JPH02221091A - 油圧エレベータの制御装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［発明の目的］ （産業上の利用分野） 本発明は、油圧によりエレベータかごを昇降させる油圧
エレベータの制御装置に関する。

（従来の技術） 従来、パイロット圧作動形の油圧バルブを用いた油圧エ
レベータの制御装置として第５図に示すようなものがあ
る。

このものは、エレベータに対する各種入力により操作回
路１からの出力が運転回路２に与えられると、運転回路
２よりエレベータかご４に対する運転信号が出力され、
油圧操作回路３およびドア制御回路６に与えられる。油
圧操作回路３は運転信号により、上昇時は図示しないポ
ンプより圧油を発生させて上昇バルブを動作させ、下降
時は下降バルブを動作させかご４の自重により圧油を図
示しないタンクに排出するなどして油ジッヤッキ５の上
下動を制御している。そして、エレベータが着床停止し
た後は、運転回路２からの戸開信号によりドア制御回路
６を動作させ、一定時間の間エレベータかご４のドア装
置７に戸開信号を与えるようにしている。

ここで、このようにして走行制御される油圧エレベータ
の走行パターンは第６図に示すように表わすことができ
る。図において、実線が必要とする走行パターンで、点
線が油温変化による走行パターンを示している。つまり
、このようなエレベータでは、油温が上昇すると、油の
粘度が変わり加減速のパターンに多大の影響を与えるこ
とを表わしている。このことは、一定の減速距離の下で
は減速度が大となり、その結果、減速終了後の低速走行
時間が長くなって（Ｔ２−ＴＩ　）の無駄時間が生じる
。しかも、エレベータかごの起動から停止までの単位時
間当りの運転時間が長くなるので油温かさらに上昇し、
悪循環を生じる原因となり、これがさらに走行特性の変
化となり乗り心地の低下を招く原因になっている。

（発明が解決しようとする課題） そこで、これらの改善案として、 （１）冷却手段や保温材を用いて油温変化を抑える方法
。

（２）油温を検出し、この検出値に応じて減速開始点を
変化させて無駄時間を抑える方法。

（３）油温を検出し、この検出値より着床戸開時間を延
長して起動頻度を抑える方法。

（４）フィードバック方式による速度制御により速度パ
ターンを一定にする方法。

などが提案されている。しかし、（１）の方法は、設備
コストが高くなるだけでなく、無駄電力の消費もあり、
経済的でない。また、（２）の方法は、無駄走行時間は
省けるが根本的な油温上昇の抑制とならない。また、（
３）の方法は、起動頻度の抑制により油温上昇を抑える
ことができるが、油温センサの取付は位置や油圧の熱伝
導の遅れなどにより正確さに劣り、使い勝手が悪い。そ
して、（４）の方法は、（２）と同様に無駄走行時間を
省け、走行の安定化も計れるが、最近の技術のため効果
であり、経済的に不利であるだけでなく、技術的にも油
温変化による制御の応答の変化による振動などの問題点
がある。

本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、油温上昇を
効果的に抑制することができる油圧エレベータの制御装
置を提供することを目的とする。

［発明の構成］ （課題を解決するための手段） 本発明は、油圧によりエレベータかごを昇降させる油圧
エレベータの制御装置において、予め所定の低速基準レ
ベルが設定され上記エレベータかごの減速速度が上記低
速基準レベルより低下すると出力を発生する速度検出手
段と、この速度検出手段の出力発生時点から上記エレベ
ータかごの着床停止までの時間を低速走行時間として求
めるとともに該低速走行時間と予め与えられた最適低速
走行時間との偏差に基づいて補正戸開時間を求める演算
手段と、この演算手段からの補正戸開時間に応じた出力
により上記エレベータかごの戸開閉を制御する戸制御手
段とよりなっている。

（作用） この結果、油温に応じて変化するエレベータかごの着床
停止までの低速走行時間に基づいて戸開時間が補正され
、この補正された戸開時間により実際のエレベータかご
の戸開閉が制御されるようになるので、エレベータの起
動頻度が抑えられ、油圧上昇を効果的に抑制できるよう
になる。

（実施例） 以下、本発明の一実施例を図面にしたがい説明する。

第１図は同実施例の回路構成図で、第５図と同一部分に
は同符号を付して示したものである。この場合、８はエ
レベータかご４に設けられた速度発電機で、この速度発
電機８は、エレベータかご４の速度に応じた出力を発生
する。速度発電機８の出力は、速度検出回路９に与えら
れる。この速度検出回路９は、予め所定の低速基準レベ
ルを設定したもので、エレベータかご４の減速により速
度発電機８の出力が上記基準レベルより低下すると出力
を発生するようにしている。そして、この速度検出回路
９の出力は、戸開指令回路１０に与えられる。この戸開
指令回路１０は、マイクロコンピュータからなるもので
、速度検出回路９より出力が与えられると零よりカウン
トを開始するとともに、エレベータ停止までのカウント
値から低速走行時間Ｔ２を求め、この低速走行時間Ｔ２
と予め固定デー多として記憶された最適低速走行時間Ｔ
１より、偏差Ｔ２−Ｔｌを求め、さらに、予めテーブル
化された定数Ｋにより戸開延長時間Ｔ−Ｋ　（Ｔ２−Ｔ
ｌ　）を求めて、この戸開延長時間Ｔを予め設定された
戸開時間に加算して補正された戸開時間ＴＯを出力する
ようになっている。この場合、低速走行時間Ｔ２および
最適低速走行時間Ｔｌより得られる偏差Ｔ２−Ｔｌと補
正戸開時間ＴＯの関係は、第４図に示すように偏差値の
増加とともに補正戸開時間ＴＯが急激に大きくなるよう
になっている。

なお、戸開指令回路１０は、具体的には第２図に示すよ
うにデジタル入力回路１０１、データバス１０２、ＣＰ
Ｕ１０３、ＲＡＭ１０４、ＲＯＭ１０５、デジタル出力
回路１０６からなっていて、速度検出回路９の出力がデ
ジタル入力回路１０１に入力されると、データバス１０
２を介してＲＡＭ１０４に演算データとして記憶し、Ｃ
ＰＵ１０３により低速走行時間Ｔ２を求めるとともに、
この低速走行時間Ｔ２に基づき、ＲＯＭ１０４に予め固
定データとして記憶された最適低速走行時間ＴＩと定数
Ｋにより戸開延長時間Ｔを求め、この戸開延長時間Ｔを
予め設定された戸開時間に加算して、補正戸開時間ＴＯ
としてデジタル出力回路１０６より出力するようにして
いる。

そして、戸開指令回路１０からの補正戸開時間ＴＯに応
じた出力は、ドア制御回路６に与えられ、ドア装置７の
開閉が制御されるようになっている。

その他は、第５図と同様であり、ここでの説明は省略す
る。

次に、このように構成した実施例の動作を説明する。

まず、エレベータに対する各種入力が操作回路１に入力
され、その出力が運転回路２に与えられると、運転回路
２よりかご４に対する運転信号が出力され、油圧操作回
路３および戸開指令回路１０に与えられる。すると、油
圧操作回路３からの出力に応じて油ジッヤッキ５が制御
され、エレベータかご４は指定された階床まで走行され
る。

この場合、速度発電機８より、エレベータかご４の速度
に応じた出力が発生し、速度検出回路９に与えられる。

その後、エレベータの減速指令によりかご４が減速され
、速度発電機８の出力が速度検出回路９に予め設定され
た低速基準レベルより低下すると、速度検出回路９より
出力が発生され、これが戸開指令回路１０に与えられる
。

ここで、戸開指令回路１０は、第４図に示すフローチャ
ートに沿って動作される。まず、ステップＡ１では、運
転回路２より入力されるエレベータの減速指令信号や速
度検出回路９からの出力が与えられる。次いで、ステッ
プＡ２に進み、運転回路２からのエレベータ減速指令信
号にしたがってエレベータかご４が着床状態になったか
を判断する。ここで、ＮＯならば、この状態が維持され
、一方、ＹＥＳならば、ステップＡ３に進み、速度検出
回路９からの出力に基づいて零よりカウントを開始する
とともに、エレベータ停止までのカウント値から低速走
行時間Ｔ２を求める。次いで、ステップＡ４で、低速走
行時間Ｔ２と予め固定データとして記憶された最適低速
走行時間Ｔｌより偏差Ｔ２−Ｔｌを求め、さらに、予め
テーブル化された定数Ｋにより戸開延長時間Ｔ−Ｋ　（
Ｔ２−Ｔｌ）を求める。そして、ステップＡ５に進み、
戸開延長時間Ｔを予め設定された戸開時間に加算し補正
戸開時間ＴＯを求め、ステップＡ６において戸開指令出
力として発生するようになる。そして、戸開指令回路１
０からの出力は、ドア制御回路６に与えられドア装置７
の開閉が制御されることになる。

したがって、このようにすれば油温に応じて変化する低
速走行時間Ｔ２が、予め設定された最適低速走行時間Ｔ
ｌに対して大きくなると、油温上昇の状況にあるとの判
断から着床−停止時のエレベータかごの戸開時間ＴＯを
大きく設定できるので、エレベータの停止時間を長く取
ることができ、エレベータかごの起動から停止までの単
位時間当りの運転時間を短縮できるとともに、起動頻度
を抑えることができ、これにより油温上昇を抑制できる
ことから、油温上昇にともなう低速走行による無駄時間
やエレベータの乗り心地の低下を防止することができる
。

なお、本発明は上記実施例にのみ限定されず、要旨を変
更しない範囲で適宜変形して実施できる。

例えば、荷重変化による低速走行時間の変動が大きい場
合は、荷重値を戸開指令回路１０のマイクロコンピュー
タに入力し、ＣＰＵの演算値を補正させるようにてせき
る。

［発明の効果］ 本発明は、油温に応じて変化するエレベータかごの前床
停止までの低速走行時間に基づいて戸開時間が補正され
、この補正された戸開時間により実際のエレベータかご
の戸開閉が制御されるようになるので、エレベータかご
の起動から停止までの単位時間当りの運転時間を短縮で
きるとともに、起動頻度を抑えることができ、油圧上昇
を効果的に抑制できるようになる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す回路構成図、第２図は
同実施例に用いられる戸開指令回路を示す回路構成図、
第３図は同実施例を説明するための図、第４図は同実施
例の動作を説明するためのフローチャート、第５図は従
来の油圧エレベータの制御装置の一例を示す回路構成図
、第６図は同装置によるエレベータの走行パターンを説
明するための図である。 １・・・操作回路、２・・・運転回路、３・・・油圧操
作回出願人代理人　弁理士　鈴江武彦 第２図 第１図 編巻（７２−ＴＩ　） 第３図 第 図 第 図 第 図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 油圧によりエレベータかごを昇降させる油圧エレベータ
   の制御装置において、予め所定の低速基準レベルが設定
   され上記エレベータかごの減速速度が上記低速基準レベ
   ルより低下すると出力を発生する速度検出手段と、この
   速度検出手段の出力発生時点から上記エレベータかごの
   着床停止までの時間を低速走行時間として求めるととも
   に該低速走行時間と予め与えられた最適低速走行時間と
   の偏差に基づいて補正された戸開時間を求める演算手段
   と、この演算手段からの補正戸開時間に応じた出力によ
   り上記エレベータかごの戸開閉を制御する戸制御手段と
   を具備したことを特徴とする油圧エレベータの制御装置
   。