JPH0222388B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は例えば日字形に配列した表示板を磁気
により動かす磁気反転表示機に関するものであ
る。

さらに回転可能な表示板に永久磁石を取付け、
この永久磁石をコイルの鉄心間に位置させ、鉄心
の磁気的極性を変えることにより永久磁石を介し
て表示板を反転させ、同表示板の表示面の配列に
より数字等を表示するように表面の表示面を出す
場合と裏面を向ける場合との組合せ配列で０から
９までの数字を表示するものに関する。

また本発明はこのような表示機を製造するため
にあたり、部品点数を減らし、位置決め等を容易
にして、数少ない工程で迅速に組立てることがで
き、しかもメンテナンスも容易な磁気反転表示機
を提供することにある。

以下、図面について本発明の実施例を詳細に説
明する。

第１図は本発明の表示機の正面図、第２図は第
１図のＡ−Ａ線断面図、第３図は第１図の表示板
部分の拡大図、第４図は要部の分解斜視図で、黒
色の合成樹脂で製造し、背面にビスポケツトを有
する脚２を一体に突設した基台１に、日字形の表
示板収納用凹部３を背面方向に膨出させて形成す
る。

この収納用凹部３に、スリ割り状の軸支承部
４，４′を有する腕２０を一体に形成し、またそ
の近傍に貫通孔５，５′を設ける。なお図中６，
６′は上記腕２０に一体に形成した表示板７の位
置規制用のストツパーである。

一方、合成樹脂製矩形平板からなる表示板７の
表面を赤色に裏面を黒色にし黒色裏面に軸受部
８，８′を突設し、軸受部８の外側位置に永久磁
石９の挾持部１０，１０′を突設し、挾持部１０，
１０′間に永久磁石９を挿入して１０，１０′のバ
ネ効果でこれを固定する。

その際、挾持部１０，１０′は相互に長さが異
なるように形成し永久磁石９は表示板７の裏面に
斜状態で固定される。

上記表示板７の軸受部８，８′間に跳ね返り防
止部材１２を配置し、そこに軸１１を回動自在に
挿入し、この軸１１は基台１の軸支承部４，４′
に挾持固定する。

この跳ね返り防止部材１２は、第５図の拡大断
面図が示すようにその端部１２ａを表示板７に多
少の隙間を残して近接させる。図示の例では、防
止部材１２はＷ字形に形成し、中央山形頂部に軸
１１の貫通孔１２ｂを設けた合成樹脂体で構成し
たが、形状は必ずしも図示のＷ字形に限定される
ものではない。

下部に取付用の係止突起１４，１４′を突設し
たボビン１５に電線を巻いてコイル１３を形成
し、ボビン１５中央に設けた貫通孔１５ａにＵ字
形鉄心１６の短い方の足を挿入して電磁石を構成
する。

鉄心１６の両端を基台１の貫通孔５，５′に基
台１の裏面から挿通し、同鉄心１６の両端を表示
板７に取付けた永久磁石９に近接させる。

なお、その際第６図の表示板駆動機構の縦断正
面図が示すように、Ｕ字形鉄心１６の短い方の足
の上方に永久磁石９の一方の極（図示ではＮ極）
が位置し、長い方の足の下方に他方の極（図示で
はＳ極）が位置するように構成する。

ボビン１５に突設した係止突起１４，１４′を
取付用基板１７に設けた貫通孔１７ａに挿通し、
突起１４，１４′の突出部を用いて、コイル１３
及び鉄心１６からなる電磁石を取付用基板１７に
固定し、また上記基台５もこの電磁石を介して及
び脚２のビスポケツトにビス２１を挿入すること
により基板１７に固定する。基板１７に電気的配
線機構を設ける配線基板１８を別途取付ける。

次に動作について説明すると、第６図で示すよ
うにコイル１３に通電すると鉄心１６の両極から
は、矢印のごとき磁界が発生する。すると、両極
のそれぞれに近接した永久磁石９の極は同極なの
で反発してストツパー６′に当接するまで回転し、
表示板７も反転して裏面の黒色を表に出し、螢光
色の赤色の表示面をかくすようになる。

表示板７が反転した状態で、コイル１３への通
電方向を逆にすれば、鉄心１６の極性が入れ変
り、永久磁石９及び表示板７は上記とは逆方向に
回転してストツパー６に当接し元の表示位置に戻
る。

このようにして、表示板７は基台１の軸支承部
４，４′に固定した軸１１に対して回転し、その
回転はストツパー６，６′で適正位置で止められ
るが、跳ね返り防止部材１２も軸１１に対して回
動し、この跳ね返り防止部材１２が表示板７とは
多少ずれた動きをすることにより表示板７のスト
ツパー６，６′での跳ね返りを抑制することがで
きる。

以上述べたような構成を有する本発明の磁気反
転表示機は、下記の効果を発揮することができる
ものである。

〔１〕 表示板や電磁石は合成樹脂製基台に取付
けるものであり、表示板回動軸を固定する軸支
承部や電磁石鉄心を挿入する貫通孔を予め基台
に一体的に設けておくことにより、部品点数を
少なくし、位置決めをきわめて簡単にすること
ができる。

〔２〕 基台は表示板駆動機構を凹部に収納する
ものであるから、表示板以外は表から見えず、
コイル電線等の内部の部品が見えて表示の鮮明
さが減じられる恐れがない。

〔３〕 表示板は裏面に軸受部を一体に突設し、
基台側に固定した軸にこの軸受部を介して回動
自在に取付けたものであるから、軸のガタ付き
がなく、耐久性を増すことができる。

〔４〕 軸は基台に設けたスリ割り状の軸支承部
に固定するので、バネ効果を用いてワンタツチ
に取付けることができる。

〔５〕 永久磁石は表示板裏面に一体に突設した
挾持部のバネ効果で表示板に固定するものであ
るから、取付けが容易で、かつ挾持部の長さを
適宜選択することにより所望の角度をもつて取
付けることができる。

〔６〕 電磁石はボビン下部の係止突起を挿入す
るだけでワンタツチで取付用基板に固定するこ
とができる。

〔７〕 電気的配線機構は、取付用基板に別体と
して取付けた配線基板に設けるようにしたの
で、配線作業を別作業ルートで行なうことがで
き、また表示機本体に複雑な配線が入り込んで
煩雑な機構となることを防止できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の磁気反転表示機の正面図、第
２図は第１図のＡ−Ａ線断面図、第３図は表示板
部分の拡大図、第４図は要部の分解斜視図、第５
図は跳ね返り防止部材取付部分の拡大断面図、第
６図は表示板駆動機構の縦断正面図である。 １……基台、２……脚、３……凹部、４，４′
……軸支承部、５，５′……貫通孔、６，６′……
ストツパー、７……表示板、８，８′……軸受部、
９……永久磁石、１０，１０′……挾持部、１１
……軸、１２……跳ね返り防止部材、１２ａ……
端部、１２ｂ……貫通孔、１３……コイル、１
４，１４′……係止突起、１５……ボビン、１５
ａ……貫通孔、１６……鉄心、１７……取付用基
板、１７ａ……貫通孔、１８……配線基板、２１
……ビス。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 永久磁石を取付けた表示板を基台に回動可能
   に取付け、前記永久磁石と協同して磁極性変換に
   より表示板を回動する電磁石の鉄心の先端を基台
   裏面から突出して表示板と電磁石とを組合わせ、
   基台は一体に突設した脚により取付用基板に固定
   した磁気反転表示機において、表示板を合成樹脂
   で製造し裏面に軸に対し回動自在な軸受部を一体
   に突設し、一方、合成樹脂で製造した基台に日字
   形の表示板収納用凹部を形成し、この凹部にスリ
   割り状の軸支承部を一体に形成して、この軸支承
   部に前記表示板の回動軸を固定し、また、前記取
   付用基板に電気的配線機構を別体として取付け、
   さらに前記永久磁石は表示板裏面に突設した挟持
   部のバネ効果で固定することを特徴とした磁気反
   転表示機。 ２ 電磁石を構成するボビンは下部に係止突起を
   一体に突設し、この係止突起を取付用基板に挿入
   するものである特許請求の範囲第１項記載の磁気
   反転表示機。