JP2011214631A - 自動変速機の潤滑油路構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な構造で、スプロケットを支持する軸受を効果的に潤滑できる自動変速機の潤滑油路構造の提供。
【解決手段】スプロケット30をTCケース11に対して回転自在に支持する軸受40と、TCケース11に軸受40を係止するサークリップ35と、潤滑油が流通する潤滑油路66が内部に形成されたブレーキガイド60とを備え、TCケース11におけるサークリップ35の周方向の一部に対応する位置には、工具挿入溝19が形成されており、ブレーキガイド60の潤滑油路66とTCケース11の工具挿入溝19とは、それらの一部が入力軸2の軸方向において互いに重なり合う重複領域Wを有するように配置されており、ブレーキガイド60の重複領域Wに位置する部分には、潤滑油路66からTCケース11の工具挿入溝19に向けて開口する連通穴69が設けられている。
【選択図】図1

Description

本発明は、自動変速機の潤滑油路構造に関し、詳細には、トルクコンバータを備えた自動変速機において、ポンプインペラ側の回転が伝達されるスプロケットなどの回転体を支持する軸受やオイルシールを潤滑するための潤滑油路構造に関する。
従来のトルクコンバータを備えた自動変速機では、例えば、特許文献1に示すように、トルクコンバータの回転が伝達される入力軸に対して径方向に離間して配置したオイルポンプを備えたものがある。このようなオイルポンプを駆動するための機構として、トルクコンバータのポンプインペラの回転が伝達される駆動側のスプロケットと、オイルポンプ側に設置した従動側のスプロケットとの間をチェーンで連結してなる駆動機構がある。この駆動機構では、駆動側のスプロケットは、トルクコンバータのインペラシェルに取り付けたスリーブ(トルクコンバータスリーブ)の外周に固定されており、入力軸の周りでスリーブと一体に回転するようになっている。
特許文献1の駆動機構では、トルクコンバータのスリーブや該スリーブに取り付けた駆動側のスプロケット(第1スプロケット)を回転自在に支持するための支持構造として、スリーブとステータシャフトとの間に設置した支持ブッシュや、トルクコンバータケースの開口部とスプロケットの外周面と間に設置した軸受及びオイルシールなどが設けられている。
特開2006−64009号公報
しかしながら、特許文献1に示す従来のスリーブやスプロケットの支持構造では、上記のブッシュや軸受などの周辺は、潤滑油の導入路を形成し難い箇所である。そのため、ブッシュや軸受などに対して潤滑油を直接的に供給するための潤滑油経路の設定が無かった。そのため、これらブッシュや軸受などに対する潤滑油の供給は、スプロケットに掛けられたチェーンの駆動に伴う潤滑油の跳ねかけに頼るのみとなっていた。これにより、上記のブッシュや軸受などに対しては、必要量の潤滑油が常に供給されているとは限らないという課題があった。
本発明は上述の点に鑑みてなされたものであり、その目的は、簡単な構造で、ポンプインペラの回転が伝達されるスリーブやスプロケットなどの回転体を支持する軸受やその周辺のオイルシールなどを効果的に潤滑できる自動変速機の潤滑油路構造を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明にかかる自動変速機の潤滑油路構造は、自動変速機(1)のケース(11)と、ケース(11)に収容された回転軸(2)の周りで回転する回転体(30)と、回転体(30)をケース(11)に対して回転自在に支持する軸受(40)と、ケース(11)に軸受(40)を係止するための環状の係止具(35)と、回転軸(2)を支持すると共に、潤滑油が流通する潤滑油路(66)が内部に形成された支持部材(60)と、を備え、ケース(11)における係止具(35)の周方向の一部に対応する位置には、係止具(35)を組み付けるための組付用の溝部(19)が形成されており、支持部材(60)の潤滑油路(66)とケース(11)の溝部(19)とは、それらの少なくとも一部が回転軸(2)の軸方向において互いに重なり合う重複領域(W)を有するように設置されており、支持部材(60)の重複領域(W)に位置する部分には、潤滑油路(66)からケース(11)の溝部(19)に向けて開口する連通穴(69)が設けられていることを特徴とする。
本発明にかかる自動変速機の潤滑油路構造によれば、支持部材の潤滑油路とケースの組付用の溝部とは、それらの少なくとも一部が回転軸の軸方向において互いに重なり合う重複領域を有するように配置されており、支持部材の重複領域に位置する部分には、潤滑油路からケースの溝部に向けて開口する連通穴が設けられているので、当該連通穴を介して、回転体を支持する軸受に対して、支持部材の潤滑油路を流通する潤滑油を直接的に供給することが可能となる。これにより、回転体や該回転体に取り付けた他の部品の動作に伴う潤滑油の跳ねかけなどに頼ることなく、回転体を支持する軸受に必要量の潤滑油を常時供給することが可能となる。したがって、簡単な構成でありながら、回転体及びそれを支持する軸受のスムーズな動作を確保でき、それらの耐久性を向上させることができる。また、軸受だけでなく、軸受の周辺にオイルシールなどを設置している場合は、それらに対しても潤滑油を直接的に供給できるので、必要な潤滑を確保できる。
また、本発明にかかる潤滑油路構造の実施態様として、上記のケース(11)は、トルクコンバータ(TC)を収容したトルクコンバータケース(11)であり、上記の回転体(30)は、トルクコンバータ(TC)のポンプインペラ側に固定されたスプロケット(30)であり、上記の支持部材(60)は、トルクコンバータ(TC)の回転中心に設置したステータシャフト(13)のフランジ(15)に対向して設置されており、支持部材(60)の潤滑油路(66)は、ステータシャフト(13)のフランジ(15)内に設けた他の潤滑油路(26)に連通しているとよい。この構成によれば、支持部材に設けた連通穴によって、従来、潤滑油を直接的に供給するための潤滑油経路の設定が無かったポンプインペラ側に固定されたスプロケットを支持する軸受に対して、潤滑油を直接的に供給できるようになる。したがって、スプロケットを支持する軸受に対して必要量の潤滑油を常時供給することが可能となる。また、連通穴が通じている支持部材の潤滑油路は、ステータシャフトのフランジに設けた他の潤滑油路に連通しているので、支持部材及びステータシャフトに従来から設けられている潤滑油路を利用した構造で、スプロケットを支持する軸受の潤滑が行える。したがって、構造の複雑化や部品点数の増加を招くことなく、軸受に必要な潤滑が行えるようになる。
なお、上記の括弧内の符号は、後述する実施形態における構成要素の符号を本発明の一例として示したものである。
本発明にかかる自動変速機の潤滑油路構造によれば、簡単な構造で、トルクコンバータのポンプインペラ側の回転が伝達されるスプロケットなどの回転体を支持する軸受に対して、直接的に潤滑油を供給できるので、当該軸受及びその周辺の効果的な潤滑が可能となる。
本発明の一実施形態にかかる潤滑油路構造を備えた自動変速機の内部構造を示す部分概略断面図である。 トルクコンバータケース及びブレーキガイドをトランスミッション側から見た側面図である。 ブレーキガイドとステータシャフトを示す斜視図である。 ブレーキガイドの内部に設けた潤滑油路を示す図で、図2のA部分拡大図である。 ブレーキガイドに設けた連通穴を示す図で、図4のB部分拡大図である。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態にかかる潤滑油路構造を備えた自動変速機の内部構造を示す部分概略断面図である。また、図2は、後述するトルクコンバータケース11及びブレーキガイド60をトランスミッションTM側から見た側面図である。図1に示すように、自動変速機1は、トルクコンバータケース(以下、「TCケース」と記す。)11に収容されたトルクコンバータTCを備えている。トルクコンバータTCは、図示しないクランクシャフトで駆動されるポンプインペラ41と、ポンプインペラ41に対向した状態で入力軸2に連結されたタービンランナ42と、ポンプインペラ41とタービンランナ42との間に設けられたステータ43と、ステータ43とステータシャフト13との間に設けたワンウェイクラッチ44を備えている。なお、タービンランナ42とコンバータカバー47との間には、ダンパ付きのロックアップクラッチピストン46が配置されている。また、コンバータカバー47のクランクシャフトと反対側の端部には、インペラシェル48が接続されており、インペラシェル48の内周側には、トルクコンバータスリーブ(以下、単に「スリーブ」という。)20が接続されている。
タービンランナ42の外側は、タービンシェル52で覆われている。タービンシェル52は、その内周部がハブ53を介して入力軸2に固定されている。ステータ43を支持するワンウェイクラッチ44は、ステータシャフト13にスプライン嵌合している。ステータシャフト13は、内部を入力軸2が貫通する中空の筒状部14と、筒状部14の先端部から半径方向の外側に向かって伸びる略平板状のフランジ部15とを有している。
また、入力軸2に対して径方向の外側に離間した位置には、ギヤ式のオイルポンプ16が設置されている。オイルポンプ16は、オイルポンプ駆動軸16aの回転で駆動される。オイルポンプ駆動軸16aは、オイルポンプ16から入力軸2と平行に延びており、その先端には、従動側のスプロケット17が取り付けられている。一方、入力軸2周りのスリーブ20の外周側には、駆動側のスプロケット30が嵌合している。そして、駆動側のスプロケット30と従動側のスプロケット17との間には、チェーン18が掛け渡されている。チェーン18を介して駆動側のスプロケット30の回転が従動側のスプロケット17に伝達されることで、オイルポンプ16が稼動するようになっている。
図1に示すように、スリーブ20は、トルクコンバータTCの中心からトランスミッションTM内のクラッチ機構4及びブレーキ機構5側に延びており、ステータシャフト13の筒状部14の外側を囲む略円筒型に形成されている。スリーブ20の外周側に嵌合しているスプロケット30は、TCケース11に設けた開口部12に対して、ラジアル方向の荷重を受ける軸受(ラジアル軸受)40で回転自在に支持されている。また、スリーブ20とTCケース11の開口部12との間には、オイルシール39が設置されている。オイルシール39は、軸受40のトルクコンバータTC側に隣接して設置されている。
また、TCケース11の開口部12と軸受40の外輪40aとの間には、開口部12に対して軸受40を軸方向に係止するためのサークリップ(係止具)35が取り付けられている。サークリップ35は、弾性金属製の円環状部材で、周方向の一部が切り取られた略C字型に形成されている。このサークリップ35は、軸受40の外輪40aに設けた溝部とTCケース11の開口部12に設けた溝部との両方に係合している。そして、図1に示すように、TCケース11の開口部12には、サークリップ35の組み付けに用いる組付用工具を挿入するための工具挿入溝19が形成されている。工具挿入溝19は、下記の図4などに示すように、開口部12の一部を外径側に向けて略矩形状に切り込んだ凹形状の部分からなる。本実施形態では、この工具挿入溝19は、開口部12の上端部に設けられている。
スプロケット30は、スリーブ20の外周側に嵌合する略円筒状の本体部31を有している。本体部31の外周面における軸方向の一端には、チェーン18を噛合させるスプロケット歯32が形成されている。また、本体部31の外周面におけるトルクコンバータTC側の位置には、TCケース11との間に設けた軸受40が当接している。スプロケット30は、外周側に設置した軸受40でTCケース11に対して回転自在に支持されている。
図1に示すように、TCケース11に対する軸方向の側部(トランスミッションTM側の側部)には、ブレーキガイド(支持部材)60が設置されている。図3は、ブレーキガイド60とステータシャフト13を示す斜視図である。同図に示すように、ブレーキガイド60は、入力軸2とクラッチ機構4及びブレーキ機構5の外周を囲む略円形の環状に形成された筒状部61と、該筒状部61における軸方向の一端から内周側に張り出した平板状の内周フランジ63と、外周側に張り出した外周フランジ65とを有している。このブレーキガイド60は、筒状部61の内側にトランスミッションTM内のクラッチ機構4及びブレーキ機構5を配置しており、これらクラッチ機構4及びブレーキ機構5を介して入力軸2を支持するように構成されている。そして、筒状部61の軸方向の一端がTCケース11の側壁11aに隣接して設置されている。また、図1に示すように、内周フランジ63がTCケース11の側壁11aとステータシャフト13のフランジ部15との隙間に配置されている。この内周フランジ63は、ステータシャフト13のフランジ部15に対して、セパレートプレート70を間に挟んだ状態で当接している。
一方、ブレーキガイド60の内部には、潤滑油を流通させるための潤滑油路66が形成されている。図4は、ブレーキガイド60の内部に設けた潤滑油路66を示す図で、図3のA部分拡大図である。また、図5は、ブレーキガイド60に設けた連通穴69を示す図で、図4のB部分拡大図である。図3及び図4に示すように、潤滑油路66は、ブレーキガイド60の外周フランジ65に設けた油路穴67からブレーキガイド60の内部を通って内周フランジ63に設けた凹部68に繋がっている。外周フランジ65に設けた油路穴67は、外周フランジ65におけるトランスミッションTM側の面に開口している。この油路穴67には、フィードパイプ(図示せず)が差し込まれており、このフィードパイプによりバルブボディ(図示せず)から出た潤滑油が導かれるようになっている。
油路穴67の下流側の潤滑油路66は、外周フランジ65内を斜め方向に延びており、その先が上方に向かって直線状に延びており、さらにその先が略直角に屈曲して筒状部61を横切り、内周フランジ63に向かって横方向に延びている。このように、潤滑油路66は、複数の直線状の経路を連結してなる屈曲経路状になっている。そして、内周フランジ63内の潤滑油路66は、凹部68に連通している。凹部68は、内周フランジ63におけるトランスミッションTM側の面に設けた窪みからなる。
図1又は図3に示すように、内周フランジ63の凹部68は、セパレートプレート70に形成した油路穴71を介して、ステータシャフト13のフランジ部15に設けた開口部22に面している。これにより、ブレーキガイド60の潤滑油路66を通って凹部68まで流通した潤滑油が、凹部68から開口部22に受け渡されて、フランジ部15に設けた潤滑油路26に導かれるようになっている。
そして、TCケース11の側壁11aにおける内周フランジ63に対向する位置には、開口部12に形成した工具挿入溝19が位置している。内周フランジ63の凹部68と、TCケース11の工具挿入溝19とは、入力軸2の軸方向においてその一部が互いに重なり合う重複領域Wを有するように配置されている。そして、内周フランジ63の重複領域W内に位置する部分には、潤滑油路66の凹部68からTCケース11の工具挿入溝19に向けて開口する連通穴69が設けられている。この連通穴69は、凹部68から内周フランジ63のTCケース11側の面に貫通する小穴である。この連通穴69を介して、潤滑油路66を流通する潤滑油の一部がTCケース11の工具挿入溝19に向けて導出されるようになっている。すなわち、ブレーキガイド60内を通っている潤滑油路66に連通穴69を設けたことで、TCケース11に対して軸受40を係止するためのサークリップ35用の工具挿入溝19へ潤滑油を導出することができる。したがって、軸受40やオイルシール39に対して潤滑油を直接的に供給することが可能となる。
このように、本実施形態の潤滑油路構造では、ブレーキガイド60の潤滑油路66とTCケース11の工具挿入溝19とは、それらの一部が入力軸2の軸方向において互いに重なり合う重複領域Wを有するように配置されている。そして、ブレーキガイド60における当該重複領域Wに位置する箇所には、潤滑油路66の凹部68からTCケース11の工具挿入溝19に向けて開口する連通穴69が設けられている。したがって、この連通穴69を介して、スプロケット30をTCケース11に対して回転自在に支持する軸受40や、該軸受40の側部に設置したオイルシール39に対して、ブレーキガイド60内の潤滑油路66を流通する潤滑油の一部を直接的に供給することが可能となる。
つまり、本実施形態の潤滑油路構造では、内部に潤滑油路66を有するブレーキガイド60に連通穴69を設け、当該連通穴69を介して軸受40及びオイルシール39を潤滑するように構成している。さらに、軸受40を係止するためのサークリップ35用の工具挿入溝19の位置を、入力軸2の軸方向で連通穴69の位置と重なるように設定している。これらによって、軸受40及びオイルシール39への潤滑油の供給を確実に行うことが可能である。
またこれにより、従来構造の自動変速機のように、スプロケット30に掛け渡したチェーン18の駆動に伴う潤滑油の跳ねかけに頼ることなく、スプロケット30を支持する軸受40やオイルシール39に対して、必要量の潤滑油を常時供給することが可能となる。したがって、簡単な構成でありながら、スプロケット30及びそれを支持する軸受40のスムーズな動作を確保でき、それらの耐久性を向上させることができる。
このように、ブレーキガイド60に設けた連通穴69によって、従来、潤滑油を直接的に供給するための潤滑油経路の設定が無かったスプロケット30を支持する軸受40及びその周辺に対して、潤滑油を直接的に供給できるようになる。また、ブレーキガイド60は、ステータシャフト13のフランジ部15に対向して設置されており、ブレーキガイド60の潤滑油路66は、ステータシャフト13のフランジ部15に設けた潤滑油路26に連通している。したがって、ブレーキガイド60及びステータシャフト13に従来から備わっていた潤滑油路66,26を利用した構造で、スプロケット30を支持する軸受40の潤滑が行えるようになる。これにより、自動変速機1の構造の複雑化を招くことなく、軸受40やオイルシール39に必要な潤滑が行えるようになる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲、及び明細書と図面に記載された技術的思想の範囲内において種々の変形が可能である。例えば、上記実施形態では、本発明にかかる潤滑油路構造の実施形態として、ブレーキガイド60の内部を通る潤滑油路66に、TCケース11に対してスプロケット30を支持するための軸受40及びオイルシール39を潤滑するための連通穴69を設けた場合を示したが、本発明にかかる潤滑油路構造の連通穴は、回転軸を支持する支持部材に設けた潤滑油路に連通しているものであれば、ブレーキガイド60以外の部材に設けたものであってもよい。また、本発明にかかる潤滑油路構造による潤滑対象は、上記実施形態に示すTCケース11に対してスプロケット30を支持する軸受40やオイルシール39には限らず、他の部材を支持するための軸受やその周辺の潤滑対象部品であってもよい。
1 自動変速機
2 入力軸(回転軸)
3 クランクシャフト
4 クラッチ機構
5 ブレーキ機構
11 TCケース(ケース)
11a 側壁
12 開口部
13 ステータシャフト
14 筒状部
15 フランジ部
16 オイルポンプ
17 スプロケット(回転体)
18 チェーン
19 工具挿入溝(組付用の溝部)
20 スリーブ
22 開口部
26 潤滑油路(他の潤滑油路)
30 スプロケット
35 サークリップ(係止具)
39 オイルシール
40 軸受
40a 外輪
41 ポンプインペラ
42 タービンランナ
43 ステータ
44 ワンウェイクラッチ
45 エンジンドライブプレート
46 ロックアップクラッチピストン
47 コンバータカバー
48 インペラシェル
52 タービンシェル
53 ハブ
60 ブレーキガイド(支持部材)
61 筒状部
63 内周フランジ
65 外周フランジ
66 潤滑油路
67 油路穴
68 凹部
69 連通穴
70 セパレートプレート
71 油路穴
TC トルクコンバータ
TM トランスミッション
W 重複領域

Claims (2)

  1. 自動変速機のケースと、
    前記ケースに収容された回転軸の周りで回転する回転体と、
    前記回転体を前記ケースに対して回転自在に支持する軸受と、
    前記ケースに前記軸受を係止するための環状の係止具と、
    前記回転軸を支持すると共に、潤滑油が流通する潤滑油路が内部に形成された支持部材と、を備え、
    前記ケースにおける前記係止具の周方向の一部に対応する位置には、前記係止具を組み付けるための組付用の溝部が形成されており、
    前記支持部材の前記潤滑油路と前記ケースの前記溝部とは、それらの少なくとも一部が前記回転軸の軸方向において互いに重なり合う重複領域を有するように設置されており、
    前記支持部材の前記重複領域に位置する部分には、前記潤滑油路から前記ケースの前記溝部に向けて開口する連通穴が設けられている
    ことを特徴とする自動変速機の潤滑油路構造。
  2. 前記ケースは、トルクコンバータを収容したトルクコンバータケースであり、
    前記回転体は、前記トルクコンバータのポンプインペラ側に固定されたスプロケットであり、
    前記支持部材は、前記トルクコンバータの回転中心に設置したステータシャフトのフランジに対向して設置されており、
    前記支持部材の前記潤滑油路は、前記ステータシャフトの前記フランジ内に設けた他の潤滑油路に連通している
    ことを特徴とする請求項1に記載の自動変速機の潤滑油路構造。
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