JPH0470229B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0470229B2
JPH0470229B2 JP59216754A JP21675484A JPH0470229B2 JP H0470229 B2 JPH0470229 B2 JP H0470229B2 JP 59216754 A JP59216754 A JP 59216754A JP 21675484 A JP21675484 A JP 21675484A JP H0470229 B2 JPH0470229 B2 JP H0470229B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
circuit
car
output
hydraulic pump
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP59216754A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6194980A (ja
Inventor
Tomoichiro Yamamoto
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP59216754A priority Critical patent/JPS6194980A/ja
Publication of JPS6194980A publication Critical patent/JPS6194980A/ja
Publication of JPH0470229B2 publication Critical patent/JPH0470229B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Types And Forms Of Lifts (AREA)
  • Elevator Control (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は油圧ポンプを駆動してかごを走行さ
せる油圧エレベータを制御する装置に関するもの
である。
〔従来の技術〕
油圧エレベータの油圧制御方式の一つに流量制
御弁によるものがある。これは、上昇時は電動機
を一定回転速度で回転させ、この電動機で油圧ポ
ンプを駆動し、この油圧ポンプからの定吐出量の
油を油タンクへ戻しておいて、運転指令が出ると
油タンクへ戻す量を流量制御弁で調整することに
より、かごの速度を制御し、下降時はかごを自重
で降下させ、これを流量制御弁で調節してかごの
速度を制御するものである。この方式は上昇時余
分な油を循環させることと、下降時は位置エネル
ギを油の発熱に消費するので、エネルギ損失が大
きく、油温上昇が著しい。
これを改良するものとして、例えば特開昭57−
98477号公報に示されるように、定吐出形油圧ポ
ンプを駆動する誘導電動機を、半導体で構成され
た制御装置により制御し、電圧・周波数を広範囲
にわたつて調整して、電動機の回転速度を制御す
るものが提案されている。すなわち、電動機の回
転速度を変えることにより、油圧ポンプの吐出量
を可変制御するものであり、安価であり信頼性も
高い。
〔発明が解決しようとする問題点〕
上述のような従来の油圧エレベータの制御装置
では、油圧ポンプの漏れのために、油圧ポンプを
回転させても、かごは直ちに起動しないことがあ
る。
すなわち、第6図に示すように、時刻t0で運転
指令が出されたとすると、油圧ポンプは徐々に加
速し、時刻t1で回転速度n1に達する。しかし、油
圧ポンプの漏れのため、かごは起動しない。回転
速度がn1を越えると、漏れ量以上の油が油圧ポン
プから吐出され、かごは動き出す。このように、
漏れ量以上の多量の油が油圧ポンプと逆止弁(後
出)の間の管路に供給されるので、高い圧力が発
生し、逆止弁を急速に押し開くため、大きな起動
衝撃と振動が生じる。かごは時刻t2で一定速度に
達し、時刻t3で減速を開始して時刻t4でかごは停
止する。油圧ポンプは更に回転し続け、時刻t5
停止する。起動衝撃は主にかご起動時に油圧ポン
プの回転速度の増加が著しいことに起因するもの
であるから、第7図に示すように、回転速度を緩
やかに増加させるようにすると、かごは時刻t11
で起動し、以後同時に時刻t12、t13、t14、t15で、
一定速度速行、減速、かご停止及び油圧ポンプ停
止の経路をたどる。このように、回転速度を緩や
かに増加させると、衝撃は小さくなるが起動遅れ
が大きくなると共に、運転時間も長くなり、輸送
能率が悪化する。また、下降時は逆止弁を電磁コ
イルの付勢により開させ、油圧シリンダからの圧
油を油タンクへ戻すようにしているが、このとき
逆止弁と油圧ポンプ間の管路には油がなく、また
油圧ポンプもこの流量を阻止する力を持たない。
そのため、油圧シリンダからの油が急激に管路を
通じて油タンクへ戻され、これが起動衝撃とな
り、かごの乗心地を悪くする等の問題点がある。
この発明に上記問題点を解決するためになされ
たもので、急激な流量及び圧力の変化を抑え、か
ごを円滑に起動できるようにした油圧エレベータ
の制御装置を提供することを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
この発明に係る油圧エレベータの制御装置は、
かごの重量が油に与える圧力と、油圧ポンプを通
過する油の温度を検出し、運転指令が発せられて
から所定時間後の圧力信号及び油温信号の内少な
くとも圧力信号を保持し、これと油温信号及び油
圧ポンプの持つ漏れ係数とから油圧ポンプの漏れ
量を演算し、この漏れ量信号とこれに続く走行パ
ターン信号をそれぞれパターン信号として電動機
を制御するものである。
〔作用〕
この発明による油圧エレベータの制御装置にお
いては、少なくとも圧力信号は、運転指令が発せ
られてから所定時間後に保持されて油圧ポンプの
漏れ量が演算されるから、かごへの乗降による負
荷変動が安定した状態で漏れ量演算が行われる。
〔実施例〕
第1図〜第5図はこの発明の一実施例を示す図
である。
図中、1はエレベータ昇降路、2は昇降路1の
底部に埋設された油圧シリンダ、3は油圧シリン
ダ2に充てんされた圧油、4は圧油3により昇降
するプランジヤ、5はプランジヤ4の頂部に設置
されたかご、6はかご5に装着されたカム、7は
昇降路1に設置されカム6と係合すると減速指令
信号7aを発する減速指令スイツチ、8は同じく
停止指令信号8aを発する停止指令スイツチ、9
は階床、10は後出する管路11Bに接続されか
ご5の重量が油に与える圧力(以下かご圧力とい
う)を検出し圧力信号10aを発する圧力検出
器、11は常時逆止弁として機能し電磁コイル1
1Aが付勢されると切り変えられて逆方向にも導
通させる電磁切換弁、11Bは電磁切換弁11と
油圧シリンダ2の間に接続され圧油を送受する管
路、12は可逆回転し管路12Aを介して電磁切
換弁11との間で圧油を送受する油圧ポンプ、1
3は油圧ポンプ12を駆動する三相誘導電動機、
14は電動機13に直結されその回転速度を検出
して速度信号14aを発生する速度検出器、15
は管路15Aを介して油圧ポンプ12との間で油
を送受する油タンク、16は油タンク15内に設
けられ油温を検出して油温信号16aを発する油
温検出器、R,S,Tは三相交流電源、21は三
相交流を直流に変換する整流回路、22は整流回
路21の直流出力を平滑する平滑コンデンサ、2
3は直流入力をトランジスタとダイオードからな
る回路でパルス幅制御して可変電圧・可変周波数
の三相交流を変換するインバータ、24は交流電
源R,S,Tとインバータ23の直流側の間に接
続され直流回生電力を交流に変換して交流電源
R,S,Tに返還する回生用インバータ、25は
圧力信号10a、油温信号16a、速度信号14
a、減速指令信号7a、停止指令信号8a及び後
出する運転指令信号38を入力してインバータ2
3のトランジスタを制御する制御信号25aを発
する速度制御装置、30a〜30cはインバータ
23と電動機13の間に挿入され起動指令が出て
から停止指令が出るまで閉成する運転用電磁接触
器接点、38はかご5に運転指令が出ると「H」
となりかご5が停止した後「L」となる運転指令
信号、39は運転指令信号38が「H」になると
所定時間遅れて(第3図の時刻ts−t20間)出力を
発する遅延回路、40は遅延回路39の出力が入
力されると一定時間遅れて出力を発する遅延回
路、41Uは遅延回路40の出力、減速指令信号
7a及び停止指令信号8aを入力して上昇時の加
速、高速一定速、減速及び低速一定速を指令する
上昇走行パターン信号41Uaを発生する上昇走
行パターン発生回路、41Dは同じく下降走行パ
ターン信号41Daを発生する下降走行パターン
発生回路、41UAは上昇運転期間中閉成する上
昇用リレー接点、41DAは下降運転期間中閉成
する下降用リレー接点、43は圧力信号10aと
油温信号16aを入力し遅延回路39の出力が
「H」になるとそれぞれ圧力信号43a及び油温
信号43bとして出力し、遅延回路38の出力が
「L」になると圧力信号43a及び油温信号43
bの保持を解除する保持回路、44は油圧ポンプ
12の持つ漏れ係数値が記憶又は設定され漏れ係
数値信号44aを発する漏れ係数補正回路、45
は圧力信号43a、油温信号43b及び漏れ係数
値信号44aを入力し後出する式の演算を行い
油圧ポンプ12からの漏れ量に相当する漏れ量信
号45aを出力する演算回路、46は遅延回路3
9の出力が「H」になるとそのときの油圧ポンプ
12の漏れ量相当分の回路速度で回転させるバイ
アスパターン信号46aを発するバイアスパター
ン発生回路、47は上昇又は下降走行パターン信
号41Ua,41Daとバイアスパターン信号46
aを加算してパターン信号47aを出力するパタ
ーン発生回路で、この実施例では加算器が用いら
れている。48は速度信号14aをパターン信号
と同一電圧レベルに変換する変換回路、49はパ
ターン信号47aと変換回路48の出力の偏差を
出力する加算器、50は加算器49の出力を所定
の増幅度で伝達する伝達回路、51は伝達回路5
0の出力と変換回路48の出力を加算して周波数
指令信号ω0を出力する加算器、52は周波数指
令信号ω0に対して、例えば直線状に変化する電
圧指令信号Vを発する関数発生回路、53は周波
数指令信号ω0と電圧指令信号Vに基づいて正弦
波の三相交流がインバータ23から出力されるよ
うにインバータ23内のトランジスタに与える制
御信号25aを発する基準正弦波発生回路であ
る。
次に、この実施例の動作を説明する。
今、かご5が停止していて、上昇方向に呼びが
生じたとする。圧力信号10a及び油温信号16
aは常に出力されており、保持回路43は保持状
態ではないので、上記信号10a,16aはその
まま圧力信号43a及び油温信号43bとして出
力されている。また、漏れ係数補正回路44はあ
らかじめ記憶又は設定された漏れ係数値信号44
aを発している。したがつて、演算回路45も常
時動作し、漏れ量信号45aを出力している。
すなわち、一般に油圧エレベータ用の油圧ポン
プ12はIMO形ねじポンプが使用されており、
この油圧ポンプ12の漏れ量は、ポンプ吐出圧
力、油温及びポンプ特性により、次式で示され
る。
ここに、Q:ポンプからの漏れ量 K:ポンプ製造上のばらつきによる漏れ係数 P:ポンプ吐出部圧力 E:油温に対応して変化する油のエングラ粘度 演算回路45は上記式の演算を行うもので、
かご5の運転時はポンプ吐出部圧力Pは圧力信号
10aに、粘度Eは油温信号16aに、係数Kは
漏れ係数値信号44aにそれぞれ相当する。
かご5の起動時に衝撃が生じるのは、この漏れ
量Qを補正していないためである。したがつて、
かご5が起動する前にあらかじめ起動及び走行時
のかご圧力及び油温を検出すると共に、漏れ係数
値を与え、これらから漏れ量を演算し、かご5の
起動時及び走行中における漏れ量を補正すれば、
油圧ポンプ12の吐出圧力が急激に変化すること
はないので、起動衝撃は抑えられる。例えば、か
ご5が無負荷で呼びに応答しようとしている場
合、かご圧力が15Kg/cm2、油温が35℃のときの粘
度Eが4.9、油圧ポンプ12の漏れ係数Kが6と
すると、 となり、この状態における起動時及び走行中の漏
れ量は約10.5である。この漏れ量Qに応じた漏
れ量信号45aが演算回路45から出力される。
したがつて、かご5が戸開して乗客が乗降して
いる間、圧力信号10aは変化するので、漏れ量
信号45aも刻々変化している。
第3図の時刻tsで戸閉が完了近くなると、運転
指令信号38が「H」になり、所定時間後の時刻
t20で遅延回路39の出力が「H」になると、保
持回路43はその時点での圧力信号10a及び油
温信号16aを保持し、これを圧力信号43a及
び油温信号43bとして出力する。演算回路45
はこれらの信号43a,43bと漏れ係数値信号
44aを演算し、一定値の漏れ量信号45aをバ
イアスパターン発生回路46に与える。
戸閉完了して起動条件が成立すると起動指令が
出て、運転用電磁接触器接点30a〜30cは閉
成し、電動機13はインバータ23に接続され
る。また、バイアスパターン発生回路46から第
3図bに示す上記演算結果に基づいたバイアスパ
ターン信号46aが発生する。この信号46aは
加算器47を介してパターン信号47aとなり、
加算器49で変換回路48を介した速度信号14
aとの偏差が演算され、伝達回路50を経由して
加算器51に入力される。ここで、速度信号14
aと加算されて周波数指令信号ω0となり、また
関数発生回路52を介して電圧指令信号Vとな
る。これらの信号ω0,Vにより、基準正弦波発
生回路53から制御信号25aが発せられ、イン
バータ23のトランジスタがパルス幅制御され、
インバータ23からバイアスパターン信号46a
に従つた低い電圧及び周波数の三相交流が発せら
れる。これで、電動機13は油圧ポンプ12の漏
れ量相当の低い回転速度で油圧ポンプ12を駆動
する。したがつて、バイアスパターン信号46a
では、かご5が上昇することはない。
時刻t21になると、遅延回路40の出力が「H」
となり、上昇走行パターン発生回路41Uから第
3図aに示す上昇走行パターン信号41Uaが発
せられる。このとき、上昇用リレー接点41UA
は閉成しているので、加算器47からは第3図c
に示すパターン信号47aが出力され、上述のよ
うにしてこのパターン信号47aに従つて電動機
13の回転速度は制御される。すなわち、時刻
t21以後は油圧ポンプ12はその漏れ量以上の圧
油を送出する。油は油タンク15−管路15A−
油圧ポンプ12−管路12A−電磁切換弁11−
管路11B−油圧シリンダ2の経路で、油圧シリ
ンダ2に送られ、この油量に見合つた分だけかご
5は上昇される。油圧ポンプ12は加速され、や
がて一定速度に達する。時刻t22において、かご
5が呼びのある階の手前所定距離の点に達する
と、カム6が減速指令スイツチ7と係合し、減速
指令信号7aが発せられる。これで、上昇走行パ
ターン信号41Uaは漸減し、やがて一定値を出
力するようになる。かご5はこれに従つて低速度
で上昇を続け、時刻t23でカム6が停止指令スイ
ツチ8と係合して停止指令信号8aが発せられる
と、上昇走行パターン信号41Uaは更に減少し、
時刻t24で零となる。一方、バイアスパターン信
号46aも時刻t23で減少し始め、時刻t25で零と
なる。このため、パターン信号47aは時刻t23
から時刻t24の間では急激に減少する。そして、
かご5は油圧ポンプ12の油量が漏れ量相当分よ
りも少なくなる時刻t26で停止する。
この間、演算回路45からの漏れ量信号45a
は、戸閉完了時に保持した値となつており、バイ
アスパターン発生回路46もバイアスパターン信
号46aを発している。しかし、かご5が停止し
て戸が開き、運転指令信号38が「L」になる
と、保持回路43の信号保持状態は解除され、漏
れ量信号45aは刻々変化するが、遅延回路39
の出力は「L」になつているので、バイアスパタ
ーン信号46aは発生されない。
次に、下降運転について説明する。
今、かご5が停止していて下降方向に呼びがあ
ると、上昇時と同様運転指令信号38が第4図の
時刻tsで「H」になると、所定時間後の時刻t30
遅延回路39の出力は「H」となり、そのときの
圧力信号10a及び油温信号16aが保持回路4
3で保持され、演算回路45はバイアスパターン
発生回路46へ一定値を与える。起動条件が成立
すると、上昇時同様、バイアスパターン信号46
aが発せられ、これにより電動機13の回転速度
が制御され、油圧ポンプ12は駆動されて、漏れ
量を補正すると共に管路15Aに油を供給する。
また、電磁切換弁11の電磁コイル11Aも付勢
されるが、動作遅れがあるため、徐々に管路12
Aと管路11Bは連通して行く。
時刻t31で遅延回路40から出力が発せられ、
下降走行パターン発生回路41Dから第4図aに
示す下降走行パターン信号41Daが発せられる。
このため、加算器47からは第4図cに示すパタ
ーン信号47aが出力される。電動機13はパタ
ーン信号47aによつて制御されて、時刻t31
ら徐々に減速し始める。この減速に伴つて油は油
圧シリンダ2から油タンク15へ流入する。電動
機13は時刻Z1で停止した後逆転し、時刻t32
減速指令信号7aが出力されると減速を開始し、
時刻Z2で停止する。時刻Z1から時刻Z2間では、電
動機13は油圧ポンプ12によつて駆動されるの
で、誘導発電機として作用し、回生電力を回生用
インバータ24を介して交流電源R,S,Tへ返
還する。時刻Z2以降は電動機13は再び正回転を
する。時刻t33で停止指令信号8aが発せられる
と、電磁切換弁11の電磁コイル11Aは消勢さ
れ、電磁切換弁11は復帰して油圧シリンダ2か
らの圧油の流出は阻止され、かご5は停止する。
一方、下降走行パターン信号41Daも時刻t33
で減少し始め、時刻t34で零となる。また、バイ
アスパターン信号46aも同様に時刻t33で減少
し始め、時刻t35で零となる。走行パターン信号
47aは時刻t33以降しばらく一定値となり、時
刻t34から減少し始め、時刻t35で零となる。電動
機13はこのパターン信号47aによつて制御さ
れて、油圧ポンプ12を駆動する。
このようにして、かご5の起動に先立つてかご
圧力及び油温を検出し、また油圧ポンプ12の持
つ漏れ係数をあらかじめ記憶又は設定し、これら
から漏れ量を演算しかつこれを保持させ、この値
によりバイアスパターン信号46aを発生させ、
電動機13を低速度で運転し、油圧ポンプ12の
持つ漏れ量を補つておいてからバイアスパターン
信号46aに走行パターン信号41Ua,41Da
を加算して、電動機13を起動させるようにして
いる。したがつて、上昇時は油圧ポンプ12から
急激に多量の油が吐出されることを阻止し、下降
時は油の急激な流れを抑えるので、振動を発生す
ることなく、かご5を円滑に起動させることがで
きる。
ここで、第5図により圧力信号10a及び油温
信号16aの保持の時期について説明する。
起動時に発せられる漏れ量信号45aは、戸閉
完了近くの時刻tsで発せられる運転指令信号38
よりも所定時間遅れた時刻t20で保持された圧力
信号10a及び油温信号16aに対応する値とな
る(第5図b)。これは、例えばかご5が停止し、
戸を開き始めた時刻tcから戸閉完了近くまでに
は、乗客又は荷物の乗降があり、負荷圧力が変動
するのを防止するためである。すなわち、負荷圧
力が大きく変化すると、これにより負荷圧力は主
として系の固有周期T0で振動する。そのため、
戸閉完了付近での圧力信号10aを入力すると、
場合によつては第5図aのように、誤差の大きい
圧力信号10aを取り込むことになる。これに対
し、遅延時間(時刻ts−t20間)を系の固有周期
T0の1/2程度にすると、上記振動はかなり減衰す
るので、誤差を十分少なくすることができ、いつ
そう正確に漏れ量を補正できる。
また、遅延回路39へ入力される運転指令信号
38は戸閉完了信号でもよく、乗客又は荷物が乗
降できない程度戸が閉じた時点以後の戸閉機械の
戸位置信号を、戸閉完了信号として用いればよ
い。
また、圧力信号43a及び油温信号43bをか
ご5の走行停止後戸開するまで保持するようにし
たので、走行中油圧ポンプ12からの漏れ量が補
正でき、かご5の速度を一定に保つことが可能と
なり、低速走行時間の短縮又は省略及び着床精度
の向上を図ることができる。また、漏れ量補正
は、漏れ量相当量であることが望ましいが、走行
パターン信号41Ua,41Da発生までの遅延時
間を短くすれば、若干補正量が多くても衝撃は少
なくて済む。
なお、保持回路43への入力は圧力信号10a
及び油温信号16aとしたが、実状に応じていず
れか一方とし、他方を演算回路45へ入力して漏
れ量を演算しても十分実用に供し得る。
また、漏れ係数値信号44aは演算回路45に
入力されているが、保持回路43を介して入力し
ても、漏れ量演算に支障はない。
実施例では、起動に先立つバイアスパターン信
号46aと、走行パターン信号41Ua,41Da
を加算するようにしたが、他のパターン信号に切
り換えるようにしてもよい。
なお、油圧ポンプ12を駆動する電動機13は
誘導電動機に限ることなく、パターン信号によつ
て可変制御される電動機であれば、十分所期の目
的を達成することができる。
〔発明の効果〕
以上述べたとおりこの発明では、油圧エレベー
タのかごの重量が油に与える圧力と、油圧ポンプ
を通過する油の温度を検出し、運転指令が発せら
れてから所定時間後の圧力信号及び油温信号の内
少なくとも圧力信号を保持し、これと油温信号及
び油圧ポンプの持つ漏れ係数とから油圧ポンプの
漏れ量を演算し、この漏れ量信号とこれに続く走
行パターン信号をそれぞれパターン信号として電
動機を制御するようにしたものである。これによ
り、かごへの乗降による負荷変動が安定した状態
で漏れ量演算が行われ、急激な流量及び圧力変化
を抑え、かごを円滑に起動させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第5図はこの発明による油圧エレベー
タの制御装置の一実施例を示す図で、第1図は第
2図の速度制御装置のブロツク回路図、第2図は
全体構成図、第3図は上昇運転の動作説明図、第
4図は下降運転の動作説明図、第5図は第1図の
遅延回路39の動作説明図、第6図及び第7図は
従来の油圧エレベータの制御装置の動作説明図で
ある。 図中、2は油圧シリンダ、5はかご、10は圧
力検出器、12は油圧ポンプ、13は三相誘導電
動機、16は油温検出器、38は運転指令信号、
39は遅延回路、41Uは上昇走行パターン発生
回路、41Dは下降走行パターン発生回路、43
は保持回路、45は演算回路、46はバイアスパ
ターン発生回路、47はパターン発生回路(加算
器)である。なお、図中同一符号は同一部分を示
す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 かご戸が全閉又は全閉直前位置に来て運転指
    令信号が発せられるとパターン信号に従つて制御
    される電動機によつて油圧ポンプを駆動してかご
    を走行させるようにしたものにおいて、走行パタ
    ーン信号を発する走行パターン発生回路、上記か
    ごの重量が油に与える圧力を検出する圧力検出
    器、上記油圧ポンプを通過する油の温度を検出す
    る油温検出器、上記運転指令信号を所定時間遅ら
    せて出力する遅延回路、上記圧力検出器の出力及
    び上記油温検出器の出力の内少なくとも上記圧力
    検出器の出力を上記遅延回路の出力により保持す
    る保持回路、この保持回路の出力又はこれと上記
    油温検出器の出力を演算して上記油圧ポンプの漏
    れ量に対応する漏れ量信号を発する演算回路、並
    びに上記漏れ量信号を上記パターン信号として発
    した後上記走行パターン信号を上記パターン信号
    として発するパターン発生回路を備えたことを特
    徴とする油圧エレベータの制御装置。
JP59216754A 1984-10-16 1984-10-16 油圧エレベ−タの制御装置 Granted JPS6194980A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP59216754A JPS6194980A (ja) 1984-10-16 1984-10-16 油圧エレベ−タの制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP59216754A JPS6194980A (ja) 1984-10-16 1984-10-16 油圧エレベ−タの制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6194980A JPS6194980A (ja) 1986-05-13
JPH0470229B2 true JPH0470229B2 (ja) 1992-11-10

Family

ID=16693395

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP59216754A Granted JPS6194980A (ja) 1984-10-16 1984-10-16 油圧エレベ−タの制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS6194980A (ja)

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6137678A (ja) * 1984-07-30 1986-02-22 三菱電機株式会社 油圧エレベ−タの制御装置

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6137678A (ja) * 1984-07-30 1986-02-22 三菱電機株式会社 油圧エレベ−タの制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6194980A (ja) 1986-05-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5243154A (en) Apparatus for controlling a hydraulic elevator
KR101657020B1 (ko) 엘리베이터의 제어 장치 및 엘리베이터의 제어 방법
JPH0470229B2 (ja)
JPH0335228B2 (ja)
JPS6194981A (ja) 油圧エレベ−タの制御装置
JPH07291542A (ja) エレベータ用インバータの速度制御装置
JPH0335229B2 (ja)
JPS64311B2 (ja)
JPH04125270A (ja) 油圧エレベーター
JPS64312B2 (ja)
JPH0664853A (ja) エレベーターのレベル制御装置
JP3259506B2 (ja) 油圧エレベータの駆動制御装置
JPH0780643B2 (ja) 油圧エレベータの制御装置
JPH0383777A (ja) 油圧エレベータの制御装置
JPH0515635B2 (ja)
JPH0227263B2 (ja)
JPH0151434B2 (ja)
KR960012102B1 (ko) 유압엘리베이터의 속도 제어방법 및 장치
JPH0379572A (ja) 油圧エレベータ制御装置
JPH0367875A (ja) 油圧エレベータの制御装置
JPH0815988B2 (ja) 油圧エレベータの制御装置
JP2613828B2 (ja) 油圧エレベータの駆動制御装置
JPH04223983A (ja) 油圧エレベーターの制御装置
JPH04189276A (ja) 間接式油圧エレベーターの速度制御装置
JP3141254B2 (ja) 油圧エレベータの制御装置