態と共通するものについては同一の付番を付して説明を省略する。
図5は、本実施形態におけるばね付勢手段5の概略を示す分解斜視図である。同図に示すように、2つの延設片6a、6bと、それぞれの延設片6a、6bに対向するようベース11の底部から内部側に略直角に突設される短冊状の位置規制部7c、7dとから構成される。
延設片6a、6bは、平衡ばね27の長手方向の両側面である両ばね片27aの長手方向の略中央部からベース11側に向かって略直角に延設されるとともに、板ばねからなる平衡ばね27と一体に形成され、延設される角度を調整することができるようになっている。
位置規制部7c、7dは、主収納部1aの底部における長手方向の略中央部であって、幅方向(アマチュア21の移動方向)に一定の間隔を有して互いに対向するよう形成されている。この位置規制部7c、7dは幅や長さが同一になるよう形成されており、2つの位置規制部7c、7d間の距離は、2つの延設片6a・6b間の距離W1よりも大きく、このW1にプリズム21の移動距離を足したものよりも小さい範囲内の適当な間隔に設定してあり、2つの延設部6a、6bの中間点と、位置規制部7c、7d間の中間点とが一致するように形成されている。
本実施形態においては、位置規制部7c、7dはベース11と一体に形成されており、位置規制部7c、7dのための部品を別途製造・設置する必要がなくなる。その結果、生産性が向上するとともに、別部材で取り付ける場合のような、取り付け時の取り付け位置精度を考慮する必要がなくなる。
このように設置したばね付勢手段5は、アマチュア21が駆動してセット状態にある場合にはリセット方向にばね負荷が付勢され、リセット状態にある場合にはセット方向にばね負荷が付勢される。かかるばね付勢手段5の動作の詳細を、図6に基づいて以下に説明する。
図6は、ばね付勢手段5の動作の概略を示す側面図である。同図において、アマチュア21は左右に移動し、アマチュア21が右側に位置する場合はセット状態であり、左側に位置する場合はリセット状態になっている。同図(a)は、図5に示すプリズム31がリセット状態にある場合を示しており、この状態では、一方の延設片6aの先端部は一方の位置規制部7cにより弾性変形されている。そのため、一方の延設片6aの一方の位置規制部7cとの接触部には、一方の位置規制部7cによるばね負荷が付勢される。その結果、アマチュア21の一方の延設片6aが突設している側の側面には、平衡ばね27と一方の位置規制部7cの双方によりばね負荷が付勢されるようになっている。このとき、他方の延設片6bは、他方の位置規制部7dとは非接触な状態になっている。
このようなリセット状態からセット状態に移行すると、同図(b)に示すように、アマチュア21が移行過程の略中間地点においては、位置規制部7d、7dのいずれもが延設片6a、6bとは非接触な状態となり、平衡ばね27は位置規制部7c、7dのいずれからもばね負荷を付勢されない。その後、同図(c)に示すように、アマチュア21がさらに移動してセット状態である左側に位置する場合は、他方の延設片6bの先端部は、他方の位置規制部7dにより弾性変形されている。そのため、他方の延設片6bの他方の位置規制部7dとの接触部には、他方の位置規制部7dによるばね負荷が付勢され、平衡ばね27には、他方の位置規制部7dによるばね負荷が付勢される。その結果、アマチュア21の側面には、平衡ばね27と他方の位置規制部7dの双方よりばね負荷が付勢されるようになっている。このとき、一方の延設片6aは、一方の位置規制部7cとは非接触な状態になっている。
また、延設片6a、6bを塑性変形させて、延設片6a、6bのそれぞれの突設する角度を調整することにより、平衡ばね27に付勢するばね負荷を増減して、適当なばね負荷となるよう調節することができる。例えば、同図(a)において、リセット状態における平衡ばね27及び初期状態における一方の位置規制部7cのアマチュア21に付勢するばね負荷が、スムーズなセット・リセットの切換に必要な値を満たさない場合には、一方の延設片6aの突設角度を右側に所定量傾斜させて、一方の位置規制部7cによるばね負荷を大きくする。
同様に、同図(c)において、セット状態における平衡ばね27及び他方の位置規制部7dのアマチュア21に付勢するばね負荷が、スムーズなセット・リセットの切換に必要な値を満たさない場合には、他方の延設片6bの突設角度を左側に所定量傾斜させて、他方の位置規制部7dによるばね負荷を大きくする。
このような構成にすることにより、光スイッチが一旦組み立てられた後であっても、ばね付勢手段5によりアマチュア21にばね負荷を付勢することができる。そのため、光スイッチが組み立てられた結果、平衡ばね27によりアマチュア21に付勢されるばね負荷に過不足がある場合でも、ばね付勢手段5によりアマチュア21に所望のばね負荷を付勢して、全体としてアマチュア21に付勢されるばね負荷を容易に増減して調整することができる。その上、セット状態及びリセット状態においてアマチュア21に付勢するばね負荷を個別に調整することができるため、セット電圧、リセット電圧それぞれにおいて独立に動作電圧の調整が可能となる。
第1の実施形態における光スイッチの概略を示す分解斜視図である。 第1の実施形態におけるアマチュアブロックの概略を示す分解斜視図である。 第1の実施形態におけるばね付勢手段の動作の概略を示す側面図である。 第1の実施形態における別のアマチュアブロックの概略を示す分解斜視図である。 第2の実施形態におけるアマチュアブロックの概略を示す分解斜視図である。 第2の実施形態におけるばね付勢手段の動作の概略を示す側面図である。 従来例の概略を示す分解斜視図である。
符号の説明
1 器体
2 電磁石装置
3 光路切換装置
4a〜4d 光ファイバ
5 ばね付勢手段
6 延設片
7a、7b 位置規制部
21 アマチュア
21a、21b 接極片
21c 主体部
23 コイル
25 鉄芯
25a、25b 磁極片
27 平衡ばね
31 プリズム

Claims (4)

  1. プリズム及び当該プリズムに機械的に結合されたアマチュアを具備しこのアマチュアを移動させる電磁石装置と、前記プリズムを移動させることにより複数本の光ファイバの光結合状態を切り換えて光路を変化させる光路切換装置と、前記光路切換装置および前記電磁石装置を収納した器体とを備え、前記電磁石装置は、前記アマチュアと、ばね性を有した板ばねからなり、一部が前記器体に対して定位置に固定されるとともに他の一部が前記アマチュアに結合される平衡ばねと、両端部に磁極片を備える鉄芯と、この鉄芯を励磁するコイルとを備えるとともに、少なくともひとつの光結合状態において、前記アマチュアに対して、他の光結合状態に変化する移動方向にばね負荷を付勢するばね付勢手段を備える光スイッチであって、
    前記ばね付勢手段は、前記板ばねもしくは前記アマチュアのいずれかから、前記アマチュアの移動方向に対して略直角に延設される延設片と、前記延設片の前記アマチュアの移動方向における両面にそれぞれ対向するよう器体から突設される一対の位置規制部とを具備して、前記位置規制部が前記延設片に対して、他の光結合状態に変化する移動方向にばね負荷を付勢するものであることを特徴とする光スイッチ。
  2. プリズム及び当該プリズムに機械的に結合されたアマチュアを具備しこのアマチュアを移動させる電磁石装置と、前記プリズムを移動させることにより複数本の光ファイバの光結合状態を切り換えて光路を変化させる光路切換装置と、前記光路切換装置および前記電磁石装置を収納した器体とを備え、前記電磁石装置は、前記アマチュアと、ばね性を有した板ばねからなり、一部が前記器体に対して定位置に固定されるとともに他の一部が前記アマチュアに結合される平衡ばねと、両端部に磁極片を備える鉄芯と、この鉄芯を励磁するコイルとを備えるとともに、少なくともひとつの光結合状態において、前記アマチュアに対して、他の光結合状態に変化する移動方向にばね負荷を付勢するばね付勢手段を備える光スイッチであって、
    前記ばね付勢手段は、前記板ばねもしくは前記アマチュアの長手方向の両側面から、前記アマチュアの移動方向に対して略直角に延設される延設片と、それぞれの延設片と対向するよう器体から突設される位置規制部とを具備し、前記位置規制部が前記延設片に対して、他の光結合状態に変化する移動方向にばね負荷を付勢するものであることを特徴とする光スイッチ。
  3. 前記位置規制部は、器体と一体に成形されたものであることを特徴とする請求項1もしくは請求項2のいずれかに記載の光スイッチ。
  4. 前記延設片は、平衡ばねと一体に形成されたものであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の光スイッチ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP1757983A1 (en) 2005-08-23 2007-02-28 Fujitsu Ltd. Resist composition, method for forming resist pattern, semiconductor device and method for manufacturing thereof
JP2013054165A (ja) * 2011-09-02 2013-03-21 Panasonic Corp 光スイッチ

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