JP2006090367A - 補機駆動装置 - Google Patents

補機駆動装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2006090367A
JP2006090367A JP2004274100A JP2004274100A JP2006090367A JP 2006090367 A JP2006090367 A JP 2006090367A JP 2004274100 A JP2004274100 A JP 2004274100A JP 2004274100 A JP2004274100 A JP 2004274100A JP 2006090367 A JP2006090367 A JP 2006090367A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sprocket
bearing
rotating member
extension sleeve
drive device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004274100A
Other languages
English (en)
Inventor
Michio Yoshida
倫生 吉田
Takatsugu Ibaraki
隆次 茨木
Toshiya Yamashita
俊哉 山下
Takashi Kuwabara
貴史 桑原
朋亮 ▲柳▼田
Tomoaki Yanagida
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2004274100A priority Critical patent/JP2006090367A/ja
Publication of JP2006090367A publication Critical patent/JP2006090367A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】 スプロケット部材を含む伝動機構を介して、回転部材により入力軸とは別軸上に配置された補機を駆動するようにした場合でも、滑り損失を低減することができる補機駆動装置を提供することを課題とする。
【解決手段】 スプロケット部材182の内周側に第一軸受部材であるボールベアリング184を設け、このボールベアリング184を介してステータ支持スリーブ118にスプロケット部材182を回転自在に支持するように構成したことを特徴とする。
【選択図】 図2

Description

本発明は、補機駆動装置に関し、特に、スプロケット部材を含む伝動機構を介して、回転部材により入力軸とは別軸上に配置された補機を駆動するようにした補機駆動装置に関する。
一般に、車両用の自動変速機(無段変速機を含む。)は、変速機構を構成する部品及びその他の部品として、各種の回転軸及び各種の歯車などのトルク伝達機構を有しており、これらのトルク伝達機構同士の間でトルクが伝達される経路において、その変速比が変更される構成になっている。この変速比を変更する機構を駆動するための圧力を発生させるためにオイルポンプ等の補機が設けられている。
また、近年におけるエンジンの低燃料消費量や大気汚染防止への要求から、例えば、交差点における信号待ち状態で、エンジンを停止させる形式の車両も知られている。このような形式の車両においては、発進時間の短縮のために、自動変速機における油圧の早期立ち上がりが要求されることから、通常、変速機の入力軸上に配置されるオイルポンプが入力軸とは異なる別軸上に配置される場合がある。そこで、入力軸とは異なる別軸上に配置されたオイルポンプを、スプロケット部材を含む伝動機構を介して駆動力を伝達させて駆動するオイルポンプの駆動装置が、例えば特許文献1に開示されている。
このオイルポンプの駆動装置は、図5に示すように、トルクコンバータ501のポンプ510から反エンジン側に延出するスリーブ511の外周上にオイルポンプ駆動用スプロケット530が固設され、これにより、チェーン520を介して不図示のオイルポンプを駆動させるものである。そして、このオイルポンプ駆動用スプロケット530はその筒状部外周側に設けられたブッシュ560を介して静止部材であるコンバータハウジング540の突出部541の内周側に回転自在に支持されている。
特開2004−68865号公報
しかしながら、特許文献1に記載のオイルポンプの駆動装置では、ステータスリーブ551の外周側に位置されるスリーブ511の外周側にオイルポンプ駆動用スプロケット530が支持され、このオイルポンプ駆動用スプロケット530は、そのさらに外周側のブッシュ560により静止部材であるコンバータハウジング540に支持されて構成されているので、オイルポンプ駆動用スプロケット530を支持するブッシュ560の径が大きくならざるを得ない。その結果、その滑り速度が大きく、オイルポンプ駆動用スプロケット530の回転による滑り損失が大きくなるという問題がある。
そこで、本発明は、上記問題を解消し、スプロケット部材を含む伝動機構を介して、回転部材により入力軸とは別軸上に配置された補機を駆動するようにした場合でも、滑り損失を低減することができる補機駆動装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明の一の形態に係る補機駆動装置は、スプロケット部材を含む伝動機構を介して、入力軸とは別軸上に配置された補機を回転部材により駆動するようにした補機駆動装置であって、スプロケット部材の内周側に第一軸受部材を設け、第一軸受部材を介して静止部材によりスプロケット部材を回転自在に支持するように構成したことを特徴とする。
また、回転部材の内周側に第二軸受部材をさらに設け、第二軸受部材を介して静止部材により回転部材を回転自在に支持するように構成するのが好ましい。
さらに、回転部材とスプロケット部材とは連結部で一体化され、第一軸受部材を、静止部材に対して軸方向に位置決めする位置決め部材を備え、連結部が位置決め部材よりも外径側に配置されるのが好ましい。
さらに、位置決め部材は、第一軸受部材と回転部材との間に配置され、位置決め部材の外径は、回転部材の内径よりも大きいのが好ましい。
さらに、位置決め部材と連結部との間に、回転部材の内径よりも大きな外径を有するプロテクト部材が配設されるのが好ましい。
本発明の上記一の形態によれば、スプロケット部材の内周側に第一軸受部材を設け、第一軸受部材を介して静止部材によりスプロケット部材を回転自在に支持するように構成されているので、第一軸受部材の径を小さくすることができ、第一軸受部材の滑り速度が抑えられて、スプロケット部材の回転による滑り損失を低減することが可能になる。
また、回転部材の内周側に第二軸受部材をさらに設け、第二軸受部材を介して静止部材により回転部材を回転自在に支持するように構成した形態によれば、回転部材の振れを抑制することが出来る。
さらに、回転部材とスプロケット部材とは連結部で一体化され、第一軸受部材を、静止部材に対して軸方向に位置決めする位置決め部材を備え、連結部が位置決め部材よりも外径側に配置された形態によれば、回転部材とスプロケット部材とを一体化する前にその位置決め部材が組み付け可能になり、組み立てが容易となる。
さらに、位置決め部材は、第一軸受部材と回転部材との間に配置され、位置決め部材の外径が、回転部材の内径よりも大きくされた形態によれば、組み立て時における回転部材とスプロケット部材との連結の際、回転部材が第一軸受部材に接触することが防止できる。
さらに、位置決め部材と連結部との間に、回転部材の内径よりも大きな外径を有するプロテクト部材が配設された形態によれば、位置決め部材を変更することなく、組み立て時における回転部材とスプロケット部材との連結の際、回転部材が第一軸受部材に接触することが防止できる。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら具体的に説明する。
まず、本発明の第一の実施の形態について、図1および図2を用いて説明する。図1は、本発明が適用されるFF車(フロントエンジンフロントドライブ;エンジン前置き前輪駆動車)用のトランスアクスル100の一部断面図であり、図2は、その駆動側スプロケット182周辺の一部拡大図である。トランスアクスル100は、不図示のエンジンの端部側に取り付けられ、トルクコンバータ110を収容するコンバータハウジング120と、該コンバータハウジング120に連結され、前後進切り替え機構、ベルト式無段変速機構ならびに最終減速機構等を収容するトランスアクスルケース140とを備え、トランスアクスルケース140の下部にはオイルパン(図示せず)が取り付けられている。また、トランスアクスルケース140とオイルパンとの間には、油圧回路と回路切り替え用のバルブ(図示せず)が配置されたバルブボディユニットが設けられている。なお、オイルパンの内部には、トランスアクスル100の内部に供給される作動油および潤滑油としてのオイル(図示せず)が貯留され、ストレーナを介して後述するオイルポンプ130に吸引されるようになっている。
オイルポンプ130は、後で詳述するが、トランスアクスルケース140の下部で、コンバータハウジング120とバルブボディユニットとに近接した位置に配置されている。オイルポンプ130は、例えば、歯車ポンプで構成され、前記トルクコンバータ110の回転軸すなわちトランスアクスル100の入力軸150とは別軸上に配置されており、後で詳述するように、伝動機構180を介して駆動される。
オイルポンプ130は、吸入口および吐出口を備え、これらは、それぞれ、トランスアクスルケース140に形成された吸入油路および吐出油路に連通されている。オイルポンプ130が駆動されると、オイルパン内のオイルがストレーナおよび吸入油路を介して汲み上げられ、このオイルポンプ130の吐出油圧は、吐出油路を介してバルブボディユニットの油圧回路に供給された後、制御されてトランスアクスル100の各部に分配される。
ここで、トルクコンバータ110は周知のように、トランスアクスル100の入力軸150回りに回転対称に配置されている、ポンプインペラー111、タービンランナー112およびステータ113を備え、ポンプインペラー111は、コンバータカバー114を介して不図示のエンジンの出力軸に連結されている。そして、コンバータカバー114の一端部はさらに溶接等により、回転部材であるエクステンションスリーブ115に連結されている。このエクステンションスリーブ115は、本実施の形態においては、主に、外周端部がコンバータカバー114の一端部に連結されているディスク状部115Dと、このディスク状部115Dの内周端部から軸方向に延在する筒状部115Bとを備えて構成されている。タービンランナー112は前述した入力軸150にスプライン結合されているタービンハブ116に連結され、ステータ113はワンウエイクラッチ117を介して、トランスアクスルケース140のリテーナ140Aに固設された静止部材であるステータ支持スリーブ118に支持されている。なお、入力軸150はこのステータ支持スリーブ118に対し、ブッシュ119が介在されて回転自在に支持されている。
また、本実施の形態においては、トルクコンバータ110はロックアップ機構160を備えている。ロックアップ機構160は、タービンハブ116に軸方向に移動可能に設けられたピストン162、該ピストン162とコンバータカバー114との間に配置され、両面に摩擦材164が設けられている伝達部材166、および、入力側部材が該伝達部材166に連結されると共に、出力側部材がタービンハブ116に連結され、入力側部材と出力側部材との間の捻り方向にばねが配設されているダンパー装置168から構成されている。
さらに、本実施の形態では、上述のエクステンションスリーブ115の筒状部115Bの内周側に第二軸受部材としての滑り軸受170が圧入され、この滑り軸受170を介してエクステンションスリーブ115はステータ支持スリーブ118に対し、回転自在に支持されている。加えて、本明細書において第二軸受部材とも称されるこの滑り軸受170により、シールされて圧油路115Aが形成されている。この圧油路115Aは、エクステンションスリーブ115の内周側とステータ支持スリーブ118の外周側との間に形成される油路であり、後述するように、トランスアクスルケース140のリテーナ140Aに形成された圧油路140B、ステータ支持スリーブ118に径方向に形成された圧油路118A、ステータ支持スリーブ118と入力軸150との間であって上述のブッシュ119によりシールされて形成された圧油路118B、そしてステータ支持スリーブ118に形成された径方向の圧油路118Cと連通されていて、トルクコンバータ内の油室110Aに至る油路とされている。
そして、エクステンションスリーブ115の筒状部115Bの軸方向の先端部115Cの外周側にはスプラインが形成され、伝動機構180におけるスプロケット部材としての駆動側スプロケット182の連結端部182Aの内周側に形成されたスプラインに連結されて、連結部Cが構成されている。この連結部Cでは、後述するように、回転部材であるエクステンションスリーブ115が軸方向に移動されることによって、エクステンションスリーブ115の先端部115Cの外周側が駆動側スプロケット182の内周側である連結端部182Aにスプライン結合により連結されて、一体化されている。尚、この結合は、キー溝結合などのその他の結合であっても良い。一方、駆動側スプロケット182における内周側には、第一軸受部材としてのボールベアリング184のアウターレースが圧入により配設され、該ボールベアリング184のインナーレースは静止部材であるステータ支持スリーブ118にすきまばめにより支持されている。
このように、駆動側スプロケット182とエクステンションスリーブ115とは、ボールベアリング184や滑り軸受170といった軸受部材を介して、共通する一体の静止部材であるステータ支持スリーブ118に回動可能に支持されている。
ところで、本実施の形態においては、図2に拡大して示すように、駆動側スプロケット182は、内周側でエクステンションスリーブ115に対して連結されている連結端部182Aと、この連結端部182Aの外端部から軸方向に延在する筒状部182Bと、この筒状部182Bから径方向に延在するディスク状部182Cの外周から突出する歯部182Dとを備えている。そして、筒状部182Bの内周側には段部182Eおよび環状の溝182Fが形成されており、ボールベアリング184のアウターレースが、段部182Eと、溝182Fに係合されるスナップリングSR1とで位置決めされて保持されるように構成されている。一方、ステータ支持スリーブ118の保持部118Dの外周部には、段部118Eおよび環状の溝118Fが形成されており、ボールベアリング184のインナーレースが、該段部118Eに当接されて、溝118Fに係合されるスナップリングSR2で位置決めされて軸方向に保持されるように構成されている。このスナップリングSR2の外径は、駆動側スプロケット182とエクステンションスリーブ115とが連結されている連結部Cよりも内径側に位置するような大きさとされている。
また、コンバータハウジング120の内周端とエクステンションスリーブ115との間にはメカニカルオイルシール122が介設されている。さらに、駆動側スプロケット182には無端チェーン186が噛合わされ、入力軸150とは別軸に配置されたオイルポンプ130の駆動軸131に連結された被駆動側スプロケット188を駆動するようにされている。なお、本明細書において「スプロケット部材」とは、本実施形態における駆動側スプロケット182のように歯部182Dと、ディスク状部182Cを介して筒状部182Bなどが一体に形成された形態や、少なくとも歯部182Dを含んで他の部品と共に一体的に構成されている形態のスプロケットを含む意味で用いる。
ここで、トランスアクスル100の組み立ての際の、駆動側スプロケット182と、エクステンションスリーブ115との連結の手順について、図3をも参照して説明する。まず、駆動側スプロケット182の内周側にボールベアリング184のアウターレースが圧入されスナップリングSR1が溝182Fに係合されることにより、ボールベアリング184が駆動側スプロケット182と一体化される。そして、一体化されたボールベアリング184のインナーレースがステータ支持スリーブ118の保持部118Dにすきまばめされ、溝118FにスナップリングSR2が係合され、かくて、ステータ支持スリーブ118に対してボールベアリング184と共に、駆動側スプロケット182が軸方向に位置決めされる。そして、駆動側スプロケット182と被駆動側スプロケット188に無端チェーン186が噛合わされる。このようにスプロケット部材を含む伝動機構180がステータ支持スリーブ118上に位置された状態のトランスアクスルケース140に対し、コンバータハウジング120が連結される。その後、図3に模式的に示すように、エンジン側が上方になるように設置されたトランスアクスルケース140に向けてエクステンションスリーブ115が突出した形態のトルクコンバータ110の組立体が、上方から差し込まれて、組み立てられる。すなわち内周側に滑り軸受170が圧入されているエクステンションスリーブ115がステータ支持スリーブ118上を軸方向に移動され、エクステンションスリーブ115の先端部115Cの外周側と、駆動側スプロケット182の連結端部182Aの内周側がスプライン結合により連結されるのである。これにより、駆動側スプロケット182と、エクステンションスリーブ115とが連結部Cにおいて一体化される。
ここで、前述のロックアップ機構160の作動につき説明する。オイルポンプ130からの吐出油圧は、吐出油路を介してバルブボディユニットの油圧回路に供給された後、制御されてトランスアクスル100の各部に分配されること前述の通りである。そこで、各圧油路を介して供給されるオイルの方向がバルブボディユニットにおける制御弁により切り替えられて、ロックアップ機構160の作動が制御される。すなわち、ロックアップオンの場合には、トランスアクスルケース140に形成された圧油路140B、ステータ支持スリーブ118に形成された圧油路118A、ステータ支持スリーブ118と入力軸150との間に形成された圧油路118B、ステータ支持スリーブ118に形成された圧油路118Cおよびエクステンションスリーブ115の内周側とステータ支持スリーブ118の外周側との間に形成された圧油路115Aを順に介して、トルクコンバータ内部の油室110Aにオイルが供給されると共に、油室110Aから入力軸150の中心および径方向に形成された圧油路150Aを介してオイルがドレーンされる。この結果、ピストン162がコンバータカバー114に向けて移動され、摩擦材164を備える伝達部材166がピストン162と、コンバータカバー114とに挟持されることにより、コンバータカバー114がダンパー装置168を介して入力軸150と一体化され、ロックアップが行われる。一方、ロックアップオフの場合には、上述と逆の経路、すなわち、入力軸150の圧油路150Aから油室110Aにオイルが供給され、ピストン162がコンバータカバー114から離間されることにより、ロックアップが解除される。
ここで、本実施の形態では、上述の如く、駆動側スプロケット182の内周側とステータ支持スリーブ118の外周側の間に、ボールベアリング184が嵌合されて、駆動側スプロケット182がボールベアリング184を介してステータ支持スリーブ118に直接に支持されているので、ボールベアリング184の径を小さくすることができ、ボールベアリング184の滑り速度が抑えられて、駆動側スプロケット182の回転による滑り損失を低減することが可能になる。この結果、耐久性に優れるばかりか、部品コストの低減を図ることが可能になる。
また、上述の如く、エクステンションスリーブ115の内周側とステータ支持スリーブ118の外周側の間に、滑り軸受170が嵌合されて、滑り軸受170を介してエクステンションスリーブ115がステータ支持スリーブ118に直接に支持されているので、回転しているエクステンションスリーブ115の振れを抑制することが可能になる。これにより連結している駆動側スプロケット182に不要な振動が生じたり、伝達されたりすることが抑えられる。さらに、このようにエクステンションスリーブ115の振れが生じ難くされて、例えばエクステンションスリーブ115とコンバータハウジング120間などに配置されたオイルシールとの同軸度のずれが小さくなり、オイル漏れが生じ難くなる。また、上記したように、この滑り軸受170によりシールされて圧油路115Aが形成されるので、わざわざ別のシール部材を設ける必要がないため、摺動損失を低減でき且つ部品点数や加工コストを低減することが可能になる。
さらに、本実施の形態では、上述の如く、エクステンションスリーブ115と駆動側スプロケット182とが連結されて一体化されている連結部Cが、ボールベアリング184を軸方向に位置決めする位置決め部材であるスナップリングSR2よりも、外径側に配置されているので、エクステンションスリーブ115と駆動側スプロケット182とを一体化する前に、スナップリングSR2の組み付けが可能になり、容易にスプロケット部材182の組み立てを行うことが可能になる。そのため、駆動側スプロケット182を位置決めするための他の部材が不要になり、摺動損失を低減でき且つ部品・加工コストを低減することが可能になる。
次に、本発明の第二の実施の形態について図4を用いて説明する。前実施の形態では、駆動側スプロケット182とエクステンションスリーブ115とが一体化される連結部Cが、ボールベアリング184を軸方向に位置決めするスナップリングSR2よりも外径側に設ける構成とすることにより、スナップリングSR2の係合の後、エクステンションスリーブ115と駆動側スプロケット182との連結部Cでの連結を可能としたが、この前実施の形態では、前述のトランスアクスル100の組み立ての際に、トランスアクスルケース140に向けて、エクステンションスリーブ115が突出した形態のトルクコンバータ110の組立体を上方から差し込むとき、自重により、又は押圧されることにより、エクステンションスリーブ115がボールベアリング184に接触するまで押し込まれ、ボールベアリング184に影響を与える恐れがある。そこで、この第二の実施の形態は、このようなボールベアリング184への影響をなくすべくなされたものである。
このために、本第二の実施の形態では、図4に示すように、スナップリングSR2´の外径がエクステンションスリーブ115の先端部115Cの内径よりも大きい形状とされている。かくて、トランスアクスル100の組み立て時に、たとえ、エクステンションスリーブ115が駆動側スプロケット182側に過挿入されても、エクステンションスリーブ115はスナップリングSR2´で止められて、ボールベアリング184に接触することが防止される。しかして、ボールベアリング184への影響が回避されるのである。
さらに加えて、トランスアクスル100の組み立て後のトルクコンバータ110の各部品間の軸方向クリアランスに比べて、スナップリングSR2´の側面とエクステンションスリーブ115の先端部115Cとの軸方向のクリアランスを小さく構成するのが好ましい。これにより、接触しても影響が小さいスナップリングSR2´に、エクステンションスリーブ115の先端部115Cが最初に接触するのみで、ボールベアリング184に影響しないばかりか、他の部品も互いに接触することがなく、容易にその組み立てが行われるようになる。
なお、位置決め部材としてのスナップリングSR2´の外径をエクステンションスリーブ115の先端部115Cの内径よりも大きくする代わりに、前述の通常のスナップリングSR2を用いて、このスナップリングSR2と連結部Cとの間に、エクステンションスリーブ115の内径よりも大きな外径を有するプロテクト部材(不図示)を配設するようにしても良い。このプロテクト部材は、スナップリングSR2´と同様に、組み立て時におけるエクステンションスリーブ115と駆動側スプロケット182との連結の際エクステンションスリーブ115がボールベアリング184に接触することを防止するものである。なお、このプロテクト部材は、スナップリングの形態であっても良い。
以上、ベルト式無段変速機に本発明を適用した実施の形態について説明したが、本発明は、遊星歯車機構およびクラッチやブレーキなどの摩擦係合装置を備えた有段式の自動変速機に対しても適用することが出来ることはいうまでもない。
本発明の第一の実施の形態を示す断面図である。 図1の一部拡大断面図である。 トランスアクスル組み立て時を示す模式図である。 本発明の第二の実施の形態を示す一部拡大断面図である。 従来のオイルポンプの駆動装置の断面図である。
符号の説明
100 トランスアクスル
110 トルクコンバータ
114 コンバータカバー
115 エクステンションスリーブ
115A 圧油路
115B 筒状部
115C 先端部
115D ディスク状部
118 ステータ支持スリーブ
118A、118B、118C 圧油路
118D 保持部
118E 段部
118F 溝
119 ブッシュ
120 コンバータハウジング
130 オイルポンプ
140 トランスアクスルケース
140A リテーナ
140B 圧油路
160 ロックアップ機構
170 滑り軸受
180 伝動機構
182 駆動側スプロケット
182A 連結端部
182B 筒状部
182C ディスク状部
182D 歯部
182E 段部
182F 溝
184 ボールベアリング
188 被駆動側スプロケット

Claims (5)

  1. スプロケット部材を含む伝動機構を介して、入力軸とは別軸上に配置された補機を回転部材により駆動するようにした補機駆動装置であって、
    前記スプロケット部材の内周側に第一軸受部材を設け、該第一軸受部材を介して静止部材により前記スプロケット部材を回転自在に支持するように構成したことを特徴とする補機駆動装置。
  2. 前記回転部材の内周側に第二軸受部材をさらに設け、該第二軸受部材を介して前記静止部材により前記回転部材を回転自在に支持するように構成したことを特徴とする請求項1に記載の補機駆動装置。
  3. 前記回転部材と前記スプロケット部材とは連結部で一体化され、
    前記第一軸受部材を、前記静止部材に対して軸方向に位置決めする位置決め部材を備え、前記連結部が該位置決め部材よりも外径側に配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の補機駆動装置。
  4. 前記位置決め部材は、前記第一軸受部材と前記回転部材との間に配置され、前記位置決め部材の外径は、前記回転部材の内径よりも大きいことを特徴とする請求項3に記載の補機駆動装置。
  5. 前記位置決め部材と前記連結部との間に、前記回転部材の内径よりも大きな外径を有するプロテクト部材が配設されることを特徴とする請求項3に記載の補機駆動装置。

JP2004274100A 2004-09-21 2004-09-21 補機駆動装置 Pending JP2006090367A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004274100A JP2006090367A (ja) 2004-09-21 2004-09-21 補機駆動装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004274100A JP2006090367A (ja) 2004-09-21 2004-09-21 補機駆動装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006090367A true JP2006090367A (ja) 2006-04-06

Family

ID=36231547

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004274100A Pending JP2006090367A (ja) 2004-09-21 2004-09-21 補機駆動装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006090367A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010125640A1 (ja) * 2009-04-28 2010-11-04 トヨタ自動車株式会社 チェーン駆動式オイルポンプの油路構造
WO2011108316A1 (ja) * 2010-03-02 2011-09-09 本田技研工業株式会社 スプロケット支持構造
JP2011214631A (ja) * 2010-03-31 2011-10-27 Honda Motor Co Ltd 自動変速機の潤滑油路構造
JP2011241941A (ja) * 2010-05-20 2011-12-01 Nissan Motor Co Ltd 駆動力伝達装置
DE102016200807A1 (de) * 2016-01-21 2017-07-27 Zf Friedrichshafen Ag Getriebeanordnung sowie Kraftfahrzeug
DE102016200809A1 (de) * 2016-01-21 2017-07-27 Zf Friedrichshafen Ag Getriebeanordnung sowie Kraftfahrzeug

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010125640A1 (ja) * 2009-04-28 2010-11-04 トヨタ自動車株式会社 チェーン駆動式オイルポンプの油路構造
JP5012912B2 (ja) * 2009-04-28 2012-08-29 トヨタ自動車株式会社 チェーン駆動式オイルポンプの油路構造
US9003926B2 (en) 2009-04-28 2015-04-14 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Oil passage structure of chain-drive oil pump
US9273769B2 (en) 2009-04-28 2016-03-01 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Automatic transmission device for automobile
WO2011108316A1 (ja) * 2010-03-02 2011-09-09 本田技研工業株式会社 スプロケット支持構造
JP2011214631A (ja) * 2010-03-31 2011-10-27 Honda Motor Co Ltd 自動変速機の潤滑油路構造
JP2011241941A (ja) * 2010-05-20 2011-12-01 Nissan Motor Co Ltd 駆動力伝達装置
US8986144B2 (en) 2010-05-20 2015-03-24 Nissan Motor Co., Ltd. Power transmission device
DE102016200807A1 (de) * 2016-01-21 2017-07-27 Zf Friedrichshafen Ag Getriebeanordnung sowie Kraftfahrzeug
DE102016200809A1 (de) * 2016-01-21 2017-07-27 Zf Friedrichshafen Ag Getriebeanordnung sowie Kraftfahrzeug

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2007107611A (ja) 補機駆動装置
US7585243B2 (en) Automatic transmission
US9273769B2 (en) Automatic transmission device for automobile
JP4597138B2 (ja) 無段変速機の前後進切替装置
EP1460313A2 (en) Fluid transmitting system with lock-up clutch
JP3878796B2 (ja) 軸受構造
US20090114501A1 (en) Frictional engagement device
JPH0297767A (ja) トルクコンバータの油路接続構造
JPS6246741B2 (ja)
JP2008291866A (ja) オイルポンプ駆動機構
JP2006090367A (ja) 補機駆動装置
JP4906046B2 (ja) 自動変速機
JP2004286144A (ja) 補機駆動装置
JP6490638B2 (ja) 回転軸の位置規制構造
JP2009197914A (ja) 車両用トランスミッションのオイルポンプ駆動用スプロケット支持構造
JP2005030517A (ja) オイルポンプの駆動装置
JP6719594B2 (ja) シール構造およびそれを備えた変速機
JP4583139B2 (ja) 無段変速機の組立構造および組立方法
JP4171651B2 (ja) トルクコンバータ
JP2009121631A (ja) 自動変速機のピストン装置
JP3700757B2 (ja) 無段変速装置
JP2005299698A (ja) ベルト式無段変速機
JP6862249B2 (ja) 二重軸構造
JP4427778B2 (ja) ベルト式無段変速機
JP4188018B2 (ja) 油圧多板クラッチの油圧回路