JP2011149484A - トルクコンバータの制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】トルクコンバータにおけるロックアップクラッチのスリップ制御中、燃費と運転性の両立を図りながら摩擦材の温度上昇を防止する。
【解決手段】ロックアップクラッチをスリップ状態に制御している間、摩擦材の高温状態を検出したとき、アクセル開度が所定の開度より小さく、自動変速機が所定の変速比より小さい領域(高温時L/Uon)にある場合はロックアップクラッチを完全締結してスリップ量をゼロにし、それ以外の領域にある場合はロックアップクラッチを完全解放して、それぞれ摩擦材を非摩擦状態とする。
【選択図】図2
Description
そして、さらなる燃費向上、あるいは変速時のショック防止のため、ロックアップクラッチを完全締結しないでスリップ状態で締結するいわゆるスリップ制御も行われるようになっている。
この対策として、特開2001−65685号公報には、ロックアップクラッチの摩擦材の表面温度が所定の限界温度以上になると、ロックアップクラッチを完全締結させるか、または完全解放させて、摩擦材の表面温度を低下させるよう制御する技術が提案されている。
実際問題として、摩擦材が高温になったときに、一律に完全解放させるものとすればその分だけ燃費が低下し、他方、一律に完全締結させるものとすれば運転者の加速要求に応えられず、運転性が悪化する事態を招いてしまうという問題が生じる。
図1は自動車のパワートレーンに適用された実施の形態の構成を示す図である。
原動機としてのエンジン1と自動変速機3の間に、ロックアップクラッチ30を備えるトルクコンバータ2が配置され、自動変速機3とトルクコンバータ2における作動油圧がコントロールバルブ4により制御される。
エンジン1はエンジンコントローラ5により制御され、コントロールバルブ4は、変速機コントローラ6により制御される。
エンジンコントローラ5には制御入力情報として、アクセル開度センサ7からのアクセルペダル開度(以下、単にアクセル開度という)、およびエンジン回転数センサ8からのエンジン回転数が入力される。エンジンコントローラ5はアクセル開度とエンジン回転数に応じて燃料供給量や点火時期を制御する。
変速機コントローラ6では公知のように、選択レンジに応じて、とくに前進走行のDレンジ等において、アクセル開度と車速に応じて、図2に示すように、複数の変速段(ここでは前進1〜7速)を実現するようコントロールバルブ4へ制御信号を出力する。
図2では、
第1速(変速比最大)中、所定車速より低い範囲は、ロックアップ解放(L/Uoff)領域、
第1速の中所定車速以上から第4速の範囲は常温時スリップ(L/Uslip)領域、
第5速、第6速は完全締結ではないが、スリップ量の目標値をゼロとする目標スリップゼロ(L/Uslip−0)領域、
第7速(変速比最小)はロックアップ(完全締結、L/Uon)領域となっている。
スリップ領域のなかには、第3速から第4速で所定のアクセル開度より低い範囲が、高温時L/Non領域として設定されている。
ここで、常温、高温は摩擦板の温度であって、高温は後述する発熱量が所定値以上の状態を指す。
なお、図2は概略を示すものであって、実際には所定のヒステリシスをもってアップシフト・ダウンシフト、およびロックアップ制御の状態遷移を行う。
軸方向一端の内壁22にインペラ25を固定したコンバータカバー21内に、インペラ25と対向させてタービン26が配置され、固定軸に保持されたステータ27がインペラ25とタービン26の間に配置されている。
コンバータカバー21はエンジン出力軸28に連結され、タービン26は自動変速機3の入力軸29に結合されている。
コンバータカバー21内は作動油で満たされ、インペラ25の回転による動圧を受けてタービン26が回転し、エンジン1の回転動力が自動変速機3へ伝達される。
内壁23とタービン26間の空間は、ロックアップピストン31により、内壁23とロックアップピストン31に挟まれたロックアップ解放室R1と、その外部のロックアップ締結室R2とに2分されている。
一方、ロックアップ解放室R1の油圧pfを高くすることにより摩擦材32を内壁23から離間させてロックアップ解放状態となり、上述のように作動油を介してエンジン1の回転動力が入力軸に伝達される。
このスリップ制御を行った場合、前述のように摩擦材32からの発熱が大きくなるので、発熱状況に応じて変速機コントローラ6はロックアップクラッチ30のスリップ状態を回避して摩擦板32の温度を低下させる制御を行う。
ここでは、図2における第1速〜第4速のスリップ領域で運転中の温度上昇を対象とする。
図4は、温度低減制御の流れを示すフローチャートである。この制御フローはスリップ制御中に所定時間間隔で繰り返される。
ロックアップクラッチ30の伝達トルクはエンジントルクと同等として、ここではスロットル開度に対応するアクセル開度とエンジン回転数とから求められる。
スリップ量は、インペラ回転数とタービン回転数の差であるが、インペラ回転数はエンジン回転数と同一であるから、エンジン回転数とタービン回転数とから求められる。
スリップ時間は、ロックアップクラッチ30が連続してスリップ制御されている経過時間である。
発熱量が所定値Q1以上である場合は、ステップ101へ進み、現在の制御領域がスリップ領域における高温時L/Uon領域(図2参照)であるかどうかをチェックする。
高温時L/Uon領域にある場合はステップ102へ進み、高温時L/Uon領域にない場合はステップ103へ進む。
一方、ステップ103では、制御領域がL/Uon領域の外部、すなわち第1速から第2速、または第3速から第4速でアクセル開度が大きいので、運転者の加速要求があるものとして、ロックアップクラッチ30を完全解放し、トルクコンバータ2を伝達トルク増大のコンバータ状態にする。完全解放により摩擦板32の内壁23との摩擦をゼロとする。
所定値Q2はヒステリシス付与のためQ1よりもわずかに小さく設定される。
発熱量が所定値Q2以上の場合はステップ101へ戻って、ステップ102または103までの処理を繰り返す。
上記処理の繰り返しにより発熱量が所定値より低くなると、ステップ105においてスリップ制御に戻り、本制御フローを終了する。
また、発熱量が所定値以上の状態が発明における摩擦材の高温状態に該当し、第2速の変速比が所定の変速比、アクセル開度αが所定の開度にそれぞれ該当する。
すなわち、高温時L/Uon領域が「所定の変速比より小さく、またはアクセル開度が所定の開度より小さい場合」に対応し、第1速〜第4速のスリップ領域における高温時L/Uon領域を除く領域が「所定の変速比以上、またはアクセル開度が所定の開度以上の場合」に対応している。
2 トルクコンバータ
3 自動変速機
4 コントロールバルブ
5 エンジンコントローラ
6 変速機コントローラ
7 アクセル開度センサ
8 エンジン回転数センサ
9 インヒビタスイッチ
10 車速センサ
11 タービン回転数センサ
21 コンバータカバー
22 内壁
23 内壁
25 インペラ
26 タービン
27 ステータ
28 エンジン出力軸
29 入力軸
30 ロックアップクラッチ
31 ロックアップピストン
32 摩擦材
R1 ロックアップ解放室
R2 ロックアップ締結室
Claims (3)
- 原動機と自動変速機の間に設けられ、ロックアップクラッチを備えたトルクコンバータにおいて、
ロックアップクラッチのスリップ量を制御するロックアップクラッチ制御手段と、
ロックアップクラッチの摩擦材の温度状態を検出する温度状態検出手段とを有し、
前記ロックアップクラッチ制御手段は、ロックアップクラッチをスリップ状態に制御している間、前記温度状態検出手段が前記摩擦材の高温状態を検出したとき、
自動変速機が所定の変速比以上、またはアクセル開度が所定の開度以上の場合はロックアップクラッチを完全解放し、
自動変速機が所定の変速比より小さく、またはアクセル開度が所定の開度より小さい場合はロックアップクラッチのスリップ量をゼロにする
ことを特徴とするトルクコンバータの制御装置。 - 前記摩擦材の高温状態が検出され、自動変速機が所定の変速比より小さく、またはアクセル開度が所定の開度より小さい場合はロックアップクラッチを完全締結して前記スリップ量をゼロにすることを特徴とする請求項1に記載のトルクコンバータの制御装置。
- 前記摩擦材の高温状態は、ロックアップクラッチの伝達トルク、スリップ量およびスリップ時間に基づいて検出することを特徴とする請求項1または2に記載のトルクコンバータの制御装置。
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JP2015068386A (ja) * | 2013-09-27 | 2015-04-13 | 本田技研工業株式会社 | ロックアップクラッチの制御装置 |
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JP2002323129A (ja) * | 2001-04-26 | 2002-11-08 | Jatco Ltd | トルクコンバータの高温時スリップ制限装置 |
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