JPH022116Y2 - - Google Patents

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JPH022116Y2
JPH022116Y2 JP12188284U JP12188284U JPH022116Y2 JP H022116 Y2 JPH022116 Y2 JP H022116Y2 JP 12188284 U JP12188284 U JP 12188284U JP 12188284 U JP12188284 U JP 12188284U JP H022116 Y2 JPH022116 Y2 JP H022116Y2
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oil passage
gap
oil
rotating shaft
clutch
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Description

【考案の詳細な説明】
(産業上の利用分野) 本考案は、自動変速機の改良に関し、さらに詳
しくは、自動変速機の制御用油圧が流れる2つの
油路間をシールするシール装置部分の改良に関す
るものである。 (従来技術) 自動変速機においては、その動力伝達経路切換
用の油圧アクチユエータすなわち、ブレーキやク
ラツチを制御するため、この油圧アクチユエータ
へ油圧を給排するための油路が数多く設けられて
おり、これに伴つてこの油路をシールするための
シール装置が種々設けられている(特開昭57−
200757号公報参照)。 ところで、この油路としては、回転軸(例えば
タービンシヤフト)とこの回転軸が回転自在に挿
通された中空部材(例えばケーシング)との間の
隙間を利用したものがあり、かつこの隙間をシー
ル装置によつて軸方向に2分割して、この分割さ
れた一方の隙間を一の油圧アクチユエータ用の第
1油路とすると共に、他方の隙間を他の油圧アク
チユエータ用の第2油路として構成するようにし
たものがある。そして、従来、上記2つの油路を
分割する上記シール装置は、回転軸に嵌合された
一つのシールリングによつて構成されていた。す
なわち、第5図に示すように、回転軸13の外周
に形成したリング溝41にシールリング40を嵌
合して、このシールリング40の外周面と中空部
材7の内周面との間、およびシールリング40の
側面とリング溝41の側面との間でシールを行う
ようにしていた。 しかしながら、上記従来のものでは、使用中、
シールリング40がリング溝41内を軸方向に変
位してその側面同士が離間してしまう状態を生じ
て、第1油路B1と第2油路B2とが一時的に連通
されてしまい、これによつて動力伝達経路の切換
タイミングが所望のものに正確に制御できない場
合や、油圧アクチユエータの種類によつてはその
焼き付けを生じてしまう等の事態を生じるおそれ
があつた。この点を詳述すると、第1油路B1
通して給排される油圧と第2油路B2を通して給
排される油圧との相違、あるいは第1油路B1
第2油路B2との両油路のうち一方には油圧が作
用して他方に油圧が作用しないというような両油
路に対する油圧給排タイミングの相違等により、
シールリング40が、リング溝41内を軸方向一
方側から他方側あるいは他方側から一方側へと変
位される場合が生じるが、この変位中すなわち、
シールリング40がリング溝41の軸方向中間位
置にあるときは、その側面同士が離間状態となつ
て、この両側面間の隙間およびシールリング40
の内周面とリング溝41の底面との間の隙間を介
して、第1油路B1と第2油路B2とが連通されて
しまうことになつていた。勿論、シールリング4
0の内周面とリング溝41の底面とが常に当接し
ている構造であれば上述のような問題は生じない
が、シールリング40は、回転軸13という回転
体に取付けられて、回転しない中空部材7に対し
て当接される関係上、この内周面と底面との間は
どうしても離間させておくことが要請されるた
め、上述のような問題を生じることになつてい
た。 (考案の目的) 本考案は上述のような問題点を解消するもの
で、回転軸とこれが回転自在に挿通された中空部
材との間の隙間を油路として構成し、かつこの油
路をシール装置により軸方向に2分割された第1
油路と第2油路としたものにおいて、当該第1油
路と第2油路とを常に確実にシールできるように
した自動変速機を提供することを目的とする。 (考案の構成) 前述の目的を達成するため、本考案にあつて
は、回転軸と該回転軸が回転自在に挿通された中
空部材との間の隙間を、シール装置により軸方向
に2分割して、該分割された一方の隙間を第1油
路とすると共に、他方の隙間を第2油路としたも
のを前提として、 前記シール装置を、それぞれ前記回転軸に嵌合
されて軸方向に間隔をあけて互いに並列に配設さ
れた一対のシールリングと、前記回転軸と中空部
材との間の隙間のうち前記一対のシールリング間
に位置する中間隙間に開口されたドレンポート
と、から構成してある。 (実施例) 以下本考案の実施例を添付した図面に基いて説
明する。 先ず、第1図により自動変速機の全体的機構関
係について説明すると、1は、入力軸であるエン
ジン(図示せず)のクランク軸で、このクランク
軸1と同軸にトルクコンバータ2および多段変速
歯車装置10がエンジン側から順次配置されてい
る。上記トルクコンバータ2は、ポンプ3、ター
ビン4およびステータ5を備えており、ポンプ3
は、クランク軸1に固定されている。ステータ5
は、一方向クラツチ6を介して上記多段変速歯車
装置10のケース11と一体の固定軸7上で回転
する。上記一方向クラツク6は、ステータ5をポ
ンプ3と同方向の回転は許すが、逆転は許さない
作用をなすものである。 多段変速歯車装置10は、基端が上記クランク
軸1に固定され、先端が該多段変速歯車装置の中
央を貫通して延び、該装置の側壁に配置されたオ
イルポンプPを駆動するため、該ポンプに連結さ
れた中央軸12を備えている。この中央軸12の
外方には、基端が上記トルクコンバータ2のター
ビン4に連結され、先端が上記多段変速歯車装置
10の上記側壁まで延び、この側壁に回転自在に
支持された中空のタービンシヤフト13が設けら
れている。このタービンシヤフト13上には、ラ
ビニヨ型プラネタリギヤユニツト14が設けられ
ており、このプラネタリギヤユニツト14は、小
径サンギヤ15、この小径サンギヤ15のエンジ
ンから遠い側の側方に配置された大径サンギヤ1
6、ロングピニオンギヤ17、シヨートピニオン
ギヤ18およびリングギヤ19からなつている。
このプラネタリギヤユニツト14のエンジンから
遠い側の側方には、第1および第2のクラツチ2
0,21が並列して配置されている。上記第1の
クラツチ20は、第1のワンウエイクラツチ22
を介して上記小径サンギヤ15とタービンシヤフ
ト13の間の動力伝達を断続するものである。一
方、上記第2のクラツチ21は、上記第1のクラ
ツチ20と並列で上記小径サンギヤ15とタービ
ンシヤフト13の間の動力伝達を断続するもので
ある。上記第2クラツチ21の半径方向外方に
は、第1のブレーキ23が配置されている。この
第1のブレーキ23は、バンドブレーキであり、
上記大径サンギヤ16に連結されたブレーキドラ
ム23aとこのブレーキドラムに掛けられたブレ
ーキバンド23bを有する。上記第1のクラツチ
20の半径方向外方であつて、かつ上記第1のブ
レーキ23の側方には、第3のクラツチ24が配
置されており、この第3のクラツチ24は、上記
第1のブレーキ23のブレーキドラム23aを介
して上記大径サンギヤ16とタービンシヤフト1
3の間の動力伝達の断続を行なうものである。 上記プラネタリギヤユニツト14の半径方向外
方には、該プラネタリギヤユニツト14のキヤリ
ヤ14aと多段変速歯車装置10のケース10a
とを係脱する第2のブレーキ25が配置されてい
る。上記第1および第2のブレーキ23および2
5の間には、該第2ブレーキ25と並列で上記キ
ヤリヤ14aとケース10aとを係脱する第2の
ワンウエイクラツチ26が配置されている。上記
プラネタリギヤユニツト14のエンジン側の側方
には、該プラネタリギヤユニツトのキャリヤ14
aと上記タービンシヤフト13の間の動力伝達を
断続する第4のクラツチ27が配置されている。
この第4のクラツチ27のエンジン側の側方に
は、リングギヤ19に連結されたアウトプツトギ
ヤ28が配置されている。 図中符号29は、タービンシヤフト13クラン
クシヤフト1をトルクコンバータ2を介さずに直
結するためのロツクアツプクラツチを示す。 以上のような構成における各変速段とクラツチ
ブレーキの作動関係を次表にまとめて示す。
【表】 ここで、本実施例においては、第1油路と第2
油路とを軸方向に2分割するシール装置Aとして
は、回転軸としてのタービンシヤフト13と、該
タービンシヤフト13が回転自在に挿通された固
定軸7との間の隙間Bとを軸方向に2分割するも
のとして構成されている。すなわち、第1図の要
部を具体化して示す第2図において、タービンシ
ヤフト13にこの軸方向に所定間隔あけて嵌合さ
れたシール装置Aの構成要素となる第1、第2の
シールリング31,32により、上記隙間Bは、
第3図に示すようにその右方側に位置する第1油
路B1と左方側に位置する第2油路B2とに画成さ
れている。この第1油路B1に対しては、固定軸
7に形成された油路23を介して油圧が導入さ
れ、この第1油路B1に導入された油圧は、ター
ビンシヤフト33に形成されてこの径方向に伸び
る連通口34、該タービンシヤフト13と中央軸
12との間の隙間Cを径て、ロツクアツプクラツ
チ29の油室29aに供給され、この油室29a
に油圧が供給された際、該ロツクアツプクラツチ
29が切断されるようになつている(この油圧の
流れを第1図実線矢印で示す)。一方、第2油路
B1に対しては、固定軸7に形成された油路35
を介して油圧が導入され、この第2油路B2に導
入された油圧は、タービンシヤフト13とアウト
プツトギヤ28(のボス部)との間の隙間D、該
アウトプツトギヤ28(のボス部)にこの径方向
に形成された連通口36を径て、第4クラツチ2
7の油室27aに供給され、この油室27aに油
圧が供給された際、該第4クラツチ27が接続さ
れるようになつている(この油圧の流れを第1図
破線で示す)。 このように、本実施例では、第1油路B1は、
ロツクアツプクラツチ29への油圧給排経路の一
部を構成し、また第2油路B2は、第4クラツチ
27への油圧給排経路の一部を構成するものとな
つている。 上述したシール装置Aの詳細について第3図、
第4図により説明すると、回転軸としてのタービ
ンシヤフト13の外周には、軸方向に所定間隔あ
けて第1、第2一対の環状のリング溝37,38
が形成されている。この第1リング溝37には、
前記第1シールリング31が嵌合され、また第2
リング溝38には前記第2シールリング32が嵌
合されている。この両シールリング31,32
は、従来同様、その外周面31a,32aが中空
部材としての固定軸7の内周7aに常時当接され
る一方、その内周面31b,32bはリング溝3
7,38の底面37a,38aに対して常に離間
され、かつシールリング31,32の幅(軸方向
長さ)は、これが嵌合されたリング溝37,38
の幅よりも小さくなつている。そして隙間Bのう
ち、両シールリング31と32との間にある中間
隙間B3には、ドレンポート39が開口されて、
該ドレンポート39を介して低圧源(実施例では
アウトプツトギヤ28周囲の空間)に解放されて
いる。 以上のような構成からなるシール装置Aにあつ
ては、両シールリング31,32間にある中間隙
間B3がドレンポート39を介して低圧源へ解放
されている結果、第1シールリング31は、第1
油路B1の油圧を受けて第2シールリング32側
の側面31cがリング溝37の側面37bに当
接、押圧される。同様の理由により、第2シール
リング32は、第2油路B2の油圧を受けて第1
シールリング31側の側面32cがリング溝38
bに当接、押圧される。そして、油路B1あるい
はB2の圧力が解放された際にも、上記押圧作用
が解放されるだけで、両シールリング31,32
は互いに軸方向に離れるように変位することすな
わち、シールリング31,32の側面31c,3
2cがリング溝37,38の側面37b,38b
から離れることがないので、両油路B1,B2の中
間隙間B3に対するシールが常に確実に行われ、
この結果両油路B1とB2とが連通されてしまうと
いうような事態を確実に回避できる。 ここで比較のために、第5図にシール装置Aに
対応した従来の部分の構成を示してあり、この従
来のものにあつては、シールリング40がこれが
嵌合するリング溝41の軸方向中間位置となつ
て、第5図一点鎖線矢印で示すように、両油路
B1とB2とが連通されてしまうことになつていた。 (考案の効果) 本考案は以上述べたことから明らかなように、
2つの油路を常に確実にシールすることができ、
この結果、この油路に対応した油圧アクチユエー
タの作動を所定のタイミングで確実に行うことが
できると共に、油圧洩れに伴う油圧アクチユエー
タの焼き付け等の異常事態をも防止できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案が適用された自動変速機の簡略
全体機構図。第2図は第1図の要部を具体化した
断面図。第3図は第2図の要部拡大断面図。第4
図は第3図の要部拡大断面図。第5図は従従来の
ものにおけるシール部分を示すもので、第4図に
対応した部分の断面図。 7:固定軸(中空部材)、13:タービンシヤ
フト(回転軸)、31,32:シールリング、3
9:ドレンポート、B:隙間、B1:第1油路、
B2:第2油路、B3:中間隙間。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 回転軸と該回転軸が回転自在に挿通された中空
    部材との間の隙間を、シール装置により軸方向に
    2分割して、該分割された一方の隙間を第1油路
    とすると共に、他方の隙間を第2油路とした自動
    変速機であつて、 前記シール装置が、それぞれ前記回転軸に嵌合
    されて軸方向に間隔をあけて互いに並列に配設さ
    れた一対のシールリングと、前記回転軸と中空部
    材との間の隙間のうち前記一対のシールリング間
    に位置する中間隙間に開口されたドレンポート
    と、から構成されている、 ことを特徴とする自動変速機。
JP12188284U 1984-08-10 1984-08-10 自動変速機 Granted JPS6136758U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12188284U JPS6136758U (ja) 1984-08-10 1984-08-10 自動変速機

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JP12188284U JPS6136758U (ja) 1984-08-10 1984-08-10 自動変速機

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Publication Number Publication Date
JPS6136758U JPS6136758U (ja) 1986-03-07
JPH022116Y2 true JPH022116Y2 (ja) 1990-01-18

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JP12188284U Granted JPS6136758U (ja) 1984-08-10 1984-08-10 自動変速機

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101224146B1 (ko) * 2010-09-29 2013-01-21 현대 파워텍 주식회사 변속기용 인풋샤프트장치
JP5998896B2 (ja) * 2012-12-10 2016-09-28 マツダ株式会社 自動変速機

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JPS6136758U (ja) 1986-03-07

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