JPH02197846A - 感放射線ポジ型レジスト - Google Patents

感放射線ポジ型レジスト

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JPH02197846A
JPH02197846A JP1807289A JP1807289A JPH02197846A JP H02197846 A JPH02197846 A JP H02197846A JP 1807289 A JP1807289 A JP 1807289A JP 1807289 A JP1807289 A JP 1807289A JP H02197846 A JPH02197846 A JP H02197846A
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片岡 睦雄
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野コ 本発明は、LSIや超LSI等の製造に用いられる感放
射線レジストに関するものであり、さらに詳しくは高感
度、高解像度の感放射線ポジ型レジストに関するもので
ある。
[従来技術] 従来、感放射線ポジ型レジストとしてはPMMA(ポリ
メチルメタクリレート)、“EBR−9″(ポリ2,2
.2−トリフルオロエチルαクロロアクリラート、東し
く株)製)およびPBS(ポリ1−ブテンスルホン)等
が知られている。
また2、2.2−トリフルオロエチルα−クロロアクリ
ラートと他のフルオロアルキルα−クロロアクリラート
とのコポリマとしては、2.2゜2−トリフルオロエチ
ルα−クロロアクリラートとへブタフルオロブチルα−
クロロアクリラート(60:40)とのコポリマ(特公
昭57−969号公報) 、2,2.24リフルオロエ
チルα−クロロアクリラートと1,1−ジメチルへブタ
フルオロブチルα−クロロアクリラート(60:40)
とのコポリマ(米国特許第4,259.407号明細書
)、および2. 2. 2−4リフルオロエチルα−ク
ロロアクリラートと2.2.3゜3−テトラフルオロプ
ロピルα−クロロアクリラートとのコポリマ(特開昭6
2−223750号公報)が提案されている。
これらのポリマはいずれも、ラジカル開始剤を用いるラ
ジカル重合により製造されている。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、PMMAは解像度は非常によいが、感度
が低く、電子線露光装置による微細加工における生産性
に問題があった。
またPBSは電子線露光装置によるフォトマスクの製造
には広く用いられてきたが、感度が現像時の諸条件、す
なわち温度や湿度によって大きく異なり、再現性や収率
に問題があった。
さらに、”EBR−9”等のフルオロアルキルα−クロ
ロアクリラートのホモポリマまたはコポリマを主成分と
するポジ型電子線レジストは、高感度でかつ良好なプロ
セス安定性を示すため、広く用いられているが、最近の
半導体に用いられるパターンの縮小傾向に伴ないより解
像度の高いレジストが要望されている。
本発明は、かかる従来技術の諸欠点に鑑み創案されたも
ので、その目的はプロセス安定性および再現性が良好で
あるとともに高感度、高解像度を同時に兼ね備えた感放
射線ポジ型レジストを提供することにある。
[課題を解決するための手段] かかる本発明の目的は、フルオロアルキルα−クロロア
クリラートの少なくとも1種をモノマとし、かつ分子量
分布が2.5以下であるポリマ(ホモポリマまたコポリ
マ)を主成分とする感放射線ポジ型レジストにより達成
される。
より好ましくは分子量分布が2.0以下のフルオロアル
キルα−クロロアクリレートのホモポリマまたはコポリ
マよりなる感放射線ポジ型レジストにより達成される。
ここで分子量分布とは、Mw/Mn (ただしMWは重
量平均分子量、Mnは数平均分子量である)で表わされ
るものである。
従来のフルオロアルキルα−クロロアクリラートのホモ
ポリマまたはコポリマは通常のラジカル重合により製造
されることが知られ”でいる(特公昭57−969号公
報)、特開昭61−170735号公報)が、既知の方
法では分子量分布が2゜5以下のポリマを得ることはで
きなかった。
本発明の分子量分布が2.5以下のポリマは後述する特
殊な重合方法または、既知のポリマに特殊な処理を加え
ることによって始めて製造することができるものである
分子量分布を本発明を満足するように厳密に制御するこ
とにより、感度に大きな影響を及ぼさず、未露光部分の
膜減りを少なくシ、コントラストを上げることができる
。また未露光部分の膜減りが少なくなることによりエツ
チング時に発生するピンホールの数も減少させることが
できる。
本発明において使用されるフルオロアルキルα−クロロ
アクリラートとはフルオロアルキル基として2位以上の
位置に1個以上のフッ素原子を有するアルキル基を有す
るものをいい、アルキル基としては、炭素数2〜10個
のものが好ましく用いられる。
フルオロアルキル基としては例えば、2,2゜2−トリ
フルオロエチル、1−トリフルオロメチルエチル、ヘキ
サフルオロイソプロピル、3.3゜3−トリフルオロプ
ロピル、2,2,3.3.3−ペンタフルオロプロピル
、2. 2. 3. 3−テトラフルオロプロピル、2
,2.3,3,4.4゜4−へブタフルオロブチル、2
.2,3,4,4゜4−ヘキサフルオロブチル、2,2
,3,4,4゜4−へキサフルオロ−1−メチルブチル
、1−トリフルオロメチル−1−メチルエチル、2. 
2゜3.3.3−ペンタフルオロ−1,1−ジメチルプ
ロピル、2,2,3.3,4,4.4−ヘプタフルオロ
−1,1−ジメチルブチル、2,2,3゜3.4,4,
5.5−オクタフルオロペンチルおよびパーフルオロt
−ブチル等が挙げられるが、これらに限定されない。
これらのうち、2,2.2−1リフルオロエチルα−ク
ロロアクリラートのホモポリマおよび2゜2.2−)リ
フルオロエチルα−クロロアクリラートと2.2,3.
3−テトラフルオロプロピルα−クロロアクリラートコ
ポリマが好ましい。後者の場合は両モノマの重量比が9
0:10〜50:50の範囲のコポリマが好ましい。
本発明のレジストは前述のような分子量分布が2.5以
下のホモポリマまたはコポリマと溶剤からなるレジスト
溶液として使用されるが、その粘度としては、該ホモポ
リマまたはコポリマの5%メチルセロソルブアセタート
(M CA)溶液において10〜70cpの範囲のもの
、より好ましくは13〜50cpの範囲のものを使用す
るのがよい。溶液粘度が高いものは分子量が高く、膜減
りは少なくなるが、濾過性、塗膜性が悪くなり良好なレ
ジスト膜を形成することが困難となる。また分子量が低
すぎると、感度が低くなり、未露光部分の膜ベリも増大
する。
本発明のポリマを溶解する溶媒としては特に限定されな
いが、MCA単独あるいはMCAを主体とする混合溶媒
が好ましく用いられる。混合溶媒としては、特にMCA
を70%以上含むものが好ましく用いられる。
MCAに混合して用いられる溶媒としては、公知のエス
テル系、ケトン系等の溶媒を用いることができる。
MCA中に低級アルコール、好ましくはメタノールを3
0重量%以下の範囲で混入すると、同一のポリマ濃度に
おいて、溶液粘度がより低くなり、塗りムラのない良好
な塗膜を形成させることができる。メタノールの量はさ
ら好ましくは全溶媒量の5〜20重量%とするのがよい
。5%未満では効果が少なく、30%を越える場合は逆
に溶液粘度が高くなる。
[製造方法] 本発明において使用されるフルオロアルキルα−クロロ
アクジラ−・トの少なくとも1種をモノマとし、かつ分
子量分布が2.5以下のポリマの製造は例えば以下に述
べる方法により行なうことができるが、これらの方法に
限定されない。
なお本発明において使用されるポリマの原料であるフル
オロアルキルα−クロロアクリラートは例えば特開昭6
1=170734号公報に記載された方法により製造す
ることができる。
(1)既知のポリマを分別する方法 箱1の方法は、フルオロアルキルα−クロロアクリラー
トの1種または2種以上をモノマとし、これを通常のラ
ジカル重合によって、分子量分布の大きいポリマ、例え
ば分子量分布が2.6〜7゜0種度のポリマを製造した
後、分別して所望の分子量分布を有するポリマを得る方
法である。ここで通常のラジカル重合としては、例えば
溶媒を用いないバルク重合、モノマ、生成ポリマの両者
を溶解する溶媒を用いる溶液重合、モノマは溶解するが
、生成ポリマは溶解しない溶媒を用いる沈殿重合、モノ
マ、生成ポリマ共に溶解しない溶媒を用いるサスペンシ
ョン重合等が挙げられるが、これらの内では特開昭61
−170735号記載の沈殿重合を用いるのが最も好ま
しい。
原料として用いるポリマの分子量分布は2.6〜7.0
、好ましくは2.6〜4.0であり、5%MCA溶液の
溶液粘度は好ましくは5〜70cpの範囲のもの、より
好ましくは10〜50cpのものが好ましい。
ポリマの分別方法としては例えばポリマを有機溶媒に溶
解し、非溶媒をかくはん下に徐々に加えることにより行
なうことができる。ポリマを溶解する溶媒としては、ポ
リマが可溶であれば特に制限はないが、アセトン、メチ
ルエチルケトン等のケトン類、酢酸エチル、酢酸イソプ
ロピル、酢酸プロピル、酢酸ブチル、酢酸イソブチル等
のエステル類、ジメチルスルホキシド、ジメチルホルム
アミド、ジメチルアセトアミド等の非プロトン性極性溶
媒等が好ましく用いられる。後から加えられる非溶媒と
してはポリマを溶解しないものであれば特に制限はない
が、石油エーテル、石油ベンジン、リグロイン、ペンタ
ン、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、シクロヘキサン等
の飽和炭化水素類、ベンゼン、トルエン、キシレン等の
芳香族炭化水素類、ジクロロメタン、クロロホルム、四
塩化炭素、トリクレン、テトラクロロエタン、ジクロロ
エタン等のハロゲン化炭化水素、メタノール、エタノー
ル、プロパツール、イソプロパツール、ブタノール、t
−ブタノール、イソブタノールなどのアルコール類、さ
らに水等が好ましく用いられる。ただし互いに溶解し合
わない溶媒と非溶媒の組合わせ(例えばエステル類と水
)は好ましくない。
ポリマを最初に溶解する溶媒の量は特に制限はないが、
ポマ重量に対し5〜100倍量、好ましくは10〜30
倍量が用いられる。後から加えられる非溶媒の量は沈殿
させるポリマの量により適宜決定されるが、通常はポリ
マ重量に対し1〜100倍量が用いられる。
分別を行なう温度は通常0〜40℃、好ましくは15〜
30℃が用いられる。
一定量の非溶媒を加えた後、1〜24時間一定温度で静
置し、分離したポリマを沈澱させる。この後、上澄液を
デカント等の方法で別の容器に移し、残った沈澱物に少
量の溶媒を加えて溶解した後、非溶媒中に加えてポリマ
を再沈させる。
上澄液に再び非溶媒を少しずつ加え、同様の操作を行な
う。
本発明のポリマを収率よく得るには、原料ポリマの高分
子量部分を0〜30%、低分子量部分を10〜50%除
き、中分子量部分を取ることが好ましい。
以上に述べた分別方法は原料として固体のポリマを用い
ているが、原料ポリマを溶媒中で重合した後、ポリマを
分離することなく、そのまま溶媒を加えて希釈し、非溶
媒を加えて分別操作を行なうこともできる。
(2)特殊な重合による方法 第2の方法は静置沈澱重合による方法を用い、かつ重合
率を制御することにより所望の分子量分布を有するポリ
マを得る方法である。
すなわち、静置重合方式を用い、かつ反応時間を通常の
場合より短くし、重合率が低い段階で重合を止めること
により分子量分布が2.5以下のポリマを得ることがで
きる。
好ましい重合率としては80%以下、より好ましくは3
0〜55%の範囲に設定するのがよい。
80%を越える場合は本発明の効果はなく、30%未満
では生産効率の点で好ましくない。
反応時間は他の反応条件、すなわち重合温度、開始剤の
種類および量、用いるモノマの種類および量等により異
なるが、通常1〜20時間、好ましくは2〜10時間で
ある。
重合に用いる溶媒としては、モノマを溶解し、生成ポリ
マを溶解しないものであればいかなるものでもよい。通
常はメタノール、エタノール、イソプロパツール、n−
プロパツール、n−ブタノール、イソブタノール、t−
ブタノール等の低級アルコール、石油エーテル、石油ベ
ンジン、n−ペンタン、n−ヘキサン、n−へブタン、
シクロヘキサン等の炭化水素、ベンゼン、トルエン、キ
シレン、エチルベンゼン等の芳香族炭化水素、ジクロロ
メタン、クロロホルム、トリクロロエタン、トリクロロ
エチレン等のハロゲン化炭化水素が挙げられる。
重合に用いる溶媒の量は通常モノマに対し1〜30倍量
、好ましくは2〜15倍量が用いられる。
溶媒の量は少ないと重合時間が短くなるが、重合熱の発
生が著しくなり制御が困難になる。逆に溶゛媒が多いと
、重合時間は長くなるが、重合の制御がし易くなる。
使用する反応装置としては、重合熱の発生が著しくなる
ため、重合熱を効率よく除去可能なものを使用すること
が好ましい。例えば重合物当りの伝熱面積としては0.
1cm2/cm3以上、望ましくは0.2cm2/cm
3以上のものを使用するのがよい。
反応器の材質としてはステンレス、チタン、グラスライ
ニング、テフロンコーティング、ガラス等が用いられる
が、グラスライニング、テフロンコーティングが特に好
ましい。
水で測定した場合の総括伝熱係数としては30以上、好
ましくは50以上のものがよい。
静置重合であるため反応容器内でのある程度の温度の不
均一は避けられないが、温度のバラツキは15℃以下、
好ましくは10℃以下におさえることが好ましい。
重合温度は用いる開始剤、溶媒の種類等により当然具な
るが、通常25〜90℃、好ましくは30〜70℃が用
いられる。
重合に用いられるラジカル開始剤としては、通常のラジ
カル重合に用いられるものであれば特に制限はないが、
過酸化ジアセチル、過酸化ジプロピオニル、過酸化ジブ
チリル、過酸化ジベンゾイル等の過酸化ジアシル類、2
. 2’ −アゾビス(プロピオニトリル)、2.2’
−アゾビス(ブチロニトリル)、2.2’−アゾビス(
バレロニトリル)、2.2’−アゾビス(3−メチルブ
チロニトリル)、2.2’−アゾビス(2−メチルプロ
ピオニトリル)、2.2’−アゾビス(メチル−2−メ
チル−プロピオナート)、1,1’アゾビス(1−フェ
ニルエタン)、アゾビスジフェニルメタン等のアゾビス
類が好ましい。
重合温度が低(ポリマの分子量が高すぎる場合には連鎖
移動剤を用いることができる。連鎖移動剤としてはt−
ドデシルメルカプタン、n−ドデシルメルカプタン等の
メルカプタン類、四塩化炭素等のハロゲン化物、イソプ
ロピルベンゼン等の炭化水素、ジスルフィド類等が好ま
しく用いられる。
(3)超音波により分子鎖を切断する方法第3の方法は
従来の方法、例えば特開昭61−170735号公報記
載の方法により高分子量のポリマを得た後、これを超音
波処理する方法である。
原料として用いるポリマの粘度としては、分子量分布低
減効果および処理効率の点から、5%MCA溶液の粘度
で30〜120Cp、好ましくは40〜100 、c 
pの範囲であることが好ましい。
処理に用いる溶媒としてはポリマを溶解するものであれ
ば特に制限はないが、レジスト溶液に用いられる溶媒を
そのまま用いることが、操作上有利である。
処理に用いるポリマ溶液の濃度は2〜30%が好ましい
が、レジスト製品として用いられる濃度、すなわち4〜
10%が特に好ましい。
処理温度は用いる溶媒の沸点以下であれば特に制限はな
いが、通常15〜80℃の間に設定される。
超音波の出力は通常100〜100OW、好ましくは2
00〜700Wに設定される。
処理時間は用いる温度、超音波の出力等により変ってく
るが、通常0.5〜24時間に設定される。
以上の他に、(2)の方法により分子量分布の狭いポリ
マを得た後、さらに(1)、(3)の処理を行ない、よ
り性能の高いポリマを得ることも勿論可能である。
なお、本発明のレジストは前述のごとく、レジスト溶液
として使用されるが、本発明のポリマを用いたレジスト
溶液を長期間(例えば室温で1年以上または50℃で2
力月以上)、経時変化なしに保存するためには、レジス
ト溶液中にラジカル禁止剤を添加することが好ましい。
本発明で用いるラジカル禁止剤としては分子量600以
下のものであって、レジストのプリベーク時に蒸発し、
レジスト膜中に残存しないものが好ましく、例えば、ト
リーp−ニトロフェニルメチル、ジフェニルピクリルヒ
ドラジル、ガルピノキシル等の安定ラジカル、ベンゾキ
ノン、クロロベンゾキノン、2,5−ジクロロベンゾキ
ノン、2.3−ジメチルベンゾキノン、2.5−ジメチ
ルベンゾキノン、メトキシベンゾキノン、メチルベンゾ
キノン、テトラブロモベンゾキノン、テトラクロロベン
ゾキノン、テトラメチルベンゾキノン、トリクロロベン
ゾキノン、トリメチルベンゾキノン等のキノン類、α−
ナフトール、2−ニトロ−1−ナフトール、β−ナフト
ール、1−二トロー2−ナフトール等のナフトール類、
ヒドロキノン、カテコール、レゾルシン、o−t−ブチ
ルフェノール、p−メトキシフェノール、p−エトキシ
フェノール、2,6−ジーt−ブチル−p−クレゾール
、2.6−ジー t−ブチルフェノール、2.4−ジ−
t−ブチルフェノール、3,5−ジ−t−ブチルフェノ
ール、3.5−ジ−t−ブチルカテコール、3.5−ジ
−t−ブチル−4−ヒドロキシ安息香酸、2.2’−メ
チレンビス(6−t−ブチル−p−クレゾール)等のフ
ェノール1.2.4−ジニトロフェノール、0−ニトロ
フェノール、m−ニトロフェノール、p−ニトロフェノ
ール等のニトロフェノール類等であるが、安定性および
安全性の点より上記フェノール類が特に好ましい。
勿論、酸素にも禁止効果はあるが、有機溶媒を酸素加圧
することは極めて危険である、溶媒中に溶存できる量が
限られているる等の理由で好ましい方法ではない。
本発明で用いられるラジカル禁止剤の量はポリマ重量に
対し0..01〜5%、好ましくは0゜1〜2%である
[特性の測定方法並びに効果の評価方法1次に本発明に
おける感放射線ポジ型レジストの感度およびコントラス
トの測定方法について述べる。
まずポリマをメチルセロソルブアセタート等の適当な溶
媒に溶解した後、0.2〜0.4μのメンブランフィル
タ−にて濾過しレジスト溶液を調製する。このレジスト
溶液を基板上にスピンナーを用いてスピンコードし、0
.4〜1.0μの均一なレジスト膜を形成する。次に溶
媒を除きかつ基板との密着性を向上させるため160〜
210℃で15分〜1時間程度のプリベーク処理を行な
う。
電子線露光装置を用い基板上の一定面積を一定の電流量
で、露光時間を等比級数的に変えながら10〜20カ所
露光する。各露光部分について、面積、電流量、露光時
間より、単位面積当りの電気量(μC7cm2)を計算
する。
次に基板を適当な現像液中に、一定温度で一定時間浸漬
し、こののち非溶媒中に浸漬してリンスする。乾燥後、
基板をポストベークする。ポストベーク温度は一般にポ
リマのガラス転移温度より低い温度で行なうことが好ま
しい。
基板上の露光部分および未露光部分の膜厚を表面粗さ計
等で測定する。横軸に露光量(対数目盛)、縦軸に現像
前の膜厚を1.0として規格化した露光部分の膜厚(残
膜率)をプロットし感度曲線を作図する。この感度曲線
が横軸と交わる点を感度とする。またコントラスト(γ
)は次式で表わされる。
0.8 γ= 10gDo−10gDo、8 DO: 残膜率0の時の露光量 D  : 残膜率0.8の時の露光量 0.8 露光前の膜厚も測定しておき、現像後の未露光部分の膜
厚と比較して減少分を膜減りとする。
一般に感放射線ポジ型レジストにおいては、露光部分の
ポリマは主鎖切断を起こし分子量が低下している。これ
を現像すると露光部分のポリマは未露光部分のポリマよ
り速い速度で溶解し、従ってレジストパターンが形成さ
れる。このように現像時には未露光部分の膜厚は必ず、
現像前に比べて減少する。
感放射線ポジ型レジストの感度は、現像液の種類、温度
、現像時間、レジスト膜厚によって変化しこれらを記載
しないと感度のみのデータは意味がない。すなわち、長
い現像時間、高い現像温度を用いると感度は見かけ上高
くなるが、膜減りも゛大きくなる。
[実施例] 実施例1 後述の比較例1と同様の方法で、2.2,2゜−トリフ
ルオロエチルα−クロロアクリラートの重合を行なった
得られたポリ2,2,2.−トリフルオロエチルα−ク
ロロアクリラートの5%MCA溶液の粘度は31. 4
 c p、分子量分布は4.5であった。
次に上記のポリ2,2,2.−トリフルオロエチルα−
クロロアクリラート50gにアセトン11を加え溶解し
た。攪拌下にn−ヘキサンを1010m1滴下し、1時
間攪拌した後、3時間静置した。上澄液を別のフラスコ
に移し、再び攪拌下にn−ヘキサン60m1を滴下した
。1時間攪拌した後、3時間静置し、上澄液をデカント
して除いた。残渣にアセトン100mA’を加え溶解し
た後メタノール:水(2:1容量比)中に注ぎ、ポリマ
を析出させた。
ポリマを炉取し、50℃で24時間減圧乾燥した。17
.2gの無色ポリマが得られ、5%MCA溶液の粘度は
33.Ocpであった。
次にポリマ粉末6.2gおよびB I T 6.0 m
 gをMCA:メタノール(95:5重量比)の混合溶
媒94gに溶解し0.2μのメンブランフィルタ−を用
い、窒素加圧下に濾過しレジスト溶液とした。レジスト
溶液をクロムブランクスに、スピンナーを用いて塗膜し
、200℃で30分間オーブン中でプリベークした。
電子線露光装置を用い、加速電圧20kV、電流量1n
Aで0.45X0.60mmの面積を順次露光時間を変
えて走査露光した。
基板をメチルイソブチルケトンの現像液中、25℃で攪
拌下3分間浸漬し、続いてイソプロパツールに30秒間
浸漬した。スピン乾燥後、オーブン中で120℃、30
分間ポストベークした。
未露光部分および露光部分のレジスト膜厚を順次測定し
、感度曲線を作成した。感度、膜減り、コントラストお
よび分子量分布を表1に示す。
実施例2 特開昭61−170734号公報の実施例1および実施
例2の方法にて、2,2,2.−トリフロオロエチルα
−クロロアクリラートを製造した。
次いで、得られた2、2,2.−)リフロオロエチルα
−クロロアクリラート20.0g、アゾビスイソブチロ
ニトリル0.4g、ラウリルメルカプタン200mgお
よびt−ブタノール120gを500m1の三ツロフラ
スコに入れ、振りまぜて溶解させた後、窒素雰囲気下4
0℃の湯浴中で3時間静置力式にて重合した。
次に、BITo、2g、アセトン200m1を加え溶解
した後、水11中に注いでポリマを再沈した。次いで、
ポリマを炉取し、メタノール:水(2:1容量比)で洗
浄した後、40”Cで24時間減圧乾燥した。 9.0
6gの無色ポリマが得られ、5%MCA溶液の粘度は2
8.1cpであった。
実施例1と同様に評価した。結果を表1に示す。
比較例1 2.2,2.−1リフロオ口エチルα−クロロアクリラ
ート20.0g、アゾビスイソブチロニトリ/1.8g
、t−ブタ/−/lz8Qm−1を5゜Omlの三ツロ
フラスコに入れ、振りまぜて溶解させた後、窒素雰囲気
下50℃の湯浴中で7時間静置した。
BHTo、2 g、7(r トン200m1を加え溶解
した後、メタノール:水(2:1容量比)21中に注い
でポリマを再沈した。ポリマを炉取し、メタノール:水
(2:1容量比)で洗浄した後、30℃で48時間減圧
乾燥した。
18.0gの無色ポリマが得られ、5%MCA溶液の粘
度は31.2cpであった。
実施例1と同様に評価した。結果を表1に示す。
実施例3 比較例2と同様の方法で、2,2.2−1リフルオロエ
チルα−クロロアクリラートと2,2゜3.3−テトラ
フルオロエチルα−クロロアクリラートの共重合を行な
った。
得られたコポリ(2,2,2,−)リフルオロエチルα
−クロロアクリラート−2,2,3,3−テトラフルオ
ロプロピルα−クロロアクリラート(70:30重量比
)の5%MCA溶液の粘度は31.lcp、分子量分布
は4.5であった。
次に上記コポリマ50gにアセトン11を加え溶解した
。攪拌下にn−へキサンを1120m1滴下し、1時間
攪拌した後、3時間静置した。上澄液を別のフラスコに
移し、再び攪拌下にn−へキサン70m1を滴下した。
1時間攪拌した後、3時間静置し、上澄液をデカントし
て除いた。残渣にアセトン100m1を加え溶解した後
メタノール:水(2:1容量比)中に注ぎ、ポリマを析
出させた。
ポリマを炉取し、50℃で24時間減圧乾燥した。15
.9gの無色ポリマが得られ、5%MCA溶液の粘度は
32.2cpであった。
実施例1と同様に評価した。結果を表1に示す。
実施例4 特開昭61−170734号公報の実施例1および実施
例2の方法にて、2.2.2.−)リフロオロエチルα
−クロロアクリラートを、また同様の方法で2.2,3
.3−テトラフルオロエチルα−クロロアクリラートを
製造した。
得られた2、2.2.−)リフルオロエチルα−クロロ
アクリラート14.0g、2,2.3゜3−テトラフル
オロプロピルα−クロロアクリラート6.0g、アゾビ
スイソブチロニトリル0゜36g1ラウリルメル力プタ
ン220mg、t−ブタノール120m1を500m1
の三ツロフラスコに入れ、振りまぜて溶解させた後、窒
素雰囲気下40℃の湯浴中で3時間静置した。
BITo、2g、アセトン200m1を加え溶解した後
、水IIl中に注いでポリマを再沈した。
ポリマを炉取し、メタノール:水(2:1容量比)で洗
浄した後、40℃で24時間減圧乾燥した。
10.3gの無色ポリマが得られ、5%MCA溶液の粘
度は29.4cpであった。
実施例1と同様に評価した。結果を表1に示す。
実施例5 実施例4で得たコポリ(2,2,2,−4リフルオロエ
チルα−クロロアクリラート−2,2゜3.3−テトラ
フルオロプロピルα−クロロアクリラート)(70:3
0重量比、5%MCA溶液の粘度は80.8cp、分子
量分布は5. 1) i2gを188gのMCAに溶解
し、30℃で3゜5時間600Wの超音波装置で処理し
た。
次に上記溶液の一部を取り水中に注いで再沈し、ポリマ
を炉取した後、水洗し50℃で5時間減圧乾燥した。こ
のポリマの5%MCA溶液の粘度は30cpであった。
反応に用いたMCA溶液を用い実施例1と同様に評価し
た。結果を表1に示す。
比較例2 2.2.2.−)リフルオロエチルα−クロロアクリラ
ート14.Og、2,2,3.3−テトラフルオロプロ
ピルα−クロロアクリラート6゜0g1アゾビスイソブ
チロニトリル0.36g。
ラウリルメルカプタン130mg、t−ブタノール12
0m1を500.ml三ツロフラスコに入れ、振りまぜ
て溶解させた後、窒素雰囲気下40°Cの湯浴中で16
時間静置した。
BHTo、2g、アセトン200m1を加え溶解した後
、水II中に注いでポリマを再沈した。
ポリマを炉取し、メタノール:水(1:1容量比)洗浄
した後、30℃で24時間減圧乾燥した。
19.1gの無色ポリマが得られ、5%MCA溶液の粘
度は31゜4cpであった。
実施例1と同様に評価し、その結果を表1に示す。
表1 [発明の効果コ 本発明の感放射線ポジ型レジストは上述のごとく構成し
たので、プロセス安定性および再現性が良好であるとと
もに高感度、高解像度を同時に兼ね備えたものとなすこ
とができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 フルオロアルキルα−クロロアクリラートの少なく
    とも1種をモノマとし、かつ分子量分布が2.5以下で
    あるポリマを主成分とする感放射線ポジ型レジスト。
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