JPH0335229B2 - - Google Patents

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JPH0335229B2
JPH0335229B2 JP59174563A JP17456384A JPH0335229B2 JP H0335229 B2 JPH0335229 B2 JP H0335229B2 JP 59174563 A JP59174563 A JP 59174563A JP 17456384 A JP17456384 A JP 17456384A JP H0335229 B2 JPH0335229 B2 JP H0335229B2
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Japan
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signal
hydraulic pump
circuit
leakage
output
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JP59174563A
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Tomoichiro Yamamoto
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Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 この発明は油圧ポンプを駆動してかごを走行さ
せる油圧エレベータを制御する装置の改良に関す
るものである。
〔従来技術〕 油圧エレベータの油圧制御方式の一つに流量制
御弁によるものである。これは、上昇時は電動機
を一定回転速度で回転させ、この電動機で油圧ポ
ンプを駆動し、この油圧ポンプからの定吐出量の
油を油タンクへ戻しておいて、起動指令が出ると
油タンクへ戻す量を流量制御弁で調節することに
より、かごの速度を制御し、下降時はかごを自重
で降下させ、これを流量制御弁で調節してかごの
速度を制御するものである。この方式は上昇時余
分な油を循環させることと、下降時は位置エネル
ギを油の発熱に消費するので、エネルギ損失が大
きく、油温上昇が著しい。
この欠点を改良するものとして、例えば、特開
昭57−98477号に示されるように、定吐出形油圧
ポンプを駆動する誘導電動機を、半導体で構成さ
れた制御装置により制御し、電圧・周波数を広範
囲にわたつて調整して、電動機の回転速度を制御
するものが提案されている。すなわち、電動機の
回転速度を変えることにより油圧ポンプの吐出量
を可変制御するものであり、安価であり信頼性も
高い。
しかし、油圧ポンプには必ず漏れがあり、この
漏れのために油圧ポンプを回転させても、かごは
直ちに起動しないことがある。
すなわち、第1図に示すように、時刻t0で起動
指令が出されたとすると、油圧ポンプは徐々に加
速し、時刻t1で回転速度n1に達する。しかし、油
圧ポンプの漏れのため、かごは起動しない。回転
速度がn1を越えると、漏れ量以上の油が油圧ポン
プから吐出され、かごは動き出す。このように、
漏れ量以上の多量の油が油圧ポンプと逆止弁(後
出)の間の管路に供給されるので、高い圧力が発
生し、逆止弁を急速に押し開くため、大きな起動
衝撃と振動が生じる。かごは時刻t2で一定速度に
達し、時刻t3で減速を開始して時刻t4でかごは停
止する。油圧ポンプは更に回転し続け、時刻t5
停止する。起動衝撃は主に油圧ポンプの回転速度
の増加が著しいことに起因するものであるから、
第2図に示すように、回転速度を緩やかに増加さ
せたとすると、かごは時刻t11で起動し、以後同
様に時刻t12,t13,t14,t15で、一定速度走行、減
速、かご停止及び油圧ポンプ停止の経路をたど
る。このように、回転速度を緩やかに増加させる
と、衝撃は小さくなるが起動遅れが大きくなると
共に、運転時間も長くなり、輸送能率が悪化す
る。また、下降時は逆止弁を電磁コイルの付勢に
より開かせ、油圧シリンダからの圧油を油タンク
へ戻すようにしているが、このとき逆止弁と油圧
ポンプ間の管路には油がなく、また油圧ポンプも
この流量を阻止する力を持たない。そのため、油
圧シリンダからの油が急激に管路を通じて油タン
クへ戻され、これが起動衝撃となりかごの乗心地
を悪くする。
〔発明の概要〕
この発明は上記不具合を改良するもので、かご
の重量が油に与える圧力と、油圧ポンプを通過す
る油の温度を検出し、これと油圧ポンプの持つ漏
れ係数とから油圧ポンプの漏れ量を演算し、この
漏れ量又はこれに対応する信号を電動機の回転速
度により補正して補正バイアスパターン信号を発
生させ、この補正バイアスパターン信号とこれに
続く走行パターン信号をそれぞれパターン信号と
して電動機を制御することにより、急激な流量及
び圧力の変化を抑え、かごを円滑に起動できるよ
うにした油圧エレベータの制御装置を提供するこ
とを目的とする。
〔発明の実施例〕
第3図〜第8図はこの発明の一実施例を示す図
である。
図中、1はエレベータ昇降路、2は昇降路1の
底部に埋設された油圧シリンダ、3は油圧シリン
ダ2に充てんされた圧油、4は圧油3により昇降
するプランジヤ、5はプランジヤ4の頂部に設置
されたかご、6はかご5に装着されたカム、7は
昇降路1に設置されたカム6と係合すると減速指
令信号7aを発する減速指令スイツチ、8は同じ
く停止指令信号8aを発する停止指令スイツチ、
9は階床、10は後出する管路11Bに接続され
かご5の重量が油に与える圧力(以下かご圧力と
いう)を検出し圧力信号10aを発する圧力検出
器、11は常時逆止弁として機能し電磁コイル1
1Aが付勢されると切り換えられて逆方向にも導
通させる電磁切換弁、11Bは電磁切換弁11と
油圧シリンダ2の間に接続され圧油を送受する管
路、12は可逆回転し管路12Aを介して電磁切
換弁11との間で圧油を送受する油圧ポンプ、1
3は油圧ポンプ12を駆動する三相誘導電動機、
14は電動機13に直結されその回転速度を検出
して速度信号14aを発生する速度検出器、15
は管路15Aを介して油圧ポンプ12との間で油
を送受する油タンク、16は油タンク15内に設
けられ油温を検出して油温信号16aを発する油
温検出器、R,S,Tは三相交流電源、21は三
相交流を直流に変換する整流回路、22は整流回
路21の直流出力を平滑する平滑コンデンサ、2
3は直流入力をトランジスタとダイオードからな
る回路でパルス幅制御して可変電圧・可変周波数
の三相交流に変換するインバータ、24は交流電
源R,S,Tとインバータ23の直流側の間に接
続され直流回生電力を交流に変換して交流電源
R,S,Tに返還する回生用インバータ、25は
圧力信号10a、油温信号16a、速度信号14
a、減速指令信号7a、停止指令信号8a、後出
する戸閉完了信号44及び起動指令が出てから停
止指令が出るまで閉成する運転用電磁接触器接点
30dによつて発生される運転信号30daを入
力してインバータ23のトランジスタを制御する
制御信号25aを発する速度制御装置、30a〜
30cはインバータ23と電動機13の間に挿入
され接点30dと同様に動作する運転用電磁接触
器接点、40は運転信号30daが入力されると
所定時間遅れて(第6図の時間t20−t21間)出力
を発する遅延回路、41Uは遅延回路40の出力
と減速指令信号7a及び停止指令信号8aを入力
して上昇時の加速、高速の一定速、減速及び低速
の一定速を指令する上昇走行パターン信号41
Uaを発生する上昇走行パターン発生回路、41
Dは同じく下降走行パターン信号41Daを発生
する下降走行パターン発生回路、41UAは上昇
運転期間中閉成する上昇用リレー接点、41DA
は下降運転期間中閉成する下降用リレー接点、4
2は漏れ係数補正回路、42Aは油圧ポンプ12
の持つ漏れ係数の基準値が記憶又は設定されてい
る基準漏れ係数値、42Bはスイツチ群からなり
実際の油圧ポンプ12の漏れ係数に対応するよう
な倍数に応じて開閉される倍数設定スイツチ、4
2Cは入力に相当する倍数を出力する倍数選択回
路、42Dは例えば基準漏れ係数値42Aと倍数
選択回路42Cの出力を乗算して油圧ポンプ12
に見合つた漏れ係数値に応じた漏れ係数値信号4
2aを発する倍数回路、43は圧力信号10aと
油温信号16aと漏れ係数値信号42aを入力し
後出する式の演算を行い油圧ポンプ12からの
漏れ量に相当する漏れ量信号43aを出力する演
算回路、44はかご5の出入口を開閉するかご戸
が閉じると「H」となる戸閉完了信号、45は戸
閉完了信号44が「H」になると若干時間遅れて
出力が「H」となる遅延回路、46は遅延回路4
5の出力が「H」のとき漏れ量信号43aを保持
し遅延回路45の出力が「L」になると漏れ量信
号43aをそのまま出力する保持回路、47は停
止指令信号8aが入力されると一定時間遅れて
(第6図の時間t23−t25間)出力を発する遅延回
路、48は補正バイアスパターン発生回路、48
Aは保持回路46の出力を速度信号14aに応じ
て補正する補正演算回路、48Bは運転信号30
daが入力されると補正演算回路48Aの出力を
入力しそのときの油圧ポンプ12の漏れ量相当分
の回転速度で回転させるように出力を発生し、遅
延回路47の出力が入力されると、後述する回転
速度による補正を行いながら徐々に減少して零に
なる補正バイアスパターン信号48aを発するバ
イアスパターン発生回路、49は上昇又は下降走
行パターン信号41Ua,41Daと補正バイアス
パターン信号48aを加算してパターン信号49
aを出力する加算器からなるパターン発生回路、
50は速度信号14aをパターン信号49aと同
一電圧レベルに変換する変換回路、51はパター
ン信号49aと変換回路50の出力の偏差を出力
する加算器、52は加算器51の出力を所定の増
幅度で伝達する伝達回路、53は伝達回路52の
出力と変換回路50の出力を加算して周波数指令
信号ω0を出力する加算器、54は周波数指令信
号ω0に対して、例えば直線状に変化する電圧指
令信号Vを発する関数発生回路、55は周波数指
令信号ω0と電圧指令信号Vに基づいて正弦波の
三相交流がインバータ23から出力されるように
インバータ23内のトランジスタに与える制御信
号25aを発する基準正弦波発生回路である。
次に、この実施例の動作を説明する。
今、かご5が停止していて、上昇方向に呼びが
生じたとする。圧力信号10a及び油温信号16
aは常に出力されている。また、倍数選択回路4
2Cは倍数設定スイツチ42Bにより既にセツト
され、基準漏れ係数値42Aもあらかじめ記憶又
は設定されているので、倍数回路42Dは漏れ係
数値信号42aを発している。したがつて、演算
回路43も常時動作し、漏れ量信号43aを出力
している。
すなわち、一般に油圧エレベータ用の油圧ポン
プ12はIMO形ねじポンプが使用されており、
この油圧ポンプ12の漏れ量は、ポンプ吐出圧
力、油温、ポンプ特性及びポンプ回転速度の関数
として表され、次式のように示される。
Q=f(P,E,K,n) … ここに、Q:ポンプからの漏れ量 P:ポンプ吐出部圧力 E:油温に対して変化する油のエングラ
粘度 K:ポンプ製造上のばらつきによる漏れ
係数 n:ポンプの回転速度 演算回路43は上式の内、ポンプ吐出部圧力
P、粘度E及び漏れ係数Kに関する演算を行うも
ので、かご運転時はポンプ吐出部圧力Pは圧力信
号10aに、粘度Eは油温信号16aに、漏れ係
数Kは漏れ係数値信号42aにそれぞれ対応す
る。
かご5の起動時に衝撃が生じるのは、この漏れ
量Qを補正していないためである。したがつて、
かご5が起動する前にあらかじめ起動及び走行時
のかご圧力及び油温を検出すると共に、漏れ係数
値を与え、これらから漏れ量を演算し、かご5の
起動時及び走行中における漏れ量を補正し、更に
ポンプの回転速度による漏れ量の変化を補正すれ
ば、油圧ポンプ12の吐出圧力が急激に変化する
ことはないので、起動衝撃は抑えられる。すなわ
ち、演算回路43でかご圧力、油温及び漏れ係数
の影響の項だけを演算して、油圧ポンプ12の漏
れ量を補正する値を与えた後、ポンプの回転速度
による漏れ量の変化分を補正し、いつそう正確に
油圧ポンプ12からの漏れ量を補正しようとする
ものである。これを、第5図により説明する。
第5図aは油圧ポンプ12の回転速度対漏れ変
化量を示す図で、漏れ変化量は、低速回転におい
ては回転速度の影響が大きく、高速回転ではほと
んど変わらないことを示している。高速回転時の
漏れ量をほぼ一定とし、1とすると、低速回転で
は1以上となり、起動時においてはかご圧力と油
温による演算結果よりも、実際の漏れ量は多くな
る。第5図bは補正演算回路48Aの回転速度に
よる補正曲線の一例を示すものであり、零速回転
付近(0≦n≦n1)はある値に抑え、高速回転域
(n≧n2)を直線とし、その間(n1<n<n2)を
直線として近似したものである。
さて、かご5が戸開していて乗客が乗降してい
る間、圧力信号10aは変化するので、漏れ量信
号43aも刻々変化している。
戸閉が完了して戸閉完了信号44が「H」にな
ると、若干時間遅れて遅延回路45の出力は
「H」となる。遅延回路45は戸閉完了後運転用
電磁接触器接点30a〜30dが閉成するまでの
間で短時間の遅れを持たせるもので、戸閉完了直
前の乗客の乗降等によるかご圧力変動をこの時間
で吸収させるためのものであり、これにより正確
にかご圧力が検出できる。そして、遅延回路45
の出力が「H」になると、保持回路46はその時
点での漏れ量信号43aを保持し、これを補正演
算回路48Aへ出力する。
戸閉完了すると、第6図の時刻t20で起動指令
が出て、接点30a〜30cは閉成し、電動機1
3はインバータ23に接続される。また、接点3
0dも閉成し、バイアスパターン発生回路48B
から第6図bに示す上記演算結果に基づいた補正
バイアスパターン信号48aが発生する。この信
号48aは加算器49を介してパターン信号49
aとなり、加算器51で変換回路50を介した速
度信号14aとの偏差が演算され、伝達回路52
を経由して加算器53に入力される。ここで、速
度信号14aと加算されて周波数信号ω0となり、
また関数発生回路54を介して電圧指令信号Vと
なる。これらの信号ω0,Vにより、基準正弦波
発生回路55から制御信号25aが発せられ、イ
ンバータ23のトランジスタがパルス幅制御さ
れ、インバータ23から補正バイアスパターン信
号48aに従つた低い電圧及び周波数の三相交流
が発せられ、電動機13は回転する。電動機13
が回転を始めると、速度検出器14により速度信
号14aが発せられ、保持回路46の出力は、補
正演算回路48Aで油圧ポンプ12の回転速度特
性に従うように補正された補正バイアスパターン
信号48aとなる。これで、電動機13は油圧ポ
ンプ12の漏れ量相当の低い回転速度で、かつそ
れに従つてバイアスパターン発生回路48Bの出
力を補正しながら油圧ポンプ12を駆動する。こ
のとき、補正バイアスパターン信号48aでは、
かご5が上昇することはない(第6図d)。
ここで、保持回路46の出力は第7図aのよう
に表される。第7図bは回転速度補正を行わなか
つたときのバイアスパターン発生回路48Bの出
力であり、図示のように一次遅れ系を構成してい
る。第7図cはバイアスパターン発生回路48B
の出力による油圧ポンプ12の回転速度であり、
第7図bに対し時間tx遅れて立ち上がる。ここ
で、実施例では第5図bの補正曲線により、補正
演算回路48Aで補正が行われるので、補正後の
バイアスパターン発生回路48Bの出力、すなわ
ち補正バイアスパターン信号48aは第7図dの
ようになる。これが第6図bである。すなわち、
回転速度0〜n1、n1〜n2間、保持回路46の出力
を補正に従つて大きくするものである。この場
合、補正バイアスパターン信号48aは、回転速
度がn1からn2の間で山が生じるが、これは回転速
度補正によるもので、油圧ポンプ12の実際の吐
出量は常に補正されており、かご5に振動等を与
えることはない。
時刻t21になると、遅延回路40から出力が発
せられ、上昇走行パターン発生回路41Uから第
6図aに示す上昇走行パターン信号41Uaが発
せられる。このとき、上昇用リレー接点41UA
は閉成しているので、加算器49からは第6図c
に示すパターン信号49aが出力され、上述のよ
うにしてこのパターン信号49aに従つて電動機
13の回転速度は制御される。すなわち、時刻
t21以後は油圧ポンプ12はその漏れ量以上の圧
油を送出する。油は油タンク15−管路15A−
油圧ポンプ12−管路12A−電磁切換弁11−
管路11B−油圧シリンダ2の経路で、油圧シリ
ンダ2に送られ、この油量に見合つた分だけかご
5は上昇される。油圧ポンプ12は加速され、や
がて一定速度に達する。時刻t22において、かご
5が呼びのある階の手前所定距離の点に達する
と、カム6が減速指令スイツチ7と係合し、減速
指令信号7aが発せられる。これで、上昇走行パ
ターン信号41Uaは漸減し、やがて一定値を出
力するようになる。かご5はこれに従つて低速度
で上昇を続け、時刻t23でカム6が停止指令スイ
ツチ8と係合して停止指令信号8aが発せられる
と、上昇走行パターン信号41Uaは更に減少し、
時刻t24で零となる。一方、補正バイアスパター
ン信号48aは遅延回路47の出力が一定時間後
の時刻t25で切られるので、時刻t26で零となる。
そして、かご5は第6図dに示す速度で走行し、
油圧ポンプ12の油量が漏れ量相当分よりも少な
くなる時刻t24で停止する。
この間、保持回路46の出力は、戸閉完了時に
保持した値となつているが、かご5が停止して戸
が開き、戸閉完了信号44が「L」になると、信
号保持状態は解除され、漏れ量信号43aを直接
出力するが、遅延回路47が出力を発しているの
で補正バイアスパターン信号48aは発生されな
い。
次に、下降運転について説明する。
今、かご5が停止していて下降方向に呼びがあ
ると、上昇時と同様戸閉完了信号44が「H」に
なり、遅延回路45の出力が「H」になると、そ
のときの演算結果が保持回路46で保持され、補
正演算回路48Aを介してバイアスパターン発生
回路48Bに一定値を与える。第8図の時刻t30
において起動条件が成立すると、上昇時と同様に
補正バイアスパターン信号48aが発せられ、こ
れにより電動機13の回転速度が制御され、油圧
ポンプ12は駆動されて、漏れ量を補正すると共
に管路15Aに油を供給する。また、電磁切換弁
11の電磁コイル11Aも付勢されるが、動作遅
れがあるため、徐々に管路12Aと管路11Bは
連通して行く。
時刻t31で遅延回路40から出力が発せられ、
下降走行パターン発生回路41Dから第8図aに
示す下降走行パターン信号41Daが発せられる。
このため、補正バイアスパターン信号48aは回
転速度により補正され、第7図bのように発せら
れるので、加算器49からは第8図cに示すパタ
ーン信号49aが出力される。かご5は第8図d
のように運転される。電動機13はパターン信号
49aによつて制御されて、時刻t31を過ぎると
徐々に減速し始める。この減速に伴つて油は油圧
シリンダ2から油タンク15へ流入する。電動機
13は時刻Z1で停止した後逆転し、やがて一定速
となる。時刻t32で減速指令信号7aが出力され
ると減速を開始し、時刻Z2で停止する。時刻Z1
ら時刻Z2間では、電動機13は油圧ポンプ12に
よつて駆動されるので、誘導発電機として作用
し、回生電力を回生用インバータ24を介して交
流電源R,S,Tへ返還する。時刻Z2以降は電動
機13は再び正回転をする。時刻t33で停止指令
信号8aが発せられると、電磁切換弁11の電磁
コイル11Aは消勢され、電磁切換弁11は復帰
して油圧シリンダ2からの圧油の流出は徐々に阻
止され、かご5を停止させる。
一方、下降走行パターン信号41Daも時刻t33
で減少し始め、時刻t34で零となる。また、補正
バイアスパターン信号48aは、遅延回路47の
出力が一定時間後の時刻t35で切られるので、時
刻t36で零となる。したがつて、パターン信号4
9aは時刻t36で零となる。電動機13はこのパ
ターン信号49aによつて制御されて、油圧ポン
プ12を駆動する。
このようにして、かご5の起動に先立つてかご
圧力及び油温を検出し、また油圧ポンプ12の持
つ漏れ係数をあらかじめ記憶又は設定し、これら
から漏れ量を演算しかつこれを保持させ、この値
によりバイアスパターン信号を発生させ、電動機
13を低速度で運転させている。更に、回転速度
による漏れ特性を補正し、油圧ポンプ12の持つ
漏れ量を補うことにより、補正バイアスパターン
信号48aを発生させ、これによつて電動機13
を起動させるようにしている。
したがつて、上昇時は油圧ポンプ12から急激
に油が吐出されることを阻止し、下降時は油の急
激な流れを抑えるので、振動を発生することな
く、かご5を円滑に起動させることができる。ま
た、戸閉完了時の圧力信号10a及び油温信号1
6aによる演算値を、走行停止後戸開するまで保
持するようすると共に、回転速度による油圧ポン
プ12の漏れ量の変化を補正するようにしたの
で、走行中油圧ポンプ12からの漏れ量が早く、
かつ正確に補正でき、かご5の速度を一定に保つ
ことが可能となり、低速走行時間の短縮又は省
略、及び着床精度の向上を図ることができる。ま
た、漏れ係数値については、倍数設定スイツチ4
2Bにより調整でき、経年変化による油圧ポンプ
12の漏れ係数変化を補正できる。更に、使用す
る油圧ポンプ12の漏れ係数値はあらかじめ分か
つているので、工場においてその値を調整でき、
据付現地での調整作業はほとんど不要となる。ま
た、漏れ補正値は、漏れ量相当値であることが望
ましいが、走行パターン信号41Ua,41Da発
生までの遅延時間を短くすれば、若干補正量が多
くても衝撃は少なくて済む。
実施例では、起動に先立つ補正バイアスパター
ン信号48aと、走行パターン信号41Ua,4
1Daを加算するようにしたが、他のパターン信
号に切り換えるようにしてもよい。
また、走行パターン信号41Ua,41Daを、
回転速度によつて補正することはしていない。こ
れは、一般に油圧ポンプ12では低速回転での回
転速度による漏れ量変化が大きく、起動、停止時
以外では油圧エレベータの性能への影響が比較的
少ないためである。しかし、更に精度を要求する
ならば、走行パターン信号41Ua,41Daにつ
いても補正をすることができる。
第9図はこの発明の他の実施例を示す。
この実施例は第4図の補正バイアスパターン発
生回路48の構成が異なつている。すなわち、補
正演算回路48Aの位置をバイアスパターン発生
回路48Bの入力側から出力側に置き換えたもの
で、バイアスパターン発生回路48Bには停止指
令信号8aが入力され、補正演算回路48Aには
速度信号14aが遅延回路47を介して入力され
ている。上記以外は第4図と同様である。
この実施例では、補正演算回路48Aの出力が
回転速度分の補正された補正バイアスパターン信
号48aとなる。この実施例の動作は、第4図の
動作から容易に了解されるので、詳細な説明は省
略する。
なお、上記実施例の油圧ポンプを駆動する電動
機13は誘導電動機に限ることなく、パターン信
号に従つて可変速制御される電動機であれば、十
分所期の目的を達成することができる。
〔発明の効果〕
以上述べたとおりこの発明では、油圧エレベー
タのかごの重量が油に与える圧力と、油圧ポンプ
を通過する油の温度を検出し、これと油圧ポンプ
の持つ漏れ係数とから油圧ポンプの漏れ量を演算
し、この漏れ量又はこれに対応する信号を電動機
の回転速度により補正して補正バイアスパターン
信号を発生させ、この補正バイアスパターン信号
とこれに続く走行パターン信号をそれぞれパター
ン信号として電動機を制御するようにしたので、
急激な流量及び圧力変化を抑え、かごを円滑に起
動させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は従来の油圧エレベータの制
御装置の動作説明図、第3図〜第8図はこの発明
による油圧エレベータの制御装置の一実施例を示
す図で、第3図は全体構成図、第4図は第3図の
速度制御装置のブロツク回路図、第5図は第3図
の油圧ポンプの漏れ変化量の説明図、第6図は上
昇運転の動作説明図、第7図は第4図の補正演算
回路の説明図、第8図は下降運転の動作説明図、
第9図はこの発明の他の実施例を示す速度制御装
置のブロツク回路図である。 図中、2は油圧シリンダ、5はかご、10は圧
力検出器、12は油圧ポンプ、133は三相誘導
電動機、14は速度検出器、16は油温検出器、
41Uは上昇走行パターン発生回路、41Dは下
降走行パターン発生回路、42は漏れ係数補正回
路、43は演算回路、48は補正バイアスパター
ン発生回路、49はパターン発生回路である。な
お、図中同一符号は同一又は相当部分を示す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 パターン信号に従つて電動機を制御し、この
    電動機によつて油圧ポンプを駆動してかごを走行
    させるようにしたものにおいて、走行パターン信
    号を発する走行パターン発生回路、上記かごの重
    量が油に与える圧力を検出する圧力検出器、上記
    油圧ポンプを通過する油の温度を検出する油温検
    出器、上記油圧ポンプの持つ漏れ係数に応じた出
    力を発する漏れ係数補正回路、上記圧力検出器、
    油温検出器及び漏れ係数補正回路の出力を演算し
    て上記油圧ポンプの漏れ量に対応する出力を発す
    る演算回路、上記電動機の回転速度を検出する速
    度検出器、上記演算回路の出力又はこれに対応す
    る信号を上記速度検出器の出力により補正してこ
    れを補正バイアスパターン信号として発する補正
    バイアスパターン発生回路、並びに上記補正バイ
    アスパターン信号を上記パターン信号として発し
    した後上記走行パターン信号を上記パターン信号
    として発するパターン発生回路を備えたことを特
    徴とする油圧エレベータの制御装置。
JP59174563A 1984-08-22 1984-08-22 油圧エレベ−タの制御装置 Granted JPS6155075A (ja)

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