JPH0220801A - 無偏向ビームスプリッターの製造方法 - Google Patents

無偏向ビームスプリッターの製造方法

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Publication number
JPH0220801A
JPH0220801A JP17128188A JP17128188A JPH0220801A JP H0220801 A JPH0220801 A JP H0220801A JP 17128188 A JP17128188 A JP 17128188A JP 17128188 A JP17128188 A JP 17128188A JP H0220801 A JPH0220801 A JP H0220801A
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JP
Japan
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thin film
film layer
layer
vapor deposition
beam splitter
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Pending
Application number
JP17128188A
Other languages
English (en)
Inventor
Takaaki Tomita
孝明 富田
Yoshinao Taketomi
義尚 武富
Shinji Uchida
真司 内田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0220801A publication Critical patent/JPH0220801A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、誘電体薄膜層/金属薄膜層/誘電体薄膜層か
ら成る無偏光ビームスプリッタ−の製造方法に関するら
のである。
従来の技術 吸収、散乱が少な(、S偏光とP偏光の透過率、反射率
の差を少な(した無偏光ビームスプリッタ−は特顯昭5
8−137368.58−172813.59−684
06.59−137368号公報等で公知である。
誘電体薄膜層の材料としては、T i O2、ZrO2
、Al2O3,5iOz、M gF 2等が用いられて
、金属薄膜層はAg、またはAgを主体とした合金がも
ちいられている。前記、金属薄膜層は無偏光ビームスプ
リッタ−の種類により異なるが一般的には10〜20n
m程度の極薄膜から構成される。Agの薄膜において、
このような極薄膜では連続膜になりにり<、縞状構造に
なり吸収、散乱が多くなる。その為、蒸着時の基板加熱
温度を常温で゛、かつ蒸着レートを太き(している。従
来の実施例について説明すると、ベルジャー内にプリズ
ムと3層分の蒸着薬品をセットし、ベルジャー内を加熱
せずに排気し所定の真空度に達した後、第1層の誘電体
薄膜層を蒸着し、次に第2層の金属薄膜層を蒸着し、そ
の後第3層の誘電体薄膜層を蒸着して、ベルジャーから
取出し、他のプリズムと接着して無偏光ビームスプリッ
タ−を製造していた。
発明が解決しようとする課題 前記のような無偏光ビームスプリッタ−の製造方法では
、(1)加熱(ガス出し)せずに排気している為、ため
所定の真空度に到達するまで長い時間を費やする、また
(2)プリズムと第1層の誘電体薄膜層の付着力が弱い
、さらに(3)各層の蒸着時に、蒸着薬品の溶融熱によ
ってベルジャー内治具に付着したガスがでる為、真空度
が変化し蒸着条件が異なり、所望の膜特性が得にくい、
また再現性が得に(いという問題点があった。
課題を解決するための手段 本発明は、プリズム間に、誘電体薄膜層/金属薄膜層/
誘電体薄膜層から成る半透明窺が形成された無偏光ビー
ムスプリッタ−の製造において、ベルジャー内のガス出
し温度をT x 、第1層の誘電体薄膜層蒸着時の基板
加熱温度をT 2 、第2層の金属薄膜層蒸着時の基板
加熱温度をT 3 、第3層の誘電体薄膜層蒸着時の基
板加熱温度をT4として、71> T 2 > T 3
≧T4の関係を満足し、TIからT2、T2からT3へ
の移行時に不活性ガスを導入するという手段を講じるも
のである。
作用 このような手段を講じることによって、各層の付着力を
向上させると共に、吸収、散乱の無い良好な特性の無偏
光ビームスプリッタ−を再現性良く、作業効率が良く製
造できる。
実施例 本発明の無偏光ビームスプリッタ−の製造方法について
、第1図〜第4図を用いて説明する。第1図は、無偏光
ビームスプリッタ−の構成1”4であり、半透明1摸l
が形成された方のプリズム2と、プリズム3が接着剤4
で接着されている。半透明1I11は、第2図に示すよ
うにプリズム2上に第1層の誘電体薄膜層5、第2層の
金属薄膜層6、第3層の誘電体薄膜層7から成っている
第1層、第3層の誘電体薄膜層5.7の材料がTiO2
で、光学的膜厚が1.18λ/4(λは基準設計波長、
λ= 550 n m )で、Agの膜厚が20nm、
入射角が25度の時の分光特性のシミュレーション結果
を第2図に示す。このシミュレーションの際、以下説明
する製造方法にて実施する時の蒸着薬品の屈折率、吸収
等の光学定数は実験により求めたデータを使用している
。もちろん、第1層と第3層は同じ材料でも蒸着条件が
異なる為、多少異なる。(a)がS偏光の透過率、(b
)がS偏光の反射率、(c)がS偏光の吸収、(d)が
P偏光の透過率、(e)がPI光の反射率、(f)がP
偏光の吸収を示す。5800m付近は、吸収、散乱が少
なく、S偏光とP偏光の透過率、反射率の差を少ない無
偏光ビームスプリッタ−である。もちもん、広波長帯の
無偏光ビームスプリッタ−とする事も可能である。
このような無偏光ビームスプリッタ−を本発明の製造方
法で実施する場合について説明する。ベルジャー10内
にプリズム2とT i O2、Agの蒸着薬品11をセ
ットし、ベルジャー10内を350℃にヒータ12を加
熱しつつ排気してベルジャー内のガス出しを行う。この
際の温度をT1とする。所定の真空度(発明者らは、8
X10−5Torrとしている。)に達した後、ガス導
入口13より8x 1O−2To r r程度に真空度
を保ちつつN2ガスを導入して300℃まで温度の下が
るのを待つ。もちろん、不活性ガスであれば、N2ガス
とは限らない。この際の温度をT 2とする。
T2の温度に達した後、N2ガスを導入を止める。2〜
3分後、真空度は2X10−6To r r程度まで回
復している。この状態にて、ガス導入口14より2X1
0−5乗Torr程度まで02ガスを導入し、第1層の
誘電体薄膜層5を蒸着する。
この02ガスを導入は、蒸着材料により異なり、導入す
不必要が無いものもある。
蒸着終了後、ガス導入口11より8 X 10−2To
rr程度に真空度を保ちつつN2ガスを導入して120
℃まで温度の下がるのを待つ。この際の温度をT3とす
る。
発明者らは、130℃以下の基板加熱温度で、蒸着レー
トが0.1nm/秒以上の蒸着条件であれば、10nm
以上のAg薄膜は連続膜になり、吸収が少ない事を実験
で確認している。T2の温度に達した後、N2ガスを導
入を止める。2〜3分後、真空度2X 10””To 
r r程度まで回復している。
この状態にて第2層の金属薄膜層6を蒸着する。蒸着終
了後、ガス導入口11より8X10−”Torr程度に
真空度を保ちつつN2ガスを導入して100℃まで温度
の下がるのを待つ。この際の温度をT4とする。T4の
温度に達した後、N2ガスを導入を止める。2〜3分後
、真空度は2X 10−”To r r程度まで回復し
ている。この状態にて2X 1O−6To r r程度
まで02ガスを導入し、第37i1の誘電体薄膜層7を
蒸着する。その後、ベルジャーから取出し、他のプリズ
ムと接着して無偏光ビームスプリッタ−を製造していた
前記、T4の基板加熱温度はT3基板加熱温度と同じ温
度でも可能である。しかし、第3層の蒸着の際の蒸着薬
品の溶融熱によって基板温度が上昇する事がある。この
温度が130℃以上に成ると、前記、第2層の金属薄膜
層6にダメージを与え、吸収が増加する為、第3層の基
板加熱温度は蒸着薬品の溶融熱によって基板温度が上昇
しても130℃以下に成るように設定する。T1からT
2、T2からT3、T3からT4の冷却時間は、ガスの
導入の度合いにより異なるが上記の条件では、2倍以上
短縮できている。もちろんT1、T2、T3、T4は、
T 1> T 2 > T 3≧T4の関係を満足しい
れば前記、説明の温度の限りではなく無偏光ビームスプ
リッタ−の用途環境等により決定する。
発明の効果 本発明の製造方法によれば、(1)各層の蒸着の際の基
板加熱温度を高温、特に第1層を300℃程度にしてい
る為、プリズムと第1層の付着力は強固である。その他
の層についても従来に比べ向上する。また、(2)ガス
出しを高温で充分に行うため、各層の蒸着時の真空度が
安定しているため、膜特性が安定し再現性が良好となる
。さらに、(3) T 1からT2、T2からT3、T
3からT4の冷却時間を不活性ガスを導入する事により
2倍以上短縮できるという効果を得る。
これは、高性能な無偏光ビームスプリッタ−を効率的に
製造するという面から見ても大変有用でありで有り、極
めて工業価値の高いものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は無偏光ビームスプリッタ−の構成図、第2図は
半透明膜の構成図、第3図は無偏光ビームスプリッタ−
の特性図、第4図は真空蒸着装置の構成概要図である。 1・・・・半透明膜、2.3・・プリズム、lO・・・
ベルジャ、11・・・蒸着薬品、12・・・ヒータ、1
3・・・不活性ガス導入口、14・・・02ガス導入口
、15・・・試料用ドーム16・・・排気系。 代理人の氏名 弁理士 粟野重孝 ほか1名第1図 第2図

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. プリズム間に、誘電体薄膜層/金属薄膜層/誘電体薄膜
    層から成る半透明鏡が形成された無偏光ビームスプリッ
    ターにおいて、ベルジャー内のガス出し温度をT_1、
    第1層の前記誘電体薄膜層蒸着時の基板加熱温度をT_
    2、第2層の前記金属薄膜層蒸着時の基板加熱温度をT
    _3、第3層の前記誘電体薄膜層蒸着時の基板加熱温度
    をT_4として、T_1>T_2>T_3≧T_4の関
    係を満足し、T_1からT_2、T_2からT_3への
    移行時に不活性ガスを導入する事を特徴とする無偏光ビ
    ームスプリッターの製造方法。
JP17128188A 1988-07-08 1988-07-08 無偏向ビームスプリッターの製造方法 Pending JPH0220801A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011048875A1 (ja) * 2009-10-20 2011-04-28 シグマ光機株式会社 プレート型の広帯域無偏光ビームスプリッター

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2011048875A1 (ja) * 2009-10-20 2011-04-28 シグマ光機株式会社 プレート型の広帯域無偏光ビームスプリッター

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