JPH0643304A - 反射防止膜及び反射防止膜付き光学部品 - Google Patents

反射防止膜及び反射防止膜付き光学部品

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JPH0643304A
JPH0643304A JP4198815A JP19881592A JPH0643304A JP H0643304 A JPH0643304 A JP H0643304A JP 4198815 A JP4198815 A JP 4198815A JP 19881592 A JP19881592 A JP 19881592A JP H0643304 A JPH0643304 A JP H0643304A
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JP
Japan
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film
mgsiof
antireflection film
mgf
sputtering
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Application number
JP4198815A
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English (en)
Inventor
Atsushi Abe
淳 阿部
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Publication date
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    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B1/00Optical elements characterised by the material of which they are made; Optical coatings for optical elements
    • G02B1/10Optical coatings produced by application to, or surface treatment of, optical elements
    • G02B1/11Anti-reflection coatings
    • G02B1/113Anti-reflection coatings using inorganic layer materials only
    • G02B1/115Multilayers

Abstract

(57)【要約】 【目的】 膜層数が少なくても、広帯域の反射防止特性
を有する反射防止膜及びこれを設けた光学部品を提供す
ることを目的とする。 【構成】 Mg,Si,O及びFからなる無機化合物で
構成された膜とZi,Si及びOからなる無機化合物で
構成された膜の少なくとも2個からなる反射防止膜。M
g,Si,O及びFからなる無機化合物で構成された膜
において、各元素の原子比の範囲が、 F/Mg=(1.3/1)〜(3.2/1) O/Mg=(0.4/1)〜(1.4/1) Si/Mg=(0.1/1)〜(0.6/1) である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、眼鏡レンズ、カメラ、
光通信、光情報処理、双眼鏡、ビデオスチールカメラ、
光磁気記録ディスク、テレビ等に用いられる光学部品の
反射防止膜に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、光学部品の反射防止膜としては、
屈折率が低く、可視域での吸収が少ないMgF2 膜が汎
用されている。このMgF2 膜は、ガラスから成る光学
部品の反射防止膜として真空蒸着法により実用化され、
今日までに至っている。しかし、真空蒸着法によりMg
2 膜を形成する場合、蒸着時及び蒸着後に高温(20
0〜400℃)で加熱しなければ、光学的及び機械的性
能を十分に満足させることはできない。従って、光学精
密部品を加工する場合、熱変形等の理由から、MgF2
膜を形成することは非常に困難である。このため、現在
のところMgF2膜は、光学精密部品及びプラスチック
光学部品等には十分な性能を持つものは実用化されてい
ないのが実情である。また、MgF2 の単層反射防止膜
では分光反射特性上の反射率を更に低くすることが非常
に困難であることから、3層以上の多層膜構成が一般的
に用いられている。
【0003】また、他にもZrとSiの複合酸化物など
を主成分とする反射防止膜、あるいは反射防止膜付レン
ズが提案されている(特開平3−173638号、特開
平3−162943号)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術によれ
ば、分光反射特性上の反射率を低くするためには、3層
以上の多層反射防止膜を形成する必要があるため、スパ
ッタリング法等で作成する場合、生産性の点から製造コ
ストが高くなるという問題が生じていた。
【0005】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あって、膜層数が少なく、広帯域の反射防止特性を持つ
優れた反射防止膜を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、先に、蒸着
法によるMgF2 膜と同等以上の光学特性及び機械特性
を有し、高温処理が不要で、プラスチックレンズ等にも
支障なく用いることのできる光学部品用薄膜として、M
g,Si,O及びFからなる無機化合物で構成された薄
膜を提案している(特願平2−414523号)。
【0007】本発明者がさらに研究を重ねた結果、上記
Mg,Si,O及びFからなる無機化合物で構成された
薄膜に、Zr,Si及びOからなる無機化合物で構成さ
れた膜を組み合わせることによって、2層であっても、
従来の3層以上の多層反射防止膜と同等の広範囲にわた
って低反射率特性を有する反射防止膜が得られることを
見出し、本発明に到達したものである。
【0008】すなわち、本発明は、Mg,Si,O及び
Fからなる無機化合物で構成された膜とZi,Si及び
Oからなる無機化合物で構成された膜の少なくとも2層
からなる反射防止膜、並びに透明な光学部品の表面側に
Zi,Si及びOからなる無機化合物で構成された膜を
形成し、空気側最外層にMg,Si,O及びFからなる
無機化合物で構成された膜を形成してなる光学部品に関
する。
【0009】上記のMg,Si,O及びFからなる無機
化合物で構成された膜の光学特性の経時的安定性を向上
させるためには、無機化合物中のSi濃度を3〜20w
t%とすることが望ましい。各元素の原子比の範囲は、 F/Mg=(1.3/1)〜(3.2/1) O/Mg=(0.4/1)〜(1.4/1) Si/Mg=(0.1/1)〜(0.6/1) であることが望ましい。
【0010】また、上記のZr,Si及びOからなる無
機化合物で構成された膜において、各元素の原子比の範
囲は、 Si/Zr=(0.5/1)〜(15/1) O/Zr=(1.6/1)〜(31.6/1) であることが望ましい。
【0011】ZrSiOの原子比については、Siの含
有量を5〜15wt%とすることにより、作成された薄
膜の屈折率が約1.80〜2.00に変化することが実
験で確認された。これらのSi含有量とZrSiO膜の
屈折率の変化を表したものを図15に示す。また、この
薄膜については、既に公知の文献“MichaelA.
Russak and Christpher V.J
ahnes,journal.Vacuum.Scie
ntic.Tecnology.A7(3)、May/
Jun1989”でSiO2 が10at.%含まれるこ
とにより、アモルファス構造を呈することを述べてお
り、純ジルコニア薄膜よりも熱的及び機械的特性が優れ
ていることを言っている。これらの理由により、光学的
に安定な高屈折率、特に、ここでは1.88〜1.96
ぐらいが生産的に簡単に制御できることが予想できる。
つまり、薄膜がアモルファス状構造のため、結晶構造か
ら考えて安定していることは薄膜に携わるものであれば
推測できるものである。また、現在、光学薄膜としてよ
く使われる物質(材料)を検討した場合、非常にこの範
囲の屈折率(1.88〜1.96)で使う場合、屈折率
がバラツキ、薄膜の制御性を考えた場合、非常に扱いず
らい物質(この範囲の屈折率では)である。以上によ
り、この薄膜を選定することにより、これらの問題が解
決できるため、本発明の多層膜の一部として使用した理
由である。
【0012】上記各膜の形成は、各元素あるいは各元素
を含む化合物をプラズマ中で反応させる方法、具体的に
はスパッタリング等によって作成することができる。ス
パッタリングの条件は、求める光学的特性等に応じて適
宜設定されるものであるが、例えば、スパッタリングの
ターゲットとして、Mg,Si,O及びFからなる無機
化合物で構成された膜(以下、原子比にかかわらず「M
gSiOF膜」と記載する)についてはMgF2 とSi
を用いることができ、Zr,Si及びOからなる無機化
合物で構成された膜(以下、原子比にかかわらず「Zr
SiO膜」と記載する)については、ZrO2 とSiと
を用いることができる。スパッタリングガスとしてAr
とO2 を用いて、バックグランド圧力を1.1×10-3
Pa程度、スパッタリングガス圧6×10-1Pa程度と
すると良い。
【0013】本発明の反射防止膜は、眼鏡、カメラなど
のガラスレンズ、プラスチックレンズなどの透明な光学
部品を基体として、その基体の表面側にZrSiO膜を
形成し、その上に空気側最外層としてMgSiOF膜を
形成する。これら少なくとも2層の膜によって、広帯域
の反射防止膜が得られるが、2層以上形成することを妨
げない。また、基体は、予め有機系のハードコートを設
けておいてもよい。
【0014】
【作用】本発明において、MgSiOF膜の屈折率が低
くなる理由としては、薄膜を構成する無機化合物の分子
屈折の変化が考えられる。
【0015】つまり、Si4+の陽イオンは一定のイオン
屈折をもっているが、O2-のイオン屈折だけは、その結
合状態によって変化する。この意味はSi4+はイオン半
径が小さいため、隣接するO2-を分極させる作用が大き
いということである。
【0016】また、SiとFとのプラズマ中での反応を
考えると、化学式(1)のSiとラジカルF原子との間
に電荷移動相互作用による安定化(ラジカルF原子は電
気陰性度が大きいから、電子を受入れることによって安
定化する)が起こるため、化学式(2)の生成物が生ず
るものと考えられる。その結果、Si−Si結合がF原
子により分極されて曲げられ、Si−Si間距離が変化
する。これに伴って、Si−O−Siの結合角も変化
し、それによって分子屈折が変化するものと考えられ
る。
【0017】
【化1】
【0018】
【化2】
【0019】ここで実際にSi−Si間距離を求めてみ
た。Si−Si間距離を求める式は次のように表わされ
る。
【0020】 dSi-Si =2r0 sin(θ/2) …(1) r0 :Si−O結合距離(1.60Å) θ:Si−O−Si結合角 また、θは(2)式によって求められる。
【0021】
【数1】
【0022】ここで、ωsを図1(後述)より1066
cm-1としてθを求めるとθ=137.6°が求まる。
これを(1)式に代入してやるとdSi-Si =2.98が
求められる。
【0023】以上から求められた値を、Siをターゲッ
トとし、ArとO2 の混合ガスを用いてスパッタリング
でSiOX 薄膜を形成した場合(dSi-Si =3.04
Å、θ=144°)と比較すると、Si−Si間距離は
短くなっていて、Si−O−Si結合角も小さくなって
いる。
【0024】これらのことは、F原子による分極作用に
よるものと考えられる。また、上述のSiOX 薄膜(タ
ーゲット:Si、スパッタリングガス:(Ar+O2
赤外吸収スペクトルから、波数1068cm-1における
SiOX のXの値は1.72と測定されている。SiO
1.72の屈折率は約1.5であることから、本発明による
MgSiOF膜の屈折率が低くなっている原因としてS
i−F結合によるSi−Si,Si−O−Si結合への
分極作用が関連性が深いものと考えられる。
【0025】以上説明してきたように本発明では、屈折
率を低くする方法として、分子屈折を変化させるため
(結合角を小さくする)、スパッタリング中の酸素イオ
ンによる分子容の変化を抑制でき、IAD法による膜の
ように屈折率が高くならず(酸素イオンが取り込まれて
分子容が大きくなると屈折率が高くなる)、MgF2
着膜と同等の屈折率を得ることができる。
【0026】次に、本発明のMgSiOF膜の光学特性
の経時安定性について述べる。MgSiOF膜を反射防
止膜等として用いるにあたって、屈折率を低い一定の値
に保つ必要がある場合、薄膜中のSi濃度を調整するこ
とで屈折率の経時変化を抑えることができる。
【0027】本発明者らの検討結果によれば(具体的な
データは実施例で説明)、薄膜中のSi濃度が低い場
合、Si濃度が高すぎる場合に比べてSiOX の割合が
低下してSi−F2 結合の割合が高くなる。具体的に
は、Si濃度を3〜10wt%程度とすることで、屈折
率の経時安定性が向上する。この理由は、Si濃度が低
い場合、より結合エネルギーの高いSi−Fの結合が促
進されることと推測される。
【0028】また、本発明者らの実験によれば、Si濃
度が10wt%を超える範囲であっても、MgSiOF
薄膜の屈折率が、Siの含有量に対して、15wt%ま
ではゆるやかに増加し、15wt%〜20wt%までほ
とんど変化せずに推移していくことが確認された。これ
を図13に示す。
【0029】さらに、本発明者らは、Si濃度が5wt
%のMgSiOF薄膜とSi濃度が20wt%のMgS
iOF薄膜とについて、屈折率・経時変化を調べた。そ
の結果を図14に示す。同図において、白丸印がSi濃
度20wt%を示し、黒丸印がSi濃度5wt%を示
す。いずれも、経時変化が小さいことが分かる。
【0030】以上の実験結果から、Si濃度5〜20w
t%のMgSiOF薄膜が反射防止膜を構成する膜とし
て用いることに適していることが判断できる。
【0031】上記低屈折率を有するMgSiOF膜を空
気側最外層としてその下地側すなわち基体である光学部
品の表面に接する側に、ZrSiO膜を設けることによ
り、2層膜構成の広帯域の反射防止膜を得ることができ
る。
【0032】
【実施例】本発明に係る反射防止膜の実施例を示すに先
立ち、MgSiOF膜についての性能を検討した実験例
を以下に示す。
【0033】実験例 図1は、MgSiOF膜を形成するスパッタ装置(日電
アネルバ株式会社製SPF−530H)の構成を示す概
略図である。
【0034】この装置では、MgF2 ターゲット(6i
nch)1上にSiウエハ(3inch)2を1枚設置
し、真空室3にアルゴン4及び酸素5を40SCCMと
20SCCMそれぞれ導入し真空室内の圧力を6×10
-1Paになるようバリアブルオリフィス6にてクライオ
ポンプ7の排気速度を調整した。またガス導入前のバッ
クグランドの圧力は、1.1×10-3Paとした。Mg
2 ターゲット1にはパワー500WのRF(高周波)
をかけ、基板8にMgSiOF膜を付着させた。スパッ
タリング中は基板8の加熱は行わなかった。
【0035】上記のようにして、得られたMgSiOF
膜の屈折率はn=1.40〜1.41、吸収係数はα=
2〜3×105 (m-1)(波長λ=400nm)であ
り、光学部品用薄膜として十分な光学特性を有するもの
であった。
【0036】図2は上記装置の応用例を示すスパッタ装
置の概略図である。本実施例では、MgF2 ターゲット
1とSiテーゲット2を別々のホルダーに載置し、Mg
2ターゲット1にはRF電源を接続し、Siターゲッ
ト2にはDC電源を接続した。図2のようなスパッタ装
置を用い、MgF2 ターゲット1とSiターゲット2に
それぞれRF,DC電圧を印加して、上記と同様の条件
でMgSiOF膜を作成した。
【0037】このようにして得られたMgSiOF膜の
屈折率はn=1.40〜1.41、吸収係数はα=2〜
3×105 (m-1)(波長λ=400nm)であり、光
学部品用薄膜として十分な光学特性を有するものであっ
た。
【0038】図1で説明した同様なスパッタ装置を用
い、MgF2 とSi(20wt%)の混合物ターゲット
を設置して、スパッタリングガスとして、ArとO2
を各々導入し背板基板にスパッタリング条件を変動させ
て薄膜を形成した。但し、基板とターゲット間距離は1
16mmと一定にした。その時のスパッタリング条件及
び得られた各薄膜の光学特性を表1に示す。
【0039】Ar+O2 の場合、O2 流量を40SCC
Mと一定にして、スパッタガス圧力変化させた場合、膜
の屈折率とスパッタガス圧力及びRFパワーの関係を図
3に示した。この時Arガスの流量も同時に変化させた
が、Arガスの流量による膜の屈折率への影響は小さか
ったが、Arガス流量を40SCCMと一定にしてO2
流量を変化させた場合、O2 /Arの流量比が1/16
の時、最も低い屈折率n=1.40近くのものが得られ
た。
【0040】
【表1】
【0041】続いて、MgSiOF膜の赤外吸収スペク
トルの分析結果について説明する。図3に示されるよう
に、本発明のMgSiOF膜について波数920cm-1
および832cm-1のSi−F2 、及び850cm-1
Si−Fの存在が確認され、本発明のMgSiOF膜は
Si−F2 、Si−Fなる結合を有していることがわか
る。
【0042】図3の赤外線吸収スペクトルの結果から、
MgSiOF膜は結合エネルギーの高いSi−Fの結合
が生じていることは明確であり、これからもMgSiO
F膜が化合物膜であることが明らかである。
【0043】MgSiOF膜の機械的性能を検討した結
果を以下に示す。試料としては、基板は全て青板ガラス
を用い、基板を270℃にして蒸着法でMgF2 膜を形
成したもの、常温でMgF2 蒸着膜を形成したもの、ス
パッタリングにより本発明のMgSiOF膜を形成した
ものを用意した。密着性については、4〜5kg/cm
2 でのセロハンテープテストによる引き剥がしテストを
行ない、耐溶剤性については、薄膜表面をシンボル紙に
アセトンをしみこませて十数回強く拭いた。また、耐擦
傷性については、#0000のスチールウールを使って
荷重800gをかけ、往復50回/30秒こすることを
行なった。これらの試験の結果は表2のようになった。
【0044】
【表2】
【0045】また、スパッタリングMgSiOF膜(常
温作成)と蒸着MgF2 膜(270℃加熱)とのヌーブ
硬度を比較した結果を図4に示す。ヌーブ硬度の測定
は、明石製作所製のマイクロビッカース硬度計MVK−
G3500ATを用いて行ない、負荷を10g,15
g,25gとした。基板は両者共ホウケイ酸ガラス(青
板)を使用した。その他の比較例として青板単体と溶融
石英板の測定結果も併せて記載した。図4から、本発明
によるMgSiOF膜は、蒸着MgF2 膜(270℃加
熱)よりもヌーブ硬度が高く、溶融石英とほぼ同程度の
硬度を持つことがわかる。
【0046】更に、スパッタリングMgSiOF膜(常
温作成)と蒸着MgF2 膜(270℃加熱)の基板に対
する付着強度を調べた結果を図6(MgSiOF膜)、
図5(MgF2 膜)に示す。基板は両者共ホウケイ酸ガ
ラス(青板)を使用し、付着強度の測定は、スクラッチ
チスタSST−101(島津製作所製)を用いて行なっ
た。測定条件は、スクラッチ速度:10μm/sec、
カートリッジ振幅:100μm、最大負荷:50gf、
負荷速度:2μm/secとした。
【0047】図6に示されるように、MgSiOF膜
は、40gfまで荷重を増加させても膜は剥離しなかっ
た。しかし、MgF2 膜については、図5からわかるよ
うに、10gfから膜が破砕し始め、24gfで完全に
剥離した。
【0048】以上の結果から、MgSiOF膜は、従来
のMgF2 膜よりも格段に機械的強度が優れていると言
える。
【0049】スパッタリングMgSiOF膜(常温作
成)と蒸着MgF2 膜(270℃加熱)について、片面
に膜を付けた場合の分光透過率を検討した結果を図7に
示す。基板は両者共ホウケイ酸ガラス(青板)を使用し
た。図7から、MgSiOF膜は従来から反射防止膜と
して使用されているMgF2 膜と同等の光学性能を有
し、可視域ではほぼ94%の透過率であることがわか
る。
【0050】なお、上記に説明した実験例では、スパッ
タリングによって、MgSiOF膜を作成しているが、
スパッタリングに限らず、イオンプレーティング等の他
のプラズマを利用した成膜方法によってもMgSiOF
膜を作成できる。また、上記の例ではターゲットとして
Siの細片をMgF2 中に混在させたものを用いている
が、MgF2 とSiの別々のターゲットを同時に反応性
スパッタとして用いても良い。
【0051】実施例1 図8にインラインコーター式スパッタリング装置(日電
アネルバ製ILC−3123)を示す。図8におけるス
パッタリングルーム11の中にZnO2 とSi15wt
%の混合物ターゲット12を設置し、且つMgF2 とS
i20wt%の混合物ターゲット13を設置し、スパッ
タリングによる3層膜を作成した。基板にはプラスチッ
クレンズ(ウレタン系合成樹脂高屈折レンズ、n=1.
60)18に有機系ハードコート21を設けたものを使
用した 。
【0052】スパッタリング前の表面処理としては、7
槽式超音波洗浄機にてプラスチックレンズ18を洗浄し
た後、プラスチックレンズ18の凸面側を下にして基板
ホルダー15にセットしてスパッタリング装置のロード
ロック室14へ入れて行なった。次にスパッタリングル
ーム11の部屋へプラスチックレンズ18を送り、バッ
クグランド圧力が1.1×10-3Paまで排気した後、
Ar及び酸素の流量を各々40SCCMと20SCCM
ずつ、マスフローコントローラー16,17により制御
し、スパッタルーム11の圧力が6.0×10-1Paに
なるように導入した。その後、RF Powerを70
0W投入してZrO2 とSi15wt%の混合物ターゲ
ット13をスパッタリングし幾何的膜厚589ÅのZr
SiO膜22(nd=λ/4,λ=450nm,n=
1.91)を作成した。その後、酸素流量のみ2.5S
CCMに変更し、ArとO2 のスパッタ時の圧力を6.
0×10-1Paとし、RF Powerも前記と同様に
700Wにして、2層目を幾何的膜厚574ÅのZrS
iO膜23(nd=λ/4,λ=450nm,n=1.
96)を作成した。次にArとO2 のスパッタリング時
の圧力のみを、バリアブルオリフィス19を使って、ク
ライオポンプ20の排気速度を絞り1.1Paにした。
他のスパッタリング条件は、2層目の作成条件と同一で
MgSiOF膜24、3層目として幾何的膜厚792Å
(nd=λ/4,λ=450nm,n=1.42)に作
成した。以上によりプラスチックレンズ18の凸面側の
多層反射防止膜が完了する。同時にプラスチックレンズ
18はロードロック室14に送られ、ロードロック室1
4から取り出され、今度は基板ホルダー15にプラスチ
ックレンズ18の凹面側を下にしてセットした後、再び
ロードロック室14へ導入される。この後の工程は凸面
側に膜を形成させたものと同様に行なう。以上により、
プラスチックレンズの両面に多層反射防止膜が形成され
る。形成された多層反射防止膜の構成を図9に示す。ま
たこの多層反射防止膜の反射率分光特性を図10に示
す。このようにして得られたスパッタリング多層反射防
止膜の機械的性能の評価結果を表3に示す。評価条件は
次の条件で行なった。
【0053】耐擦傷性 #0000のスチールウールを
使い荷800gをかけ往復50回/30秒こする。
【0054】密着性 4〜5kg/cm2 の力でセロ
ハンテープを引き剥がす。
【0055】耐熱性 100℃2分間放置。
【0056】
【表3】
【0057】実施例2 図11は本発明による反射防止膜が形成された光学部品
の1構成例を示す図であって、眼鏡用硝子(フリントガ
ラスnd 1.60)25を超音波洗浄後、基板治具にセ
ットしたものを図8で示したRFスパッタリング装置の
チャンバー室内に入れ、無加熱でチャンバー室内を1×
10-3Paの圧力まで排気した後、アルゴン及び酸素を
それぞれ40及び20SCCMの流量でチャンバー室に
導入し、チャンバー室の圧力を6.0×10-1Paにし
てZrO2 とSiの混合物ターゲットを用いてスパッタ
し、第1層目の反射防止層として、ZrSiO膜26を
光学的膜厚0.50λ(λ=510nm,n=1.9
2)に形成する。次に、アルゴン及び酸素をそれぞれ4
0及び2.5SCCMの流量でチャンバー室に導入し、
チャンバー室の圧力を1.1PaにしてMgF2 とSi
の混合物ターゲットを用いてスパッタし、第2層目の反
射防止層としてMgSiOF膜27を光学的膜厚0.2
5λ(λ=510nm,n=1.41)に形成する。こ
のようにして形成された反射防止膜の分光反射率特性を
図12に示す。この図12から明らかなように、本実施
例における多層反射防止膜では従来から使われている3
層以上の多層反射防止膜と同等の広帯域に渡って低反射
率特性を持つ反射防止膜が得られる。
【0058】
【発明の効果】本発明によれば、MgSiOF膜とZr
SiO膜の組合せにより、従来2層では得られなかった
広帯域の反射防止膜を得ることができるので、生産性が
良く、低コストで実用的な反射防止膜及びこれを設けた
光学部品を製造できる。
【0059】更に、空気側最外層となるMgSiOF膜
は、結晶構造が緻密であり、機械的強度が従来の光学部
品用薄膜に比べて向上しているので、耐久性、耐衝撃性
に優れる。また、水アカ等が付着しても簡単に取り除け
るため、現在メガネのプラスチックレンズ等で行われて
いるような発水性を持つ有機系コート膜を施す必要性も
ないという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】MgSiOF膜の形成に使用したスパッタリン
グ装置の概略図である。
【図2】MgSiOF膜の形成に使用したスパッタリン
グ装置の変形例を示す概略図である。
【図3】MgSiOF膜の赤外線吸収スペクトルを示す
線図である。
【図4】MgSiOF膜及びMgF2 蒸着膜のヌーブ硬
度の測定結果を示すグラフである。
【図5】MgF2 蒸着膜の付着強度の測定結果を示すグ
ラフである。
【図6】MgSiOF膜の付着強度の測定結果を示すグ
ラフである。
【図7】MgSiOF膜及びMgF2 の蒸着膜の分光透
過率を示すグラフである。
【図8】本発明の実施例で使用したスパッタリング装置
の概略図である。
【図9】本発明の実施例1で形成された反射防止膜の構
成を示す図である。
【図10】本発明の実施例1で形成された反射防止膜の
反射率分光特性を示すグラフである。
【図11】本発明の実施例2で形成された反射防止膜の
構成を示す図である。
【図12】本発明の実施例2で形成された反射防止膜の
反射率分光特性を示すグラフである。
【符号の説明】
1 MgF2 ターゲット 2 Siウエハ 3 真空室 4 アルゴンガス 5 酸素ガス 6 バリアブルオリフィス 7 クライオポンプ 8 基板 9 マスフローコントロール 11 スパッタリングルーム 12 ZrO2 /Siターゲット 13 MgF2 /Siターゲット 14 ロードロック室 15 基板ホルダー 16 マスフローコントローラ 17 マスフローコントローラ 18 プラスチックレンズ 19 バリアブルオリフィス 20 クライオポンプ 21 有機系ハードコート 22 ZrSiO膜 23 ZrSiO膜 24 MgSiOF膜 25 眼鏡用硝子 26 ZrSiO膜 27 MgSiOF膜
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年2月17日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】MgSiOF膜の形成に使用したスパッタリン
グ装置の概略図である。
【図2】MgSiOF膜の形成に使用したスパッタリン
グ装置の変形例を示す概略図である。
【図3】MgSiOF膜の赤外線吸収スペクトルを示す
線図である。
【図4】MgSiOF膜及びMgF2蒸着膜のヌーブ硬
度の測定結果を示すグラフである。
【図5】MgF2蒸着膜の付着強度の測定結果を示すグ
ラフである。
【図6】MgSiOF膜の付着強度の測定結果を示すグ
ラフである。
【図7】MgSiOF膜及びMgF2の蒸着膜の分光透
過率を示すグラフである。
【図8】本発明の実施例で使用したスパッタリング装置
の概略図である。
【図9】本発明の実施例1で形成された反射防止膜の構
成を示す図である。
【図10】本発明の実施例1で形成された反射防止膜の
反射率分光特性を示すグラフである。
【図11】本発明の実施例2で形成された反射防止膜の
構成を示す図である。
【図12】本発明の実施例2で形成された反射防止膜の
反射率分光特性を示すグラフである。
【図13】MgSiOF薄膜におけるSi含有量に対す
る屈折率変化を示すグラフである。
【図14】MgSiOF薄膜の屈折率経時変化を示すグ
ラフである。
【図15】ZrSiO膜のSi含有量に対する屈折率の
変化を示すグラフである。
【符号の説明】 1 MgF2ターゲット 2 Siウェハ 3 真空室 4 アルゴンガス 5 酸素ガス 6 バリアブルオリフィス 7 クライオポンプ 8 基板 9 マスフローコントロール 11 スパッタリングルーム 12 ZrO2/Siターゲット 13 MgF2/Siターゲット 14 ロードロック室 15 基板ホルダー 16 マスフローコントローラ 17 マスフローコントローラ 18 プラスチックレンズ 19 バリアブルオリフィス 20 クライオポンプ 21 有機系ハードコート 22 ZrSiO膜 23 ZrSiO膜 24 MgSiOF膜 25 眼鏡用硝子 26 ZrSiO膜 27 MgSiOF膜

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Mg,Si,O及びFからなる無機化合
    物で構成された膜と、Zi,Si及びOからなる無機化
    合物で構成された膜の少なくとも2層からなる反射防止
    膜。
  2. 【請求項2】 Mg,Si,O及びFからなる無機化合
    物で構成された膜の各元素の原子比の範囲が、 F/Mg=(1.3/1)〜(3.2/1) O/Mg=(0.4/1)〜(1.4/1) Si/Mg=(0.1/1)〜(0.6/1) である請求項1記載の反射防止膜。
  3. 【請求項3】 Zr,Si及びOからなる無機化合物で
    構成された膜の各元素の原子比の範囲が、 Si/Zr=(0.5/1)〜(15/1) O/Zr=(1.6/1)〜(31.6/1) である請求項1記載の反射防止膜。
  4. 【請求項4】 透明な光学部品の表面側にZi,Si及
    びOからなる無機化合物で構成された膜を形成し、空気
    側最外層にMg,Si,O及びFからなる無機化合物で
    構成された膜を形成してなる光学部品。
  5. 【請求項5】 Mg,Si,O及びFからなる無機化合
    物で構成された膜の各元素の原子比の範囲が、 F/Mg=(1.3/1)〜(3.2/1) O/Mg=(0.4/1)〜(1.4/1) Si/Mg=(0.1/1)〜(0.6/1) である請求項4記載の光学部品。
  6. 【請求項6】 Zr,Si及びOからなる無機化合物で
    構成された膜の各元素の原子比の範囲が、 Si/Zr=(0.5/1)〜(15/1) O/Zr=(1.6/1)〜(31.6/1) である請求項4記載の光学部品。
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