JP3301545B2 - トランスアクスル - Google Patents
トランスアクスルInfo
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- JP3301545B2 JP3301545B2 JP07281592A JP7281592A JP3301545B2 JP 3301545 B2 JP3301545 B2 JP 3301545B2 JP 07281592 A JP07281592 A JP 07281592A JP 7281592 A JP7281592 A JP 7281592A JP 3301545 B2 JP3301545 B2 JP 3301545B2
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- JP
- Japan
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- bearing
- transaxle
- rotating shaft
- gear
- sealed bearing
- Prior art date
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-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H57/00—General details of gearing
- F16H57/04—Features relating to lubrication or cooling or heating
- F16H57/042—Guidance of lubricant
- F16H57/043—Guidance of lubricant within rotary parts, e.g. axial channels or radial openings in shafts
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H57/00—General details of gearing
- F16H57/04—Features relating to lubrication or cooling or heating
- F16H57/048—Type of gearings to be lubricated, cooled or heated
- F16H57/0482—Gearings with gears having orbital motion
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H57/00—General details of gearing
- F16H57/04—Features relating to lubrication or cooling or heating
- F16H57/048—Type of gearings to be lubricated, cooled or heated
- F16H57/0493—Gearings with spur or bevel gears
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Details Of Gearings (AREA)
- Structure Of Transmissions (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、トランスアクスルに関
するものである。
するものである。
【0002】
【従来の技術】変速機とファイナルドライブ装置とが一
体に構成されるトランスアクスルの場合、変速機とファ
イナルドライブ機構とで互いに異なる油が使用されるの
で、ケーシングを2つの室に区分する必要がある。この
ために、シール部材又はシール付きベアリングによっ
て、変速機側の室とファイナルドライブ機構側の室とを
仕切る構成が用いられている。
体に構成されるトランスアクスルの場合、変速機とファ
イナルドライブ機構とで互いに異なる油が使用されるの
で、ケーシングを2つの室に区分する必要がある。この
ために、シール部材又はシール付きベアリングによっ
て、変速機側の室とファイナルドライブ機構側の室とを
仕切る構成が用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来のトランスアクスルでは、例えばシール付き
ベアリングを用いたものでは、シール付きベアリング
は、変速機とファイナルドライブ機構との間の回転力を
伝達する回転軸を支持するとともに両者間の油の流通を
阻止する機能を有するだけであり、変速機側の潤滑油路
はシール付きベアリングとは無関係に配置されており、
軸方向寸法が長くなるという問題点がある。すなわち、
例えば回転軸と一体に回転する部材に潤滑用の半径方向
穴を設けると、この穴の径及びこれの周囲の肉厚分だけ
軸方向のスペースを必要とする。本発明はこのような課
題を解決することを目的としている。
ような従来のトランスアクスルでは、例えばシール付き
ベアリングを用いたものでは、シール付きベアリング
は、変速機とファイナルドライブ機構との間の回転力を
伝達する回転軸を支持するとともに両者間の油の流通を
阻止する機能を有するだけであり、変速機側の潤滑油路
はシール付きベアリングとは無関係に配置されており、
軸方向寸法が長くなるという問題点がある。すなわち、
例えば回転軸と一体に回転する部材に潤滑用の半径方向
穴を設けると、この穴の径及びこれの周囲の肉厚分だけ
軸方向のスペースを必要とする。本発明はこのような課
題を解決することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明はシール付きベア
リングと、回転軸と一体の部材との間のすきまによって
潤滑用の油路を構成することによって上記課題を解決す
る。すなわち、本発明によるトランスアクスルは、変速
機用の室とファイナルドライブ機構の室とが、両室を連
結する回転軸を支持するファイナルドライブ機構側の潤
滑油で潤滑されるシール付きベアリングによって区画さ
れているトランスアクスルにおいて、回転軸又はこれと
一体に回転する部材の上記シール付きベアリングに対面
する面と、シール付きベアリングとの間のすきまによっ
て潤滑用の油路を形成し、前記回転軸の潤滑用の油路か
ら供給された潤滑油を前記回転する部材の潤滑必要箇所
に供給するようにしたことを特徴とする。
リングと、回転軸と一体の部材との間のすきまによって
潤滑用の油路を構成することによって上記課題を解決す
る。すなわち、本発明によるトランスアクスルは、変速
機用の室とファイナルドライブ機構の室とが、両室を連
結する回転軸を支持するファイナルドライブ機構側の潤
滑油で潤滑されるシール付きベアリングによって区画さ
れているトランスアクスルにおいて、回転軸又はこれと
一体に回転する部材の上記シール付きベアリングに対面
する面と、シール付きベアリングとの間のすきまによっ
て潤滑用の油路を形成し、前記回転軸の潤滑用の油路か
ら供給された潤滑油を前記回転する部材の潤滑必要箇所
に供給するようにしたことを特徴とする。
【0005】
【作用】回転軸の中心部から外径部に供給される油は、
シール付きベアリングと、これに対面する回転軸又はこ
れと一体に回転する部材の面との間に構成されるすきま
を通って、潤滑必要箇所に供給される。したがって、回
転軸又は上記一体の部材に単独で油路を設けた場合と比
較して、軸方向寸法を小さくすることができる。また、
上記回転軸又はこれと一体に回転する部材の端面はシー
ル付きベアリングに接するので、この面に開口する油路
に設けられたプラグ部材の抜け止めをする必要がなく、
シール付き部材によって抜け止めすることができる。
シール付きベアリングと、これに対面する回転軸又はこ
れと一体に回転する部材の面との間に構成されるすきま
を通って、潤滑必要箇所に供給される。したがって、回
転軸又は上記一体の部材に単独で油路を設けた場合と比
較して、軸方向寸法を小さくすることができる。また、
上記回転軸又はこれと一体に回転する部材の端面はシー
ル付きベアリングに接するので、この面に開口する油路
に設けられたプラグ部材の抜け止めをする必要がなく、
シール付き部材によって抜け止めすることができる。
【0006】
【実施例】図1に自動変速機の動力伝達機構を骨組図と
して示す。この動力伝達機構は、トルクコンバータ1
0、主変速機構1、副変則機構2及びファイナルドライ
ブ機構3から構成されている。
して示す。この動力伝達機構は、トルクコンバータ1
0、主変速機構1、副変則機構2及びファイナルドライ
ブ機構3から構成されている。
【0007】トルクコンバータ10は、エンジン出力軸
12からの回転力を入力軸13に伝達する。
12からの回転力を入力軸13に伝達する。
【0008】主変速機構1は、トルクコンバータ10か
らの回転力が伝えられる入力軸13、副変速機構2へ駆
動力を伝える中間出力軸14、第1遊星歯車組15、第
2遊星歯車組16、フロントクラッチ20、リヤクラッ
チ22、ローアンドリバースブレーキ26、バンドブレ
ーキ28、ローワンウェイクラッチ30を有している。
第1遊星歯車組15は、サンギアS1と、インターナル
ギアR1と、両ギアS1及びR1と同時にかみ合うピニ
オンギアP1を支持するピニオンキャリアPC1とから
構成されており、また第2遊星歯車組16は、サンギア
S2と、インターナルギアR2と、両ギアS2及びR2
と同時にかみ合うピニオンギアP2を支持するピニオン
キャリアPC2とから構成されている。各構成部材は、
図示のように連結されている。バンドブレーキ28は、
これを締結させるためのサーボアプライ室SA(締結用
油室)及び解放させるためのサーボレリーズ室SRを有
している。なお、サーボレリーズ室SRはサーボアプラ
イ室SAよりも大きい受圧面積を有している。
らの回転力が伝えられる入力軸13、副変速機構2へ駆
動力を伝える中間出力軸14、第1遊星歯車組15、第
2遊星歯車組16、フロントクラッチ20、リヤクラッ
チ22、ローアンドリバースブレーキ26、バンドブレ
ーキ28、ローワンウェイクラッチ30を有している。
第1遊星歯車組15は、サンギアS1と、インターナル
ギアR1と、両ギアS1及びR1と同時にかみ合うピニ
オンギアP1を支持するピニオンキャリアPC1とから
構成されており、また第2遊星歯車組16は、サンギア
S2と、インターナルギアR2と、両ギアS2及びR2
と同時にかみ合うピニオンギアP2を支持するピニオン
キャリアPC2とから構成されている。各構成部材は、
図示のように連結されている。バンドブレーキ28は、
これを締結させるためのサーボアプライ室SA(締結用
油室)及び解放させるためのサーボレリーズ室SRを有
している。なお、サーボレリーズ室SRはサーボアプラ
イ室SAよりも大きい受圧面積を有している。
【0009】副変速機構2は、第3遊星歯車組31、ダ
イレクトクラッチ32、及びリダクションブレーキ33
から構成されている。第3遊星歯車組31は、サンギア
S3と、インターナルギアR3と、両ギアS3及びR3
と同時にかみ合うピニオンギアP3を支持するピニオン
キャリアPC3とから構成されている。インターナルギ
アR3は、中間出力軸14と歯車37及び38を介して
回転力伝達可能である。サンギアS3は、ダイレクトク
ラッチ32を介してピニオンキャリアPC3と連結可能
である。また、サンギアS3は、リダクションブレーキ
33によって静止部に固定可能である。このリダクショ
ンブレーキと並列にワンウェイクラッチ36が設けられ
ている。ピニオンキャリアPC3は出力軸35と常に連
結されている。出力軸35にはドライブピニオン39が
設けられており、これがファイナルドライブ機構3のフ
ァイナルドライブギア40とかみ合っている。
イレクトクラッチ32、及びリダクションブレーキ33
から構成されている。第3遊星歯車組31は、サンギア
S3と、インターナルギアR3と、両ギアS3及びR3
と同時にかみ合うピニオンギアP3を支持するピニオン
キャリアPC3とから構成されている。インターナルギ
アR3は、中間出力軸14と歯車37及び38を介して
回転力伝達可能である。サンギアS3は、ダイレクトク
ラッチ32を介してピニオンキャリアPC3と連結可能
である。また、サンギアS3は、リダクションブレーキ
33によって静止部に固定可能である。このリダクショ
ンブレーキと並列にワンウェイクラッチ36が設けられ
ている。ピニオンキャリアPC3は出力軸35と常に連
結されている。出力軸35にはドライブピニオン39が
設けられており、これがファイナルドライブ機構3のフ
ァイナルドライブギア40とかみ合っている。
【0010】上記動力伝達機構は、クラッチ20、22
及び32、ブレーキ26、28及び33を種々の組み合
わせで作動させることによって、遊星歯車組15、16
及び31の各要素の回転状態を変えることができ、これ
によって入力軸13の回転速度に対する出力軸35の回
転速度を変えることができる。クラッチ20、22及び
32、ブレーキ26、28及び33、及びワンウェイク
ラッチ30及び36を図2に示すような組み合わせで作
動させることにより、前進4速後退1速を得ることがで
きる。なお、図2中○印は作動しているクラッチ及びブ
レーキを示す。
及び32、ブレーキ26、28及び33を種々の組み合
わせで作動させることによって、遊星歯車組15、16
及び31の各要素の回転状態を変えることができ、これ
によって入力軸13の回転速度に対する出力軸35の回
転速度を変えることができる。クラッチ20、22及び
32、ブレーキ26、28及び33、及びワンウェイク
ラッチ30及び36を図2に示すような組み合わせで作
動させることにより、前進4速後退1速を得ることがで
きる。なお、図2中○印は作動しているクラッチ及びブ
レーキを示す。
【0011】図3に副変速機構2側の構成を具体的に示
す。主変速機構1の出力用の歯車37と副変速機構2側
の歯車38とがかみ合っており、歯車38にはインター
ナルギアR3が一体に連結されている。歯車38はベア
リング53を介して、ケーシング部材54に支持されて
いる。ピニオンキャリアPC3は、クラッチドラム55
と一体に回転するようにスプラインによって連結されて
いる。クラッチドラム55は、副変速機構2の出力軸3
5と一体に回転するようにスプラインによって結合され
ている。出力軸35には、ファイナルドライブギア40
とかみ合うドライブピニオン39が設けられている。出
力軸35はベアリング59及び60によって、ケーシン
グ部材61に支持されている。なお、ベアリング59は
シール機能付きのベアリングである。クラッチドラム5
5のシリンダ部にはピストン62が設けられており、こ
れはクラッチプレート群63に締結力を作用可能であ
る。クラッチプレート群63が締結すると、サンギアS
3と一体に回転するハブ64がクラッチドラム55と一
体に回転することになる。すなわち、ピストン62に油
圧を作用させてクラッチプレート63を締結させると、
ピニオンキャリアPC3とサンギアS3とが一体に連結
される。サンギアS3の左端側には、ハブプレート65
が一体に設けられている。このハブプレート65は、リ
ダクションブレーキ33によってケーシング部材66に
対して固定可能である。すなわち、リダクションブレー
キ33はピストン67及びブレーキプレート群68を有
しており、ブレーキプレート群68は内スプラインを有
するプレートと、外スプラインを有するプレートとを交
互に重ね合わせた構成となっており、外スプラインを有
するプレートがケーシング部材66のスプラインとかみ
合っており、また内スプラインを有するプレートがハブ
プレート65の外径部のスプラインとかみ合っている。
したがって、ピストン67からブレーキプレート群68
に押圧力を作用させることにより、ハブプレート65を
固定することができる。ケーシング部材66の中央部の
ボス部70に、ワンウェイクラッチ36のインナーレー
ス71が取り付けられている。すなわち、インナーレー
ス71はボス部70の外径にスプライン結合されるとと
もに、ケーシング部材66の壁部及びスナップリング7
2によって軸方向の位置が規制されている。インナーレ
ース71の外周にくさび作用部材73の組立体が設けら
れている。更に、これの外周にアウターレース74が設
けられている。アウターレース74及びくさび作用部材
73の左端面とケーシング部材66との間にベアリング
75が設けられている。くさび作用部材73の右端部は
ハブプレート65に接している。アウターレース74の
右端面には凸部74aが設けられており、この凸部74
aがハブプレート65の対応する位置に設けられた穴に
はまり合っている。なお、アウターレースの右端面の凸
部74aが設けられていない部分は、ハブプレート65
に接するようになっている。アウターレース74の凸部
74aをハブプレート65の穴にはめ合わせることによ
り、アウターレース74とハブプレート65とは一体に
回転する。副変速機構2側の室90とファイナルドライ
ブ機構3側の室91とは、出力軸35を支持するシール
付きベアリング59によって区画されている。これによ
り、両室90及び91の油が混合しないようにされてい
る。出力軸35と一体に回転するクラッチドラム55の
シール付きベアリング59に接触する側の端面には、出
力軸35の潤滑用穴92に対応する軸方向位置に切欠き
部55aが設けられている。これにより、潤滑用油路が
構成されている。また、クラッチドラム55にはピスト
ン62に油圧を作用させるための油路が構成されている
が、これの一部としてクラッチドラム55のシール付き
ベアリング59に対面する側の端面から設けられた穴9
3が用いられており、この穴93にはプラグ94がはめ
合わされている。このプラグ94は特に抜け止めのかし
めやピンなどは設けられておらず、シール付きベアリン
グ59によって図中右方向に抜け出すことが防止されて
いる。
す。主変速機構1の出力用の歯車37と副変速機構2側
の歯車38とがかみ合っており、歯車38にはインター
ナルギアR3が一体に連結されている。歯車38はベア
リング53を介して、ケーシング部材54に支持されて
いる。ピニオンキャリアPC3は、クラッチドラム55
と一体に回転するようにスプラインによって連結されて
いる。クラッチドラム55は、副変速機構2の出力軸3
5と一体に回転するようにスプラインによって結合され
ている。出力軸35には、ファイナルドライブギア40
とかみ合うドライブピニオン39が設けられている。出
力軸35はベアリング59及び60によって、ケーシン
グ部材61に支持されている。なお、ベアリング59は
シール機能付きのベアリングである。クラッチドラム5
5のシリンダ部にはピストン62が設けられており、こ
れはクラッチプレート群63に締結力を作用可能であ
る。クラッチプレート群63が締結すると、サンギアS
3と一体に回転するハブ64がクラッチドラム55と一
体に回転することになる。すなわち、ピストン62に油
圧を作用させてクラッチプレート63を締結させると、
ピニオンキャリアPC3とサンギアS3とが一体に連結
される。サンギアS3の左端側には、ハブプレート65
が一体に設けられている。このハブプレート65は、リ
ダクションブレーキ33によってケーシング部材66に
対して固定可能である。すなわち、リダクションブレー
キ33はピストン67及びブレーキプレート群68を有
しており、ブレーキプレート群68は内スプラインを有
するプレートと、外スプラインを有するプレートとを交
互に重ね合わせた構成となっており、外スプラインを有
するプレートがケーシング部材66のスプラインとかみ
合っており、また内スプラインを有するプレートがハブ
プレート65の外径部のスプラインとかみ合っている。
したがって、ピストン67からブレーキプレート群68
に押圧力を作用させることにより、ハブプレート65を
固定することができる。ケーシング部材66の中央部の
ボス部70に、ワンウェイクラッチ36のインナーレー
ス71が取り付けられている。すなわち、インナーレー
ス71はボス部70の外径にスプライン結合されるとと
もに、ケーシング部材66の壁部及びスナップリング7
2によって軸方向の位置が規制されている。インナーレ
ース71の外周にくさび作用部材73の組立体が設けら
れている。更に、これの外周にアウターレース74が設
けられている。アウターレース74及びくさび作用部材
73の左端面とケーシング部材66との間にベアリング
75が設けられている。くさび作用部材73の右端部は
ハブプレート65に接している。アウターレース74の
右端面には凸部74aが設けられており、この凸部74
aがハブプレート65の対応する位置に設けられた穴に
はまり合っている。なお、アウターレースの右端面の凸
部74aが設けられていない部分は、ハブプレート65
に接するようになっている。アウターレース74の凸部
74aをハブプレート65の穴にはめ合わせることによ
り、アウターレース74とハブプレート65とは一体に
回転する。副変速機構2側の室90とファイナルドライ
ブ機構3側の室91とは、出力軸35を支持するシール
付きベアリング59によって区画されている。これによ
り、両室90及び91の油が混合しないようにされてい
る。出力軸35と一体に回転するクラッチドラム55の
シール付きベアリング59に接触する側の端面には、出
力軸35の潤滑用穴92に対応する軸方向位置に切欠き
部55aが設けられている。これにより、潤滑用油路が
構成されている。また、クラッチドラム55にはピスト
ン62に油圧を作用させるための油路が構成されている
が、これの一部としてクラッチドラム55のシール付き
ベアリング59に対面する側の端面から設けられた穴9
3が用いられており、この穴93にはプラグ94がはめ
合わされている。このプラグ94は特に抜け止めのかし
めやピンなどは設けられておらず、シール付きベアリン
グ59によって図中右方向に抜け出すことが防止されて
いる。
【0012】次に、この実施例の動作について説明す
る。ダイレクトクラッチ32が解放された状態で歯車3
7から歯車38に回転力が入力されると、インターナル
ギアR3が所定回転方向に駆動され、一方サンギアS3
はハブプレート65を介してワンウェイクラッチ36に
よって、インターナルギアR3と同じ方向への回転を阻
止される。このため、ピニオンキャリアPC3が減速さ
れた状態で回転し、この回転が、クラッチドラム55を
介して出力軸35に伝達される。これにより、副変速機
構2による減速作用が得られる。なお、エンジンブレー
キ時にはワンウェイクラッチ36が空転するため、リダ
クションブレーキ33を締結させて、ハブプレート65
を固定する。これにより、同様に副変速機構2による減
速作用が得られる。
る。ダイレクトクラッチ32が解放された状態で歯車3
7から歯車38に回転力が入力されると、インターナル
ギアR3が所定回転方向に駆動され、一方サンギアS3
はハブプレート65を介してワンウェイクラッチ36に
よって、インターナルギアR3と同じ方向への回転を阻
止される。このため、ピニオンキャリアPC3が減速さ
れた状態で回転し、この回転が、クラッチドラム55を
介して出力軸35に伝達される。これにより、副変速機
構2による減速作用が得られる。なお、エンジンブレー
キ時にはワンウェイクラッチ36が空転するため、リダ
クションブレーキ33を締結させて、ハブプレート65
を固定する。これにより、同様に副変速機構2による減
速作用が得られる。
【0013】次に、ダイレクトクラッチ32を締結させ
ると(リダクションブレーキ33は解放させる)、サン
ギアS3とピニオンキャリアPC3とが一体に回転する
状態となり、インターナルギアR3もこれらと一体に回
転する。したがって、歯車38の回転がそのままの変速
比で出力軸35に伝達される。これにより、副変速機構
2の直結状態が得られる。
ると(リダクションブレーキ33は解放させる)、サン
ギアS3とピニオンキャリアPC3とが一体に回転する
状態となり、インターナルギアR3もこれらと一体に回
転する。したがって、歯車38の回転がそのままの変速
比で出力軸35に伝達される。これにより、副変速機構
2の直結状態が得られる。
【0014】出力軸35の中心の軸方向穴から供給され
る油は、これの半径方向の潤滑用穴92を通って出力軸
35の外径部に供給され、更にクラッチドラム55とシ
ール付きベアリング59との間の切欠き部55aによっ
て構成される油路を通り、クラッチドラム55の回転支
持部分に供給される。したがって、クラッチドラム55
に潤滑用の半径方向穴を設けるような場合と比較して、
軸方向寸法を縮小することができる。また、プラグ94
はシール付きベアリング59によって抜け止めされてい
るので、かしめやピンの打ち込みなど余分な作業を必要
としない。
る油は、これの半径方向の潤滑用穴92を通って出力軸
35の外径部に供給され、更にクラッチドラム55とシ
ール付きベアリング59との間の切欠き部55aによっ
て構成される油路を通り、クラッチドラム55の回転支
持部分に供給される。したがって、クラッチドラム55
に潤滑用の半径方向穴を設けるような場合と比較して、
軸方向寸法を縮小することができる。また、プラグ94
はシール付きベアリング59によって抜け止めされてい
るので、かしめやピンの打ち込みなど余分な作業を必要
としない。
【0015】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明による
と、シール付きベアリングと回転軸又はこれと一体に回
転する部材との間のすきまによって潤滑用油路を構成し
たので、軸方向寸法を縮小することができる。また、シ
ール付きベアリングによって油路を封鎖するプラグの抜
け止めを行うことができ、プラグの抜け止めのための作
業を減少させることができる。
と、シール付きベアリングと回転軸又はこれと一体に回
転する部材との間のすきまによって潤滑用油路を構成し
たので、軸方向寸法を縮小することができる。また、シ
ール付きベアリングによって油路を封鎖するプラグの抜
け止めを行うことができ、プラグの抜け止めのための作
業を減少させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す図である。
【図2】自動変速機の骨組図である。
【図3】自動変速機の各変速段で作用する要素の組み合
わせを示す図である。
わせを示す図である。
35 出力軸(回転軸) 55 クラッチドラム(一体に回転する部材) 59 シール付きベアリング 90 室(変速機用の室) 91 室(ファイナルドライブ機構の室) 93 穴(油穴) 94 プラグ(プラグ部材)
Claims (2)
- 【請求項1】 変速機用の室とファイナルドライブ機構
の室とが、両室を連結する回転軸を支持するファイナル
ドライブ機構側の潤滑油で潤滑されるシール付きベアリ
ングによって区画されているトランスアクスルにおい
て、 回転軸又はこれと一体に回転する部材の上記シール付き
ベアリングに対面する面と、シール付きベアリングとの
間のすきまによって潤滑用の油路を形成し、前記回転軸
の潤滑用の油路から供給された潤滑油を前記回転する部
材の潤滑必要箇所に供給するようにしたことを特徴とす
るトランスアクスル。 - 【請求項2】 上記回転軸又はこれと一体に回転する部
材のシール付きベアリングに対面する側の面に開口する
油穴を封鎖するプラグ部材が、シール付きベアリングに
よって抜け止めされている請求項1記載のトランスアク
スル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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