JPH059661B2 - - Google Patents

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JPH059661B2
JPH059661B2 JP57210810A JP21081082A JPH059661B2 JP H059661 B2 JPH059661 B2 JP H059661B2 JP 57210810 A JP57210810 A JP 57210810A JP 21081082 A JP21081082 A JP 21081082A JP H059661 B2 JPH059661 B2 JP H059661B2
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Japan
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pressure
hydraulic pressure
oil
hydraulic
oil passage
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JP57210810A
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JPS5999163A (ja
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Shiro Sakakibara
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Aisin AW Co Ltd
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Aisin AW Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH059661B2 publication Critical patent/JPH059661B2/ja
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H61/00Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing
    • F16H61/14Control of torque converter lock-up clutches
    • F16H61/143Control of torque converter lock-up clutches using electric control means
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H61/00Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing
    • F16H61/66Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing specially adapted for continuously variable gearings
    • F16H2061/6604Special control features generally applicable to continuously variable gearings
    • F16H2061/6608Control of clutches, or brakes for forward-reverse shift

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、例えば車両用自動変速機等に取り付
けられ、流体を介して動力を伝達する車両用流体
式動力伝達装置におけるロツクアツプ制御装置に
関する。
[従来の技術] 車両用自動変速機に用いられるフレードカツプ
リング等の流体継手やトルクコンバタ等の流体伝
動機構には、定常走行時の燃費向上のため流体伝
動機構の入力側部材と出力側部材との間に、これ
ら入力側部材と出力側部材とを直結して動力を入
力側部材から出力側部材へ直接伝達する直結クラ
ツチが設けられている。そして、この直結クラツ
チを係合および解放するための制御は、自動変速
機を入力プーリ回転数等から得られる車速やスロ
ツトル開度などのエンジン負荷等から決まる車両
走行条件に応じて制御する自動変速機に制御装置
内に設けられたロツクアツプ制御装置により行わ
れる。
このようなロツクアツプ制御装置として、従来
特開昭56−94059号公報に開示されたロツクアツ
プ制御装置がある。このロツクアツプ制御装置に
おいては、自動変速機が最高速段に設定されてい
るとフロントクラツチ圧が生じ、車速が所定値以
上大きくなるとガバナ圧応答弁が開くことによ
り、このフロントクラツチ圧がフロントクラツチ
圧応答弁に作用してこのフロントクラツチ圧応答
弁を作動させるので、ロツクアツプ係合状態にな
る。すなわち、自動変速機の最高速度において所
定車速以上のときロツクアツプオンするように、
ロツクアツプ制御が行われる。
[発明が解決しようとする課題] ところで、近年入力側プーリおよび出力側プー
リと無端ベルトとの摩擦係合位置での実効径を油
圧サーボによつて変更することにより無断変速を
行う無段変速機が種々開発されている。このよう
な無段変速機においては、Dレンジの定常走行時
には最良燃費曲線に沿つて変速制御が行われると
ともに、Lレンジ等の高出力トルク時には最大動
力曲線に沿つて変速制御が行われることが多い。
このような無段変速機とロツクアツプ制御装置
とを組み合わせることが考えられるが、その場
合、従来の自動変速機の場合のように最高速度に
おいて所定車速以上のときロツクアツプオンする
ようにロツクアツプ制御を行つたのでは、燃費の
向上をそれほど図ることはできない。すなわち、
無段変速機の場合には、燃費向上の点からロツク
アツプ領域と比較的低車速域まで広げることが望
ましい。
しかしながら、無段変速機においてはロツクア
ツプ領域を比較的低車速域まで単純に広げた場
合、次のような問題がある。
すなわち、例えば発進時や急ダウンシフト時等
のエンジン高負荷時にロツクアツプ係合すると、
エンジントルクの比較的大きな変動が直接無断変
速機に伝えられてしまう。このため、無端ベルト
等の無段変速機の構成部品の耐久性が低下してし
まう。
本発明は、このような事情に鑑みでなされたも
のであつて、その目的は、無段変速機とロツクア
ツプ制御装置とを組み合わせて動力伝達を行う場
合に、燃費を向上することができるようにしなが
ら、しかも無段変速機の耐久性を向上することの
できる車両用流体式動力伝達装置におけるロツク
アツプ制御装置を提供することである。
[課題を解決するための手段] 前述の課題を解決する為の本発明は、入力側部
材と出力側部材との間に設けられ流体を介して前
記入力側部材から前記出力側部材に動力を伝達せ
しめる流体伝動機構及び前記入力側及び出力側部
材とを直接連結して前記入力側部材から前記出力
側部材に動力を直接伝達せしめる直結クラツチ
と、入力プーリと、出力プーリと、該入力プーリ
及び出力プーリ間に連綴せしめられるベルトと、
前記入出力プーリの実効径を可変に制御せしめる
べく油圧を給排される油圧サーボを備えた無段変
速機と、第1及び該第1の油圧よりも低い第2の
油圧を発生せしめる油圧発生手段と、該油圧発生
手段からの油圧を前記油圧サーボへ給排制御せし
める減速比制御手段と、前記油圧発生手段からの
油圧を前記直結クラツチへ選択的に給排制御せし
めるロツクアツプ制御手段を有する車両用無段変
速機の油圧制御装置において、前記ロツクアツプ
制御手段は前記直結クラツチへの油圧を選択的に
給排制御せしめるロツクアツプ制御機構と、前記
減速比制御手段を介して前記油圧サーボへ給排さ
れる油圧に基づいて前記直結クラツチの係合及び
解放を制御せしめるべく前記油圧発生手段からの
前記第1及び第2の油圧を前記ロツクアツプ制御
機構へ選択的に供給せしめる切換手段とからな
り、前記ロツクアツプ制御機構は前記直結クラツ
チの係合及び解放のための油圧の給排を制御せし
めるスプールと、該スプールを直結クラツチ結合
の為の油圧を前記直結クラツチへ給排せしめる方
向へ作動せしめるべく前記第2の油圧が給排され
る第1油室と、前記スプールを直結クラツチ解放
の為の油圧を前記直径クラツチへ給排せしめる方
向へ作動せしめるべく前記切換手段から前記第1
及び第2の油圧のいずれかが選択的に供給される
第2油室と、前記第1油室への前記第2の油圧を
電気的に制御せしめるべく配設される電気的制御
手段を有し、前記切換手段から前記第2油室の供
給される前記第1の油圧に基づいて前記スプール
を前記電気的制御手段の作動如何にかかわらず前
記直結クラツチを解放するように拘束的に制限せ
しめる構造を有する。
[作用及び発明の効果] このように構成された本発明の車両用無段変速
機の油圧制御装置によれば、油圧発生手段と、該
油圧発生手段からの油圧を油圧サーボへ給排制御
するトルク比制御手段と、該トルク比制御手段か
らの油圧に基づいて、直結クラツチへの油圧を制
御せしめるロツクアツプ制御手段からなり、該ロ
ツクアツプ制御手段は前記減速比制御手段からの
油圧に基づいて油圧を切換制御せしめられる切換
弁を有し、電気的制御によりロツクアツプ領域を
設定するロツクアツプ制御機構が前記切換弁によ
り切換制御せしめられた油圧に応じて直結クラツ
チの解放側へ油圧制御するように拘束的に制限せ
しめられるので、通常走行時は、低速状態におい
てもロツクアツプ領域を設定可能とし、ロツクア
ツプ領域を広げることにより燃費の向上を図るこ
とができると共に、発進時や急ダウンシフト時の
エンジン高回転時には切換手段からの切換油圧に
応じて直結クラツチを解放せしめることによりエ
ンジントルクの変動を無段変速機に直接伝達しな
いようにすることができ、これにより、無段変速
機の耐久性例えばVベルトの耐久性を向上せしめ
たり、シフトシヨツク等を防止することが可能と
なる。
[実施例] 以下、図面を用いて本発明の実施例を説明す
る。
第1図は、本発明に係る車両用流体式動力伝達
装置におけるロツクアツプ制御装置の一実施例が
適用される車両用無段自動変速機の一例を示す断
面図である。
第1図に示すように、車両用無段自動変速機は
直結クラツチ付流体式トルクコンバータ100、
前進後進切換え用遊星歯車変速機構120、Vベ
ルト式無段変速機140、およびデフアレンシヤ
ルギア170を備える。
流体伝動機構100′はトルクコンバータ10
0を有し、トルクコバータは入力側部材101′
及び出力側部材103′との間に配設されは、機
関の出力軸に連結されるフロントカバー101、
該フロントカバー101に溶接されるとともに内
周にインペラが取付けられたポンプインペラーシ
エル102、中心部がタービンハブ104を介し
てトルクコンバータ出力軸103に連結されたタ
ービンランナ105、一方向クラツチ106を介
してインナーケース110に固定されたステータ
107、およびタービンハブ104とフロントカ
バー101とを直結する直結クラツチ108とか
らなり、トルクコンバータ100と遊星歯車変速
機構120との間には機関の出力で駆動されるオ
イルポンプ20が設けられている。
前進後切換え用遊星歯車変速機120は、前記
トルクコンバータの出力軸103を入力軸103
とし、該入力軸と直列に連結されたVベルト式無
段変速機140の入力軸141を出力軸141と
し、多板クラツチC1、該多板クラツチC1を作
動させる油圧サーボ121、多板ブレーキB1、
該多板ブレーキB1を作動させる油圧サーボ12
2、プラネタリギアセツト130からなる。プラ
ネタリギヤセツト130は、前記入力軸103に
油圧サーボ121の環状油圧シリンダ123を介
して連結されたキヤリヤ131、多板クラツチC
1を介して前記油圧シリンダ123に連結される
とともに前記出力軸141にスプライン嵌合され
たサンギア132、前記多板ブレーキB1を介し
てトランスミツシヨンケース220に固定可能な
リングギア133および前記キヤリア131にそ
れぞれ回転自在に支持されるとともに、前記サン
ギア132とリングギア133とにそれぞれ噛合
するダブルプラネタリギア134とからなる。
vベルト式無段変速機140は、前記入力軸1
41と該入力軸141に平行的に並設された出力
軸142とに、それぞれ油圧サーボによつて駆動
される。入力プーリ150および出力プーリ16
0を設け、これら入力プーリ150および出力プ
ーリ160間を、輪状薄板を重ね合せたスチール
バンド143に多数の金属ブロツク144を取付
けてなるVベルト145で連結してなる。入力プ
ーリ150は、前記入力軸141と一体に形成さ
れた固定フランジ151と、ダブルピストン15
2および153を有する入力プーリの油圧サーボ
154により駆動されて軸方向に変位され、入力
プーリの実効径を増減させる可動フランジ155
とを備える。出力プーリ160は、前記出力軸1
42と一体に形成された固定フランジ161と、
ダブルピストン162おおよび163を有する出
力プーリの油圧サーボ164により駆動されて軸
方向に変位され、出力プーリの実効径を増減させ
る可動フランジ165とを備える。
デフアレンシヤルギヤ170は、入力ギアであ
る駆動大歯車171、ギアボツクス172、差動
小ギア173、差動大ギア174および車軸に連
結される出力軸175からなる。
Vベルト式無段変速機の出力軸の一端にはガバ
ナ弁25が設けられ、他端には出力ギア188が
回転自在に支持されるとともに減速用プラネタリ
ギアセツト180が設けられている。減速用プラ
ネタリギアセツトは、出力軸142に連結された
サンギア181、トランスミツシヨンケース22
0に固定されたリングギア182、前記出力ギア
188に連結されたキヤリヤ183、サンギア1
81およびリングギア182にそれぞれ噛合する
とともにキヤリア183に回転自在に支持された
ダブルプラネタリギア184とからなる。出力ギ
ア188はチエーン190により前記デフアレン
シヤルギアの駆動大歯車171に連結されてい
る。
第2図は第1図に示した車両用無段自動変速機
を車両走行条件に応じて変速制御するための制御
装置であり、且つ前記車両走行条件を入力とする
電子制御装置と該電子制御装置により制御される
油圧制御装置とからなる車両用無段自動変速機の
制御装置における油圧制御装置を示す。油圧発生
手段20′は油圧源20と油圧調圧手段30′を有
する。油圧調圧手段30′はプライマリレギユレ
ータ弁30、セカンダレギユレータ弁35を有す
る。
本実施例の油圧制御装置は、油圧源であり機関
により駆動される前記オイルポンプ20、車速な
いしはVベルト式無案変速機の出力軸回転速度に
対応したガバナ圧を出力する前記ガバナ弁25、
油圧制御装置に第1の油圧であるプライマリライ
ン圧を供給するプライマリレギユレータ弁30、
油圧制御装置に第1の油圧よりも低い第2の油圧
であるセカンダリライン圧を供給するセカンダリ
レギユレータ弁35、スロツトル開度に応じたス
ロツトル圧を出力するスロツトル弁40、ガバナ
圧に対応したカツトバツク圧をスロツトル弁に出
力し、スロツトル圧を車速(ガバナ圧)に関連さ
せるカツトバツク弁45、プライマリレギユレー
タ弁にガバナ圧に関連して調圧したスロツトルコ
ントロール圧を出力するライン圧調整弁47、車
両走行条件に応じて入力プーリの油圧サーポへの
作動油を給排を制御しvベルト式無段変速機の減
速比を増減させる減速比制御機構50、vベルト
式無段変速機の出力プーリの油圧サーボに供給さ
れる油圧の種類を前記減速比制御機構50の作動
に対してプライマリライン圧からセカンダリライ
ン圧に変換するシフトシーケンス機構60、入力
プーリの定常走行時の油圧サーボの油圧をバラン
スさせるとともに油圧サーボの油圧の洩れを補う
入力プーリモジユレータ機構66、運転席に設け
られたシフトレバーにより動かされ遊星歯変速機
構120の前進、後進の切換えるマニユアル弁7
0、N→DシフトおよびN→Rシフト時における
多板クラツチまたは多板ブレーキの係合を円滑に
行うとともにDレンジでの慣性走行を行うための
シフト制御機構75、およびトルクコンバータ1
00の直結クラツチ108を作動させるロツクア
ツプ制御機構80を有する。
オイルポンプ20は、ボデイ201内に、一方
にスプリング202が背設され、他方は油圧サー
ボ203とされたスライドケーシング204が支
点205を中心にスラド可能な状態で収納されさ
らにスライドケーシング204内にベーン206
付ロータ207が取付けられてなる容積可変型ベ
ーンポンプであり、油溜り208の油をオイルス
トレーナ209を介して汲い込み油路1に吐出す
る。
ガバナ弁25は公知の構成を有し、vベルト式
無段変速機の出力軸に取付けられ、油路1からの
供給されたライン圧を車両速度と対応する前記v
ベルト式無段変速機の出力軸回転数に応じて調圧
し、第3図に示すガバナ圧として油路6に出力す
る。
プライマリレギユレータ弁30は、一方(図示
下方)にスプリング31が背設されたスプール3
2と、前記スプリング31と同方向から前記スプ
ール32を押圧するよう前記スプール32に当接
して図示下方に直列的に設けられたレギユレータ
プランジヤ33を有する。レギユレータプランジ
ヤ33には大径の上側ランド331と小径の下側
ランド332とが設けられ、上側ランド331の
有効受圧面には、チエツク弁34および油路11
を介して油路7Bから供給されるライン圧調整弁
47の出力したスロツトルコントロール圧または
オリフイス341を介して油路6に連絡した油路
6Aから供給されるガバナ圧が印加され、小径の
下側ランド332には油路7を介したスロツトル
圧が印加され、これら入力油圧に応じた押圧力で
スプール32を図示上方に押し上げる。スプール
32は、図示上方からオリフイス301を介して
図示上端ランドに印加されるプライマリライン圧
のフイードバツクと、図示下方から受ける前記ス
プリング31のばね荷重および前記レギユレータ
プランジヤ33の押圧力とにより変位され、油路
1と油路2とを連通面積を増減させ余剰油を油路
2に流出させるとともに油路2からの流出能力を
上回る余剰油はドレインポート302からドレイ
ンさせる。これにより油路1の油圧は車両の走行
条件である車速(ガバナ圧)とスロツトル開度
(スロツトル圧)とに関連した第4図に示すプラ
イマリライン圧Plが発生する。
セカンダリレギユレータ弁35は、一方(図示
下方にスプリング36が背設されたスプール37
と、該スプール37に当接して図示下方に直列的
に設けられプランジヤ38とを有し、セカンダリ
ライン圧を出力する第1ポート371、セカンダ
リライン圧を調圧する際の余剰油をトルクコンバ
ータ100および自動変速機の潤滑油必要部に供
給する第2ポート372、容積可変型オイルポン
プ20へ吐出油量を制御するための油圧を出力す
る第3ポート373、ドレインポート352,3
53、車両運転条件に応じた入力油圧であるスロ
ツトル圧の入力ポート354、およびセカンダリ
ライン圧の入力ポート355を備える。
第2ポート372に連結する油路5は、比較的
大径で設定された直径を有するオリフイス391
を介して、トルクコンバータのロツクアツプ制御
弁81を経てトルクコンバータ100に作動油を
供給する油路5Aと連結し、且つ中径で所定の直
径に設定されたオリフイス392を介して、自動
変速機の潤滑必要部へ潤滑油を供給する油路5B
に連結している。
セカンダリライン圧の発生している油路2と前
記ロツクアツプ制御弁81に連結する油路5Aと
は、小径のオリフイス393を介して連結され、
且つ油路2と前記潤滑油供給用の油路5Bとは、
さらに小径のオリフイス394を介して連結して
いる。
このセカンダリレギユレータ弁35をつぎのよ
うに作用する。
このセカンダリレギユレータ弁35は、スプー
ル37が、図示上方からオリフイス351を介し
て図示上端ランドに印加される油路2のセカンダ
リライン圧のフイードバツクを受け、図示下方か
らは前記スプリング36によるばね荷重と油路7
からプランジヤ38に印加されるスロツトル圧と
を受けて変位され、油路2に連結する第1ポート
371と潤滑油等の供給油路5に連結する第2ポ
ート372との連結面積を増減させて、プライマ
リレギユレータ弁30によるプライマリライン圧
の調圧の際の余剰油流流出油路である油路2の油
圧を、入力油圧であるスロツトル圧に応じて調圧
し、第5図に示すセカンダリライン圧Pを出力、
且つ、オイルポンプの油圧サーボ203に制御油
圧を出力する油路8と連結した第3ポート373
と油路2に連結する第1ポート371およびドレ
インポート352との連絡面積を調整して油圧サ
ーボ203へ油圧を出力し、オイルポンプ20の
吐出容量を制御している。
第6図にスロツトル圧を一定とした場合の、ス
プール37の変位量と油路5A、油路5B、油路
8の油圧変化の特性を示す。
セカンダリライン圧が設定した適正範囲にある
とき(第6図においてAゾーン)。
第1ポート371と第2ポート372とが連通
し、油路5に油圧が発生しており、油路5Aのト
ルクコンバータ供給圧および油路5Bの潤滑油圧
は主にそれぞれオリフイス391および392を
介して油圧が十分に供給され適正値にある。
エンジンが低回転数で運転されオイルポンプ2
0の吐出油量が少なく、これによりプライマリレ
ギユレータ弁30から油路2に排出される余剰油
が少なく、且つ油温が高いため油圧回路の各所か
ら油洩れが多くなり、これによりセカンダリライ
ン圧が設定した適正範囲より低レベルとなつたと
き(第6図においてBゾーン)。
スプール37は図示上方に変位して第2ポート
372を閉じ、油路5からの余剰油の排出を停止
してセカダリライン圧の保圧を図る。このとき、
油路5Aに圧油が全く供給されないと、トルクコ
ンバータ100においては直結クラツチ108の
解放状態が確実に保てず直結クラツチの引摺によ
る磨耗と、オイルクーラーヘの作動油の循環が不
十分となることによりトルクコンバータ内の作動
油の過昇温とが発生しやすい。本発明では油路2
から小径のオリフイス393を介して必要最小限
の作動油を油路5A内に供給し、該油路5Aから
直結クラツチ制御弁81を経てトルクコンバータ
100に供給し、前記直結クラツチの引摺および
作動油の過昇温を防止している。また油路5Bに
潤滑油が全く供給されないと潤滑が必要な摺動部
において焼付が生じやすくなるため、さらに小径
のオリフイス394を介して必要最小潤滑油を供
給している。なおこれら小径のオリフイス393
および394を介して流路2から流出する圧油の
油量は微小であるため流路2のセカンダリライン
圧の保圧にはほとんど影響を与えない。
エンジンが高回転数域で運転され、オイルポン
プ20の吐出油路が多く、これによりプライマリ
レギユレータ弁30から油路2に排出される余剰
油が多いとき(第6図Cゾーン)。
セカンダリライン圧が適正範囲より高くなるた
め、スプール37は図示下方に変位した第3ポー
ト373と第1ポート371とが連結し、油路8
からオイルポンプ20の油圧サーボ203に圧油
が供給されオイルポンプ20の吐出油量が低減
し、これにより前記プライマリレギユレータ弁3
0の余剰油を減少させてセカンダリライン圧を設
定した適正範囲まで降圧させるよう作用する。こ
のオイルポンプ20の吐出容量の低減により、オ
イルポンプ20が消費するエンジンの出力トルク
は低減し、エンジン出力の増大ができるとともに
燃費の向上が図れる。
なおこのセカンダリライン圧は前記プライマリ
レギユレータ弁30が油路1に出力するプロイマ
リレギユレータ圧の約1/2程度となつている。
スロツトル弁40は、一方(図示上方)にスプ
リング41が背設されたスプール42と、該スプ
ール42にスプリング43を介して直列的に配さ
れ、バルプボデイから突出した一端44A(図示
下端)は機関のスロツトル開度に欧じて回転動す
るスロツトルカム(図示せず)の作用面に当接し
たスロツトルプランジヤ44とを有する。スロツ
トルプランジヤ44は図示上側の大径ランド44
1と図示下側の小径ランド442とを有し、前記
スロツトルカムによる押圧力に加えて、大径ラン
ド441の有効受圧面に油路7のスロツトル圧が
印加され下側の小径ランド442の有効受圧面に
は油路7Aのカツトバツク圧を受け、図示上方に
変位され、スプリング43を介してスプール42
を上方に押圧する。スプール42は下方から前記
スプリング43による押圧力を受け、上方からス
プリング41によるばね荷重を上端ランド421
の有効受圧面に印加される油路7Aのカツトバツ
ク圧と、オリフイス401を介して中間ランド4
22の有効受圧面に印加されるスロツトル圧のフ
イードバツクとを受けて変位され、油路2と油路
7との連通面積を増減させ、油路2から供給され
たスカンダリーライン圧をスロツトル開度および
ガバナ圧(出力軸回転数)に関連して変化する第
7図に示すスロツトル圧に調整する。
カツトバツク弁45は、大径の下端ランド46
1、中間ランド462、上端ランドを有するスプ
ール46を備え、スプール46が図示下方に設定
されているとき油路7と油路7Aとが連絡し油路
7Aにカツトバツク圧Pcが発生する。スプール
46は、上方から下端ランド461の有効受圧面
積S1に油路6を介して供給されたガバナ圧Pgを
受け、オリフイス451を介して下方から下端ラ
ンド461の受圧面積S2にカツトバツク圧Pcを
受けて上方に押圧されて、Pg×S1=Pc×S2の平
衝式で表される平衝を保つように変位される。ス
プール46が上方に変位して行くと油路7Aと油
路7との連絡面積が減少するとともに油路7Aは
ドレインポート451と連結する面積が増大して
行くのでカツトバツク圧Pcは降下し、Pg×S1>
Pc×S2となるのでスプール46は下方に動かさ
れる。このようにしてスプール46はPg×S1=
Pc×S2の平衝式で設定される位置に保持され油
路7Aに出力するカツトバツク圧を調圧する。第
8図にカツトバツク圧Pc特性を示す。
ライン圧調整弁47は、一方(図示下方)にス
プリング48が背設されたスプール49を備え
る。スプール49は下方から前記スプリング48
のばね荷重を受け、上方から図示上端ランド49
1に油路6のガバナ圧Pgを受けて変位され、ス
ロツトルコントロール圧を出力する油路7Bとス
ロツトル圧が供給される油路7およびドレインポ
ート471との連結面積を調圧して、油路7Bに
出力するスロツトルコントロール圧を調圧する。
第3図にスロツトルコントロール圧Psmの特性を
示す。減速比制御手段50′は減速比制御機構5
0、入力プーリモジユレータ機構66を有する。
減速比制御機構50は、入力プーリ150の油
圧サーボ154と油路1またはドレインポート5
11との連絡を制御しvベルト式無段変速機14
0の減速比を変更する減速比制御弁51、入力プ
ーリ回転数、スロツトル開度など車両走行条件を
入力とする電子制御装置により制御されてON、
OFF作動し、前記減速比制御弁51を制御する
アツプシフト電磁ソレノイド弁55(以下アツプ
ソレノイド55という)およびダウンシフト電磁
ソレノイド弁(以下ダウンソレノイド56とい
う)56とからなる。減速比制御弁51は、一方
(図示下方)にスプリング52が背設され、上端
ランド531と前記スプリング52の上端が当接
した下端ランド534との間に中間ランド532
および533を有するスプール53を有し、ラン
ド531と532との間の油室521は油路9に
連絡するとともにスプール53が上方に変位する
と油路1に連結し、スプール53が下方に変位す
るドレインポート511に連絡する。中間ランド
532と533との間の油室522は下端油室5
24と連絡する油路12Aと連絡しランド532
により開口面積が調整されているドレインポート
511から油路12Aの油圧を漏らして調圧しス
プールを中間位置に保持させる。ドレインポート
511には切り欠き511Aが設けられ油路12
Aからの油圧の洩れ量の漸変し、スプールの中間
位置の保持を円滑に行つている。中間ランド53
3と下端ランド534との間の油室523は、オ
リフイス512を介して油路6Aと連結し、スプ
ール53が中間位置に保持さているとき油路6A
とドレインポート513とを連通させて油路6A
を排圧し、スプール53が上方に変位したとき下
端ランド534が油路6Aとの連絡ポート514
を閉じて油路6Aの油圧を保持するとともに下端
油室524と連結する油路12Aとの連結ポート
515と前記ドレインポート513とを連通させ
て油路12Aを排圧する。アツプソレノイド55
は、オリフイス551を介して油路2からセカン
ダリライン圧が供給されるとともに減速比制御弁
51の図示上端油室525に連結する油路2Aに
取付けられ、OFFのとき油路2Aの油圧をハイ
レベル(セカンダリーライン圧と同等)に保持
し、ONのとき油路2Aの油圧を排圧する。ダウ
ンソレノイド弁56は、オリフイス561を介し
て油路12に連結するとともに減速比制御弁51
の下端油室524に連結し、さらに減速比制御弁
のスプール53が中間位置に保持されているとき
該スプールの油室522に連結するポート515
に連結する油路12Aに取付けられており、
OFFのとき油路12Aの油圧を保持し、ONのと
き油路12Aを排圧する。
上記構成において油路1のプライマリライン圧
はつぎのように制御なされる。
入力プーリ回転数、スロツトル開度など車両の
走行条件を入力とする電子制御回路からシフトア
ツプまたはシフトダウンのシフト信号が発せられ
るとアツプソレノイド55またはダウンソレノイ
ド56がONされ、これにより減速比制御弁51
のスプール53が中間位置から上方または下方に
変位され、これにより油路6Aとドレインボート
513との連絡が遮断されるので、油路6Aにガ
バナ圧が発生し、該油路6Aのガバナ圧はシフト
信号油圧としてチエツク弁34および油路11を
介してレギユレータブランジヤ33の上ランド3
31に印加されスプール32を上方に押し上げ
る。このシフト信号油圧によりレギユレータ弁3
0の油路1と油路2との連通面積を減少させる。
これによりレギユレータ弁30により調整される
ライン圧は第4図に破線で示すようにレベルアツ
プする。
このように定常走行時には低いライン圧で入力
プーリを油圧サーボを一定に保ち、トルク比変化
時のみライン圧をレベルアツプし、このレベルア
ツプされたライン圧をアツプシフト時には入力プ
ーリの油圧サーボに供給し、ダウンシフト時には
出力プーリの油圧サーボに供給して減速比制御を
行つている。これによりvベルト式無段変速機の
急激なアツプシフトおよびダウンシフトが可能と
なり、優れた加減速性能が得られるとともに、シ
フト時以外にはライン圧が低レベルとなり、オイ
ルポンプでの機関の出力消耗が低減できる。本実
施例ではシフト信号油圧として車速または出力軸
142の回転数の増大に対応して第3図に示す如
く昇圧するガバナ圧を用いている。こればガバナ
圧の前記特性がシフト走行時に必要となるライン
圧を得るために適当であることによるシフト信号
油圧はガバナ圧以外の他の油圧であつても良い。
切換手段60′は減速比制御手段80′を介して油
圧サーボ154へ給排される油圧に基づいて直結
クラツチ108の係合及び解放を制御せしめるべ
き油圧発生手段20′からの第1及び第2の油圧
をロツクアツプ制御機構80へ選択的に供給せし
める。その切換手段60′はシフトシークエンス
機構60を有し、シフトシークエンス機構60
は、シフトシーケンス弁61とチエツク弁64、
および65とからなる。
シフトシーケンス弁61は、一方(図示下方)
にスプリング62が背設され、図示上端ランド6
31、中間ランド632、前記スプリング62の
上端が当接した図示下端ランド633を有するス
プール63と、油路1に連結するポート611、
出力プーリ160の油圧サーボ164へ作動油を
供給するための油路10に連結するポート61
2、油路12に連結するポート613、ドレイン
ポート614を有する。チエツク弁64は油路2
と油路10とを連結する油路に挿入され、チエツ
ク弁65は油路2と油路12とを連絡する油路に
挿入されている。
シフトシーケンス弁61のスプール63は、下
方から前記スプリング62のばね荷重を受け、上
方からオリフイス601を介して供給される油路
9の受圧を上端ランド631に受けて変位され、
油路9の油圧が設定値以上(定常走行またはアツ
プシフト時)のとき図示下方に設定されて油路1
2と油路10を連絡するとともに油路1と油路1
0との連絡を遮断し、さらに油路1と油路13と
を連絡する。油路9の油圧が排圧(ダウンシフト
時)のとき図示上方に設定され油路1と油路10
とを連絡するとともに油路12をドレインポート
614に連絡して排圧し、さらに油路1と油路1
3との連絡を遮断する。チエツク弁64は、シフ
トシーケンス弁のスプール63が図示下方に設定
されているとき油路2のセカンダリライン圧を油
路10および油路12に供給する作用を行い、チ
エツク弁65は油路12の油圧が油路2の油圧よ
り高くなつたとき油路12の圧油を油路2に排出
する。出力軸回転数に対する油路9の油圧P9、
油路10の油圧P10、油路12の油圧P12の変化
を第9図に示す。
入力プーリモジユレータ機構66は、モジユレ
ータ弁67とチエツク弁69とからなる。モジユ
レータ弁67は一方(図示下方)にスプリング6
71が背設されたスプール68を有し、チエツク
弁69はモジユレータ弁67の出力油路13Aと
入力プーリの油圧サーボ154への作動供給油路
9との間に挿入される。モジユレータ弁67のス
プール68は一方から前記スプリング671のば
ね荷重と油路6から供給されるガバナ圧とを受け
他方からオリフイス672を介して図示上端ラン
ドに印加される油路13Aの出力油圧のフイード
バツクを受けて変位され、油路13Aと油路13
およびドレインポート67との連通面積を調整し
て油路13から供給されたライン圧を前記ガバナ
圧に関連して調圧しラインモジユレータ圧Pmと
して油路13Aに出力する。
第10図にラインモジユレータ圧Pmと、定常
走行時に入力プーリの油圧サーボで必要される要
求圧Pnとを示す。
従来の減速比制御機構においては、定常走行状
態を維持するには、入力プーリと出力プーリとに
引張られるVベルトの張力が保持されるように、
遠心力により発生する油圧サーボ内の油圧を考慮
した静油圧を、それぞれのプーリの油圧サーボに
供給し、油圧サーボによるVベルトの挟圧力を入
力プーリと出力プーリとでバランスさせる必要が
ある。しかるに入力プーリと出力プーリの回転数
は減速比(トルク比)にしたがつて変動するため
前記バランスを達成するため減速比制御機構を作
動させ入力プーリの油圧サーボへ作動油を供給し
たりまたは該入力プーリの油圧サーボから作動油
を排出させる必要があつた。このため定常走行に
おいても常にソレノイド弁がON、OFF作動し、
ソレノイド弁の負担が大きく、電磁ソレノイド弁
の耐久性の観点から不利であつた。
入力プーリモジユレータ機構66は、各スロツ
トル開度における機関の駆動力と定地走行抵抗と
のつりあう速度を求め、その状態(定常特)に必
要な入力プーリと油圧サーボ圧を減速比制御機構
を介さず、入力プーリモジユレータ機構から供給
して入力プーリの油圧サーボ圧をバランスさせ、
これにより減速比制御機構の定常走行あるいはダ
ウンシフトの維持をする時の前記ダウンシフトお
よびアツプシフト電磁ソレノイド弁のON、OFF
作動回数を低減させている。
つぎに減速比制御機構50、シフトシーケンス
機構60、入力プーリモジユレータ機構66およ
び油圧調整装置のプライマリレギユレータ弁30
の作用を説明する。
車両の停車から発進時、 マニユアル弁がN位置に設定されいるときはと
もにOFF状態にあつたアツプソレノイド弁55
およびダウンソレノイド弁56の内マニユアル弁
のN−Dシフト信号を入力した電子制御回路の作
用によりダウンソレノイド弁56が短時間ONさ
れ、スプール53は図示下方に設定される。これ
により入力プーリの油圧サーボ154に作動油を
供給する油路9は、ドレインポート511と連結
し、その油圧は排圧されて降圧する。油路9の油
圧が降圧して設定値に達するとシフトシーケンス
弁61のスプール63はスプリング62の作用で
図示上方に変位され、油路1と出力プーリの油圧
サーボ164に作動油を供給する油路10とを連
結し油路10にプライマリライン圧を供給すると
同時に油路12とドレインポート614とを連絡
し油路12を排出する。油路10にプライマリラ
イン圧が供給されたことにより出力プーリの油圧
サーボ164は出力プーリの実効径を迅速に最大
値に増大させるとともに該出力プーリの実効径の
増大に伴うVベルト145の張力で入力プーリは
可動フランジが押し動かされ、油圧サーボ154
内の作動油の排圧で促進させながら実効径を最小
値に減少させる。これとともに油路12Aはドレ
インポート513と連通して排圧され、且つ油路
12も排圧されているのでダウンソレノイド弁5
6のON、OFFにかかわらず排圧状態が持続され
る。該油路7Bのスロツトルコントロール圧が油
路11を介してプライマリレギユレータ弁30の
レギユレータプランジヤ33に入力されてプライ
マリライン圧をレベルアツプする。このレベルア
ツプされたプライマリライン圧が前述の如く出力
プーリの油圧サーボ164に供給されるので、出
力プーリ160の実効径が迅速かつ強力に増大
し、スムーズな車両の発進が可能となる。
車両の発進からのアツプシフト時および走行中
の急速なアツプシフト時、 アツプソレノイド弁55はONされ、ダウンソ
レノイド弁56はOFFされる。これにより減速
比制御弁51のスプール53は図示上方に設定さ
れ、油路9と油路1とが連絡する。油路9にはプ
ライマリライン圧が供給されるのでシフトシーケ
ンス弁60のスプール63は図示下方に変位し、
油路10と油路1との連絡は遮断されるとともに
油路10と油路12とが連絡される。このため油
路10にはチエツク弁64を介して油路2のセカ
ンダリライン圧が供給される。vベルト式無段変
速機においては油路9からプライマリライン圧が
供給された入力プーリの油圧サーボ154の方が
油路10からセカンダリライン圧が供給されてい
る出力プーリの油圧サーボ164より荷重が大き
く、入力プーリ150の実効径は増大し、出力プ
ーリ160の実効性は減少してアツプシフトがな
される。油路10に供給されたセカンダリライン
圧は油路12を介して油路12Aに導かれダウン
ソレノイド弁56により油路12Aの油圧の制御
を可能にする。またスプール53が図示上方に設
定されたことにより、油路6Aとドレインポート
513との連通ランド534により遮断されるの
で、油路6Aのガバナ圧は保圧され、該油路6A
のガバナ圧はプライマレギユレータ弁30のレギ
ユレータプランジヤ33に入力されてプライマリ
ライン圧を第4図に如くレベルアツプする。この
レベルアツプされたプライマリライン圧が前述の
如く入力プーリの油圧サーボ154に供給される
ので、入力プーリ150の実行径が迅速かつ強力
に増大して車両の急速なシフトアツプがなされた
加速性能の優れた車両用無段自動変速機が得られ
る。
定常走行時 アツプソレノイド弁55およびダウンソレノイ
ド弁55はともにOFFされている。
減速比制御弁51のスプール53は中間位置に
保持され、油路9は油路1およびドレインポート
511のいずれとも遮断されて油圧は保持され、
これによりシフトシーケンス弁61のスプール6
3は図示下方に保持される。この状態において油
路9における作動油の洩れを補充または出力軸回
転数の増大を伴う減速比の微少な変更(増大)の
ための油路9への作動油の供給は油路12Bから
チエツク弁69を介して入力プーリモジユレータ
弁によつてなされ、アツプソレノイド弁55、ダ
ウンシフト弁56のON、OFF作動なしになされ
る。これによりソレノイド弁55および56の耐
久性が向上できる。
通常のアツプシフト時およびゆるやかなアツプシ
フト時 電子制御装置の出力によりアツプソレノイド弁
55は断続的にON、OFFさせ減速比制御弁のス
プール53は振動的に上方に変位され油路1と油
路9とを小連通面積で連絡もする。これにより油
路9の油圧は昇圧し、該油路9に連絡した入力プ
ーリの油圧サーボ154は前記油路1から油路9
への作動油の供給量に応じて入力プーリの実効径
を増大させ、アツプシフトがなされる。
通常のダウンシフト時およびゆるやかなダウンシ
フト時 電子制御装置の出力によりダウンソレノイド弁
56は断続的にON、OFFさせ減速比制御弁のス
プール53は振動的に下方に変位されドレインポ
ート511と油路9とを小連通面積で連絡もす
る。これにより油路9の油圧は降圧し、該油路9
に連絡した入力プーリの油圧サーボ154は前記
油路9から油路511の作動油の排出量に応じて
入力プーリの実効径を減少させ、ダウンシフトが
なされる。
急なダウンシフト アツプソレノイド弁55はOFFされ、ダウン
ソレノイド弁56はONまたはOFFされる。これ
により減速比制御弁51のスプール53は図示下
方に設定され、油路9はドレインポート511に
連絡する。油路9は排圧され、これによりシフト
シーケンス弁61のスプール63はスプリング6
2の作用で図示上方に設定され油路10は油路1
に連絡し出力プーリの油圧サーボ164にプライ
マリライン圧が供給されるとともに油路12はド
レインポート614と連絡し排圧される。vベル
ト式無断変速機120においては出力プーリの油
圧サーボにプライマリライン圧が供給されたこと
により出力プーリ120の実効径が急速に増大す
るとともにこの実効径の増大に伴うVベルト14
5の張力で入力プーリは可動フランジが押し動か
され、油圧サーボ154内の作動油の排圧を促進
させながら実効径を減少させる。このとき油路1
2Aはドレインポート513と連絡し排圧される
のでダウンシフトソレノイド弁56のON、OFF
の如何にかかわらず排圧状態が持続される。また
スプール53が図示下方に設定されたことにより
油路6Aとドレインポート513との連通はラン
ド533により遮断されるので、油路6Aのガバ
ナ圧は保圧され、該油路6Aのガバナア圧はプラ
イマリレギユレータ弁30のレギユレータプラン
ジヤ33に入力されてプライマリライン圧を第4
図の如くレベルアツプする。このレベルアツプさ
れたプライマリライン圧が前述の如く出力プーリ
の油圧サーボ164に供給されるので、出力プー
リ160の実効径が迅速かつ強力に増大し、車両
の急加速がなされる。
マニユアル弁70は、運転席に設けたシフトレ
バーにより手動で変位されるスプール71を備
え、スプール71はシフトレバーにより設定され
るP(駐車)、R(後進)、N(中立)、D(前進)、

(ロー)の各シフト位置を有し、各シフト位置に
おいて表1に示す如く油路1および油路2と、油
路3および油路4とを連絡し、油路3および油路
4にライン圧またはセカンダリーライン圧を供給
するかあるいは油路3または油路4をドレインポ
ート701または702と連絡して排圧する。ま
たクラツチC1に連絡する油路4の排圧を行うド
レインポート702は開口が油面712の上に出
ているよう設定され、クラツチC1の油圧サーボ
内の残油によるクラツチの引ずりを防止してい
る。
表1 P R N D L 油路3 × ○ × × × 油路4 × × × △ △ 表1において○は油路1との連絡を示し、△は
油路2との連絡を示し、×は排圧を示す。
シフト制御機構75は、シフト制御弁76と、
オリフイス91を介して油路2からセカンダリラ
イン圧が供給され、シフト制御弁76の図示左端
油室に連絡する油路2Dに取付けられ該シフト制
御弁76を電子制御装置の出力に応じて制御する
シフト制御用電磁ソレノイド弁(以下シフトソレ
ノイド弁という)79からなる。シフト制御弁7
6は、一方(図示右方)にスプリング77が背設
され、図示左端ランド781、中間ランド782
および783、小径で前記スプリング77の左端
が当接された図示右端ライド784とを有するス
プール78を有する。スプール78は、左方から
ランド781に前記油路2Dの油圧を受け、右方
から前記スプリング77のばね荷重とブレーキB
1の油圧サーボ122への作動油給排油路3aか
らランド783の有効受圧面積(ランド783の
断面面積−ランド784の断面面積)に受ける油
圧のフイードバツクまたはクラツチC1の油圧サ
ーボ121への作動油の給排油路4aからランド
784に受ける油圧のフイードバツクとを受けて
変位される。
つぎにマニユアル弁70および前記シフト制御
機構75の作用を説明する、 マニユアル弁がN位置(レンジ)からDレンジ
にシフトされたとき、 油路3は排圧状態になり、油路4にセカンダリ
ライン圧が供給される。N→Dシフト信号により
Nレンジ時にOFFされていたシフトソレノイド
弁79は設定された短時間ONされ、これにより
スプール78は図示左方に設定される。このとき
油路4と油路4aとは遮断され油路4aはドレイ
ンポート761に連絡して排圧されておりクラツ
チC1は解放されている。デユーテイコントロー
ルによりON時間が漸減するようON−OFFされ
油路2Dの油圧は漸昇され、それによりスプール
78は徐々に図示右方に変位され、油路4aは油
路4との連通面積を増大されるとともにドレイポ
ート761との連通面積を減少させ、油路4aの
油圧はなめらかにセカンダリライン圧に漸近して
行く。このようにしてなめらかなN→Dシフトが
なされる。一定時間後シフトソレノイド弁79は
OFFされる。
マニユアル弁がNレンジからRレンジにシフト
されたとき、 油路3にプライマリライン圧が供給され油路4
は排圧状態を維持する。N−Rシフト信号によ
り、NレンジにおいてはOFFされていたシフト
ソレノイド弁79はデユーテイコントロールによ
りOFF時間が漸減するようON−OFFされ、これ
により油路2Dの油圧は漸降して行く。これによ
り図示右方に設定されていたスプール78は徐々
に図示左方に変位され油路3aはドレインポート
761との連通面積が漸減されるとともに油路3
との連通面積が漸増され、スムーズなN→Rシフ
トがなされる。一定時間後シフトソレノイド弁7
9はONされる。
ソレノイド弁77がONされているときは油路
2Dが排圧されるのでスプール78は図示左方に
設定されて油路3と油路3aと連絡し油圧サーボ
122に圧油が供給されてブレーキB1が係合す
るとともに油路4aはドレインポート761と連
絡して排圧され、クラツチC1は解放される。こ
れにより遊星歯車変速機構120は後進状態とな
る。またソレノイド弁79がOFFされていると
き油路2Dの油圧はセカンダリーライン圧とな
り、スプール78は図示右方に設定されて油路4
は油路4aに連絡するとともに油路3aはドレイ
ンポート761に連絡する。これにより油圧サー
ボ121は圧油が供給され、油圧サーボ122は
排圧されてクラツチC1は係合しブレーキB1は
解放される。これにより遊星歯車変速機構120
は前進状態となる。
またDレンジで走行中設定車即以下で且つ設定
スロツトル開度以下のとき電子制御装置の出力に
よりシフトソレノイド弁79をONさせることで
クラツチC1を解放させ、遊星歯車変速機構の入
力軸と出力軸のと間の連絡を解くことにより慣性
走行させ、これにより燃費の向上が図れる。
ロツクアツプ制御手段80′はロツクアツプ制
御機構80、切換手段60′を有する。ロツクア
ツプ制御機構80は、ロツクアツプ制御弁81、
ロツクアツプシグナル弁85、および補助装置と
してロツクアツプ電磁ソレノイド弁88を有す
る。電気的制御手段88′はロツクアツプ電磁ソ
レノイド弁88を有する。
ロツクアツプ制御弁81は、図示下方に配置さ
れたスプール82と、該スプール82にスプリン
グ83を介して直列に配設されたプランジヤー8
4とを有する。スプール82は、それぞれ同一径
の図示下端ランド821、中間ランド822、上
端ランド823を有し、プランジヤー84はスプ
ール82のランドより小外径に設定されている。
ロツクアツプシグナル弁85は、一方にスプリ
ング86が背設されたスプール87を有し、直結
クラツチ係合解放のための油圧を供給せしめるべ
く制御される。そのスプール87は一方から前記
スプリング86のばね荷重とオリフイス881を
介して油路2′と連絡する油路2Cの油圧を第1
油室891にて受け、他方から油路10の油圧を
第2油室892にて受けて変位され図示上方に設
定されたとき油路2と油路2Bとを連絡し、図示
下方に設定されたとき油路2Bと油路2と連絡を
遮断するとともに油路2Bをドレインポート85
1に連絡する。
ロツクアツプ電磁ソレノイド弁88は、油路2
Cに取付けられ、ONされたとき該油路2Cの油
圧を排圧してロツクアツプシグナル弁85のスプ
ール87を油路10の油圧の変化により変位可能
とし、OFFされたとき油路2Cの油圧を保持し
てロツクアツプシグナル弁85のスプール85を
図示上方にロツクする。
つぎにロツクアツプ制御機構80の作用を説明
する。
ロツクアツプ制御弁81には、直結クラツチの
解放および係合を制御するための入力信号油圧と
して、油路2、ロツクアツプシグナル弁85およ
び油路2Bを介してスプール82の図示下端ラン
ド821の受圧面(受圧面積L2)にセカンダリ
ラインPsが印加され、油路10からプランジヤ
ー84の受圧面(受圧面積L1)に出力プーリの
油圧サーボ164の油圧P10が対向油圧として印
加されている。
(イ) 出力プーリの油圧ザーボの164の油圧がプ
ライマリライン圧P1のとき、 このロツクアツプ制御弁81は、P10=P1で
あるからP10・L1>Ps・L2となるようスプー
ル82およびプランジヤー84の受圧面積が設
定されている。このため油路10の油圧P10が
プライマリライン圧P1となつているときはス
プール82は直結クラツチ解放側に固定され、
入力信号油圧(セカンダリライン圧Ps)の如
何にかかわらず油路5Aと油路5Cとを連絡す
るものに油路5Dと油路5Fとを連絡すること
により直結クラツチ解放のための油圧を直結ク
ラツチへ供給せしめる。作動油は油路2→セカ
ンダリレギユレータ弁35→油路5→油路5A
→ロツクアツプ制御弁81→油路5C→油路5
D→ロツクアツプ制御弁81→油路5F→オイ
ルクーラーの順に流れ、直結クラツチ108は
解放されている。
(ロ) 出力プーリの油圧サーボ164の油圧がセカ
ンダリライン圧のとき、 P10=Ps P10・L1<Ps・L2 の関係によりスプール82は図示上方(直結ク
ラツチ係合側)に設定され、油路5Aと油路5
Dとが連絡するとともに油路5Cはドレインポ
ート811に連絡することにより直結クラツチ
係合のための油圧を直結クラツチへ供給せしめ
る。作動油は油路2→セカンダリレギユレータ
弁35→油路5→油路5A→ロツクアツプ制御
弁81→油路5D→油路5C→ロツクアツプ制
御弁のドレインポート811の順に流れロツク
アツプクラツチは係合する。第11図にロツク
アツプ制御弁81のスプール位置と油路2Bの
油圧P2Bおよび油路10の油圧P10との関係
を示し、第12図に車速に対するP2Bおよび
P10の特性を示す。
ロツクアツプシグナル弁85は、受圧面積L
のスプール87に図示上方から出力プーリの油
圧サーボ164の油圧である油路10の油圧
P10が印加され、図示下方からスプリング86
のばね荷重SP2とオリフイス881を介して油
路2に連絡した油路2Cのセカンダリライン圧
Psとが印加される。
(ハ) 油路10の油圧P10がプライマリライン圧P1
のとき、 P10=P1 P10・L>Ps・L+SP2 の関係となるようばね荷重が設定されているた
め、スプール87は図示下方に設定され、油路
2と油路2Bとの連絡が遮断されるとともに、
油路2Bとドレインポート851とが連絡され
るので、油路2Bは排圧される。この油路2B
の排圧により、ロツクアツプ制御弁81のスプ
ール82に加えられる直結クラツチ108の解
放側へ付勢する力が直結クラツチ108の係合
側へ付勢する力よりも大きくなるので、スプー
ル82は図示下方に設定され、直結クラツチ1
08が解放される。すなわち、油路10の油圧
がプライマリライン圧のときは、入力信号油圧
(油路2Bの油圧)がロツクアツプ制御弁81
に供給されないので、直結クラツチ108は他
の条件に関わらず解放される。
ところで、油路10の油圧は、第9図から明
らかなようにVベルト式無段変速機の出力軸の
回転数が所定値以下の小さい値のとき、換言す
れば所定車速以下の低車速のときにプライマリ
ライン圧となつて、スプール82に加えられる
直結クラツチ108の解放側へ付勢する力が直
結クラツチ108の係合側へ付勢する力よりも
大きくなり、したがつてこの所定車速以下の低
車速のときには直結クラツチ108は、他の条
件の如何にかかわらず係合することはない。
(ニ) 油路10の油圧P10がセカンダリライン圧Ps
のとき P10=Ps P10・L<Ps・L+SP2 となりスプール87は図示上方に設定され油路
2Bは油路2と連絡してセカンダリライン圧
Psが供給される。
したがつて、ロツクアツプ制御弁81のスプ
ール82に加えられる直結クラツチ108の係
合側へ付勢する力が直結クラツチ108の解放
側へ付勢する力よりも大きくなるので、スプー
ル82は図示上方の直結クラツチ108の係合
側に設定される。
(ホ) ロツクアツプソレノイド88がONされてい
るとき、 前述の如くスプール87は油路10の油圧の
如何にかかわらず図示下方に固定され、油路2
Bは排圧されてロツクアツプ制御弁81に入力
信号油圧は供給されず、直結クラツチ108は
解放される。したがつて、ロツクアツプ制御弁
81は所定車速以下のときのみ、ロツクアツプ
制御弁81のスプール82に加えられる直結ク
ラツチ108の解放側へ付勢する力が直結クラ
ツチ108の係合側へ付勢する力よりも大きく
なり、このときは直結クラツチ108は確実に
解放される。これにより、直結クラツチ108
の係合、解放が減少する。このようにして、発
進時や急ダウンシフト時においては、油路10
がプライマリライン圧に設定されるので、直結
クラツチ108が解放され、エンジントルクの
変動が入力プーリには伝達されない。また、そ
の他の通常走行時においては、ロツクアツプ電
磁弁88がOFFの場合、油路10がセカンダ
リライン圧となり、直結クラツチ108が係合
するとともに、ロツクアツプ電磁弁88がON
の場合、ロツクアツプシグナル弁85のスプー
ル87が下方位置になり直結クラツチ108が
解放するので、低速走行時においても直結クラ
ツチを係合することにより燃費を向上させるこ
とができる。この実施例においては、シフトシ
ーケンス機構60が本発明の切換手段を構成す
ると共に、ロツクアツプ制御弁81が本発明の
ロツクアツプ制御機構を構成する。油路5Dと
油路5Fとの間にはオリフイス5Gが設けられ
オイルクーラーへ油温の過上昇防止に必要最小
限の作動油をオイルクーラーへ常時供給してい
る。
本実施例としては、ロツクアツプ制御機構80
としてロツクアツプ制御弁81及びロツクアツプ
シグナル弁85を有する構造のものを示したが例
えばロツクアツプシグナル弁85のように一本の
みの弁体で構成することができることは本実施例
から容易に考えることができることは明らかであ
る。更に本実施例においては、ロツクアツプ制御
弁への直結クラツチ係合の信号圧が入力した場合
にロツクアツプ制御弁のスプールが直結クラツチ
係合側へ変位する構成について示したが直結クラ
ツチの配設如何によつては係合と解放の位置を本
実施例とは逆に、配設することができることも当
業者なら容易に変更することができるものであ
る。
以上のように、本発明の車両用流体式動力伝達
装置におけるロツクアツプ制御装置によれば、油
圧発生手段と、該油圧発生手段からの油圧を油圧
サーボへ給排制御するトルク比制御手段と、該ト
ルク比制御手段からの油圧に基づいて、直結クラ
ツチへの油圧を制御せしめるロツクアツプ制御手
段からなり、該ロツクアツプ制御手段は前記減速
比制御手段からの油圧に基づいて油圧を切換制御
せしめられる切換弁を有し、電気制御によりロツ
クアツプ領域を設定するロツクアツプ制御機構が
前記切換弁により切換制御せしめられた油圧に応
じて直結クラツチの解放側へ油圧制御するように
拘束的に制限せしめられるので、通常走行時は、
低速状態においてもロツクアツプ領域を設定可能
とし、ロツクアツプ領域を広げることにより燃費
の向上を図ることができると共に、発進時や急ダ
ウンシフト時のエンジン高回転時には切換手段か
らの切換油圧に応じて直結クラツチを解放せしめ
ることによりエンジントルクの変動を無段変速機
に直接伝達しないようにすることができ、これに
より、無段変速機の耐久性例えばVベルトの耐久
性を向上せしめたり、シフトシヨツク等を防止す
ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は車両用無段自動変速機の骨格図、第2
図はその油圧制御装置の油圧回路図、第3図は該
油圧制御装置に設けられたガバナ弁の出力するガ
バナ圧特性およびライン圧調圧弁の出力するスロ
ツトルコントロール圧特性を示すグラフ、第4図
は本発明の車両用無段自動変速機の油圧制御装置
における油圧調整装置によるプライマリライン圧
特性を示すグラフ、第5図は本発明の車両用無段
自動変速機の油圧制御装置における油圧調整装置
によるセカンダリライン圧特性を示すグラフ、第
6図はセカンダリレジユレータ弁の各ポートから
の出力油圧特性を示すグラフ、第7図はスロツト
ル弁の出力するスロツトル圧特性を示すグラフ、
第8図はカツトバツク圧特性を示すグラフ、第9
図はシフトシーケンス弁の入力および出力油圧特
性を示すグラフ、第10図は入力プーリモジユレ
ータ弁の出力するラインモジユレータ圧Pmと入
力プーリの必要油圧Pnとの特性を示すグラフ、
第11図はロツクアツプ制御弁のスプールの位置
と入力信号油圧および対向油圧との関係を示すグ
ラフ、第12図は車速に対するロツクアツプ制御
弁の入力信号油圧および対向油圧の特性を示すグ
ラフである。 図中 1……第1の油圧、2……第2の油圧、
6……シーケンス弁、20……油圧源、20′…
…油圧発生手段、30……プライマリレギユレー
タ弁、30′……油圧調圧手段、35……セカン
ダリレギユレータ弁、50′……減速比制御手段、
60′……切換手段、64……チエツク弁、80
……ロツクアツプ制御機構、80′……ロツクア
ツプ制御手段、87……スプール、88′……電
気的制御手段、100……流体伝動機構、101
……入力側部材、103……出力側部材、108
……直結クラツチ、145……ベルト、150…
…入力プーリ、160……出力プーリ、154,
164……油圧サーボ、891……第1油室、8
92……第2油室。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 入力側部材と出力側部材との間に設けられ流
    体を介して前記入力側部材から前記出力側部材に
    動力を伝達せしめる流体伝動機構及び前記入力側
    及び出力側部材とを直接連結して前記入力側部材
    から前記出力側部材に動力を直接伝達せしめる直
    結クラツチと、 入力プーリと、出力プーリと、該入力プーリ及
    び出力プーリ間に連綴せしめられるベルトと、前
    記入出力プーリの実効径を可変に制御せしめるべ
    く油圧を給排される油圧サーボを備えた無段変速
    機と、 第1の油圧及び該第1の油圧よりも低い第2の
    油圧を発生せしめる油圧発生手段と、該油圧発生
    手段からの油圧を前記油圧サーボへ給排制御せし
    める減速比制御手段と、前記油圧発生手段からの
    油圧を前記直結クラツチへ選択的に給排制御せし
    めるロツクアツプ制御手段を有する車両用無段変
    速機の油圧制御装置において、 前記ロツクアツプ制御手段は前記直結クラツチ
    への油圧を選択的に給排制御せしめるロツクアツ
    プ制御機構と、 前記減速比制御手段を介して前記油圧サーボへ
    給排される油圧に基づいて前記直結クラツチの係
    合及び解放を制御せしめるべく前記油圧発生手段
    からの前記第1及び第2の油圧を前記ロツクアツ
    プ制御機構へ選択的に供給せしめる切換手段とか
    らなり、 前記ロツクアツプ制御機構は前記直結クラツチ
    の係合及び解放のための油圧の給排を制御せしめ
    るスプールと、 該スプールを直結クラツチ係合の為の油圧を前
    記直結クラツチへ給排せしめる方向へ作動せしめ
    るべく前記第2の油圧が給排される第1油室と、 前記スプールを直結クラツチ解放の為の油圧を
    前記直結クラツチへ給排せしめる方向へ作動せし
    めるべく前記切換手段から前記第1及び第2の油
    圧のいずれかが選択的に供給される第2油室と、 前記第1油室への前記第2の油圧を電気的に制
    御せしめるべく配設される電気的制御手段を有
    し、 前記切換手段から前記第2油室へ供給される前
    記第1の油圧に基づいて前記スプールを前記電気
    的制御手段の作動如何にかかわらず前記直結クラ
    ツチを解放するように拘束的に制限せしめること
    を特徴とする車両用無段変速機の油圧制御装置。 2 前記油圧発生手段は油圧を発生する油圧源
    と、 該油圧源により発生する油圧を所定の油圧に調
    圧する調圧手段からなることを特徴とする特許請
    求の範囲第1項記載の車両用無段変速機の油圧制
    御装置。 3 前記調圧手段は前記第1の油圧を発生するプ
    ライマリレギユレータ弁と、前記第2の油圧を発
    生するセカンダリレギユレータ弁を有することを
    特徴とする特許請求の範囲第2項記載の車両用無
    段変速機の油圧制御装置。 4 前記切換手段は前記第1の油圧及び第2の油
    圧のいづれかを前記出力プーリへ選択的に給排制
    御せしめるシークエンス弁及びチエツク弁を備
    え、 前記シークエンス弁は前記減速比制御手段を介
    して前記入力プーリの油圧サーボへ供給せしめら
    れる油圧に応じて、前記出力プーリと前記プライ
    マリレギユレータ弁との間を連結制御せしめ、 前記チエツク弁は前記出力プーリと前記セカン
    ダリレギユレータ弁及び前記シークエンス弁との
    間に配設され、前記出力プーリへ前記第1の油圧
    及び第2の油圧のいづれかを選択的に供給せしめ
    ることを特徴とする特許請求の範囲第3項記載の
    車両用無段変速機の油圧制御装置。
JP57210810A 1982-11-30 1982-11-30 車両用無段自動変速機の流体継手のロツクアツプクラツチ制御機構 Granted JPS5999163A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5694059A (en) * 1979-12-28 1981-07-30 Nissan Motor Co Ltd Lockup type automatic speed change gear

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