JPS6335987B2 - - Google Patents

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JPS6335987B2
JPS6335987B2 JP10096481A JP10096481A JPS6335987B2 JP S6335987 B2 JPS6335987 B2 JP S6335987B2 JP 10096481 A JP10096481 A JP 10096481A JP 10096481 A JP10096481 A JP 10096481A JP S6335987 B2 JPS6335987 B2 JP S6335987B2
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yoke
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Takashi Ishii
Hidehiro Tanaka
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MIWA ELECTRIC
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    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R5/00Instruments for converting a single current or a single voltage into a mechanical displacement

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、表示部材を電磁石装置によつて反転
駆動させて所望の表示を行なうことのできる磁気
反転表示素子に関するものである。
一般に、この種の磁気反転表示素子の備えてい
なければならない特性としては、表示が見易いも
のであること、表示面積に対してその他の構成部
分はできるだけ小さいこと等であり、一方、電気
的、磁気的特性としては、電磁石装置を駆動させ
る駆動電流、駆動電流パルス時間が小さいこと、
自己保持特性を有すること、外部磁界等の影響を
受けにくいこと等である。
この種の磁気反転表示素子の従来例を添付図面
の第1図に概略的に示している。この従来の磁気
反転表示素子は、両側に円形永久磁石12及び1
3を有し反転しうるように支持された表示部材と
しての表示デイスク11を備えている。この表示
部材を反転駆動させるための電磁石装置は、ポー
ルピース14及び15を両端に直立するようにし
て接続したヨーク16に駆動コイル17を施して
なつている。従来では、製作上の容易さや、ま
た、ケース18の上部には表示部材のみを配置し
て他の部材がなるべくケースに見えないようにし
て表示の見易いものとする等のため、駆動コイル
17をまとめてヨーク16に巻回して、これをケ
ース18の内部へ配置しうるようにしているのが
一般である。
しかし、特に大型表示のための磁気反転表示素
子においては、表示面積が大きくなるため表示部
材の重量が大きくなり、従つて、この表示部材を
反転させるためには駆動トルクを増大し、また、
駆動電流パルス時間を長くしなければならなかつ
た。さもないと、表示部材の反転が遅延したり、
また、最悪の場合には、表示部材が反転しなかつ
たりという問題が生じがちとなる。一方、駆動電
流パルス時間を長くすると、外部駆動信号に対す
る応答性が悪化し、例えば、500マイクロ秒以下
というような高速度の表示信号には追従できなく
なつてしまうという不都合が生ずる。
このような問題を解決するため、電磁石装置の
コイルの巻回数を増大させることが考えられる
が、第1図に示したような従来構造では、比較的
横断面の大きなヨークのまわりに駆動コイルを巻
いているものなので、巻回数の増大はそれだけ駆
動コイルの外径が増大し、これをケース18の内
部に収容させるためには、ヨーク16とケース1
8の上板との間隔を大きくとらねばならず、その
ためには、ポールピース14及び15の長さがど
うしても長くなつてしまい、この磁気反転素子の
全体の高さが高くなつてしまう。また、コイルの
巻線の長さもそれだけ長くなり、磁気反転素子の
全体の重量も増大してしまう。その上、ポールピ
ース14及び15の長さが長くなつたことによ
り、磁気回路が長くなり磁気損失が大きくなつて
しまうので、コイルの巻回数を増した割りには、
駆動トルクの増大につながらない。
本発明の目的は、前述したような問題点にかん
がみて、素子全体の大きさや重さを増すことな
く、駆動トルクを増し高速動作させうるような磁
気反転表示素子を提供することであり、特に、表
示面積の大きな割りに小型且つ軽量な磁気反転表
示素子を提供することである。
添付図面の第2図は、本発明の原理を説明する
ための磁気反転表示素子の概略図である。第1図
と同じ部材については、第1図と同じ参照番号に
て示している。本発明によれば、従来では駆動コ
イルをヨークに一括して巻回し、コイルより発生
する磁束をヨークを通してポールピースを磁化さ
せていたのに対して、駆動コイル17′,17′に
分割してポールピース14′及び15′のまわりに
巻回して、ポールピースを直接磁化する。このよ
うに駆動コイルをポールピースに直に巻くことに
より、ヨーク16′とケース18との間隔を短か
くすることができ、ポールピース14′及び1
5′の長さを従来より短くすることができる。ま
た、駆動コイルより発生する磁束はポールピース
を有効に磁化することができ、ヨークを介して形
成した磁気回路は漏れ磁束をも有効に利用するこ
とができる。これらからポールピースを小さい発
生磁束で十分に磁化することができる。
一般に電磁石装置による駆動トルクは、その発
生磁束φに比例するもので、発生磁束φは次の式
で表わされる。
φ=NI/Rm=NIμS/l …(1) ここで、φ…磁束、Rm…磁気抵抗、 I…付勢電流、l…磁路長、 μ…透磁率、S…断面積、 N…コイル巻数 上記(1)式から明らかなように、ポールピースを
短くすることができると、磁路長lが短くなり磁
気抵抗Rmが小さくなり、従つて、発生磁束φ、
すなわち駆動トルクが増加することになる。ま
た、同一磁束(同一駆動トルク)を発生させる場
合、付勢電流値が小さくてすむことになる。
また、コイルのインダクタンスLは、次式で表
わされる。
L=μN2S/l …(2) 従来ではその方式から大きな磁束が必要となり
上記(1)式から透磁率μと断面積Sが大きいヨーク
を用い発生磁束を大きくしていたのは明らかであ
る。しかし、上記(2)式よりインダクタンスLも同
様に大きくなつてしまう。本発明によると発生磁
束は小さくてよく、コイルを巻回しているポール
ピースは、ヨークに比較して透磁率μ、断面積S
は十分に小さく、インダクタンスLも小さくする
ことができる。従つて、駆動回路における駆動信
号波形の立上りが良くなり、高速度の外部駆動信
号に追従でき、高速度動作が可能となる。
更に、本発明によつて駆動コイルをポールピー
スに巻くと、一般に、ポールピースの横断面はヨ
ークの横断面より小さいのでコイルの巻線長が全
体として短くなり、これは、ポールピースが短く
なつたことと共に、軽量化につながり、また、巻
線抵抗の低減により低電圧駆動しうるものともな
る。
次に、添付図面の第3図から第10図に基づい
て、本発明のより具体的な実施例について本発明
をより詳細に説明する。
第3図は、本発明の一実施例としての磁気反転
表示素子を示す分解部品配列斜視図である。
この磁気反転表示素子は、表示部材100と、
収容ケースの一部を構成するブラケツト200
と、電磁石装置300と、収容ケースの一部を構
成する端子板400とから主としてなつている。
表示部材100は、表示デイスク110と、第
1円形永久磁石120と、第2円形永久磁石13
0と、左右のスライス板140と、左右の回転軸
150とからなつている。
表示デイスク110は、軽量にして平面なる部
材を用いその表面および裏面に色別可能なる色を
塗布して表示表面111および表示裏面112と
したものである。この実施例の表示デイスク11
0は、外周形状および折曲げ加工が一工程なるプ
レス機械加工の可能な極薄の軽量、耐久性および
耐腐食性アルミ材で形成されているが、これに限
ることなく、軽量にしてある程度の機械的強度を
有し極薄なる平面板でプレス機械加工の可能なる
部材であれば任意の材料で形成してよく、例えば
フイルム状のプラスチツクフイルム等も良好なる
材料である。
表示デイスク110の表示表面111およびそ
の表示裏面112における色については、色別可
能なる色を塗布するごとく説明したのであるが、
これに限ることなく、デイスク部材の表面および
裏面、あるいはそのどちらか一面に、裏面に粘着
剤を付し表面を有色の蛍光色、あるいは反射機能
を有する反射剤等を塗布した、紙材、あるいはビ
ニール系の薄板を全面一括貼加工を施こし、後プ
レス抜き、曲げ機械加工を行なつて表示デイスク
を形成してもよい。
次に、第1円形永久磁石120および第2円形
永久磁石130は、極力軽量なる永久磁石で残留
磁束密度(Br)、保磁力(Hc)ともに大きく減
磁比率の小さい材料を用いて形成することが好ま
しい。好ましい実施例においては、これら永久磁
石は、任意の外形形状に成形可能なる、プラスチ
ツクとフエライト磁石粉粒を配合し成形したプラ
スチツク磁石で構成される。第1円形永久磁石1
20は、磁極軸を表示デイスク110の平面に対
し垂直となるようにして、表示デイスク110の
一端に適当な手段によつて取り付けられ、第2円
形永久磁石130は、磁極の向きを第1円形永久
磁石120の磁極の向きと反対とし且つ磁極軸を
表示デイスク110の平面に対してある角度だけ
傾斜させるようにして、表示デイスク110の反
対側の端部に適当な手段によつて取り付けられて
いる。第1円形永久磁石120及び第2円形永久
磁石130の中心には、スライス板140をそれ
ぞれ挿着した回転軸150が取り付けられてい
る。
ブラケツト200は、樹脂成形されたものでよ
く、上端の対隅には、回転軸150を支持する支
持軸受孔211を有した支持板210が一体成形
されており、且つ上端の一辺に後述の機能を果す
係止片220が一体成形されている。更に、ブラ
ケツト200の内側中段には、盲板240が設け
られており、この盲板240の対隅には後述する
電磁石装置300の駆動コイルを施したポールピ
ースを受け入れるための対隅室250が形成され
ており、対隅室250の上端には、ポールピース
の上端を露出させるための開口251が設けられ
ている。
電磁石装置300は、ヨーク310の両端にポ
ールピース320および330を取り付け、ポー
ルピース320に駆動コイル340、ポールピー
ス330に駆動コイル350を巻回してなつてい
る。各駆動コイル340及び350は、2つのコ
イル部分341,342及び351,352に分
けられており、各コイル部分341,342,3
51,352の両端から引き出されたリード線
は、それぞれ、参照符号a〜hにて示されてい
る。
磁路部材としてのヨーク310は、前記関係式
(1)において、コイル巻数および付勢電流を一定と
すれば、磁気透過率の高い材料で形成するのがよ
く、また、打ち抜き加工性の良好な材料で形成す
るのがよい。
好ましい実施例としては、ヨーク310は、商
品名パーマロイ(鉄、ニツケル合金)として市販
の高透磁率材料で、両端にポールピースと嵌合可
能な穴を有するように打抜き加工するとよい。実
施例においてパーマロイを使用したが、特性は劣
化するが、純鉄、あるいは珪素鉄等において比較
的透磁率の高い材料でヨークを形成してもよい。
ポールピース320および330は、第1円形
永久磁石120および第2円形永久磁石130に
対して巻線コイル340,350に流す微小電流
パルスの極性によつて、吸引および反発作用を行
なわせるものである。これらポールピースを形成
する材料としては、半硬質磁性材料が好ましく、
その特性は次の通りである。
(1) 高残留磁束密度(Br)を有すること(Br:
10KG以上) (2) ある程度の保磁力(Hc)を有すること
(Hc:15〜150エルステツド) (3) 角形比率(Br/B)が高いこと(Br/
B300:75以上) (4) 比較的靭性に富み、曲げ、つぶし等の加工が
冷間でできること。
好ましい実施例としては、商品名
VICALLOY、REMENDR等の名称で呼ばれて
いるα−γ変態型合金に属するものである。また
これに限ることなく、例えばFe−Ni系合金も同
様の特性を有するものであつて、これらを使用し
てポールピースとしてもよい。またポールピース
の形状は実施例においては円形棒状形を用いたが
四角形あるいは板状形にして前述のヨークと係合
できる形状であれば他の任意の形状であつてもよ
い。
最後に、端子板400は、ブラケツト200と
同様に樹脂成形されたものでよく、駆動回路に接
続するための各種端子CO,S,R,N1及びN2
配設しうるようになつている。更に、端子板40
0の上側の対隅には、電磁石装置300を設置保
持し且つブラケツト200の対隅室250内へ下
方からはまり込んで、端子板400がブラケツト
200の下部に取り付け固定されうるようにする
突出部410が一体的に形成されている。参照番
号420は、端子板400に一体的に形成され駆
動回路の一部を構成するような電気的素子、例え
ばダイオード等を固定するための固定板を示して
いる。
端子Sは、表示素子をセツトするためのセツト
信号を印加するための端子であり、端子Rは、リ
セツト信号を印加するための端子であり、端子
COは、そのときの共通端子であり、端子N1及び
N2は、コイルリード線の中間接続用端子である。
駆動コイル340,350の各リード線a〜h
は、第3図に示すように各対応端子に接続されて
いるのであるが、その接続関係をより明確とする
ため、第4図に各コイル部分341,342,3
51,352と各端子S,R,CO,N1,N2との
接続関係を図式的に示している。
第5図は、第3図の磁気反転表示素子の組立て
完了時の状態で表示面側から見た拡大図であり、
第6図は、第5図のA−A線断面図である。組立
に際して、両端に第1円形永久磁石120および
第2円形永久磁石130を取り付けた表示デイス
ク110を少し湾曲させるようにして、両端の回
転軸150がブラケツト200の両対隅の支持板
210の支持軸受孔211に挿入するようにし
て、表示部材100をブラケツト200に反転し
うるように支持させる。表示デイスク110は、
回転軸150を中心として反転しうる。スライス
板140は、この際の摩擦抵抗を最小とするため
に設けられたもので、できるだけ摩擦係数の小さ
な材料で形成されるのがよい。
第6図によく示されているように、電磁石装置
300は、駆動コイル340,350のリード線
a〜hを端子板400の対応端子へ結線して、端
子板400の突出部410の間にヨーク310の
部分を設置するようにして、端子板400へ取り
付けられる。このように、電磁石装置300を設
置した端子板400は、ブラケツト200の下方
から、電磁石装置300のポールピース320,
330及びそこに巻かれた駆動コイル340,3
50並びに端子板400の突出部410がブラケ
ツト200の対隅にある対隅室250内へ入り、
ポールピース320,330の上端が開口251
から露出して第1円形永久磁石120及び第2円
形永久磁石130の下に位置するようにして、ブ
ラケツト200へ取り付けられる。
ブラケツト200の上端に設けられた係止片2
20は、表示デイスク110の表示表面111が
表示された状態で、第6図に示すように、その表
示表面111が視認方向に対して垂直となるよう
に表示デイスク110を係止する第1の係止表面
221を有している。また、この係止片220
は、表示デイスク110が反転され表示裏面11
2が表示された状態で、後述するように、その表
示裏面112が視認方向に対する垂直からある角
度だけずれた状態で表示デイスク110を係止す
る第2の係止表面222を有している。これらの
係止表面221および222は、表示デイスク1
10の各反転駆動時に、表示デイスク110のダ
ンピングを防止する作用もする。
次に、第7図及び第8図を参照して、本発明の
磁気反転表示素子の動作原理について詳述する。
第7図は、表示デイスク110の表示表面11
1が表示された状態における各部材の位置関係お
よび磁気状態を図式的に示しており、第7図Aは
平面図、第7図Bは正面図、第7図Cは左側面
図、第7図Dは右側面図である。そして、第8図
は、表示デイスク110の表示裏面112が表示
された状態における各部材の位置関係および磁気
状態を図式的に示しており、第8図Aは平面図、
第8図Bは正面図、第8図Cは左側面図、第8図
Dは右側面図である。これらの図において、矢印
Bは視認方向、矢印Cは表示デイスクの反転方
向、矢印Dはコイルへ流す電流の方向を示してい
る。ここで注意すべきことは、第7図および第8
図に示した各ポールピースの極性は、駆動電流パ
ルスを流した後の残留磁気によるものを示してい
るということである。
第7図に示すように、表示表面111が表示さ
れた状態では、表示デイスク110は、係止片2
20の係止表面221によつて視認方向Bに対し
て垂直となるように停止されている。この時、第
7図Cに示すように、第1円形永久磁石120の
磁極軸N−Sはポールピース320と整列してお
り、第1円形永久磁石120のN極とポールピー
ス320のS極との間に吸引力F3が作用してい
る。一方、第7図Dに示すように、第2円形永久
磁石130の磁極軸S−Nはポールピース330
に対して角度θだけずれており、第2円形永久磁
石130のS極とポールピース330のN極との
間に吸引力F4が作用している。これらの吸引力
F3およびF4によつて、表示デイスク110は、
表示表面111を表示した状態に保持されている
のであるが、特に吸引力F4は表示デイスク11
0を係止片220の係止表面221へ押し付ける
ように作用するので、より安定な保持を行なうこ
とができる。
この第7図の表示表面111の表示状態から第
8図の表示裏面112の表示状態へ変えるために
は、第7図Bに示すように、リセツト端子Rと共
通端子COとの間に駆動電圧を印加して、コイル
部分342及び351へ矢印Dの方向へ駆動電流
パルスを流せばよい。ここで、第7図Bのコイル
部分と各端子との接続関係は、第4図の配線図に
沿つている。この時、第7図において、ポールピ
ース320の磁極の極性はS極からN極に変わ
り、ポールピース330の磁極の極性はN極から
S極に変わる。従つて、ポールピース320は第
1円形永久磁石120との間に反発力を生じ、ポ
ールピース330は第2円形永久磁石130との
間に反発力を生じ、特に後者の反発力によつて表
示デイスクは係止片220の係止表面221から
離れる方向の駆動トルクを与えられ、表示デイス
ク110の反転動作が容易にすばやく確実に行な
われ、第8図の状態へ移行される。
第8図に示すように、表示裏面112が表示さ
れた状態では、表示デイスク110は、係止片2
20の係止表面222によつて視認方向Bに対し
て垂直な位置から角度θだけずれた傾斜位置に停
止されている。この時、第8図Dに示すように、
第2円形永久磁石130の磁極軸N−Sはポール
ピース330と整列しており、第2円形永久磁石
130のN極とポールピース330のS極との間
に吸引力F2が作用している。一方、第8図Cに
示すように、第1円形永久磁石120の磁極軸S
−Nはポールピース320に対して角度θだけず
れており、第1円形永久磁石120のS極とポー
ルピース320のN極との間に吸引力F1が作用
している。これらの吸引力F2およびF1によつて、
表示デイスク110は、表示裏面112を表示し
た状態に保持されているのであるが、特に吸引力
F1は表示デイスク110を係止片220の係止
表面222へ押し付けるように作用するので、よ
り安定な保持を行なうことができる。
この第8図の表示裏面112の表示状態から第
7図の表示表面111の表示状態へ変えるために
は、第8図Bに示すように、セツト端子Sと共通
端子COとの間に駆動電圧を印加して、コイル部
分341及び352へ矢印Dの方向へ駆動電流パ
ルスを流せばよい。ここで、第8図Bのコイル部
分と各端子との接続関係は、第4図の配線図に沿
つている。この時、第8図において、ポールピー
ス320の磁極の極性はN極からS極に変わり、
ポールピース330の磁極の極性はS極からN極
に変わる。従つて、ポールピース320は第1円
形永久磁石120との間に反発力を生じ、ポール
ピース330は第2円形永久磁石130との間に
反発力を生じ、特に、前者の反発力によつて表示
デイスクは係止片220の係止表面222から離
れる方向の駆動トルクを与えられ、表示デイスク
110の反転動作が容易にすばやく確実に行なわ
れ、第7図の状態へ移行される。
上述の実施例では、第2円形永久磁石130の
磁極軸と表示デイスク110の面に垂直な線との
なす角度と、係止片の係止表面222によつて停
止された表示デイスク110の面と視認方向Bに
対して直角な方向とのなす角度とを等しく認定し
たのであるが、これら角度は完全に等しくとらな
くともある程度異なつていてもよく、また、これ
らの角度は、十分な反転始動トルクおよび安定保
持トルクが得られれば任意の値であつてよい。
また、表示デイスク110の表示表面111お
よび表示裏面112は異なる色を付していてもよ
いし、また、異なる表示文字、記号を付しておい
てもよく、表示目的に応じて任意の形態をとりう
るものである。
前述した本発明の実施例の如く、駆動コイルを
ポールピースに分割して巻くことによる効果を明
確に示すため、第1図の従来例の如く駆動コイル
をヨークに一括して巻いてなる磁気反転表示素子
のポールピースの着磁量と駆動コイルのアンペア
回数との関係及びこの従来例と同一仕様の本発明
の磁気反転表示素子のポールピースの着磁量と駆
動コイルのアンペア回数との関係を比較して第9
図及び第10図に示している。
第9図は、駆動パルス幅が1mSの場合を示し、
第10図は、駆動パルス幅500μSの場合を示し、
第9図及び第10図において、曲線Aは従来例の
関係を示し、曲線Bは本発明の実施例の関係を示
している。
これら曲線Aと曲線Bとを比較すると明らかな
ように、同一アンペア回数では本発明の実施例に
おけるポールピースの着磁量の方がはるかに高く
なつているのであり、本発明によれば、磁気反転
表示素子をそれだけ小型化、軽量化でき、低電圧
駆動、高速応答のものとすることができる。
前述したような本発明の磁気反転表示素子の作
用効果については、前述したとおりであるが、以
下まとめて述べると、次のようである。すなわ
ち、本発明の磁気反転表示素子では、先ず第1
に、電磁石装置のヨークを薄い平板状のものと
し、このヨークのまわりには駆動コイルを巻くこ
となく、ヨークを、ブラケツトの盲板と端子板と
の間にほぼぴつたりと納まるようにしたことによ
り、ヨークから第1永久磁石および第2永久磁石
の磁極面までのポールピースの長さを非常に短く
することができるので、電磁石装置の全体の磁路
長を短くすることができる。第2に、ポールピー
スの横断面積をヨークの横断面積より小さなもの
とすることができ、駆動コイルを2つに分けてそ
れらポールピースのまわりにのみ巻くようにした
ので、駆動コイルの外径を小さく抑えることがで
き、従つて、コイルの巻線長を短くすることがで
きる。これらのことにより、前に詳細に説明した
ような理由から、本発明の磁気反転表示素子で
は、同一アンペア回数で比較して、第1図に関し
て説明したような従来の型のものより、ポールピ
ースの着磁量をはるかに高くすることができ、そ
れだけ小型化、軽量化でき、低電圧駆動、高速応
答のものとすることができる。その上、ポールピ
ースのまわりに巻かれた駆動コイルは、収容ケー
スのブラケツトに設けられた一対の室のそれぞれ
に収納されていて、表示デイスクの視認方向から
は見えないようにされているので、駆動コイルを
ヨークの両側のポールピースに巻くようにしたに
もかかわらず、表示の見易さをそこなわないよう
にすることができる。
【図面の簡単な説明】
添付図面の第1図は磁気反転表示素子の従来例
を示す概略図、第2図は本発明の原理を説明する
ための磁気反転表示素子の概略図、第3図は本発
明の一実施例としての磁気反転表示素子を示す分
解部品配列斜視図、第4図は第3図の磁気反転表
示素子の各コイル部分と各端子との接続関係を示
す配線図、第5図は第3図の磁気回転表示素子の
組立て完了時の状態で表示面側から見た拡大図、
第6図は第5図のA−A線断面図、第7図は第3
図の磁気反転表示素子における表示デイスクの表
示表面が表示された状態での各部材の位置関係お
よび磁気状態を図式的に示す図、第8図は第3図
の磁気反転表示素子における表示デイスクの表示
裏面が表示された状態における各部材の位置関係
および磁気状態を図式的に示す図、第9図及び第
10図は従来型の磁気反転表示素子と本発明の実
施例の磁気反転表示素子とのポールピースの着磁
量と駆動コイルのアンペア回数との関係の比較を
示す図である。 11……表示デイスク、12,13……円形永
久磁石、14′,15′……ポールピース、16′
……ヨーク、17′……駆動コイル、18……ケ
ース。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 収容ケースと、該収容ケースに反転しうるよ
    うに対向端の回転軸を介して支持された表示デイ
    スクと、該表示デイスクの各回転軸に、その表示
    デイスクと共に反転しうるようにそれぞれ設けら
    れ且つその表示デイスクの平面に対してほぼ垂直
    な方向に磁極軸を有する第1永久磁石および第2
    永久磁石と、前記収容ケース内に設けられ前記第
    1永久磁石および第2永久磁石の磁極にそれぞれ
    対向する位置に各磁極を有しその極性を反転しう
    る電磁石装置とを備えた磁気反転表示素子におい
    て、前記電磁石装置は、薄い平板状のヨークと、
    該ヨークの各端から直立させて設けられそのヨー
    クの横断面積より小さな横断面積を有したポール
    ピースと、該各ポールピースのまわりにのみ巻か
    れた駆動コイルとを備えており、前記収容ケース
    は、全体としてほぼ平板状で対向側縁に直立させ
    て一対の突出部を設けた端子板と、上部の対向側
    縁に前記回転軸の各々を反転しうるようにそれぞ
    れ支持する支持軸受孔を有した一対の支持板を有
    し、該支持板の下方において前記対向側縁にそれ
    ぞれ対応する位置に開口を有し下方へ延長する一
    対の室を有し、且つ該一対の室の間に延在してそ
    れら室の下端を除いて下部を閉じる盲板を有した
    ブラケツトとからなつており、前記表示デイスク
    は、前記各回転軸を前記ブラケツトの前記一対の
    支持板の前記支持軸受孔にそれぞれ挿入すること
    により、前記収容ケースに反転しうるように支持
    され、前記電磁石装置は、前記ヨークを前記端子
    板の上に前記各ポールピースおよび駆動コイルが
    前記突出部の各々にそつて近接して延長するよう
    にして配置され、このように電磁石装置を配置し
    た前記端子板に対して、前記ブラケツトは、前記
    各室へ前記端子板の前記各対応する突出部および
    前記電磁石装置の各対応するポールピースおよび
    駆動コイルが挿入されて各ポールピースの先端が
    前記室の前記開口から露出して前記ブラケツトに
    支持された表示デイスクの前記回転軸に設けられ
    た前記第1永久磁石および第2永久磁石の前記磁
    極に近接対向するようにして、且つ前記電磁石装
    置の前記ヨークが前記端子板と前記ブラケツトの
    前記盲板との間にほぼぴつたりと納まるようにし
    て、結合されるようにしたことを特徴とする磁気
    反転表示素子。
JP10096481A 1981-06-29 1981-06-29 磁気反転表示素子 Granted JPS582669A (ja)

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