JPH0222013A - 押形工具製作用マスターの製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 発明の背景、発明の分野 本発明はシート又はウェブを連続的に押形する分野に関
しており、特に、連続したプラスチックウェブないし同
様のものへ、再帰反射性のシートを製造する際に有用な
相互に直交する３つの面からなる、いわゆるキューブコ
ーナの非常に精密なパターンを押形するための、大寸法
で可撓性があり通常は円筒状の押形工具を製作するため
の方法と装置に関している。

先行技術の説明 再帰反射性のシートを製作するのに現在利用されている
いくつかの技術は、円筒ドラム上でキュブコーナを成形
して、次に第２の材料を付加することを含んでおり、こ
うしてキューブコーナ要素は別のバックアップ材料に接
着される（例えば、ローランドの米国特許第３．９３５
．３５９号）キューブコーナ型のシート材料を、一連の
機械加工板とモールドを用いて押形することが提案され
た。ウェブ材料はプレスを−押しして押形され、更にプ
レス操作をするために次のステジョンに割出しされる（
ローランドの米国特許第４．２４４．６８３号）。この
方法は連続したストリップ材料上に操作するのであるが
、その性質上順次行うものであり、このような方法に特
有な経済的、製造上の欠点全てを有する。その上、経済
的に実行てきるためには、製造するフィルムないしシト
の幅は例えば４８インチであるが、これは太きなモール
ド操作能力を必要とし、このようなことはローランドの
米国特許第４，２４４，６８３号の構造と方法では考え
られていない。

小さくて固い円筒状のロールも、シーＩ・材料のウェブ
に一般の連続押形をするのに入手可能であるが、キュー
ブコーナ要素を複製するのに必要な光学精度は非常に高
いために、この技術は連ｉ２シートを製造するのに用い
られて来なかっな。

また、バッセイ等の米国特許第３．９６６、３８３号に
示されているように、サーモプラスチックないし他の材
料に非光学的な臨界的パターンを押形するなめに、連続
したベルト型の押形工具が公開されな６また、キューブ
コーナ反射体技術においては、モールド要素を作るのに
電鋳製造された工具を用いることは周知である。しかし
なから、典型的な反射性領域によっておおわれる領域は
比較的小さいため、その「マスター」ないしピンから電
鋳製造された部分を分離することは容易となる。太きな
シート領域を押形するのに必要な工具を製作するために
は、より大きくより長いマスター群を組み合わせること
が可能であろうが、微小な継ぎ目が接続線に見られる。

最終的な工具におけるこの維ぎ目は応力発生部、鋳ばり
を作り、組み合わせな工具に疲労が起きやすい領域を残
すことになる。

本発明によれは、「鋳はりＩないし継ぎ目を除き、次に
円筒状マザーを作り、工具マザーの内側て電鋳製造をす
る。その際出合う間顕は、オス面とメス面か非常に正確
にしかしし一ノかつと嵌合しているなめ、工具マザーか
ら円筒状の電鋳製造した工具を取り外すことである。本
発明は、電鋳製造法によって円筒状の押形工具を製作す
るための技術と装置、それに出来上がった工具を円筒状
工具マザーから分離する方法を開示する。

発明の概要 本発明は、プラスデックないし他の適当な材料のウェブ
」二に、非常に高精度に作ることを要する高精度キュー
ブコーナないし他の型のパターンを連続的に押形するた
めの、大寸法て可撓性のある通常は円筒状の押形工具を
製作する方法と装置を提供することによって、従来技術
の押形工具に関して述べた欠点を克服する。

１つ以上の高精度の光学的品質のマスター要素を適当な
基板にカットする。各マスターは精密なパターンから成
る。このパターンは特に開示した実施例においては、他
の２つの軸に対して１２０６の角度をなしている３本の
軸にそって基板に平行溝列を切った時に形成される四面
体ないし類似の形態をしている。各マスター要素は、三
角形、矩形、四角形、六角形等の幾何学的形状の一連の
辺を有していて、マスターを相互に隣接した関係で並べ
た時にその間に何らの間隙も生じないようになっている
。マスター（又はマスターのコピー）は群に組み合わさ
れて取付は具の中で所望のパターンにされ、この群から
電鋳製造した細片が作られる。電鋳による細片は薄く可
撓性があり、適切な支持体と共に、直接押形ないし押圧
成形工具として使用できるが、ローランドの米国特許第
４、２４４．６８３号に記載されている順次押形する型
のように非連続的な方法で使用するものである。

別法として、単一のマスターから多数の電鋳コピーを作
り、これらのコピーを取付は具の中で所望群に組み合わ
せ、これから電鋳製造した細片を作る。この電鋳による
細片は押形工具として使用てき、また押圧成形において
も使用できる。連続シー１へ材料を経済的に提供するた
めに、複数のモルト金型を割出しすることなく、サーモ
プラスチック基板を連続的に押形することが望ましい。

これを実行するための方法と装置が共願である米国特許
出願第０６／４３０８６０号に記載されている。

この装置は本発明によって作られた形式の工具を用いて
も良く、その場合工具のパターンは少なくとも幅か４８
インチであり、全周が１１５インチである。

キューブコーナ・シートを作る時には、高い光学的品質
のマスターが必要であり、そのために−辺が例えば５イ
ンチの比較的小さいマスターしか作ることができない。

したがって、幅の広いウェブを押形するのに十分な寸法
の押形工具を、マスターの電鋳コピーがら作った電鋳か
ら、又は線引き加工したマスターのコピーの電鋳コピー
から、製作するなめには、所望の寸法の工具が得られる
までコピーを複製して拡大する必要がある。

したがって、工具マスターの精度を確保するなめの新規
な技術を含んでいる改良された押形工具を製作すること
が、本発明の１つの目的である。

幅の広いウェブ材料を連続的に押形するのに十分な大き
さの押形工具を製作することが、本発明の他の目的であ
る。

大寸法で、可撓性があり、通常は円筒状の押形工具を製
作することが、本発明の他の目的である。

キューブコーナ・シートを押形するための改良されな押
形工具を製作する新規な方法を提供することが、本発明
の更に別の目的である。

別々に作られた複数のマスターを用い、これらマスター
を複製し、かつこれらマスター及びそのコピーを順次組
み合わせて複製することによって、大寸法で、可視性を
有し、継ぎ目のない円筒状の押形工具を製作する新規な
方法を提供することが、本発明の別の目的である。

本発明の更に別の目的は、単一のマスターを用い、この
マスター及びそのコピーを複製して組み合わせることに
よって、大寸法で、可撓性を有し、継ぎ目のない円筒状
の押形工具を製作する新規な方法、及び円筒状工具マザ
ーからこのような大寸法の工具を分離する方法を提供す
ることである。

なお図面において、同じ要素には同じ参照付号、番号が
付しである。

望ましい実施例の説明 第１図から第５図を参照すると、本発明の方法によって
大寸法で、可撓性を有し、継ぎ目のない円筒状の押形工
具を製造するための基本構成要素である、ブランク要素
の種々の側面が示されている。線引き加工されたマスタ
ーになるこの要素の全体の長さと幅は、このマスターを
カットするのに用いる線引き装置の形式によって通常決
まり、−辺が１からフインチのオーダのもので良い。

この要素の外形は第４図に示したように、三角形２０、
四角形２３、又は六角形２５である。第４図に示したよ
うな要素の形状、及び他の形状、例えば矩形又は六角形
、又は他の形状及び組合せも使用できるが、望ましくは
、選択した形状は等辺等角の幾何学形状であって、同じ
形状の他のものと組み合わせた時に近接する辺の間に間
隙が生じないものであるのが良い。第５図は、多数の三
角形の線引き加工されたマスター２１を群２２へどのよ
うに配置するかを示している。同様に、多数の正方形の
線引き加工されたマスター２７及び六角形のマスター２
９は、それぞれ群２４．２６を形成するように並べられ
る。

２０のような各要素の厚さは、線引き加工されたマスタ
ーの製造を行う時に金属を取り除く間、及びそれに続く
電鋳製造工程の間に、この要素が剛体であるような厚さ
に選ばれる。この要素は望ましくはアルミニウム又は電
解析出銅から成っている。

キューブコーナ・シート用工具を作るための線引き加工
されたマスターを得るために、けい引き溝を形成するの
に用いられる線引き装置は周知のものである。このよう
な装置は、溝を適切な深さ、角度、間隔、反射鏡仕上げ
を含む光学的要求に合うようにけい引きするのに必要な
光学的許容誤差内に、加工片及びカッターを位置付けす
ることが可能である。キューブコーナ型の反射体要素を
形成するための典型的溝間隔は、０．００６インチから
０．０１２インチの範囲内にあり、深さはほぼ０．００
３インチから０．００６５インチの範囲内である。

ここで使用する「キューブコーナ」又は「三面」又は「
四面体」なる用語は、相互に直交する３つの面から成り
、その面の寸法や形状は問わす、また形成されたキュー
ブコーナの光軸の位置も問わないような再帰反射性要素
に対して当業者が認識している用語である。スタムの米
国特許第３、７１２．７０６号には、マスターを線引き
するための種々の科学的原理と技術が開示されている。

線引き装置は、角度と深さが一様な溝が全長にわたって
形成され、順次隣接する溝も適切に間隔か置いてあって
一様であるようなものでなければならない。線引き装置
は、カッターが移動し、加工片が静止しているような形
式であっても良いし、逆に、静止していて通常はダイア
モンドを先端につけたカッターに対して加工片か移動す
る形式のものであっても良い。さらに、線引き装置は、
最初の組の溝と異なる第２、第３又はより多くの力ッテ
ング位置に正確に割り出し可能なものでなければならな
い。

第３図の線引き加工されたマスター２１用の要素２０は
、適当な線引き装置（第１図に略図的にＡで示しである
）の加工片支持台上に位置付けられ、その装置のカッタ
ーが任意に選択された矢印３２方向の軸にそって第１組
の平行溝３１をカットするようにセットされる。カッタ
ーは所望のピッチと深さの■字形のカット刃を有する。

本発明の一面によれば、第２組の溝３４をカットする前
に、第１組の溝３１は、軸３２にそって、適当な固さと
加工容易性を有し、第２組の溝３４が何らの妨害なしに
カットでき、あたかも第１組の溝３１が存在しないかの
ような様子を示す材料で充填する。これにより、この材
料はカッテングの間にカッターのまっすぐ前方へ押し進
められて除去されることになり、溝の交叉部において第
１組の溝の中へ押し進められ、これによって交叉部が歪
まされることはない。また、このように充填することに
よって、形成される四面体の面が支持され、変形するこ
とが防止される。充填材料としてエポキシ−や硬化可能
ポリエステルが使用できる。前記したように、次いて第
２組の？１Ｉ３４を矢Ｅ１３５方向の軸にそってカット
する。残った充填材料（すなわち、第１組の溝３１と第
２組の溝３４との交叉部具外の部分）は次いで除去され
る。

その後、第３組の溝をカットする前に、両方の組の渭３
１．３４に充填材料が充填される。要素２０（又は工具
）は次いて第３組の溝をカットするのに適した位置に割
り出される。第３組の溝のカツテンクが終った時に、全
ての充填材料は除去され、線引き加工されたマスター２
１は次のステップの用意ができる。適した材料の１つは
、レスコ（Ｒｅ５ｃｏ）によって製造されているテクラ
コ１−　（Ｄｅｃｒａ−ｃｏａｔ）として公知の成形用
ポリエステルである。適したエポキシ−はハルトマン（
ＨａｒｄＩｌｌａｎ）Ｎｏ、　８１７３である。

第１Ａ図及び第２図は四角形形状の完全な線引き加工さ
れたマスター２７を示している。第１組の溝３１は軸３
２にそってカットされ、次いで第２組の溝３４が軸３５
にそってカットされ、第３組の溝３７が軸３８にそって
カットされる。３つの溝の交叉部は各四面体又はキュー
ブコーナ要素４０の基部４１を形成し、一方力ッテング
工具のピッチはキューブコーナ要素４０の相互に直交す
る３つの面４２．４３．４４の傾斜を決める。面４２．
４３．４４の平面の交叉部は四面体４０の頂点４５であ
る。

キューブコーナ再帰反射体に必要な光学的精度でマスタ
ーをカットするために現在径られる線引き装置は、効果
的な動作をするのに十分な長さで所望の幅を持ったウェ
ブを直接押形するのに用いるに十分大きな単一のマスタ
ーをカットすることはできない。したがって、２１ない
し２７のようなマスターをそのコピーを作るのに用いな
ければならず、このコピーは所望の寸法の工具が形成さ
れるまで十分な面積を形成するように相互に一団にされ
る９この段階で２つの選択が可能である。

第１のアプローチとして、多数の線引き加工されたマス
ター２１（それらは同じてもそうでなくても良い）を製
作し、次に２２．２４．２６のような群に配置し、４９
（第６図参照）のような取付は具の中で組み合わせ、電
鋳製造技術者に知られた技術によって、厚いニッケルの
電鋳固体コピを作る。固体コピーを選択的に遮蔽するこ
とによって、電着するニッケルを制御し、界面なしで全
体に−様な厚さの固体コピーを作ることができる。次い
で、この固体コピーを用いて次のステップに必要な追加
コピーを製作することができ、群２２は分解して他の形
状のものに使用することができる。そして、第１の固体
コピーは多数のオスマスター２１から形成されたメスで
ある。

第２のアプローチは、単一のマスター２１を用い、この
マスター２１はマザーコピー１９を作るのに用いられ（
第１図）、このマザーコピー１９は次いで多数の電着ニ
ッケルコピー２８（第１図にＣで示しである）を作るた
めに複製され、マスター２１のコピー２８は次に群２２
に配置され、取付は具４９の中で組み合わせられる。次
に線引き加工されたマスター２１のコピーの群から固体
コピーが作られる（第１図のステップＤ、Ｅ、Ｆ）。２
回の連続する電鋳製造ステップが実行され、線引き加工
されたマスター２１に正確に対応するオスのキューブコ
ーナ要素の細片５０が形成される。前記したように、固
体コピー２８が薄い電鋳コピーないし細片５０を形成す
るのに用いられる。次いでこの薄い細片５０は、第１図
にＨ５■、Ｊで示されているように複数のメスのキュー
ブコーナ要素の細片５１を形成するのに用いられる。次
に細片５１の裏面を研摩して一定の厚さにし、所望の可
視性のものを得て、細片５１が次のステップのための適
当なマンドレル５３（第１図、ステップＫ）の周囲に形
成されるようになる。例えば、各々が約５インチの幅で
１８インチの長さの５個の細片５１が固体コピー２８か
ら形成され、これらは１個の円筒セグメントコピー５５
（第１図ステップＭ）に配列される。この円筒セグメン
トコピー５５は２０インチの幅と１８インチの長さを有
している０次に２つの円筒セグメントコピー５５を用い
て、２０インチの幅で約５４インチの円周を有する最終
押型工具が形成される。より大きな工具を作るなめに、
より大きな細片をより多数の細片５１が用いられる。

第７図から第１１図（及び第１図のステップＪ−Ｍ＞は
セグメントコピー５５を製造する方法を示している。各
円筒セグメントコピー５５は、押形工具を作るための最
終マザー工具の円周のほぼ３分の１円周を有している。

しかしなから、特定の実施においては、４分の１のよう
な異なった寸法のセグメントを作っても良い。セグメン
トコピ５５は薄く作られ、外側支持体によって所望の形
状に曲げられるか、又は光学的精度を保持し、後の動作
に強度を与えるために、所望の形状に形成された比較的
厚い部材として作られる。後者のアプローチにおいては
、メスの細片５１をマンドレル５３の周囲に置いて、マ
ンドレル５３と細片５１の両者を、ニッケル陽極６１に
近づけて、電着タンク５７（第１図のステップＬを参照
）の中に配置する。このような配置において、細片５１
の中心部分は細片５１の端部より陽極６１により近い。

その結果、これら端部はより薄くしか電着せず、円筒セ
グメントコピー５５の端部の強度が小さくなる。この問
題を防ぐために、非電導性の（例えばプラスチック）遮
蔽６０（第７図）をニッケル陽極６１とマンドレル５３
上の組み合わせ細片５１との間に配置する。遮蔽６０の
位置と幅とは、電着の最終段階においてほとんどのニッ
ケルイオンが細片の端部に向ってこの部分の電着ニッケ
ルの厚さを増加させるように制御される。第８図から第
１１図は電着の間の遮蔽６０の連続的な位置を示すもの
である。第８図から第１１図において、マンドレル５３
は表現上の目的で縦軸の周りで回転しである。細片５１
は最初にマンドレル５３上に配置され、第８図に示すよ
うに何らの遮蔽も用いない。陽極６１は第８図がち第１
１図において、明りようにするために除いである。陽ｔ
ｉｊｉ６１は通常細片５１と位置合わせができており、
紙面より上に位置する。このような配置において、最も
多くのニッケルが細片５１の中央部分に蓄積する。電着
か進むに従って、より多くのニッケルイオンを細片の端
部に向けることが望ましくなる。

したがって、第９図に示すように、遮蔽６０を細片５１
の中央部分の上に置く。遮蔽６０は２本の支持ロッド６
２．６３によって支持され、この支持ロッド６２．６３
はまた遮蔽６０の領域を決めている。ニッケルイオンは
遮蔽６０を通過しないので、このイオンは電極から最も
遠く離れた細片５１の端部へ達じ、この端部領域の電着
による厚さを形成する。第１０図と第１１図は遮蔽６０
が更に広がったものを示している。連続する時間間隙２
．３．４における遮蔽６０の略図的表示を第１２図に平
面図として示しである。間隙１においては、細片５１は
全体が露出している（遮蔽なし）。

以上が終ると、内部に精密なパターンを有し、各々が最
終円筒の３分の１の円周を有するセグメントコピー５５
（第１図）は、取付は具（図示なし）の中に置かれて、
セグメント円筒６５（第１４図）を形成するように支持
される。組み立てられたセグメント円筒６５を陰極とし
て用い、円筒６５の中心に正確に位置したニッケル陽極
と共に、セグメント円筒６５はその内面直径上に電着さ
れ、薄く可撓性があるが固体の継ぎ目なしのマスター円
筒７０が製作される。マスター円筒７０は鋳はりを有す
るか、これは研摩によって取り除くことができ、何らの
応力発生部も次の部分へ転写されることはない。次にこ
の円筒は、以前の全てのステップ（第１図のステップＡ
−Ｎ　）をくり返すことなしに、同じ様な円筒を製作す
るためのモデルとして使用することかできる。次にセグ
メント円筒６５はセグメントコピー５５へ分解され、工
具マスター円筒７０が残ることになる。

マスター円筒７０はここでは外側直径の上にあるメスの
キューブからなっている。この円筒７０は押形工具とし
て必要な円筒と同じ形状のものであるが、この方法（い
くつかのセグメント５５をマンドレルとして相互に結合
して用いる）で製作された工具は、多くの欠点を有する
。これらは、精密な位置合わせを必要とするセグメント
取付は具の複雑な組み立て、分解を必要とする。また心
配な点は、非常に小さいひびを含む薄いセグメント５５
の間の界面である。この非連続性はほとんど検出不可能
であるが、その上に電着した金属の結晶構造に差異をも
たらす。この変化は応力発生部となり、これは部分的な
早期疲労破壊を引き起こして押形の間に曲がってしまう
線状欠陥になる。

絹み立てと冶金学上のこれら問題点は本発明によって回
避できる。工具マスター円筒７０はマザ固定物中のひび
による鋳はりのような表面欠陥を有するが、これは研摩
によって取り除かれる。

このような鋳はりが一旦取り除かれると、この円筒７０
をマンドレルとして使用する場合これらの欠陥を有して
いるが、このような部分から次に作られるコピーは、応
力発生部ないし冶金学的構造の変化を含んでいない。

適当な取付は装置（図示なし）により、次に工具マスタ
ー円筒７０は次の電鋳の間に回転させられる。この場合
ニッケル陽極はその外周面に近接していて厚い電鋳マザ
ー円筒７５を形成する。工具マスター円筒７０の厚さが
たった０、０１０インヂから０．０３０インチしかない
のに比較して、このマサ−円筒７５の厚さは０．０５０
インチから０．１００インチのオーダである６ 次に厚いマザー円筒７５は円筒押形工具８０の陰画原板
となる。マザー円筒７５及びその内側面上に形成された
円筒押形工具８０の両者は、連続的で継ぎ目かないもの
である。

本発明は、マザー円筒７５から継ぎ目のない押形工具８
０を分離する際、この両者に損傷を与えないで分離する
新規な方法を利用する。通常の「加熱除去（ｓｗｅａｔ
ｉｎｇ）　Ｊ技法（温度差によって一方の円筒を引き伸
ばし、他方のものを縮める）は、対応するメスの中に電
着されたオスのキュフの深さのために、利用することが
できない。分離するなめに、内側円筒は真空装置９０（
第１５図から第１７図）に取り付けられる。真空装置９
０はチューブ９１からなり、チューブ９１にはいくつか
の中空吸引キャップ９２が取り付けられている。独立に
制御可能なホース９３．９４の１つが各キャップ９２（
第１６図参照）に取り付けられていて真空を形成する。

各キャップ９２はネジロッド９５とナツト９６とによっ
てチューブ９１へ固定されている。１つのキャップの一
端において１つのナツト９６を回転してキャップ９２を
機械的に持ち上げると、このキャップはその下にある円
筒工具８０をマザー７５から持ち上けることになる。こ
うして薄く可撓性のある内側工具円筒８０の一部を固い
外側円筒７５から外して持ち上げる。通常は、この方向
の真空の負圧力効果は２つの部品の密なる接触によって
打ち消され、分離が起こらない。本願の場合には、最初
に円筒の端部に分割力を加え、これによって２つの円筒
の間に空気が侵入する一旦端部が分離すると、分離線に
そって位置する次のカップ９２は機械的に調節されて、
より広い通路にそって垂直真空力を与え続け、この線に
そって内側の工具部分８０を引きはがす（第１６図）。

この線にそって円筒８０の全長が分離されると、内側工
具円筒８０の端部は機械又は手で持ち上げることができ
、真空装置９０は取り除かれる。工具８０の厚さ（約ｏ
、ｏｉｏインチから０．０３０インチ）によって、キュ
ーブコーナ要素に損傷を与えないでこれを曲げることが
できる。

次に内側円筒８０は手で又は機械的手段で完全につぶれ
る（第１７図）。この時点で、マイラ（ＭＶＩａｒ）の
ような薄い保護フィルムを２つの円筒７５と８０との間
に置いて、いずれの面をも損傷することなしに取り除く
ことができるようにする。

次に内側の工具円筒８０を外側円筒７５から完全に引き
ぬき、その形状を元の形にする。

取り除いた後、重いマザー円筒７５は、同じ様な押形工
具８０を、使用する電着速度に応じて１コピー当り１２
から４８時間の割合で、製作するのに用い続ける。

ここに開示した方法は、より小さい押形工具が必要な場
合には、種々のステップにおいて変形できる。工具８０
は製作過程において円筒として記載してきたが、変形可
能であるので、他の形のものを用いても良い。例えば、
２つの長い側部を有し、曲かった短かい端部を有し、駆
動ローラ上を通過する（第１図のステップＴ）ベルトと
して用いても良い。

本発明はキューブコーナのシートを押形する円筒工具の
製作について説明したが、本発明の原理は、特別の理由
で押形した面の精度が必要な工具のいかなるものにも適
用でき、また、マザーから円筒工具を分離する前記の技
術は、２つの継ぎ目のない円筒を分離するのに「加熱除
去」ないし他の単純な分離法が適用できない界面パター
ンを有して形成されているどのような円筒部分にも適用
できると言うことは理解されよう。

本発明を望ましい実施例に利用したものとして、本発明
の基本的な新規の特徴を図示し、説明し、指摘してきた
が、当業者にとっては、本発明の精神から逸脱すること
なしに、説明した装置の形状と細部それにその動作を、
種々に省略したり、置き換えたり、変形することができ
ると言うことか理解されよう。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明によって円筒押形工具を製作する種々の
ステップを示している図式的な流れ図であり、 第１Ａ図はキューブコーナ・シートを押形する押形工具
を製作するための完成マスターの部分的平面図であり、
このマスターは本発明の方法によって与えられるもので
あり、 第２図は第１Ａ図の線２−２にそってとった一部断面図
で示した第１Ａ図のマスターの正面図であり、 第３図は部分的に完成したマスターの断片的平面図であ
り、 第４図は本発明の方法によってマスターとして用いるの
に適した種々の幾何学形状を有する一連のブランク要素
の平面図であり、 第５図は第４図のブランクから作られた線引き加工され
たマスターの平面図であって、それぞれのタイプの線引
き加工されたマスターが同じマスターと群を形成するよ
うに並べられて、隣接し連続していて間に間隙のない面
を与える方法を示しており、 第６図は第５図に示した三角形のタイプのマスターを並
べて線引き加工されたマスターの電鋳コピーを製作でき
るようにする方法を斜視図的に表現した図面であり、 第７図は本発明によって半円筒セグメントを作るのに用
いる技術を略図的に示した図面であり、第８図から第１
１図は半円筒セグメント・コピーを電鋳製造する間に用
いる遮蔽の連続的位置と大きさを示した図面であり、 第１２図は円筒工具マスターの電鋳製造中の遮蔽の位置
の広がりを示しているタンクと遮蔽の表現的平面図であ
り、 第１３図は半円筒セグメント・コピーを完全な円筒に配
列することを図式的に示した図面であり、第１４図は半
円筒セグメント・コピーによって作られる円筒を図式的
に示した図面であり、第１５図はマザーから完成した円
筒押形工具を取り除くのに用いる吸引工具の正面から見
た斜視図であり、 第１６図は第１５図の線１６−１６にそってとった工具
の断面図であり、 第１７図はマザーから取り外す前につぶされた円筒工具
を図式的に示した図面である。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、２以上の線引き加工された線から成る精密パターン
   を有する、線引き加工されたマスターを、少なくとも１
   つの平面を有する金属要素から作る方法であって、この
   ようなマスターは押形工具を製作するのに用いるものに
   おいて、金属要素の平面に第１の溝を形成するステップ
   と、前記第１の溝に適当な固さと加工容易性を有する合
   成材料を充填するステップと、前記金属要素を第２の位
   置に位置付けるステップと、前記金属要素の前記平面に
   前記第１の溝と交叉する第２の溝を形成するステップと
   、前記第１の溝の残りの部分から前記充填材料を取り除
   くステップとから成る、押形工具製作用マスターの製造
   方法。 ２、特許請求の範囲第１項の方法であって、さらに追加
   的に、前記第１及び第２の溝に適当な固さと加工容易性
   を有する合成材料を充填するステップと、前記金属要素
   を第３の位置に位置付けるステップと、前記金属要素の
   前記平面に前記第１及び第２の溝と交叉する第３の溝を
   形成するステップと、前記第１及び第２の溝の残りの部
   分から前記充填材料を取り除くステップとから成る前記
   の方法。 ３、特許請求の範囲第２項の方法であって、前記第１、
   第２及び第３の溝は断面三角形のカッテング工具によっ
   て前記平面をカットすることによって形成され、前記第
   １、第２及び第３の溝の間の領域は正三角形である前記
   の方法。 ４、特許請求の範囲第２項の方法であって、前記第１、
   第２及び第３の溝は断面がＶ字形のカッテング工具によ
   って前記平面をカットすることによって形成され、前記
   第１、第２及び第３の溝の間の領域は二等辺三角形であ
   る前記の方法。 ５、少なくとも１つの平面を有する金属要素から、押形
   工具を製作するのに用いる線引き加工されたマスターを
   作る方法であって、金属ブランクの平面に第１の等間隙
   溝列を形成するステップと、前記第１の溝列に適当な固
   さと加工容易性を有する合成材料を充填するステップと
   、前記要素を前記第１の溝列から１２０°の位置へ回転
   するステップと、前記金属ブランクの前記平面に前記第
   １の溝列と交叉する第２の等間隙溝列を形成するステッ
   プと、前記第１の溝列の残りの部分から前記充填材料を
   取り除くステップとから成る、押形工具製作用マスター
   の製造方法。 ６、特許請求の範囲第５項の方法であって、さらに、前
   記第１及び第２の溝列に適当な固さと加工容易性を有す
   る材料を充填するステップと、前記要素を前記第２の溝
   列から１２０°の位置へ回転するステップと、前記金属
   ブランクの前記平面に前記第１及び第２の溝列と交叉す
   る第３の等間隙溝列を形成するステップと、前記第１及
   び第２の溝列の残りの部分から前記充填材料を取り除く
   ステップとから成る、前記の方法。 ７、特許請求の範囲第６項の方法であって、前記第１、
   第２及び第３の溝列はＶ字形断面を有するカッテング工
   具によって前記金属ブランクの前記平面をカットするこ
   とによって形成され、前記第１、第２及び第３の溝列に
   よって限定される領域は四面体を形成する前記の方法。 ８、特許請求の範囲第１項又は第５項の方法であって、
   前記充填材料は成形用ポリエステルから成る前記の方法
   。 ９、特許請求の範囲第１項又は第５項の方法であって、
   前記充填材料はエポキシーから成る前記の方法。