JPH075238B2 - 油圧エレベ−タの制御装置 - Google Patents

油圧エレベ−タの制御装置

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JPH075238B2
JPH075238B2 JP59216755A JP21675584A JPH075238B2 JP H075238 B2 JPH075238 B2 JP H075238B2 JP 59216755 A JP59216755 A JP 59216755A JP 21675584 A JP21675584 A JP 21675584A JP H075238 B2 JPH075238 B2 JP H075238B2
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hydraulic pump
oil
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は油圧ポンプを駆動してかごを走行させる油圧
エレベータを制御する装置に関するものである。
〔従来の技術〕
油圧エレベータの油圧制御方式の一つに流量制御弁によ
るものがある。これは、上昇時は電動機を一定回転速度
で回転させ、この電動機で油圧ポンプを駆動し、この油
圧ポンプからの定吐出量の油を油タンクへ戻しておい
て、運転指令が出ると油タンクへ戻す量を流量制御弁で
調節することにより、かごの速度を制御し、下降時はか
ごを自重で降下させ、これを流量制御弁で調節してかご
の速度を制御するものである。この方式は上昇時余分な
油を循環させることと、下降時は位置エネルギを油の発
熱に消費するので、エネルギ損失が大きく、油温上昇が
著しい。
これを改良するものとして、例えば特開昭57-98477号公
報に示されるように定吐出形油圧ポンプを駆動する誘導
電動機を、半導体で構成された制御装置により制御し、
電圧・周波数を広範囲にわたつて調整して、電動機の回
転速度を制御するものが提案されている。すなわち、電
動機の回転速度を変えることにより、油圧ポンプの吐出
量を可変制御するものであり、安価であり信頼性も高
い。
〔発明が解決しようとする問題点〕
上述のような従来の油圧エレベータの制御装置では、油
圧ポンプの漏れのために、油圧ポンプを回転させても、
かごは直ちに起動しないことがある。
すなわち、第8図に示すように、時刻t0で運転指令が出
されたとすると、油圧ポンプは徐々に加速し、時刻t1
回転速度n1に達する。しかし、油圧ポンプの漏れのた
め、かごは起動しない。回転速度がn1を越えると、漏れ
量以上の油が油圧ポンプから吐出され、かごは動き出
す。このように、漏れ量以上の多量の油が油圧ポンプと
逆止弁(後出)の間の管路に供給されるので、高い圧力
が発生し、逆止弁を急速に押し開くため、大きな起動衝
撃と振動が生じる。かごは時刻t2で一定速度に達し、時
刻t3で減速を開始して時刻t4でかごは停止する。油圧ポ
ンプは更に回転し続け、時刻t5で停止する。起動衝撃は
主にかご起動時に油圧ポンプの回転速度の増加が著しい
ことに起因するものであるから、第9図に示すように、
回転速度を緩やかに増加させるようにするとすると、か
ごは時刻t11で起動し、以後同様に時刻t12,t13,t14,t15
で、一定速度速行,減速,かご停止及び油圧ポンプ停止
の経路をたどる。このように、回転速度を緩やかに増加
させると、衝撃は小さくなるが起動遅れが大きくなると
共に、運転時間も長くなり、輸送能率が悪化する。ま
た、下降時は逆止弁を電磁コイルの付勢により開かせ、
油圧シリンダからの油圧を油タンクへ戻すようにしてい
るが、このとき逆止弁と油圧ポンプ間の管路には油がな
く、また油圧ポンプもこの流量を阻止する力を持たな
い。そのため、油圧シリンダからの油が急激に管路を通
じて油タンクへ戻され、これが起動衝撃となり、かごの
乗心地を悪くする等の問題点がある。
この発明は上記問題点を解決するためになされたもの
で、急激な流量及び圧力の変化を抑え、かごを円滑に起
動できるようにした油圧エレベータの制御装置を提供す
ることを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
この発明に係る油圧エレベータの制御装置は、かごの重
量が油に与える圧力と、油圧ポンプを通過する油の温度
を検出し、これらから油圧ポンプの漏れ量を演算し、こ
の漏れ量を油圧ポンプの回転速度に対応する信号に変換
し、この回転速度信号により演算回路の出力を補正して
補正バイアスパターン信号を発生させ、この補正バイア
スパターン信号とこれに続く走行パターン信号をそれぞ
れパターン信号として電動機を制御するものである。
〔作用〕
この発明による油圧エレベータの制御装置においては、
油圧ポンプの漏れ量は油圧ポンプの回転速度信号によつ
て補正されるから、回転速度によつて変動する油圧ポン
プの漏れ量は修正される。
〔実施例〕
第1図〜第6図はこの発明の一実施例を示す図である。
図中、(1)はエレベータ昇降路、(2)は昇降路
(1)の底部に埋設された油圧シリンダ、(3)は油圧
シリンダ(2)に充てんされた圧油、(4)は圧油
(3)により昇降するプランジヤ、(5)はプランジヤ
(4)の頂部に設置されたかご、(6)はかご(5)に
装着されたカム、(7)は昇降路(1)に設置されカム
(6)と係合すると減速指令信号(7a)を発する減速指
令スイッチ、(8)は同じく停止指令信号(8a)を発す
る停止指令スイツチ、(9)は階床、(10)は後出する
管路(11B)に接続されかご(5)の重量が油に与える
圧力(以下かご圧力という)を検出し圧力信号(10a)
を発する圧力検出器、(11)は常時逆止弁として機能し
電磁コイル(11A)が付勢されると切り換えられて逆方
向にも導通させる電磁切換弁、(11B)は電磁切換弁(1
1)と油圧シリンダ(2)の間に接続され圧油を送受す
る管路、(12)は可逆回転し管路(12A)を介して電磁
切換弁(11)との間で圧油を送受する油圧ポンプ、(1
3)は油圧ポンプ(12)を駆動する三相誘導電動機、(1
4)は電動機(13)に直結されその回転速度を検出して
速度信号(14a)を発生する速度検出器、(15)は管路
(15A)を介して油圧ポンプ(12)との間で油を送受す
る油タンク、(16)は油圧タンク(15)内に設けられ油
温を検出して油温信号(16a)を発する油温検出器、R,
S,Tは三相交流電源、(21)は三相交流を直流に変換す
る整流回路、(22)は整流回路(21)の直流出力を平滑
する平滑コンデンサ、(23)は直流入力をトランジスタ
とダイオードからなる回路でパルス幅制御して可変電圧
・可変周波数の三相交流に変換するインバータ、(24)
は交流電源R,S,Tとインバータ(23)の直流側の間に接
続され直流回生電力を交流に変換して交流電源R,S,Tに
返還する回生用インバータ、(25)は圧力信号(10
a),油温信号(16a),速度信号(14a),減速指令信
号(7a),停止指令信号(8a),後述する戸閉完了信号
(44)及び起動指令が出てから停止指令が出るまで閉成
する運転用電磁接触器接点(30d)によつて発生される
運転信号(30da)を入力してインバータ(23)のトラン
ジスタを制御する制御信号(25a)を発する速度制御装
置、(30a)〜(30c)はインバータ(23)と電動機(1
3)の間に挿入され接点(30d)と同様に動作する運転用
電磁接触器接点、(40)は運転信号(30da)が入力され
ると所定時間遅れて(第4図の時間t20−t21間)出力を
発する遅延回路、(41U)は遅延回路(40)の出力と減
速指令信号(7a)及び停止指令信号(8a)を入力して上
昇時の加速,高速の一定速、減速及び低速の一定速を指
令する上昇走行パターン信号(41Ua)を発生する上昇走
行パターン発生回路、(41D)は同じく下降走行パター
ン信号(41Da)を発生する下降走行パターン発生回路、
(41UA)は上昇運転期間中閉成する上昇用リレー接点、
(41DA)は下降運転期間中閉成する下降用リレー接点、
(42)は漏れ係数補正回路、(42A)は油圧ポンプ(1
2)の持つ漏れ係数の基準値が記憶又は設定されている
基準漏れ係数値、(42B)はスイツチ群からなり実際の
油圧ポンプ(12)の漏れ係数に対応するように倍数に応
じて開閉される倍数設定スイツチ、(42C)は入力に相
当する倍数を出力する倍数選択回路、(42D)は例えば
基準漏れ係数値(42A)と倍数選択回路(42C)の出力を
乗算して油圧ポンプ(12)に見合つた漏れ係数値に応じ
た漏れ係数値信号(42a)を発する倍数回路、(43)は
圧力信号(10a)と油温信号(16a)と漏れ係数値信号
(42a)を入力し後出する式の演算を行い油圧ポンプ
(12)からの漏れ量に相当する漏れ量信号(43a)を出
力する演算回路、(44)はかご(5)の出入口を開閉す
るかご戸が閉じると「H」となる戸閉完了信号、(45)
は戸閉完了信号(44)が「H」になると若干時間遅れて
出力が「H」となる遅延回路、(46)は遅延回路(45)
の出力が「H」のとき漏れ量信号(43a)を保持し遅延
回路(45)の出力が「L」になると漏れ量信号(43a)
をそのまま出力する保持回路、(47A)は保持回路(4
6)の出力をこれに対応する回転速度信号に変換する変
換器、(47B)は停止指令信号(8a)が入力されると一
定時間遅れて(第4図の時間t23−t25間)出力を発する
遅延回路、(48)は補正バイアスパターン発生回路、
(48A)は保持回路(46)の出力及び変換器(47A)の出
力を入力し漏れ量を回転速度に応じて補正する補正演算
回路、(48B)の運転信号(30da)が入力されると補正
演算回路(48A)の出力を入力しそのときの油圧ポンプ
(12)の漏れ量相当分の回転速度で回転させるように出
力を発生し、遅延回路(47B)の出力が入力されると、
減少して零になる補正バイアスパターン信号(48a)を
発するバイアスパターン発生回路、(49)は上昇又は下
降走行パターン信号(41Ua),(41Da)と補正バイアス
パターン信号(48a)を加算してパターン信号(49a)を
出力するパターン発生回路で、この実施例では加算器が
用いられている。(50)は速度信号(14a)をパターン
信号(49a)と同一電圧レベルに変換する変換回路、(5
1)はパターン信号(49a)と変換回路(50)の出力の偏
差を出力する加算器、(52)は加算器(51)の出力を所
定の増幅度で伝達する伝達回路、(53)は伝達回路(5
2)の出力と変換回路(50)の出力を加算して周波数指
令信号ωを出力する加算器、(54)は周波数指令信号
ωに対して、例えば直線状に変化する電圧指令信号V
を発する関数発生回路、(55)は周波数指令信号ω
電圧指令信号Vに基づいて正弦波の三相交流がインバー
タ(23)から出力されるようにインバータ(23)内のト
ランジスタに与える制御信号(25a)を発する基準正弦
波発生回路である。
次に、この実施例の動作を説明する。
今、かご(5)が停止していて、上昇方向に呼びが生じ
たとする。圧力信号(10a)及び油温信号(16a)は常に
出力されている。また、倍数選択回路(42C)は倍数設
定スイツチ(42B)により既にセツトされ、基準漏れ係
数値(42A)もあらかじめ記憶又は設定されているの
で、倍数回路(42D)は漏れ係数値信号(42a)を発して
いる。したがつて、演算回路(43)も常時動作し、漏れ
量信号(43a)を出力している。
すなわち、一般に油圧エレベータ用の油圧ポンプ(12)
はIMO形ねじポンプが使用されており、この油圧ポンプ
(12)の漏れ量は、ポンプ吐出出力,油温,ポンプ特性
及びポンプ回転速度の関数として表され、次式のように
示される。
Q=f(P,E,K,n)・・・ ここに、Q:ポンプからの漏れ量 P:ポンプ吐出部圧力 E:油温に対して変化する油のエングラ粘度 K:ポンプ製造上のばらつきによる漏れ係数 n:ポンプの回転速度 演算回路(43)は上式の内、ポンプ吐出部出力P,粘度E
及び漏れ係数Kに関する演算を行うもので、かご(5)
の運転時はポンプ吐出部圧力Pは圧力信号(10a)に、
粘度Eは油温信号(16a)に、漏れ係数Kは漏れ係数値
信号(42a)にそれぞれ対応する。
かご(5)の起動時に衝撃が生じるのは、この漏れ量Q
を補正していないためである。したがつて、かご(5)
が起動する前にあらかじめ起動及び走行時のかご圧力及
び油温を検出すると共に、漏れ係数値を与え、これらか
ら漏れ量を演算し、かご(5)の起動時及び走行中にお
ける漏れ量を補正し、更にポンプの回転速度による漏れ
量の変化を補正すれば、油圧ポンプ(12)の吐出圧力が
急激に変化することはないので、起動衝撃は抑えられ
る。すなわち、演算回路(43)でかご圧力、油温及び漏
れ係数の影響の項だけを演算して、油圧ポンプ(12)の
漏れ量を補正する値を与えた後、この指令値を変換器
(47A)で変換し、ポンプの回転速度による漏れ量の変
化分を補正し、いつそう正確に油圧ポンプ(12)からの
漏れ量を補正しようとするものである。これを第3図に
より説明する。
第3図(a)は油圧ポンプ(12)の回転速度対漏れ変化
量を示す図で、漏れ変化量は、低速回転においては回転
速度の影響が大きく、高速回転ではほとんど変わらない
ことを示している。高速回転時の漏れ量をほぼ一定と
し、1とすると、低速回転では1以上となり、起動時に
おいてはかご圧力と油温による演算結果よりも、実際の
漏れ量は多くなる。第3図(b)は補正演算回路(48
A)の回転速度による補正曲線の一例を示すものであ
り、零速回転付近(0≦n≦n1)はある値に抑え、高速
回転域(n≧n2)を直線とし、その間(n1<n<n2)を
直線として近似したものである。
さて、かご(5)が戸開していて乗客が乗降している
間、圧力信号(10a)は変化するので、漏れ量信号(43
a)も刻々変化している。
戸閉が完了して戸閉完了信号(44)が「H」になると、
若干時間遅れて遅延回路(45)の出力は「H」となる。
遅延回路(45)は戸閉完了後運転用電磁接触器接点(30
a)〜(30d)が閉成するまでの間で短時間の遅れを持た
せるもので、戸閉完了直前の乗客の乗降等によるかご圧
力変動をこの時間で吸収させるためのものであり、これ
により正確にかご圧力が検出できる。そして、遅延回路
(45)の出力が「H」になると、保持回路(46)はその
時点での漏れ量信号(43a)を保持し、これを補正演算
回路(48A)へ出力する。
戸閉完了すると、第4図の時刻t20で起動指令が出て、
接点(30a)〜(30c)は閉成し、電動機(13)はインバ
ータ(23)に接続される。また、接点(30d)も閉成
し、バイアスパターン発生回路(48B)から第4図
(b)に示す上記演算結果に基づいた補正バイアスパタ
ーン信号(48a)が発生する。この信号(48a)は加算器
(49)を介してパターン信号(49a)となり、加算器(5
1)で変換回路(50)を介した速度信号(14a)との偏差
が演算され、伝達回路(52)を経由して加算器(53)に
入力される。ここで、速度信号(14a)と加算されて周
波数信号ωとなり、また関数発生回路(54)を介して
電圧指令信号Vとなる。これらの信号ω0,Vにより、基
準正弦波発生回路(55)から制御信号(25a)が発せら
れ、インバータ(23)のトランジスタがパルス幅制御さ
れ、インバータ(23)から補正バイアスパターン信号
(48a)に従つた低い電圧及び周波数の三相交流が発せ
られ、電動機(13)は回転する。これで、電動機(13)
は油圧ポンプ(12)の回転速度による漏れ量分をも補正
された指令回転速度、すなわち油圧ポンプ(12)の実漏
れ量相当の低い回転速度で油圧ポンプ(12)を駆動す
る。このとき、補正バイアスパターン信号(48a)で
は、かご(5)が上昇することはない(第4図
(d))。
ここで、保持回路(46)の出力は第5図(a)のように
表され、出力電圧V0を出力し、補正演算回路(48A)が
ない場合は、そのままバイアスパターン発生回路((48
B)の入力となる。
第5図(b)以降が補正の例を示し、保持回路(46)の
出力は変換器(47A)を通り、第5図(b)のように回
転速度に変換され、保持回路(46)の出力電圧V0は回転
速度n0に対応する電圧Vn0として補正演算回路(48A)に
入力される。この出力により補正演算回路(48A)は第
3図(b)の補正曲線に従い、第5図(c)のように電
圧A1V0を出力する。この出力は再度変換器(47A)に帰
還され、第5図(d)に示すように回転速度n3に対応す
る電圧Vn3となる。これにより、補正演算回路(48A)は
再び第3図(b)の補正曲線に従い、第5図(e)のよ
うに電圧A2V0を出力する。以下、この帰還の繰り返えし
により、第5図(f)のように最適回転速度に応じた出
力電圧AxV0を出力し、これがバイアスパターン発生回路
(48B)に入力され起動後、第5図(g)のように一次
遅れを持つ補正バイアスパターン信号(48a)として発
生される。これで、油圧ポンプ(12)はパターン信号の
ところで補正され、実際の吐出量は常に補正されるの
で、かご(5)に振動等を与えることはない。
なお、実施例では、補正演算回路(48A)から変換器(4
7A)への帰還回路を設けたが、補正曲線を更に精密にす
れば、この帰還回路は省略できる。
時刻t21になると、遅延回路(40)から出力が発生せら
れ、上昇走行パターン発生回路(41U)から第4図
(a)に示す上昇走行パターン信号(41Ua)が発せられ
る。このとき、上昇用リレー接点(41UA)は閉成してい
るので、加算器(49)からは第4図(c)に示すパター
ン信号(49a)が出力され、上述のようにしてこのパタ
ーン信号(49a)に従つて電動機(13)の回転速度は制
御される。すなわち、時刻t21以後は油圧ポンプ(12)
はその漏れ量以上の油圧を送出する。油は油タンク(1
5)−管路(15A)−油圧ポンプ(12)−管路(12A)−
電磁切換弁(11)−管路(11B)−油圧シリンダ(2)
の経路で、油圧シリンダ(2)に送られ、この油量に見
合つた分だけかご(5)は上昇される。油圧ポンプ(1
2)は加速され、やがて一定速度に達する。時刻t22にお
いて、かご(5)が呼びのある階の手前所定距離の点に
達すると、カム(6)が減速指令スイツチ(7)と係合
し、減速指令信号(7a)が発せられる。これで、上昇走
行パターン信号(41Ua)は漸減し、やがて一定値を出力
するようになる。かご(5)はこれに従つて低速度で上
昇を続け、時刻t23でカム(6)が停止指令スイツチ
(8)と係合して停止指令信号(8a)が発せられると、
上昇走行パターン信号(41Ua)は更に減少し、時刻t24
で零となる。一方、補正バイアスパターン信号(48a)
は遅延回路(47B)の出力により一定時間後の時刻t25
切られるので、時刻t26で零となる。そして、かご
(5)は第4図(d)に示す速度で走行し、油圧ポンプ
(12)の油量が漏れ量相当分よりも少なくなる時刻t24
で停止する。
この間、保持回路(46)の出力は、戸閉完了時に保持し
た値となつているが、かご(5)が停止して戸が開き、
戸閉完了信号(44)が「L」になると、信号保持状態は
解除され、漏れ量信号(43a)を直接出力するが、遅延
回路(47B)が出力を発しているので、補正バイアスパ
ターン信号(48a)は発生されない。
次に、下降運転について説明する。
今、かご(5)が停止していて下降方向に呼びがある
と、上昇時と同様戸閉完了信号(44)が「H」になり、
遅延回路(45)の出力が「H」になると、そのときの演
算結果が保持回路(46)で保持され、補正演算回路(48
A)を介してバイアスパターン発生回路(48B)に指令値
を与える。第6図の時刻t30において起動条件が成立す
ると、上昇時と同様に補正バイアスパターン信号(48
a)が発せられ、これにより電動機(13)の回転速度が
制御され、油圧ポンプ(12)は駆動されて、漏れ量を補
正すると共に管路(15A)に油を供給する。また、電磁
切換弁(11)の電磁コイル(11A)も付勢されるが、動
作遅れがあるため、徐徐に管路(12A)と管路(11B)は
連通して行く。
時刻t31で遅延回路(40)から出力が発せられ、下降走
行パターン発生回路(41D)から第6図(a)に示す下
降走行パターン信号(41Da)が発せられる。このため、
加算器(49)からは第6図(c)に示すパターン信号
(49a)が出力される。かご(5)は第6図(d)のよ
うに運転される。電動機(13)はパターン信号(49a)
によつて制御されて、時刻t31を過ぎると徐々に減速し
始める。この減速に伴つては油は油圧シリンダ(2)か
ら油タンク(15)へ流入する。電動機(13)は時刻Z1
停止した後逆転し、やがて一定速となる。時刻t32で減
速指令信号(7a)が出力されると減速を開始し、時刻Z2
で停止する。時刻Z1から時刻Z2間では、電動機(13)は
油圧ポンプ(12)によつて駆動されるので、誘導発電機
として作用し、回生電力を回生用インバータ(24)を介
して交流電源R,S,Tへ返還する。時刻Z2以降は電動機(1
3)は再び正回転をする。時刻t33で停止指令信号(8a)
が発せられると、電磁切換弁(11)の電磁コイル(11
A)は消勢され、電磁切換弁(11)は復帰して油圧シリ
ンダ(2)からの圧油の流出は徐々に阻止され、かご
(5)を停止させる。
一方、下降走行パターン信号(41Da)も時刻t33で減少
し始め、時刻t34で零となる。また、補正バイアスパタ
ーン信号(48a)は、遅延回路(47B)の出力により一定
時間後の時刻t35で切られるので、時刻t36で零となる。
したがつて、パターン信号(49a)は時刻t36で零とな
る。電動機(13)はこのパターン信号(49a)によつて
制御されて、油圧ポンプ(12)を駆動する。
このようにして、かご(5)の起動に先立つてかご圧力
及び油温を検出し、また油圧ポンプ(12)の持つ漏れ係
数をあらかじめ記憶又は設定し、これらから漏れ量を演
算しかつこれを保持させ、更に、回転速度による漏れ特
性をあらかじめ補正し、油圧ポンプ(12)の持つ漏れ量
を補うことにより、補正バイアスパターン信号(48a)
を発生させ、これによつて電動機(13)を起動させるよ
うにしている。
したがつて、上昇時は油圧ポンプ(12)から急激に油が
吐出されることを阻止し、下降時は油の急激な流れを抑
えるので、振動を発生することなく、かご(5)を円滑
に起動させることができる。また、戸閉完了時の圧力信
号(10a)及び油温信号(16a)による演算値を、走行停
止後戸開するまで保持するようにしたので、走行中油圧
ポンプ(12)からの漏れ量が補正でき、かご(5)の速
度の変動を少なくすることが可能となり、低速走行時間
の短縮又は省略、及び着床精度の向上を図ることができ
る。また、漏れ係数値については、倍数設定スイツチ
(42B)により調整でき、経年変化による油圧ポンプ(1
2)の漏れ係数変化を補正できる。更に、使用する油圧
ポンプ(12)の漏れ係数値はあらかじめ分かつているの
で、工場においてその値を調整でき、据付現地での調整
作業はほとんど不要となる。また、漏れ補正値は、漏れ
量相当値であることが望ましいが、走行パターン信号
(41Ua),(41Da)発生までの遅延時間を短くすれば、
若干補正量が多くても衝撃は少なくて済む。
実施例では、起動に先立つ補正バイアスパターン信号
(48a)と、走行パターン信号(41Ua),(41Da)を加
算するようにしたが、他のパターン信号に切り換えるよ
うにしてもよい。
また、走行パターン信号(41Ua),(41Da)を、回転速
度によつて補正することはしていない。これは、一般に
油圧ポンプ(12)では低速回転での回転速度による漏れ
量変化が大きく、起動,停止時以外では油圧エレベータ
の性能への影響が比較的少ないためである。しかし、更
に精度を要求するならば、走行パターン信号(41Ua),
(41Da)についても補正をすることができる。
なお、演算回路(43)への入力は圧力信号(10a)及び
油温信号(16a)としたが、実状に応じていずれか一方
としても十分実用に供し得る。
第7図はこの発明の他の実施例を示す。
この実施例は、第1図の漏れ係数補正回路(42)を補正
演算回路(48A)に包括したもので、それ以外は第1図
と同様である。
すなわち、油圧ポンプ(12)の漏れ量の内圧力と油温に
よる変動分と、油圧ポンプ(12)自身の持つ漏れ係数及
び回転速度変動分とに分離したものであり、前者の演算
を演算回路(43)で行わせ、後者の演算を補正演算回路
(48A)で行わせるものである。すなわち、式を下記
式のように変換させたものとなる。
Q=f〔P,E,g(K,n)〕 ・・・ このようにすることにより、油圧ポンプ(12)の持つ漏
れ影響分を一つにまとめたので、補正演算回路(48A)
内での油圧ポンプ(12)自身のものは、油圧ポンプ(1
2)の漏れ量の理論計算をそのまま演算式に入れると
か、実験的に求めた値をそのままデータ化して入れると
かすればよく、回路が簡素化され少ない部品で構成でき
る利点がある。また、漏れ係数は、設置時点では油圧ポ
ンプ(12)により決まる一定値であり、刻々変化する圧
力及び温度と異なり、保持回路(46)で保持させる必要
もない。
この実施例の動作は第1図の場合と同様であるので、詳
細な説明は省略する。
なお、上記各実施例の油圧ポンプ(12)を駆動する電動
機(13)は誘導電動機に限ることなく、パターン信号
(49a)に従つて可変速度制御される電動機であれば、
十分所期の目的を達成することができる。
〔発明の効果〕
以上述べたとおりこの発明では、油圧エレベータのかご
の重量が油に与える圧力と、油圧ポンプを通過する油の
温度を検出し、これらから油圧ポンプの漏れ量を演算
し、この漏れ量を油圧ポンプの回転速度に対応する信号
に変換し、この回転速度信号により漏れ量を修正して補
正バイアスパターン信号を発生させ、この補正バイアス
パターン信号とこれに続く走行パターン信号をそれぞれ
パターン信号として電動機を制御するものである。
これにより、油圧ポンプの回転速度による漏れ量分をも
補正され、急激な流量及び圧力の変化を抑え、かごを円
滑に起動させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第6図はこの発明による油圧エレベータの制御
装置の一実施例を示す図で、第1図は第2図の速度制御
装置のブロツク回路図、第2図は全体構成図、第3図は
第2図の油圧ポンプの漏れ変化量の説明図、第4図は上
昇運転の動作説明図、第5図は第1図の補正演算回路の
説明図、第6図は下降運転の動作説明図、第7図はこの
発明の他の実施例を示す速度制御装置のブロツク回路
図、第8図及び第9図は従来の油圧エレベータの制御装
置の動作説明図である。 図中、(2)は油圧シリンダ、(5)はかご、(10)は
圧力検出器、(12)は油圧ポンプ、(13)は三相誘導電
動機、(16)は油温検出器、(41U)は上昇走行パター
ン発生回路、(41D)は下降走行パターン発生回路、(4
3)は演算回路、(47A)は変換器、(48)は補正バイア
スパターン発生回路、(48A)は補正演算回路,(49)
はパターン発生回路(加算器)である。 なお、図中同一符号は同一又は相当部分を示す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】パターン信号に従って電動機を制御し、こ
    の電動機によって油圧ポンプを駆動してかごを走行させ
    るようにしたものにおいて、走行パターン信号を発する
    走行パターン発生回路、上記かごの重量が油に与える圧
    力を検出する圧力検出器、上記油ポンプを通過する油の
    温度を検出する油温検出器、上記圧力検出器の出力又は
    上記油温検出器の出力を演算して上記油圧ポンプの漏れ
    量に対応する出力を発する演算回路、この演算回路の出
    力を上記油圧ポンプの回転速度に対応する信号に変換す
    る変換器、上記演算回路の出力及び上記変換器の出力を
    入力し、上記漏れ量に対応する出力を上記油圧ポンプの
    回転速度に対応する信号に応じて補正する補正演算回
    路、この補正演算回路の出力を補正バイアスパターン信
    号として発生する補正バイアスパターン発生回路、並び
    に上記補正バイアスパターン信号を上記パターン信号と
    して発した後上記走行パターン信号を上記パターン信号
    として発するパターン発生回路を備えたことを特徴とす
    る油圧エレベータの制御装置。
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