JPH02208153A - 自動車の車体搬送装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、自動車の組立作業ラインにおいて、車体を台
車で搬送する装置に関するものである。

〈従来の技術〉 自動車の組立作業ラインにおいて、車体を台車で搬送す
る場合、第８図で示すように台車２上に車体１の前後を
支持する車体受駒３を設置している。

〈発明が解決しようとする課題〉 上記台車２上に設置されている車体受駒３は、搭載する
車種に対応する専用のものである。従って、搬送する車
種が変更したり、モデルチェンジ等では、その都度、車
種に応じた車体受駒に交換する面倒な作業を必要として
いた。

く課題を解決するための手段〉 本発明は、上記のような問題点を改善するためになされ
たもので、その特徴とする構成は、搬送ラインを走行す
る台本に車種に応じた複数の車体受駒を使用位置の起立
姿勢と非使用位置の横倒姿勢との２位置に旋回位置決め
可能に並列して設け、前記搬送ラインに前記車体受駒を
車種に対応して選択的に切替える受駒切替装置を設置し
たものである。

また、前記受駒切替装置は、第１シリンダにて昇降動す
る支持台と、この支持台上に前記車体受駒の並列方向に
移動可能に案内されたスライド台と、このスライド台を
移動する第３シリンダと、前記スライド台上にスライド
台の移動方向に対して平面内で直交する軸線方向に設置
した第３シリンダとを備え、この第３シリンダのピスト
ンロッド端に前記車体受駒に当接するローラを設けて成
るものである。

く作　用〉 上記請求項１の構成により、予め台車に設置した複数の
車体受駒を各種の車体変更時に搬送ライン上で受駒切替
装置によって自動的に選択して搭載すべき車体に応じた
車体受駒に切替える。

上記請求項２の構成により、１台の受駒切替装置によっ
て複数の車体受駒の切替動作を可能とするものである。

〈実施例〉 以下本発明の実施例を図面に基づいて説明する。第１図
において、１は車体、２は前記車体１を搭載して搬送ラ
インを走行する台車である。

この台車１の前後、左右の４個所に車体受駒が設置され
ている。

その具体的な構成は第１図及び第２図で示すように、台
車２上に固設したコラム４に車種に応じた複数の車体受
駒３ａ〜３ｄを使用位置の起立姿勢と非使用位置の横倒
姿勢との２位置に旋回位置決め可能に支軸５に並列支持
した＃Ｓ造であり、前記コラム４には車体受駒３８〜３
ｄを起立姿勢に位置決めするためのストッパ６が設けら
れている。

この複数の車体受駒３ａ〜３ｄの１つを台車２に搭載す
べき車種に応じて選択的に起、倒させる受駒切替装置７
が搬送ラインに設置される。その受駒切替装置７の具体
的な構成を第３図によって説明する。

ガイドシャフト９によって昇降動可能に案内され、かつ
第１シリンダ１０によって昇降作動する支持台８と、こ
の支持台８上に前記車体受駒３ａ〜３ｄの並列方向に移
動可能に案内されたスライド台１１と、このスライド台
１１を移動する第３シリンダ１２（第５図参照）と、前
記スライド台１１上にスライド台１１の移動方向に対し
て平面内で直交する軸線方向に設置した第３シリンダ１
３とを備え、この第３シリンダ１３のピストンロッド１
４の先端にローラ１５を設けた構造である。

この受駒切替装置７は、例えば第７図で示すような搬送
ラインに設置される。すなわち、第７図において、１６
は組立作業ラインであり、イは車体搬入位置、口は車体
搬出位置である。１７は前記組立作業ライン１６と平行
している空台車の運車ラインである。１８．１９は組立
作業ライン１６と運車ライン１７との連絡路であり、連
絡路１８では車体搬出位置口から空になった台車を運車
ライン１７に導入し、連絡路１９は運車ライン１７より
台車を車体搬入位置イに導入する。

この連絡路１８．１９の何れか一方に前記受駒切替装置
７を配置した車線切替ステージを設け、車体搬入位置イ
に搬入される車体に応じた車体受駒３ａ〜３ｄに切替え
るようにする。

次に車体受駒３ａ〜３ｄの切替動作について第４図〜第
６図によって車体受駒３ａと３ｂとの切替を例にして説
明する。

先ず、前回の車体搭載で使用されていた車体受駒３ａを
非使用位置の横倒姿勢とする。それは第４図（Ａ）及び
第５図で示すように、第３シリンダ１３を車体受駒３ａ
と対応する位置にスライド台１１を第２シリンダ１２に
よってスライドして位置決めする。また支持台８は最下
降端に位置する。これにより、第３シリンダ１３のピス
トンロッド１４端のローラ１５は、起立している車体受
駒３ａの下端側面に対応する。この状態で第３シリンダ
１３を作動してピストンロッド１４を前進移動すること
により第４図（Ｂ）で示すように、車体受駒３ａの下端
側面をピストンロッド１４がローラ１５を介して押動す
るため、車体受駒３ａは支軸５を支点にして受駒切替装
置７側へ旋回して横倒しとなり９０°旋回したところで
ストッパ６に当接して横倒姿勢を保持する。

次に使用すべき車体受駒３ｂを起立姿勢とする。

これは、前記車体受駒３ａを横倒しとした第３シリンダ
１３のピストンロッド１４を後退端に戻し、ピストンロ
ッド１４が車体受駒３ｂと対応するよう第２シリンダ１
２によってスライド台１１を移動位置決めする。これで
第６図（Ａ）で示すように、ピストンロッド１４のロー
ラ１５は横倒姿勢となっている車体受駒３ｂの上端側面
に当接する。この状態で第１シリンダ１Ｇを作動して支
持台８を上昇動すると第６図（Ｂ）で示すようにローラ
１５が車体受駒３ｂを持上げ旋回し、デッドポイントを
越えたところでストッパ６に当接して車体受駒３ｂは使
用位置の起立姿勢となる。

上記のような要領で必要とする車体受駒３ａ〜３ｄを車
種切替ステージ２０にて切替える。尚、車体受駒３ａ〜
３ｄの選択は、台車２が車体搬入位置イに導入された時
点の車種を予め検知し、その信号を車種切替ステージ２
０に送信して行うものである。

〈発明の効果〉 以上のように本発明によると、台車に車種に応じた複数
の車体受駒を並列設置し、これを搬送ラインに設置した
受駒切替装置によって不要の車体受駒を非使用位置の横
倒姿勢に、また必要な車体受駒を選択して、これを使用
位置の起立姿勢に自動的に切替える構成であるから、搬
送ラインに異なる車種がアトランダムに搬入されたり、
モデルチェンジがあっても直ちに車種に対応した車体受
駒に切替えることができ、台車、生産ラインの改造に要
する費用の低減と期間の短縮が得られる利点がある。

また、受駒切替装置は、複数の車体受駒をスライド台の
移動により選択して切替作動する構成であるから、それ
ぞれの車体受駒専用のアクチュエータを設備する必要が
なく、必要最少のアクチュエータで作動を可能とし、ス
ペース並びにコスト的に有利である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の側面図、第２図は正面図、第３図は受
駒切替装置と車体受駒との対応関係を示す正面図、第４
図は車体受駒の横倒し動作の説明図、第５図は第４図（
Ａ）のＶ矢視図、第６図は車体受駒の起立動作の説明図
、第７図は本発明装置を適用する搬送ラインの一例を示
す平面図、第８図は従来の車体搬送装置の側面図である
。 １・・・車体、２・・・台車、２ａ〜３ｄ・・・車体受
駒、７・・・受駒切替装置、８・・・支持台、１０・・
・第１シリンダ、１１・・・スライド台、１２・・・第
２シリンダ、１３・・・第３シリンダ、１４・・・ピス
トンロッド、１５・・・ローラ。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）搬送ラインを走行する台車に車種に応じた複数の
   車体受駒を使用位置の起立姿勢と非使用位置の横倒姿勢
   との２位置に旋回位置決め可能に並列して設け、前記搬
   送ラインに前記車体受駒を車種に対応して選択的に切替
   える受駒切替装置を設置したことを特徴とする自動車の
   車体搬送装置。
2. （２）前記受駒切替装置は、第１シリンダにて昇降動す
   る支持台と、この支持台上に前記車体受駒の並列方向に
   移動可能に案内されたスライド台と、このスライド台を
   移動する第３シリンダと、前記スライド台上にスライド
   台の移動方向に対して平面内で直交する軸線方向に設置
   した第３シリンダとを備え、この第３シリンダのピスト
   ンロッド端に前記車体受駒に当接するローラを設けて成
   る請求項１記載の自動車の車体搬送装置。