JPH02195068A - 車両用動力伝達装置 - Google Patents

車両用動力伝達装置

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JPH02195068A
JPH02195068A JP31277289A JP31277289A JPH02195068A JP H02195068 A JPH02195068 A JP H02195068A JP 31277289 A JP31277289 A JP 31277289A JP 31277289 A JP31277289 A JP 31277289A JP H02195068 A JPH02195068 A JP H02195068A
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pressure
oil
valve
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、エンジンの出力軸の回転駆動力を無段変速し
て伝達するようになっている動力伝達装置に関するもの
である。
(従来の技術) 一般に、エンジンの出力軸の回転駆動力を車輪に伝達す
る車両用動力伝達装置においては、エンジン出力がほぼ
一定であるのに対して車輪下動力が走行状態によって変
化するため、エンジン出力を適宜変速して伝えるように
している。このようなエンジン駆動力を変速する手段と
して、無段自動変速機構を用いた動力伝達装置が開発さ
れている。
無段自動変速機としてV字状無端ベルトを用いた無段自
動変速機構が開発されており、このVベルト式無段自動
変速機はエンジン出力軸側に連結される入力プーリと車
輪側に連結される出力プーリとの間にVベルトを掛けわ
たし、各プーリとVベルトとの間の摩擦係合するときの
実効径を油圧サーボ手段によって無段階に変えることに
より、自動変速するようにしている。
(発明が解決しようとする課題) ところで、このような無段自動変速機構による動力伝達
においては、車両を停止させる場合、必ずLOW状態と
なる。この上うなLOW状態においては、車輪からの回
転駆動力が動力伝達装置によりエンジン側に伝達するよ
うになり、エンジンブレーキが作動するようになる。
しかしながら、このように高速から低速に変速した場合
にエンジンブレーキが必ず作動するようになると、エソ
ジンが無駄に燃料を消費してしまい、燃費が悪くなって
しまう。
また燃費を向上させるために、単画走行中に慣性走行を
行って燃料消費をできるだけ抑えるようにすることが考
えられるが、従来の無段自動変速機構を用いた動力伝達
機構では、車輪からの回転駆動力がエンジンにどうして
も伝わってしまうので、慣性走行を行うことが不可能と
なっていた。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであっ
て、その目的は、慣性走行を行うことができるようにし
て燃費を向上させることのできる無段自動変速機を用い
た車両用動力伝達装置を提供することである。
(課題を解決するための手段) 前述の課題を解決するために、本発明は、例えば第1図
に示すように、エンジン出力軸に連結される発進装置(
100)が無段変速機構(140)を介してトランスミ
ッション出力軸(142)に連結され、 エンジン出力
を無段変速して伝達させる車両用動力伝達装置において
、前記エンジン出力軸と前記トランスミッション出力軸
(142)との間の動力伝達系統へ 動力遮断手段(C
1)が配役され、 車速か設定値以下でかつエンジン負
荷に対応した信号が設定値以下のとき、前記動力遮断手
段(C1)により動力伝達が断たれることを特徴として
いる。
(作用及び発明の効果) このように構成された本発明に係る車両用動力伝達装置
によれば、エンジン出力軸と前記トランスミッション出
力軸(142)との間の動力伝達系統に、動力遮断手段
(C1)が配設され、 車速が設定値以下でかつエンジ
ン負荷に対応した信号が設定値以下のとき、前記動力遮
断手段(C1)により動力伝達が断たれるので、この動
力遮断手段(C1)により、車速が設定値以下でかつエ
ンジン負荷が設定値以下のときは、エンジン出力軸と前
記トランスミッション出力軸(142)とを遮断するこ
とができる。この結気 例えば低速時に動力遮断手段(
C1)によってエンジン出力軸と前記トランスミッショ
ン出力軸(142)とを遮断することにより、エンジン
出力軸と前記トランスミッション出力軸(142)との
間の動力伝達を遮断することができるようになる。した
がって、車両は低速走行時に慣性走行を行うことができ
るようになり、エンジン出力を無駄にすることがなく、
燃費を向上させることができる。
なお、カッコ内の符号は、図面を参照するためのもので
あり、発明の構成を何部限定するものではない。
(実施例) 次に本発明の実施例について説明する。
第1図は本発明に係る車両用動力伝達装置の一実施例を
示す図である。
第1図において、この車両用動力伝達装置は。
発進装置である直結クラッチ付流体式トルクコンバータ
100、前進後進切換え用遊星歯車変速機構120.V
ベルト式無段変速機140、およびデファレンシャルギ
ア装置170に連結される出力ギア装置180を備えて
いる。
トルクコンバータ100 )&  エンジン出力軸に連
結されるフロントカバー101、該フロントカバー10
1に溶接されると共に内周にインペラが取り付けられた
ポンプインペラーシェル102、中心部がタービンハブ
104を介してトルクコンバータ出力軸103に連結さ
れたタービンランナ105、一方向クラッチ106を介
してインナーケース110に固定されたステータ107
、およびタービンハブ104とフロントカバー101と
を直結する直結クラッチ108とからなり、 トルクコ
ンバータ100と遊星歯車変速機構120との間には機
関の出力で駆動されるオイルポンプ20が設けられてい
る。
前進後進切換え用遊星歯車変速機構120は、前記トル
クコンバータの出力軸103を入力軸103とし、該入
力軸103と同軸上に配列された■ベルト式無段変速機
140の入力軸141を出力軸141とし多板クラッチ
C1、該多板クラッチC1を作動させる油圧サーボ12
1、多板ブレーキB1、該多板ブレーキB1を作動させ
る油圧サーボ122、プラネタリギア機構130からな
っている。プラネタリギア機構130は、前記入力軸1
03に油圧サーボ121の環状油圧シリンダ123を介
して連結されたキャリヤ131、多板クラッチC1を介
して前記油圧シリンダ123に連結されると共に前記出
力軸141にスプライン嵌合されたサンギア132、前
記多板ブレーキB1を介してトランスミジョンケース2
20に固定されたリングギア133および前記キャリヤ
131に回転自在に支持されると共に、前記サンギア1
32とリングギア133とに噛合したプラネタリギア1
34とからなっている。
■ベルト式無段変速機140は、前記入力軸141と、
該入力軸141に平行に並設された出力軸142とに、
それぞれ設けられた入力プーリ150および出力プーリ
160と、輪状薄板を重ね合わせたスチールバンド14
3に多数の金属ブロック144を取り付けてなり、これ
ら人力プーリ150および出力プーリ160を連結する
Vベルト145とからなっている。入力プーリ150は
、前記入力軸141と一体に形成された固定フランジ1
51と、ダブルピストン152および153を有する油
圧サーボ154により駆動されて軸方向に変位し、入力
プーリ150の実効径を増減させる可動フランジ155
とからなっている。出カブ−9160は、前記出力軸1
42と一体に形成された固定フランジ161と、ダブル
ピストン162および163を有する油圧サーボ164
により駆動されて軸方向に変位し、出力プーリの実効径
を増減させる可動フランジ165とからなっている。
デファレンシャルギア装置170は入力ギアである駆動
大歯車171、ギアボックス172、差動小ギア173
、差動大ギア174および車軸に連結される出力軸17
5からなっている。
■ベルト式無段変速機140の出力軸142の一端には
ガバナ弁25が設けら札 他端には、この軸142に回
転自在に支持された出力ギア188及び出力軸142と
出力ギア188とを連結する減速用プラネタリギア機構
からなる出力ギア装置180が設けられている。減速用
プラネタリギア機構は、出力軸142に連結されたサン
ギア181、 トランスミッションケース220に固定
されたリングギア182、前記出カギ7188に連結さ
れたキャリヤ183、サンギア181とリングギア18
2とに噛合すると共にキャリヤ183に回転自在に支持
されたプラネタリギア184とからなっている。出力ギ
ア188はチェーン190により前記デファレンシャル
ギア装置の駆動大歯車171に連結されている。したが
って、出力軸142が、この実施例における本発明のト
ランスミッション出力軸を構成している。なお、出力ギ
ア装置180はプラネタリギア機構の代わりに外歯噛み
合いによる歯車機構から構成することもでき、その場合
には、この歯車機構の回転軸が本発明のトランスミッシ
ョン出力軸を構成する。
第2図は第1図に示した車両用動力伝達装置の無段自動
変速機を車両走行条件に応じて変速制御するための制御
装置であり、且つ前記車両走行条件を入力とする電子制
御装置と該電子制御装置により制御される油圧制御装置
とからなる車両用無段自動変速機の制御装置における油
圧制御装置を示す。
本実施例の油圧制御装置は、油圧源であり機関により駆
動される前記オイルポンプ20、車速ないしはVベルト
式無段変速機の出力軸回転速度に対応したガバナ圧を出
力する前記ガバナ弁25、油圧制御装置にプライマリラ
イン圧を供給するプライマリレギュレータ弁30、油圧
制御装置にセカンダリライン圧を供給するセカンダリレ
ギュレータ弁35、スロットル開度に応じたスロットル
圧を出力スロットルする弁40、ガバナ圧に対応したカ
ットバック圧をスロットル弁に出力し、スロットル圧を
車速(ガバナ圧)に関連させるカットバック弁45、プ
ライマリレギュレータ弁にガバナ圧に関連して調圧した
スロットルコントロール圧を出力するライン圧調整弁4
7、車両走行条件に応じて入力プーリの油圧サーボに対
する作動油の給徘を制御しVベルト式無段変速機の減速
比を増減させる減速比制御機構 Vベルト式無段変速機
の出力プーリの油圧サーボに供給される油圧の種類を前
記減速比制御機構50の作動に対してプライマリライン
圧からセカンダリライン圧に交換するシフトシーケンス
機構60、入力プーリの定常走行時の油圧サーボの油圧
をバランスさせるとともに油圧サーボの油圧の洩れを補
う入力プーリモジュレータ機構66、運転席に設けられ
たシフトレバ−により動かされ遊星歯車変速機構120
の前進 後進を切り換えるマニュアル弁70、N−4D
シフトおよびN→Rシフト時における多板クラッチまた
は多板ブレーキの保合を円滑に行うと共にDレンジでの
慣性走行を行うためのシフト制御機構75、およびトル
クコンバータ100の直結クラッチ108を作動させる
ロックアツプ制御機構80を有する。
オイルポンプ20は、ボディ201内に、一方にスプリ
ング202が前設され、 他方は油圧サーボ203とさ
れたスライドケーシング204が支点205を中心にス
ライド可能な状態で収納され、さらにこのスライドケー
シング204内にベーン206付ロータ207が取り付
けられてなる容積可変型ベーンポンプであり、油溜り2
08の油をオイルストレーナ209を介して吸い込み油
路1に吐出する。
ガバナ弁25は公知の構成を有し、Vベルト式無段変速
機の出力軸に取り付けらね 油路1から供給されたライ
ン圧を車両速度と対応する前記Vベルト式無段変速機の
出力軸回転数に応じて調圧し、第3図に示すガバナ圧と
して油路3に出力する。
プライマリレギュレータ弁30は、一方(図示一方)に
スプリング31が前設されたスプール32と、前記スプ
リング31と同方向から前記スプール32を押圧するよ
う前記スプール32に当接して図示下方に直列的に設け
られたレギュレータプランジャ33を有する。レギュレ
ータプランジャ33には大径の上側ランド331と小径
の下側ランド332とが設けら札 上側ランド331の
有効受圧面には、チエツク弁34および油路11を介し
て油路7Bから供給されるライン圧調整弁47の出力し
たスロットルコントロール圧またはオリフィス341を
介して油路6に連絡した油路6Aから供給されるガバナ
圧が印加され、 小径の下側ランド332には油路7を
介したスロットル圧が印加され、 これら入力油圧に応
じた押圧力でスプール32を図示上方に押し上げる。ス
プール32は、図示上方からオリフィス301を介して
図示上端ランドに印加されるプライマリライン圧のフィ
ードバックと、図示下方から受ける前記スプリング31
のばね荷重および前記レギュレータプランジャ33の押
圧力とにより変位して油路1と油路2との連通面積を増
減させ、余剰油を油路2に流出させるとともに、油路2
からの流出能力を上回る余剰油をドレインボート302
からドレインさせる。これにより油路1の油圧は車両の
走行条件である車速(ガバナ圧)とスロットル開度(ス
ロットル圧)とに関連した第4図に示すプライマリライ
ン圧P1が発生する。
セカンダリレギュレータ弁35は、一方(図示下方)に
スプリング36が前設されたスプール37と、該スプー
ル37に当接して図示下方に直列的に設けられたプラン
ジャ38とを有し、セカンダリライン圧を出力する第1
ボート371、セカンダリライン圧を調整する際の余剰
油をトルクコンバータ100および自動変速機の潤滑油
必要部に供給する第2ボート372、容積可変型オイル
ポンプ20へ吐出油量を制御するための油を出力する第
3ボート373、 ドレインボート352.353、車
両運転条件に応じた入力油圧であるスロットル圧の入力
ポート354、およびセカンダリライン圧の入力ポート
355を備えている。
第2ボート372に連絡する油路5は、比較的大径で設
定された直径を有するオリフィス391を介して、 ト
ルクコンバータのロックアツプ制御弁81を経てトルク
コンバータ100に作動油を供給する油路5Aと連絡し
、且つ中径で所定の直径に設定されたオリフィス392
を介して、自動変速機の潤滑必要部へ潤滑油を供給する
油路5Bに連絡している。
セカンダリライン圧の発生している油路2と前記ロック
アツプ制御弁81に連絡する油路5Aと)上 小径のオ
リフィス393を介して連絡され、さらに油路2と前記
潤滑油供給用の油路5Bが小径のオリフィス394を介
して連絡している。
このセカンダリレギュレータ弁35は次のように作用す
る。
このセカンダリレギュレータ弁35は、スプール37が
、図示上方からオリフィス351を介して図示上端ラン
ドに印加される油路2のセカンダリライン圧のフィード
バックを受け、図示下方からは前記スプリング36によ
るばね荷重と油路7からプランジャ38に印加されるス
ロットル圧とを受けて変位し、油路2に連絡する第1ポ
ート371と潤滑油等の供給油路5に連絡する第2ボー
ト372との連絡面積を増減させて、プライマリレギュ
レータ弁によるプライマリライン圧の調圧の際の余剰油
の流出油路である油路2の油圧を入力油圧であるスロッ
トル圧に応じて調圧して第5図に示すセカンダリライン
圧P0を出力し、且つオイルポンプの油圧サーボ203
に制御油圧を出力する油路8と連絡した第3ボート37
3と油路2に連絡する第1ポート371およびドレイン
ポート352との連絡面積を調整して油圧サーボ203
へ油圧を出力し、オイルポンプ20の吐出容量を制御し
ている。
第6図にスロットル圧を一定とした場合の、スプール3
7の変位量と油路5A、油路5B、油路8の油圧変化の
特性を示す。
セカンダリライン圧が設定した適正範囲にあるとき(第
6図においてAゾーン); 第1ボート371と第2ボート372とが連通し、油路
5に油圧が発生しており、油路5Aおよび油路5Bには
主にそれぞれオリフィス391および392を介して油
圧が十分に供給されるので、油路5Aのトルクコンバー
タ供給圧および油路5Bの潤滑油圧は適正値にある。
エンジンが低回転数で運転されオイルポンプ20の吐出
油量が少なく、これによりプライマリレギュレータ弁3
0から油路2に排出される余Ill油が少なく、且つ油
温が高いため油回路の各所から油洩れが多くなり、これ
らによりセカンダリライン圧が設定した適正範囲より低
レベルとなったとき(第6図においてBゾーン); スプール37は図示上方に変位して第2ボート372を
閉じ、油路5からの余剰油の排出を停止してセカンダリ
ライン圧の保圧を図る。このとき、油路5Aに圧油が全
く供給されないと、トルクコンバータ100においては
直結クラッチの引摺による摩擦と、オイルクーラーへの
作動油の循環が不十分となることによるトルクコンバー
タ内の作動油の過昇温とが発生しやすい。本発明では油
路2から小径のオリフィス393を介して必要最小限の
作動油を油路5A内に供給し、該油路5Aからロックア
ツプ制御弁81を経てトルクコンバータ100に供給し
、前記直結クラッチ108の弓摺および作動油の過昇温
を防止している。また油路5Bに潤滑油が全く供給され
ないと潤滑が必要な摺動部において焼付が生じやすくな
るため、さらに小径のオリフィス394を介して必要最
小限の潤滑油を供給している。なおこれら小径のオリフ
ィス393および394を介して流路2から流出する圧
油の油量は微小であるため流路2のセカンダリライン圧
の保圧にはほとんど影響を与えない。
エンジンが高回転数域で運転され、 オイルポンプ20
の吐出油路が多く、これによりプライマリレギュレータ
弁30から油路2に排出される余剰油が多いとき(第6
図Cゾーン); セカンダリライン圧が適正範囲より高くなるため、スプ
ール37は図示下方に変位し第3ボート373と第1ボ
ート371とが連絡し、油路8を介してオイルポンプ2
0の油圧サーボ203に圧油が供給される。このため、
オイルポンプ20の吐出油量が低減し、これにより前記
プライマリレギュレータ弁30の余剰油を減少させてセ
カンダリライン圧を設定した適正範囲まで降圧させる。
このオイルポンプ20の吐出油量の低減により、オイル
ポンプ20を駆動するに必要なエンジンの出力トルクは
低減する。この結果 車両を駆動させるためのエンジン
出力を増大させることができるとともに燃費の向上が図
れる。
なおこのセカンダリライン圧は前記プライマリレギュレ
ータ弁30が油路1に出力するプライマリレギュレータ
圧の約1/2程度となっている。
スロットル弁40は、一方(図示上方)にスプリング4
1が前設されたスプール42と、該スプール42にスプ
リング43を介して直列的に配さ江 バルブボディから
突出した一端44A(図示下端)が機関のスロットル開
度に応じて回転動するスロットルカム(図示せず)の作
用面に当接したスロットルプランジャ44とを有する。
スロットルプランジャ44は図示上側の大径ランド44
1と図示下側の小径ランド442とを有し、前記スロッ
トルカムによる押圧力に加えて、大径ランド441の有
効受圧面に印加される油路7のスロットル圧と、下側の
小径ランド442の有効受圧面に印加される油路7Aの
カットバック圧とによって、図示上方に変位し、スプリ
ング43を介してスプール42を上方に押圧する。スプ
ール42は下方から前記スプリング43による押圧力を
受けるとともに、上方からスプリング41によるばね荷
重を上端ランド421の有効受圧面に印加される油路7
Aのカットバック圧と、オリフィス401を介して中間
ランド422の有効受圧面に印加されるスロットル圧の
フィードバックとを受けて変位し、油路2と油路7との
連通面積を増減させ、油路2から供給されたセカンダリ
ライン圧をスロットル開度およびガバナ圧(出力軸回転
数)に関連して変化する第7図に示すスロットル圧に調
整する。
カットバック弁45は、大径の下端ランド461、中間
ランド462、上端ランド463を有するスプール46
を備え、スプール46が図示下方に設定されているとき
油路7と油路7Aとが連絡し、油路7Aにカットバック
圧Pcが発生する。
スプール46は、上方から下端ランド461の有効受圧
面積S1に油路6を介して供給されたガバナ圧Pgを受
けるとともに、オリフィス451を介して下方から下端
ランド461の受圧面積S2にカットバック圧Pcを受
けるので、PgXS1=PcXS2の平衡式で表される
平衡を保つよう上方に変位する。スプール46が上方に
変位して行くと、油路7Aは油路7との連絡面積が減少
するとともにドレインボート452と連絡する面積が増
大して行くので、カットバック圧Pcが降下して、Pg
XSl>PcX52となり、スプール46は下方に動か
される。このようにしてスプール46はPgXS1=P
cXS2の平衡式で決定される位置に保持され、 油路
7Aに出力するカットバック圧を調圧する。第8図にカ
ットバック圧Pc特性を示す。
ライン圧調整弁47は、一方(図示下方)にスプリング
48が前設されたスプール49を備えている。スプール
49は下方から前記スプリング48のばね荷重を受け、
上方から図示上端ランド491に油路6のガバナ圧Pg
を受けて変位し、スロットルコントロール圧を出力する
油路7Bとスロットル圧が供給される油路7及びドレイ
ンボート471との連絡面積を調整して、油路7Bから
出力されるスロットルコントロール圧を調圧する。
第3図にスロットルコントロール圧Psmの特性を示す
減速比制御機構50は、入力プーリ150の油圧サーボ
154と油路1またはドレインボート511との連絡を
制御しVベルト式無段変速機140の減速比を変更する
減速比制御弁51、入力プーリ回転数、スロットル開度
などの車両走行条件を入力とする電子制御装置により制
御されてON、OFF作動し、前記減速比制御弁51を
制御するアップシフト電磁ソレノイド弁55(以下アシ
プソレノイド55という)およびダウンシフト電磁ソレ
ノイド弁(以下ダウンソレノイドという)56とからな
る。減速比制御弁51は、一方(図示下方)にスプリン
グ52が前設され、 上端ランド531と前記スプリン
グ52の上端が当接した下端ランド534との間に中間
ランド532および533を有するスプール53な有し
、ランド531と532との間の油室521は油路9に
連絡するとともにスプール53が上方に変位することに
より油路1に連絡し、スプール53が下方に変位するこ
とによりドレインボート511に連絡する。
中間ランド532と533との間の油室522は下端油
室524と連絡する油路12Aと連絡しランド532に
より開口面積が調整されているドレインボート511か
ら油路12Aの油圧を漏らして調圧しスプールを中間位
置に保持させる。ドレインボート511には切り欠き5
11Aが設けら札 この切り欠き511Aにより油路1
2Aからの油圧の洩れ量を漸変させて、スプールの中間
位置の保持を円滑に行っている。中間ランド533と下
端ランド534との間の油室523は、オリフィス51
2を介して油路6Aと連絡し、スプール53が中間位置
に保持されているとき油路6Aとドレインボート513
とを連通させて油路6Aを排圧し、スプール53が上方
に変位したとき下端ランド534が油路6Aの油圧を保
持するとともに下端油室524と連絡する油路12Aと
の連絡ボート515と前記ドレインボート513とを連
通させて油路12Aを排圧する。アップソレノイド弁5
5は、オリフィス515を介して油路2からセカンダリ
ライン圧が供給されるとともに減速比制御弁51の図示
上端油室525に連絡する油路2Aに配設されている。
このアップソレノイド55はOFFのとき油路2Aの油
圧をハイレベル(セカンダリライン圧と同等)に保持し
、ONのとき油路2Aの油圧を排圧する。ダウンソレノ
イド弁56は、オリフィス561を介して油路12に連
絡するとともに減速比制御弁51の下端油室524に連
絡し、さらに減速比制御弁のスプール53が中間位置に
保持されているとき該スプールの油室522に連絡する
ボート515に連絡する油路12Aに取り付けられてお
り、OFFのとき油路12Aの油圧を保持し、ONのと
き油路12Aを排圧する。
上記構成において油路1のプライマリライン圧は次のよ
うに制御される。
入力プーリ回転数、スロットル開度など車両の走行条件
を入力とする電子制御回路からシフトアップまたはシフ
トダウンのシフト信号が発せられるとアップソレノイド
55またはダウンソレノイド56がONされ、 これに
より減速比制御弁51のスプール53が中間位置から上
方または下方に変位する。この結果、スプール53が中
間位置にあるときにドレインボート513と油路6Aが
連絡して排圧されていた油路6A内に、油路6Aとドレ
インボート513との連絡が遮断されることによりシフ
ト信号油圧としてガバナ圧が発生し、核油路6Aのガバ
ナ圧はシフト信号油圧としてチエツク弁34および油路
11を介してレギュレータプランジャ33の上ランド3
31に印加されスプール32を上方に押し上げる。この
シフト信号油圧によりレギュレータ弁30の油路1と油
路2との連通面積を減少させる。これによりレギュレー
タ弁30により調整されるライン圧は第4図に破線で示
すようにレベルアップする。
このように定常走行時には低いライン圧で入力プーリの
油圧サーボを一定に保ち、トルク比変化時のみライン圧
をレベルアップし、このレベルアップされたライン圧を
アップシフト時には入力プーリの油圧サーボに供給し、
ダウンシフト時には出力プーリの油圧サーボに供給して
減速比制御を行っている。これによりVベルト式無段変
速機の急激なアップシフトおよびダウンシフトが可能と
なり、加減速性能が向上する。またシフト時以外には必
要とされるライン圧が低レベルでよく、オイルポンプで
の機関の出力消耗が低減できる。本実施例ではシフト信
号油圧として車速または出力軸142の回転数の増大に
対応して第3図に示す如く昇圧するガバナ圧を用いてい
る。これはガバナ圧の前記特性がシフト走行時に必要と
なるライン圧を得るために適当であることによるが、・
 シフト信号油圧はガバナ圧以外の他の油圧であっても
よい。
シフトシーケンス機構60は、シフトシーケンス弁61
とチエツク弁64および65とからなる。
シフトシーケンス弁61は、一方(図示下方)にスプリ
ング62が前設され、 図示上端ランド631、中間ラ
ンド632、前記スプリング62の上端が当接した図示
下端ランド633を有するスプール63と、油路1に連
絡するボート611と、出力プーリ160の油圧サーボ
164へ作動油を供給するための油路10に連絡するボ
ート612と、油路12に連絡するボート613と、 
ドレインボート614とを有する。チエツク弁64は油
路2と油路10とを連絡する油路に挿入され、 チエツ
ク弁65は油路2と油路12とを連絡する油路に挿入さ
れている。
シフトシーケンス弁61のスプール63は、下方から前
記スプリング62のばね荷重を受けているとともに、上
方からオリフィス601を介して供給される油路9の圧
力を上端ランド631に受けており、油路9の油圧が設
定値以上(定常走行またはアップシフト時)のとき図示
下方に移動する。この移動により、油路12と油路10
とが連絡するとともに油路1と油路10との連絡が遮断
され、 さらに油路1と油路13とが連絡する。
油路9の油圧が排圧(ダウンシフト時)のときスプール
63は図示上方に移動し油路1と油路10とが連絡する
とともに、油路12がドレインボート614に連絡して
排圧され、 さらに油路1と油路13との連絡が遮断さ
れる。チエツク弁64は、シフトシーケンス弁のスプー
ル63が図示下方に設定されているとき油路2のセカン
ダリライン圧を油路10および油路12に供給する作用
を行い、チエツク弁65は油路12の油圧が油路2の油
圧より高くなったとき油路12の圧油を油路2に排出す
る。出力軸回転数に対する油路9の油圧P9、油路10
の油圧PIO1油路12の油圧P12の変化を第9図に
示す。
入力プーリモジュレータ機構66は、モジュレータ弁6
7とチエツク弁69とからなる。モジュレータ弁67は
一方(図示下方)にスプリング671が前設されたスプ
ール68を有し、チエツク弁69はモジュレータ弁67
の出力油路13Aと入力プーリの油圧サーボ154への
作動供給油路9との間に挿入される。モジュレータ弁6
7のスプール68は一方から前記スプリング671のば
ね荷重と油路6から供給されるガバナ圧とを受は他方か
らはオリフィス672を介して図示上端ランドに印加さ
れる油路13Aの出力油圧のフィードバックを受けて変
位し、油路13Aと油路13およびドレインボート67
3との連通面積を調整して油路13から供給されたライ
ン圧を前記ガバナ圧に関連して調圧し、ラインモジュレ
ータ圧Pmとして油路13Aに出力する。
第10図にラインモジュレータ圧Pmと、定常走行時に
入力プーリの油サーボに必要とされる要求圧Pnとを示
す。
従来の減速比制御機構においては、定常走行状態を維持
するには、入力プーリと出力プーリとに引張られるVベ
ルトの張力が保持されるように、遠心力により発生する
油圧サーボ内の油圧を考慮した静油圧を、それぞれのプ
ーリの油圧サーボに供給し、油圧サーボによるVベルト
の挟圧力を入力プーリと出力プーリとでバランスさせる
必要がある。しかるに入力プーリと出力プーリの回転数
は減速比(トルク比)にしたがって変動するので、前記
バランスを達成するために減速比制御機構を作動させて
入力プーリの油圧サーボへ作動油を供給したりまたは該
入力プーリの油圧サーボから作動油を排出させたりする
必要があった。このため定常走行においても常にソレノ
イド弁がON、OFF作動し、ソレノイド弁の負担が大
きく、電磁ソレノイド弁の耐久性の観点から不利であっ
た。
入力プーリモジュレータ機構66は、各スロットル開度
における機関の駆動力と定地走行抵抗とのつりあう速度
を求め、その状態(定常時)に必要な入力プーリの油圧
サーボ圧を減速比制御機構を介さず、入力プーリモジュ
レータ機構から供給して入力プーリの油圧サーボ圧をバ
ランスさせ、これにより減速比制御機構の定常走行ある
いはダウンシフトの維持をする時の前記ダウンシフトお
よびアップシフト電磁ソレノイド弁のON、OFF作動
の回数を低減させている。
つぎに減速比制御機構50、シフトシーケンス機構60
、入力プーリモジュレータ機構66および油圧調整装置
のプライマリレギュレータ弁30の作用を説明する。
車両の停車から発進時、 マニュアル弁がN位置に設定されているときはともに○
FF状態にあったアップソレノイド弁55およびダウン
ソレノイド弁56のうち、マニュアル弁のN−Dシフト
信号が入力された電子制御回路の作用によりダウンソレ
ノイド弁56が短時間ONされ、 スプール53が図示
下方に設定される。これにより入力プーリの油圧サーボ
154に作動油を供給する油路9は、 ドレインボート
511と連絡し排圧されて降圧する。油路9の油圧が設
定値に降圧すると、シフトシーケンス弁61のスプール
63はスプリング62の作用で図示上方に変位し、油路
1と出力プーリの油圧サーボ164に作動油を供給する
油路10とが連絡し、油路10にプライマリライン圧が
供給・されるとともに油路12とドレインボート614
とが連絡し、油路12が排圧される。油路10にプライ
マリライン圧が供給されたことにより、出力プーリ16
0の油圧サーボ164は出力プーリ160の実効径を迅
速に最大値に増大させるとともに該出力プーリの実効径
の増大にともなうVベルト145の張力で入力プーリは
可動フランジが押し動かされ、油圧サーボ154内の作
動油圧の排圧を促進させながら実効径を最小値に減少さ
せる。これとともに油路12Aはドレインボート513
と連通して排圧され、 且つ油路12も排圧されている
のでダウンソレノイド弁56のON、OFFにかかわら
ず排圧状態が接続される。該油路7Bのスロットルコン
トロール圧が油路11を介してプライマリレギュレータ
弁30のレギュレータプランジャ33に入力されてプラ
イマリライン圧をレベルアップする。このレベルアップ
されたプライマリライン圧が前述の如く出力プーリの油
圧サーボ164に供給されるので出力プーリ160の実
効径の増大を迅速且つ強力に行われてスムーズな車両の
発進が可能となる。
車両の発進からのアップシフト時および走行中の急速な
アップシフト時、 アップソレノイド弁55はONさ丸 ダウンソレノイド
弁56はOFFされる。これにより減速比制御弁51の
スプール53は図示上方に設定さ江 油路9と油路1と
が連絡する。油路9にはプライマリライン圧が供給され
るのでシフトシーケンス弁60のスプール63は図示下
方に変位し、油路10と油路1との連絡が遮断されると
ともに油路10と油路12とが連絡する。このため油路
10にはチエツク弁64を介して油路2のセカンダリラ
イン圧が供給される。■ベルト式無段変速機においては
油路9からプライマリライン圧が供給された入力プーリ
の油圧サーボ154の方が油路10からセカンダリライ
ン圧が供給されている出力プーリの油圧サーボ164よ
り荷重が大きく、入力プーリ150の実効径は増大し、
出力プーリ160の実効径は減少してアップシフトがな
される。油路10に供給されたセカンダリライン圧は油
路12を介して油路12Aに導かれダウンソレノイド弁
56により油路12Aの油圧の制御を可能にする。また
スプール53が図示上方に設定されたことにより、油路
6Aとドレインボート513との連通はランド534に
より遮断されるので、油路6Aのガバナ圧は保圧され、
 該油路6Aのガバナ圧はプライマリレギュレータ弁3
oのレギュレータプランジャ33に入力されてプライマ
リライン圧を第4図の如くレベルアップする。このレベ
ルアップされたプライマリライン圧が前述の如く入力プ
ーリの油圧サーボ154に供給されるので入カブ−’J
 150の実効径を迅速、且つ強力に行うので車両の急
速なシフトアップがなされ、 加速性能の優れた車両用
無段自動変速機が得られる。
定常走行時 アップソレノイド弁55およびダウンソレノイド弁56
はともにOFFされている。
減速比制御弁51のスプール53は中間位置に保持され
、 油路9は油路1およびドレインボート511のいず
れとも遮断されて油圧は保持され、これによりシフトシ
ーケンス弁61のスプール63は図示下方に保持される
。この状態において油路9における作動油の洩れを補充
または出力軸回転数の増大に伴う減速比の微少な変更(
増大)のための油路9への作動油の供給は油路12Bか
らチエツク弁69を介して入力プーリモジュレータ弁に
よってなされ、 アップソレノイド弁55、ダウンシフ
ト弁56のON、OFF作動なしになされる。これによ
りソレノイド弁55および56の耐久性が向上するよう
になる。
通常のアップシフト時およびゆるやかなアップシフト時 電子制御装置の出力によりアップソレノイド弁55は断
続的にON、OFFされ、 減速比制御弁のする53が
振動的に上方に変位されて油路1と油路9とを小連通面
積で連絡させる。これにより油路9の油圧は上昇し、該
油路9に連絡した入力プーリの油圧サーボ154は前記
油路1から油路9への作動油の供給量に応じて入力プー
リの実効径を増大させ、アップシフトがなされる。
通常のダウンシフト時およびゆるやかなダウンシフト時 電子制御装置の出力によりダウンソレノイド弁56は断
続的にON、OFFされ、 減速比制御弁のスプール5
3が振動的に下方に変位してドレインボート511と油
路9とを小連通面積で連絡させる。これにより油路9の
油圧は降下し、該油路9に連絡した入力プーリの油圧サ
ーボ154は前記油路9から油路511への作動油の排
出量に応じて入力プーリの実効径を減少させ、ダウンシ
フトがなされる。
急なダウンシフト時 アップソレノイド弁55はOFFされ、 ダウンソレノ
イド弁56はONまたはOFFされる。
これにより減速比制御弁51のスプール53は図示下方
に設定され、 油路9はドレインボート511に連絡す
る。油路9は排圧され、 これによりシフトシーケンス
弁61のスプール63がスプリング62の作用で図示上
方に設定され、 油路10は油路1に連絡し出力プーリ
の油圧サーボ164にプライマリライン圧が供給される
とともに、油路12がドレインボート614と連絡し排
圧される。
■ベルト式無段変速機120においては出力プーリの油
圧サーボにプライマリライン圧が供給されたことにより
出力プーリ120の実効径が急速に増大するとともにこ
の実効径の増大に伴うVベルト145の張力で入力プー
リの可動フランジが押し動かされ、 油圧サーボ154
内の作動油の排圧を促進させながら実効径を減少させる
。このとき油路12Aはドレインボート513と連絡し
排圧されるのでダウンシフトソレノイド弁56のON、
OFFの如何にかかわらず排圧状態が持続される。
またスプール53が図示下方に設定されたことにより、
油路6Aとドレインボート513との連通がランド53
3により遮断されるので、油路6Aのガバナ圧は保圧さ
れる。該油路6Aのガバナ圧はプライマリレギュレータ
弁30のレギュレータプランジャ33に作用してプライ
マリライン圧を第4図の如くレベルアップする。このレ
ベルアップされたプライマリライン圧が前述の如く出力
プーリの油圧サーボ164に供給されるので、出力プー
リ160の実効径の増大が迅速且つ強力に行われて、車
両の急加速がなされる。
マニュアル弁70は、運転席に設けたシフトレバ−によ
り手動で変位されるスプール71を備え、スプール71
はシフトレバ−により設定されるP(駐車)、R(後進
)、N(中立)、D(前進)、L(ロー)の各シフト位
置を有し、各シフト位置において表1に示す如く油路1
および油路2と、表  1 RNDL 油路3x□xxx 油路4 × × X Δ △ Oは油路1との連絡を示し、Δは油路 2との連絡を示し、×は排圧を示す。
油路3および油路4とを連絡し、油路3および油路4に
ライン圧またはセカンダリライン圧を供給するかあるい
は油路3または油路4をドレインボート701または7
02と連絡して排圧する。
またクラッチC1に連絡する油路4の排圧を行うドレイ
ンボート702は開口が油面712の上に出ているよう
設定され、 クラッチC1の油圧サーボ内の残油による
クラッチの引きずりを防止している。
シフト制御機構75は、シフト制御弁76と、このシフ
ト制御弁76の図示左端油室に連絡する油路2Dに配設
され、 オリフィス91を介して油路2からシフト制御
弁76の左端油室に供給されるセカンダリライン圧を電
子制御装置の出力に応じて制御するシフト制御用電磁ソ
レノイド弁(以下シフトソレノイド弁という)79とか
らなる。
したがってシフトソレノイド弁79によってシフト制御
弁76が制御されるようになっている。シフト制御弁7
6は、一方(図示右方)にスプリング77が前設され、
 図示左端ランド781、中間ランド782および78
3、小径で前記スプリング77の左端が当接された図示
右端ランド784とを有するスプール78を有する。ス
プール78は、左方からランド781に前記油路2Dの
油圧を受けるとともに、右方から右端に前記スプリング
77のばね荷重、ランド783の有効受圧面積(ランド
783の断面面積−ランド784の断面面積)にブレー
キB1の油圧サーボ122に連通する作動油給排油路3
a内の油圧 ランド784にクラッチC1の油圧サーボ
121への作動油圧の給徘油路4a内の油圧をそれぞれ
受けるようになっている。これらの各油圧の大きさおよ
びばね荷重の大きさに応じてスプール78が変位するよ
うになっている。
次にマニュアル弁70及び前記シフト制御機構75の作
用を説明する。
マニュアル弁70がN位置(レンジ)からDにシフトさ
れたとき、 油路3は排圧状態になり、油路4にセカンダリライン圧
が供給される。N−4Dシフト信号によりNレンジ時に
OFFとなっていたシフトソレノイド弁79は設定され
た短時間○Nされ、 これによりスプール78は図示左
方に設定される。このとき油路4と油路4aとは遮断さ
れ、 油路4aはドレインボート761に連絡して排圧
されており、クラッチC1は開放されている。デユーテ
ィコントロールによりシフトソレノイド弁79の08時
間を漸減するよう0N−OFFすると、油路2D内の油
圧が漸増し、スプール78は徐々に図示右方に変位する
。これにより油路4aと油路4との連通面積が増大する
とともにドレインボート761との連通面積が減少し、
油路4aの油圧はなめらかにセカンダリライン圧に漸近
して行く。このようにしてなめらかなN−Dシフトがな
される。
一定時間後シフトソレノイド弁79はOFFされる。
マニュアル弁70がNレンジからRレンジにシフトされ
たとき、 油路3にプライマリライン圧が供給され、 油路4は排
圧状態を維持する。N−Rシフト信号により、Nレンジ
においてはOFFとなっていたシフトソレノイド弁79
はデユーティ−コントロールによりOFF時間が漸増す
るよう0N−OFFさル これにより油路2Dの油圧は
漸減して行く。
これにより図が右方に設定されていたスプール78は徐
々に図示左方に変位し、油路3aとドレインボート76
1との連通面積が漸減するとともtL油路3aとの連通
面積が漸増し、スムーズなN→Rシフトがなされる。一
定時間後シフトソレノイド弁79はONされる。
ソレノイド弁79がONされているときは油路2Dが排
圧されるのでスプール78は図示左方に設定されて油路
3と油路3aとが連絡し、油圧サーボ122に圧油が供
給されてブレーキB1が係合するとともに、油路4aが
ドレインボート761と連絡して排圧され、 クラッチ
C1は開放される。これにより遊星歯車変速機構120
は後進状態となる。またソレノイド弁79がOFFされ
ているとき油路2Dの油圧はセカンダリライン圧となり
、スプール78は図示右方に設定されて、油路4が油路
4aに連絡するとともに油路3aがドレインボート76
1に連絡する。これにより油圧サーボ121に圧油が供
給されるとともに油圧サーボ122が排圧されて、クラ
ッチC1力5保合しするとともにブレーキB1が開放さ
れる。これにより遊星歯車変速機構120は前進状態と
なる。
またDレンジで走行中設定車速以下で且つ設定スロット
ル開度以下のとき電子制御装置の出力によりシフトソレ
ノイド弁79をONさせる。これによりクラッチC1が
開放する。クラッチC1が開放することにより、遊星歯
車変速機構の入力軸と出力軸との間の連絡が解かれる。
すなわち動力伝達が解除される。この結果、車両は慣性
走行を行うようになる。これにより燃費が向上する。こ
のクラッチC1はこの実施例における本発明の動力遮断
手段を構成する。
ロックアツプ制御機構80は、ロックアツプ制御弁81
、ロックアツプシグナル弁85、および補助装置として
ロックアツプ電磁ソレノイド弁88を有する。
ロックアツプ制御弁81は、図示下方に配置されたスプ
ール82と、該スプール82にスプリング83を介して
直列に配設されたプランジャ84とを有する。スプール
82は、それぞれ同一径の図示下端ランド821、中間
ランド822、上端ランド823を有し、プランジャ8
4はスプール82のランドより小外径に設定されている
ロックアツプシグナル弁85は、一方にスプリング86
が前設されたスプール87を有し、該スプール87は一
方から前記スプリング86のばね荷重とオリフィス88
1を介して油路2と連絡する油路2Cの油圧を受け、他
方から油路10の油圧を受けて変位したとき図示上方に
設定されたとき油路2と油路2Bとを連絡させ、図示下
方に設定されたとき油路2と油路2Bとの連絡を遮断す
るとともに油路2Bをドレインボート851に連絡する
ロックアツプ電磁ソレノイド弁88は、油路2Cに配設
さhONされたとき該油路2Cの油圧を排圧してロック
アツプシグナル弁85のスプール87を油路10の油圧
の変化により変位可能とし、OFFされたとき油路2C
の油圧を保持してロックアツプシグナル弁85のスプー
ル85を図示上方にロックする。
つぎにロックアツプ制御機構80の作用を説明する。
ロックアツプ制御弁81には、直結クラッチの解放およ
び保合を制御するための入力信号油圧として、油路2、
ロックアツプシグナル弁85および油路2Bを介してス
プール82の図示下端ランド821の受圧面(受圧面積
L2)にセカンダリラインP、が印加され、 油路10
からプランジャ84の受圧面(受圧面積LL)に出力プ
ーリ160の油圧サーボ164の油圧PIOが対向油圧
として印加されている。
(イ)出力プーリ160の油圧サーボ164の油圧がプ
ライマリライン圧P1のとき; このロックアツプ制御弁81は、P 10=P 1であ
るからPIO・Ll)P、−L2となるようスプール8
2およびプランジャ84の受圧面積が設定されている。
このため油路10油圧PIOがプライマリライン圧P1
となっているときは、スプール82は直結クラッチ解放
側に固定され、 入力信号油圧(セカンダリライン圧P
、)の如何にかかわらず油路5Aと油路5Cとを連絡す
るとともに油路5Dと油路5Fとを連絡する0作動油は
油路2→セカンダリレギエレータ弁35→油路5→油路
5A→ロツクアツプ制御弁81→油路5C→油路5D→
ロツクアツプ制御弁81→油路5F→オイルクーラーの
順に流ね 直結クラッチ108は解放されている。
(ロ)出力プーリの油圧サーボ164の油圧がセカンダ
リライン圧のとき; P10=P。
PIO・LL<P、・L2 の関係によりスプール82は図示上方(直結クラッチ保
合側)に設定され、 油路5Aと油路5Dとが連絡する
とともに油路5Cがドレインボート811に連絡する。
作動油は油路2→セカンダリレギエレータ弁35→油路
5→油路5A→ロツクアツプ制御弁81→油路5D→油
路5C→ロツクアツプ制御弁のドレインボート811の
順に流ねロックアツプクラッチは係合する。第11図に
ロックアツプ制御弁81のスプールの位置と油路2Bの
油圧P2Bおよび油路10の油圧PLOとの関係を示し
、第12図に車速に対するP2BおよびPIOの特性を
示す。
ロックアツプシグナル弁85は、受圧面積りのスプール
87に図示上方から出力プーリの油圧サーボ164の油
圧である油路10の油圧PLOが印加され、 図示下方
からスプリング86のばね荷重SP2とオリフィス88
1を介して油路2に連絡した油路2Cのセカンダリライ
ン圧P、とが印加される。
(ハ)油路10の油圧PIOがプライマリライン圧P1
のとき; P 10=P I PIO−L>P、・L+SP2 の関係となるようばねが設定されているため、スプール
87は図示下方に設定さ丸 油路2Bとドレインポート
851とが連絡し、油路2Bが排圧される。この油路2
Bの排圧により前記ロックアツプ制御弁のスプールは図
示下方に設定され、 直結クラッチは解放される。
よって油路10の油圧がプライマリライン圧のときは、
入力信号油圧(油路2Bの油圧)がロックアツプ制御弁
81に供給されないため、直結クラッチ10は他の条件
の如何にかかわらず解放される。
(ニ)油路10の油圧PIOがセカンダリライン圧Ps
のとき; P10=P。
P 10− L<P、・L+SP2 となり、スプール87は図示上方に設定さ瓢 油路2B
は油路2と連絡してセカンダリライン圧PSが供給され
る。
よって油路2Bに供給されるセカンダリライン圧P、に
よりスプール82が上方に設定され、 直結クラッチが
係合する。
(ホ)ロックアツプソレノイド88がONされていると
き; 前述の如く油路2Bは排圧されて、スプール87は油路
10の油圧の如何にかかわらず図示下方に固定され、 
ロックアツプ制御弁81に入力信号油圧は供給されず、
直結クラッチ108は解放される。油路5Dと油路5F
との間にはオリフィス5Gが設けられ油温の過上昇防止
に必要最小限の作動油をオイルクーラーへ常時供給して
いる。
なお、本発明は前述の実施令に限定されるものではなく
、種々の設計変更が可能である。
例えば前述の実施例では、本発明の動力遮断手段として
前後進切換歯車機構のなかの前進用多板クラッチC1を
用いるものとしているが、動力遮断手段は前後進切換歯
車機構以外の他の場所に設けることもできるし、前後進
切換歯車機構が設けられていない動力伝達装置にも本発
明は適用することができる。
また本発明は、前述のクラッチC1の代わりに、エンジ
ン側から駆動輪側へ向かう動力伝達のみを許容する周知
の一方向クラッチを用いてもよい。
この場合には、クラッチをこの一方向クラッチと並設す
ることにより、低速走行において駆動輪からの回転駆動
力がエンジンに伝達することを所望時に遮断できるよう
になるとともに エンジンからの駆動トルクは駆動輪側
へ伝達することができるようになる。
以上の説明から明らかなようシ二  本発明によれば、
エンジン出力軸とトランスミッション出力軸との間の動
力伝達系統に動力を遮断する動力遮断手段を介設してい
るので、低速走行時にエンジンと駆動輪との間の動力伝
達を確実に遮断して慣性走行を行うことができるように
なる。したがって、エンジン出力を無駄にすることがな
く、燃費を確実に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る車両用動力伝達装置の骨格図、第
2図はその車両用動力伝達装置に用いられる無段自動変
速機の油圧制御装置の油圧回路図、第3図は該油圧制御
装置に設けられたガバナ弁の出力するガバナ圧特性およ
びライン圧調圧弁の出力するスロットルコントロール圧
特性を示すグラス 第4図は該油圧制御装置におけるプ
ライマリライン圧特性を示すグラス 第5図は該油圧制
御装置における油圧調整装置によるセカンダリライン圧
特性を示すグラフ、第6図はセカンダリレギュレータ弁
の各ボートからの出力油圧特性を示すグラフ、第7図は
スロットル弁の出力するスロットル圧特性を示すグラス
 第8図はカットバック正特性を示すグラフ、第9図は
シフトシーケンス弁の入力および出力油圧特性の示すグ
ラフ、第10図は入力プーリモジュレータ弁の出力する
ラインモジュレータ圧Pmと入力プーリの必要油圧Pn
との特性を示すグラフ、第11図はロックアツプ制御弁
のスプールの位置と入力信号油圧および対向油圧との関
係を示すグラス 第12図は車速に対するロックアツプ
制御弁の入力信号油圧および対向油圧の特性を示すグラ
フである。 70・・・マニュアル弁、75・・・シフト制御根株7
6・・・シフト制御弁、79・・・シフト制御用電磁ソ
レノイド弁、 100・・・トルクコンバータ(発進装
置)120・・・前進後進切換歯車根株 140・・・
Vベルト式無段変速a150・・・入力プーリ、 16
0・・・出力プーリ、180・・・出力ギア装置(トラ
ンスミッション出力軸)、C1・・・多板クラッチ(動
力遮断手段) 特許出願人 アイシン・エイ・ダブり二株式会社代理人
弁理士  青 木  健 二 (外6名)Vべ几トg:
、欺a変偲梢の出力φ^回転敗V穴几ト式解、亀変連梃
の出力り回転外5Jτルト式″[7灸&速Wのf力軸回
螢五軟第6 tq スフ−、I+37 Aデイt’f/ 第9 図 V〜斜貴ダ^シ引嫉^白η軸回転東 第10図 第11図 第12 rA

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)エンジン出力軸に連結される発進装置が無段変速
    機構を介してトランスミッション出力軸に連結され、エ
    ンジン出力を無段変速して伝達させる車両用動力伝達装
    置において、 前記エンジン出力軸と前記トランスミッション出力軸と
    の間の動力伝達系統に、動力遮断手段が配設され、車速
    が設定値以下でかつエンジン負荷に対応した信号が設定
    値以下のとき、前記動力遮断手段により動力伝達が断た
    れることを特徴とする車両用動力伝達装置。
JP31277289A 1989-11-30 1989-11-30 車両用動力伝達装置 Granted JPH02195068A (ja)

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