JP3141254B2 - 油圧エレベータの制御装置 - Google Patents

油圧エレベータの制御装置

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JP3141254B2
JP3141254B2 JP04006063A JP606392A JP3141254B2 JP 3141254 B2 JP3141254 B2 JP 3141254B2 JP 04006063 A JP04006063 A JP 04006063A JP 606392 A JP606392 A JP 606392A JP 3141254 B2 JP3141254 B2 JP 3141254B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、油圧エレベータの制御
装置、特に油圧エレベータの据付、保守の調整、動作確
認に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の油圧エレベータの油圧制御方式に
は、流量制御弁による方式、ポンプ制御方式があった
が、近年半導体の技術進歩に伴い、電圧、周波数を変化
させて誘導電動機を広い範囲にわたって回転数制御する
方式が考えられており、かかる制御方式を用いた油圧エ
レベータの制御装置が、例えば特開平3−120178
号公報に開示されている。この油圧エレベータの制御装
置はエレベータのかご昇降時に所定のパターンに従った
速度信号を出力して電動機の回転数制御を行うパターン
発生手段と、電動機に連結して駆動される油圧ポンプ
と、かごに結合され昇降路に沿って張設されたロープに
よるかご速度及び位置を検出するかご速度及び位置検出
手段と、電動機の回転速度及び回転角の検出手段とを設
け、かご速度及び位置を制御系に帰還させることによ
り、かご位置に対応した応答性が優れた制御を行い、高
精度で安定したエレベータの制御を達成するものであ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】油圧エレベータで安全
確保のために油圧ポンプの圧力を一定に保つリリーフ弁
が設けられているものでは、エレベータの据付、保守時
に油圧ポンプ即ち電動機を定格回転で制御してリリーフ
弁のリリーフ圧の確認調整をする必要があるが、上記の
ような従来の油圧エレベータの制御据付では、かご速度
及び位置を制御系に帰還させるようにしているため、電
動機を定格回転で運転できないためにリリーフ圧の確認
調整ができないという問題があった。
【0004】また、据付時に昇降路にあるスイッチ等の
取付、位置点調整をする場合、かごを低速運転する必要
があるが、まだかご速度及び位置検出手段が取り付けら
れていない状態でかご速度等の帰還制御をすると、速度
指令値に対して実際のかご速度が検出されず、かご速度
が零と検出されたと同じ状態となってその分速度指令値
が高くなり、かごが異常な速度で移動して低速運転、高
速運転という正常な運転ができないため、据付時に昇降
路にあるスイッチ等の取付、位置点調整ができないとい
う問題があった。
【0005】かかる問題を解決するために電動機を定格
回転或いは、低速回転で運転を行わせるには外部からイ
ンバータを介さず直接これらの運転ができる電源を供給
する電源装置を別に用意しなければならないという新た
な問題を生じさせていた。
【0006】本発明は上記のような問題点を解決するた
めになされたもので、従来装置を大幅に変更することな
く、油圧エレベータの据付調整を行なうことができる油
圧エレベータの制御装置を得ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る油圧エレベ
ータの制御装置は、エレベータのかご昇降時に所定のパ
ターンに従った速度信号を出力するパターン発生手段
と、パターン発生手段の速度信号に基づきインバータの
駆動信号を作成するインバータ駆動信号発生回路と、イ
ンバータ駆動信号発生回路の駆動信号によって駆動され
たインバータのインバータ出力に基づき回転させられる
電動機と、電動機に連結して駆動される油圧ポンプと、
油圧ポンプよりの作動油が送給管を介して圧送され、か
ごを支持する油圧シリンダと、かごのかご速度及び位置
検出を行うかご速度及び位置検出手段と、かご速度及び
位置検出手段の検出信号とパターン発生手段の速度信号
に基づいて帰還信号を演算する帰還信号演算手段と、帰
還信号演算手段とインバータ駆動信号発生回路とを結ぶ
帰還信号路に設けられた手動操作によって開閉される据
付、保守運転スイッチとを備え、かごを停止した状態で
電動機を回転する時に上記据付、保守運転スイッチを操
作して帰還信号路を開放するようにしたものである。
【0008】また、本発明に係るもう1つの油圧エレベ
ータの制御装置は、エレベータのかご昇降時に所定のパ
ターンに従った速度信号を出力するパターン発生手段
と、パターン発生手段の速度信号に基づきインバータの
駆動信号を作成するインバータ駆動信号発生回路と、イ
ンバータ駆動信号発生回路の駆動信号によって駆動され
たインバータのインバータ出力に基づき回転させられる
電動機と、電動機に連結して駆動される油圧ポンプと、
油圧ポンプよりの作動油が送給管を介して圧送され、か
ごを支持する油圧シリンダと、送給管に設けられ、その
管路を手動操作によって閉じるストップバルブと、送給
管における油圧ポンプとストップバルブの間に位置する
管路に設けられ、油圧ポンプの圧送圧力が所定値以上に
ならないようにするリリーフ弁と、かごのかご速度及び
位置検出を行うかご速度及び位置検出手段と、かご速度
及び位置検出手段の検出信号とパターン発生手段の速度
信号とに基づいて帰還信号を演算する帰還信号演算手段
と、帰還信号演算手段とインバータ駆動信号発生回路と
を結ぶ帰還信号路に設けられた手動操作によって開閉さ
れる据付、保守運転スイッチとを備え、上記ストップバ
ルブを操作して送給管を閉鎖した時に上記据付、保守運
転スイッチを操作して帰還信号路を開放するようにした
ものである。
【0009】
【作用】本発明においては、かご速度及び位置検出手段
の検出信号とパターン発生手段の速度信号に基づいて帰
還信号を演算する帰還信号演算手段と速度信号に基づき
電動機を駆動するインバータの駆動信号を作成するイン
バータ駆動信号発生回路とを結ぶ帰還信号路に手動操作
によって開閉される据付、保守運転スイッチを設け、か
ごが停止した状態で電動機を回転する時に該据付、保守
運転スイッチを操作して帰還信号路を開放することによ
り、かごを停止したままでパターン発生手段の速度信号
に基づいて電動機を定格又は低速回転でき、据付、保守
調整時にリリーフ弁のリリーフ圧の確認調整をすること
ができ、しかも帰還信号が帰還されない状態であるた
め、かご速度及び位置検出手段が設けられていない場合
であってもリリーフ弁のリリーフ圧の確認調整が可能と
なる。
【0010】また、電動機に連結して駆動される油圧ポ
ンプとかごを支持する油圧シリンダを結ぶ送給管にその
管路を手動操作によって閉じるストップバルブを設け、
その送給管における油圧ポンプとストップバルブの間に
位置する管路に油圧ポンプの圧送圧力が所定値以上にな
らないようにするリリーフ弁を設け、さらにかご速度及
び位置検出手段の検出信号とパターン発生手段の速度信
号に基づいて帰還信号を演算する帰還信号演算手段と速
度信号に基づき電動機を駆動するインバータの駆動信号
を作成するインバータ駆動信号発生回路とを結ぶ帰還信
号路に手動操作によって開閉される据付、保守運転スイ
ッチを設け、ストップバルブを操作して送給管を閉鎖し
た時に据付、保守運転スイッチを操作して帰還信号路を
開放することにより、かごを停止したままでパターン発
生手段の速度信号に基づいて電動機を定格又は低速回転
で運転でき、据付、保守調整時にリリーフ弁のリリーフ
圧の確認調整をすることができ、しかも帰還信号が帰還
されない状態であるため、かご速度及び位置検出手段が
設けられていない場合であってもリリーフ弁のリリーフ
圧の確認調整が可能となる。
【0011】
【実施例】図1は本発明の一実施例を示す全体構成図、
図2は同実施例の速度制御装置の構成を示すブロック
図、図3は同実施例の呼び登録装置の構成を示すブロッ
ク図である。
【0012】図1において、1はエレベータの昇降路、
2は昇降路1のピットに埋設された油圧シリンダ、3は
この油圧シリンダ2内に充填された作動油、4は作動油
3に支持されたプランジャ、5はプランジャ4の頂部に
取り付けられたかご、5aはかご床、6はかご床5aの
下部に取り付けられた負荷検出装置、7は乗場床、8は
かご5と連結したロープ8bを介して昇降路1に設けら
れたかご速度検出装置で、8aはその出力信号である。
【0013】11は常時は逆止弁として機能し、励磁コ
イル11bが付勢されることにより切り換えられて、逆
方向にも連通させる電磁切換弁、11aは油圧シリンダ
2と電磁切換弁11との間に接続されて圧油を送給する
送給管、12は可逆回転し、管12aを介して電磁切換
弁11との間で圧油を送受する油圧ポンプ、13は油圧
ポンプ12を駆動する三相誘導電動機(以下、電動機と
いう)、14は電動機13の回転角及び回転数を検出す
るロータリエンコーダの電動機回転数検出装置、15は
管15aを介して油圧ポンプ12へ圧油を送受する油タ
ンク、16は油タンク15の油温を検出する油温検出装
置、17は常時は送給管11aを連通状態とし、据付、
保守員が手動操作すると閉じるストップバルブ、18は
管12aより分岐し、油タンク15に連通する分岐回
路、19は分岐回路18に設けられたパイロット形リリ
ーフ弁である。
【0014】R.S.Tは三相交流電源、21は三相交
流を直流に変換する整流回路、22はこの直流を平滑す
るコンデンサ、23は直流をパルス幅制御して可変電
圧、可変周波数の三相交流を発生させるインバータ、2
4は直流を三相交流電源R.S.Tに帰還する回生用イ
ンバータ、25は負荷検出装置6の負荷信号6aと、電
動機回転数検出装置14のパルス信号14aと、油温検
出装置16の油温信号16aと、かご速度検出装置8の
かご速度信号8aと、起動指令がでるまで閉成される常
開接点30dによって発生する運転信号30daとがそ
れぞれ入力する速度制御装置で、信号25aを出力して
インバータ23を制御する。30はリレーで、インバー
タ23に駆動指令があると常開接点30a〜30cを閉
成し、電動機13をインバータ23に接続する。
【0015】図2において、9a及び10aはかご速度
信号8aを積分して得られる走行距離より逆算して減速
点、停止点でそれぞれ出力する位置信号、40は常開接
点30dが閉成してから所定時間遅れて出力を発生する
遅延回路、41U,41Dは常開接点30dが閉成する
と信号を出力し、かご5を走行させるパターンの起動を
指令する上昇走行パターン発生回路及び下降走行パター
ン発生回路で、上昇走行パターン発生回路41Uは遅延
回路40の出力によって立ち上がり、減速指令信号9a
が発せられると減少して零になるものである。なお、下
降走行パターン発生回路41Dは上昇走行パターン発生
回路41Uと昇降パターンが対称的な動作を行なう。4
1Uaは上方向運転の期間中閉成し続ける上方向接点、
41Daは下方向運転の期間中閉成し続ける下方向接点
である。
【0016】42はあらかじめ油圧ポンプ12の油漏れ
量のばらつき、負荷、油温による油漏れ量の初期設定を
行なう設定バイアスパターン回路、43は演算器で、油
温信号16a及び負荷信号6aによって作動し、演算に
より設定バイアスパターン回路42の出力を加算器44
を介して加算補正するものである。45は常開接点30
dが閉成すると、そのときの油圧ポンプ12の漏れ量相
当分の回転数で指令を出すとともに、その値を保持する
バイアスパターン発生回路で、かご速度検出装置8より
出力する信号により得られる位置検出信号(図示せず)
に基づいて停止指令信号10aが発せられると、その出
力値は零となる。46は演算器で、走行パターン発生回
路41U又は41Dの出力信号とバイアスパターン発生
回路45の出力信号45aとを加算補正するものであ
る。
【0017】47は速度信号14aをパターン信号と同
一電圧レベルにレベル変換する変換回路、48は加算器
46の出力と変換回路47の出力との差をとる減算器、
49はこの減算器48の出力を所定の増幅度で伝達する
伝達回路、50はこの伝達回路49の出力と変換回路4
7の出力とを加算して周波数指令信号ω0 を出力する加
算器、51はこの加算器50の周波数指令信号ω0 に対
して直線状の電圧指令信号Vを発する関数発生回路、5
2は周波数指令信号ω0 と電圧指令信号Vに基づいて正
弦波の三相交流がインバータ23から出力されるように
信号25aを出力する基準正弦波発生回路、53はかご
速度信号8aをパターン信号レベルに合わせる変換回
路、54は速度パターンとかご速度信号8aが変換回路
53を経た信号とを比較して差をとる減算器、55は加
算器、56は増幅器、57はパルス信号14aにより所
定の回転角度を検出する変換器で、それから出力された
信号57aが基準正弦波発生回路52に入力されること
によって電流の応答性を上昇させるベクトル制御を行
う。60は手動操作される据付、保守運転スイッチ(図
示せず)の常閉接点で、帰還信号演算手段である減算器
54とインバータ駆動信号発生回路である基準正弦波発
生回路52とを結ぶ帰還信号路に設けられ、その帰還信
号路を開閉する。
【0018】図3において、60a〜60cは図示しな
い据付、保守運転スイッチによって常閉接点60と同時
に動作する常閉接点、61は例えば特開昭60−153
76号公報に開示されたような機械室呼び発生装置で、
機械室内に設置されて各階床の呼び登録を行う。62は
かご5内に設置されたかご呼び発生装置、63は乗場に
設置された乗場呼び発生装置、64は機械室呼び発生装
置61及びかご呼び発生装置62からの呼び信号が入力
されるOR回路、65は入力する呼び信号によってかご
5の運転方向を判定する運転方向判定装置で、上昇方向
と判定されれば上昇方向リレー41Ubを励磁し、下降
方向と判定されれば下降方向リレー41Dbを励磁する
ようになっている。
【0019】上記のように構成された油圧エレベータの
制御装置においては、例えば、かご5が停止していてか
ご呼び発生装置62又は乗場呼び発生装置63より上昇
方向に呼びがあると、常閉接点60a〜60bが閉成し
ているので、運転方向判定装置65において上昇方向と
判定され、上昇方向リレー41Ubが励磁され、これの
常開接点41Uaが閉成する。次いで、戸閉完了後にか
ご5の起動指令が出されると、リレー30が励磁され、
常開接点30a〜30cが閉成して電動機13がインバ
ータ23に接続される。
【0020】また、上記リレー30の励磁により常開接
点30dが閉成してバイアスパターンが発生し、所定時
間後に遅延回路40から出力が発せられ、上昇走行パタ
ーン発生回路41Uからパターン信号が出力するので、
圧油は油タンク15、管15a、油圧ポンプ12、管1
2a、電磁切換弁11、管11aを経てシリンダ2内に
圧送され、油量に応じてかご5は上昇走行する。このと
き、昇降路1の上部に設けられたかご速度検出装置8よ
りのかご速度信号8aは図2に示すように変換回路53
を経て、減算器54における上昇パターン発生回路41
Uの信号との比較による偏差信号を出力し、この偏差信
号を増幅器56で増幅し、常閉接点60aを経て加算器
55にかご速度が帰還され、加算器55よりの出力が減
算器48、伝達回路49、加算器50及び基準正弦波発
生回路52を経て、これの出力信号25aがインバータ
23に入力してかご5の上昇方向の走行が制御される。
【0021】また、下降方向呼びがあると、運転方向判
定装置65において下降方向と判定され、下降方向リレ
ー41Dbが励磁され、これの常開接点41Daが閉成
し、かご5の起動指令により常開接点30a〜30cが
開成して、上記上昇時と同様に電動機13とインバータ
23との接続、常閉接点30dの閉成によるバイアスパ
ターンの発生、遅延回路40よりの出力が発せられる。
これにより、走行パターン発生回路41Dからパターン
信号が出力し、シリンダ2内の圧油は管11a、電磁切
換弁11、油圧ポンプ12等を経て油タンク15内に流
入してかご5が下降走行する。この下降走行時に検出し
たかご速度検出装置8よりのかご速度信号8aが、変換
回路53、減算器54、常閉接点60aを経て加算器5
5に帰還され、減算器48、基準正弦波発生回路52等
を経てインバータ23に入力し、かご5の下降方向の走
行が制御される。
【0022】以上の動作は、平常のかご運転時にかご速
度検出装置8よりのかご速度信号8aが変換され、パタ
ーン信号と比較され、常閉接点60を経てインバータ2
3に帰還されてかご5の走行が制御される場合である。
【0023】次に、据付、保守時に保守員がエレベータ
の調整をする場合について説明する。まず、リリーフ弁
19の動作確認をする場合には、ストップバルブ17を
手動操作で閉止し、油圧ポンプ12と油圧シリンダ2と
を結ぶ送給管11aの圧油の管路を断つ。しかる後に、
据付、保守運転スイッチを入れ、機械室呼び発生装置6
1にて上昇方向呼びを登録すると、上昇方向リレー41
Ubが励磁される。この時、据付、保守運転スイッチの
常閉接点60a〜60cは開放されているので、かご内
呼びや、乗場呼びの登録釦を押してかご呼び発生装置6
2や乗場呼び発生装置62が動作してもこれらの呼びが
登録されることはなく、また間違って機械室呼び発生装
置61にて下降方向の呼びが登録されても下降走行パタ
ーンが出力されることはない。
【0024】以下、通常の上昇方向運転と同様に上昇走
行パターン発生回路41Uからパターン信号が出力し、
油圧ポンプ12が駆動される。ここで、ストップバルブ
17によって管11aが閉ざされているため、油圧ポン
プ12から圧送された圧油の圧力がリリーフ弁19のバ
ネ定数で設定された圧力を越えると、その圧油は管1
8、リリーフ弁19を通過して油タンク15に還流され
る。この場合、据付、保守運転スイッチが入っていて常
閉接点60は開放させられているので、かご5が停止し
ており、かご速度検出装置8のかご速度が零の信号8a
がインバータ23に帰還されず、電動機13即ち油圧ポ
ンプ12をパターン発生手段の速度信号に基づいて定格
回転で運転することができ、リリーフ弁19のリリーフ
圧の確認調整をすることができる。また、かご速度検出
装置8のかご速度信号8aがインバータ23に帰還され
ないために、かご速度検出装置8が昇降路1に設けられ
ていないときでもリリーフ弁19のリリーフ圧の確認調
整が可能となる。
【0025】次に、据付時にスイッチ等の取付、位置点
調整のためにかごを低速運転することが必要な場合に
も、据付、保守運転スイッチが入っていて常閉接点60
は開放されており、かご速度検出装置8のかご速度信号
8aがインバータ23に帰還されないため、パターン発
生手段の速度信号に基づいて電動機13が回転させら
れ、電動機13を定格回転で運転できると共に低速回転
で運転することができる。
【0026】
【発明の効果】本発明は以上説明したとおり、かご速度
及び位置検出手段の検出信号とパターン発生手段の速度
信号に基づいて帰還信号を演算する帰還信号演算手段と
速度信号に基づき電動機を駆動するインバータの駆動信
号を作成するインバータ駆動信号発生回路とを結ぶ帰還
信号路に手動操作によって開閉される据付、保守運転ス
イッチを設け、かごが停止した状態で電動機を回転する
時に該据付、保守運転スイッチを操作して帰還信号路を
開放することにより、かごを停止したままでパターン発
生手段の速度信号に基づいて電動機を定格又は低速回転
でき、据付、保守調整時にリリーフ弁のリリーフ圧の確
認調整をすることができ、しかも帰還信号が帰還されな
い状態であるため、かご速度及び位置検出手段が設けら
れていない場合であってもリリーフ弁のリリーフ圧の確
認調整ができるという効果を有する。
【0027】また、電動機に連結して駆動される油圧ポ
ンプとかごを支持する油圧シリンダを結ぶ送給管にその
管路を手動操作によって閉じるストップバルブを設け、
その送給管における油圧ポンプとストップバルブの間に
位置する管路に油圧ポンプの圧送圧力が所定値以上にな
らないようにするリリーフ弁を設け、さらにかご速度及
び位置検出手段の検出信号とパターン発生手段の速度信
号に基づいて帰還信号を演算する帰還信号演算手段と速
度信号に基づき電動機を駆動するインバータの駆動信号
を作成するインバータ駆動信号発生回路とを結ぶ帰還信
号路に手動操作によって開閉される据付、保守運転スイ
ッチを設け、ストップバルブを操作して送給管を閉鎖し
た時に据付、保守運転スイッチを操作して帰還信号路を
開放することにより、かごを停止したままでパターン発
生手段の速度信号に基づいて電動機を定格又は低速回転
で運転でき、据付、保守調整時にリリーフ弁のリリーフ
圧の確認調整をすることができ、しかも帰還信号が帰還
されない状態であるため、かご速度及び位置検出手段が
設けられていない場合であってもリリーフ弁のリリーフ
圧の確認調整ができるという効果を有する。
【0028】更に、電動機を定格回転で運転するように
したり、低速回転で運転を行わせるのに、簡単な構成
で、別に新たな電源供給装置を用意することなく、安価
に行えるという効果も有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す全体構成図である。
【図2】同実施例の速度制御装置の構成を示すブロック
図である。
【図3】同実施例の呼び登録装置の構成を示すブロック
図である。
【符号の説明】
2 油圧シリンダ 3 作動油 5 かご 8 かご速度検出装置 8a かご速度信号 11a 送給管 12 油圧ポンプ 13 電動機 23 インバータ 41U 上昇走行パターン発生回路 41D 下降走行パターン発生回路 52 基準正弦波発生回路(インバータ駆動信号発生回
路) 54 減算器(帰還信号演算手段) 60 据付、保守運転スイッチの常閉接点

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エレベータのかご昇降時に所定のパター
    ンに従った速度信号を出力するパターン発生手段と、パ
    ターン発生手段の速度信号に基づきインバータの駆動信
    号を作成するインバータ駆動信号発生回路と、インバー
    タ駆動信号発生回路の駆動信号によって駆動されたイン
    バータのインバータ出力に基づき回転させられる電動機
    と、電動機に連結して駆動される油圧ポンプと、油圧ポ
    ンプよりの作動油が送給管を介して圧送され、かごを支
    持する油圧シリンダと、かごのかご速度及び位置検出を
    行うかご速度及び位置検出手段と、かご速度及び位置検
    出手段の検出信号とパターン発生手段の速度信号に基づ
    いて帰還信号を演算する帰還信号演算手段と、帰還信号
    演算手段とインバータ駆動信号発生回路とを結ぶ帰還信
    号路に設けられた手動操作によって開閉される据付、保
    守運転スイッチとを備え、かごを停止した状態で電動機
    を回転する時に上記据付、保守運転スイッチを操作して
    帰還信号路を開放することを特徴とする油圧エレベータ
    の制御装置。
  2. 【請求項2】 エレベータのかご昇降時に所定のパター
    ンに従った速度信号を出力するパターン発生手段と、パ
    ターン発生手段の速度信号に基づきインバータの駆動信
    号を作成するインバータ駆動信号発生回路と、インバー
    タ駆動信号発生回路の駆動信号によって駆動されたイン
    バータのインバータ出力に基づき回転させられる電動機
    と、電動機に連結して駆動される油圧ポンプと、油圧ポ
    ンプよりの作動油が送給管を介して圧送され、かごを支
    持する油圧シリンダと、送給管に設けられ、その管路を
    手動操作によって閉じるストップバルブと、送給管にお
    ける油圧ポンプとストップバルブの間に位置する管路に
    設けられ、油圧ポンプの圧送圧力が所定値以上にならな
    いようにするリリーフ弁と、かごのかご速度及び位置検
    出を行うかご速度及び位置検出手段と、かご速度及び位
    置検出手段の検出信号とパターン発生手段の速度信号と
    に基づいて帰還信号を演算する帰還信号演算手段と、帰
    還信号演算手段とインバータ駆動信号発生回路とを結ぶ
    帰還信号路に設けられた手動操作によって開閉される据
    付、保守運転スイッチとを備え、上記ストップバルブを
    操作して送給管を閉鎖した時に上記据付、保守運転スイ
    ッチを操作して帰還信号路を開放することを特徴とする
    油圧エレベータの制御装置。
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