JPH02219543A - 飲料用の固型チョコレート - Google Patents

飲料用の固型チョコレート

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Publication number
JPH02219543A
JPH02219543A JP1038282A JP3828289A JPH02219543A JP H02219543 A JPH02219543 A JP H02219543A JP 1038282 A JP1038282 A JP 1038282A JP 3828289 A JP3828289 A JP 3828289A JP H02219543 A JPH02219543 A JP H02219543A
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JP
Japan
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chocolate
weight
cocoa
fatty acid
alkali
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JP1038282A
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English (en)
Inventor
Tetsuya Magarikaji
哲也 曲梶
Yoichi Ishiwatari
石渡 洋一
Mikio Higure
日暮 幹男
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Meiji Seika Kaisha Ltd
Original Assignee
Meiji Seika Kaisha Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、飲料用の固型チョコレートに関するものであ
り、いわゆるチョコレートドリンク用として用いられる
ものである。
(従来の技術) 従来、チョコレートドリンク用として市販されている商
品には、ピュアココアや調整ココアに代表される粉末若
しくは顆粒状のもの、チョコレートシロップやチョコレ
ートスプレッド等のペースト状のもの、或いは即飲用に
供することができるように調整済みであって缶や紙容器
に充填した液体状のものが知られており、また固型状の
ものとしては、ココアパウダー、糖類、乳類等の混合物
を打錠等の操作により押圧成型したものや、水や糖液又
はガム液をバインダーとし上記混合物に配合して型に入
れ、乾燥して固型状に成型したものが知られていた。
尚、カカオマスに水分散性をもたらす方法については特
開昭54−157874号公報及び特公昭56−284
96号公報に開示されており、これらの公報によれば、
カカオマス(公報では「チョコレートリカー」と称して
いるが)に水と澱粉とを成る一定の比率で混合し、加熱
した後にドラム乾燥したり、金型から押出すことにより
水分散性を向上させるものである。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、従来チョコレートドリンク用として市販
されている商品は、通常、その外観が粉状、顆粒状、シ
ロップ状のものであり、いわゆる一般の「固型状のチョ
コレート」のイメージからは懸は離れており、これらを
熱湯又は加温した牛乳に溶解して飲用した場合には、味
覚的にも、チョコレート感が乏しいものであった。また
、固型状に成型したものにあっては、その原料がココア
パウダーを主成分とした粉末状物や顆粒状物であるため
に味覚においてチョコレートとは懸は離れており、視覚
的にも一般の固型チョコレートとは明らかに区別し得る
ものであった。
一方、上記特開昭54−157874号公報及び特公昭
56−28496号公報に開示されている分散性チョコ
レートリカーにあっては、その外観が粉末状、顆粒状或
いは薄片状であるため、外観上、−mの「チョコレート
」とは明確に異なり、また澱粉を必須原料としているた
め、熱湯等で溶解して飲用する場合に澱粉に起因する糊
つぼさが避けられず、食感的にもチョコレート感が乏し
かった。
尚、周知のように、市販の固型チョコレートは、これに
熱湯又は加温した牛乳等を注いでも溶解させるのが容易
ではなく、又市販の固型チョコレートを削って薄片状に
なした後に熱湯や加温した牛乳を注いで攪拌した場合に
も、不溶物が残留して浮遊したり、沈殿となり、またチ
ョコレート中の油分の一部が分離したりするので飲料用
として供するには不適当であった。
(課題を解決するための手段及び作用)本発明者等は、
上記した従来技術の課題を解決すべく鋭意検討を重ねた
結果、外観的には一般の固型チョコレートと同様であり
、これに熱湯や加温した牛乳を注ぎ攪拌すると容易に分
散溶解し、飲用時にチョコレート風味を充分に味わうこ
とのできる飲料用の固型チョコレートを製造することに
成功し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明によれば、上記の課題は、アルカリ処
理したカカオマス、アルカリを含まない熱水で処理した
カカオマス、ココアパウダー及び固型脂から選択された
少なくとも一種類のものを主成分とする組成物からなり
、該組成物中の油分が約30重量%〜約70重景%であ
り、かつ該組成物中に食用乳化剤が含有されていること
を特徴とする飲料用の固型チョコレートにより解決され
るのである。
本発明による飲料用の固型チョコレートの製造に使用さ
れる食用乳化、剤としては、ショ糖脂肪酸エステル、グ
リセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステ
ル、ポリグリセリン縮合リシノレイン酸エステル、ソル
ビタン脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エ
ステル、レシチンから選択された少なくとも一種類のも
のであることが好ましい。
本明細書において言及する「アルカリ処理したカカオマ
ス」とは、通常のココアパウダーの製造の一プロセスで
ある、カカオ豆にアルカリ溶液を加えて熱処理を行う、
いわゆるアルカリゼーション(別名、ボタッタング乃至
タッチプロセス)を施したカカオマスを指称する。
このアルカリ処理は、一般に、カカオ豆を粗砕し、種皮
と胚芽を除去してカカオニブとし、得られたカカオニブ
に炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、重炭酸ナトリウム等
のアルカリの水溶液を加えた後、100℃前後に加熱し
、数時間攪拌混合(アルカリゼーション)した後、乾燥
、焙焼し、次いでグラインダーで磨砕してペースト状に
することにより行われるが、該アルカリ処理の条件、即
ち使用するアルカリの種類、アルカリの添加量、加水量
、加熱温度、加熱時間等は本発明の原料としての適性に
影響を与えるものではない。
尚、アルカリ処理は、カカオ豆そのままの状態、カカオ
豆から種皮と胚芽を除去したカカオニブの状態、又は該
カカオニブを磨砕してペースト状とした状態で行われて
も差し支えなく、更にアルカリ処理をした後焙焼しても
、焙焼後にアルカリ処理してもよいものである。
一方「アルカリを含まない熱水で処理したカカオマス」
とは、ナチュラルココアと称されるココアパウダーの製
造の一プロセスである、カカオ豆にアルカリを含まない
水を加えて、熱処理を施したカカオマスを指体する。
一般に、この熱水処理は、カカオ豆を粗砕し、種皮と胚
芽を除去してカカオニブとし、得られたカカオニブに加
水し、100℃前後で加熱して、数時間攪拌混合した後
、乾燥、焙焼したものをグラインダーで磨砕してペース
ト状にすることにより行われるが、熱水処理の条件、即
ち加水量、加熱温度、加熱時間等は本発明の原料として
の適性に影響を与えるものではない、尚、熱水処理は、
カカオ豆そのままの状態、カカオニブの状態又はペース
ト状の状態で行われても差し支えなく、更に焙焼処理の
前或いは後に行われてもよいものである。
さらに、カカオ豆に元来含有される有機酸であるクエン
酸、リンゴ酸、乳酸、酢酸等を、処理水に添加しても差
し支えない。
尚、アルカリ処理又は上記の熱水処理を施さない無処理
のカカオマス(以下、単に「無処理のカカオマス」と称
する)を使用した場合には、最終製品である固型チョコ
レートを飲料とする場合に分散性が悪く、従って本発明
で用いる原料として好ましくなかった。この点に関して
は、比較試験1及び2において詳しく説明する。
又、本明細書において言及する「ココアパウダー」とは
、カカオマスからカカオバターを一部搾油してココアケ
ーキとし、得られたココアケーキを粉砕したものをいい
、油分としてはいかなる程度であっても差し支えないが
、通常10重量%〜24重量%程゛度の油分を含んだコ
コアパウダーを用いるのが好ましい。
本発明に用いられるココアパウダーの原料となるカカオ
マスとしては、前述したアルカリ処理したカカオマス、
アルカリを含まない熱水で処理したカカオマスは勿論の
こと、無処理のカカオマス即ち、カカオ豆、或いはカカ
オニブを焙焼してペースト化した、通常のチョコレート
に使用されるカカオマスも使用することができる。無処
理のカカオマスを原料としたココアパウダーが本発明で
使用できることについて、さらに詳細に説明する。無処
理のカカオマスを原料としたココアパウダーにカカオバ
ターを混合して、カカオマスの状態へ復元したものは、
元の原料である無処理のカカオマスとは、成分は同じで
はあるが、物性が異なり、熱湯や加温した牛乳に溶解し
易くなるということを本発明者等は見い出した。その理
由としては、無処理のカカオマス中の油分(カカオバタ
ー)を除くマス分が、搾油や、ココアケーキの粉砕工程
において、物理的に損傷を受け、マス分の形状の変化又
は細胞壁が破損したため、カカオバターを加えてカカオ
マスの状態へ復元した時のカカオバターとマス分との親
和性に変化をきたし、延いては、熱湯や加温した牛乳へ
の分散溶解性を向上させる結果となったものであると考
えられる。さらに、上記のカカオバターの代りに、カカ
オバター以外の固型脂を用いても、同様の結果を得るこ
とができ、又、無処理のカカオマスから得られたココア
パウダーとカカオバター等の固型脂との混合比率を任意
に設定しても同様の結果が得られることを本発明者等は
見い出した。
上記の「固型脂」とは、植物性油脂や動物性油脂を原料
として、精製、分別、硬化等の処理が施された油脂であ
り、常温(25℃程度)で固型のものを指体する。常温
で固型であれば種類を問わないが、風味の観点から植物
性の固型脂を用いるのが好ましい、さらに、チョコレー
トの製造に用いられるカカオバターや、カカオバター代
用脂を用いる方が、本発明に於ける製造時のテンバリン
グ操作や、離型性及び風味の上からも望ましい。
カカオバター代用脂としては、パーム油、シェア脂、イ
リッペ脂、サルシード脂、やし油、パーム核油等に精製
、分別、硬化等の操作を施し、25℃〜42℃程度の融
点を有するようになしたものを例示することができる。
本発明に用いられる食用乳化剤としては、ショ糖脂肪酸
エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン
脂肪酸エステル、ポリグリセリン縮合リシノレイン酸エ
ステル、ソルビタン脂肪酸エステル、プロピレングリコ
ール脂肪酸エステル及びレシチンから選択された少なく
とも1種類のものを用いることができる。
これらの食用乳化剤には、食用乳化剤を構成する親水基
、親油基の種類や結合割合により、種々のHL B (
hydrophile l1pophile bala
nce)のものが使用でき、本発明においても、いかな
るHLBの食用乳化剤を用いてもよい。
一般に、O/W型エマルジョンを長時間安定になすため
には、HLBの高い食用乳化剤を使用するのが適当であ
るが、本発明の場合、熱湯若しくは加温した牛乳に分散
溶解させた後、直ちに飲用に供されるので、エマルジョ
ンの安定性はごく短期間であればよく、従ってHLBの
高い食用乳化剤に限定されず、HLBの低い食用乳化剤
も使用することができる。
また、本発明に用いられる食用乳化剤は乳化に寄与する
のみならず、分散や、可溶化性を向上せしめるために配
合されるものであり、従って油分の割合や、使用する主
成分の種類や割合、或いは乳類、糖類等の副原料の種類
や割合に応じて食用乳化剤の種類、組合せ及び添加量が
適宜決定される。
本発明に係る飲料用の固型チョコレートは、上述の如く
、アルカリ処理したカカオマス、アルカリを含まない熱
水で処理したカカオマス、ココアパウダー及び固型脂か
ら選択された少なくとも1種類のものを主成分とする組
成物からなり、これらの配合比率は任意であるが、該組
成物中の油分は、約30重量%〜約70重量%の範囲に
あることが必要である。ここで云う組成物中の油分とは
、該組成物に含有される主成分たるアルカリ処理した、
或いはアルカリを含まない熱水で処理したカカオマスに
含有される油分、ココアパウダーに含有される油分、固
型脂の合計の油分のみをいうのではなく、後述する副原
料に由来の、例えば全脂粉乳等に含有される油分をも加
算したものを指体している。
上記組成物中の油分が30重量%程度以下である固型チ
ョコレートでは、熱湯又は加温した牛乳を注いだ時、チ
ョコレートへの熱伝導が遅くなり、従ってチョコレート
自体の融解に時間を要することとなり、又、チョコレー
トが融解した後にもチョコレート自体が低油分のため、
融解後高粘性を呈するので、分散性、溶解性が甚だ悪く
なり、分散溶解するまでに長時間の攪拌を必要とするこ
とになる。他方、上記組成物中の油分が70重量%程度
以上の固型チョコレートでは、熱湯または加温した牛乳
を注いだ時、チョコレート自体の融解や分散は容易にな
るが、高油分のため、乳化も難しく、油滴を形成したり
、油分が分離して油層を形成したりするので好ましくな
い、これらについては後記の比較試験例3及び4におい
て明らかにされている。
尚、本発明が規定する要件を全体として満たず範囲内で
、副原料として通常のチョコレートや粉末ココアに使用
される糖類(砂糖、乳糖、ブドウ糖、麦芽糖等)、乳類
(全脂粉乳、脱脂粉乳、代用粉乳、粉末生クリーム)、
増粘剤(カラギーナン、キサンタンガム)、香料等は勿
論のこと、インスタントコーヒー粉末、コーヒー豆の微
粉砕品、インスタント紅茶粉末、紅茶の微粉砕品、ナツ
ツ類の微粉砕品、ヨーグルトパウダー、果汁パウダー、
食用色素等を配合することができる。
本発明による飲料用の固型チョコレートは、使用する原
料(カカオマス、ココアパウダー、固型脂、食用乳化剤
、その他の副原料)を均一に混合するだけで製造できる
ので、処理操作が極めて容易である。
上記原料の混合は、オーバーミキサー、高速ミキサー、
ラインミキサー、デイスパーミル、ボールミル、スリー
ロール、播潰機、ホモゲナイザー等の機械を用いれば十
分にその目的が達成される。
更に、本発明による飲料用の固型チョコレートを製造す
るための生地は、その物性が、通常のチョコレート生地
の物性と同等であるので加工性に優れており、板状は勿
論のこと、角砂糖、氷砂糖等に本発明のチョコレートを
被覆して被覆チョコレート製品にしたり、若しくはシェ
ルモールトチヨコのように殻をつくり、中空にして、そ
の中に、砂糖やミルク、あるいはシロップ等を封入した
り、或いは空気を封入したエアインチヨコタイプにする
等適宜に成型することができる。
(実施例等) 次に、実施例、参考例及び比較試験例により本発明を更
に詳細に説明する。
X進n カカオ豆を粗砕して種皮と胚芽を除去したカカオニブ1
00重量部に、炭酸カリウム1.5重量部を水30重量
部に溶解したアルカリ水溶液31.5重量部を添加した
後、80℃で加温しながら二軸ミキサーにて2時間攪拌
してアルカリゼーションを行った0次いで、熱風ロース
タ−にて、焙焼を行い、グラインダーで磨砕して、アル
カリ処理したカカオマス(油分56重量%)を得た。該
カカオマス98重量部に、食用乳化剤としてHLB15
のシュガーエステル2重量部を加え、50℃で保温しな
がら描潰機にて30分間攪拌混合することにより食用乳
化剤を均一に分散せしめた後、テンパリングを行い、板
状のチョコレート型に1枚8gとなるよう流し込み、次
いで冷却した。冷却後、型からとり出して、油分55重
量%の板状を有する飲料用の固型チョコレートを得た。
本島1枚(8g)と砂糖8gとをカップに入れ100c
cの湯を注ぎ、スプーンで攪拌したところ容易に分散溶
解してチョコレート風味豊かなブラックチョコレートド
リンクが得られた。
栗」1殊3− カカオ豆を焙焼後、粗砕して、種皮と胚芽を除去した焙
焼カカオニブ100重量部に、炭酸ナトリウム2.5重
量部を水20重量部に溶解したアルカリ水溶液22.5
重量部を添加し、密閉容器内で110℃にて1時間攪拌
しながらアルカリゼーションを行った0次いで、通風乾
燥機にて、水分が1%になるまで乾燥し、グラインダー
にて磨砕して、アルカリ処理したカカオマス(油分55
重量%)を得た。該カカオマス40重量部と、油分22
重量%であってアルカリ処理されたココアパウダー30
重量部と、カカオバター15重量部と、粉糖14重量部
と、食用乳化剤としてHL B 11のポリグリセリン
脂肪酸エステル0.5重量部及びHL B 4.7のソ
ルビタン脂肪酸エステルとをオーバーミキサー(万能混
合攪拌機SDM型 ■三英製作所製)に装填し、40℃
で保温しながら1時間混合攪拌して均一に混合した後、
テンバリングし、1辺が1cmのキューブ状の型に充填
し、冷却させ、次いで脱型してキューブ状を有する飲料
用の固型チョコレート(油分44重量%)を得た。
本島10gと砂糖6gとをカップに入れ、90℃に加温
した牛乳を注ぎ、スプーンで撹拌したところ容易に分散
溶解して風味豊かなミルクチョコレートドリンクが得ら
れた。
実施1」− カカオ豆を粗砕して種皮と胚芽を除去したカカオニブ1
00重量部に、水を40重量部加え、密閉容器にて10
0℃で加温しながら3時間混合攪拌して、アルカリを含
まない熱水による処理を行った0次いで、熱風ロースタ
−にて焙焼を行い、グラインダーにて磨砕して、アルカ
リを含まない熱水で処理したカカオマス(油分57重量
%)を得た。
該カカオマス50重量部と、融点34℃のパーム分別油
4重量部と、粉末インスタントコーヒー24.4重量部
と、乳脂25重量%を含む全脂粉乳20重量部と、食用
乳化剤としてのポリグリセリン縮合リシノレイン酸エス
テル1重量部、大豆レシチン0.1重量部及びHL B
 19のシヨ糖脂肪酸エステル0.5重量部とをスリー
ロール粉砕機にかけ、混合粉砕してチョコレート生地(
油分38重量%)を得た。
該チョコレート生地を40℃に加温して融解し、テンパ
リングした後、角砂糖をセンターにして、該チョコレー
ト生地1重量部に対し、角砂糖1重量部の割合となる様
に被覆し、その後冷却して、角砂糖を封入した飲料用の
固型チョコレートを得な。
本島15gをカップに入れ、100ccの熱湯を注ぎ、
スプーンで攪拌【7たところ容易に分散溶解してコーヒ
ー風味を有するチョコレートドリンクが得られた。
夾m工 前記実施例3における熱水処理したカカオマス(油分5
7重量%)を搾油してココアケーキを得た。該ココアケ
ーキを粉砕して、ココアパウダー(油分16重量%)を
得た。該ココアパウダー47重量部と、融解させたノン
テンパー型カカオバター代用脂(融点35℃のパーム硬
化分別油脂と、米ぬか油砂化分別油脂との混合物) 5
2.6重量部と、食用乳化剤としてのHLB3.8のグ
リセリン脂肪酸エステル0.1重量%及びHLB2のシ
ヨ糖脂肪酸エステル0.3重量%とを高速ミキサー(日
本調理機製造■製MX40型)にて15分間混合して、
チョコレート生地(油分60重量%)を得た。
一方、コーヒーシュガー粒子(14メツシユ上)を回転
釜に入れ、上記のチョコレート生地をコーヒーシュガー
4重量部に対し、該チョコレート生地が5重量部の配合
割合となるように釜がけして、コーヒーシュガーと組合
わせた粒状の飲料用の固型チョコレートを得た。
本島14gをカップに入れ、冷牛乳100ccを注ぎ、
電子レンジにて1分30秒間加熱後、該容器を電子レン
ジからとり出してスプーンで攪拌したところ容易に分散
溶解して、風味良好なミルクチョコレートドリンクが得
られた。
夾焦i カカオ豆を焙焼して、粗砕し、種皮と胚芽を除去した焙
焼カカオニブをグラインダーにて磨砕して無処理のカカ
オマス(油分56重量%)を得た。
該無処理のカカオマスを搾油してココアケーキ(油分1
2重量%)1重量部とカカオバター1重量部とを得た0
次に、上記のココアケーキを粉砕してココアパウダー(
油分12重量%)になした、該ココアパウダー49.5
重量部と、上記のカカオバター49.5重量部と、食用
乳化剤としてのHL B 19のシヨ糖脂肪酸エステル
0.5重量部及びポリグリセリン縮合リシノレイン酸エ
ステル0.5重量部とを50℃に保温しながら描潰機に
て1時間混合攪拌した後、テンパリングし、その後、板
チョコ状となる成形型に10g宛流し込み、冷却し、次
いで脱型することにより板状を有する飲料用の固型チョ
コレート(油分55重量%)を得た。
夫施1 カカオバター40重量部と、パーム油を分別して得た融
点34℃のカカオバター代用脂10重量部と、脱脂粉乳
48重量部と、食用乳化剤としてのHLB19のショ糖
脂肪酸エステル1重量部及びHLB4.7のソルビタン
脂肪酸エステル0.5重量部と、香料0.5重量部とを
混合し、55℃で保温しながら高速ミキサー(日本調理
機製造■製MX40型)にて、30分間混合攪拌した後
、テンパリングして板チョコ状となる成形型に流し込み
、次いで冷却した。冷却後、型からとり出して、ホワイ
トチョコレート様外観を呈する飲料用の固型チョコレー
トを得た。
髪考1− 前記実施例5における、無処理のカカオマス(油分56
重量%)25重量部と、カカオバター14重量部と、全
脂粉乳(油分25重量%)21.5重量部と、粉糖39
重量部と、大豆レシチン0.5重量部とを45℃で保温
しながらオーバーミキサー(万能混合攪拌機SDM型 
■三英製作所製)で30分間混合攪拌した後、スリーロ
ールにかけ、微粉砕して油分33重量%のチョコレート
生地を得た。該チョコレート生地を融解後、テンパリン
グし、実施例1にて用いた成形型と同じ成形型に1枚8
gとなるよう流し込み、次いで冷却した。冷却後、型か
らとり出し、無処理のカカオマスを主原料とする板状の
チョコレートを得た。
比1u(1勇」− 参考例1による板状チョコレート1枚(8g)と、実施
例1における板状の飲料用固型チョコレート1枚(8g
)を夫々のビーカーに入れ、95℃の熱湯を1oOcc
注ぎ、スターラーにて同じスピードにて回転攪拌した0
回転開始から30秒後に回転を止め、溶解性を目視観察
したところ、実施例1による本発明品は容易に分散溶解
して、茶かっ色の均斉なコロイド溶液となっていたが、
無処理のカカオマスを主原料としている参考例1による
チョコレートは、充分に分散溶解せず、ビーカーの底部
には沈澱が認められ且つ上部には浮遊物が存在していた
斐l旧j− 前記実施例5における無処理のカカオマス(油分56重
量%)をココアパウダーに変じなかった点を除き、実施
例5と同様にして1枚10g宛の板状チョコレートを得
た。
ル致XMJ!!−亀 実施例5による板状の飲料用固型チョコレート1枚(1
0g)と参考例2による板状チョコレート1枚(10g
)とを夫々ビーカーに入れ、95℃の熱湯を100cc
注ぎ、スターラーにて同じスピードにて回転攪拌した。
回転開始から30秒後に回転を止め、溶解性を目視観察
したところ、実施例5による本発明品は、分散溶解して
、茶かつ色の均斉なコロイド溶液となっていたが、参考
例2による板状チョコレートは充分に分散溶解せず、ビ
ーカーの底部には沈澱が認められ且つ上部には浮遊物が
存在していた。
11燵1 実施例1におけるアルカリ処理したカカオマス(油分5
6重量%)50重量部に、粉糖49重量部と食用乳化剤
としてのポリグリセリン縮合リシノレイン酸エステル0
,5重量部と、大豆レシチン0.5重量部とを加え、播
漬機にて50℃で保温しながら、30分間撹拌混合し、
テンパリングを行い、板状のチョコレート型に1枚8g
となるよう充填し、冷却した。冷却後、型からとり出し
て板状チョコレート(油分28重量%)を得た。
ル雪]υ良泗」− 参考例3による板状チョコレート1枚(8g)と、実施
例1による板状の飲料用固型チョコレート1枚(8g)
とを、夫々ビーカーに入れ、95℃の熱湯を100cc
注ぎ、スターラーにて、同じスピードにて回転攪拌した
0回転開始から30秒後に回転を止め、溶解性を目視観
察したところ、実施例1における油分55重量%を含有
する本発明品のチョコレートは、容易に分散溶解して、
茶かっ色の均斉なコロイド溶液となったが、油分が30
重量%以下の参考例3によるチョコレートは、充分に分
散溶解せず、ビーカー底部に大量の不溶解チョコレート
が残留していた。
11匠先 実施例1におけるアルカリ処理したカカオマス(油分5
6重量%)60重量部に、カカオバター38重量部と食
用乳化剤としてのHLB15のシュガーエステル2重量
部を加え、襦潰機にて50℃で保温しながら30分間攪
拌混合し、テンパリングを行い、板状のチョコレート型
に、1枚8gとなるよう充填し、冷却した。冷却後、型
からとり出して、板状チョコレート(油分71.6重量
%)を得た。
L艷に1鰻先 参考例4による板状チョコレート1枚(8g)と、実施
例1による板状の飲料用固型チョコレート1枚(8g)
とを、夫々、ビーカーに入れ、95℃の熱湯を1oOc
c注ぎ、スターラーにて同じスピードにて回転攪拌した
6回転開始から30秒後に回転を止め、溶解性を目視観
察したところ、実施例1による本発明品(油分55重量
%)は、容易に分散溶解して、茶かっ色の均斉なコロイ
ド溶液となったが、参考例4による板状チョコレート(
油分71.6重量%)は、溶解、分散自体が容易である
ものの、油分が過剰であるために、この過剰油分が分離
して上部に油層を形成しており、従って飲用物として好
ましくないものであることが判明した。
(発明の効果) 本発明による飲料用の固型チョコレートは外観において
通常のチョコレートと全く同様であるにも拘らず、熱湯
や加温した牛乳等を添加する場合に極めて容易に分散溶
解して所謂チョコレートドリンクとなすことができ、こ
のチョコレートドリンクは、通常の固型チョコレートを
喫食する場合と同様の豊かなチョコレート風味を有して
いる。
従って、本発明による飲料用の固型チョコレートは、従
来のチョコレートドリンク用製品のように、製品外観や
飲料とした場合の風味等に関する異和感をもたらすこと
がない。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)アルカリ処理したカカオマス、アルカリを含まな
    い熱水で処理したカカオマス、ココアパウダー及び固型
    脂から選択された少なくとも一種類のものを主成分とす
    る組成物からなり、該組成物中の油分が約30重量%〜
    約70重量%であり、かつ該組成物中に食用乳化剤が含
    有されていることを特徴とする、飲料用の固型チョコレ
    ート。
  2. (2)食用乳化剤が、ショ糖脂肪酸エステル、グリセリ
    ン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポ
    リグリセリン縮合リシノレイン酸エステル、ソルビタン
    脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル
    及びレシチンから選択された少なくとも一種類のもので
    あることを特徴とする、請求項(1)に記載の飲料用の
    固型チョコレート。
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