JPH022271B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は電気コネクター組立体に関し、より詳
細には、一方の回路部材が他方の回路部材に対し
て選択的に回転中、２つの回路部材が機械的に、
および、電気的に接続されているようにする電気
コネクター組立体に関する。

複雑な電子装置の設計および製造における半導
体技術への現在の、および、増大する依存度は、
そのような装置が小型であり、かつ、容易に保守
できるようにする、電気相互接続システムに対す
る相当な需要を促進した。しばしば構成電子部品
の構成に対して、モジユラー方式の適用が望まし
い。たとえば、多くの部品の使用を必要とする装
置の場合、初期製造および部品交換の両者に対し
て、モジユラー式の回路部分組立体は多大の経済
性を与える。これらの部分組立体は代表的には、
多数の回路装置が取付けられ、かつ、電気的に相
互接続された印刷回路板のような比較的堅牢な基
板を有するであろう。そしてついで、これらの回
路モジユールをより大きな装置中に取付け、他の
部品あるいはモジユールへ電気的に接続すること
は通常行なわれることである。

多くの応用においては、一対の回路板を機械的
にかつ電気的に接続することが望ましいかもしれ
ない。この目的のために、各種のコネクターシス
テムがある。たとえば、Carter、その他への米国
特許第4386815号は所謂母／娘板相互接続構成
（mother／daughter board interconnection
arrangemont）が開示されている。この形式のシ
ステムは、電気コネクターを使用して、１つの回
路板が、複数個の他の回路板モジユールに対する
構造上の支持体として使用されるようにする。

他の応用においては、一対の回路板が互いに相
対的に運動可能で、しかもそのような運動中電気
的に相互接続したまゝでいるようにする相互接続
が望ましいかもしれない。そのような構成は、頻
繁にサービスを必要とするコンパクトな電子装置
の場合、特に有利である。それによつて、回路板
モジユールは選択的に配置され、しかもサービス
作業中、機能したまゝでいる。上記構成の一例は
1968年１月２日に発行されたCornsへの米国特許
第3362005号に開示されているヒンジ式コネクタ
ーであり、それは、印刷回路板を接続するための
可撓ジヤンパー（flexible Jumper）を指向した
ものである。しかしながら、ジヤンパー方式で
は、強烈な分解方法によらなければ回路板を互い
に切りはなすことができないし、また、老朽にと
もなつて、ジヤンパーは故障することが知られて
いる。

また別の既知の構成においては、はまり・・・合う一
対の端子すなわち一対のめすおす端子を利用し
て、一対の回路板が電気的におよび機械的に接続
されるであろう。たとえば、1981年６月16日に発
行されたKatzinへの米国特許第4273401号に示さ
れるコネクターは、相互に摺動し、一方が他方に
対しピポツト運動をするに際して、電気的に相互
接続する一対の板状の端子よりなつている。しか
しながら実際には、そのようなシステムは、そこ
で利用されている縁部接触形態のために望ましい
ものではないかもしれない。そのような形態は、
はまり・・・合う端子間に発生する大きな接触力のため
に高度の摩耗を引起こす。さらにもし回路板が、
端子部材の離間する位置まで不注意に回転された
場合、回路板ははからずも切りはなさるであろ
う。

したがつて、本発明の目的は、２つの回路部材
が互いに他に対してピボツトするのを許容しなが
ら、２つの回路部材間の連続的電気接続をもたら
す改善されたコネクターを提供することである。

本発明の別な目的は、一対の回路部材間で、切
離し可能で、かつ、回転しながら電気接触を行な
うコネクターを提供することである。

本発明によれば、一対の回路要素間に電気的接
触を確立する電気コネクター組立体は、各々が回
路要素の１つと電気的接触を形成するように適用
され、一方が他方に対して、回転軸線に沿つてピ
ボツトするように協働する一対のはまり・・・合う端子
よりなる。各端子は、回転軸線にほぼ直角に向う
接触表面を限定するほぼプレート状の接触部分を
有する。さらに、回転可能な、電気的相互接触に
おいて、接触表面を一緒に偏倚させる装置が設け
られている。端子の１つは、端子間の電気的境界
面を向上させるため、回転軸線に中心を有する突
起部をその接触表面中に有してもよい。

一層詳細に述べれば本発明は、ピポツト結合に
よつて装着された一対の回路部材のうちのいずれ
かにそれぞれ付随した第１コネクター部材と第２
コネクター部材との間に電気的接触を確立するた
めの電気コネクター組立体であつて、各コネクタ
ー部材は誘電体からなるハウジング部を有し、ハ
ウジング部の中に複数の端子受容用凹部が形成さ
れており、第１の組の端子および第２の組の端子
がそれぞれ第１コネクター部材および第２コネク
ター部材の中の所定の凹部に装着され、第１の組
の端子と第２の組の端子とは、はまり合い接合
（すなわち、めすおす接合）の形で接合し得、こ
れによつて、接合状態の端子対が形成でき、そし
て、複数の前記ハウジング部を、軸の周りに回転
し得るようにピボツト結合によつて相互に結合さ
せる手段を有する電気コネクター組立体におい
て、前記の第１の組の端子および第２の組の端子
の各々は、前記回転軸上に位置するはまり合い面
（すなわち、めすおす接合の接合面）の形状の接
触面を有し、 前記の第１コネクター部材の端子受容用凹部に
存在する接合状態の端子対が回転軸の方向に加わ
る圧縮性偏倚力によつて偏倚するように、該端子
受容用凹部の形が弾性ハウジング壁部で画定され
ることを特徴とする電気コネクター組立体に関す
るものである。

本発明の他の目的、特徴および利点は以下の記
載と図面を参照することにより明白となろう。

本発明による分離できるヒンジ構造を使用する
電気コネクター組立体１０は、第１，２および４
図に示されている。該組立体１０は、めす・・端子１
４とおす・・端子１６として区別できる複数個の
はまり・・・合う端子が組込まれているツーピースのハ
ウジング１２よりなつていることが分かる。示さ
れている例においては、コネクター組立体は、一
般に参照数字２０によつて指定されている一対の
同様な回路要素間の機械的および電気的接続を提
供する。

回路要素２０は、通常回路板と呼ばれる複数個
の回路の経路２４が形成されている比較的堅牢な
絶縁基板よりなる。特に示されてはいないが、当
該技術においてよく知られている方法により、回
路板２０は幾つかの回路装置を担持することがで
き、そして装置の他の器具への接続は、組立体１
０と電気接続を形成することができる経路端末２
５の手段によつて提供される。

端子１４と１６は好ましくは高品質の電気導電
率を有する板金から打ち抜き成形される。環境条
件が必要とするならば、それらはまたいくつかの
貫金属の１つでメツキされてもよく、それによつ
て、導電率特性を向させる。各端子１４と１６は
本体部分３０で形成され、そこから一体の接触部
分３２がのびている。

回路板２２の経路２４に対して端末化するた
め、一般に細長いピン３４が本体部分３０からの
びている。第１図で最もよく分かるように、これ
らのピン３４は隣接する端子１４あるいは１６中
の端子本体３０に対して、千鳥足式形態をつくる
よう配設されてもよく、かくして、端子１４と１
６、および経路２４の横方向の間隔をより密接に
する。各端子１４と１６の１つの面からロツク３
６がのびており、その目的については後で詳細に
記載する。

さて、第１および３図を参照すると、めす・・端子
１４は逆に曲げられたプレート部分３８を有し、
ほぼ二重壁の受口４０を形成し、おす・・端子１６の
接触部分３２を滑動式に受入れる。めす・・端子１４
の接触部分の縁部は受口４０に対してほぼ外方に
向けられたリツプ４２で形成されている。リツプ
４２は、端子１４を強化することに加えて、その
間へのおす・・端子１６の挿入の案内として働く。挿
入は、おす・・端子１６の面取りされた縁部によつて
もまた向上される。プレート部分３８に突起部４
６が形成されており、後で記載する理由のため
に、受口内へのびている。

ハウジング１２は適切な誘電材料によつてモー
ルドされ、２つの別々な片、すなわち、めす・・端子
１４を取付ける部分５０と、おす・・端子１６を取付
ける部分５２を形成する。端子１４と１６はそれ
ら自体で使用された場合でも機能するが、ハウジ
ング１２は、ハウジング部分５０と５２の凹部５
４が、端子１４を他方に対して弧立した、不動の
関係に維持するという点において、機械的により
安定した組立体を提供する。さらに、第２図で最
もよく分かるように、ハウジング部分５０と５２
の下側に形成された開口５６は、端子１４と１６
のピン部分３４を受入れ、積極的に位置決めさせ
る働きをする。適切なランド５８が凹部５４中に
形成されており、ロツク３６と協働し、かくし
て、端子１４と１６のハウジング内における着座
位置からの抜け出しを防止する。

端子１４と１６間の分離できるヒンジ関係を容
易にするため、めす・・端子のハウジング部分５０
は、一般に参照数字６４によつて指定されている
予め定めた回転軸線に沿つて整合された一対のト
ラニオンを備えている。これと対応して、おす・・端
子のハウジング部分５２は、トラニオン６２とジ
ヤーナルするため、適切な寸法の穴７０を有する
一対の腕６８よりなる相補的ヨーク６６で形成さ
れている。腕６８は充分に弾力的であり、したが
つて、それらは、ハウジング部分５０と５２の分
離あるいは再結合が望ましい場合、手動で押して
トラニオン６２と係合あるいは分離させることが
できる。

回転軸線６４は、複数対のはまり・・・合う端子１４
と１６のプレート状接触部分３２が互いに整合す
るように、ハウジングに対して配置されている。
さらに突起部４６は好ましくは、その中心が回転
軸線６４と合致するように設けられており、かく
して、端子１４と１６間における接触境界面の相
対運動を最小とし、それにともなう摩耗を減少さ
せる。

めす・・端子のハウジング部分５０の凹部５４の寸
法を選択することにより、端子１４と１６間で高
度の接触力が達成されることが理解されるであろ
う。凹部５４を充分狭くすることにより、ハウジ
ング５０の弾力のため、おす・・端子１６を挿入した
際、受口４０は一般に偏倚された状態をとるであ
ろう。同時に、突起部４６の固有の弾性は、端子
１４と１６のはまり・・・合い接合における偏倚に寄与
する。

上記からして、本コネクター組立体１０は、信
頼のおける機械的および電気的安定性をもつて、
ピボツト関係で、一対の回路部材の選択的接続装
置を提供することが明らかとなろう。一対の回路
板が説明されたけれども、実際的には、回路部材
２０は他の部材への電気的接続を必要とする如何
なる装置よりなつていてもよい。第４ａ，４ｂお
よび４ｃ図で説明されるように、本発明により、
２つの要素間において、広範囲の屈曲、および、
展開が可能となる。上記した如く、突起部４６の
作用により、ピボツト運動は、確証できるほどの
接触境界面の摩耗を生起することなく多くのサイ
クルを繰返すことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による電気コネクター組立体の
展開斜視図で；第２図は第１図の線２―２にほぼ
沿うハウジング組立体の断面図で；第３図は第１
図の線３―３にほぼ沿う断面図で、本組立体の
めす・・端子の断面を示し；そして第４ａ，４ｂおよ
び４ｃ図は本発明のコネクター組立体を使用した
各種の回路板形態を示す。 １０……電気コネクター組立体、１２……ハウ
ジング、１４，１６……端子、２０……回路要
素、２２……基板（回路板）、２４……回路の経
路、２５……端末、３０……本体部分、３２……
接触部分、３４……ピン、３８……プレート状部
分、４０……受口、４２……リツプ、４６……突
起部、５０，５２……ハウジング部分、５４……
凹部、６４……回転軸線、６８……腕、７０……
穴。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ ピポツト結合によつて装着された一対の回路
   部材のうちのいずれかにそれぞれ付随した第一コ
   ネクター部材と第２コネクター部材との間に電気
   的接触を確立するための電気コネクター組立体で
   あつて、各コネクター部材は誘電体からなるハウ
   ジング部を有し、ハウジング部の中に複数の端子
   受容用凹部が形成されており、第１の組の端子お
   よび第２の組の端子がそれぞれ第１コネクター部
   材および第２コネクター部材の中の所定の凹部に
   装着され、第１の組の端子と第２の組の端子と
   は、はまり合い接合の形で接合し得、これによつ
   て、接合状態の端子対が形成でき、そして、複数
   の前記ハウジング部を、軸の周りに回転し得るよ
   うにピポツト結合によつて相互に結合させる手段
   を有する電気コネクター組立体において、 前記の第１の組の端子および第２の組の端子の
   各々は、前記回転軸上に位置するはまり合い面の
   形状の接触面を有し、 前記の第１コネクター部材の端子受容用凹部に
   存在する接合状態の端子対が回転軸の方向に加わ
   る圧縮性偏倚力によつて偏倚するように、該端子
   受容用凹部の形が弾性ハウジング壁部で画定され
   ることを特徴とする電気コネクター組立体。 ２ 第１の組の端子が受口構成部材を有し、該受
   口構成部材は相互に対向した１対の板状体を備
   え、そのうちの１つの板状体には弾性を有する中
   央突起部があり、該中央突起部は他の１つの板状
   体に対向し、これによつて、第２の組の端子のい
   ずれかと接合した時点において圧縮性偏倚力をさ
   らに高めるように構成された特許請求の範囲第１
   項に記載の電気コネクター組立体。 ３ 第１の組および第２の組の各端子がそれぞれ
   同様な寸法および形状を有する、打ち抜き成形に
   よつて形成されたいわゆるデイスク状板状体から
   構成されたものである特許請求の範囲第２項に記
   載の電気コネクター組立体。