JPH02215579A - 昇華型熱転写記録方法 - Google Patents

昇華型熱転写記録方法

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JPH02215579A
JPH02215579A JP1037366A JP3736689A JPH02215579A JP H02215579 A JPH02215579 A JP H02215579A JP 1037366 A JP1037366 A JP 1037366A JP 3736689 A JP3736689 A JP 3736689A JP H02215579 A JPH02215579 A JP H02215579A
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Akira Suzuki
明 鈴木
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望月 秀洋
Masaru Shimada
勝 島田
Hiroyuki Kamimura
上村 浩之
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 1帆氷見 本発明は昇華型熱転写記録方法に関するものである。
盗】I[1 近年、フルカラープリンターの需要が年々増加し、この
フルカラープリンターの記録方式として電子写真方式、
インクジェット方式、感熱転写方式等があるが、この中
で保守性が容易。
騒音が無い等により感熱転写方式が多く用いられている
この感熱転写は、固体化したカラーインクシートと受像
紙とから成っており、レーザーやサーマルヘッド等の電
気信号により制御された熱エネルギーでインクを受容紙
に熱溶融転写又は昇華移行させて画像形成させる記録方
式である。
そしてこの感熱転写記録方式には大別して前記熱溶融転
写型と昇華転写型とがあり、特に後者は原理的にサーマ
ルヘッド等からの熱エネルギーに対応して昇華染料が単
分子状で昇華するため容易に中間調が得られ、且つ随意
に階調をコントロールすることが可能である利点を有し
、フルカラープリンターに最も適した方式と考えられる
但し、この昇華型転写記録方式は、記録用サプライとし
てカラーインクシートを用い、画像信号により選択的に
加熱記録を行なうため、1枚のフルカーラ−画像を得る
ために、イエローマゼンタ、シアン、(ブラック)のイ
ンクシートを各1枚づつ使用し、その後未使用部が存在
しても、破棄するためランニングコストが高いという欠
点を有している。
そこで現在この欠点に着目し、インクシートを多数回使
用することにより、この欠点を改善しようとインクシー
トと受像体を等速に移動させ、繰返し利用する等速モー
ド法とインクシートの走行速度を受像体のそれより遅く
して色材層の第1回使用部分と第2回使用部分の重なり
を少しづつずらせ使用する8倍モード法とが提案されて
いる。
しかし、昇華型熱転写記録方式において、昇華、蒸発反
応が基本的に零次反応であり1等速モードにおいてはマ
ルチ使用に十分耐えられる染料量をインク層中に含ませ
ているにもかかわらず、印字回数が増加するにつれ急速
に特に高画像濃度部の転写濃度が低下してくるため、多
数回の印字が実質的にできないものであった。
そこで、本発明者等は積層構造の昇華型感熱転写媒体を
提案しく特願昭63−62866号)、「染料供給層と
染料転写寄与層との間において、染料放出能を、 染料供給層〉染料転写寄与層 の関係に保つこと」により、多数回記録での記録濃度の
低下を改善した。
しかしながら、後記多数回転写原理からも理解されるよ
うに、上記昇華型感熱転写媒体の染料供給層中の染料濃
度を従来より高くすること、または拡散係数を高くする
ことのために高温保存中に染料がブリードし易く、記録
時に受像媒体と重ね合わせた時に印字部以外の地肌部を
汚す問題があった。また、従来の昇華性染料を用いると
記録後の受像媒体の転写画像も暗所保存時に退色すると
いう欠点もあった。
l−一灯 本発明は印字回数の増加によっても転写濃度の急速な減
少を起こさず、転写シートの保存性も良好で、且つ転写
画像の保存性及び耐光性も良好なる昇華型熱転写媒体を
提供することを目的とする。
l−一玖 本発明は、基体上に、前記基体側から順にそれぞれ昇華
性化合物を有機結着剤中に分散させてなあ昇華性化合物
供給層及び昇華性化合物転写寄与層を積層させてなる昇
華型熱転写記録媒体(i)と、基体上に顕色剤を含む層
を設けた受像体(ii)とを重ね合わせて、前記昇華型
熱転写記録媒体(i)側から加熱し、前記昇華性化合物
を昇華させて前記受像体(ii)上に転写し、前記顕色
剤と反応させて顕色させ、前記受像体(ii)上に画像
を形成することを特徴とする昇華型熱転写記録方法から
なる。
本発明の画像記録方法は、具体的に多数回印字するに際
しては、(a)転写記録媒体(i)と受像体(ii)と
の走行速度を等速にして繰返し使用する等速モード法、
あるいは(b)転写記録媒体(i)と受像体(ii)と
の走行速度に差をつけて少しずつずらせて使用する8倍
モード法によって画像形成が行なわれる。
昇華型熱転写記録媒体(i)は、基体上に、前記基体側
から順にそれぞれ昇華性化合物を有機結着剤中に分散さ
せてなる昇華性化合物供給層及び昇華性化合物転写寄与
層を積層させた構造と成っており、前記昇華性化合物供
給層及び昇華性化合物転写寄与層は、その各処方にて同
一付着量を基体上にそれぞれ単独層として形成し。
その各々を別々の受像層と重ね合わせ、両者に同−の熱
エネルギーを印加したとき、それぞれの受像層への昇華
性化合物転写量が、 昇華性化合物供給層〉昇華性化合物転写寄与層の関係に
あることを特徴とする。
熱転写はサーマルヘッドによって行ってもよいが、支持
体層及び/又はインク層を通電によりジュール熱を発生
するように調整し1通電転写によって行ってもよい。
また、支持体として、レーザー光を吸収し、発熱する材
料を選択することによってレーザー転写法を利用するこ
とも可能である。
本発明の知見によれば、インク層中における昇華性化合
物の拡散はフィックの法則、すなわち断面積qttdt
時間に通過した昇華性化合物量dnは、拡散方向におけ
る昇華性化合物の濃度勾配をda/dxとし、■を熱印
加されたときのインク層中の各部位の平均拡散係数とし
たとき、d n  = −75(d c/d x) q
d tの関係が適用される。
そこで、昇華性化合物供給層から昇華性化合物転写寄与
層に昇華性化合物が拡散供給されやすくするための手段
としては、 ■、昇華性化合物濃度に関して、昇華性化合物供給層〉
昇華性化合物転写寄与層の関係とさせること、及び/又
は ■、それぞれの層中における拡散係数に関して、昇華性
化合物供給層〉昇華性化合物転写寄与層の関係とさせる
こと 等の手段がある。更に上記■に関して拡散係数を操作す
る具体的方法としては、例えば、酒井豊子他繊維学会誌
VO1,30,NQ12 (1974)  ;黒木宣彦
著「染色理論化学」槙書店発行p、503〜;第1回ノ
ンインパクトプリンティング技術シンポジューム論文集
3−5等で紹介されている。
これらを参考にし、上記■の手段を実現させる具体的方
法としては例えば、 (1)  拡散係数は、昇華性化合物−有機結着剤間の
水素結合等による昇華性化合物拡散に対するエネルギー
的抑制効果により影響されるので、転写寄与層の結着剤
として、昇華性化合物と水素結合し易い陽子供給性基又
は陽子受容性基を多く有する有機高分子材料を用いる方
法。
(2)拡散係数は、昇華性化合物を分散している有機結
着剤のガラス転移または軟化温度依存性があり1本プロ
セスにおける印字中の層の昇温特性よりガラス転移また
は軟化温度が低い方が拡散係数が大となり、従って昇華
性化合物供給層の有機結着剤として。
転写寄与層のそれより低ガラス転移温度または低軟化温
度の物質を用いる方法、 (3)昇華性化合物供給層中の少なくとも一種の有機結
着剤と相溶性を有し、且つ転写寄与層中の全ての有機結
着剤と非相溶性である可塑剤を昇華性化合物供給層中に
含有させる方法、 (4)上記(1)、(2)及び(3)の方法を適当に組
合せて行なう方法1等が挙げられるが、上記拡散係数の
関係が満足されれば、これらの方法に限らないことは、
言うまでもない。
本発明における昇華性化合物供給層および転写寄与層の
材料処方設計をする上で、上記!及び/又は■は手段が
有用であり、これらの効果により意図した改善が実現し
ているか否かを確認する簡単な方法として、昇華性化合
物供給層および転写寄与層の各処方にて同一付着量を基
体上に単独層として形成し、各々をそれぞれ別々の受像
層と重ね合わせ、一定の昇華温度を印加したとき、昇華
転写量が染料供給層〉転写寄与層の関係になるような各
層を選択する方法がある。
次に昇華性化合物転写寄与層の厚さは、一般的には0.
05〜5μm、好ましくは、0.1〜2μ園である。ま
た昇華性化合物供給層の厚さは一般的には0.1〜20
μ麿、好ましくは0.5〜5μ閣である。
又1本発明の昇華性化合物転写寄与層及び昇華性化合物
供給層に使用される昇華性化合物、結着剤等は公知のも
のが使用できる。
本発明に使用される昇華性化合物としては、下記の(a
)及び(b)の2種類のタイプのものがあり、無色また
は単色で、いずれも受像体に地汚れを生じさせるような
ことのないものである。
(a)タイプの昇華性化合物としては、シアン色に発色
するものとして、3,7−ピスジエチルアミノーlO−
ジクロルアセチル−フェノキサジンのようなアシルロイ
コフェノキサジン化合物などがあり;マゼンタ色に発色
するものとして4−(1゜3.3−トリメチル−インド
リノ)メチル−7−(N−メチル−N−フェニル)アミ
ノ−1’ 、3’ 、3’−トリメチル−スピロ[2H
−1−ベンゾビラン−2,2’−[”2’H]−インド
ール]のようなスピロベンゾビランインドール化合物な
どがあり;またイエローに発色するものとして、N−ビ
ス(4−ジメチルフェニル)メチル−N−エチルアニリ
ンなどの染料ロイコ体等がある。
さらにまた、(b)タイプの昇華性化合物としては、下
記のような化合物が挙げられる。
金属錯体形成可能な昇華性アゾ色素: (イ)下記式の部分構造を持つ色素 (式中、xlとX2は互ニ無関係+7)−0H1−OR
1−5R。
−NH,、−NHRlまたは−COOHを示し、Rはア
ルキル基を示す、) これらの色素の具体例としては、0−アミノフェノール
類、0−アミノ安息香酸類、0−アルコキシアニリン類
、0−メルカプトアニリン類、及び0−アルキルチオア
ニリン類などをジアゾ成分とし、フェノール類、ナフト
ール類、アニリン類及び種々の活性メチレン類などをカ
ップリング成分とする以下のような構造を有する色素が
挙げられる。
(ロ)下記式の部分構造を持つ色素 a (式中、X′は一0H1−N)I、または−NHR(R
tt7/L’キル基またはアシル基)を示し、Xは5員
環または6員環を形成する基、あるいはそれらに更にベ
ンゼン環の結合した基を示す、) これらの色素の具体例としては、2−7ミノチアゾール
類、2−アミノベンゾチアゾール類、2−アミノイミダ
ゾール類、2−アミノチアジアゾール類、2−アミノイ
ソチアゾール類、及び2−アミノピリジン類などをジア
ゾ成分とし、フェノール類、ナフトール類、アニリン類
及び種々の活性メチレン類などをカップリング成分とす
る以下のような構造を有する色素が挙げられる。
(ハ)下記式の構造を持つ色素 (式中、環A及び環Bは任意に置換基を有することがで
きるベンゼン環を示す、) これらの色素の具体例としては以下のような構造式の色
素が挙げられる。
を示し、Yは一0H1−NO,または−NHR’であっ
て、R′はアルキル基またはアシル基を示し、^は任意
に置換基を有することのできるベンゼン環を示す、Dは
ジアゾ成分の残基を示す、)これらの色素の具体例とし
ては以下のような構造式の色素が挙げられる。
aも (ニ)下記式の構造を持つ色素 入 (式中、Xは一0H1−COOHl−CHOl−NH,
または−NHRであって、Rはアルキル基またはアシル
基Ut+ 金属錯体形成可能な昇華性のアゾメチン化合物としては
以下のような構造式の化合物が挙げられる。
(イ)0−ヒドロキシアルデヒド類と0−アミノフェノ
ール類または0−アミノナフトール類から合成される下
記のような化合物 (ハ)0−7ミノフエノール類とジアルデヒド類から合
成される下記のような化合物 (ニ)0−ヒドロキシアルデヒド類または0−アミノア
ルデヒド類とジアミン類から合成される下記のような化
合物 (ロ)0−ヒドロキシアルデヒド類と複素環式アミン類
から合成される下記のような化合物(ホ)2−ホルミル
ピロール類または2−ホルミルインドール類から合成さ
れる下記のような化合物 昇華性のヒドロキシアントラキノン類及びヒドロキシナ
フトキノン類としては、とりわけ、1−ヒドロキシアン
トラキノン、1,2−ジヒドロキシアントラキノン、1
,4−ジヒドロキシアントラキノン、■、8−ジヒドロ
キシアントラキノン、1゜2.5−トリヒドロキシアン
トラキノン、1,4−ジヒドロキシナフトキノン、1,
4−ジヒドロキシ−2,3−ジクロロナフトキノンなど
が挙げられる。
昇華性の0−ヒドロキシニトロン化合物としては、1,
3−ジニトロソ−2,4−ジヒドロキシベンゼン、2−
ニトロソ−4−メチルフェノール、1−ニトロソ−2−
ヒドロキシナフタレン、2−ニトロソ−1−ヒドロキシ
ナフタレン、l−ニトロソ−2−ヒドロキシ−3−(メ
チルアミノカルボニル)ナフタレンなどが挙げられる。
以上述べた昇華性の化合物は、はとんどのものが有色の
色素化合物であるが、無色の化合物の場合には金属錯体
を形成することにより色素になり得る色素前駆体である
これらの昇華性化合物は1種でも使用可能であるが、数
種混合しても使用可能である。
昇華性化合物転写寄与層及び昇華性化合物供給層に使用
される結着剤には熱可塑性又は熱硬化性樹脂が用いられ
、そのうち比較的高ガラス転移点または高軟化性を有す
る樹脂としては、例えば、塩化ビニル樹脂、酢酸ビニル
樹脂、ポリアミド、ポリエチレン、ポリカーボネート、
ポリスチレン、ポリプロピレン、アクリル樹脂、フェノ
ール樹脂、ポリエステル、ポリウレタン。
エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、フッソ樹脂、ブチラー
ル樹脂、メラミン樹脂、天然ゴム、合成ゴム、ポリビニ
ルアルコール、セルロース樹脂等が挙げられる。これら
の樹脂は一種で使用できるが、数種を混合するか、さら
に共重合体を使用しても良い。
さらに昇華性化合物転写寄与層と昇華性化合物供給層と
の間においてガラス転移又は軟化温度に対し差をつける
場合、ガラス転移温度O℃以下、又は軟化温度60℃以
下の樹脂又は天然。
合成ゴムが好ましく、具体的には、 シンジオタクチック1,2−ポリブタジェン(市販品と
してJSRRB810,820,830日本合成ゴム)
;酸又は非酸性酸を含むオレフィンコポリマー及びター
ポリマー(市販品としてデクソンXEA−1゜デクソン
ケミカル);エチレン−酸ピコポリマー(市販品として
400&400A、405.430、アライド・ファイ
バーズ&プラスチックス; P−3307(EV150
) 、P−2807(EV250)、三井・デュポンポ
リケミカル);低分子量ポリオレフィン系ポリオール及
びその誘導体(市販品としてポリナールH1HE三菱化
成工業);臭素化エポキシ樹脂(YDB−340、40
0,500,600東部化学);ノボラック型エポキシ
樹脂(Yl)CN−701,702,703東部化学)
1熱可塑性アクリルツルージヨン(タイヤナールLR1
075,1080,1081,1082,1063,1
079三菱レイヨン);熱可塑性アクリルエマルジョン
(LX−400、LX−450,三菱レイヨン);ポリ
エチレンオキサイド(アルコックスE−30,45,ア
ルコックスR−150,400,1000明成化学工業
);カプロラクトンポリオール(プラクサルH−1.4
,7.ダイセル化学工業);などが好ましく、特に、ポ
リエチレンオキサイド、ポリカプロラクトンポリオール
が実用上有用であり、又先に記した、熱可塑性又は熱硬
化樹脂と上記1種又は数種と混合した形で用いるのが好
ましい。
昇華性化合物転写寄与層の昇華性化合物濃度は通常5〜
80%、好ましくは、10〜60%程度である。
又、昇華性化合物供給層の昇華性化合物濃度については
、5〜80%程度が好ましいが、昇華性化合物転写寄与
層と昇華性化合物供給層との間において昇華性化合物の
濃度勾配をつける場合、昇華性化合物転写寄与層の昇華
性化合物濃度に対し、1.1〜5倍、好ましくは、1.
5〜3倍が望ましい。
又、基体シートとしてはコンデンサーペーパー、ポリエ
ステルフィルム、ポリスチレンフィルム、ポリサルホン
フィルム、ポリイミドフィルム、ポリアミドフィルム等
のフィルムが使用され、基体シートと昇華性化合物供給
層との間には必要に応じて従来慣用の接着層などを設け
ても良く、また、基体シートの裏面には必要に応じて従
来慣用の耐熱性潤滑層を設けても良い。
前記方法(3)でいう昇華性化合物供給層に含有させる
可塑剤とは、樹脂の分子間に入り込み、樹脂の硬い網状
構造の原因であるファン・デル・ワールス結合を弱め、
結果的に樹脂の2次転移点を低下させる物質であり、又
、相溶性とは樹脂と可塑剤とが互いに親和性を持ち、ゲ
ル化速度が速く、成形後も可塑剤が分離しないものと定
義する。
また、具体的には、可塑剤と樹脂の相溶性を考慮しなが
ら、可塑剤について言及した書物、文献、カタログ等1
例えば、山田接着、「プラスチック配合剤J(大成社発
行、P、 17−)やr 9g87の化学商品」(化学
工業日報社発行、p。
745−)等に記載されているものから自由に選択でき
る。
これらから例示すると、下表のような組合せが挙げられ
る。
(以下余白) これらの組合せで可塑剤と相溶性樹脂は昇華性化合物供
給層に使用し、また非相溶性樹脂は転写寄与層に使用す
る。又、好ましい可塑剤としては耐熱性、揮発性に優れ
た上表に記したものが好ましく、さらに可塑剤の樹脂に
対する配合比は10〜100%、好ましくは10〜50
%である。
今まで昇華性化合物層を2層に分けた例について述べて
来たが、適切な昇華性化合物転写量の差を生じさせ1本
発明が意図する機能分離ができれば昇華性化合物層を2
層以上の多層にすることも可能である。
以上の説明は感熱ヘッドを用いての記録方法により説明
したが1本発明の転写媒体は、記録熱エネルギーを感熱
ヘッド以外の方法によって付与する記録方法1例えば、
熱印版、レーザー光、あるいは支持体等媒体中で発生す
るジュール熱による方法に対しても用いることができる
このうち、媒体中で発生するジュール熱を用いる、所謂
通電感熱転写法が最もよく知られ、例えばUSP4.1
03,066、特開昭57−14060、特開昭57−
11080.あるいは特開昭59−9096等の多くの
文献に記載されている。
この通電転写法に用いる場合には支持体として比較的耐
熱性の良いポリエステル、ポリカーボネート、トリアセ
チルセルロース、ナイロン、ポリイミド、芳香族ポリア
ミド等の樹脂に、アルミニウム、銅、鉄、錫、亜鉛、ニ
ッケル、モリブデン、銀等の金属粉及び/又はカーボン
ブラック等の導電性粉末を分散させて抵抗値を絶縁体と
良導体との中間に調整した支持体、またこれらの支持体
に前述のような導電性金属を蒸着またはスパッタリング
させた支持体を用いれば良い、これらの支持体の厚さは
ジュール熱の伝導効率を考慮すると、2〜15ミクロン
程度であることが望ましい。
また、レーザー光転写法に用いる場合には、支持体とし
てレーザー光を吸収し4〜発熱する材質を選べば良い6
例えば従来の熱転写用フィルムにカーボン等の光吸収熱
変換材を含有させるか、又は吸収層を支持体の表、裏面
に形成したものが使用される。
一方、本発明の受像体(ii)は、基体上に前記昇華性
化合物と反応して顕色させる顕色剤及び結着剤を含む受
容層を設けたものである。前記受像体(ii)上に転写
された昇華性化合物は顕色剤と反応して有色化し、画像
を形成する。
先に挙げたタイプ(a)の昇華性化合物と反応して有色
化する顕色剤の例としては、1!子受容性物質、すなわ
ち酸性物質で、例えば活性クレー、ゼオライト等の無機
物質、ビスフェノールA、サリチル酸誘導体、P−フェ
ニルフェノール等の有機酸性物質が有効である。
さらにまた、先に挙げたタイプ(b)の昇華性化合物と
反応して有色化する顕色剤の例としては、昇華性化合物
と錯体を形成する金属等があり、具体的には周期律表の
第工〜VIII族に属する2価及び多価の金属が挙げら
れるが、特にAQ、 Co、 Cr%Cu、 Fe、M
g、 Mn、 No%Ni、 Sn。
Ti及びZn等が挙げられ、これらのうち、Ni、 C
u、Cr、 Go、 AQ及びZnが特に好ましい。
また、錯体を形成する金属を供与する化合物としては、
該金属の無機または有機の塩を挙げることができ、特に
有機酸の塩を挙げることができる。具体的な例としては
、N1、Cu、 Cr、 Co、AQ及びZnと酢酸な
どの低級脂肪酸との塩、ステアリン酸のような高級脂肪
酸との塩、あるいは安息香酸、サリチル酸などの芳香族
カルボン酸との塩などが挙げられる。
受像体(ii)の顕色剤の結着剤としては、昇華型熱転
写記録媒体(i)の昇華性化合物の結着剤として用いら
れる同様の熱可塑性又は熱硬化性樹脂が用いられる。
基体としては、紙、プラスチックフィルム、合成紙、及
びそれらの積層体が用いられる。
基体上に、上記顕色剤及び結着剤を溶剤又は水にて十分
に混合溶解又は分散した混合液を塗布し、乾燥時の厚さ
が好ましくは1〜20μ■となるようにする。受像体(
ii)の受像層中の顕色剤の濃度は一般に10〜500
%、好ましくは30〜300%である。
以上の如く、従来にはない積層型昇華性熱転写記録方式
とすることによって多数回記録を可能とし、さらに本発
明の昇華性化合物供給層及び昇華性化合物転写寄与層を
用いた方式は、高温保存時に多少ブリードを起こしても
地肌部の汚れを起こさないで済み、良好な保存性が得ら
れる。また、本方式では、昇華性化合物は昇華して受像
体の顕色剤に吸着され、反応して発色する。この時、昇
華性化合物は非昇華性となり、画像は安定化され、従っ
て転写画像は高温保存及び暗所保存でも退色のない安定
な画像が得られる。
また、上記方式は、前記した如く、転写記録媒体(i)
と受像体(if)との走行速度を等速にして繰返し使用
する多数回記録等速モード法、または転写記録媒体(i
)と前記受像体(ii)との走行速度に差をつけて少し
ずつずらせて使用するN倍モード法のいずれにも適用可
能であることは言うまでもない。
以下5本発明を下記の実施例に基づいてさらに具体的説
明するが1本発明はこれらに限定されるものではない。
(以下余白) 実施例1 重量部 溶 剤:  トルエン            100
メチルエチルケトン        100上記処方に
おいて、昇華性化合物供給層用処方では上記昇華性化合
物を20重量部、昇華性化合物転写寄与層用処方では上
記昇華性化合物を10重量部とし、それぞれの組成物を
24時間ボールミルにて分散せしめた。
次に、第1図に示したような構造の昇華型熱転写記録媒
体を下記のように作成した。
8.5μmポリイミドフィルム(東しデュボン■製)を
支持体1として使用し、この上にワイヤバーを用いて上
記昇華性化合物供給層4用インクを膜厚2.40μ朧塗
布後、さらにその上に昇華性化合物転写寄与層5用イン
クを0.61μ騰塗布し、昇華型熱転写記録媒体を形成
した。
一方、下記受像層用処方をホモミキサーにて分散し、1
50μ醜厚の合成紙上にワイヤバーを用いて塗布し、乾
燥して約5μ■厚の受容層を持つ受像体3を得た。
〔受像層の処方] 重量部 顕色剤:活性クレー(水沢化学ml)       1
0結着剤: SBRラテックス(固形分50%)   
 10溶剤:  水               2
0次いで、第1図に示すように、上記受像体3上に、サ
ーマルヘッド6を用いて印字条件として印加電力442
 mW/ドツト、最高印加エネルギー2.21■J/ド
ツトにて同一箇所による多数回印字を行なった結果、第
2図に示したように、シアン色で良好なマルチ記録性能
を得た。
但し、印字濃度(光学的濃度)はマクベス濃度計RD−
514を用いて評価した。
また、上記昇華転写媒体の温度60℃で2週間、暗所保
存後の受像体側への地汚れの評価結果(目視)、また転
写画像に関しての同上の暗所保存時の色相変化度合いの
評価結果(目視)、そしてまたカーボンアーク灯使用の
フェードメーター射光テスト(24時間)による画像濃
度低下率を表1に示した。
表1かられかるように、いずれも、実用上はとんど問題
のない結果を得た。
実施例2 [昇華性化合物供給層の処方] 重量部 溶剤: トルエン              100
メチルエチルケトン          100上記処
方の組成物を24時間ボールミルにて分散後、8.5μ
鳳ポリイミドフイルム(東しデュポン■製)にワイヤバ
ーを用いて上記昇華性化合物供給層用インク組成物を膜
厚2.40μm↓こなるように塗布後、さらにその上に
実施例1の無色昇華性化合物をC3R13に代えた以外
、同様処方の昇華性化合物転写寄与層相インク組成物を
膜厚0.61μ耐;なるように塗布し、昇華転写媒体を
形成した。
受像体の作成及び記録実験等は実施例1と全く同様に行
なった。マルチ記録性能についての結果を第3図に示し
、保存性及び耐光性等の結果を表1に示した。
その結果、良好なマルチ記録性能が得られ、保存性及び
耐光性等についても実用上はとんど問題のない結果を得
た。
実施例3 昇華型熱転写記録媒体の作成に際しては、昇華性化合物
として3,7−ピスジエチルアミノーl〇−ジクロルア
セチル−フェノキサジンの代ねりに下記の化合物を使用
した以外は、実施例1と全く同様にして昇華型熱転写記
録媒体を作成した。
側 疑−N=N−■−N(らH5)8 鳴 受像体の作成に際しては、受像層処方とじて下記の組成
物を使用した以外は、実施例1と全く同様にして受像体
を作成した。
[受像層の処方] 重量部 顕色剤ニステアリン酸ニッケル        5溶剤
: メチルエチルケトン        45トルエン
                       45
以上にように作成した昇華型熱転写記録媒体及び受像体
を使用して、実施例1と全く同様にしてテストを行なっ
た。マルチ記録性能についての結果を第4図に示し、保
存性及び耐光性等の結果を表1に示した。その結果、赤
色で良好なマルチ記録性能が得られ、保存性及び耐光性
等についても実用上はとんど問題のない結果を得た。
実施例4 昇華型熱転写記録媒体の作成に際しては、昇華性化合物
供給層を形成するのに、実施例2の昇華性化合物供給層
の処方において昇華性化合物として下記のものを使用し
、昇華性化合物転写寄与層を形成するのに、実施例1の
昇華性化合物転写寄与層の処方において昇華性化合物と
して下記のものを使用した以外は、実施例1と全く同様
にして昇華型熱転写記録媒体を作成した。
0■ 受像体の作成に際しては、実施例3と全く同様にして受
像体を作成した。
以上にように作成した昇華型熱転写記録媒体及び受像体
を使用して、実施例1と全く同様にしてテストを行なっ
た。マルチ記録性能についての結果を第5図に示し、保
存性及び耐光性等の結果を表1に示した。その結果、青
色で良好なマルチ記録性能が得られ、保存性及び耐光性
等についても実用上はとんど問題のない結果を得た。
比較例1 昇華型熱転写記録媒体の作成に際しては、昇華性化合物
として3,7−ピスジエチルアミノー1〇−ジクロルア
セチル−フェノキサジンの代わりにに^YASET B
LUE 714 (日本化薬n1l)H1!Jlた以外
は、実施例1と全く同様にして昇華型熱転写記録媒体を
作成した。
受像体としては、実施例3の受容層処方において顕色剤
を使用しなかったもの(従来一般に用いられているもの
)を使用した以外は、実施例3と同様にして受容体を作
成した。
以上にように作成した昇華型熱転写記録媒体及び受像体
を使用して、実施例1と全く同様にしてテストを行なっ
た。マルチ記録性能についての結果を第6図に示し、保
存性及び耐光性等の結果を表1に示した。その結果、マ
ルチ記録性能については実施例と同様な結果が得られた
が、保存性及び耐光性等については実施例と比較し、顕
著に色相が異なり、画像濃度が低下し。
保存性及び耐光性が著しく劣ることが認められた。
勲−IL 以上述べたように、昇華性化合物と顕色剤とを組合せて
用いることにより、インク層構成の改善された本発明の
昇華型熱転写記録方法は。
多数回印字を行なっても印字濃度が実質的に低下せず、
良好な多数回印字特性を備え、且つ転写媒体の保存性及
び転写記録画像の保存性及び耐光性も良好な結果が得ら
れる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の昇華型熱転写体の構造を示す説明図で
あり、第2図、第3図、第4図、第5図及び第6図は、
実施例1.2.3.4及び比較例の昇華型熱転写体の印
字濃度と印加エネルギーとの関係を示すグラフである。 1・・・支持体  2・・・インク層 3・・・受像体  4・・・昇華性化合物供給層5・・
・昇華性化合物転写寄与層 6・・・サーマルヘッド 第1図 第2図 特許出願人 株式会社 リ コ − 印加エネルギーE (mj/dot) 印加エネルギーE(諷j/dat) 印加エネルギーE(醜j/dot) 印加エネルギーE(■j/dat) 印加エネルギーE(■j/dat)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、基体上に、前記基体側から順にそれぞれ昇華性化合
    物を有機結着剤中に分散させてなる昇華性化合物供給層
    及び昇華性化合物転写寄与層を積層させてなる昇華型熱
    転写記録媒体(i)と、基体上に顕色剤を含む層を設け
    た受像体(ii)とを重ね合わせて、前記昇華型熱転写
    記録媒体(i)側から加熱し、前記昇華性化合物を昇華
    させて前記受像体(ii)上に転写し、前記顕色剤と反
    応させて顕色させ、前記受像体(ii)上に画像を形成
    することを特徴とする昇華型熱転写記録方法。 2、前記請求項1記載の方法において、多数回印字する
    に際し、前記転写記録媒体(i)と前記受像体(ii)
    との走行速度を等速にして繰返し使用する等速モード法
    、または前記転写記録媒体(i)と前記受像体(ii)
    との走行速度に差をつけて少しずつずらせて使用するN
    倍モード法によって画像形成を行なうことを特徴とする
    請求項1記載の方法。
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JPH03114890A (ja) * 1989-09-29 1991-05-16 Konica Corp 感熱転写記録材料及び画像形成方法
CN102064334A (zh) * 2009-11-18 2011-05-18 三星Sdi株式会社 二次电池

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