JPH02227294A - 昇華型熱転写記録方法及びそれに使用する昇華型熱転写記録媒体 - Google Patents

昇華型熱転写記録方法及びそれに使用する昇華型熱転写記録媒体

Info

Publication number
JPH02227294A
JPH02227294A JP1047672A JP4767289A JPH02227294A JP H02227294 A JPH02227294 A JP H02227294A JP 1047672 A JP1047672 A JP 1047672A JP 4767289 A JP4767289 A JP 4767289A JP H02227294 A JPH02227294 A JP H02227294A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
dye
image
transfer
organic binder
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP1047672A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Suzuki
明 鈴木
Hidehiro Mochizuki
望月 秀洋
Masaru Shimada
勝 島田
Hiroyuki Kamimura
上村 浩之
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP1047672A priority Critical patent/JPH02227294A/ja
Publication of JPH02227294A publication Critical patent/JPH02227294A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Thermal Transfer Or Thermal Recording In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は昇華型熱転写記録方法及びそれに使用する転写
記録媒体に関するものである。
災釆挟先 近年、フルカラープリンターの需要が年々増加し、この
フルカラープリンターの記録方式として電子写真方式、
インクジェット方式、感熱転写方式等があるが、この中
で保守性が容易、騒音が無い等により感熱転写方式が多
く用いられている。
この感熱転写は、固体化したカラーインクシートと受像
紙とから成っており、レーザーやす−マルヘッド等の電
気信号により制御された熱エネルギーでインクを受容紙
に熱溶融転写又は昇華移行させて画像形成させる記録方
式である。
そしてこの感熱転写記録方式には大別して前記熱溶融転
写型と昇華転写型とがあり、特に後者は原理的にサーマ
ルヘッド等からの熱エネルギーに対応して昇華染料が単
分子状で昇華するため容易に中間調が得られ、且つ随意
に階調をコントロールすることが可能である利点を有し
フルカラープリンターに最も適した方式と考えられる。
但し、この昇華型転写記録方式は、記録用サプライとし
てカラーインクシートを用い、画像信号により選択的に
加熱記録を行なうため、1枚のフルカラー画像を得るた
めに、イエローマゼンタ、シアン、(ブラック)のイン
クシートを各1枚づつ使用し、その後未使用部が存在し
ても、破棄するためランニングコストが高いという欠点
を有している。
そこで現在この欠点に着目し、インクシートを多数回使
用することにより、この欠点を改善しようとインクシー
トと受像体を等速に移動させ、繰返し利用する等速モー
ド法とインクシートの走行速度を受像体のそれより遅く
して色材層の第1回使用部分と第2回使用部分の重なり
を少しづつずらせ使用するN倍モード法とが提案されて
いる。
しかし、昇華型熱転写記録方式において、昇華、蒸発反
応が基本的に零次反応であり、等速モードにおいてはマ
ルチ使用に十分耐えられる染料量をインク層中に含ませ
ているにもかかわらず、印字回数が増加するにつれ急速
に特に高画像濃度部の転写濃度が低下してくるため、多
数回の印字が実質的にできないものであった。
そこで、本発明者等は、特願昭63−62866号にお
いて、積層構造の昇華型感熱転写記録媒体を提案し、″
染料供給層と染料転写寄与層との間において、染料放出
能を染料供給層〉染料転写寄与層とすること”により多
数回記録での濃度低下を改善した。
しかしながら、前記記録媒体では、後述する様に、理論
上、染料供給層は染料濃度を増加または拡散係数を増大
させるために一般的に結着剤樹脂の含有量が少なく、支
持体との接着性が悪くなり、記録条件が異なると(例え
ば、印加電圧が高くなるとき、受像層が変わったりする
と)、インク層全体が受像体側に転移(いわゆるインク
層剥離)し、画質を損なう問題があった。
また、前記した如く、N倍モード法による多数回記録を
試みると、染料転写寄与層と受像体表面とがより強く密
着又は摩擦が生じ、走行不良と成る問題もあった。
■−−攻 本発明は印字回数の増加によっても転写濃度の急速な減
少を起こさず、インク層剥離及び受像体との熱融着も起
こさず、且つ走行不良を防止した昇華型熱転写記録方法
及びそれに使用する転写記録媒体を提供することを目的
とする。
且−一玖 本発明は、画像を受ける受像層を有する受像体(i)と
、基体上に、前記基体側から順にそれぞれ昇華性染料を
有機結着剤中に分散させてなる染料供給層及び染料転写
寄与層を積層させてなる昇華型熱転写記録媒体で、前記
染料転写寄与層の有機結着剤が、前記受像層の表面を形
成する樹脂と非相溶性である昇華型熱転写記録媒体(i
t)とを対向させ、画像状に熱エネルギーを印加するこ
とにより、前記熱転写記録媒体中の昇華性染料を前記受
像体(i)上に転写記録することからなる熱転写記録方
法に関するものである。
本発明はさらに、基体上に、前記基体側から順にそれぞ
れ昇華性染料を有機結着剤中に分散させてなる染料供給
層及び染料転写寄与層を積層させてなる昇華型熱転写記
録媒体において、前記染料転写寄与層の有機結着剤が、
受像体の受像層の表面を形成する樹脂と非相溶性である
ことを特徴とする昇華型熱転写記録媒体に関するもので
ある。
前記染料転写寄与層の有機結着剤は、受像体の受像層の
表面を形成する樹脂と非相溶性であり、且つ、融点が2
00℃以上であることが好ましい。
本発明者等は第1図に図示したような、インク層2の中
の染料供給層4と支持体1との間の接着力F8とインク
層2の中の染料転写寄与層5と受像体としての支持体7
上の受像層3との間の接着力F、との関係が、従来はF
l < F、であったと考え、本発明においてはF3の
値を小さくさせてFi>r*となるようにした。このよ
うなバランスの関係を保つために本発明においては、染
料転写寄与層に、受像層の染着樹脂と非相溶性の有機結
着剤を含有させることにより、F2を小さくさせ1本発
明の所期の目的を達成させた。
本発明の所望の染料転写寄与層に用いる有機結着剤とし
ては、一般に良く用いられる受像層を形成する樹脂(主
にポリエステル樹脂及び塩ビー酢ビ共重合体樹脂)と非
相溶性の樹脂であり、好ましくは融点が200℃以上の
耐熱性高分子である。このように、接触する染料転写寄
与層の有機結着剤と受像体表面の樹脂とは非相溶性であ
るため、印字の際、インク層と受像層との両方が溶融し
たとしても両者は熱融着しにくし嘱。
相溶性は1両樹脂の混合液を透明ガラス上に塗布し、塗
膜の透明性をwt察することによって容易に判定できる
本発明の染料転写寄与層に用いられる有機結着剤の例と
しては、例えば、ポリサルフオン、ポリカーボネート、
ポリエーテルイミド、ポリフェニレンオキシド、ポリフ
ェニレンサルファイド、さらにアクリル樹脂、ポリ塩化
ビニル、塩化ビニリデン、酢酸ビニル、スチレンブタジ
ェン、エチルセルロース、ブチラール、ポリエステルポ
リオール、ポリスチレン等が挙げられる。
前記染料供給層及び染料転写寄与層は、その各処方にて
同一付着量を基体上にそれぞれ単独層として形成し、そ
の各々を別々の受像層と重ね合わせ、両者に同一の熱エ
ネルギーを印加したとき、それぞれの受像層への染料転
写量が、染料供給層〉染料転写寄与層 の関係にある。
熱転写はサーマルヘッドによって行ってもよいが、支持
体層及び/又はインク層を通電によりジュール熱を発生
するように調整し、通電転写によって行ってもよい。
また、支持体として、レーザー光を吸収し、発熱する材
料を選択することによってレーザー転写法を利用するこ
とも可能である。
本発明の知見によれば、インク層中における染料の拡散
はフィックの法則すなわち、断面積qldt時間に通過
した染料量dnは、拡散方向における染料の濃度勾配を
da/dxとし、■を熱印加されたときのインク層中の
各部位の平均拡散係数としたとき、 d n  =  −75(d c/d x)  qd 
tの関係が適用される。
そこで、染料供給層から転写寄与層に昇華性染料が拡散
供給されやすくするための手段としては、 !、染料濃度に関して、染料供給層〉転写寄与層の関係
とさせること、および/または■、それぞれの層中にお
ける拡散係数に関して、染料供給層〉転写寄与層の関係
とさせる手段がある。更に上記■に関して拡散係数を操
作する具体的方法としては例えば、酒井豊子他繊維学会
誌Vo1.30. Nc12 (1974)  ;黒木
宣彦著「染色理論化学」槙書店発行p、503〜;第1
回ノンインパクトプリンティング技術シンポジューム論
文集3−5等で紹介されている。これらを参考にし、上
記■の手段を実現させる具体的方法としては例えば、 (1)拡散係数は、染料−有機結着剤間の水素結合等に
よる染料拡散に対するエネルギー的抑制効果により影響
されるので、転写寄与層の結着剤として、昇華性染料と
水素結合し易い陽子供給性基又は陽子受容性基を多く有
する有機高分子材料を用いる方法、(2)拡散係数は、
染料を分散している有機結着剤のガラス転移または軟化
温度依存性があり、本プロセスにおける印字中の層の昇
温特性よりガラス転移または軟化温度が低い方が拡散係
数が大となり、従って染料供給層の有機結着剤として、
転写寄与層のそれより低ガラス転移温度または低軟化温
度の物質を用いる方法、 (3)染料供給層中の少なくとも一種の有機結着剤と相
溶性を有し、且つ転写寄与層中の全ての有機結着剤と非
相溶性である可塑剤を染料供給層中に含有させる方法、 (4)上記(1)、(2)及び(3)の方法を適当に組
合せて行なう方法、等が挙げられるが、上記拡散係数の
関係が満足されれば、これらの方法に限らないことは、
言うまでもない。
本発明における染料供給層および転写寄与層の材料処方
設計をする上で、上記■および/または■は手段が有用
であり、これらの効果により意図した改善が実現してい
るか否かを確認する簡単な方法として、染料供給層およ
び転写寄与層の各処方にて同一付着量を基体上に単独層
として形成し、各々をそれぞれ別々の受像層と重ね合わ
せ、一定の昇華温度を印加したとき、昇華転写量が染料
供給層〉転写寄与層の関係になるような各層を選択する
方法がある。
次に転写寄与層の厚さは、一般的には0.05〜5μ鳳
、好ましくは、0.1〜2μmである。また染料供給層
の厚さは一般的には0.1〜20μ臘、好ましくは0.
5〜10μ閣である。
又1本発明の転写寄与層及び染料供給層に使用される昇
華性染料、結着剤等は公知のものが使用できる。
昇華性染料としては60℃以上で昇華あるいは気化する
染料であり、主に分散染料、油溶性染料など熱転写捺染
で使用されるものであれば良く1例えばC,1,デイス
パースイエローの1.3.Il!。
9.16,41,54,60,77.116など、C,
1,デイスパースレッドの1,4,6,11,15,1
7,55,59,60,73,83など、C,1,デイ
スパースブルーの3.14,19,26,56,60゜
64.72,99,108など、C,1,ソルベントイ
エローの77.116など、C,1,ソルベントレッド
の23.25.27などC,1,ソルベントブルーの3
6.83,105などが挙げられ、これらの染料の一種
で使用可能であるが、数種混合しても使用可能である。
染料供給層に使用される結着剤には熱可塑性又は熱硬化
性樹脂が用いられ、そのうち比較的高ガラス転移点また
は高軟化性を有する樹脂としては、例えば、塩化ビニル
樹脂、酢酸ビニル樹脂、ポリアミド、ポリエチレン、ポ
リカーボネート、ポリスチレン、ポリプロピレン、アク
リル樹脂、フェノール樹脂、ポリエステル、ポリウレタ
ン、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂。
フッソ樹脂、ブチラール樹脂、メラミン樹脂。
天然ゴム、合成ゴム、ポリビニルアルコール、セルロー
ス樹脂等が挙げられる。これらの樹脂は一種で使用でき
るが、数種を混合するか、さらに共重合体を使用しても
良い。
さらに染料転写寄与層と染料供給層との間においてガラ
ス転移又は軟化温度に対し差をつける場合、ガラス転移
温度O℃以下、又は軟化温度60℃以下の樹脂又は天然
、合成ゴムが好ましく、具体的には、 シンジオタクチック1,2−ポリブタジェン(市販品と
してJSRRB810,820,830日本合成ゴム)
;酸又は非酸性酸を含むオレフィンコポリマー及びター
ポリマー(市販品としてデクソンXEA−7、デクソン
ケミカル);エチレン−酸ピコポリマー(市販品として
400&400A、405.430、アライド・ファイ
バーズ&プラスチックス; P−3307(EV150
) 、P−2807(EV250)、三井・デュポンポ
リケミカル);低分子量ポリオレフィン系ポリオール及
びその誘導体(市販品としてポリテール■、HIE三菱
化成工業);臭素化エポキシ樹脂(Y[1B−340、
400,500,600東部化学);ノボラック型エポ
キシ樹脂(YDCN−701,702,703東部化学
);熱可塑性アクリルツルージョン(タイヤナールLR
1075,1080,1081,1082,1063,
1079三菱レイヨン);熱可塑性アクリルエマルジョ
ン(LX−400、LX−450,三菱レイヨン);ポ
リエチレンオキサイド(アルコックスE−30,45,
アルコックスR−150,400,1000明成化学工
業);カプロラクトンポリオール(プラクサルH−1.
4,7.ダイセル化学工業)蔓などが好末しく、特に、
ポリエチレンオキサイド、ポリカプロラクトンポリオー
ルが実用上有用であり、又先に記した。熱可塑性又は熱
硬化樹脂と上記1種又は数種と混合した形で用いるのが
好ましい。
転写寄与層の染料濃度は通常5〜80%、好ましくは、
10〜60%程度である。
又、染料供給層の染料濃度については、5〜80%の染
料濃度が好ましいが、染料転写寄与層と染料供給層との
間に染料濃度勾配をつける場合染料転写寄与層染料濃度
に対し、1.1〜5倍、好ましくは、1.5〜3倍が望
ましい。
又、基体シートとしてはコンデンサーペーパー、ポリエ
ステルフィルム、ポリスチレンフィルム、ポリサルホン
フィルム、ポリイミドフィルム、ポリアミドフィルム等
のフィルムが使用され、基体シートと染料供給層との間
には必要に応じて従来慣用の接着層などを設けても良く
、また、基体シートの裏面には必要に応じて従来慣用の
耐熱性潤滑層を設けても良い。
前記方法(3)でいう染料供給層に含有させる可塑剤と
は、樹脂の分子間に入り込み、樹脂の硬い網状構造の原
因であるファン・デル・ワールス結合を弱め、結果的に
樹脂の2次転移点を低下させる物質であり、又、相溶性
とは樹脂と可塑剤とが互いに親和性を持ち、ゲル化速度
が速く、成形後も可塑剤が分離しないものと定義する。
また、具体的には、可塑剤と樹脂の相溶性を考慮しなが
ら、可塑剤について言及した書物。
文献、カタログ等、例えば、山田接着、「プラスチック
配合剤」(大成社発行、p、 17−)やr9887の
化学商品」(化学工業日報社発行、2゜745−)等に
記載されているものから自由に選択できる。
これらから例示すると、下表のような組合せが挙げられ
る。
(以下余白) これらの組合せで可塑剤と相溶性樹脂は染料供給層に使
用し、また非相溶性樹脂は転写寄与層に使用する。又、
好ましい可塑剤としては耐熱性、揮発性に優れた上表に
記したものが好ましく、さらに可塑剤の樹脂に対する配
合比は10〜100%、好ましくは10〜50%である
また必要ならば、染料転写寄与層に離型剤又は滑性剤を
添加しても良い、滑性もしくは離型性を有する物質(滑
性物質)の例としては、例えば、流動パラフィン等の石
油系潤滑油、ノAロゲン化水素、ジエステル油、シリコ
ーン油、フッ素シリコーン油等合成潤滑油、各種変性シ
リコーン油(エポキシ変性、アミノ変性、アルキル変性
、ポリエーテル変性等)、ポリオキシアルキレングリコ
ール等の有機化合物とシリコーンの共重合体等のシリコ
ーン系潤滑性物質、フルオロアルキル化合物等各種フッ
素系界面活性剤、三フッ化塩化エチレン低重合物等のフ
ッ素系潤滑性物質、パラフィンワックス、ポリエチレン
ワックス等のワックス類、高級脂肪酸、高級脂肪族アル
コール、高級脂肪酸アミド、高級脂肪酸エステル、高級
脂肪酸塩、及び前記の滑性もしくは熱離型性を有する粒
子として挙げた各種粒子等がある。
滑性もしくは離型性を有する物質の染料転写寄与層中の
含有量は0.1〜30重量%が好ましい。
今まで染料層を2層に分けた例について述べて来たが、
適切な染料転写量の差を生じさせ、本発明が意図する機
能分離ができれば染料層を2層以上の多層にすることも
可能である。
以上の説明は感熱ヘッドを用いての記録方法により説明
したが、本発明の転写媒体は、記録熱エネルギーを感熱
ヘッド以外の方法によって付与する記録方法、例えば、
熱印版、レーザー光、あるいは支持体等媒体中で発生す
るジュール熱による方法に対しても用いることができる
このうち、媒体中で発生するジュール熱を用いる、所謂
通電感熱転写法が最もよく知られ、例えばUSP4.1
03,066、特開昭57−14060、特開昭57−
11080.あるいは特開昭59−9096等の多くの
文献に記載されている。
この通電転写法に用いる場合には支持体として比較的耐
熱性の良いポリエステル、ポリカーボネート、トリアセ
チルセルロース、ナイロン。
ポリイミド、芳香族ポリアミド等の樹脂に、アルミニウ
ム、銅、鉄、錫、亜鉛、ニッケル、モリブデン、銀等の
金属粉及び/又はカーボンブラック等の導電性粉末を分
散させて抵抗値を絶縁体と良導体との中間に調整した支
持体、またこれらの支持体に前述のような導電性金属を
蒸着またはスパッタリングさせた支持体を用いれば良い
。これらの支持体の厚さはジュール熱の伝導効率を考慮
すると、2〜15ミクロン程度であることが望ましい。
また、レーザー光転写法に用いる場合には。
支持体としてレーザー光を吸収し、発熱する材質を選べ
ば良い0例えば従来の熱転写用フィルムにカーボン等の
光吸収熱変換材を含有させるか、又は吸収層を支持体の
表、裏面に形成したものが使用される。
なお、必要に応じて、染料転写寄与層上には、滑性及び
耐熱性を有する物質から成る離型薄層を設けても良く、
さらに染料供給層と染料転写寄与層との間には非記録時
(保存中)の染料供給層から染料転写寄与層への不必要
な昇華性染料の移動を防止するために中間層を設けても
良い。
以下1本発明を下記の実施例に基づいてさらに具体的に
説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない
実施例1 [染料供給層用処方コ 重量部 溶剤 トルエン O0 メチルエチルケトン [染料転写寄与層用処方コ 重量部 溶 剤 モノクロルベンゼン    150上記処方の
組成物をそれぞれ24時間ボールミルにて分散せしめた
次に、第1図に示したような構造の昇華型感熱転写媒体
を下記のように作成した。
8.5μmポリイミドフィルム(東しデュポン■製)を
支持体1として使用し、この上にワイヤバーを用いてイ
ンク層2の中の上記染料供給層4用インクを膜厚2.4
0μm塗布後、70℃で1分間乾燥し、さらにその上に
インク層2の中の上記染料転写寄与層5用インクを0.
61μm塗布し、70℃で1分間乾燥し、昇華型熱転写
媒体を形成した。
実施例2 実施例1の染料転写寄与層の結着樹脂ポリサルフォンの
代りにポリカーボネート樹脂パンライトに−1300(
今人製)を用いた以外、実施例1と全て同様にして、昇
華型熱転写媒体を作成した。
以上の実施例1及び2の昇華転写記録媒体に対して、受
像体としては、下記の処方の混合液を150μm厚の合
成紙上にワイヤバーにて塗布し、約5μ麺の受容層を設
けたものを使用した。
重量部 トルエン メチルエチルケトン 第1図に示すように、上記受像層3上に、サーマルヘッ
ド6を用いて印字条件として印加電力442+av/ド
ツト、最高印加エネルギー2.21mJ/ドツトにて同
一箇所による多数回印字を行なった結果を第2図に示す
、但し、印字濃度(光学的濃度)はマクベス濃度計RD
−514を用いて評価した。第2図は印字回数と飽和画
像濃度との関係を示すものであるが、実施例1〜2の熱
転写記録媒体は印字回数を7回まで増加させても画像濃
度は1回目の印字と実質的に差異が見られなかった。こ
のように、本発明の熱転写記録媒体は多数回印字を行っ
ても印字濃度が低下することなく、良好な多数回印字特
性を有することがわかった。一方、インク層の剥離(い
わゆるインク層の受像体側への異常転移)を目視で観察
した結果、剥離による異常転移画像及び走行不良などの
発生は全くなかった。
次に第3図に示した如く昇華型転写記録媒体の転写寄与
層に受像シートを重ね、〔受像シートの速度〕/〔記録
媒体の速度〕〉1の条件で両者を走行させた状態で記録
媒体側から熱印字してその部分の転写寄与層中の染料を
受像シート上に昇華転写する0倍モード法を試み、同様
の記録条件で受像シートと記録媒体との速度比n=1〜
7の条件で印字記録を行った。
実施例1〜2はn=7まで、剥離及び走行不良の問題が
発生しなかった。
実施例3 実施例1において、染料供給層用インク組成物及び染料
転写寄与暦月インク組成物として下記のものを用いた以
外は、実施例1と同様にして、昇華型熱転写媒体を作成
した。
[染料供給層用処方] 重量部 溶 剤  トルエン メチルエチルケトン [染料転写寄与履用処方] 重量部 実施例4 実施例3において、スチレン−ブタジェン共重合体の代
りにポリアクリル酸エステル;ポラロイドA−11(三
洋貿易■製)を用いた以外は、実施例3と全く同様にし
て、昇華型熱転写媒体を作成した。
実施例5 実施例3において、スチレン−ブタジェン共重合体の代
りにエチルセルロース(関東化学■製)を用いた以外は
、実施例3と全く同様にして、昇華型熱転写媒体を作成
した。
以上の実施例3〜5の昇華転写記録媒体に対して、受像
体としては、下記の処方の混合液を150μm厚の合成
紙上にワイヤバーにて塗布し、約5μmの受像層を設け
たものを使用した。
重量部 溶剤 トルエン メチルエチルケトン トルエン メチルエチルケトン 実施例3〜5の昇華転写記録媒体のインク層が、受像体
の受像層と対面するように重ね合わせ、転写記録媒体の
裏面からサーマルヘッドで加熱エネルギーを変えて画像
記録を行なった。
サーマルヘッドの記録密度は6ドツト/ll111であ
り、記録出力は0.42W/ドツトであった。多数回印
字を行なった結果を第4図に示す、実施例3〜5の熱転
写記録媒体は印字回数を10回まで増加させても画像濃
度は1回目の印字と実質的に差異が見られなかった。こ
のように1本発明の熱転写記録媒体は多数回印字を行っ
ても印字濃度が低下することなく、良好な多数回印字特
性を有することがわかった。一方、インク層の剥離(い
わゆるインク層の受像体側への異常転移)を目視でl1
IW4シた結果、剥離による異常転移画像及び転写寄与
層と受像層との接点における熱融着等による走行不良な
どの発生は全くなかった。
匁ニーー監 以上述べたようにインク層構成の改善された本発明の昇
華型熱転写体は、多数回印字を行っても印字濃度が実質
的に低下せず、良好な多数回印字特性を備え、さらにイ
ンク層剥離及び受像体との熱融着を起こさず、且つ走行
不良を防止している。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の昇華型感熱転写体の構造を示す説明図
である。 第2図は本発明の昇華型熱転写体の飽和印字濃度と印字
回数との関係を示すグラフである。 第3図は本発明の昇華型熱転写体の1倍モード法による
印字形態の説明図である。 第4図は本発明の昇華型熱転写体の画像濃度と印加エネ
ルギーとの関係を示すグラフである。 1、7.、、支持体    200.インク層300.
受容層      400.染料供給層580.転写寄
与層    600.サーマルへラド第1図 第3図 第4図 印加エネルギーE(履j/dat) 印字回数 手続補正書

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、画像を受ける受像層を有する受像体(i)と、基体
    上に、前記基体側から順にそれぞれ昇華性染料を有機結
    着剤中に分散させてなる染料供給層及び染料転写寄与層
    を積層させてなる昇華型熱転写記録媒体で、前記染料転
    写寄与層の有機結着剤が、前記受像層の表面を形成する
    樹脂と非相溶性である昇華型熱転写記録媒体(ii)と
    を対向させ、画像状に熱エネルギーを印加することによ
    り、前記熱転写記録媒体中の昇華性染料を前記受像体(
    i)上に転写記録することからなる熱転写記録方法。 2、基体上に、前記基体側から順にそれぞれ昇華性染料
    を有機結着剤中に分散させてなる染料供給層及び染料転
    写寄与層を積層させてなる昇華型熱転写記録媒体におい
    て、前記染料転写寄与層の有機結着剤が、受像体の受像
    層の表面を形成する樹脂と非相溶性であることを特徴と
    する昇華型熱転写記録媒体。 3、前記染料転写寄与層の有機結着剤が、受像体の受像
    層の表面を形成する樹脂と非相溶性であり、且つ、融点
    が200℃以上である請求項2記載の昇華型熱転写記録
    媒体。
JP1047672A 1989-02-28 1989-02-28 昇華型熱転写記録方法及びそれに使用する昇華型熱転写記録媒体 Pending JPH02227294A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1047672A JPH02227294A (ja) 1989-02-28 1989-02-28 昇華型熱転写記録方法及びそれに使用する昇華型熱転写記録媒体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1047672A JPH02227294A (ja) 1989-02-28 1989-02-28 昇華型熱転写記録方法及びそれに使用する昇華型熱転写記録媒体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH02227294A true JPH02227294A (ja) 1990-09-10

Family

ID=12781758

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1047672A Pending JPH02227294A (ja) 1989-02-28 1989-02-28 昇華型熱転写記録方法及びそれに使用する昇華型熱転写記録媒体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH02227294A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5759954A (en) * 1994-10-20 1998-06-02 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Transfer member and thermal transfer printing method
US5999205A (en) * 1995-03-14 1999-12-07 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Transfer member and thermal transfer printing method

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS634719A (ja) * 1986-06-24 1988-01-09 Nec Corp A/d変換回路

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS634719A (ja) * 1986-06-24 1988-01-09 Nec Corp A/d変換回路

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5759954A (en) * 1994-10-20 1998-06-02 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Transfer member and thermal transfer printing method
US5920335A (en) * 1994-10-20 1999-07-06 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Transfer member and thermal transfer printing method
US5999205A (en) * 1995-03-14 1999-12-07 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Transfer member and thermal transfer printing method

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4880768A (en) Sublimation type thermosensitive image transfer recording medium
JP2911903B2 (ja) 昇華型熱転写記録媒体
JPH02227294A (ja) 昇華型熱転写記録方法及びそれに使用する昇華型熱転写記録媒体
JP2933934B2 (ja) 昇華型熱転写記録媒体
JP3003938B2 (ja) 昇華型熱転写体
JP3053629B2 (ja) 昇華型熱転写記録方法
JPH02231191A (ja) 昇華型熱転写記録方法
JP2918228B2 (ja) 昇華型熱転写媒体
JP3178869B2 (ja) 昇華型熱転写体
JP2881438B2 (ja) 昇華型熱転写記録媒体
JP2777719B2 (ja) 昇華型熱転写記録方法
JP2980609B2 (ja) 昇華型熱転写媒体
JPH02227291A (ja) 昇華型熱転写記録媒体
JPH0386588A (ja) 昇華型熱転写体
JPH02215593A (ja) 昇華型熱転写記録媒体
JP2967992B2 (ja) 昇華型熱転写記録媒体
JP3009903B2 (ja) 昇華型熱転写記録方法
JPH02231194A (ja) 昇華型熱転写記録媒体
JP2928520B2 (ja) 昇華型熱転写記録媒体
JP2948824B2 (ja) 昇華型熱転写記録媒体
JP2826111B2 (ja) 昇華型熱転写記録媒体
JPH02215579A (ja) 昇華型熱転写記録方法
JPH02227293A (ja) 昇華型熱転写記録媒体
JPH0239994A (ja) 昇華型熱転写媒体
JPH0225388A (ja) 昇華型熱転写記録方法