JPH04217203A - 合成樹脂製光学部品の多層反射防止膜とその製造方法 - Google Patents

合成樹脂製光学部品の多層反射防止膜とその製造方法

Info

Publication number
JPH04217203A
JPH04217203A JP2411434A JP41143490A JPH04217203A JP H04217203 A JPH04217203 A JP H04217203A JP 2411434 A JP2411434 A JP 2411434A JP 41143490 A JP41143490 A JP 41143490A JP H04217203 A JPH04217203 A JP H04217203A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
synthetic resin
sio2
mgf2
multilayer antireflection
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2411434A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobuaki Mitamura
三田村 宣 明
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Optical Co Ltd filed Critical Olympus Optical Co Ltd
Priority to JP2411434A priority Critical patent/JPH04217203A/ja
Publication of JPH04217203A publication Critical patent/JPH04217203A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、合成樹脂製光学部品の
多層反射防止膜とその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、レンズ等の光学部品の素材には、
無機ガラスに代えて、軽量でかつ加工の容易な合成樹脂
が多く用いられるようになった。ところが、この合成樹
脂製光学部品は、無機ガラスを素材としたものと同様に
光の反射が大きく、また軟らかいために、表面が傷つき
易いという問題がある。このため、合成樹脂製光学部品
には硬化保護を兼ねた反射防止膜を施す必要がある。
【0003】一般に、反射防止膜は真空蒸着法により形
成するものであり、無機ガラスの場合には無機ガラスを
加熱して蒸着させることができるので、無機ガラスと蒸
着膜との密着性がよく、強固な膜を形成可能である。し
かしながら、合成樹脂の場合、合成樹脂の熱変形温度が
低いため、無機ガラスのような基板加熱ができない。一
般に、基板加熱ができないと、蒸着膜の基板に対する密
着性が悪くなるうえに、蒸着膜自体の耐久性が劣ってし
まうため、合成樹脂基板には成膜材料,成膜方法,膜構
成等を考慮した特別な反射防止膜を施す必要がある。
【0004】従来、このような反射防止膜としては、例
えば、特開昭60−257401号公報に開示されるよ
うに、合成樹脂基板側から第一層を一酸化ケイ素(Si
O)、第二層を酸化ジルコニウム(ZrO2 )、第三
層をフッ化マグネシウム(MgF2 )とした三層構造
の多層反射防止膜が提案されている。この多層反射防止
膜は、第三層、すなわち直接大気と接する層(以下、最
表層という)が屈折率の低い(約1.38)MgF2 
からなっているので、反射防止効果は高いものの、基板
加熱ができないためにMgF2 がもろくなり、耐熱衝
撃試験でクラックが発生したり、耐熱擦傷性試験で摩耗
してしまうという問題点があった。
【0005】また、特開昭63−220101号公報に
開示されるように、合成樹脂基板側から第一層をSiO
、第二層をZrO2 、第三層をSiO2 とした三層
構造の多層反射防止膜が提案されている。この多層反射
防止膜は、最表層が基板加熱をしなくても十分な硬度を
得られるSiO2 からなっているので、耐久性は高い
が、MgF2 に比べて屈折率が高い(約1.46)た
めに,反射防止効果が劣ってしまうという問題点があっ
た。
【0006】以上のことから、基板加熱なしでも耐久性
が高くかつ屈折率が低い蒸着膜が望まれているが、屈折
率が低い物質はごく限られており、適当な物質はなかっ
た。そこで、例えば、MgF2 等の蒸着材料にSiO
2 を10〜30重量%添加して生成した混合物を基板
加熱なしに真空蒸着し、混合膜を形成する技術が、特開
昭60−64301号公報に開示されている。この技術
は、基板を加熱することなく、種々の耐久性が高い蒸着
膜を得ようとするものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、SiO2 は
、MgF2に比べて融点が440℃も高い(SiO2 
の融点は1700℃、MgF2 の融点は1260℃)
ので、MgF2 とSiO2 との混合物を一つの蒸着
源として蒸着(一元蒸着)する通常の電子線加熱蒸着を
しても、SiO2 がほとんど飛ばず、得られた混合膜
はおよそMgF2 膜に近い膜となってしまった。この
ため、このようにして得られる混合膜を合成樹脂製光学
部品の多層反射防止膜の最表層に用いても、前述のよう
な耐久性の問題(クラック、摩耗)が発生した。
【0008】また、混合膜中のSiO2 の組成比を上
げるために、通常の一元蒸着で単に混合物へのSiO2
 の添加率を30重量%以上に高めたとしても、蒸着時
にSiO2 が蒸着材料の表面を覆ってしまい、蒸着速
度が極端に遅くなったり、蒸着材料が割れてしまったり
するために、実用的ではなかった。さらに、MgF2 
とSiO2 との混合物を、通常条件よりも強いパワー
としただけで電子加熱蒸着をした場合では、混合膜中の
SiO2 の組成比は幾分上がるものの、再現性に乏し
く、反射防止膜の反射特性が安定しなかった。
【0009】本発明は、かかる従来の問題点に鑑みてな
されたもので、基板加熱をしなくても耐久性が高くかつ
反射特性に優れた合成樹脂製光学部品の多層反射防止膜
とその製造方法を提供することを目的とする。
【0010】上記目的を達成するために、本発明は、合
成樹脂基板の表面に設けられ、大気側の最表層がMgF
2 とSiO2 との混合膜である合成樹脂製光学部品
の多層反射防止膜において、前記混合膜がSiO2を3
0〜70重量含有するように構成した。
【0011】また、合成樹脂基板の表面に設けられ、大
気側の最表層がMgF2 とSiO2 との混合膜であ
る合成樹脂製光学部品の多層反射防止膜を製造するにあ
たり、MgF2 とSiO2 とを別個の蒸発源として
蒸着する2元蒸着により前記混合膜を形成することとし
た。
【0012】本発明において、混合膜中のSiO2 の
含有率を30〜70重量%としたのは、この範囲外であ
ると、耐久性が高くかつ屈折率が低い最表層が得られな
いからである。一方、2元蒸着とは2種類の異なる蒸着
材料をそれぞれ別個の蒸発源から蒸発させ、2元からな
る混合膜を形成する蒸着方法をいう。
【0013】本発明では、MgF2 、SiO2 共に
電子線加熱蒸着法により蒸着する。また、所望の組成比
を安定して得るためには、MgF2 、SiO2 それ
ぞれの蒸発源付近に水晶式膜厚監視計を設置して、蒸着
速度を監視、制御した方がよい。なお、この蒸着速度に
より混合膜中のMgF2 とSiO2 の組成比が決定
される。
【0014】本発明において光学部品を形成する合成樹
脂としては、例えばアクリル樹脂(PMMA)、ポリカ
ーボネート樹脂(PC)、ポリスチレン樹脂(PS)、
アモルファスポリオリレフィン樹脂(A−PO)、紫外
線(UV)硬化型樹脂等であればよい。
【0015】
【作用】上記構成の合成樹脂製光学部品の多層反射防止
膜における最表層は、基板を加熱することなしに、Mg
F2 とSiO2 とをそれぞれ別々の蒸発源から蒸発
させて、所望の組成比を有するMgF2 とSiO2 
の混合膜を形成して成る。係る方法によれば、それぞれ
別々の条件で蒸発させることができるので、MgF2 
とSiO2 のように融点が大きく異なる2種類の物質
の混合膜を容易に得ることができる。
【0016】また、このようにして得られた混合膜は、
耐久性に劣るが屈折率が低いMgF2 と屈折率が高い
が耐久性に優れるSiO2 とを混合しているので、実
用レベルの耐久性を確保しつつ、屈折率がSiO2より
も低い蒸着膜となる。反射防止膜の場合、最表層の膜の
屈折率が低いほどピーク反射率が下がり、反射特性が向
上する。それゆえ、本発明のように、このような混合膜
を多層反射防止膜の最表層に用いることにより、耐久性
が高くかつ反射特性に優れた合成樹脂製光学部品の多層
反射防止膜を得ることができる。
【0017】なお、混合膜中のMgF2 とSiO2 
との組成比を変えることにより、耐久性重視の膜、反射
特性重視の膜など、要求される品質に応じた膜物性の制
御が可能であるが、本発明の効果を充分に響し得るため
には、混合膜のSiO2 含有率が30〜70重量%で
なければならない。
【0018】
【実施例1】直径15mmのPC基板をチャンバー径が
800mmの真空蒸着装置に500個セットした後、真
空蒸着チャンバー内を1×10−5Torr以下の真空
に排気した。排気系にはコールドトラップ付きのディフ
ュージョンポンプあるいはクライオポンプを使用した。 しかる後に、PC基板の加熱を行うことなく、以下のよ
うな多層反射防止膜を形成した。
【0019】まず、電子線加熱蒸着法によりZrO2 
と酸化チタン(TiO2 )の混合物(ZrO2 :T
iO2 =9:1)を蒸着速度1.5nm/secで蒸
発させ、光学的膜厚にして260nm蒸着して第一層を
形成した。続いて、MgF2 を電子線加熱蒸着法によ
り、蒸着速度1.0nm/secで蒸発させると同時に
、SiO2 を電子線加熱蒸着法により、蒸着速度1.
0nm/secで蒸発させる、いわゆる2元蒸着法によ
り、光学的膜厚にして130nm蒸着して第二層を形成
した。この時、各々の蒸着速度は蒸発源付近に設置した
水晶式膜厚監視計により、±5%に制御した。
【0020】このようにして得られたMgF2 とSi
O2 との混合膜の組成比は、XPS(X線光電子分光
法)で分析した結果、MgF2 :SiO2 =5:5
であり、屈折率は約1.420であった。本実施例の多
層反射防止膜の構成を表1を示す。
【0021】
【表1】
【0022】
【実施例2】直径15mmのPMMA基板をチャンバー
径が800mmの真空蒸着装置に500個セットした後
、真空蒸着チャンバー内を1×10−5Torr以下の
高真空に排気した。排気系にはコールドトラップ付きの
ディフュージョンポンプあるいはクライオポンプを使用
した。しかる後に、PMMA基板の加熱を行うことなく
、以下のような多層反射防止膜を蒸着した。
【0023】まず、チャンバー内に5×10−5Tor
rの圧力で酸素ガスを導入した後、抵抗加熱蒸着法によ
りSiOを蒸着速度0.5nm/secで蒸発させ、光
学的膜厚にして90nm蒸着して第一層を形成した。続
いて、電子線加熱蒸着法によりZrO2 とTiO2 
の混合物(ZrO2 :TiO2 =9:1)を蒸着速
度1.5nm/secで蒸発させ、光学的膜厚にして2
40nm蒸着して第二層を形成した。さらに、MgF2
 を電子線加熱蒸着法により、蒸着速度1.0nm/s
ecで蒸発させると同時に、SiO2 を電子線加熱蒸
着法により、蒸着速度1.0nm/secで蒸発させる
、いわゆる2元蒸着法により、光学的膜厚にして122
nm蒸着して第三層を形成した。この時、各々の蒸着速
度は蒸発源付近に設置した水晶式膜厚監視計により、±
5%に制御した。
【0024】このようにして得られたMgF2 とSi
O2 との混合膜の組成比は、XPS(X線光電子分光
法)で分析した結果、MgF2 :SiO2 =5:5
であり、屈折率は約1.420であった。本実施例の多
層反射防止膜の構成を表2に示す。
【0025】
【表2】
【0026】
【実施例3】実施例2と同様の条件で、PMMA基板上
に第二層まで蒸着した後、MgF2 を電子線加熱蒸着
法により、蒸着速度0.6nm/secで蒸発させ、光
学的膜厚にして122nm蒸着して第三層を形成し、多
層反射防止膜を得た。この時、各々の蒸着速度は、実施
例2と同様に±5%に制御した。
【0027】このようにして得られたMgF2 とSi
O2 との混合膜の組成比は、MgF2 :SiO2 
=7:3であり、屈折率は約1.404であった。本実
施例の多層反射防止膜の構成を表3に示す。
【0028】
【表3】
【0029】
【実施例4】実施例2と同様の条件で、PMMA基板上
に第二層まで蒸着した後、MgF2 を電子線加熱蒸着
法により、蒸着速度0.6nm/secで蒸発させると
同時に、SiO2 を電子線加熱蒸着法により、蒸着速
度1.4nm/secで蒸発させ、光学的膜厚にして1
22nm蒸着して第三層を形成し、多層反射防止膜を得
た。この時、各々の蒸着速度は、実施例2と同様に±5
%に制御した。
【0030】このようにして得られたMgF2 とSi
O2 との混合膜の組成比は、MgF2 :SiO2 
=3:7であり、屈折率は約1.436であった。本実
施例の多層反射防止膜の構成を表4に示す。
【0031】
【表4】
【0032】
【比較例1】実施例1と同様の条件で、PC基板上に第
一層まで蒸着した後、MgF2 を電子線加熱蒸着法に
より、蒸着速度1.5nm/secで蒸発させ、光学的
膜厚にして130nm蒸着して第二層を形成し、多層反
射防止膜を得た。
【0033】このようにして得られたMgF2 膜の屈
折率は約1.380であった。本比較例の多層反射防止
膜の構成を表5に示す。
【0034】
【表5】
【0035】
【比較例2】実施例1と同様の条件で、PC基板上に第
一層まで蒸着した後、SiO2 を電子線加熱蒸着法に
より、蒸着速度1.5nm/secで蒸発させ、光学的
膜厚にして130nm蒸着して第二層を形成し、多層反
射防止膜を得た。
【0036】このようにして得られたSiO2 膜の屈
折率は約1.460であった。本比較例の多層反射防止
膜の構成を表6に示す。
【0037】
【表6】
【0038】
【比較例3】実施例2と同様の条件で、PMMA基板上
に第二層まで蒸着した後、MgF2 を電子線加熱蒸着
法により、蒸着速度1.5nm/secで蒸発させ、光
学的膜厚にして122nm蒸着して第三層を形成し、多
層反射防止膜を得た。
【0039】このようにして得られたMgF2 膜の屈
折率は約1.380であった。本比較例の多層反射防止
膜の構成を表7に示す。
【0040】
【表7】
【0041】
【比較例4】実施例2と同様の条件で、PMMA基板上
に第二層まで蒸着した後、SiO2 を電子線加熱蒸着
法により、蒸着速度1.5nm/secで蒸発させ、光
学的膜厚にして122nm蒸着して第三層を形成し、多
層反射防止膜を得た。
【0042】このようにして得られたSiO2 膜の屈
折率は約1.460であった。本比較例の多層反射防止
膜の構成を表8に示す。
【0043】
【表8】
【0044】
【比較例5】実施例2と同様の条件で、PMMA基板上
に第二層まで蒸着した後、MgF2 を電子線加熱蒸着
法により、蒸着速度1.6nm/secで蒸発させると
同時に、SiO2 を電子線加熱蒸着法により、蒸着速
度0.4nm/secで蒸発させる、いわゆる2元蒸着
法により、光学的膜厚にして122nm蒸着して第三層
を形成し、多層反射防止膜を得た。この時、各々の蒸着
速度は、蒸発源付近に設置した水晶式膜厚監視計により
、±5%に制御した。
【0045】このようにして得られたMgF2 とSi
O2 との混合膜の組成比は、XPS(X線光電子分光
法)で分析した結果、MgF2 :SiO2 =8:2
であり、屈折率は約1.396であった。本比較例の多
層反射防止膜の構成を表9に示す。
【0046】
【表9】
【0047】実施例2と同様の条件で、PMMA基板上
に第二層まで蒸着した後、MgF2 にSiO2 を3
0重量%添加した混合物を電子線加熱蒸着法により、蒸
着速度1.5nm/secで蒸発させ、光学的膜厚にし
て122nm蒸着して第三層を形成し、多層反射防止膜
を得た。
【0048】このようにして得られたMgF2 とSi
O2 の混合膜の組成比は、XPS(X線光電子分光法
)で分析した結果、MgF2 :SiO2 =9.8:
0.2であり、屈折率は約1.382であった。本比較
例の多層反射防止膜の構成を表10に示す。
【0049】
【表10】
【0050】実施例1〜4及び比較例1〜6の多層反射
防止膜の反射特性を図1〜図10に示した。本発明の多
層反射防止膜は、基板および最表層以外の膜構成が同一
の場合、最表層がSiO2 で構成されている多層反射
防止膜に比べて著しく反射特性が向上している(例えば
、実施例1と比較例2、実施例2・3・4と比較例4)
【0051】次に上記実施例1〜4及び比較例1〜6の
多層反射防止膜について以下のような方法で、耐熱衝撃
性、耐擦傷性を評価した。
【0052】(1)耐熱衝撃性;温度が−30℃と70
℃の環境下に交互に30分間ずつ放置するサイクルを1
0サイクル行った後、外観性能とテープテストによる密
着性を評価した。
【0053】(2)耐擦傷性;フレオンで湿らせたシル
ボン紙をおよそ50g重の加重で50往復こすった後、
外観性能を評価した。
【0054】実施例1〜4及び比較例1〜6の多層反射
防止膜について、耐熱衝撃性、耐擦傷性を評価した結果
は表11に示す通りである。
【0055】
【表11】
【0056】表11の結果からわかるように、本発明の
多層反射防止膜は、最表層がMgF2 で構成されてい
る多層反射防止膜に比べて、耐熱衝撃性及び耐擦傷性に
関して優れており、最表層がSiO2 で構成された多
層反射防止膜と比べても遜色のない耐久性を有していた
【0057】なお、比較例5、6の結果から、MgF2
 とSiO2 の混合物を蒸着して混合膜を形成した場
合や本発明にある組成比の範囲外でMgF2 とSiO
2 の2元蒸着により混合膜を形成した場合は、本発明
の目的を満足するような多層反射防止膜を得ることがで
きなかった。
【0058】以上のように、本発明の合成樹脂製光学部
品の多層反射防止膜とその製造方法によれば、最表層に
MgF2 とSiO2 との2元蒸着により、SiO2
 を30〜70重量%含有するように形成した混合膜を
設けているので、基板加熱をしなくても耐久性が高くか
つ反射特性に優れた多層反射防止膜となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1で得た多層反射防止膜の反射
特性図である。
【図2】本発明の実施例2で得た多層反射防止膜の反射
特性図である。
【図3】本発明の実施例3で得た多層反射防止膜の反射
特性図である。
【図4】本発明の実施例4で得た多層反射防止膜の反射
特性図である。
【図5】比較例1で得た多層反射防止膜の反射特性図で
ある。
【図6】比較例2で得た多層反射防止膜の反射特性図で
ある。
【図7】比較例3で得た多層反射防止膜の反射特性図で
ある。
【図8】比較例4で得た多層反射防止膜の反射特性図で
ある。
【図9】比較例5で得た多層反射防止膜の反射特性図で
ある。
【図10】比較例6で得た多層反射防止膜の反射特性図
である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  合成樹脂基板の表面に設けられ、大気
    側の最表層がフッ化マグネシウムと二酸化ケイ素との混
    合膜である合成樹脂製光学部品の多層反射防止膜におい
    て、前記混合膜が二酸化ケイ素を30〜70重量%含有
    することを特徴とする合成樹脂製光学部品の多層反射防
    止膜。
  2. 【請求項2】  合成樹脂基板の表面に設けられ、大気
    側の最表層がフッ化マグネシウムと二酸化ケイ素との混
    合膜である合成樹脂製光学部品の多層反射防止膜を製造
    するにあたり、フッ化マグネシウムと二酸化ケイ素とを
    別個の蒸発源として蒸着する2元蒸着により前記混合膜
    を形成することを特徴とする合成樹脂製光学部品の多層
    反射防止膜の製造方法。
JP2411434A 1990-12-18 1990-12-18 合成樹脂製光学部品の多層反射防止膜とその製造方法 Withdrawn JPH04217203A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2411434A JPH04217203A (ja) 1990-12-18 1990-12-18 合成樹脂製光学部品の多層反射防止膜とその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2411434A JPH04217203A (ja) 1990-12-18 1990-12-18 合成樹脂製光学部品の多層反射防止膜とその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH04217203A true JPH04217203A (ja) 1992-08-07

Family

ID=18520446

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2411434A Withdrawn JPH04217203A (ja) 1990-12-18 1990-12-18 合成樹脂製光学部品の多層反射防止膜とその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH04217203A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007504500A (ja) * 2003-09-04 2007-03-01 エシロール アンテルナショナル コムパニー ジェネラル ドプテイク 光学基板上の反射防止被膜処理法と被膜処理された光学基板および被膜処理実施装置
CN113574422A (zh) * 2019-03-13 2021-10-29 松下知识产权经营株式会社 光学元件及其制造方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007504500A (ja) * 2003-09-04 2007-03-01 エシロール アンテルナショナル コムパニー ジェネラル ドプテイク 光学基板上の反射防止被膜処理法と被膜処理された光学基板および被膜処理実施装置
US10011522B2 (en) 2003-09-04 2018-07-03 Essilor International Method for treating antireflection coatings on an optical substrate, the thus obtained optical substrate and device for carrying gout said method
CN113574422A (zh) * 2019-03-13 2021-10-29 松下知识产权经营株式会社 光学元件及其制造方法
CN113574422B (zh) * 2019-03-13 2023-10-13 松下知识产权经营株式会社 光学元件及其制造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5944964A (en) Methods and apparatus for preparing low net stress multilayer thin film coatings
AU757400B2 (en) Composition for vapor deposition, method for forming antireflection film using it, and optical element with antireflection film
JPH0643304A (ja) 反射防止膜及び反射防止膜付き光学部品
JPS5860701A (ja) 反射防止膜
JPH01273001A (ja) 合成樹脂製光学部品の反射防止膜
JPH07104102A (ja) ガラス製光学部品の撥水製反射防止膜およびその製造 方法
JPH04217203A (ja) 合成樹脂製光学部品の多層反射防止膜とその製造方法
JPH06273601A (ja) 合成樹脂製光学部品の反射防止膜
JPH0553001A (ja) 合成樹脂製光学部品の多層反射防止膜
JPH10123303A (ja) 反射防止光学部品
JP2693500B2 (ja) 反射防止膜
JPH0580202A (ja) プラスチツク製光学部品用の反射防止膜、その製造方法及び該反射防止膜を備えたプラスチツク製光学部品
JP2724260B2 (ja) 反射防止膜を有する光学部材
JPH0474681B2 (ja)
JPH04156501A (ja) 合成樹脂製光学部品への反射防止膜
JPH04181902A (ja) 合成樹脂製光学部品への反射防止膜
JP2979327B2 (ja) 低融点基体上蒸着反射防止膜
JPS60130702A (ja) 合成樹脂基板の反射防止膜
JP3353944B2 (ja) 光学部品の反射防止膜およびこの反射防止膜を形成した光学部品
JPH06208002A (ja) プラスチック製光学部品の反射防止膜と その形成方法
JP3353948B2 (ja) ビームスプリッター
JPH03255401A (ja) プラスチック基板へのMgF↓2膜成膜方法
JPH0836101A (ja) 合成樹脂製光学部品の反射防止膜
JPH04240802A (ja) 合成樹脂製光学部品の裏面反射鏡およびその製造方法
JPH04128801A (ja) 合成樹脂製光学部品への反射防止膜

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 19980312