JP3053629B2 - 昇華型熱転写記録方法 - Google Patents

昇華型熱転写記録方法

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JP3053629B2 JP1321460A JP32146089A JP3053629B2 JP 3053629 B2 JP3053629 B2 JP 3053629B2 JP 1321460 A JP1321460 A JP 1321460A JP 32146089 A JP32146089 A JP 32146089A JP 3053629 B2 JP3053629 B2 JP 3053629B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は昇華型熱転写記録方法、特に多数回印字用昇
華型熱転写記録方法に関するものである。
[従来の技術] 近年、フルカラープリンターの需要が年々増加し、こ
のフルカラープリンターの記録方式として電子写真方
式、インクジェット方式、感熱転写方式等があるが、こ
の中で保守性が容易、騒音が無いなどにより感熱記録転
写方式が多く用いられている。
この感熱転写は、固定化したカラーインクシートと受
像紙とからなっており、レーザーやサーマルヘッド等の
電気信号により制御された熱エネルギーでインクを受容
紙に熱溶融転写または昇華移行させて画像形成させる記
録方式である。
そしてこの感熱転写記録方式には大別して前記熱溶融
転写型と昇華転写型とがあり、特に後者は原理的にサー
マルヘッド等からの熱エネルギーに対応して昇華染料が
単分子状で昇華するため容易に中間調が得られ、かつ随
意に階調をコントロールすることが可能である利点を有
し、フルカラープリンターに最も適した方式と考えられ
る。
ただし、この昇華型転写記録方式は、記録用サプライ
としてカラーインクシートを用い、画像信号により選択
的に加熱記録を行うため、1枚のフルカラー画像を得る
ために、イエロー、マゼンタ、シアン、(ブラック)の
インクシートを各1枚づつ使用し、その後未使用部が存
在しても、破棄するためランニングコストが高いという
欠点を有している。
そこで現在この欠点に着目し、インクシートを多数回
使用することにより、この欠点を改善しようとインクシ
ートと受像体を等速に移動させ、繰返し利用する等速モ
ード法とインクシートの走行速度を受像体のそれより遅
くして色材層の第1回使用部分と第2回使用部分の重な
りを少しづつずらせて使用するN倍モード法とが提案さ
れている。
しかし、昇華型熱転写記録方式において、昇華、蒸発
反応が基本的に零次反応であり、等速モードにおいては
マルチ使用に十分耐えられる染料量をインク層中に含ま
せているにもかかわらず、印字回数が増加するにつれ急
速に特に高画像濃度部の転写濃度が低下してくるため、
多数回の印字が実質的にできない欠点があった。
多数回印字に耐え得る充分な量の染料を均一に含んだ
厚い従来のインク層が2回目以降急激に濃度低下を生じ
るのは、(1)転写に寄与する染料がインク層の自由表
面のごく近傍付近のみであること及び(2)染料の転写
がフィックの法則に従うことから、結果的にインク層の
自由表面のごく近傍付近の染料が毎回印字ごとに減少す
るためであることがわかった。
この知見に基づき、本発明者らは、すでに印字によっ
て染料転写寄与層の上層部(自由表面層)で消費された
染料を補充するために、染料供給層から染料転写寄与層
の下層部に染料を補い易いように染料放出能が染料供給
層>染料転写寄与層の関係になるように各層を設計する
ことを提案した(特願昭63-62866号参照)。そして、さ
らにこれをN倍モード法に用いる方法(特願昭63-17514
7号)を提案した。しかしながら、この方法は被転写体
として受容層が形成された特殊な印画紙を用いる場合に
は良好な結果が得られるが、普通紙に熱転写する場合に
は、必ずしも鮮明な良好な画像が得られるとは限らなか
った。
[発明が解決しようとする課題] 本発明は従来の欠点を克服し、多数回印字しても転写
濃度が低下せず、普通紙上にも良好な熱転写画像が得ら
れる多数回印字用昇華型熱転写記録方法を提供すること
を目的とする。
[課題を解決するための手段] 本発明者らは前記目的を達成するために鋭意研究した
結果、(1)基体上に、(i)昇華性染料を有機結着剤
中に分散させてなる染料供給層及び染料転写寄与層を積
層させてなる多数回使用可能な昇華インク層領域と(i
i)染料受容性物質を含有する染料受容性物質供給層領
域とを設けた昇華型熱転写記録シートを用い、最初に該
シートの染料受容性物質層に普通紙である受像シートを
重ねて、加圧又は熱圧により染料受容性物質を受像シー
トに転写させ、次いで該シートの昇華インク層に染料受
容性物質が転写された受像シートとを重ね、[受像シー
ト1の速度]/[記録媒体の速度]>1、又は[受像シ
ートの送り量]/[記録媒体の送り量]>1の条件で記
録シート側から熱印字して、その部分の昇華インク層中
の染料を受像シート上の染料受容性物質層に昇華転写す
ることを特徴とする昇華型熱転写記録方法。
(2)基体上に(i)昇華性染料を有機結着剤中に分散
させてなる染料供給層及び染料転写寄与層を積層させて
なる多数回使用可能な昇華インク層領域と、(ii)染料
受容性物質を含有する染料受容性物質供給層領域とを設
けた昇華型熱転写記録シートを用い、最初に該シートの
染料受容性物質供給層に普通紙である受像シートを重ね
て、等速モードにて両者を走行させ、記録シート側から
熱印字してその部分の染料受容性物質を受像シート上に
転写させ、次いで該シートの昇華インク層に染料受容性
物質が転写された受像シートとを重ね[受像シートの速
度]/[記録媒体の速度]>1、又は[受像シートの送
り量]/[記録媒体の送り量]>1の条件で熱印字して
その部分の転写寄与層中の染料を受像シート上の染料受
容性物質層に昇華転写することを特徴とする昇華型熱転
写記録方法。
(3)基体上に、(i)昇華性染料を有機結着剤中に分
散させてなる染料供給層及び染料転写寄与層を積層させ
てなる多数回使用可能なインク層領域と、(ii)染料受
容性物質を含有する多数回使用可能な染料受容性物質供
給層領域とを設けた昇華型熱転写記録シートを用い、最
初に該シートの染料受容性物質供給層に普通紙である受
像シートを重ね、[受像シートの速度]/[記録媒体の
速度]>1、又は[受像シートの送り量]/[記録媒体
の送り量]>1の条件で両者を走行させた状態で記録シ
ート側から熱印字してその部分の染料受容物質を受像シ
ート上に転写させ、次いで該シートの染料転写寄与層に
染料受容性物質が転写された受像シートとを重ね、[受
像シートの速度]/[記録媒体の速度]>1、又は[受
像シートの送り量]/[記録媒体の送り量]>1の条件
で熱印字してその部分の転写寄与層中の染料を受像シー
ト上の染料受容性物質層に昇華転写することを特徴とす
る昇華型熱転写記録方法。
(4)多数回使用可能な染料受容性物質供給層が、微細
多孔質樹脂組織を有する前記(3)のいずれかに記載の
昇華型熱転写記録方法で前記目的が達成できることを見
出した。
本発明の記録方法は、第1図に示されるような構成か
らなる。次に、上記インクシートについて説明する。
本発明は本出願人の特願昭63-62866号に開示されてい
る発明、すなわち基体上に、該基本側から順にそれぞれ
昇華性染料を有機結着剤中に分散させてなる染料供給層
及び染料転写寄与層を積層させてなる昇華型熱転写媒体
において、前記染料供給層及び前記染料転写寄与層は、
その各処方にて同一付着量を基体上にそれぞれ単独層と
して形成し、その各々を別々の受像層と重ね合わせ、両
者に同一の熱エネルギーを印加したとき、それぞれの受
像層への染料転写量が、染料供給層>染料転写寄与層の
関係にあることを特徴とする昇華型熱転写媒体に関する
発明を改良したものである。
すなわち、本発明では、特殊なインク受容層をもたな
い普通紙上にも染料を良好に熱転写できるように、基体
上に、インク層領域と並列させて染料受容性物質を含有
する染料受容性物質供給層領域を設けていることを特徴
とする。画像を形成する際には、まず、普通紙上に染料
受容性物質を記録シート上の染料受容性物質供給層領域
から転写させ、しかる後、その普通紙上に転写された染
料受容性物質の部分にインク層領域から昇華性染料を転
写させることによって画像形成が完了する。
本発明の記録シート上の昇華インク層領域について説
明する。
インク層領域を形成する染料転写寄与層の厚さは、一
般的には0.05〜5μm、好ましくは0.1〜2μmであ
り、又染料供給層の厚さは一般的には0.1〜20μm、好
ましくは0.5〜5μmである。
本発明のインク層領域を形成する染料転写寄与層及び
染料供給層に使用される昇華性染料、結着剤等は公知の
ものが使用できる。
本発明で使用される昇華性染料の具体例としては60℃
以上で昇華あるいは気化する染料であり、主に分散染
料、油溶性染料など熱転写捺染で使用されるものであれ
ば良く、例えば、C.I.ディスパースイエローの1,3,8,9,
16,41,54,60,77,116など、C.I.ディスパースレッドの1,
4,6,11,15,17,55,59,60,73,83など、C.I.ディスパース
ブルーの3,14,19,26,56,60,64,72,99,108など、C.I.ソ
ルベントイエローの77,116など、C.I.ソルベントレッド
の23,25,27など、C.I.ソルベントブルーの36,83,105な
どが挙げられ、又、アントラキノン系又はアゾ系の分散
染料として、SOT-Blue G、SOT-Blue 2、SOT-Red 2G、SO
T-Red 200、SOT-Red300、SOT-Red800、SOT-Yellow 5、S
OT-Yellow 5G(以上、保土谷化学製)等が挙げられ、こ
れらの染料は一種で使用可能であるが、数種混合しても
使用可能である。
染料転写寄与層及び染料供給層に使用される結着剤に
は熱可塑性又は熱硬化性樹脂が用いられ、そのうち比較
的高ガラス転移点又は高軟化性を有する樹脂としては、
例えば、塩化ビニル樹脂、酢酸ビニル樹脂、ポリアミ
ド、ポリエチレン、ポリカーボネート、ポリスチレン、
ポリプロピレン、アクリル樹脂、フェノール樹脂、ポリ
エステル、ポリウレタン、エポキシ樹脂、シリコーン樹
脂、フッ素樹脂、ブチラール樹脂、メラミン樹脂、天然
ゴム、合成ゴム、ポリビニルアルコール、セルロース樹
脂等が挙げられる。これらの樹脂は一種で使用できる
が、数種を混合するか、更に共重合体を使用してもよ
い。
更に染料転写寄与層と染料供給層との間においてガラ
ス転移又は軟化温度に対し差をつける場合、ガラス転移
温度0℃以下、又は軟化温度60℃以下の樹脂又は天然、
合成ゴムが好ましく、具体的には、シンジオタクチック
1,2−ポリブタジニン(市販品としてJSR RB810,820,830
日本合成ゴム);酸又は非酸性酸を含むオレフィンコポ
リマー及びターポリマー(市販品としてデクソンXEA−
7、デクソンケミカル);エチレン−酢ビコポリマー
(市販品として400&400A、405,430、アライド・ファイ
バーズ&プラステックス;P−3307(EV 150)、P−2807
(EV 250)、三井・デュポンポリケミカル);低分子量
ポリオレフィン系ポリオール及びその誘導体(市販名と
してポリテールH、HE三菱化成工業);臭素化エポキシ
樹脂(YDB-340,400,500,600東都化学);ノボラック型
エポキシ樹脂(YDCN-701,702,703東都化学);熱可塑性
アクリルソルーション(タイヤナールLR1075,1080,108
1,1082,1063,1079三菱レイヨン);熱可塑性アクリルエ
マルジョン(LX-400,LX-450、三菱レイヨン);ポリエ
チレンオキサイド(アルコックスE−30,45、アルコッ
クスR−150,400,1000明成化学工業);カプロラクトン
ポリオール(プラクセホルH−1,4,7、ダイセル化学工
業);などが好ましく、特に、ポリエチレンオキサイ
ド、ポリカプロラクトンポリオールが実用上有用であ
り、又先に記した、熱可塑性又は熱硬化樹脂と上記1種
又は数種と混合した形で用いるのが好ましい。
染料転写寄与層の染料含有率は通常5〜80%、好まし
くは、10〜60%程度である。
又、染料供給層の染料含有率については、5〜80%の
染料含有率が好ましいが、染料転写寄与層と染料供給層
との間に染料濃度勾配をつける場合、転写寄与層の染料
濃度に対し、1.1〜5倍、好ましくは1.5〜3倍が望まし
い。
染料受容性物質を含有する染料受容性物質供給層領域
は、加圧又は熱圧、あるいはサーマルヘッドの熱印字に
より、容易に転写しやすいもので、比較的低融点の物質
からなり、かつ、染料受容性がよくなければいけない、
例えば、その例としては、低融点のポリエステル、塩ビ
−酢ビ、アクリル系樹脂等が挙げられ、融点110℃以下
のものが好ましい、これらを溶剤等で溶解させ、塗布す
ればよいがその供給層の厚さとしては1〜50μmであ
り、好ましくは3〜20μmである。
好ましくはベースフィルム上に上記バインダーを塗布
する前にシリコーン系又はテフロン系バインダーワック
ス等による離型層をあらかじめ設けておいた方が、加圧
又は熱圧転写はスムーズにいく。
本発明においては、昇華性インク層領域が多数回記録
を可能としているので、前記染料受容性物質供給層領域
についても、同様に多数回転写が可能となる構造とする
こともできる。そのためには、比較的低融点の染料受容
性物質が高融点の樹脂からなる微細多孔質組織構造中に
保持されている。この低融点の染料受容性物質は、サー
マルヘッド等による加熱によって溶融し、前記多孔質組
織構造の間から滲み出して普通紙上に少しづつ滲み出て
多数回転移が可能となる。
染料受容性物質供給層領域中の染料受容性物質の含有
量は、一般的には10〜80重量%であり、好ましくは30〜
60重量%である。
染料受容性物質供給層の厚さは、一般的には1〜50μ
mであり、好ましくは3〜20μmである。
前記した構造を有する染料受容性物質供給層の製造法
は特に限定されるものではないが、一般的には次のよう
な方法が採られる。すなわち、低融点の染料受容性物質
と樹脂に多孔質構造を形成する役目をするオイルとを適
当な有機溶剤と共に、アトライター及びボールミルなど
のような分散装置を用いて混合、分散させて分散液(溶
液でもよい)を得る。別途、有機溶剤に溶解させた熱可
塑性樹脂の溶液を調製し、これを前記分散液と共に混合
し、ボールミル等の混和器で均一に分散する。次いでそ
の得られた分散液を支持体上に塗布し、乾燥することに
より前記のような微細構造の染料受容性物質供給層領域
が得られる。分散液中には、前記した染料受容性物質及
びオイルの分散をよくするために湿潤剤、分散剤などを
加えても良い。又必要に応じて、この種の樹脂塗料に通
常使用される充填剤を加えることもできる。
ここで、染料受容性物質:オイル:多孔質構造形成用
熱可塑性樹脂の混合比は、一般的には(1〜6):(1
〜4):(1〜8)であり、好ましくは(1〜3):
(1〜2):(1〜4)である。
低融点の染料受容性物質の例としては、ポリエステ
ル、塩ビ−酢ビ、アクリル系樹脂で、融点110℃以下の
ものが好ましい。
微細多孔質樹脂組織を構成する高融点の樹脂の例とし
ては、後述するようなオイルとの関係において、塩化ビ
ニル、酢酸ビニル、塩化ビニリデン、アクリル酸、メタ
クリル酸、セルロース系樹脂、アクリル酸エステル及び
メタクリル酸エステルから選ばれたモノマーの単独又は
共重合体等の熱可塑性樹脂及びフェノール樹脂、フラン
樹脂、ホルムアルデヒド樹脂、ユリア樹脂、メラミン樹
脂、アルキッド樹脂、不飽和ポリエステル、エポキシ樹
脂等の熱硬化性樹脂で融点が120℃以上のものが好まし
い。
又別法として、多孔質組織を形成する樹脂とは非相溶
性であり、該樹脂を溶解しない溶媒に可溶性である物質
を樹脂と共に混練し、支持体上に塗布して樹脂層を形成
した後、該物質を前記のような溶媒で溶解して多孔質樹
脂組織を形成し、更にその多孔質組織中に染料受容性物
質を充填する方法によっても上記のような構造を有する
染料受容性物質供給層領域が得られる。
樹脂に多孔質構造を形成する役目をするオイルとして
は、上記したような熱可塑性樹脂と非相溶性であり、非
揮発性のものであれば、液体、半固体のいずれも用いる
ことができる。液体オイルの例としては、例えば、綿実
油、菜種油、鯨脂等の動植物油;あるいはモーターオイ
ル、スピンドル油、ダイナモ油等の鉱油が挙げられ、ま
た半固体オイルの例としては、例えばラノリン、ラノリ
ン誘導体、ワセリン、ラード等が挙げられる。
その他、前記多孔質樹脂組織をより強く支持体上に保
持させるためには、予め支持体上に中間接着層を設けて
おくことも可能である。その中間接着層の例としては、
いわゆるプラスチック樹脂及びプラスチィク樹脂に充填
剤を添加したものが挙げられる。
本発明におけるインク層による記録は速度差によるズ
ラシ記録のためにインク層と受容層間の界面でインク層
剥離や融着が発生し易く、走行不良が起きやすい。従っ
て以上述べたインク層には公知の滑性もしくは離型性を
有する物質を含有させたり、又必要に応じて使用樹脂と
して耐熱性樹脂又は硬化剤を入れて硬化させる樹脂を用
いることも可能である。
滑性もしくは離型性を有する物質(滑性物質)の例と
しては、例えば流動パラフィン等の石油系潤滑油、ハロ
ゲン化水素、ジエステル油、シリコーン油、フッ素シリ
コーン油等合成潤滑油、各種変性シリコーン油(エポキ
シ変性、アミノ変性、アルキル変性、ポリエーテル変性
等)、ポリキシアルキレングリコール等の有機化合物と
シリコーンの共重合体等のシリコーン系潤滑性物質、フ
ルオロアルキル化合物等各種フッ素系界面活性剤、三フ
ッ化塩化エチレン低重合物等のフッ素系潤滑性物質、パ
ラフィンワックス、ポリエチレンワックス等のワックス
類、高級脂肪酸、高級脂肪族アルコール、高級脂肪酸ア
ミド、高級脂肪酸エステル、高級脂肪酸塩、及び前記の
滑性もしくは熱離型性を有する粒子として挙げた各種粒
子等がある。
基体シートとしてはコンデンサーペーパー、ポリエス
テルフィルム、ポリスチレンフィルム、ポリサルホンフ
ィルム、ポリイミドフィルム、ポリアミドフィルム等の
フィルムが使用され、基体シートと染料供給層との間に
は必要に応じて従来慣用の接着層等を設けても良く、
又、基体シートの裏面には必要に応じて従来慣用の耐熱
性潤滑層を設けても良い。
以上の説明は感熱ヘッドを用いての記録方法により説
明したが、本発明の転写媒体は、記録熱エネルギーを感
熱ヘッド以外の方法によって付与する記録方法、例え
ば、熱印版、レーザー光、あるいは支持体等媒体中で発
生するジュール熱による方法に対しても用いることがで
きる。このうち、媒体中で発生するジュール熱を用い
る、いわゆる通電感熱転写法が最も良く知られ、例えば
USP4,103,066、特開昭57-14060、特開昭57-11080、ある
いは特開昭59-9096等の多くの文献に記載されている。
この通電転写法に用いる場合には支持体として比較的
耐熱性の良いポリエステル、ポリカーボネート、トリア
セチルセルロース、ナイロン、ポリイミド、芳香族ポリ
アミド等の樹脂に、アルミニウム、銅、鉄、錫、亜鉛、
ニッケル、モリブデン、銀などの金属粉及び/又はカー
ボンブラック等の導電性粉末を分散させて抵抗値を絶縁
体と良導体との中間に調整した支持体、またこれらの支
持体に前述のような導電性金属を蒸着またはスパッタリ
ングさせた支持体を用いれば良い。これらの支持体の厚
さはジュール熱の伝導効率を考慮すると、2〜15ミクロ
ン程度であることが望ましい。
又、レーザー光転写法に用いる場合には、支持体とし
てレーザー光を吸収し、発熱する材質を選べば良い。例
えば従来の熱転写用フィルムにカーボン等の光吸収変換
材を含有させるか、又は吸収層を支持体の表、裏面に形
成したものが使用される。
[実施例] 以下、本発明を下記の実施例に基づいて更に具体的に
説明するが、本発明はこれらに限定されるものではな
い。
実施例 1 [染料受容性物質供給層領域の形成] あらかじめ、芳香族ポリアミドフィルム上にカルナバ
ワックスをホットメルトコーティングにより、約1μm
厚塗布した。
低融点ポリエステル樹脂XA-7052 重量部 (ユニチカ(株)製融点86℃) 30 シリコーンオイルSF8417 3 (トーレシリコーン製) 分散剤 2 溶剤 メチルエチルケトン 60 トルエン 60 次いで上記処方を十分に分散させ、染料受容性物質供
給用コーティング剤を調製した。
上記処方の組成物を、第2図及び第3図に示したよう
に、裏側にシリコーン系潤滑性耐熱層約0.5μ厚設けた
厚さ約6.5μm、幅210mmの芳香族ポリアミドフィルム基
体(東レ(株)製)1のカルナバワックスからなる約1
μm厚の離型層を設けた上にワイヤーバーを用いて塗布
し、100℃で1分間乾燥して厚さ約4μmの染料受容性
物質供給層領域7を形成した。
[インク層領域の形成] 重量部 ポリビニルブチラール樹脂BX−1 10 (積水化学工業(株)製) 昇華性染料カヤセットブルー714 (日本化薬(株)製) 溶剤 トルエン 100 メチルエチルケトン 100 上記処方において、染料供給層用処方では上記昇華性
染料を20重量部、染料転写寄与層用処方では上記昇華性
染料を10重量部とし、更にシリコーンオイルSF8417(ト
ーレシリコーン製)を1.5重量部追加し、それぞれの組
成物を24時間ボールミルにて分散せしめた。
その後、供給層処方にはコロネートL(日本ポリウレ
タン製)1.5重量部を追加し、十分撹拌した。
次に、第1図に示すような構造の昇華型熱転写記録シ
ートSを下記のように作成した。
前述のように、第2図の如く、芳香族ポリアミドフィ
ルム基体(東レ(株)製)1上に形成した染料受容性物
質供給層領域7に並列させて、そのフィルム上に直接に
ワイヤーバーを用いて上記染料供給層4用インク組成物
を膜厚約3.0μmになるように塗布後、更にその上に上
記処方の染料転写寄与層5用インク組成物を膜厚約0.8
μmになるように塗布し、インク層領域2を形成し、昇
華型熱転写記録シートSを製造した。
[印字記録実験] 上記染料受容性物質供給層領域7とインク層領域2と
を並列させて設けた昇華型熱転写記録シートS及び普通
紙3を用いて、まず、染料受容性物質供給層領域7のシ
ート裏面から加熱ローラで、全面的に押しつけて染料受
容性物質を普通紙3上にベタの熱転写を行った(第1図
a)。その結果、普通紙上に光沢のある樹脂からなる染
料受容層が一面に形成された。第一図aにおいて、ロー
ラが固定されており、熱転写記録シートと受像紙が一緒
に移動して受像紙上に染料受容性物質層が転写された
後、受像紙のみ戻り、インク層に接する。
次いで、普通紙3上にベタ転写された染料受容層上に
隣接した昇華性インク層領域2の裏面から印加圧力442m
W/ドット、最高印加エネルギー2.21mJ/ドット及び受像
シート(普通紙)と記録シートとの速度比n=5の印字
条件で16階調の濃度ステップを印字記録した(第1図
b)。その結果、前記普通紙上に形成された染料受容層
上に16階調の良好なるシアン画像が第4図のように形成
された。
実施例 2 [染料受容性物質供給層領域の形成] 実施例1の場合と全く同様にして染料受容性物質供給
層領域を形成した。
[インク層領域の形成] 第3図に示すようにシアン色のインク層領域2Cについ
ては、実施例1と全く同様にしてインク層領域を形成し
た。
次いで、マゼンタ色のインク層領域2Mについては、シ
アン色のカヤセットブルー714の代わりに、MS Red G
(三井東圧製)とMacrolex Red Violet R(バイエル
製)とを2:1の混合比で混合した染料を使用した以外は
実施例1と全く同様にしてインク層領域を形成した。
更に、イエロー色のインク層領域2Yについては、シア
ン色のカヤセットブルー714の代わりに、Macrolex Yell
ow 6G(バイエル製)を使用した以外は実施例1と全く
同様にしてインク層領域を形成した。
[印字記録実験] 実施例1と同様に普通紙上に最初に染料受容層を転移
させ、更に実施例1と同様にしてイエロー、マゼンタ及
びシアン色の順で、カラー画像パターンを記録したとこ
ろ、速度比n=5の印字条件で画像を形成したが、ほと
んど濃度低下のみられない、良好なカラー画像が形成さ
れた。
実施例 3 [染料受容性物質供給層領域の形成] 重量部 低融点ポリエステル樹脂XA-7052 (ユニチカ(株)製融点86℃) 30 シリコーンオイルSF8417 3 (トーレシリコーン製) 分散剤 2 溶剤 メチルエチルケトン 60 トルエン 60 上記処方を十分に分散させ、染料受容性物質供給層用
コーティング剤を調製した。
上記処方の組成物を、第2図及び第3図に示したよう
に、裏側にシリコーン系潤滑性耐熱層約0.5μ厚を設け
た厚さ約6.5μm、幅210mmの芳香族ポリアミドフィルム
基体(東レ(株)製)1上にワイヤーバーを用いて塗布
し、100℃で1分間乾燥して厚さ約5μmの染料受容性
物質供給層領域7を形成した。
[インク層領域の形成] 重量部 ポリビニルブチラール樹脂BX−1 10 (積水化学工業(株)製) 昇華性染料カヤセットブルー714 (日本化薬(株)製) 溶剤 トルエン 100 メチルエチルケトン 100 上記処方において、染料供給層用処方では上記昇華性
染料を20重量部、染料転写寄与層用処方では上記昇華性
染料を10重量部とし、更にシリコーンオイルSF8417(ト
ーレシリコーン製)を1.5重量部追加し、それぞれの組
成物を24時間ボールミルにて分散せしめた。
その後、供給層処方にはコロネートL(日本ポリウレ
タン製)1.5重量部を追加し、十分撹拌した。
次に、第1図に示すような構造の昇華型熱転写記録シ
ートSを下記のように作成した。
前述のように、第2図の如く、芳香族ポリアミドフィ
ルム基体(東レ(株)製)1上に形成した染料受容性物
質供給層領域7に並列させて、ワイヤーバーを用いて上
記染料供給層4用インク組成物を膜厚約3.0μmになる
ように塗布後、更にその上に上記処方の染料転写寄与層
5用インク組成物を膜厚約0.8μmになるように塗布
し、インク層領域2を形成し、昇華型熱転写記録シート
Sを製造した。
[印字記録実験] 上記染料受容性物質供給層領域7とインク層領域2と
を並列させて設けた昇華型熱転写記録シートS及び普通
紙3を用いて、まず、染料受容性物質供給層領域7のシ
ート裏面からサーマルヘッド6で、記録密度6ドット/m
m、印加エネルギー1.60mJ/ドットの印字条件、等速モー
ドで染料受容性物質を普通紙3上にベタの熱転写を行っ
た。その結果、普通紙上に光沢のある樹脂からなる染料
受容層が一面に形成された。
次いで、普通紙3上にベタ転写された染料受容層上に
隣接した昇華性インク層領域2の裏面から印加圧力442m
W/ドット、最高印加エネルギー2.21mJ/ドット及び受像
シート(普通紙)と記録シートとの速度比n=5の印字
条件で16階調の濃度ステップを印字記録した。その結
果、前記普通紙上に形成された染料受容層上に16階調の
良好なるシアン画像が第4図のように形成された。
実施例 4 [染料受容性物質供給層領域の形成] 実施例3の場合と全く同様にして染料受容性物質供給
層領域を形成した。
[インク層領域の形成] シアン色のインク層領域2Cについては、実施例1と全
く同様にしてインク層領域を形成した。
次いで、マゼンタ色のインク層領域2Mについては、シ
アン色のカヤセットブルー714の代わりに、MS Red G
(三井東圧製)とMacrolex Red Violet R(バイエル
製)とを2:1の混合比で混合した染料を使用した以外は
実施例3と全く同様にしてインク層領域を形成した。
更に、イエロー色のインク層領域2Yについては、シア
ン色のカヤセットブルー714の代わりに、Macrolex Yell
ow 6G(バイエル製)を使用した以外は実施例3と全く
同様にしてインク層領域を形成した。
[印字記録実験] 実施例3と同様に普通紙上に最初に染料受容層を転移
させ、更に実施例1と同様にしてイエロー、マゼンタ及
びシアン色の順で、カラー画像パターンを記録したとこ
ろ、速度比n=5の印字条件で画像を形成したが、ほと
んど濃度低下のみられない、良好なカラー画像が形成さ
れた。
実施例 5 [染料受容性物質供給層領域の形成] 重量部 低融点ポリエステル樹脂XA-7052 (ユニチカ(株)製 融点86℃) 30 ラノリン脂肪酸オイルOES-183 (吉川製油(株)製) 15 シリコーンオイルSF8417 3 (トーレシリコーン製) 分散剤 2 溶剤 メチルエチルケトン 70 トルエン 85 上記処方を、ボールミルにて、約24時間十分に分散さ
せ、次いで下記処方の溶液を加え、約15分間ボールミル
にて分散し、染料受容性物質供給層用コーティング剤を
調製した。
重量部 セルロースアセテートブチレートCAB 381-20(イーストマンコダック製融点195〜205℃) コロネートL(日本ポリウレタン) 4 溶剤 メチルエチルケトン 80 トルエン 80 上記処方の組成物を、第2図及び第3図に示したよう
に、厚さ約7.5μm、幅210mmのポリイミドフィルム基体
(東レデュポン(株)製)1上にワイヤーバーを用いて
塗布し、100℃で1分間乾燥して厚さ約10μm、染料受
容性物質供給層領域7を形成した。
[インク層領域の形成] 重量部 ポリビニルブチラール樹脂BX−1 10 (積水化学工業(株)製) 昇華性染料カヤセットブルー714 (日本化薬(株)製) 溶剤 トルエン 100 メチルエチルケトン 100 上記処方において、染料供給層用処方では上記昇華性
染料を20重量部、染料転写寄与層用処方では上記昇華性
染料を10重量部とし、更にシリコーンオイルSF8417(ト
ーレシリコーン製)を1.5重量部追加し、それぞれの組
成物を24時間ボールミルにて分散せしめた。
その後、供給層処方にはコロネートL(日本ポリウレ
タン製)1.5重量部を追加し、十分撹拌した。
次に、第1図に示すような構造の昇華型熱転写記録シ
ートSを下記のように作成した。
前述のように、第2図の如く、芳香族ポリイミドフィ
ルム基体(東レ(株)製)1上に形成した染料受容性物
質供給層領域7に並列させて、そのフィルム上に直接に
ワイヤーバーを用いて上記染料供給層4用インク組成物
を膜厚約3.0μmになるように塗布後、更にその上に上
記処方の染料転写寄与層5用インク組成物を膜厚約0.8
μmになるように塗布し、インク層領域2を形成し、昇
華型熱転写記録シートSを製造した。
[印字記録実験] 上記染料受容性物質供給層領域7とインク層領域2と
を並列させて設けた昇華型熱転写記録シートS及び普通
紙3を用いて、まず、染料受容性物質供給層領域7のシ
ート裏面からサーマルヘッド6で記録密度6ドット/m
m、印加エネルギー1.60mJ/ドット及び受像シート(普通
紙)と記録シートとの速度比n=5の印字条件で、染料
受容性物質を普通紙3上にベタの熱転写を行った。その
結果、普通紙上に光沢のある樹脂からなる染料受容層が
一面に形成された。
次いで、普通紙3上にベタ転写された染料受容層上に
隣接した昇華性インク層領域2の裏面から印加圧力442m
W/ドット、最高印加エネルギー2.21mJ/ドット及び同上
の速度比n=5の印字条件で16階調の濃度ステップを印
字記録した。その結果、前記普通紙上に形成された染料
受容層上に16階調の良好なるシアン画像が第4図のよう
に形成された。
実施例 6 [染料受容性物質供給層領域の形成] 実施例5の場合と全く同様にして染料受容性物質供給
層領域を形成した。
[インク層領域の形成] シアン色のインク層領域2Cについては、実施例5と全
く同様にしてインク層領域を形成した。
次いで、マゼンタ色のインク層領域2Mについては、シ
アン色のカヤセットブルー714の代わりに、MS Red G
(三井東圧製)とMacrolex Red Violet R(バイエル
製)とを2:1の混合比で混合した染料を使用した以外は
実施例5と全く同様にしてインク層領域を形成した。
更に、イエロー色のインク層領域2Yについては、シア
ン色のカヤセットブルー714の代わりに、Macrolex Yell
ow 6G(バイエル製)を使用した以外は実施例5と全く
同様にしてインク層領域を形成した。
[印字記録実験] 実施例5と同様に普通紙上に最初に染料受容層を転移
させ、更に実施例1と同様にしてイエロー、マゼンタ及
びシアン色の順で、カラー画像パターンを記録したとこ
ろ、速度比n=5の印字条件で画像を形成したが、ほと
んど濃度低下のみられない、良好なカラー画像が形成さ
れた。
[発明の効果] 以上述べたように、本発明のごとき、昇華型熱転写記
録方法を用いることにより、速度差モードのn倍数の増
加によっても転写濃度の急速な低下を起こさない多数回
記録ができ、かつ普通紙上でも鮮明なる画像を得ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
第1図a、b、c、第2図及び第3図は、本発明の昇華
型熱転写記録シートの構造を示す説明図である。 第4図は実施例1の昇華型熱転写記録シートについての
多数回印字特性を示すグラフである。 1…………支持体、2…………インク層領域、3……普
通紙、4……染料供給層、5……染料転写寄与層、6…
…サーマルヘッド、7……染料受容性物質供給層領域、
8……加圧又は熱ローラー、2Y……イエロー昇華性イン
ク層領域、2M……マゼンタ昇華性インク層領域、2C……
シアン昇華性インク層領域、S……熱転写記録シート。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基体上に、(i)昇華性染料を有機結着剤
    中に分散させてなる染料供給層及び染料転写寄与層を積
    層させてなる多数回使用可能な昇華インク層領域と(i
    i)染料受容性物質を含有する染料受容性物質供給層領
    域とを設けた昇華型熱転写記録シートを用い、最初に該
    シートの染料受容性物質層に普通紙である受像シートを
    重ねて、加圧又は熱圧により染料受容性物質を受像シー
    ト上に転写させ、次いで該シートの昇華インク層に染料
    受容性物質が転写された受像シートとを重ね、[受像シ
    ートの速度]/[記録媒体の速度]>1、又は[受像シ
    ートの送り量]/[記録媒体の送り量]>1の条件で記
    録シート側から熱印字して、その部分の昇華インク層中
    の染料を受像シート上の染料受容性物質層に昇華転写す
    ることを特徴とする昇華型熱転写記録方法。
  2. 【請求項2】基体上に(i)昇華性染料を有機結着剤中
    に分散させてなる染料供給層及び染料転写寄与層を積層
    させてなる多数回使用可能な昇華インク層領域と、(i
    i)染料受容性物質を含有する染料受容性物質供給層領
    域とを設けた昇華型熱転写記録シートを用い、最初に該
    シートの染料受容性物質供給層に普通紙である受像シー
    トを重ねて、等速モードにて両者を走行させ、記録シー
    ト側から熱印字してその部分の染料受容性物質を受像シ
    ート上に転写させ、次いで該シートの昇華インク層に染
    料受容性物質が転写された受像シートとを重ね、[受像
    シートの速度]/[記録媒体の速度]>1、又は[受像
    シートの送り量]/[記録媒体の送り量]>1の条件で
    熱印字してその部分の転写寄与層中の染料を受像シート
    上の染料受容性物質層に昇華転写することを特徴とする
    昇華型熱転写記録方法。
  3. 【請求項3】基体上に、(i)昇華性染料を有機結着剤
    中に分散させてなる染料供給層及び染料転写寄与層を積
    層させてなる多数回使用可能なインク層領域と、(ii)
    染料受容性物質を含有する多数回使用可能な染料受容性
    物質供給層領域とを設けた昇華型熱転写記録シートを用
    い、最初に該シートの染料受容性物質供給層に普通紙で
    ある受像シートを重ね、[受像シートの速度]/[記録
    媒体の速度]>1、又は[受像シートの送り量]/[記
    録媒体の送り量]>1の条件で両者を走行させた状態で
    記録シート側から熱印字してその部分の染料受容物質を
    受像シート上に転写させ、次いで該シートの染料転写寄
    与層に染料受容性物質が転写された受像シートとを重
    ね、[受像シートの速度]/[記録媒体の速度]>1、
    又は[受像シートの送り量]/[記録媒体の送り量]>
    1の条件で熱印字してその部分の転写寄与層中の染料を
    受像シート上の染料受容性物質層に昇華転写することを
    特徴とする昇華型熱転写記録方法。
  4. 【請求項4】多数回使用可能な染料受容性物質供給層
    が、微細多孔質樹脂組織を有する請求項3に記載の昇華
    型熱転写記録方法。
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