JP3834596B2 - 非対称性コーナキューブ物品と製作方法 - Google Patents

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Description

関係出願の前後参照
これは1993年10月20日出願の、「多重構造コーナキューブ物品と製作方法」である第08/139,462号の1部継続である。
発明の分野
本発明はプリズム式再帰反射性素子を有する再帰反射性物品に関する。
背 景
コーナキューブとして慣用的に知られている1以上の隆起構造を組込んだプリズム式デザインを包含する数多くのタイプの再帰反射性素子は既知である。コーナキューブタイプの反射性素子を採用した再帰反射性シーティングは周知である。コーナキューブ素子は単一コーナで略直角に互いに会合する3横面を有している三面体構造である。光線は代表的には全内部反射によりキューブ面で或いは反射性被覆物で反射する。再帰反射性コーナキューブ素子を含んで成る直接工作列体の製作は多くの非効率性と制約を有している。全光再帰と実働開口割合(度)はこれらの制約によって阻害されるし、全体の製作コスト対性能は以下に教示の新規クラスの物品と製作法に対し、相対的にしばしば高いものになる。本発明の非対称式列体(アレイ)は優れた製作のフレキシビリティと、具体的必要性に高度に対処するように調整可能であるコーナキューブ素子デザインの製作とを可能にする。
発明の要旨
本発明は再帰反射性コーナキューブ物品を製作する方法として、再帰反射性面を形成するのに適した工作可能基体材料を準備する工程、及びこの基体にコーナキューブ素子を含む複数の幾何学的構造を作る工程を含んで成る斯ゝる方法を含んで成る。コーナキューブ素子を作る工程は基体に平行な溝の少なくとも3種のセットを、少なくとも1種の溝セットにおける少なくとも1本の溝の1側のみがコーナキューブ素子光学面を形成するように直接に工作することを含んで成る。本発明は更に、この方法に従って製作された物品の再帰反射性レプリカを含んで成る。
更に、本発明は工作可能基体に平行な溝の3種のセットを直接工作することにより形成されたコーナキューブ素子を含む複数の幾何学的構造を有する物品を製作する方法を含む。平行な溝の第1種溝セットは基体に第1経路に沿って直接工作される。平行な溝の第2種溝セットは基体に第2経路に沿って直接工作される。少なくとも1本の追加溝を含んで成る第3種の溝セットは基体に第3の経路に沿って直接工作される。少なくとも1種の溝セットにおける少なくとも1本の溝の1側のみがコーナキューブ素子光学面を形成する。
更に、本発明は工作された基体として、コーナキューブ素子を含む複数の幾何学的構造が直接工作されている斯ゝる工作基体のレプリカである再帰反射性コーナキューブ物品を含んで成る。各コーナキューブ素子は平行な溝の3種のセットの各々からの1本の溝によって境界付けられている。少なくとも1種の溝セットにおける少なくとも1本の溝の1側のみがコーナキューブ素子光学面を形成する。この物品は基体の平面内に配位する軸線に関して回転したときに非対称入射角性(asymmetric entrance angularity)を呈する。
更に本発明は直接工作された傾化コーナキューブ素子を含む複数の幾何学的構造を有する直接工作基体のレプリカである再帰反射性物品を含んで成る。コーナキューブ素子は90°以外の角度で交差する基体の複数の溝の間に配設されている。各コーナキューブ素子は対称軸を有し、そして物品のコーナキューブ素子における実質的にいづれの素子の対称軸も互いに実質的に平行な関係にある。
更に、本発明は複数の領域の各々において特定順位の列体状になっている再帰反射性コーナキューブ素子の斯ゝる領域群を含んで成る再帰反射性コーナキューブ素子複合シーティングを含んで成る。各領域の列体は複数のコーナキューブ素子が基体に工作されている斯ゝる直接工作基体のレプリカを含んで成る。各コーナキューブ素子は基体の平行な溝の3種のセットの各々からの1本の溝によって境界付けられており、少なくとも1種の溝セットにおける少なくとも1本の溝の側のみがコーナキューブ素子光学面を形成している。
更に、本発明は複数の領域の各々において一定の順番の列体状に配位した再帰反射性コーナキューブ素子の斯ゝる領域群を含んで成る再帰反射性コーナキューブ素子複合シーティングを含んで成る。各領域の列体は基体に複数のコーナキューブ素子が90°以外の角度で交差する複数の溝の間で工作されている斯ゝる直接工作基体のレプリカを含んで成る。各コーナキューブ素子は対称軸を有し、そして各領域内のコーナキューブ素子群における実質的にいづれの素子も互いに実質的に平行な関係にある。
【図面の簡単な説明】
図1は直接工作可能な基体の1部分の平面図である。
図2は図1の線2−2に沿った基体の断面図である。
図3は図1の線3−3に沿った基体の断面図である。
図4は直接工作用の工作工具の正面説明図である。
図5は図1の線5−5に沿った基体の追加の溝を陰影線で以って描いている断面図である。
図6はコーナキューブ反射性素子の適合対の群から成る直接工作された列体の1部分の平面図である。
図7は図6の線7−7に沿った列体の断面図であって、基平面に直角な個々のコーナキューブ素子対称軸を示している。
図8は傾化コーナキューブ素子を含んで成る直接工作列体の1部分の平面図である。
図9は図8の線9−9に沿った列体の断面図であって、非平行対称軸を示している。
図10は図6,7に示す列体の実働開口の平面図である。
図11は極端に後方へ傾いた傾度を有する2種溝セット式コーナキューブ素子列体の側面図である。
図12は図11に示す列体の平面図である。
図13は少なくとも1つの垂直な再帰反射性面を有する2種溝セットコーナキューブ素子列体の側面図である。
図14は図13に示す列体の平面図である。
図15は直接工作基体の平面図である。
図16は図15に示す基体に溝を形成するのに使用される半角工作工具の正面説明図である。
図17は図15の線17−17に沿った基体の断面図である。
図18は図15の線18−18に沿った断面図である。
図19は図15の線19−19に沿った断面図である。
図20は3種の非相互交差溝セットを有する直接工作コーナキューブ素子列体の1部分の平面図である。
図21は図20の線21−21に沿った断面図である。
図22は各溝によって形成されたキューブ面を示す直接工作列体の1部分の平面図である。
図23は図22に示す非対称式再帰反射性コーナキューブ素子列体の1部分の実働開口の平面図である。
図24は非ゼロ逃げ角を有する直接工作された非対称式再帰反射性コーナキューブ素子列体の1部分の平面図である。
図25は図24に示す列体における実働開口の平面図である。
図26は異なる3タイプのキューブを含む直接工作非対称式列体の1部分の平面図である。
図27は図26に示す列体の実働開口の斜視図である。
図28は図26の線28−28に沿った列体の断面図である。
図29は図26の線29−29に沿った列体の断面図である。
図30は82°,82°及び16°の内角で以って交差する一次的溝と二次的溝から形成された非対称式コーナキューブ素子列体の平面図である。
図31は図30の線31−31に沿った列体の断面図である。
図32は図30に示す実働開口の図である。
図33は図26に示す非対称式再帰反射性コーナキューブ素子列体における実働開口度対入射角を示すグラフである。
図34は図6,8及び24に示す再帰反射性コーナキューブ素子列体における実働面域度対入射角を示すグラフである。
図35は非対称式列体の幾つかの領域を含む直接工作非対称式列体の1部分の平面図である。
図36は個別列体の1個と図35に示す複合列体における、実働面域度/開口度対入射角を示すグラフである。
図37は面取り面を備えた幾何学的構造を有する非対称式列体の1実施例の断面図である。
図38は分離面を用いた非対称式列体の別の実施例の側面図である。
図39は74°,74°及び32°の内角内で交差している一次的溝と二次的溝とから形成された直接工作非対称式列体の1部分の平面図である。
図40は図39に示す列体の実働開口の平面図である。
説明例の詳細な説明
再帰反射性コーナキューブ素子列体の製作はピン束ね法と直接工作法として知られるものを含む異なる技法によって作られたモールドを用いて達成される。ピン束ね法を用いて作られるモールドは各ピンがコーナキューブ再帰反射性素子の特徴を備えるように型作られた端部を有する斯ゝる個別のピン群を一緒に組合せることによって作られる。米国特許第3,926,402号(Heenan他)と米国特許第3,632,695号(Howell)はピン束ね法の事例である。
原則的にこれまた一般に知られる直接工作法はコーナキューブ素子を形成するために交差している溝パターンを作るための基体の切削用部分を含んで成る。溝付き基体はマスターと称され、このマスターから一連の刻印、即ちレプリカ、が形成される。或る場合には、このマスターは再帰反射性物品として有用であるが、多重積成レプリカを包含するレプリカは再帰反射性物質として一層一般的に使用される。直接工作法は小さなミクロ球列体用のマスターモールドを製造する優れた方法である。小さなミクロ球列体はシーティングを目的とする連続ロ−ル品等の可撓性が向上している薄いレプリカ列体(アレイ)を作成するのに特に有益である。ミクロ球列体は連続プロセス製作法に一層役立つものである。大きな列体の作成プロセスは直接工作法を使う方が他の方法を使うよりも容易となる。直接工作法の1例は米国特許第4,588,258号(Hoopman)に示されている。
図1は従来のキューブ列体の直接工作マスターを作る方法を示している。直接工作可能基体20は2種の非平行セットに配置された複数の平行な溝23を受け入れている。直接工作基体20に通っている溝はキューブコーナ光学面を削成するための対立する2つの切削面を備えた工作工具によって形成される。直接工作溝を形成するのに適した成形法、ルーリング法及びミリング法の事例は米国特許第3,712,706号(Stamm)で論じられている。2種の溝セット23は図2,3の断面図に描かれた部分キューブ形39を作成する。図4に示すそれ等の工作工具は代表的にはポスト35に装着されていて、工具中心軸線32の各側に切削面29を有している。
図1−4においては、部分キューブ形39は基体20に形成されている菱形構造として示されている。2種の非平行溝セットにおける少なくとも2本の溝が形39を作るのに要求される。図5に断面視の点線で示される第3溝41は従来のコーナキューブ素子を作成するのに要求される。3種の溝セットの完成後の従来のキューブ列体42の1部分が図6,7に示されている。全部の溝23, 41の両側は列体42にコーナキューブ素子光学面を形成する。等辺三角形は各コーナキューブ反射性素子44, 45の基部に形成される。溝23, 41は特定の個所43で相互に交差する。もう1つのこの溝切りの事例は米国特許第3,712,706号(Stamm)に示されている。この溝切り法の別の例は米国特許第3,712,706号(Stamm)に示されている。米国特許第4,202,600号(Burke他)及び第4,243,618号(Van Arnam)はスタム(Stamm)に示す三角形基コーナ反射性素子、即ちプリズムを開示して、これを参考例に組入れている。バーク(Burke)他の特許は、少なくとも期待される最小視距離から高入射角で視たときに、眼に均一な輝度の外観を生み出すようにこれらのプリズムを多重異方位領域で傾けることを開示している。
従来の再帰反射性コーナキューブ素子列体は単一タイプの適合対、即ち幾何学的に合同の180°転位したコーナキューブ再帰反射性素子に由来するものである。これらの適合対も代表的に共通標準平面の上方の同一高度のものである。この適合対式の1例は図6に、コーナキューブ再帰反射性素子44, 45の適合対に陰影を付けた状態で示されている。従来のコーナキューブ列体に関するこの基本的適合対概念(コンセプト)のその他の例は米国特許第3,712,706号(Stamm)、第4,588,258号(Hoopman)、第1,591,572号(Stimson)及び第2,310,790号(Jungerson)に示されている。米国特許第5,122,902号(Benson)は一致した基部(ベース)エッジを有するコーナキューブ再帰反射性素子の適合対のもう1つの例を示しているが、これらは互いに分離面に沿って隣り合せに且つ反対向きに配位されている。
コーナキューブ素子の適合対のもう1つ別のタイプはドイツ特許文献DE 4242264号(Gubela)に開示されており、このタイプでは菱形体内にミクロ二重三つ組(triad)と2個の単三つ組を有している構造が形成されている。この構造は60度の角度だけ回転させ、互いに1点では交差しない方向に研削し、結果として共通の交差点を有する2種の方向になるようにすることによって工作物に形成される。
コーナキューブ素子再帰反射性列体の上述の例は図7に示すように基平面48に直角な個別の対称軸46, 47を有する非傾キューブを含んで成る。対称軸は素子面によって規定される内角、即ち二面角の三等分線である中心軸或いは光学軸である。しかし、ある種の用途では、コーナキューブ再帰反射性素子の適合対の対象軸を基平面に直角ではない方位に傾けることは有益である。その結果の傾いたコーナキューブ素子はその組合せで、入射角の広範囲に亘って再帰反射する列体を形成する。これは米国特許第4,588,258号(Hoopman)に教示されており、これは図8,9に示されている。フープマン(Hoopman)構造は平行V字形溝の3種のセット49, 50, 51としてそれらが交差することによって列体55に傾化コーナキューブ素子53, 54の適合対を形成している斯ゝる3種の溝セットを有するように作成されている。溝49, 50, 51のいづれの両側面も列体55にコーナキューブ素子光学面を形成している。
図9はコーナキューブ素子53の対称軸57と、コーナキューブ素子54の対称軸58を示している。面対称軸は夫々基平面63或いは素子の前面に対する法線60に関して角度φで傾いている。基平面はコーナキューブ素子列体を含んで成るシーティングの前面とは通常は平行或いは共面の状態にある。コーナキューブ素子53, 54は幾何学的に合同であって、基体の平面内にある軸線に関して回転したときに入射角に関して対称的な光学再帰反射性能を発揮し、且つ互いに平行ではない対称軸を有している。入射角は慣用的に、前面に入射する光線と法線60の間に作られる角度として規定される。
傾きは前方向のものでも、後方向のものでもよい。フープマン特許は1.5の屈折率に対して13°までの傾度を有する構造の開示を含む。フープマンは更に9.736°の傾度のキューブを開示している。この幾何学的模様(外形)は従来の列体において、溝切り工具がキューブ光学面を損傷させる前のキューブの最大前傾度を表現している。この損傷は常態では、工具が第3種溝の形成の際の隣り合う素子のエッジ部分を削除するときに起きる。例えば、図8に示すように、9.736°の前傾度のためにキューブエッジ65は第1種セットの2本溝49, 50によって形成され、そして一次的溝51を形成することによって除去される。米国特許第2,310,790号(Jungerson)はフープマン特許に示すものとは逆の方向に傾いた構造を開示している。
これらの従来式列体では、光学性能は便宜上、実際に再帰反射性のある面域、即ち実効面域或いは実働開口(アクティブアパーチァ)の割合によって規定される。この実働開口割合(度)は傾度、屈折率及び入射角の関数として変動する。例えば、図10の陰影面域68は列体42の個々のコーナキューブ再帰反射性素子の実働開口を表している。図10に示す実働開口は均一の六角形サイズと形状のものである。この等辺60°−60°−60°基角外形列体のゼロ入射角における実働開口度は約60%であって、これは従来の3種溝セット式列体において可能な最大値である。
非ゼロ入射角では、従来列体はせいぜい概略類似の寸法の異なる2種の開口形状を呈す。これは従来のコーナキューブ素子の幾何的合同の適合対の単一タイプからもたらされるものである。傾いた従来コーナキューブ列体はその開口形状が傾度によって左右されるとはいえ、類似の傾向を呈す。
米国特許第5,171,624号(Walter)で論じられているように、近直交式の従来コーナキューブ列体における実働開口からの回折は再帰反射光のエネルギーパターン、即ち発散プロフィールに望ましくないバラツキ(変動)を生み出す傾向がある。これは実働開口が全て従来の列体では概略的に同一サイズであること、それ故に再帰反射の際に概略的に同一に回折度を呈することの結果である。
ある種の従来コーナキューブ列体は、多分に傾きやその他のデザイン上の特徴から来る追加の光学的制約のある状態で製作されて、特定の環境下で非常に特殊な性能を提供する。この1例は米国特許第4,349,598号(White)に開示の構造である。図11, 12は夫々側面視と断面視で、従来キューブデザインの1つの外形制約を伴うホワイト(White)の極端な後方傾きを概略的に描いている。このデザインでは、キューブ構造73は対称軸77, 78を有するコーナキューブ素子74, 75の適合対に由来している。コーナキューブ素子74, 75は夫々基三角形の各々が消滅している点まで後方向に傾いて、結果的に2個の垂直光学面79, 80をもたらしている。これはキューブピーク81, 82が基部エッジ83, 84の真上にあり、且つ基三角形が合体して四角形を形成するときに生起する。このキューブ構造を基体に作るには対立する切削面を備えた工具を用いて2種の溝セットのみを形成することが要求される。1種の溝セットは90°V字形カット85を有し、他の溝セットはチァンネル86として形成されている四角形カットを有している。ホワイトのデザインでは、コーナキューブ反射性素子の対は大きな入射角において高度の実働開口を与えるために特別に配設されている。
従来のコーナキューブ列体とホワイトデザインの別の変形例は米国特許第4,895,428号(Nelson他)に開示されている。ネルソン(Nelson)他によって開示されたキューブ構造87は図13の側面図と図14の平面図に示されているが、この構造はホワイトの素子73の長さを減じ且つキューブ垂直光学面79, 80の1方を消滅させることによって得られる。ホワイトのデザインのように、ネルソン他の構造の製作も2種の溝セット88, 89のみを要求する。溝88の全ての両側は列体87におけるコーナキューブ素子光学面を形成している。ネルソンも少なくとも1つの垂直再帰反射面を有していなければならない。これはホワイトの四角形チァンネルを削成する工具をオフセット工具に置換えることによって達成される。ネルソン他の工具は工具逃げ面を用いて非再帰反射性面90を形成し、そして工具垂直側壁を用いて垂直再帰反射性面92を形成する。
従来のコーナキューブ再帰反射性素子デザインは構造上と光学上の制約を含み、これらの制約は非対称コーナキューブ再帰反射性素子構造と下記の製作法を用いることによって克服される。この新クラスの非対称再帰反射性コーナキューブ素子構造とその製作法の利用によって、多様なコーナキューブ素子の形作りが可能になる。例えば、単一列体におけるキューブとして異なる高さと非垂直光学面を有する隆起した連続的幾何学的構造を具備したものが容易に製作され得る。非垂直キューブ面は容易にメタライズし、処理し、そして複製される。非対称構造とその製法の使用によって、高度に調整可能な非対称光学性能を有するキューブの製作が可能である。例えば、ゼロ入射角度を包含する多数の入射角で、非対称構造は従来の構造よりも相対的に高い実働開口度を呈すること或いは発散プロフィールの改良或いはその両方によって優れた性能を発揮する。非対称作成技法も、実働開口の形状とサイズが相違した密度高く離間混和されたキューブから生れる高度化した光学性能を生み出す。これは日中と夜間の両方の観察条件下で広範囲の視距離に亘って非対称列体の一層均一化した外観を呈する。非対称コーナキューブ素子のこれらの利点はその素子を有する物品の有用性を高める。この種の物品は例えば、交通制御材料、再帰反射性自動車マーキング、光電センサ、方位反射器及び人間或いは動物用の反射性衣服を包含している。
キューブの適合対に係る従来列体のキューブの半分は所定の入射角においてしばしば実際に再帰反射光を出さない。非対称キューブはキューブ対の単純な適合に由来するものでも、キューブの従来対の変形に由来するものでもない。それ故に、非対称列体は、従来であれば光学活性のないはづの面域に光学活性キューブを配置することが可能となる。
非対称コーナキューブ素子物品の使用は、各コーナキューブ素子の少なくとも1つの垂直光学面に対して、ある種の従来コーナキューブ素子において求められている構造的条件を排除する。これは垂直光学面の製作に必要な追加のケアと関連コストとにより著しい利益を与える。
非対称コーナキューブ素子列体は単一構成或いは複合構成のものであり得る。非対称コーナキューブ素子マスター列体;並びに多重積成レプリカの製作は多様で且つ高度の適合性のある光学性能とコスト効率をもたらす。これらとその他の利益は以下に更に詳しく記述される。
本発明に係る再帰反射性面を形成するのに適した基体は直接工作溝或いは溝セットの形成に適した材料のものであり得る。適当な材料はバリの生成がなくきれいに工作出来、低延性と低粒状性を呈し、且つ溝形成後の寸法精度を維持するものであるべきである。工作可能なプラスチックや金属等の多様な材料が利用可能である。適当なプラスチックはアクリルやその他の材料等の熱可塑性や熱硬化性材料を包含する。適当な金属はアルミ、黄銅、ニッケル及び銅を包含する。好ましい金属は非鉄金属を包含する。好ましい工作材料は更に溝の形成の際に切削工具の摩耗を最小限度に抑えるものであるべきである。
図15は非対称コーナキューブ素子列体の直接工作マスターを製作する方法を開示している。直接工作基体100は種々の溝間の溝スペーシングを有し得る2種の非平行セットに配置された複数の平行な溝を受け入れる。溝は基体100に対し工作工具の単一或いは多数回のパスを通じて形成され得る。各溝は好ましくは、工作工具として、再帰反射性非垂直光学面を削成するための形状の1側のみを有し、且つ、各溝の形成の際に基体に対し略一定の方位を維持される斯ゝる工作工具によって形成される。各溝はコーナキューブ光学素子或いは非光学素子を含み得る幾何学的構造の側面を形成する。
非対称コーナキューブ素子列体を製作する方法の更に詳しい説明は平行な溝106の第1種溝セットを直接工作により第1経路に沿って基体に切込むことにある。次に、平行な溝108の第2種溝セット107を第2経路に沿って基体100に直接工作する。2本の二次的溝或いは二次的溝セットとも称される第1、第2種溝セットの工作は目で容易に認識出来るように陰影付けた最重要個所に描かれた複数の菱形或いはダイヤモンド形の部分キューブ準素子109を作る。各部分キューブ準素子は図15, 17, 19に示すように2種の直交光学面110を含んで成る。好ましくは、溝106, 108の1側のみが部分キューブ準素子109に直交面110を形成する。二次的溝は個所114で交差する。非対称列体は図1と15、図2と19、図3と17及び図5と18の類似図を比較することによりこの製作点での従来列体と比較され得る。二次的溝の形成の後、第3種セット或いは一次的(主)溝セット(これは最小限1本の溝を含み得る)は基体100に第3の経路に沿って削成される。図18には、代表的な一次的(主)溝116として、本例では二次的溝106, 108と互いに交差している斯ゝる溝が点線で示されている。このような一次的溝の更に詳しい議論は図20の列体の実施例に描かれた溝セット128と溝130に関連して以下に見られる。
二次的(副)溝106, 108の各々は好ましくは図16の1実施例に示される新規な半角工具(half angle tool)118を用いて形成される。半角工具118は代表的にはポスト軸線124を有するポスト119に装着される。半角工具118は再帰反射性光学面を基体100に削成するための切削面120と、逃げ(リリーフ)面122とを含んで成る。逃げ面122は実際に基体100を切削するが、好ましくは再帰反射を与える光学面を削成しない。この逃げ角Xは如何なる角度でもよいが、好ましい角度範囲は0°と30°の間にある。図15と図17−23では、逃げ角Xは0°である。図16に示す工具側角Yはゼロではなく、好ましくは直交或いは近直交キューブ光学面を作るために特定される。これはコーナキューブ素子の光学面を削成出来る形状の1側のみを有する好ましい工作工具を提供する。
図16に示すように、半角工具118は代表的にはポスト軸線124から片寄った状態で、工具側角xが逃げ角yに等しくない条件で装着される。或いは、半角工具118はポスト軸線124と共軸状に装着されてもよい。工具側角xはこの場合、逃げ角yと等しくし、工具軸124は直接工作の際に基体に対し傾ける。直接工作の際にポストの傾きと片寄り(オフセット)工具装着との中間的組合せも基体に所望の溝側角と逃げ角を作るために有利に利用され得る。図15と図17−23においては、二次的溝106, 108のための溝側角は同じである。しかし、異なる溝側角を用いることが出来る。但し、その場合には二次的溝の相対的方位の対応する変化が直交或いは近直交部分キューブ準素子面を維持するために利用される。
二次的溝の形成後に、最小限1本の溝130を含み得る第3或いは一次的溝セットが好ましくは第3経路に沿ったパスを用いて基体100に削成される。複数の平行な一次的溝130の追加は図20, 21に示されている。第3種溝セット128は、キューブピーク137を有する個別の非傾コーナキューブ素子134, 135, 136が部分キューブ準素子の直交面を備えた一次的溝の交差によって形成されるように、部分キューブ準素子に削成される。一次的溝130は二次的溝と独立的に或いは二次的溝交差点の個所で交差することが出来る。非対称コーナキューブ素子を製作するこの方法のもう1つの実施例は、半角工具118に類似した形状の少なくとも1つの工作工具を用いて3種の非平行溝セットを基体100に順不同で工作するものである。
本発明はコーナキューブ素子を含む複数の幾何学的構成が基体に工作されている斯ゝる直接工作基体のレプリカである再帰反射性コーナキューブ物品を含んで成る。本発明のこの実施例では、各コーナキューブ素子が基体にある平行な溝の3種のセットの各々から少なくとも2本の溝によって境界付けられている。少なくとも1つの溝セットにある少なくとも1本の溝の1側のみがコーナキューブ素子光学面を形成する。本発明に係るコーナキューブ素子の形成方法における溝或いは溝セットは既知の物品におけるコーナキューブ素子を形成する溝或いは溝セットとは異なる範囲に意味を有している。例えば、既知の物品では、工作工具の多重パスを単一溝を形成するために要求してもよい。
この方法のその他の例は再帰反射性パターンの形状を更に変形している、物品或いは物品のレプリカの作成を含む。これらの実施例は溝の少なくとも1種のセットにおける少なくとも1つの溝側角として、溝側によって規定される素子の他面との直角交差を作るのに必要な角度から相違している斯ゝる溝側角を含む。同様に、少なくとも1種の溝セットは互いに相違する少なくとも2種の溝側角の繰返しパターンを含むことが出来る。溝切り工具の形状或いはその他の技法はコーナキューブ素子として、少なくともある種のキューブの少なくとも1つのコーナキューブ素子光学面の大部分が円弧になっている斯ゝるコーナキューブ素子を作ることが出来る。この円弧面は凹状でも、凸状でもよい。溝セットの1種における溝の1本によって初期に形成された円弧面は当該溝に平行な方向において平坦である。円弧面は該溝に平行な軸線を有する円筒形であってもよいし、該溝に直角な方向の種々の曲率半径を有してもよい。
図20は更に、一次的溝130が二次的溝の相互交差点114で二次的溝106を通らない構成の非対称キューブ列体141を開示している。一次的溝130は等間隔で配位し且つ二次的溝交差点114を中心にして配位している。列体141は非対称コーナキューブ技法の更に別の特徴を有している。具体的には、コーナキューブ物品を溝の3種の非平行、非交差セットを直接工作することによって製作する方法が開示されている。好ましくは、これらの3種セットは90°未満の内角で交差するのが好ましい。ある程度の工作不精度は交差点になるべき個所において小さな、意図しない分離を生じる。しかし、本発明は意図的な実質的分離に係るものである。例えば、約0.01mmより大きくなっている2種の溝セット内の溝と第3種溝セット内の少なくとも1本の溝との間の分離距離はこの特徴の利益を多分に与える。しかし、最小の分離距離の正確な値は具体的工具、基体、プロセス制御及び求めている所望の光学性能に依存している。
非相互交差溝セットは実働開口のサイズと形状が異なる個別のコーナキューブ素子を作る。列体は相互交差溝セットと非相互交差溝セットの組合せによって作られたコーナキューブを具備する構造にさえ形成され得る。溝セットの位置は入射角の所望の範囲に亘って最大の全光回帰性能を生み出すように制御される。更に、少なくとも1種の溝セットにおける溝間距離は溝セットの少なくとも別の1種における溝間距離に等しくなくてもよい。また、平行な溝の少なくとも1種のセットを基体に繰返しの工作態様で以って、当該溝セットがセット工作毎に任意に変化させた溝間距離のものになるように、工作することが出来る。更に、いづれの溝もその一部を少なくとも別の1つの溝の深さとは異なる深さに工作してもよい。
逃げ角が実働開口の形成に関して有している作用効果は図25に示されており、図において異なるサイズの陰影面域155, 161, 162は入射角0°における実働開口を指定している。3°の逃げ角を有する非傾外形では、非対称キューブデザインを用いて84%の実働開口度を達成することが可能である。更に、多重異サイズ開口は列体158の密に近接した配置で且つ混成される。非対称列体の本例は従来の列体に対し少なくとももう1つの別の重要な特徴できわ立った相違がある。本発明の非対称列体は再帰反射性光学面ではない近垂直面の製作を許容する。これは優れた製造上の柔軟性を可能にし、且つ具体的必要特徴に合うように高度に調整が可能なコーナキューブ素子デザインを行うことを許容する。
図26, 27は21.78°だけ前方に傾いた対称軸を有する非対称列体165を図示している。この前方傾度は従来コーナキューブに関係する9.736°の限界を越える。一次的溝167の各々は4°の逃げ角を有しており、二次的溝169, 170の各々は20°の逃げ角を有している。二次的溝交差点171はスペーシング距離D1で以って設計される。一次的溝167は距離D1で以って等間隔配位していて、近くの各交差点171から0.155D1に配位している。このパターンはその他の部分キューブ準素子において繰返される。図26の列体には、夫々172, 173, 174によって指定された異なる3タイプのキューブが存在している。三面体177は、3面が直交していないので再帰反射性がない非対称コーナキューブ素子の技法によって形成された構造の1例である。
図27は極めて接近配位で混成された多重異サイズ、形状実働開口として、60°の入射角と1.59の屈折率における3タイプのキューブ172, 173, 174に対応している斯ゝる開口184, 185, 186を示している。列体165における総実働開口度はこれらの条件下で略59%である。このデザインは例えば、舗道マーカー、道路分岐指示器、バリア及び類似用途等の高入射角度で高輝度を要求する用途にとって有用である。
図28, 29は傾化非対称列体165の側断面図である。図28は対称軸188を有するキューブ172を示している。図29は対称軸189, 190を夫々有しているキューブ173, 174を示している。各再帰反射性キューブ172, 173, 174の形状は相違しているが、対称軸188, 189, 190は本質的に平行である。図29は60°の入射角で列体165に入る光線187の光路を図示している。
傾化非対称キューブデザインの新規な入射角性能は部分的には、非対称列体の各々内の異なるタイプのコーナキューブ素子における対称軸が共通方位になっていることの結果である。これは傾化従来キューブデザインの非平行対称軸とは対照的である。それ故に、本発明の別の実施例は、工作可能基体として、この基体に複数の溝間に配位する再帰反射性コーナキューブ素子を含む直接工作された複数の幾何学的構造を有している斯ゝる基体から作られた物品を含んでいる。各溝は他の溝と90°以外の内角で交差していて、各コーナキューブ素子が他の対称軸と実質的に平行な対称軸を有している。各コーナキューブ素子の傾度は好ましくは約後方35°と前方54°の間の角範囲の値である。この物品の、多重積成レプリカを含む再帰反射性レプリカとして、基体から工作されたマスター物品として同じ特徴を有するものが作り得るし、レプリカの全てはマスター物品同様に本発明の範囲内にある。
本発明はこれまで知られておらず、しかも再帰反射性コーナキューブ素子デザインとその技術内では不可能である構造の数多くの組合せを許容する。図30, 31は夫々平面視と断面視で、非対称コーナキューブ素子列体191を開示している。列体191は82°,82°及び16°の内角で交差する一次的溝と二次的溝から夫々形成されている複数のコーナキューブ素子を含んで成る。一次的溝は列体191に等間隔で且つ一次的溝の幾本かが交点194で二次的溝と互いに交差している状態に配設されている。本例では、一次的溝195は30°の逃げ角を有し、二次的溝196, 197は3°の逃げ角を有している。多数の異なる再帰反射性コーナキューブ素子198, 199, 200, 201;202, 203及び204が作られており、これらは高さが相対的に相違し且つこの境界において3側或いは4側を有しているコーナキューブ素子を含んで成る。これらの特徴は既存の製作技術を用いては不可能なものであった。
列体191に60°の入射角と1.59の屈折率において入射する光線208の場合に、列体は図32に概略示されているように63%の実働開口を呈する。この実働開口度は密に近接した配置で且つ混成されている多重異サイズ、形状開口212, 213, 214, 215, 216, 217及び218の複合光学性能を表している。列体191は更に、舗道やチァンネルのマーカー、道路分岐指示器、バリア及び類似の用途等の高入射角において高度の輝度を要求する用途において有用である。
上述したように、従来のコーナキューブ素子デザインの数多くの制約ケースは非対称製作法の使用で向上させられる。ある種の非対称デザインでは、ある種の従来コーナキューブ外形を有するキューブ面が単一列体における複数のキューブタイプの1部として生じ得る。しかし、従来のキューブ形状と性能の正規の制限は非対称法と構造を用いて同じようには拘束されない。
非対称キューブデザインを有する列体のもう1つの利益は列体の1方向の入射角性の向上である。このデザインは所望入射角でのピーク光回帰を与えるために具体的に調整され得る。図33は1.59の屈折率を有する図26に示す非対称再帰反射性コーナキューブ素子列体における、実働面域/開口割合(度)228対入射角を表した代表的グラフである。入射角に基づく非対称光学性能は再帰反射性コーナキューブ素子デザインとその使用の分野で過去には不可能であった効率、その他の利益を与える。それ故に本発明の別の実施例は物品或いはレプリカが工作されている基体の平面内の軸線に関して回転させたときに非対称の入射角性を呈する斯ゝる再帰反射性物品或いはレプリカを含んで成る。好ましくは、この物品は平行な溝の3種の非平行セットの間にコーナキューブ素子を基体工作によって作ることにより製作される。
図34はこのクラスの物品の非対称光学性能を更に説明するものである。図34のグラフにおいて、光学性能は実働面域/開口度データ線対入射角によって表されており、これは屈折率1.59における従来式デザインと非対称式デザインの両方について示されている。データ線232は図8に示す従来式の55°−55°−70°外形(幾何学模様)列体の性能を描いており、データ線235は図6に示す従来式の非傾60°−60°−60°外形列体を描いている。対照的に、データ線244は図24に示す非傾、非対称列体を描いている。従来外形データ線232, 235と非対称外形データ線244の間の比較は相対的に高い実働開口度が非対称構造によって到達し得ることを提示している。非対称列体は約25°までの入射角で従来式列体の実働開口度の限界を大きく越える。
この非対称外形は交通制御材料、再帰反射性自動車マーキング、光電センサ、内部照明(光)標識及び反射性衣服等の、実質的に全体の光の再帰する再帰反射性シーティングを要求する用途において使用すると特に有利である。非対称技法から生れる向上した光学性能とデザインのフレキシビリティは製品性能とマーキング利益の向上に直に関係している。
再帰反射性シーティングにおける全光再帰性能は実働開口度と再帰反射光線の強度の積から得られる。キューブ外形、入射角及び屈折率のある種の組合せによれば、光強度の著しい低下によって相対的に劣る全光再帰性能が、実働開口度の比較的に高いものであっても、もたらされる。1例は再帰反射光線の全内部反射に依存している再帰反射コーナキューブ素子列体である。光強度は、全内部反射のための臨界角がキューブ面の1つにおいて越えられることになれば、実質的に低下させられる。列体の1部分のメタライズ処理或いはその他の反射性被覆はこの種の事情において有利に利用され得る。従って、1部分は列体の全部或いは部分であってもよい。
全内部反射に依存する非対称式コーナキューブ素子列体の構造は全内部反射のブレークダウン(breakdown)が全数のキューブで同時に生起するようにしたものである。これはキューブの適合対に基づく列体であって、全内部反射ブレークダウンが所定のキューブ外形、入射角及び屈折率においてキューブの半数のみで生起することになる斯ゝる従来式列体とは対照的である。それ故に、全内部反射に依存する非対称式コーナキューブ素子列体はマリーンチァンネルマーカーと受動エアポート飛行路マーキング等の用途の方位反射器とし設計すると有利になり得る。
複合タイル張り法は異なる方位を有するコーナキューブ素子の領域群を組合せる技法である。これは従来式列体について使用されていて、方位を問わず、高入射角において均一外観を呈するシーティングを提供する。しかし、複合タイル張り法は非三角形基コーナキューブプリズムを含んで成る列体の改変、並びに非対称式列体の光学性能の改変を可能にする。
図35において、複合列体252は図26に示すような非対称式列体165の幾個かの領域を含んで成る。領域165の各々は類似のサイズと形状を有しているが、各領域は隣りの領域に対して180°の方位にある。図36は実働開口に関するこの具体的な複合タイル構成の効果を示している。データ線228は実働開口度対列体165における入射角を表している。これとは対照的に、複合列体252におけるデータ線260は実働開口度対入射角が入射角の極端に広い範囲に亘って実質的に一定の値になることを表している。複合列体における数多くの領域165の複合光学効果は入射角の広範囲に亘って概略的には一定の輝度を要求する用途にとって有用である。データ線260は更に、非対称式コーナキューブ素子の複合タイル張り領域が複合列体の平面内の軸線に関する回転の際に対称的入射角性を与え得ることを表している。
非対称列体の領域は異なるサイズであり得るし、隣りの領域に対する180°以外の方位に配向させることも出来る。領域のサイズは具体的用途の要件に従って選定すべきである。例えば、交通制御用途は期待される最短視距離での狙いを定めていない人間の眼によって視覚解像出来ない程に小さい領域を要求する。これは均一外観を有する複合列体を提供する。
図37は本発明の1列の側断面図である。この図は図21に示す列体141に類似した非対称列体264の1部を示しているが、本発明の例はその他の列体形態と共に使用することが出来る。図37は更に、共通標準平面の上の異なる高度に幾何学的構造を提供するときの、非対称式製作法の利点を表している。これらの構造は個別の再帰反射性コーナキューブ素子268, 269;非再帰反射性角錐、台錐、柱(ポスト)282;或いはその他の構造を共通標準平面274の上方に含んで成る。
キューブピーク271, 272、或いはその他の原(オリジナル)基体から工作された特徴は具体的効果或いは用途のために面取りしてもよい。面取りは例えば、溝の切込み深さを制御すること、或いは一次的溝と二次的溝の形成後に基体材料の削除を包含する種々の技法によって達成される。
再帰反射性直接工作コーナキューブ物品は多くの場合に、空気等の低屈折率の材料を再帰反射性素子の隣りに性能改良のために維持するために、再帰反射性物品に適用されるシールフィルムを受入れるように設計される。従来式列体では、この媒体は多くの場合に、全光再帰性能を劣化させる態様であるコーナキューブ素子に直接触状に配置される。しかし、非対称式構成を用いる場合には、シール媒体280は低位の再帰反射性コーナキューブ素子の光学物性を劣化させないようにこの低位素子に接触させることなく、列体の最高位面283に配位させることが出来る。最高位面はコーナキューブ素子、非再帰反射性の角錐、台錐、柱或いはその他の構造のものであり得る。図37では、最高位面283は面取りされている。僅かな高度のバラツキは工作公差や非直角交性の意図的な採用による溝位置やコーナキューブ素子の内角の僅かな不均一度から生れ得るが、これらのバラツキは本発明に開示し、教示されている変動例には類似していない。シール媒体を用いている列体では、面取り面がコーナキューブ素子の上方に媒体を保持すること、並びにシーティングの光透過度を増大させることの、両方のために使用され得る。
図38は本発明の別の実施例の側面図である。この図は図37における列体264の位置に類似した非対称式列体285の1部として、分離手段288を使用している斯ゝる部分を示している。幾何学的構造295, 296の横面292, 293は分離面との境界エッジ299, 300を形成している。横面はコーナキューブ素子光学面或いは逃げ面(リリーフ面)のいづれでもよい。分離面288は断面視で、平坦な或いは湾曲した部分を有することが出来る。
分離面は可撓性シーティングを包含する、非対称式再帰反射性コーナキューブ素子列体を利用したシーティングの光透過度を増大させるのに有利に利用され得る。例えば、これは、常態では射出成形法を用いて製作される自動車信号光反射器等の物品に特に有用である。図38に示す例では、分離面は最高位面283の面取り面との組合せで示されているが、いづれの特徴も独立的に利用され得る。分離面288は平坦な或いは湾曲したチップを具備した工作工具を用いて、或いは非対称式コーナキューブ素子列体マスターのレプリカから材料を更に削除することにより形成される。
本発明の再帰反射性物品或いはシーティングのために適した材料は好ましくは、寸法安定性、耐久性及び耐候性のある透明材料であって、所望形態に容易に複製され得る斯ゝる材料である。適当な材料の事例は:ガラス;Rohm and Hass Companyにより製造されるPlexiglasブランド樹脂等の約1.5の屈折率を有するアクリル;米国特許第4,576,850号、第4,582,885号及び第4,668,558号に教示されているもの等の反射性材料;Dupont de Nemours and Co., IncによりSURLYNのブランド名の下で市販されているもの等のポリエチレン基イオノマー;ポリエステル、ポリウレタン;及びセルローズアセテートブチレートを包含する。ポリカーボネートはそのタフネス及び入射角の広範囲に亘って再帰反射性を向上させることに概して寄与する比較的高い屈折率の故に、特に適している。これらの材料は染料、着色剤、顔料、UV安定剤或いは添加物をも包含することが出来る。材料の透明性は面取り面或いは分離面が物品或いはシーティングのこれらの部分に光が透過することを保証する。
面取り面や分離面の組込みは物品の再帰反射性を消滅させず、むしろこれは物品全体を部分的に透明にする。部分的透明材料を要求するある種の用途では、物品の低屈折率が物品透過光の範囲を改良する。これらの用途では、アクリル(約1.5の屈折率)の透過範囲の増大が望ましい。
完全再帰反射性物品では、高い屈折率を有する材料が好ましい。これらの用途では、ポリカーボネート等の約1.59の屈折率を有する材料は、この材料と空気の屈折率間の相違を増大させ、従って再帰反射性を強めるために使用される。ポリカーボネートは更にその温度安定性と衝撃抵抗とから一般に好ましい。
図39, 40は一次的溝と二次的溝の内角74°,74°及び32°で以っての交差によって夫々形成されている複数のコーナキューブ素子を含んで成る。一次的溝308の各々は30°の逃げ角を有し、二次的溝309, 310の各々は3°の逃げ角を有している。二次的溝の交差点313はスペーシングD2のものに設計される。3本の一次的溝は二次的溝交差点313からの0.20D2,0.55D2及び0.83D3の種々のスペーシングで以って部分的キューブ準素子に配位している。
図39の列体には、番号316, 317, 318, 319, 320及び321によって指定されている6個の異なるキューブタイプが存在している。三面体325, 326は3個の面が直交していないが故に再帰反射性のない構造の事例である。図40は60°の入射角と1.59の屈折率における、極めて接近した状態の配置で混成され、番号316−321のキューブタイプと夫々連携している6個の実働開口329, 330, 331, 332, 333及び334を示している。実働開口度は列体305において概略63%である。このデザインの実働開口形状では、60°の入射角においてさえ一次的溝に対し平行と直角の両方の寸法が概略等しい。これらの概略円形の開口形状は比較的円形で屈折率により著しく歪められることのない光再帰パターンを生み出す。これとは対照的に、高入射角、高輝度用途のために特別に設計された従来式列体は光再帰パターンを著しく歪める高度に長尺化された開口形状を呈する。非対称式列体305は舗道やチァンネルのマーカー、道路分岐器、バリア及び類似用途等の、高入射角で高輝度を要求する用途で特に有用である。
本発明の範囲と精神から逸脱しない本発明の種々の変形と変更は当業者にとって明白になるものである。

Claims (9)

  1. コーナキューブ物品であって、
    基体(100)に、それぞれ直線的に延伸し交差する断面が略V字型の3種類の溝セット(104,107,128)を溝の谷底である溝頂部が同じ面上にあるように刻設して複数の面を形成し、該複数の面の一部により複数種類のコーナキューブ素子を形成して成り、前記複数の面が基体(100)の基準面(154)に対し略垂直に延伸する面を含む、ことを特徴とするコーナキューブ物品。
  2. コーナキューブ素子は、第1コーナキューブ素子(134)と、第2コーナキューブ素子(135)と、第3コーナキューブ素子(136)と、を含み、
    第1コーナキューブ素子(134)は三つの三角形平面を有し、
    第2コーナキューブ素子(135)は三つの五角形平面を有し、
    第3コーナキューブ素子(136)は三つの四角形平面を有している、
    ことを特徴とする請求項1に記載のコーナキューブ物品。
  3. 第1コーナキューブ素子(134)の三角形平面と、第2コーナキューブ素子(135)の五角形平面と、第3コーナキューブ素子(136)の四角形平面が同一平面上にある、
    ことを特徴とする請求項2に記載のコーナキューブ物品。
  4. 1つの溝セット(128)の複数の溝(130)が残余の溝セット(104,107)と当該溝セット(104,107)の交差点(114)から少なくとも0.01mmだけ離間した個所で交差している、ことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載のコーナキューブ物品。
  5. 基体(100)が再帰反応性シーティングに使用するのに適した実質的に光透明性の材料を含んで成る、請求項1−4のいずれか一項に記載のコーナキューブ物品。
  6. 更に、基体(100)の一部分と連結されているシール媒体(280)を含んで成る、請求項1−5のいずれか一項に記載のコーナキューブ物品。
  7. 請求項1−6のいずれか一項に記載の第1のコーナキューブ物品と、
    基体(100)に、2種類の溝セットを形成して成る第2のコーナキューブ物品と、を含む複合コーナキューブ物品。
  8. コーナキューブ物品を製作する方法であって、
    工作可能な基体(100)を準備するステップと、
    基体(100)に、同じ深さで、それぞれ直線的に延伸し交差する断面が略V字型の3種類の溝セット(104,107,128)を刻設し、該溝セットを刻設することによって形成される複数の面により複数種類のコーナキューブ素子を形成するステップとを含み、
    前記複数の面が基体(100)の基準面に対し略垂直に延伸する面を含むようにする、ことを特徴とするコーナキューブ物品を製作する方法。
  9. コーナキューブ素子の少なくとも一つの溝が、0〜30度の逃げ角を有する半角工具によって加工される、ことを特徴とする請求項8に記載のコーナキューブ物品を製作する方法。
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