JPS63176186A - 感熱転写紙 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、例えばビデオカメラによる撮影画像、テレビ
ジョン、パーソナルコンピュタ−画ｆ℃等の各種画像の
静止画像をハードコピーとしてプリントすることのでき
る感熱転写紙に係り、特に多数回使用に好適な感熱転写
紙に関する。

〔従来の技術〕

近年、情報末端としてパーソナルコンピューター、テレ
ビジョン、ＶＴＲ，ビデオディスク等の普及やカラーデ
ィスプレイ等の利用により、これらの静止画像をカラー
画像として出力するプリンタの需要が年々増加している
。このフルカラープリンタの記録方式としては電子写真
方式、インクジェット方式、感熱転写方式等があるが、
この中で騒音のないこと、保守性が容易であることなど
から感熱転写方式が多く用いられている。この感熱転写
方式は、固体化したカラーインク紙と受像紙とからなっ
ており、レーザーやサーマルヘッド等の電気信号により
制御された熱エネルギーでインクを受像紙に熱溶融転写
又は昇華移行させて画像を形成させる記録方式である。

このように感熱転写記録方式には熱溶融転写型（例えば
特開昭５９−１９０８９８号、同６０−４０２９５号公
報参照）と昇華性染料を用いた昇華移行型（例えば特開
昭５Ｂ−７５７７号公報参照）とがある。熱溶融転写型
は顔料又は染料を熱溶融ワックスで結着したインク紙を
用い、サーマルヘッドの熱エネルギーにより、溶融した
ワックスと共に顔料又は染料を受像紙に転写するので、
画質として必要な中間調が得られにくいことと、転写し
たワックスのためによい色相が得られないという欠点が
ある。

また、昇華性染料を用いた昇華移行型は、従来の昇華転
写捺染技術を応用したもので、昇華性染料として、一般
に比較的昇華しやすい分散染料をバインダーで結着した
転写紙を用いサーマルヘッドの熱エネルギーにより昇華
性染料を受像紙に昇華、移行させてカラー画像が得られ
る。この時サーマルヘッドの熱エネルギーに対応して昇
華性染料が昇華する九めに容易に中間調が得られ且つ随
意に階ＩＪＩコントロールすることができるという利点
があり、フルカラープリンタに最も適した方式と考えら
れる。

この昇華移行型熱転写方式における感熱転写紙としては
特開昭５９−１４９９４号公報などに示されているよう
に、一般に昇華しやすい昇華性染料をエポキシ樹脂、ポ
リエステル樹脂、ポリアミド樹脂、セルロース樹脂、ア
セタール樹脂などのバインダー樹脂と共に設けたものが
知られている０これらの感熱転写紙はいずれもサーマル
ヘッド等の加熱により印画されると、インク層中の昇華
性染料の大半は熱転写受像体あるいは基材に移行し一回
しか使用することができない。

〔発明が解決しようとする問題点〕

基材上に昇華性染料１１有する色材層を有する感熱転写
紙において、上記従来技術は感熱転写紙を多数回使用す
る点について配慮がなされておらず、−開側用した感熱
転写紙は捨てられることになりランニングコストが高く
なるという問題があった。

本発明の目的は、多数回使用が可能な感熱転写紙を提供
することにある。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明ｔ−概説すれば、本発明は感熱転写紙に関する発
明であって、基材上に、昇華性染料を含有する色材層を
有する感熱転写紙において、該基材が、色材層に含有さ
れる昇華性染料と同一の染料を官有していることを特徴
とする。

以下、本発明を図面により具体的に説明する。

第１図は本発明の感熱転写紙と熱転写用受像紙の構成の
模式的な断面図である。第１図において、符号１は耐熱
層、２は基材、３は色材層、４は異常転写防止層、５は
染着樹脂層、６は印画原紙、７はサーマルヘッド、８は
感熱転写紙、９は熱転写用受像紙を意味する。

不発明の感熱転写紙８は、色材層３に含有される昇華性
染料と同一の染料をあらかじめ官有させたフィルムを基
材２として用いることｔ−Ｗ徴とし、サーマルヘッド７
による加熱により印画する際色材層３中の昇華性染料が
熱転写用受像紙の染着樹脂層５へ昇華、移行すると同時
に、基材２中の昇華性染料を色材層３へ拡散、移行させ
て昇華性染料を補充することにより多数回使用全可能と
したものである。本発明の感熱転写紙は多数回使用時、
色材層３中の昇華性染料の減少による色濃度低下を防止
し、必要な１ａ度を得るために極めて効果的でＪ）るが
、基材２から色材層３へ拡散、移行する昇華性染料のｔ
は、基材２中にあらかじめ含有させた昇華性染料の量に
よシ大きく左右される。すなわち基材２中に含有させた
昇華性染料の量が少ないと、２回目の印画の際に、色材
ＮｆＩ３中に充分な昇華性染料が補給されておらず色濃
度の低下を招く。また、一方基材２中に含有させた昇華
性染料の量があまりに多いと、２回目の印画の際に、色
材層５中に必要以上の昇華性染料が補給され色濃度の増
大を招２く。本発明者らは２回目の印画の際に所定の色
濃度を得るため検討を加えた結果、基材２中に含有させ
る昇華性染料のｔは色材層３中に含有される昇華性染料
量の２倍から２０倍、好ましくは３倍から１０倍である
のが適当であることを見出した。

本発明に使用する昇華性染料金含有した基材２は、例え
ばポリエステル、ポリカーボネート、ナイロン等のも棟
プラスチックフィルムを昇華性染料と共に熱処理するこ
とにより得られ、と９わけポリエステルフィルムは昇華
性染料に対する染着性に優れ、好ましい。

更に詳しく本発明の感熱転写紙を説明すると、耐熱層１
とは、サーマルヘッド７からの熱による基材２の溶融、
変形を防止するものであジ、例えばメラミン樹脂、ポリ
ウレタン樹脂、エポキシ樹脂等の耐熱性樹脂を挙げるこ
とができる。また、サーマルヘッド７との融着を防止す
るためにシリコーン樹脂、フッ素樹脂を添加してもよく
、更に必要に応じてシリカ、アルミナ、酸化チタン等の
充てん剤を加えてもよい。

次に色材層２は昇華性染料と例えばポリアミド樹脂、ポ
リエステル樹脂、ブチラール樹脂などのバインダー樹脂
を適当な溶剤に分散あるいは溶解し、グラビアコーター
、バーコーター、ファンテンコーター等の適当なコータ
ーにて基材２上に塗布、乾燥することにより設けられる
。

更に熱転写用受像紙における異常転写防止層４とは色材
層２中のバインダー樹脂と染着樹脂／１１５中の染着樹
脂との熱融着金防止するものであり、例えば低エネルギ
ー表面層を形成しうるシリコーン樹脂の硬化物を挙げる
ことができる。染Ｍ樹脂層とは、昇華性染料に対し染着
性を有する熱可塑性樹脂から成り、例えばポリエステル
樹脂、ポリアミド樹脂、ブチラール樹脂などを挙げるこ
とができ、必要に応じて上記熱可塑性樹脂を架橋させた
り、炭酸カルシウム、酸化チタンなどの充てん剤金加え
ても良い。これら染着樹脂は適当な溶剤に分散あるいは
溶解し、例えば天然紙、合成紙、各釉プラスチックフィ
ルムなどの印画原紙６上に塗布、乾燥して設けられる。

〔実施例〕

以下、本発明を実施例により更に具体的に説明するが、
本発明はこれら実施例に限定されない。

なお、実施例中、部とあるのは重量部全示し、色濃度は
次の方法によう測定した。

く色ａ度〉 サーマルヘッド記録条件６ドツト／Ｉｆｌ＋、印加電力
α４Ｗ／ドツト、印加パルス幅６ｍθ及び１０ｍ８　　
でプリンターにてパターン全印画し、各々における反射
濃度をカラー反射濃度計ＤＭ−４００（大日本スクリー
ン裏道株式会社製〕にて測定した。

実施例１ 昇華性を有する分散染料〔ルラフィックス　プＡ／　−
（Ｌｕｒａｆｉｘ　Ｂ’ｌｕｅ　）　　６６０　　ＢＡ
ＯＦ社製〕２０部、トルエン８０部から成る混合物をサ
ンドミルにて３０分間分散させ、シリコーン樹脂にて背
面処理した６μｍのポリエステルフィルムにバーコータ
ーにて乾燥塗布量が３　ｔ　／　ｍ”となるように塗布
、乾燥し、これにアルミ箔會重ねて、アルミ箔側から１
６０℃に加熱したロールにて加熱、圧着し染料含有フィ
ルム全作成した。次に上記昇華性分散染料１０部、ポリ
アミド樹脂（パーサロン１１４０　ヘンケル白水社製）
２０部、トルエン４０部、インプロビルアルコール３０
部から成るインク液全サンドミルにて１時間分散させ、
前述の基材上にグラビアコーターにて乾燥塗布量が１．
５ｙ　／’、、２となるように塗布、乾燥して感熱転写
紙を作った。

一方、飽和ポリエステル樹脂（バイロン≠２００、東洋
紡社製）２０部、ポリイソシアネート化合物（コロネー
トＬ１　日本ウレタン社製）　５　ｆ！’ＩＩ、メチル
エチルケト７７７部から成る染着樹脂液全乾燥塗布量が
１０　ｔ　７ｍ”となるようにリバースコーターにてポ
リプロピレン合成紙上に塗布、乾燥し染着樹脂層とし、
更にこの上に紫外線硬化型シリコーン樹脂（Ｘ−６２−
７２２３信越化学工業社製〕全ヘキサンにて適当な濃度
（１２重量％〜５屯箪％）に希釈したもの全乾燥塗布量
がｌ　１　？　７ｍ２となるようにバーコーターにて塗
布、乾燥し、その後高圧水銀ランプ（ａ　ｏ　ｏｗ）に
て！Ｉｑ秒間照射して硬化させて熱転写用受像紙？作成
した。

こうして得られた感熱転写紙と熱転写用受像紙を用いて
サーマルヘッド配縁条件６ドツト／Ｎ印加電力［Ｌ４Ｗ
／ドツト、パルス幅６　ｍｓ　及Ｑ’　１０ｍｓ　　で
、カラープリンタにてパターン全５回繰返し印画したと
ころ表１及び表２に示す色濃度全容々得た。

なお表１は６　ｍｓの場合、表２は１０　ｍｓの場合の
各結果を他の例と共に以下に示す。

比較例１ 実施例１において、感熱転写紙の基材として６μｍのポ
リエステルフィルムに染′＃＋′ｔ″含有させず國その
まま用いて以下同様にカラープリンタにてパターンを印
画、色濃度を測定した０ 実施例２ 実施例１において、昇華性を有する分散染料とトルエン
から分散液全背面処理した６μｍのポリエステルフィル
ムにバーコーターにて乾燥塗布量が実施例１における３
　？　／　ｍ”の代りに、それぞれα５り／　ｍ２、１
　　ｆ　／　ｍ”、２ｆ／−１５９７ｍ”、１０２／ｍ
２．１５　ｆ　／　ｍ”となるように塗布、乾燥１以下
同様にカラープリンタにてノ（ターンを印画し色１！ｓ
度を測定した。

表　　２ 〔発明の効果〕 以上詳軸に説明したように、本発明によればサーマルヘ
ッド等の加熱による印画の際、色材層中の昇華性染料が
熱転写用受像紙の染Ｍ樹Ｂｖ１層へ昇華、移行すると同
時医、基材中の昇華性染料が色材層へ拡散、移行し、色
材層へ昇華性染料を補充することにより、多数回印画時
における色濃度低下が防止できるという顕著な効果が奏
せられる。

【図面の簡単な説明】

ｗＪ１図は本発明の感熱転写紙と熱転写用受像紙の構成
の模式的な断面図である。 １：耐熱層、２：基材、６；色材層、４：異常転写防止
層、５：染着樹脂層、６：印画原紙、７：サーマルヘッ
ド、８：感熱転写紙、９：熱転写用受像紙 特許出願人　株式会社　日立製作所 間　　　日東電気工業株式会社

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、基材上に、昇華性染料を含有する色材層を有する感
   熱転写紙において、該基材が、色材層に含有される昇華
   性染料と同一の染料を含有していることを特徴とする感
   熱転写紙。 ２、該基材に含有された昇華性染料の量が、色材層に含
   有される昇華性染料の量の２倍〜２０倍、好ましくは３
   倍〜１０倍である特許請求の範囲第１項記載の感熱転写
   紙。 ３、該基材が、ポリエステルフィルムである特許請求の
   範囲第１項記載の感熱転写紙。