JPH02221759A - 自動変速機の変速制御装置 - Google Patents

自動変速機の変速制御装置

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JPH02221759A
JPH02221759A JP1039266A JP3926689A JPH02221759A JP H02221759 A JPH02221759 A JP H02221759A JP 1039266 A JP1039266 A JP 1039266A JP 3926689 A JP3926689 A JP 3926689A JP H02221759 A JPH02221759 A JP H02221759A
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shifting
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Takashige Munetou
宗藤 孝慈
Junichi Yamamoto
順一 山本
Tsugitaka Sugawara
菅原 次孝
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は自動変速機の変速制御装置に関し、詳しくは
、変速機内部に使われる摩擦要素の耐久性の向上と走行
フィーリングの確保の改良に関する。
[従来の技術] 自動変速機は、その内部に複数の変速段選択用のクラッ
チやブレーキ等の摩擦部材を内蔵しており、各変速段選
択用の摩擦部材の作動を適宜に制御することにより所定
の変速段が得られるようになっている。このような自動
変速機において、複数の変速段選択用の摩擦部材が同時
に逆作動することによってシフトダウン若しくはシフト
アップが行われるようになったものがある0例えば、D
(ドライブ)レンジ(1速〜4速)での3速から2速へ
のシフト時の場合には、それまで3速においてフロント
クラッチが締結してセカンドブレーキが解放されていた
ものが、フロントクラッチを解放しセカンドブレーキを
締結することにより2速へシフトダウンされる。
このような電子式変速機では、変速ラインがマツプ化さ
れているために、スロットルをオフにした場合等に、変
速段が、一度に2段以上変速する(例えば3速から1速
へ等)ことがある。このような2段以上の変速を、便宜
上以下「飛び越し変速jと呼ぶ、このような飛び越し変
速が起こると、変速ショックが発生し易いので、この変
速ショックを緩和するために、例えば、特開昭62−9
3552号の技術等が提案されている。
この特開昭62−93552号の技術は、飛び越し変速
が行なわれようとするときは、即ち、変速レンジの変更
に起因した飛び越し変速がなされようとするときは、こ
の飛び越し変速を禁止して、変速段が一段づつ変化する
ようにして、変速ショックを防止するというものである
。その−方、変速ショックがさほど大きく生じることの
ない変速時、即ち、スロットル開度が所定値以下であっ
て変速レンジの変更に起因しないシフトダウン時等には
、飛び越し変速を許容して変速回数の低減と変速の迅速
化を図るというものである。
(発明が解決しようとする課題) ところで、変速時の問題に、変速ショックの他に、複数
の変速段選択用の摩擦部材が同時に逆作動することによ
って発生する摩擦熱がある。この摩擦熱は放置しておく
と、摩擦部材そのものが高熱になり、その耐久性を低下
させるので、発生した摩擦熱を効率良く放熱させるか、
摩擦熱の発生を抑える必要がある。
上記特開昭では、飛び越し変速が禁止されて、−段づつ
の変速が行なわれるようになっているので、強いて言え
ば、変速の前後におけるトルクコンバータ内のタービン
とポンプインペラとの回転差は時間をかけて少しづつ発
生するようにされているので、結果としては、単位時間
当りの発生熱量は抑えられるかもしれない。しかしなが
ら、この発生熱の抑制は、単位時間当りの放熱量が十分
あって始めて可能になるのであり、放熱が十分でなけれ
ば、摩擦熱の発生を抑え、摩擦部材の耐久性を維持する
ことにはならない。
一方、本願の発明者達は、摩擦部材の温度は、この摩擦
部材の周辺に流入してくる流体(一般には、オイル)の
温度によって決まることを見出した。この摩擦部材の温
度と流体温度との強い相関関係は次のことを意味する。
即ち、上記特開昭では飛び越し変速が許容される条件下
でも、流体温度の如何によっては、飛び越し変速を禁止
しないと、摩擦部材の耐久性が低下する恐れのある場合
があるのである。
そこで、本発明の目的は、流体温度が摩擦要素の耐久性
に影響を与えるような温度にあるときは、走行フィーリ
ングを悪化させない範囲で、飛び越し変速を禁止するこ
とのできるようにして、摩擦要素の耐久性と走行フィー
リングの確保の両立を実現する自動変速機の変速制御装
置を提案することにある。
(課題を達成するための手段及び作用)上記課題を達成
するための本発明の構成は第1図に示すように、摩擦要
素の係合若しくは解除により変速を自動的に行なうと共
に、一度に2段以上の変速が可能な自動変速機のための
変速制御装置において、動力系に流れる流体の温度を検
出する温度検出手段と、これらの検出手段の出力を受け
て、検出された流体温度が所定値以上のときにのみ、前
記の一度に2段以上の変速動作を禁止する変速制御手段
とを備えた事を特徴とする。
(実施例) 以下添付図面を参照して、本発明を、FF式自動車の前
進4段、後進1段、そしてロックアツプ機構を備λた変
速機に適用した実施例を詳細に説明する。
第2図に実施例に係る変速システムの全体を示す。図中
、100は電子式自動変速機(以下、AT)であり、1
01はATiO3内を流れ、トルクコンバータから流出
するオイルを冷却するクーラである。クーラ101で冷
却されたオイルはATiO3内を通り、また、トルクコ
ンバータを通って再びクーラ101にリターンする。1
02はATiO3内の各種ブレーキ、クラッチを作動さ
せる油圧回路、103は油圧回路内の各種制御井のパイ
ロット圧等を制御するためのソレノイド群である。12
0はATlooの制御回路(以下ATCPU)である、
このCPU120は後述の変速パターン(第5図)を内
蔵し、主に、スロットルセンサ111から得るスロット
ル開度信号TVO1車速センサ112から得る車速信号
V等に基づいて、ギア位置を現在の位置から変更する必
要があるかを判断する。ギア位置はCPU120からソ
レノイド群103に出力される信号SQLによって決ま
る。即ち、周知のようにある変速位置にあるためには、
所定のブレーキとクラッチが作動しなければならないが
、これらのブレーキとクラッチを駆動するための油圧回
路102内の制御弁(この制御弁は上記クラッチ、ブレ
ーキに対応する)のパイロット圧等を制御するために上
記信号SQLが所定のソレノイドのデユーティ比を変え
るようにソレノイド群103に入力される。
また、CPU120は、油温度センサ110が検知した
温度Toを入力し、この温度T0が高いか低いかで、飛
び越し変速が行なわれようとしているときは、それを許
可したり、禁止したりするように制御する。
第3図は、ATlooの動力伝達機構のスケルトン図で
ある。第3図に示されたATlooの伝達機構はFF式
エンジンのための周知のものであり、その説明は省略す
る。
次の表は、ギア位置(GP)やレンジとの関連において
各種クラッチやブレーキの作動状態を表わしたものであ
る。尚、表中、○はその摩擦要素がr作動状態Jにある
ことを示し、■は作動状態にあるが、動力伝達には関与
していないことを示す。また、表中、摩擦要素として表
わした記号と第3図との対応を示すと、 CI=フォワードクラッチ11、 C2:コーステイングクラッチ12、 C3:3 4クラツチ13、 C4:リバースクラッチ14、 B+:2 4ブレーキ15、 B2:ロー及リバースブレーキ16、 OWC:ワンウェイクラッチl、18 第3図は実施例に係る変速制御の手順である。
ステップS2では現在の変速段を読み込む、ステップS
3では、現在のスロットル開度TVO及び車速V、並び
に油温Toを読み込む、ステップS4では、スロットル
開度TVO及び(又は)車速■が基準値を超えているか
を判断する。ステップS4において、車速Vが大という
ことは、変速前後における摩擦部材同士の回転差が大で
あることを意味し、スロットル開度TVOが大というこ
とは、摩擦自体が大であることを意味する。そして、い
ずれの場合も、摩擦熱量が大となるので、飛び越し変速
が行なわれれば、更に発生摩擦が多くなり、摩擦要素の
耐久性に影響が出る可能性がでてくるからである。従っ
て、ステップS4でNOと判断されたときは、ステップ
S25→ステツプS26→ステツプS28〜ステツプS
32で、シフトパターンに従った目標変速段に向けて変
速動作を行なう。
逆に、ステップS4でYESと判断されたときは、ステ
ップS6.B8で読取ったシフトバターンから変速が必
要かを判断し、変速が必要と判断されれば、ステップS
IOに進む、ステップs6で読取るシフトパターンは第
5図に示したようなものであり、この第5図のパターン
はDレンジにおけるシフトアップ時の変速パターンであ
る。ステップS8では、もしこの変速パターンに従って
現在の変速段から目標変速段にシフトアップを行なえば
、飛び越し変速となるか否かを判断する。
この飛び越し変速は、第5図のパターンでのシフトアッ
プの場合には、 1→3,1→4.2→4 等である。もし飛び越し変速でない場合には、ステップ
S12→ステツプS14に進み、−段だけのシフトアッ
プを行なう、このような1段のシフトアップの例を第5
図の■の2→3変速として示す。
ステップSIOで、飛び越し変速と判断されたときは、
ステップS16に進み、ここで、油温T0が所定値αを
超えているかを判断する。αを超えていない場合、即ち
、 To ≦α であるときは、ステップ328以下に進み、変速マツプ
に従った目標変速段にシフトアップする。
即ち、低油温時には、第5図の■に示すように、直接に
目標変速段にアップ(第5図の例では、2速→4速)し
て飛び越し変速が行なわれる。
さて、油温T0が所定値αを超えている場合、即ち、 To>α のときは、ステップS18.S20に進み、−段のシフ
トアップ変速指令を出す。ステップS22では、この−
段のシフトアップが終了するまで待つ。尚、この終了判
断は、変速機からの終了信号に基づいて判断してもよい
し、または、ステップ318の変速指令後の時間をカウ
ントし、一定時間が経過したらシフトが終了したとみな
して、次のステップに進むようにしてもよい。
ステップS24では、目標変速段に最終的に達したかを
判断し、この目標に未だ達していないのであれば、ステ
ップS18以下を繰り返す。即ち、ステップSIOで飛
び越し変速と判断され、ステップS16で油温が高いと
判断されたならば、ステップ318〜ステツプS24の
ループで、1段づつのシフトアップ動作が行なわれる。
第5図の例では、■に示すように、2段−3段−4段と
変速する。
このようにして、油温が高いときの飛び越し変速であれ
ば、強制的に一段づつの変速に変えられるので、変速シ
ョックは少なくなり、また、変速前後における摩擦要素
間の回転数差も小さいものとなるので、発生摩擦量も少
ない。また、必ず中間段を経由して変速するので、この
中間段を経由していく過程での時間経過により発生熱は
十分放熱される。
尚、第5図には、シフトアップのラインが示されている
が、シフトダウンについても同じように、高油温時には
飛び越し変速を禁止するようにする。
次の表は、上述の変速ラインの飛び越し変速の禁止制御
を実験して得た結果をまとめたものである。ここで、実
験は、高油温(To = 12000)時のスロットル
全開時において、2速から4速へ変速するときに、2−
3変速、2−4変速に関与する摩擦クラッチ(第3図の
3−4クラツチ13)のセパレートプレートに測温素子
を埋め込み、クラッチ板温度Tcを測定する形で行なわ
れた。尚、Toはオイルクーラ101からの出口での循
環回路中の油温であり、Tcm□はクラッチ板温度の最
高値である0表中の「制御無し」例とは、高油温時(T
o =120’ C)G、m2=4変速という飛び越し
変速を行なわせた場合の、即ち、従来例の場合の実験結
果であり、「本実施例」とは、2→3速、3速で略2秒
はど留まり(変速時間も含める)、3→4速にシフトア
ップする動作、即ち、第5図の■の動作パターンである
。また、比較例とは、単純な2速−3速への一段アツブ
の場合である。
以下余白 表 II この実験結果からも分るように、油温が高温時に、飛び
越し変速を禁止すると、大きな温度上昇はみられない、
尚、「制御無し」例では、クラ1ンチ板にヒートスポッ
トの発生が認められた。
この結果は次のように考察することができる。
実験に使われたペーパ摩擦材(この材料は現在汎用され
ている)からなる摩擦クラッチの係合特番こは、内部に
浸透しているオイルかにじみ出て失われたオイルを補給
するかたちとなり、摩擦要素のオイルによる冷却効果は
余り望めない、しかしながら、摩擦要素の係合時の部材
の最高温度T C+maxは、係合前のオイル温度T。
と温度上昇代の和△Tと T Cwhax= T O+ΔT という関係にあるから、温度上昇代へTを低く抑えるこ
とが肝要であり、高油温時の飛び越し変速の禁止は、こ
の温度上昇代へTの低下に大きく寄与するのである。そ
して、この温度上昇防止が、摩擦要素の耐久性向上に大
きく寄与するのである。
ステップS4の判断にもあるように、上記実施例の制御
では、車速が低く、且つ(または)、スロットル開度も
低い場合は、発生摩擦熱は少ないと考えられるので、飛
び越し変速を許容している。即ち、このような場合は、
T C+aax自体が低いために、△Tが多少大きくな
っても、摩擦要素の耐久性に影響を与えるほどの温度上
昇はないと考えられるので、動力性能、運転フィーリン
グの確保を重視して、飛び越し変速を許容するのである
以上の制御により、摩擦要素の耐久性の向上と走行フィ
ーリングの確保が両立する。
本発明はその主旨を逸脱しない範囲で種々変形可能であ
る。
例えば、ステップS4を省くことも可能である。即ち、
高油温時の飛び越し変速は原則的に禁止し、低油温時の
みに、飛び越し変速を許すのである。このようにしても
、摩擦要素の高寿命化と動力性能の確保は両立する。
また、上記2つの実施例では、流体を自動変速機内の油
として説明してきたが、エンジン及び自動変速機を含む
動力系の温度に影響を与える流体であれば、全ての流体
を含む。例えば、エンジン冷却水等である。何故ならば
、これらの流体の高温化は、結果的に変速機内の流体温
度に影響し、ひいては、摩擦要素の高温化に影響するか
らである。
また、上記2つの実施例では、領域判定に、車速Vを検
出していたが、エンジン回転数であってもよい。
また、本発明の適用範囲は、第3図に示された形式の変
速機に限定されるものではないことは言うまでもない。
[発明の効果] 以上説明したように本発明の自動変速機の制御装置は、
摩擦要素の係合若しくは解除により変速を自動的に行な
うと共に、一度に2段以上の変速が可能な自動変速機の
ための変速制御装置において、動力系に流れる流体の温
度を検出する温度検出手段と、これらの検出手段の出力
を受けて、検出された流体温度が所定値以上のときにの
み、前記の一度に2段以上の変速動作を禁止する変速制
御手段とを備えた事を特徴とする。
従って、流体温度が所定値以上の場合は、飛び越し変速
が禁止されるので、摩擦熱の大量発生が防止され、その
結果、摩擦要素の耐久性が確保される。同時に、流体温
度が所定値以下の場合は発生熱量が大きくても、摩擦要
素の温度自体が耐久性に影響を与えるほどにはならない
ので、寧ろ、飛び越し変速を許容して、走行フィーリン
グの確保を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の構成を示す図、 第2図は第1実施例に係る制御システムの全体ブロック
図、 第3図は実施例に用いられたATのスケルトン図、 第4図は実施例の制御に係る手順のフローチャート、 第5図は実施例に用いられる変速パターンを示した図で
ある。 図中、 1・・・クランク・シャフト、2・・・ドライブ・プレ
ート、3・・・ポンプ・インペラ、4・・・タービン・
ランナ、5・・・ステータ、6・・・ワンウェイ・クラ
ッチ、7・・・ダンパ・ピストン、8・・・タービン・
シャフト、9・・・オイル・ポンプ・シャフト、10・
・・オイル・ポンプ、11・・・フォワード・クラッチ
、12・・・コーステイング・クラッチ、13・・・3
−4クラツチ、14・・・リバース・クラッチ、15・
・・2−4ブレーキ、16・・・ロールリバース・ブレ
ーキ、17・・・ワンウェイ・クラッチ 1118・・
・ワンウェイ・クラッチ 2.19・・・ラージ・サン
・ギヤ、20・・・スモール・サン・ギヤ、21・・・
ロング・ビニオン、22・・・ショート・ビニオン、2
3・・・インターナル・ギヤ、24・・・パーキング・
ギヤ、25・・・アウトプット・ギヤ、26・・・アイ
ドル・ギヤ、27・・・リング・ギヤ、100・・・自
動変速機、01・・・オイルクーラ、102・・・油圧
回路、103・・・ソレノイド群、120・・・油温セ
ンサ、111・・・スロットルセンサ、112・・・車
速センサ、12.0・・・変速制御回路(ATCPU)
、121 ・zンジンCPU、122−・・点火時期信
号発生回路、200・・・エンジン、201・・・ディ
ストリビュータである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)摩擦要素の係合若しくは解除により変速を自動的
    に行なうと共に、一度に2段以上の変速が可能な自動変
    速機のための変速制御装置において、 動力系に流れる流体の温度を検出する温度検出手段と、 これらの検出手段の出力を受けて、検出された流体温度
    が所定値以上のときにのみ、前記の一度に2段以上の変
    速動作を禁止する変速制御手段とを備えた事を特徴とす
    る自動変速機の変速制御装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006046569A (ja) * 2004-08-06 2006-02-16 Mazda Motor Corp 自動変速機の変速制御装置
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WO2015024792A3 (en) * 2013-08-19 2015-07-16 Jaguar Land Rover Limited Method and apparatus for downshifting an automatic vehicle transmission

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