WO2021256285A1 - 耐熱性チョコレート及びその製造方法 - Google Patents

耐熱性チョコレート及びその製造方法 Download PDF

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Abstract

本発明の課題は、耐熱性が向上したカカオ固形分の含有量の高いチョコレートを提供することにある。 本発明は、チョコレート中のカカオ固形分の含有量が9.5~30質量%、ポリグリセリン縮合リシノレイン酸エステルの含有量とリン脂質の含有量との質量比が75:25~100:0であるチョコレートである。また本発明は、チョコレート中のカカオ固形分の含有量が9.5~30質量%であるチョコレートの製造方法であって、チョコレート中のポリグリセリン縮合リシノレイン酸エステルの含有量とリン脂質の含有量との質量比が75:25~100:0となるように、ポリグリセリン縮合リシノレイン酸エステル及びリン脂質を配合するチョコレートの製造方法である。

Description

耐熱性チョコレート及びその製造方法
 本発明は、耐熱性チョコレート及びその製造方法に関する発明である。
 チョコレートは、菓子の中でも非常に人気のある商品であり、一般消費者向けに広く流通している。チョコレートの多くは、流通保管時は固形状であるが、食べると口の中で速やかに融けるという性質を有している。このような性質から、チョコレートには、夏場等の高温の環境下で融けやすいという欠点があった。そのため、チョコレートが高温の環境下でも融けにくくするために、チョコレートの耐熱性を向上させる方法が検討されてきた。
 チョコレートの耐熱性を向上させる方法としては、例として、チョコレートに高い融点を有する油脂を配合する方法、チョコレートの固形分を増やす(油脂分を減らす)方法、チョコレート生地に少量の水を混ぜることによって糖の骨格を形成させる方法が挙げられる。しかし、チョコレートに高い融点を有する油脂を配合する方法は、高い融点を有する油脂を配合することにより、チョコレートの口どけが著しく悪くなる。また、チョコレートの固形分を増やす方法は、チョコレートの固形分を増すことにより、チョコレートの口あたりが損なわれる。
 一方、チョコレート生地に少量の水を混ぜることによって糖の骨格を形成させる方法は、口どけや口あたりを損なわずに、チョコレートの耐熱性を向上させることができる。しかも、環境温度がチョコレートに含まれる油脂の融点以上になっても、チョコレートは形状を維持できる。そのため、低い融点を有する油脂を使用することにより、チョコレートにソフトな食感を付与できると同時に耐熱化も実現可能である。糖の骨格を形成させることにより、チョコレートの耐熱性を向上させる方法としては、例えば、特許文献1の方法が提案されている。
 チョコレートの中には、ダークチョコレートように、カカオマスが多く配合されたチョコレートが存在する。カカオマスが多く配合されたチョコレートは、油脂以外の固形分であるカカオ固形分の含有量が高い。近年は、このようなカカオ固形分の含有量が高いチョコレートにおいても、耐熱性を向上させることが求められている。しかしながら、カカオ固形分の含有量が高いチョコレートにおいては、糖の骨格を形成させる方法では、十分に耐熱性を向上させることができていなかった。
 以上のような背景から、カカオ固形分の含有量が高いチョコレートにおいて、耐熱性を向上させる方法が求められていた。
国際公開第2015/098932号
 本発明の課題は、耐熱性が向上したカカオ固形分の含有量の高いチョコレートを提供することにある。
 本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意研究を行った。その結果、チョコレートに含まれるポリグリセリン縮合リシノレイン酸エステルとリン脂質との割合を特定の範囲にすることにより、耐熱性が向上したカカオ固形分の含有量の高いチョコレートが得られることを見出した。これにより、本発明が完成するに至った。
 すなわち、本発明の第1の発明は、チョコレート中のカカオ固形分の含有量が9.5~30質量%、ポリグリセリン縮合リシノレイン酸エステルの含有量とリン脂質の含有量との質量比が75:25~100:0であるチョコレートである。
 本発明の第2の発明は、チョコレート中の水の含有量が1.0~5.0質量%である第1の発明に記載のチョコレートである。
 本発明の第3の発明は、チョコレート中のカカオ固形分の含有量が9.5~30質量%であるチョコレートの製造方法であって、チョコレート中のポリグリセリン縮合リシノレイン酸エステルの含有量とリン脂質の含有量との質量比が75:25~100:0となるように、ポリグリセリン縮合リシノレイン酸エステル及びリン脂質を配合するチョコレートの製造方法である。
 本発明の第4の発明は、チョコレート中に水を1.0~5.0質量%配合する第3の発明に記載のチョコレートの製造方法である。
 本発明の第5の発明は、チョコレート中のカカオ固形分の含有量が9.5~30質量%であるチョコレートの耐熱性を向上させる方法であって、チョコレート中のポリグリセリン縮合リシノレイン酸エステルの含有量とリン脂質の含有量との質量比が75:25~100:0となるように、ポリグリセリン縮合リシノレイン酸エステル及びリン脂質を配合することを特徴とするチョコレートの耐熱性を向上させる方法である。
 本発明の第6の発明は、チョコレート中に水を1.0~5.0質量%配合する第5の発明に記載のチョコレートの耐熱性を向上させる方法である。
 本発明によれば、耐熱性が向上したカカオ固形分の含有量の高いチョコレートを提供することができる。
 本発明のチョコレートは、チョコレート中のカカオ固形分の含有量が9.5~30質量%、ポリグリセリン縮合リシノレイン酸エステルの含有量とリン脂質の含有量との質量比が75:25~100:0である。
 本発明においてチョコレートは、「チョコレート類の表示に関する公正競争規約」(全国チョコレート業公正取引協議会)乃至法規上の規定により限定されない。本発明のチョコレートは、食用油脂および糖類を主原料とし、必要によりカカオ分(カカオマス、ココアパウダーなど)、乳製品、香料、乳化剤などを含んでもよい。本発明のチョコレートは、チョコレート製造の工程(混合工程、微粒化工程、精練工程、冷却工程など)の一部乃至全部を経て製造される。
 本発明のチョコレートは、カカオ固形分を含有する。本発明のチョコレートは、チョコレート中のカカオ固形分の含有量が9.5~30質量%であり、好ましくは10~25質量%であり、より好ましくは12~23質量%である。チョコレート中のカカオ固形分の含有量が前記範囲であると、カカオ固形分の含有量が高いチョコレートが得られる。なお、本発明でカカオ固形分とは、カカオ豆、カカオニブ、カカオマス、ココアパウダー等のカカオ分に含まれる油脂以外の固形分のことである。また、チョコレート中のカカオ固形分の含有量は、カカオ分の配合量によって調整することができる。
 本発明のチョコレートは、ポリグリセリン縮合リシノレイン酸エステル(以下、PGPRとも表す)を含有する。ポリグリセリン縮合リシノレイン酸エステルは、縮合リシノレイン酸ポリグリセリン、ポリグリセリンポリリシノレート、ポリグリセリン縮合リシノール酸エステルなどと表記されることがある。製法は公知であり、例えば、主にヒマシ油から得られるリシノレイン酸とポリグリセリンとのエステル化反応により得られる。前記縮合リシノレイン酸の平均重合度は、好ましくは2~10程度であり、より好ましくは2~6程度である。また、前記ポリグリセリンの平均重合度は、好ましくは3~10程度であり、より好ましくは4~7程度である。ポリグリセリン縮合リシノレイン酸エステルは、市販品を使用してもよい。市販品としては、例えば、坂本薬品工業株式会社製のSYグリスターCR-310、CR-500、CR-ED、CRS-75など、太陽化学株式会社製のサンソフトNo.818DG、818R、818SKなど、理研ビタミン株式会社製のポエムPR-300など、が適宜使用できる。ポリグリセリン縮合リシノレイン酸エステルは、2種以上を併用してもよい。
 本発明のチョコレートは、好ましくはリン脂質を含有する。本発明のチョコレートに含まれるリン脂質は、特に限定されない。しかし、実用上は、レシチンに含まれるリン脂質が適用できる。そのため、チョコレートにレシチンを添加することで、チョコレート中にリン脂質を含有させることができる。レシチンは、動植物界に広く存在する界面活性能を有する数種のリン脂質の混合物である。レシチンは、工業的には、大豆あるいは菜種などの油糧種子、または、卵黄などの動物原料から得られる。例えば、大豆レシチンには、ホスファチジルコリン、ホスファチジルエタノ-ルアミン、ホスファチジルイノシト-ル、およびホスファチジルセリンなどのリン脂質が混合状態で含まれている。また、市販のレシチンとしては、一般的な粗製レシチン以外にも、これを脱油して得られる精製粉末レシチン、レシチンの成分を分画して得られる分画レシチン、レシチンに酵素を作用させて得られる酵素処理レシチン、あるいはレシチンを水素添加して得られる水素添加レシチンなども使用できる。本発明のチョコレートには、一般にリン脂質含有量が65質量%程度である粗製レシチンが好適に使用できる。
 なお、上記粗製レシチンに含まれるリン脂質含有量は、例えば、アセトン不溶物含有量として求めることができる。レシチンのアセトン不溶物含有量は、例えば、次のようにして求められる。試料2gをビーカーに計りとり、氷冷したアセトン300ミリリットルを加え、十分攪拌して30分間放置する。上澄み液を質量既知のガラス濾過器で吸引ろ過し、さらに氷冷したアセトン30ミリリットルで3回不溶物を洗浄して、不溶物の全量をガラス濾過器に移し入れる。ガラス濾過器に氷冷したアセトンを満たし、吸引した後、ガラス濾過機を減圧下で乾燥させ、質量を測定する。ガラス濾過機の質量の増加分が、アセトン不溶物の質量である。(不溶物の質量/試料採取量)×100がアセトン不溶物(質量%)となる。また、リン脂質含有量の測定は、日本油化学協会の基準油脂分析試験法(2.4.11-1996)の比色法を用いて行ってもよい(リン量からの換算係数25.4)。
 本発明のチョコレートは、チョコレート中のポリグリセリン縮合リシノレイン酸エステルの含有量とリン脂質の含有量との質量比(ポリグリセリン縮合リシノレイン酸エステルの含有量:リン脂質の含有量)が75:25~100:0であり、好ましくは77:23~97:3であり、より好ましくは80:20~95:5である。ポリグリセリン縮合リシノレイン酸エステルの含有量とリン脂質の含有量との質量比が前記範囲であると、チョコレートの耐熱性を向上させることができ、耐熱性が向上したカカオ固形分の含有量の高いチョコレートが得られる。
 本発明のチョコレートは、チョコレート中のポリグリセリン縮合リシノレイン酸エステルとリン脂質の合計含有量が好ましくは0.10~5質量%であり、より好ましくは0.20~3質量%であり、さらに好ましくは0.30~2質量%であり、最も好ましくは0.40~1質量%である。
 本発明のチョコレートは、チョコレート中のポリグリセリン縮合リシノレイン酸エステルの含有量が好ましくは0.01~2質量%であり、より好ましくは0.10~1質量%であり、さらに好ましくは0.20~0.50質量%であり、最も好ましくは0.30~0.45質量%である。
 本発明のチョコレートは、チョコレート中のリン脂質の含有量が好ましくは0~2質量%であり、より好ましくは0.01~1質量%であり、さらに好ましくは0.02~0.12質量%であり、最も好ましくは0.02~0.09質量%である。
 本発明のチョコレートは、チョコレート中のレシチンの含有量が好ましくは0~2質量%であり、より好ましくは0.01~1質量%であり、さらに好ましくは0.02~0.18質量%であり、最も好ましくは0.02~0.15質量%である。
 本発明のチョコレートは、好ましくは水を含有する。本発明のチョコレートは、チョコレート中の水の含有量が好ましくは1.0~5.0質量%であり、より好ましくは1.3~4.0質量%であり、さらに好ましくは1.5~3.5質量%であり、最も好ましくは1.8~3.0質量%である。チョコレート中の水の含有量が前記範囲であると、チョコレートが糖骨格を形成しやすくなる。なお、本発明で水とは、添加される水の他に、糖液等の原料中に含まれる水も含む。また、チョコレート中の水の含有量は、水や糖液等の配合量によって調整することができる。また、チョコレート中の水の含有量は、常法に従って、常圧乾燥減量法や、カールフィッシャー水分計を用いて測定できる。
 本発明のチョコレートは、好ましくはカカオ分を含有する。本発明のチョコレートは、チョコレート中のカカオ分の含有量が好ましくは20~60質量%であり、より好ましくは23~55質量%であり、さらに好ましくは27~52質量%である。なお、本発明でカカオ分とは、カカオ豆やカカオニブ、カカオマス、ココアパウダー等のカカオ豆の加工品のことである。本発明のチョコレートの製造に使用されるカカオ分は、好ましくはカカオマスである。
 本発明のチョコレートは、好ましくは油脂を含有する。なお、本発明で油脂とは、チョコレートに含まれる油脂の全てを合わせた全油脂分である。すなわち、本発明での油脂は、配合される油脂の他に、含油原料(カカオマス、ココアパウダー、全脂粉乳等)に含まれる油脂(ココアバター、乳脂等)を含む。本発明のチョコレート製造に使用される油脂は、特に制限されることなく、通常の食用油脂を使用することができる。食用油脂としては、ココアバター、パーム油、パーム分別油(パームレイン、パーム中融点部等)、シア脂、シア分別油(シアステアリン等)、サル脂、サル分別油(サルステアリン等)、イリッペ脂、大豆油、菜種油、綿実油、サフラワー油、ひまわり油、米油、コーン油、ゴマ油、オリーブ油、乳脂等や、これらの加工油脂(水素添加油、分別油、エステル交換油)等が挙げられる。前記食用油脂は2種以上組み合せて使用することもできる。
 本発明のチョコレートは、チョコレート中の油脂の含有量が好ましくは20~50質量%であり、より好ましくは23~40質量%であり、さらに好ましくは27~35質量%である。
 本発明のチョコレートは、好ましくは粉乳を含有する。粉乳の具体例は、全脂粉乳、調整粉乳、脱脂粉乳等である。本発明のチョコレートの製造に使用される粉乳は、好ましくは全脂粉乳、調整粉乳である。
 本発明のチョコレートは、チョコレート中の粉乳の含有量が好ましくは1~25質量%であり、より好ましくは3~20質量%であり、さらに好ましくは7~17質量%である。
 本発明のチョコレートは、好ましくは糖質を含有する。なお、本発明で糖質とは、炭水化物から食物繊維を除いたもののことである。糖質の具体例は、糖類、糖アルコール(マルチトール、キシリトール、エリスリトール、ソルビトール、ラクチトール、マンニトール、還元水飴等)、でんぷん、オリゴ糖、デキストリン等である。また、本発明で糖類とは、単糖類、二糖類(ブドウ糖、果糖、ガラクトース、砂糖(ショ糖)、乳糖、麦芽糖等)のことである。また、糖質は、糖液を使用することもできる。また、本発明では、糖液は、水を含む糖液の全部を糖質とする(例えば、チョコレートが砂糖を30質量%、糖液(水含有量25質量%)を5質量%含有する場合、チョコレート中の糖質の含有量は、35質量%となる。)。
 本発明のチョコレートの製造に使用される糖質は、好ましくは糖類であり、より好ましくは砂糖、糖液である。
 本発明のチョコレートは、糖質を好ましくは30~60質量%含有し、より好ましくは33~58質量%含有し、さらに好ましくは35~55質量%含有する。
 本発明のチョコレートは、カカオ固形分(カカオ分)、水、PGPR、リン脂質(レシチン)、油脂、粉乳、糖質以外にも、チョコレートに一般的に配合される原料を使用することができる。具体的には、例えば、PGPR、レシチン以外の乳化剤(ショ糖脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル等)、大豆粉、大豆蛋白、果実加工品、野菜加工品、抹茶粉末、コーヒー粉末等の各種粉末、ガム類、澱粉類、酸化防止剤、着色料、香料等を使用することができる。
 本発明のチョコレートは、好ましくはテンパリング型チョコレートである。
 本発明のチョコレートは、例えば、常法に従い、原材料の混合、ロールリファイニングなどによる微粒化、必要に応じてコンチング処理などの工程を経て、調製され得る。本発明のチョコレートの製造では、レファイナーコンチェなどにより、リファイニングとコンチングが一つの装置で連続して行われてもよいし、ボールミルなどで湿式粉砕するのみで、コンチング処理が省略されてもよい。本発明のチョコレートは、好ましくは微粒化工程を経て製造される。
 本発明のチョコレートの製造では、好ましくは精練工程(コンチング工程)の後半部までに(より好ましくは微粒化工程より前に)、ポリグリセリン縮合リシノレイン酸エステルの含有量とリン脂質の含有量との質量比が、好ましくは70:30~100:0(より好ましくは80:20~100:0、さらに好ましくは90:10~100:0)となる状態を経由する。
 本発明のチョコレートの製造では、チョコレートに糖骨格を形成させるために、好ましくはチョコレート生地(なお、本発明でのチョコレート生地は、全ての原料が添加される前の中間製品のことである。これに対して、本発明でのチョコレートは、全ての原料が添加された最終製品のことである。)に予め少量の水を添加および分散させる工程(以下、水添加工程とする。)を有する。水添加工程は、好ましくは精練工程の後に行われる。水添加工程では、チョコレート生地に、好ましくは水及び/又は含水材が添加され、より好ましくは含水材が添加される。なお、本発明で含水材は、水を含む原料のことである。含水材は、好ましくは水を10質量%以上含有し、より好ましくは20質量%以上含有し、さらに好ましくは20~50質量%含有する。含水材の具体例は、糖液、タンパク液等である。糖液の具体例は、果糖、ブドウ糖、蔗糖、麦芽糖、オリゴ糖等の糖と水の溶液、還元水飴、果糖ブドウ糖液糖、ソルビトール液等である。タンパク液の具体例は、卵白メレンゲ、濃縮乳、生クリーム等である。含水材は、好ましくは糖液である。水添加工程では、チョコレート中の水の含有量が前記範囲となるように、チョコレート生地に、水や含水材が添加される。水添加工程では、チョコレート生地に水や含水材が添加された後は、好ましくは撹拌等により水をチョコレート生地中に均一に分散させる。
 本発明のチョコレートの製造における水添加工程では、水や含水材の添加前のチョコレート生地の温度は、好ましくは30~70℃であり、より好ましくは35~60℃であり、さらに好ましくは32~50℃であり、最も好ましくは32~40℃である。本発明のチョコレートの製造における水添加工程では、水や含水材の添加後は、チョコレート生地を好ましくは30~70℃、より好ましくは35~60℃、さらに好ましくは32~50℃、最も好ましくは32~40℃で、好ましくは0.25~12時間、より好ましくは0.5~8時間、さらに好ましくは1~5時間保持する。
 本発明のチョコレートがテンパリング型チョコレートである場合、本発明のチョコレートの製造では、好ましくはテンパリング処理又はシーディング処理が行われる。テンパリング処理及びシーディング処理は、通常の方法で行うことができる。テンパリング処理が行われる場合、テンパリング処理は、水添加工程の前後のどちらでも行うことができるが、好ましくは水添加工程の後に行われる。シーディング処理が行われる場合、シーディング処理は、水添加工程の前後のどちらでも行うことができ、水添加工程中に行こともできる。
 本発明のチョコレートの製造では、好ましくは冷却工程を有する。本発明のチョコレートの製造では、冷却工程を経ることで、チョコレートを固化させて、チョコレートを固形状にすることができる。冷却工程では、モールド等を使用することで、チョコレートを所望の形状に成形することもできる。冷却工程での、冷却方法、冷却条件は、通常のチョコレートの冷却方法、冷却条件を使用することができる。
 本発明のチョコレートの製造では、好ましくは保温工程を有する。本発明で保温工程とは、チョコレートを特定の温度で特定時間保温することである。保温工程では、好ましくは冷却工程後の固形状のチョコレートが使用される。保温工程での保温温度は、好ましくは24~36℃であり、より好ましくは26~34℃であり、さらに好ましくは28~32℃である。また、保温工程での保温時間は、好ましくは1時間~14日間であり、より好ましくは6時間~10日間であり、さらに好ましくは12時間~8日間であり、最も好ましくは1日間~4日間である。チョコレートが保温工程を経て製造されると、チョコレートに形成された糖骨格をより強固にすることができ、その結果、チョコレートの耐熱性をより向上させることができる。
 本発明のチョコレートは、チョコレート自体だけではなく、パンや他の菓子等の他の食品と組み合わせて使用することもできる。
 本発明のチョコレートの耐熱性を向上させる方法は、チョコレート中のカカオ固形分の含有量が9.5~30質量%であるチョコレートの耐熱性を向上させる方法であって、チョコレート中のポリグリセリン縮合リシノレイン酸エステルの含有量とリン脂質の含有量との質量比が75:25~100:0となるように、ポリグリセリン縮合リシノレイン酸エステル及びリン脂質を配合することを特徴とする。
 本発明のチョコレートの耐熱性を向上させる方法のその他の詳細は、本発明のチョコレートと同じであり、上記で説明したとおりである。
 本発明のチョコレート、本発明のチョコレートの製造方法で得られるチョコレート及び本発明のチョコレートの耐熱性を向上させる方法で得られるチョコレートは、耐熱性が向上したカカオ固形分の含有量の高いチョコレートである。また、本発明のチョコレート、本発明のチョコレートの製造方法で得られるチョコレート及び本発明のチョコレートの耐熱性を向上させる方法で得られるチョコレートは、34℃又は50℃で2時間保存しても、べたつきが少なく、保形性を有している。
 次に実施例により本発明を説明する。しかし、本発明は、これらの実施例により限定されない。
<チョコレートの原料>
 チョコレートの主原料として、以下のものを使用した。
・全脂粉乳(よつ葉乳業株式会社製、商品名:全脂粉乳、油脂含有量25質量%)
・調整粉乳(アサヒグループ食品株式会社製、商品名:ニューラクトSC、油脂含有量50質量%)
・粉糖(株式会社徳倉製、商品名:POWDER SUGAR)
・ココアバター(大東カカオ株式会社製、商品名:TCココアバター)
・カカオマス(大東カカオ株式会社製、商品名:カカオマスQM-P、油脂含有量55質量%)
・香料(小川香料株式会社製、商品名:バニラ香料)
・レシチン(日清オイリオグループ株式会社製、商品名:レシチンDX、リン脂質含有量65質量%)
・ポリグリセリン縮合リシノール酸エステル(太陽化学株式会社製、商品名:サンソフトNo.818SK、平均重合度6)
・糖液(昭和産業株式会社製、商品名:ニューフラクト55、水含有量25%質量%、果糖ブドウ糖液糖)
<耐荷重応力の測定>
 34℃で2時間静置したチョコレート(上面が縦16mm、横35mmであり、下面が縦20mm、横38mmであり、厚さが6mmの立体形状)を、レオメーター(英弘精機社製)を用いて測定した。ここで言う耐荷重応力とは、レオメーターは侵入速度を0.33mm/secに設定し、直径3mmの円筒状のプランジャーが、測定サンプルに3mm侵入するまでの最大応力のことを指す。なお、耐荷重応力は、測定値の数値が大きいほど、チョコレートが高いことを示している。
<付着性の評価1>
 34℃で2時間静置したチョコレート(上面が縦16mm、横35mmであり、下面が縦20mm、横38mmであり、厚さが6mmの立体形状)の状態を熟練した技術者により官能評価により評価した。当該チョコレートに指を押し付け、以下の基準により評価した。
 ○:指にチョコレートがほとんど付着していない
 △:指にチョコレートが少し付着する
 ×:指に溶融したチョコレートがべっとりと付着する
<付着性の評価2>
 50℃で2時間静置したチョコレート(上面が縦16mm、横35mmであり、下面が縦20mm、横38mmであり、厚さが6mmの立体形状)の状態を熟練した技術者により官能評価により評価した。当該チョコレートにスパチュラを押し付け、以下の基準により評価した。
 ○:スパチュラにチョコレートがほとんど付着していない
 △:スパチュラにチョコレートが少し付着する
 ×:スパチュラに溶融したチョコレートがべっとりと付着する
<保形性の評価>
 ステンレスバットの上に並べたチョコレート(上面が縦16mm、横35mmであり、下面が縦20mm、横38mmであり、厚さが6mmの立体形状)を50℃で2時間静置した後、高さ20cmから2回落下させたときの形状を以下の基準により評価した。
 ○:落下前と形状に変化なし
 △:部分的に形状に歪みが生じている
 ×:全体的に形状が崩壊し、液状化している
<チョコレートの製造1>
 表1、2に示された配合で、下記製造工程1~9に従って、チョコレートを製造した。なお、チョコレートの配合の単位は質量部であり、チョコレート中の含有量の単位は質量%である。
 製造工程1(混合工程):全量の粉糖、全量のカカオマス、全量の全脂粉乳、全量の調整粉乳、4.38質量部のココアバター、0.1質量部のPGPRを混合する。
 製造工程2(微粒化工程):製造工程1で得られたチョコレート生地をロールリファイナーで微粒化する。
 製造工程3(精練工程1(前半部)):製造工程2で得られたチョコレート生地を40℃で1時間コンチングを行う。
 製造工程4(精練工程2(中間部)):製造工程3で得られたチョコレート生地に、残りのココアバター、残りのPGPRを加えて、40℃で10分間コンチングを行う。
 製造工程5(精練工程3(後半部)):製造工程4で得られたチョコレート生地に、全量のレシチン、全量の香料を加えて、40℃で5分間コンチングを行う。
 製造工程6(水添加工程):製造工程5で得られたチョコレート生地を35℃に加温した後、全量の液糖を加えて、35℃で10分間撹拌する。
 製造工程7(テンパリング工程):製造工程6で得られたチョコレートに、テンパリング処理を行う。
 製造工程8(冷却工程):製造工程7で得られたチョコレートをモールドに充填した後、7℃で冷却することで、チョコレートを固化させる。
 製造工程9(保温工程):製造工程8で得られたチョコレートを型抜きした後、30℃で3日間又は4日間保温する。
<チョコレートの評価1>
 得られた実施例1~5のチョコレート及び比較例1のチョコレートについて、耐荷重応力の測定、付着性の評価、保形性の評価を行うことで、チョコレートの耐熱性の評価を行った。なお、耐荷重応力の測定、付着性の評価1については、型抜きした後の保温前のチョコレートについても評価した。結果を表1、2に示した。
Figure JPOXMLDOC01-appb-T000001
Figure JPOXMLDOC01-appb-T000002
 表1、2から分かるように、実施例のチョコレートは、カカオ固形分の含有量が高いチョコレートであるが、十分な耐熱性を有していた。また、チョコレート中のPGPRの含有量とリン脂質の含有量の質量比において、PGPRの含有量の比率が高いほど、耐熱性をより効率的に向上させることができた。
<チョコレートの製造2>
<実施例6>
 表3に示された配合で、製造工程1を下記に変える以外は、前記チョコレートの製造1の製造工程と同じ製造工程で、実施例6のチョコレートを製造した。なお、チョコレートの配合の単位は質量部であり、チョコレート中の含有量の単位は質量%である。
 製造工程1(混合工程):全量の粉糖、全量のカカオマス、全量の全脂粉乳、全量の調整粉乳、7.13質量部のココアバター、0.1質量部のPGPRを混合する。
<実施例7>
 表3に示された配合で、製造工程1を下記に変える以外は、前記チョコレートの製造1の製造工程と同じ製造工程で、実施例7のチョコレートを製造した。なお、チョコレートの配合の単位は質量部であり、チョコレート中の含有量の単位は質量%である。
 製造工程1(混合工程):全量の粉糖、全量のカカオマス、全量の全脂粉乳、全量の調整粉乳、1.63質量部のココアバター、0.1質量部のPGPRを混合する。
<実施例8>
 表3に示された配合で、製造工程1、4を下記に変える以外は、前記チョコレートの製造1の製造工程と同じ製造工程で、実施例8のチョコレートを製造した。なお、チョコレートの配合の単位は質量部であり、チョコレート中の含有量の単位は質量%である。
 製造工程1(混合工程):全量の粉糖、37.96質量部のカカオマス、全量の全脂粉乳、全量の調整粉乳、0.1質量部のPGPRを混合する。
 製造工程4(精練工程2(中間部)):製造工程3で得られたチョコレート生地に、全量のココアバター、残りのカカオマス、残りのPGPRを加えて、40℃で10分間コンチングを行う。
<実施例9>
 表3に示された配合で、製造工程1、4を下記に変える以外は、前記チョコレートの製造1の製造工程と同じ製造工程で、実施例9のチョコレートを製造した。なお、チョコレートの配合の単位は質量部であり、チョコレート中の含有量の単位は質量%である。
 製造工程1(混合工程):全量の粉糖、32.35質量部のカカオマス、全量の全脂粉乳、全量の調整粉乳、0.1質量部のPGPRを混合する。
 製造工程4(精練工程2(中間部)):製造工程3で得られたチョコレート生地に、全量のココアバター、残りのカカオマス、残りのPGPRを加えて、40℃で10分間コンチングを行う。
<チョコレート評価2>
 得られた実施例6~9のチョコレートについて、耐荷重応力の測定、付着性の評価、保形性の評価を行うことで、チョコレートの耐熱性の評価を行った。なお、耐荷重応力の測定、付着性の評価1については、型抜きした後の保温前のチョコレートについても評価した。結果を表3に示した。
Figure JPOXMLDOC01-appb-T000003
 表3から分かるように、実施例のチョコレートは、カカオ固形分の含有量が高いチョコレートであるが、十分な耐熱性を有していた。

Claims (6)

  1.  チョコレート中のカカオ固形分の含有量が9.5~30質量%、ポリグリセリン縮合リシノレイン酸エステルの含有量とリン脂質の含有量との質量比が75:25~100:0であるチョコレート。
  2.  チョコレート中の水の含有量が1.0~5.0質量%である請求項1に記載のチョコレート。
  3.  チョコレート中のカカオ固形分の含有量が9.5~30質量%であるチョコレートの製造方法であって、チョコレート中のポリグリセリン縮合リシノレイン酸エステルの含有量とリン脂質の含有量との質量比が75:25~100:0となるように、ポリグリセリン縮合リシノレイン酸エステル及びリン脂質を配合するチョコレートの製造方法。
  4.  チョコレート中に水を1.0~5.0質量%配合する請求項3に記載のチョコレートの製造方法。
  5.  チョコレート中のカカオ固形分の含有量が9.5~30質量%であるチョコレートの耐熱性を向上させる方法であって、チョコレート中のポリグリセリン縮合リシノレイン酸エステルの含有量とリン脂質の含有量との質量比が75:25~100:0となるように、ポリグリセリン縮合リシノレイン酸エステル及びリン脂質を配合することを特徴とするチョコレートの耐熱性を向上させる方法。
  6.  チョコレート中に水を1.0~5.0質量%配合する請求項5に記載のチョコレートの耐熱性を向上させる方法。
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