JPH0219218B2 - - Google Patents
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- JPH0219218B2 JPH0219218B2 JP56018918A JP1891881A JPH0219218B2 JP H0219218 B2 JPH0219218 B2 JP H0219218B2 JP 56018918 A JP56018918 A JP 56018918A JP 1891881 A JP1891881 A JP 1891881A JP H0219218 B2 JPH0219218 B2 JP H0219218B2
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- Japan
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- yarn
- shrinkage
- filament
- low
- loop pile
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Links
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Landscapes
- Knitting Of Fabric (AREA)
- Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
- Woven Fabrics (AREA)
- Treatment Of Fiber Materials (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、光沢ムラを有するループ・パイル布
帛の製造方法に関する。
帛の製造方法に関する。
従来より、ループ・パイルによつて布帛の表面
を覆わしめたループ・パイル布帛はよく知られて
いる。又、該ループ・パイルにより覆われた表面
に変化を付与するため、表面ループ・パイルにエ
ンボス加工等の機械的処理を施すが、又は、加熱
蒸気を吹き付ける等の流体的処理を施して、表面
のループ・パイルを乱し、それにより表面光沢に
変化を付与する試みがなされた。
を覆わしめたループ・パイル布帛はよく知られて
いる。又、該ループ・パイルにより覆われた表面
に変化を付与するため、表面ループ・パイルにエ
ンボス加工等の機械的処理を施すが、又は、加熱
蒸気を吹き付ける等の流体的処理を施して、表面
のループ・パイルを乱し、それにより表面光沢に
変化を付与する試みがなされた。
しかしながら、これらの処理は人為的に行うも
のであるから、得られる光沢の変化が一定のパタ
ーンを有しており、全く、ラムダムで、且つ、自
然な感じの光沢の変化を得ることは出来なかつ
た。
のであるから、得られる光沢の変化が一定のパタ
ーンを有しており、全く、ラムダムで、且つ、自
然な感じの光沢の変化を得ることは出来なかつ
た。
本発明の目的は、一定パターンしか得られなか
つたという従来の問題を解消し、全く、ランダム
で、且つ、自然な感じの光沢の変化を有するルー
プ・パイル布帛の製造方法を提供することにあ
る。
つたという従来の問題を解消し、全く、ランダム
で、且つ、自然な感じの光沢の変化を有するルー
プ・パイル布帛の製造方法を提供することにあ
る。
即ち、本発明は、繊維軸方向に高収縮糸条部分
と低収縮糸条部分とを有する熱可塑性合成繊維糸
条であつて、該熱可塑性合成繊維糸条のほぼ同じ
個所に高収縮フイラメント部分と低収縮フイラメ
ント部分が混在して配置されることにより該高収
縮糸条部分を形成し、該高収縮糸条部分以外の部
分が、低収縮フイラメント部分により構成されて
該低収縮糸条部分を形成している糸条をパイル糸
に用いて織編成し、表面にループ・パイルを形成
した布帛となし、しかる後、該布帛を熱収縮させ
ることを特徴とする光沢ムラを有するループ・パ
イル布帛の製造方法にある。
と低収縮糸条部分とを有する熱可塑性合成繊維糸
条であつて、該熱可塑性合成繊維糸条のほぼ同じ
個所に高収縮フイラメント部分と低収縮フイラメ
ント部分が混在して配置されることにより該高収
縮糸条部分を形成し、該高収縮糸条部分以外の部
分が、低収縮フイラメント部分により構成されて
該低収縮糸条部分を形成している糸条をパイル糸
に用いて織編成し、表面にループ・パイルを形成
した布帛となし、しかる後、該布帛を熱収縮させ
ることを特徴とする光沢ムラを有するループ・パ
イル布帛の製造方法にある。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明方法で使用する熱可塑性合成繊維糸条
(以下、単にフイラメント糸条ということがある)
は、ポリ・アミド,ポリ・エステル等の熱可塑性
合成繊維からなるものであつて、複数本のフイラ
メントからなるものである。さらに、該フイラメ
ントは、その繊維軸方向に高収縮フイラメント部
分と低収縮フイラメントとを有し、さらに、該高
収縮フイラメント部分が、フイラメント糸条のほ
ぼ同一個所に分布し、且つ該低収縮フイラメント
部分と混在して配置されている。
(以下、単にフイラメント糸条ということがある)
は、ポリ・アミド,ポリ・エステル等の熱可塑性
合成繊維からなるものであつて、複数本のフイラ
メントからなるものである。さらに、該フイラメ
ントは、その繊維軸方向に高収縮フイラメント部
分と低収縮フイラメントとを有し、さらに、該高
収縮フイラメント部分が、フイラメント糸条のほ
ぼ同一個所に分布し、且つ該低収縮フイラメント
部分と混在して配置されている。
第1図は、本発明方法に使用するフイラメント
糸条を模型的に示す側面図である。第1図におい
て、フイラメント糸条を構成する個々のフイラメ
ントは繊維軸方向に高収縮フイラメント部分1と
低収縮フイラメント部分2とを有し、該高収縮フ
イラメント部分1は、フイラメント糸条のほぼ同
一個所Aに分布し、該Aの部分には、前記高収縮
フイラメント部分1と低収縮フイラメント部分2
とが混在している。
糸条を模型的に示す側面図である。第1図におい
て、フイラメント糸条を構成する個々のフイラメ
ントは繊維軸方向に高収縮フイラメント部分1と
低収縮フイラメント部分2とを有し、該高収縮フ
イラメント部分1は、フイラメント糸条のほぼ同
一個所Aに分布し、該Aの部分には、前記高収縮
フイラメント部分1と低収縮フイラメント部分2
とが混在している。
したがつて、得られるフイラメント糸条は、高
収縮フイラメント部分1と低収縮フイラメント部
分2とが混在するA部分(高収縮糸条部分A)
と、高収縮フイラメント部分1が存在しないB部
分(低収縮糸条部分B)とを有することになり、
この様にしてフイラメント糸条には高収縮糸条部
分Aと、低収縮糸条部分Bが存在することにな
る。
収縮フイラメント部分1と低収縮フイラメント部
分2とが混在するA部分(高収縮糸条部分A)
と、高収縮フイラメント部分1が存在しないB部
分(低収縮糸条部分B)とを有することになり、
この様にしてフイラメント糸条には高収縮糸条部
分Aと、低収縮糸条部分Bが存在することにな
る。
かかる高収縮糸条部分Aと低収縮糸条部分Bを
有するフイラメント糸条は、その収縮率の差が10
〜90%の範囲にあることが好ましい。何故なら
ば、該収縮率が10%未満の場合は、目的とするよ
うな光沢ムラが得られないか、又は、その効果が
少なく、逆に90%を超えるような収縮率の場合
は、ループ・パイルに覆われた表面の凹凸が大と
なり、著しく表面の品位を低下させることになる
から好ましくない。
有するフイラメント糸条は、その収縮率の差が10
〜90%の範囲にあることが好ましい。何故なら
ば、該収縮率が10%未満の場合は、目的とするよ
うな光沢ムラが得られないか、又は、その効果が
少なく、逆に90%を超えるような収縮率の場合
は、ループ・パイルに覆われた表面の凹凸が大と
なり、著しく表面の品位を低下させることになる
から好ましくない。
尚、高収縮糸条部分Aと、低収縮糸条部分Bと
が、前記の範囲の収縮率を有するためには、個々
のフイラメントに存在する高収縮フイラメント部
分と低収縮フイラメント部分の収縮率差が10%以
上あることが好ましく又、高収縮糸条部分Aに
は、前記のように高収縮フイラメント部分1と低
収縮フイラメント部分2が混在することが必要で
あるが、高収縮フイラメント部分1と低収縮フイ
ラメント部分2との混在割合は、高収縮を有する
繊維が、前記A部分にある全繊維本数の10〜70%
の本数割合で存在することが好ましい。
が、前記の範囲の収縮率を有するためには、個々
のフイラメントに存在する高収縮フイラメント部
分と低収縮フイラメント部分の収縮率差が10%以
上あることが好ましく又、高収縮糸条部分Aに
は、前記のように高収縮フイラメント部分1と低
収縮フイラメント部分2が混在することが必要で
あるが、高収縮フイラメント部分1と低収縮フイ
ラメント部分2との混在割合は、高収縮を有する
繊維が、前記A部分にある全繊維本数の10〜70%
の本数割合で存在することが好ましい。
次に、かかる高収縮フイラメント部分と低収縮
フイラメント部分とを有するフイラメント糸条を
製造するには、未延伸糸を自然延伸倍率以下で延
伸する方法が最適に示される。未延伸糸は一般に
第3図に示すような荷伸曲線を有するが、第3図
において、最初の領域Aは弾性変形領域と呼ば
れ、B点を過ぎてCの領域では流動部分が局部的
に発生し、以後D領域では加重を一定にしても伸
度が増加する流動域となる。この流動域の終了時
の延伸における自然延伸倍率に相当するものであ
る。本発明で使用するフイラメント糸条を製造す
るには、このD領域(自然延伸倍率以下)で延伸
することにより得られる。さらに、このような未
延伸糸を安定して延伸するには直接紡糸延伸法に
より行うことが好ましいが、その紡糸速度(引取
速度)は、1000m/分〜2500m/分の範囲にある
ものが好ましく用いられ、引続いて二次転移点−
20℃〜二次転移点+20℃の範囲の温度で、前記に
説明した自然延伸倍率以下で延伸を行う。(自然
延伸倍率以下の延伸を行うには、通常の延伸糸の
延伸倍率の80%以下を目安として行えばよい。)
また、延伸に当つては、前記の温度範囲で行う
が、このとき、糸条への加熱が糸全体に均一に伝
わらないような短時間となるようヒーター域の長
さ、延伸速度を設定するのが好ましく、加熱時間
としては0.1秒以下で充分である。
フイラメント部分とを有するフイラメント糸条を
製造するには、未延伸糸を自然延伸倍率以下で延
伸する方法が最適に示される。未延伸糸は一般に
第3図に示すような荷伸曲線を有するが、第3図
において、最初の領域Aは弾性変形領域と呼ば
れ、B点を過ぎてCの領域では流動部分が局部的
に発生し、以後D領域では加重を一定にしても伸
度が増加する流動域となる。この流動域の終了時
の延伸における自然延伸倍率に相当するものであ
る。本発明で使用するフイラメント糸条を製造す
るには、このD領域(自然延伸倍率以下)で延伸
することにより得られる。さらに、このような未
延伸糸を安定して延伸するには直接紡糸延伸法に
より行うことが好ましいが、その紡糸速度(引取
速度)は、1000m/分〜2500m/分の範囲にある
ものが好ましく用いられ、引続いて二次転移点−
20℃〜二次転移点+20℃の範囲の温度で、前記に
説明した自然延伸倍率以下で延伸を行う。(自然
延伸倍率以下の延伸を行うには、通常の延伸糸の
延伸倍率の80%以下を目安として行えばよい。)
また、延伸に当つては、前記の温度範囲で行う
が、このとき、糸条への加熱が糸全体に均一に伝
わらないような短時間となるようヒーター域の長
さ、延伸速度を設定するのが好ましく、加熱時間
としては0.1秒以下で充分である。
このような不均一加熱により、前記自然延伸倍
率以下の倍率で延伸を行うと流動域での延伸であ
るため延伸作用が不安定であるのに加えて熱が伝
わつた部分(繊維)には延伸による内部歪が殆ど
残らず収縮率は低いが、熱の伝わらない部分(繊
維)には内部歪が残りの収縮率が高くなると考え
られる。いずれにしても本発明に使用するフイラ
メント糸条は、未延伸糸を前記の自然延伸倍率以
下の倍率で不均一加熱という特殊条件下で延伸す
ることにより容易に得ることができるものであ
る。
率以下の倍率で延伸を行うと流動域での延伸であ
るため延伸作用が不安定であるのに加えて熱が伝
わつた部分(繊維)には延伸による内部歪が殆ど
残らず収縮率は低いが、熱の伝わらない部分(繊
維)には内部歪が残りの収縮率が高くなると考え
られる。いずれにしても本発明に使用するフイラ
メント糸条は、未延伸糸を前記の自然延伸倍率以
下の倍率で不均一加熱という特殊条件下で延伸す
ることにより容易に得ることができるものであ
る。
本発明方法は、このように糸軸方向に高収縮フ
イラメント部分と低収縮フイラメント部分とを有
するフイラメント糸条を用いて、表面にループ・
パイルを有する布帛を形成する。ループ・パイル
を有する布帛としては、織物であれば経ループ・
パイル織物,緯ループ・パイル織物等が有効に用
いられ、編物であれば、シンカー・ループを有す
る。ループ・パイル編地が用いられる。
イラメント部分と低収縮フイラメント部分とを有
するフイラメント糸条を用いて、表面にループ・
パイルを有する布帛を形成する。ループ・パイル
を有する布帛としては、織物であれば経ループ・
パイル織物,緯ループ・パイル織物等が有効に用
いられ、編物であれば、シンカー・ループを有す
る。ループ・パイル編地が用いられる。
かくして得られたループ・パイル布帛は、従来
のループ・パイル布帛と同一に一定高さのルー
プ・パイルを有するものであるが、これを熱処理
することにより、ループ・パイルの高さに高低差
を付与したものである。しかも、本発明方法によ
るループ・パイル布帛の高低差を有するループ・
パイルは、その高低差の現われ方が一定のパター
ンを有するものではなく、全く、ランダムに、且
つ、自然な感じで現われるものである。
のループ・パイル布帛と同一に一定高さのルー
プ・パイルを有するものであるが、これを熱処理
することにより、ループ・パイルの高さに高低差
を付与したものである。しかも、本発明方法によ
るループ・パイル布帛の高低差を有するループ・
パイルは、その高低差の現われ方が一定のパター
ンを有するものではなく、全く、ランダムに、且
つ、自然な感じで現われるものである。
又、該ループ・パイルは前記のごときフイラメ
ント糸条により形成されるので、ループ・パイル
で覆われた表面は、光沢の変化を有するものとな
る。
ント糸条により形成されるので、ループ・パイル
で覆われた表面は、光沢の変化を有するものとな
る。
即ち、第2図に示すように、本発明方法により
地組織部3に形成されるループ・パイルは前記フ
イラメント糸条の低収縮糸条部分Bによる高さの
高いループ・パイルB′と、高収縮糸条部分Aに
よる高さの低いループ・パイルA′とに大別され
る。(但し、ループ・パイルA′は、一定の高さを
有するものではなく、前記高収縮糸条部分Aの状
態により、種々の高さを有する。)第2図は、本
発明方法による布帛のループ・パイルを説明する
図である。
地組織部3に形成されるループ・パイルは前記フ
イラメント糸条の低収縮糸条部分Bによる高さの
高いループ・パイルB′と、高収縮糸条部分Aに
よる高さの低いループ・パイルA′とに大別され
る。(但し、ループ・パイルA′は、一定の高さを
有するものではなく、前記高収縮糸条部分Aの状
態により、種々の高さを有する。)第2図は、本
発明方法による布帛のループ・パイルを説明する
図である。
しかるに、ループ・パイルA′は、前記フイラ
メント糸条の高収縮糸条部分Aによりなるから、
高収縮糸条部分に混在する高収縮フイラメント部
分1と低収縮フイラメント部分2とが、熱処理に
より収縮差を生じ、低収縮フイラメント部分から
なる繊維の配列が乱される。ループ・パイル
B′は、低収縮フイラメント部分により構成され
るから、繊維配列は乱されず、ループ・パイル
A′とループ・パイルB′とでは、反射光の状態が
異なり、結果として光沢ムラを生ずる。
メント糸条の高収縮糸条部分Aによりなるから、
高収縮糸条部分に混在する高収縮フイラメント部
分1と低収縮フイラメント部分2とが、熱処理に
より収縮差を生じ、低収縮フイラメント部分から
なる繊維の配列が乱される。ループ・パイル
B′は、低収縮フイラメント部分により構成され
るから、繊維配列は乱されず、ループ・パイル
A′とループ・パイルB′とでは、反射光の状態が
異なり、結果として光沢ムラを生ずる。
しかも、ループ・パイルA′とループ・パイル
B′との分布状態は人為的なのでないため、ナチ
ユラルな柄効果を付与するものである。
B′との分布状態は人為的なのでないため、ナチ
ユラルな柄効果を付与するものである。
尚、本発明方法に使用するマルチフイラメント
糸の高収縮フイラメント部分と低収縮フイラメン
ト部分とは、互に染着差を異にし、高収縮フイラ
メント部分が濃染する傾向にあるため、前記の光
沢ムラに加えて、染着性の差によるムラが付与さ
れ、柄の効果を一層強めるものである。
糸の高収縮フイラメント部分と低収縮フイラメン
ト部分とは、互に染着差を異にし、高収縮フイラ
メント部分が濃染する傾向にあるため、前記の光
沢ムラに加えて、染着性の差によるムラが付与さ
れ、柄の効果を一層強めるものである。
以下、実施例により説明する。
実施例 1
28ゲージのシンカー・パイル編機により、3.2
mmのシンカ・ループ高さを有するループ・パイル
編地を編成するに際し、ループ・パイル用糸とし
て、繊維軸方向、且つ、糸軸方向に高収縮フイラ
メント部分と、低収縮フイラメント部分を有する
ポリエステルフイラメント糸」を「紡糸速度
1300m/分で紡糸されたポリエステル未延伸糸を
延伸倍率2.4倍(通常の延伸糸の延伸倍率3.0倍の
約80%)で、且つ、温度65℃、時間0.05secの短
時間で加熱して不完全延伸した、繊維軸方向、且
つ、糸軸方向に高収縮フイラメント部分と、低収
縮フイラメント部分を有するポリエステルフイラ
メント糸(94de,36fils)であつて、高収縮フイ
ラメント部分が平均57%,低収フイラメント部分
が平均13%の沸水収縮率を有するものを用い、地
組織部用糸として、ポリエステル仮撚加工糸
(75de,36fils)を用いて、前記ループ・パイル
編地を編成し、該ループ・パイル編地を温度170
℃の高温度でピンテンターにより急激に熱処理し
て、自然な変化をする光沢ムラを有するループ・
パイル編地とすることが出来た。特に、高さの低
いループ・パイルは、繊維配列が乱されて光沢ム
ラによる意匠効果を強めるものであつた。
mmのシンカ・ループ高さを有するループ・パイル
編地を編成するに際し、ループ・パイル用糸とし
て、繊維軸方向、且つ、糸軸方向に高収縮フイラ
メント部分と、低収縮フイラメント部分を有する
ポリエステルフイラメント糸」を「紡糸速度
1300m/分で紡糸されたポリエステル未延伸糸を
延伸倍率2.4倍(通常の延伸糸の延伸倍率3.0倍の
約80%)で、且つ、温度65℃、時間0.05secの短
時間で加熱して不完全延伸した、繊維軸方向、且
つ、糸軸方向に高収縮フイラメント部分と、低収
縮フイラメント部分を有するポリエステルフイラ
メント糸(94de,36fils)であつて、高収縮フイ
ラメント部分が平均57%,低収フイラメント部分
が平均13%の沸水収縮率を有するものを用い、地
組織部用糸として、ポリエステル仮撚加工糸
(75de,36fils)を用いて、前記ループ・パイル
編地を編成し、該ループ・パイル編地を温度170
℃の高温度でピンテンターにより急激に熱処理し
て、自然な変化をする光沢ムラを有するループ・
パイル編地とすることが出来た。特に、高さの低
いループ・パイルは、繊維配列が乱されて光沢ム
ラによる意匠効果を強めるものであつた。
実施例 2
緯糸および地組織用の経糸として、ポリエステ
ル仮撚加工糸(75de,36fils)を用い、毛経糸と
して、繊維軸方向、且つ、糸軸方向に高収縮フイ
ラメント部分と、低収縮フイラメント部分を有す
るポリエステルフイラメント糸であつて、実施例
1で使用したものを使用して、経2重パイル織物
(輪奈天)を織成し、温度170℃の高温下でピンテ
ンターにより急激に熱処理して、高低差があつ
て、且つ、低ループの繊維配列が乱された輪奈を
織物表面に形成せしめ、光沢ムラのある織物を得
た。
ル仮撚加工糸(75de,36fils)を用い、毛経糸と
して、繊維軸方向、且つ、糸軸方向に高収縮フイ
ラメント部分と、低収縮フイラメント部分を有す
るポリエステルフイラメント糸であつて、実施例
1で使用したものを使用して、経2重パイル織物
(輪奈天)を織成し、温度170℃の高温下でピンテ
ンターにより急激に熱処理して、高低差があつ
て、且つ、低ループの繊維配列が乱された輪奈を
織物表面に形成せしめ、光沢ムラのある織物を得
た。
第1図は、本発明の方法に使用するフイラメン
ト糸条を、模型的に示す側面図、第2図は、本発
明方法による布帛のループ・パイルを説明する
図、第3図は、未延伸糸の荷伸曲線を説明する図
である。 1…高収縮フイラメント部分、2…低収縮フイ
ラメント部分、A′…高さの低いループ・パイル、
B′…高さの高いループ・パイル。
ト糸条を、模型的に示す側面図、第2図は、本発
明方法による布帛のループ・パイルを説明する
図、第3図は、未延伸糸の荷伸曲線を説明する図
である。 1…高収縮フイラメント部分、2…低収縮フイ
ラメント部分、A′…高さの低いループ・パイル、
B′…高さの高いループ・パイル。
Claims (1)
- 1 繊維軸方向に高収縮糸条部分と低収縮糸条部
分とを有する熱可塑性合成繊維糸条であつて、該
熱可塑性合成繊維糸条のほぼ同じ個所に高収縮フ
イラメント部分と低収縮フイラメント部分が混在
して配置されることにより該高収縮糸条部分を形
成し、該高収縮糸条部分以外の部分が、低収縮フ
イラメント部分により構成されて該低収縮糸条部
分を形成している糸条をパイル糸に用いて織編成
し、表面にループ・パイルを形成した布帛とな
し、しかる後、該布帛を熱処理することを特徴と
する光沢ムラを有するループ・パイル布帛の製造
方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP56018918A JPS57133247A (en) | 1981-02-13 | 1981-02-13 | Production of loop pile fabric having gloss irregularity |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP56018918A JPS57133247A (en) | 1981-02-13 | 1981-02-13 | Production of loop pile fabric having gloss irregularity |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS57133247A JPS57133247A (en) | 1982-08-17 |
JPH0219218B2 true JPH0219218B2 (ja) | 1990-05-01 |
Family
ID=11984988
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP56018918A Granted JPS57133247A (en) | 1981-02-13 | 1981-02-13 | Production of loop pile fabric having gloss irregularity |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS57133247A (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59157488U (ja) * | 1983-04-06 | 1984-10-22 | ユニチカ株式会社 | 模様パイル編地 |
JPS6112957A (ja) * | 1984-06-26 | 1986-01-21 | ユニチカ株式会社 | パイル編物の製造方法 |
JPS6410089U (ja) * | 1987-07-06 | 1989-01-19 | ||
DE3821857A1 (de) * | 1988-06-29 | 1990-01-04 | Hans Raab | Verfahren zur herstellung eines plueschartigen reinigungstuches und nach dem verfahren hergestelltes reinigungstuch oder hergestellter reinigungshandschuh |
CN114293308A (zh) * | 2021-12-30 | 2022-04-08 | 上海题桥江苏纺织科技有限公司 | 一种酷炫闪亮不规则毛向平整顺滑天鹅绒面料及其制备方法 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5455667A (en) * | 1977-10-03 | 1979-05-02 | Japan Exlan Co Ltd | Production of pile fabric having irregular pattern |
-
1981
- 1981-02-13 JP JP56018918A patent/JPS57133247A/ja active Granted
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5455667A (en) * | 1977-10-03 | 1979-05-02 | Japan Exlan Co Ltd | Production of pile fabric having irregular pattern |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS57133247A (en) | 1982-08-17 |
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