JPH10157673A - 車体へのタイヤ装着設備 - Google Patents

車体へのタイヤ装着設備

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JPH10157673A
JPH10157673A JP8318415A JP31841596A JPH10157673A JP H10157673 A JPH10157673 A JP H10157673A JP 8318415 A JP8318415 A JP 8318415A JP 31841596 A JP31841596 A JP 31841596A JP H10157673 A JPH10157673 A JP H10157673A
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car body
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Junji Ando
順二 安藤
Kosuke Tsumori
孝祐 津守
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車体に対する車輪の装着はロボットにより行
っており、車体搬送ラインで異なる車種の車体が搬送さ
れてきたとき、ロボットの動作の切り換えは容易に行え
ない。各車種に応じて高価なロボットを配設したとき、
全体として高価な設備となる。 【解決手段】 可動体10の各タイヤ支持部30,50にタイ
ヤ81を支持させ、車種(車体やタイヤ)に応じて可動体
10を車体搬送ライン1に沿って移動させることで、車体
搬送ライン1中で停止させた車体80の前輪装着部と後輪
装着部とに、車体取り付け方向の向きで支持しているタ
イヤ81を振り分けて対向でき、左右のタイヤ81群を一
個ずつ、対向している装着部に装着できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車体搬送ラインで
搬送されてきた車体にタイヤを装着させるのに採用され
る車体へのタイヤ装着設備に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、車体に対して車輪の装着を行うの
に、たとえば台車使用搬送装置からなる車体搬送ライン
が設けられ、この車体搬送ラインの側方に車輪装着用の
ロボットが設置されている。そして、車体搬送ライン上
で搬送してきた車体をロボットに対向して停止させ、ロ
ボットにより車輪を車体に供給することで、所期の装着
を行っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した従来
構成によると、車体搬送ラインで異なる車種の車体が搬
送されてきたとき、ロボットの動作を、その車種に応じ
た供給・組み立てに切り換えることは、容易に行えな
い。また各車種に応じて、それぞれのロボットを配設す
ることが考えられるが、この場合、ロボットは一台でも
高価であることから、複数台を使用することは全体とし
て高価な設備となる。
【0004】そこで本発明のうち請求項1記載の発明
は、全体を安価に提供し得、しかも複数の車種に対応し
得る車体へのタイヤ装着設備を提供することを目的とし
たものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために、本発明のうちで請求項1記載の車体へのタイヤ
装着設備は、車体搬送ラインの両側方には、それぞれ車
体搬送ラインに沿って往復移動自在な可動体が配設さ
れ、これら可動体には、タイヤを車体取り付け方向の向
きで支持するタイヤ支持部が、往復移動方向に一対並設
されていることを特徴としたものである。
【0006】したがって請求項1の発明によると、両可
動体の各タイヤ支持部にタイヤを支持させた状態で、車
種(車体やタイヤ)に応じて可動体を車体搬送ラインに
沿って移動させることで、車体搬送ライン中で停止させ
た車体の前輪装着部と後輪装着部とに、車体取り付け方
向の向きで支持しているタイヤを振り分けて対向させ
得、そして左右のタイヤ群を一個ずつ、対向している装
着部に装着し得る。
【0007】また本発明の請求項2記載の車体へのタイ
ヤ装着設備は、上記した請求項1記載の構成において、
両可動体の一方のタイヤ支持部は、昇降自在にかつ車体
に対し接近離間自在に設けられ、他方のタイヤ支持部
は、一方のタイヤ支持部に連続した水平状姿勢と、一方
のタイヤ支持部に対して並設方向で上下に変位した傾斜
姿勢とに揺動自在に構成されるとともに、一方のタイヤ
支持部とは離れた端部側にストッパー体が設けられてい
ることを特徴としたものである。
【0008】したがって請求項2の発明によると、他方
のタイヤ支持部で支持されているタイヤは、この他方の
タイヤ支持部の傾斜によりストッパー体に当接し、一方
のタイヤ支持部側に移行することを阻止し得る。そし
て、両タイヤ支持部にそれぞれタイヤを支持させた状態
で、必要に応じて可動体を移動させることで、一方のタ
イヤ支持装置により支持しているタイヤを車輪装着部に
対向し得る。次いで一方のタイヤ支持装置を上昇させ
て、車輪装着部に対してタイヤを同じ高さに位置させ
る。その後に作業者が、一方のタイヤ支持部に前後力を
作用させることで、一方のタイヤ支持部を前後移動させ
て前後のずれを修正し得るとともに、一方のタイヤ支持
部に押し力を作用させることで、一方のタイヤ支持部を
車体に対して接近移動させて、タイヤを車輪装着部に嵌
め込み得、以て、作業者がボルト操作などを行うこと
で、車輪装着部にタイヤを装着し得る。
【0009】このタイヤの装着を行ったのち、一方のタ
イヤ支持部に引き力を作用させ、このタイヤ支持部を車
体に対して離間移動させて、他方のタイヤ支持部に直線
状に接続させる。そして、他方のタイヤ支持部を上方へ
揺動させ、一方のタイヤ支持部側から離れた側を上位と
して傾斜させることにより、他方のタイヤ支持部上のタ
イヤを前方へ移動させて、一方のタイヤ支持部に支持さ
せ得る。したがって、この前後に可動体を移動させて、
一方のタイヤ支持装置を、別な車輪装着部に対向させる
ことで、前述と同様にして、一方のタイヤ支持装置によ
り支持している新たなタイヤを、別な車輪装着部に装着
し得る。
【0010】そして本発明の請求項3記載の車体へのタ
イヤ装着設備は、上記した請求項1または2記載の構成
において、車体搬送ラインに対して直交状にタイヤ搬送
ラインが設けられ、このタイヤ搬送ライン上のタイヤ
が、タイヤ供給装置によって、車体取り付け方向の向き
で一方のタイヤ支持部に供給されることを特徴としたも
のである。
【0011】したがって請求項3の発明によると、タイ
ヤ搬送ライン上のタイヤを、タイヤ供給装置によって、
車体取り付け方向の向きで一方のタイヤ支持部に供給し
得、そして一方のタイヤ支持部上のタイヤを他方のタイ
ヤ支持部上に移したのち、この空になった一方のタイヤ
支持部に対して、タイヤ搬送ライン上の別のタイヤを、
タイヤ供給装置によって、車体取り付け方向の向きで供
給し得る。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を、
図に基づいて説明する。図1〜図3において、車体搬送
ライン1は、たとえば自走車形式や駆動チェーン形式な
どによりハンガー装置が移動されることにより構成さ
れ、このハンガー装置により車体80が支持されて搬送さ
れる。前記車体搬送ライン1中の所定箇所はタイヤ装着
作業部2に形成され、このタイヤ装着作業部2には、車
体80の支持を行う受け具3などが装備されたリフト装置
4などが設けられている。なお車体搬送ライン1は、受
け具を設けた台車が床側で走行される形式や、受け具を
設けたパレット群がパレット搬送装置により搬送される
形式や、シャトルコンベヤ形式などで構成されてもよ
い。
【0013】前記タイヤ装着作業部2において、車体搬
送ライン1の両側方には、それぞれ車体搬送ライン1に
沿って往復移動自在な可動体10が配設されている。これ
ら可動体10ならびに周辺構成は、車体搬送ライン1に対
して線対称状に配置された同様な構成であり、以下にお
ける構成の説明は一方のみとし、他方の説明は省略す
る。なお以下においては、前後方向とは車体搬送ライン
1の方向であり、これに対して左右方向が設定されてい
る。
【0014】図4〜図6において、床上には、ベース枠
6を介して左右一対の可動体用レール7が、車体搬送ラ
イン1に沿って敷設されている。前記可動体10の本体11
は、複数の遊転車輪(遊転ローラ)12を介して前記可動
体用レール7に支持案内され、そして本体11には、ベー
ス枠6側に作用される浮き上がり防止ローラ13などが設
けられている。
【0015】さらに本体11の後部側には、左右方向ピン
14を介して上下揺動体15が設けられ、この上下揺動体15
の下面側には、駆動装置16に連動された減速機17が取り
付けられ、この減速機17からの出力軸に駆動車輪18が設
けられている。この駆動車輪18は正逆に駆動自在であ
り、前記可動体用レール7に対して当接離間自在に構成
されている。そして、上下揺動体15を揺動させて当接離
間を行わせるために、本体11から立設された後端ブラケ
ット20と上下揺動体15との間にシリンダー形式の第1揺
動装置19が設けられている。
【0016】なお、本体11からは、前述した後端ブラケ
ット20のほか、前端ブラケット21と一対の中間ブラケッ
ト22,23とが立設され(役目は後述する。)ている。さ
らに本体11の外側には被検出体24が設けられ、この被検
出体24がベース枠6側の検出器8に検出されることで、
可動体10の停止などの制御が遂行される。以上の11〜24
などにより、可動体10の一例が構成される。
【0017】このように構成された可動体10には、往復
移動方向(前後方向)に一対のタイヤ支持部30,50が並
設され、これらタイヤ支持部30,50は、タイヤ81を車体
取り付け方向の向きで支持するように構成されている。
【0018】車体搬送ライン1の上流側に位置される一
方のタイヤ支持部30は、可動体10に対して昇降自在に、
車体80に対して接近離間自在に、かつ車体搬送ライン1
に沿って前後動自在に設けられる。すなわちタイヤ支持
部30は、機枠31と、この機枠31に左右方向の向きで配設
された前後一対の支持ローラ32と、前記機枠31の外側位
置において上下方向の向きで配設された前後複数のガイ
ドローラ33などから構成される。ここでガイドローラ33
群は、タイヤ81の倒れ防止作用も行い、そして高さ(長
さ)は変位されている。以上の31〜33などにより、一方
のタイヤ支持部30の一例が構成される。
【0019】前記可動体10の本体11には、第1LMガイ
ド装置35を介して昇降自在な昇降台36が設けられ、この
昇降台26はシリンダー形式の第1昇降動装置37に連動さ
れている。前記昇降台36上には、第2LMガイド装置38
を介して可動台39が、前後方向で移動自在に設けられて
いる。そして可動台39上には、第3LMガイド装置40を
介して前記機枠31が、左右方向で移動自在に設けられて
いる。
【0020】したがって一方のタイヤ支持部30は、第1
昇降動装置37の作動によって昇降自在となり、そして外
力により機枠31が左右方向で移動されることによって車
体80に対して接近離間自在となり、さらに外力により可
動台39が前後方向で移動されることによって車体搬送ラ
イン1に沿って前後動自在となる。
【0021】なお、一方のタイヤ支持部30の上流側(前
方)には、前記支持ローラ32と平行な受け入れローラ42
群が配置され、これら受け入れローラ42群は前部昇降枠
43に支持され、そして前部昇降枠43は、本体11から立設
された前記前端ブラケット21側に設けられたシリンダー
形式の第2昇降動装置44に連動されている。また、一方
のタイヤ支持部30の下流側(後方)には、前記支持ロー
ラ32と平行な中継ローラ46が配置され、この中継ローラ
46は後部昇降枠47に支持され、そして後部昇降枠47は、
本体11から立設された前記中間ブラケット22側に設けら
れたシリンダー形式の第3昇降動装置48に連動されてい
る。
【0022】また、車体搬送ライン1の下流側に位置さ
れる他方のタイヤ支持部50は、一方のタイヤ支持部30に
連続した水平状姿勢と、一方のタイヤ支持部30に対して
並設方向で上下に変位した傾斜姿勢とに揺動自在に構成
されている。すなわちタイヤ支持部50は、機枠51と、こ
の機枠51に左右方向の向きで配設された前後複数の支持
ローラ52と、前記機枠51の外側位置において上下方向の
向きで配設された前後複数のガイドローラ53などを有
し、これら51〜53などにより、他方のタイヤ支持部50の
一例が構成される。
【0023】そして可動体10の本体11から立設された前
記中間ブラケット23の上端が、他方のタイヤ支持部50に
おける前端の支持ローラ52のローラ軸を兼ねる連結軸54
に連結されている。また可動体10の本体11には、シリン
ダー形式の第2揺動装置59が設けられ、この第2揺動装
置59のピストンロッドが、中間の支持ローラ52のローラ
軸を兼ねる連結軸55に連結されている。したがって他方
のタイヤ支持部50は、第2揺動装置59の伸縮動によって
連結軸54の周りに上下に揺動されることで、一方のタイ
ヤ支持部30に連続した水平状姿勢と、一方のタイヤ支持
部30に対して上下に変位した傾斜姿勢とに切り替わる。
【0024】なお、他方のタイヤ支持部50における機枠
51で、一方のタイヤ支持部30とは離れた端部側からはブ
ラケット56が上方へ連設され、このブラケット56にはス
トッパー体57が設けられている。
【0025】図1、図2、図5に示すように、前記可動
体10の移動部分の上流側において、前記車体搬送ライン
1に対して直交状にタイヤ搬送ライン60が設けられる。
すなわちタイヤ搬送ライン60は、台車61群が台車用レー
ル62の支持案内により移動(走行)されることで構成さ
れ、各台車61の上部には、タイヤ81を横向きにした(倒
した)状態で支持するローラコンベヤ63や、姿勢変更装
置(図示せず。)などが設けられる。この姿勢変更装置
は、ローラコンベヤ63上のタイヤ81を起立(縦向き)さ
せて車体取り付け方向の向きにするよう構成されてい
る。
【0026】そして、タイヤ搬送ライン60を中にして、
前記可動体10の移動部分とは反対側にはタイヤ供給装置
70が配設され、このタイヤ供給装置70は、台車61上(タ
イヤ搬送ライン上)のタイヤ81を、車体取り付け方向の
向きで一方のタイヤ支持部30に供給するように構成され
ている。
【0027】すなわちタイヤ供給装置70は、床上に配設
された架台71と、この架台71上に配設されたシリンダー
装置72と、このシリンダー装置72のタイヤ搬送ライン60
に向いたピストンロッドに設けられたブラケット73と、
このブラケット73に遊転自在に設けられた上下一対の押
しローラ74と、ブラケット73の部分の移動を安定させる
ためのガイド機構75などにより構成されている。
【0028】以下に、上記した実施の形態における作用
を説明する。台車搬送ライン1上で搬送してきた車体80
を、リフト装置4の作動により受け具3を介して持ち上
げることで、タイヤ装着作業部2に位置させる。この前
後において、タイヤ81を支持していない空の可動体10
を、タイヤ搬送ライン60側に移動させている。このとき
図4、図5実線に示すように、可動体10の一方のタイヤ
支持部30を、下降させかつ台車搬送ライン1から離間さ
せて、他方のタイヤ支持部50に直線状に接続させてお
り、そして受け入れローラ42や中継ローラ46も下降させ
ている。また他方のタイヤ支持部50は、一方のタイヤ支
持部30側から離れた側(後端側)を下位として傾斜させ
ている。
【0029】このような状態で、そのローラコンベヤ63
上にタイヤ81を横向きで支持している台車61をタイヤ搬
送ライン60で走行させ、図1、図4、図5に示すよう
に、可動体10に対向して停止させる。そしてタイヤ81
を、姿勢変更装置の作動により起立(縦向き)させて車
体取り付け方向の向きにする。これによりタイヤ81を、
タイヤ供給装置70と一方のタイヤ支持部30との間に位置
し得る。ここでタイヤ81は、タイヤ装着箇所に位置させ
た車体80の車種に対応したものを搬送している。なお、
以下においては、タイヤを81A,81B,81C,81Dで示
し、そして一人の作業者をHで示している。
【0030】この状態で、タイヤ供給装置70のシリンダ
ー装置72を伸展させ、押しローラ74をタイヤ81Bに当接
させて押し移動させる。これによりタイヤ81Bは、転動
することで、または各ローラ回転により移動すること
で、台車61のローラコンベヤ63上から受け入れローラ42
を介して、一方のタイヤ支持部30の支持ローラ32上へと
押し込まれ、さらに中継ローラ46を介して他方のタイヤ
支持部50の支持ローラ52上へと押し込まれる。
【0031】他方のタイヤ支持部50の始端部分の支持ロ
ーラ52上へ押し込まれたタイヤ81Bは、このタイヤ支持
部50が傾斜していることで、転動またはローラ回転によ
り自動的に後方へ移動し、そしてストッパー体57に当接
することで、図5の実線に示すように、他方のタイヤ支
持部50に支持される。なお、タイヤ供給装置70の押しロ
ーラ74などは、シリンダー装置72の収縮により退入移動
させている。
【0032】この状態で、図5の仮想線に示すように、
第3昇降動装置48により中継ローラ46を上昇させ、そし
て上述と同様にして、次のタイヤ81Aを、一方のタイヤ
支持部30の支持ローラ32上へと押し込む。この、次のタ
イヤ81Aは、図5の仮想線に示すように、前後一対の支
持ローラ32により支持されることで、可動体10側に対し
て自動的に芯合わせされる。そして上昇している中継ロ
ーラ46によって、前述した押し込み時や後述する移動時
に、タイヤ81Aが他方のタイヤ支持部50側へ移行するの
を阻止し得る。また図5の仮想線に示すように、第2昇
降動装置44により受け入れローラ42を上昇させること
で、移動時などにタイヤ81Bがタイヤ搬送ライン60側へ
移行(転落)するのを阻止し得る。なお、空になった台
車61は退出走行されている。
【0033】このようにして、図2に示すように、両可
動体10の各タイヤ支持部30,50にそれぞれタイヤ81A,
81B,81C,81Dを支持させた状態、すなわち合計4個
のタイヤ81A〜81Dを支持させた状態で、車体80に対す
るタイヤ81A〜81Dの装着作業を行う。なお、図7に示
される装着手順においては、車体80の左右前後の車輪装
着部を80A,80B,80C,80Dで示している。
【0034】まず図7のaに示すように、一側の可動体
10を少し移動させて、一方のタイヤ支持装置30により支
持しているタイヤ81Aを、右後輪装着部80Aに対向させ
る。この移動は、第1揺動装置19の作動により上下揺動
体15を下方へ揺動させ、駆動装置16などにより強制回転
させている駆動車輪18を可動体用レール7に当接させる
ことで行え、そして駆動車輪18を可動体用レール7から
離間させることで、可動体10の移動を停止し得る。な
お、車種などによっては、この最初の移動を省略し得
る。次いで第1昇降動装置37の作動により昇降台36を上
昇させ、右後輪装着部80Aに対してタイヤ81Aを同じ高
さに位置させる。
【0035】そして作業者Hは、一方のタイヤ支持部30
に押し力を作用させる。これにより、第2LMガイド装
置38の支持案内で、一方のタイヤ支持部30を車体80に対
して接近移動させ得、以て図6の仮想線イに示すよう
に、タイヤ81Aを右後輪装着部80Aに対向させる。その
際に、可動体10の停止位置の乱れなどにより、右後輪装
着部80Aに対してタイヤ81Aの位置が前後にずれていた
とき、一方のタイヤ支持部30に前後力を作用させる。こ
れにより第3LMガイド装置40の支持案内で、一方のタ
イヤ支持部30を車体80に対して前後移動させ得、以て前
後のずれを修正し得る。
【0036】このようにして前後の位置ずれの修正を行
い、そして再び一方のタイヤ支持部30を車体80に対して
接近移動させて、図6の仮想線ロに示すように、タイヤ
81Aを右後輪装着部80Aに嵌め込む。その後、作業者H
がボルト操作などを行うことで、右後輪装着部80Aにタ
イヤ81Aを装着し得る。なお、タイヤ支持部30の接近移
動時や前後移動時においては、上昇している受け入れロ
ーラ42ならびに中継ローラ46と、ガイドローラ33群とに
よる受け止め作用によって、タイヤ81Aの姿勢が不測に
乱れたり脱落したりすることを阻止し得る。
【0037】前述したように、右後輪装着部80Aに対す
るタイヤ81Aの装着を行ったのち、一方のタイヤ支持部
30に引き力を作用させ、このタイヤ支持部30を車体80に
対して離間移動させて、他方のタイヤ支持部50に直線状
に接続させる。そして第3昇降動装置48により中継ロー
ラ46を下降させた状態で、第2揺動装置59の伸展動によ
り、他方のタイヤ支持部50を連結軸54の周りで上方へ揺
動させる。
【0038】この他方のタイヤ支持部50の上方揺動は、
図5の仮想線に示すように、一方のタイヤ支持部30側か
ら離れた側(後端側)を上位として傾斜するように行わ
れる。これにより他方のタイヤ支持部50上のタイヤ81B
は、転動またはローラ回転により自動的に前方へ移動し
(戻され)、そして受け入れローラ42のストッパー作用
により前方移動を阻止されたのち、図7のbに示すよう
に、一対の支持ローラ32を介して一方のタイヤ支持部30
に支持される。
【0039】次いで、前述と同様にして可動体10を後方
へ移動させ、図7のcに示すように、一方のタイヤ支持
装置30により支持しているタイヤ81Bを、右前輪装着部
80Bに対向させる。その後、前述した右後輪装着部80A
に対するタイヤ81Aの装着作業と同様にして、右前輪装
着部80Bに対するタイヤ81Bの装着を行える。
【0040】なお、上述では、他方のタイヤ支持部50上
のタイヤ81Bを一方のタイヤ支持部30に移したのち可動
体10を後方へ移動させているが、これは、可動体10を後
方へ移動させたのち、他方のタイヤ支持部50上のタイヤ
81Bを一方のタイヤ支持部30に移してもよく、また両作
用を同時状に行ってもよい。
【0041】このようにして、車体80の右後輪装着部80
Aや右前輪装着部80Bに対してタイヤ81A,81Bの装着
を行う前後において、他側の可動体10を後方へ移動さ
せ、図7のdに示すように、一方のタイヤ支持装置30に
より支持しているタイヤ81Cを、左前輪装着部80Cに対
向させている。したがって、右前輪装着部80Bに対する
タイヤ81Bの装着を行った作業者は、車体80の前方にお
いて車体搬送ライン1を横切ったのち、前述した装着作
業と同様にして、左前輪装着部80Cに対するタイヤ81C
の装着を行える。
【0042】そして、他方のタイヤ支持部50上のタイヤ
81Dを一方のタイヤ支持部30に移し、かつ図7のeに示
すように、可動体10を前方へ移動させることで、前述し
た装着作業と同様にして、左後輪装着部80Dに対するタ
イヤ81Dの装着を行える。このようにして、図7のfに
示すように、全ての車輪装着部80A〜80Dに対するタイ
ヤ81A〜81Dの装着を行える。
【0043】その後、車体80は車体搬送ライン1上を次
工程へと搬出され、そして新たな車体80が搬入される。
また、新たなタイヤ81A〜81Dが台車61などを介して搬
入され、以て上述した動作が繰り返される。
【0044】その際に、上述したタイヤ装着作業におい
て、作業者Hは図7のfに示すように、左後輪装着部80
Dに対してタイヤ81Dの装着を行った場所にいることか
ら、新たな車体80に対するタイヤ81A〜81Dの装着は前
述とは逆の順序で行われる。すなわち、左後輪装着部80
Dに対するタイヤ81Dの装着、左前輪装着部80Cに対す
るタイヤ81Cの装着、右前輪装着部80Bに対するタイヤ
81Bの装着、右後輪装着部80Aに対するタイヤ81Aの装
着、の順で行われ、以て車体80の搬出・搬入時における
作業者Hの歩行距離を少なくして、軽労働化を図ってい
る。
【0045】上記した実施の形態では、図5の実線に示
すように、他方のタイヤ支持部50を、一方のタイヤ支持
部30側から離れた側(後端側)を下位として傾斜させた
状態で、タイヤ81Bを転動などさせながら受け入れてい
るが、これは、他方のタイヤ支持部50を一方のタイヤ支
持部30と同様に水平状に位置させてタイヤ81Bを受け入
れたのち、この他方のタイヤ支持部50を、一方のタイヤ
支持部30側から離れた側を下位として傾斜させるように
動作させてもよい。
【0046】上記した実施の形態では、他方のタイヤ支
持部50が上下揺動自在に構成されているが、これは他方
のタイヤ支持部50が水平状で固定された形式であっても
よい。
【0047】上記した実施の形態では、車体搬送ライン
1に対してタイヤ搬送ライン60が直交状に配設された形
式が示されているが、これは車体搬送ライン1に沿って
タイヤ搬送ライン60が配設された形式であってもよく、
この場合、タイヤ搬送ライン60はコンベヤ装置などによ
って好適に構成される。
【0048】上記した実施の形態では、タイヤ搬送ライ
ン60として、タイヤ81を横向きで支持して搬送し、そし
てタイヤ供給装置70の前方で起立させる形式が示されて
いるが、これはタイヤ81を縦向きで支持して搬送する形
式などであってもよい。
【0049】
【発明の効果】上記した本発明の請求項1によると、両
可動体の各タイヤ支持部によりタイヤを支持した状態
で、車種(車体やタイヤ)に応じて可動体を車体搬送ラ
インに沿って移動させることで、車体搬送ライン中で停
止させた車体の前輪装着部と後輪装着部とに、左右のタ
イヤ群を一個ずつ対向させて装着でき、以て複数の車種
に対応できるタイヤ装着設備を安価に提供できるととも
に、一人作業も可能にできる。
【0050】また上記した本発明の請求項2によると、
両可動体においては、一対のタイヤ支持部でそれぞれタ
イヤを安定して支持でき、そして、一方のタイヤ支持装
置を上昇させることにより、車輪装着部に対してタイヤ
を同じ高さに位置でき、また前後移動により前後のずれ
を修正できるとともに、車体に対する接近移動により、
一方のタイヤ支持装置により支持しているタイヤを、車
輪装着部に精度よく嵌め込んで装着できる。その後、一
方のタイヤ支持部を離間移動させることで、他方のタイ
ヤ支持部に直線状に接続でき、そして、他方のタイヤ支
持部を上方へ揺動させることで、この他方のタイヤ支持
部上のタイヤを一方のタイヤ支持部に容易に移すことが
できるとともに、可動体の移動により一方のタイヤ支持
装置を、別な車輪装着部に対向でき、以て、一方のタイ
ヤ支持装置により新たに支持したタイヤを、別な車輪装
着部に装着できる。
【0051】そして上記した本発明の請求項3による
と、タイヤ搬送ライン上のタイヤを、車体取り付け方向
の向きで一方のタイヤ支持部に供給でき、この一方のタ
イヤ支持部上のタイヤを他方のタイヤ支持部上に移した
のち、この空になった一方のタイヤ支持部に対して、タ
イヤ搬送ライン上の別のタイヤを、車体取り付け方向の
向きで供給できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例を示し、車体へのタ
イヤ装着設備の平面図である。
【図2】同車体へのタイヤ装着設備の側面図である。
【図3】同車体へのタイヤ装着設備の正面図である。
【図4】同車体へのタイヤ装着設備における可動体部分
の平面図である。
【図5】同車体へのタイヤ装着設備における可動体部分
の側面図である。
【図6】同車体へのタイヤ装着設備における可動体部分
の正面図である。
【図7】同車体へのタイヤ装着設備において、タイヤの
装着手順を示す概略平面図である。
【符号の説明】
1 車体搬送ライン 2 タイヤ装着作業部 7 可動体用レール 10 可動体 11 本体 18 駆動車輪 30 一方のタイヤ支持部 32 支持ローラ 33 ガイドローラ 36 昇降台 39 可動台 42 受け入れローラ 46 中継ローラ 50 他方のタイヤ支持部 51 機枠 52 支持ローラ 57 ストッパー体 60 タイヤ搬送ライン 61 台車 62 台車用レール 70 タイヤ供給装置 72 シリンダー装置 74 押しローラ 80 車体 80A 車輪装着部 80B 車輪装着部 80C 車輪装着部 80D 車輪装着部 81 タイヤ 81A タイヤ 81B タイヤ 81C タイヤ 81D タイヤ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体搬送ラインの両側方には、それぞれ
    車体搬送ラインに沿って往復移動自在な可動体が配設さ
    れ、これら可動体には、タイヤを車体取り付け方向の向
    きで支持するタイヤ支持部が、往復移動方向に一対並設
    されていることを特徴とする車体へのタイヤ装着設備。
  2. 【請求項2】 両可動体の一方のタイヤ支持部は、昇降
    自在にかつ車体に対し接近離間自在に設けられ、他方の
    タイヤ支持部は、一方のタイヤ支持部に連続した水平状
    姿勢と、一方のタイヤ支持部に対して並設方向で上下に
    変位した傾斜姿勢とに揺動自在に構成されるとともに、
    一方のタイヤ支持部とは離れた端部側にストッパー体が
    設けられていることを特徴とする請求項1記載の車体へ
    のタイヤ装着設備。
  3. 【請求項3】 車体搬送ラインに対して直交状にタイヤ
    搬送ラインが設けられ、このタイヤ搬送ライン上のタイ
    ヤが、タイヤ供給装置によって、車体取り付け方向の向
    きで一方のタイヤ支持部に供給されることを特徴とする
    請求項1または2記載の車体へのタイヤ装着設備。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111674493A (zh) * 2020-06-09 2020-09-18 安徽机电职业技术学院 一种汽车轮胎自动对齐装配设备
KR102246793B1 (ko) * 2019-11-27 2021-04-30 (주)맥스시스템 자동차 생산라인의 타이어 공급장치 및 타이어 장착 시스템
CN113135247A (zh) * 2021-04-25 2021-07-20 中国铁建重工集团股份有限公司 一种轮胎装配工装
KR20210147339A (ko) * 2020-05-28 2021-12-07 넥센타이어 주식회사 드라이브 스루식 타이어 교체 시스템 및 방법

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