JPH0219108B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0219108B2
JPH0219108B2 JP57090436A JP9043682A JPH0219108B2 JP H0219108 B2 JPH0219108 B2 JP H0219108B2 JP 57090436 A JP57090436 A JP 57090436A JP 9043682 A JP9043682 A JP 9043682A JP H0219108 B2 JPH0219108 B2 JP H0219108B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
catalyst
reaction
chlorine
dichloropyridine
chloropyridine
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP57090436A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS58206564A (ja
Inventor
Kanichi Fujikawa
Yasuhiro Tsujii
Itaru Shigehara
Tatsuo Isogai
Hiroshi Yoshizawa
Mikio Myaji
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ishihara Sangyo Kaisha Ltd
Original Assignee
Ishihara Sangyo Kaisha Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ishihara Sangyo Kaisha Ltd filed Critical Ishihara Sangyo Kaisha Ltd
Priority to JP57090436A priority Critical patent/JPS58206564A/ja
Publication of JPS58206564A publication Critical patent/JPS58206564A/ja
Publication of JPH0219108B2 publication Critical patent/JPH0219108B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Pyridine Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、β位に水素原子を有するピリジン系
化合物(以下β−HPY)と塩素とを触媒の存在
下に気相で反応させてβ−クロロピリジン系化合
物(以下β−ClPY)を製造する方法に関する。 従来、2,3,5−トリクロロピリジン、2,
3,5,6−テトラクロロピリジンなどのβ−
ClPYの製造方法としては種々の方法が知られて
いるが、いずれも実用上難点を抱えている。 即ち(i)2,3,5−トリクロロピリジンの製造
方法としては、2−アミノピリジンの塩酸溶液中
に塩素ガスを通じて2−アミノ−3,5−ジクロ
ロピリジンを生成、これをジアゾ化、塩素化し
て、2,3,5−トリクロロピリジンを製造する
方法があるが(特開昭53−68783及び同54−
59283)、この方法では工程が煩雑で、反応時間が
長く、排水処理面でも難点が認められる。 また、(ii)2,3,5,6−テトラクロロピリジ
ンの製造方法としては、或る触媒の存在下2,6
−ジクロロピリジンの液相中に塩素ガスを通じる
ことによつて2,3,5,6−テトラクロロピリ
ジンを製造する方法があるが(米国特許3538100
及び同4281135)この方法では加圧下の反応であ
る他、反応終了までに長時間必要とする。 本発明者等は、前記β−HPYからβ−ClPYの
工業的有利な製造方法を見出すべく検討を重ね、
特定の触媒の存在下気相でβ−HPYと塩素とを
反応させると、良好に塩素化が進み、高い収率で
目的物が得られる知見を得、本発明を完成した。 即、本発明は、ピリジン環のβ位に水素原子を
有するピリジン系化合物と塩素とを反応させて、
前記水素原子の少くとも1つを塩素原子で置換し
てβ−クロロピリジン系化合物を製造する方法に
おいて、前記ピリジン系化合物と塩素とを触媒の
存在下気相で反応させてβ−クロロピリジン系化
合物を製造することを特徴とする、β−クロロピ
リジン系化合物の製造方法である。 本発明で用いる触媒成分は、活性炭又は鉄、ア
ンチモン、銅若しくは亜鉛の金属塩化物と活性炭
との混合物であり、また金属塩化物としては塩化
鉄、塩化アンチモン、塩化銅又は塩化亜鉛が挙げ
られる。 本発明方法の原料物質、ピリジン環のβ位に水
素原子を有するピリジン系化合物(又はβ−
HPY)は、一般式(1)
【式】(式 中、mは0〜3の整数である)で表わされるもの
であり、具体的にはピリジン、2−クロロピリジ
ン、2,4−ジクロロピリジン、2,6−ジクロ
ロピリジン、2,3,6−トリクロロピリジンな
どが挙げられる。 また、本発明方法の目的物β−クロロピリジン
系化合物(又はβ−ClPY)は一般式()
【式】(式中、nは0〜3の整数 である)で表わされるものであり、具体的には3
−クロロピリジン、2,3−ジクロロピリジン、
2,5−ジクロロピリジン、3,5−ジクロロピ
リジン、2,3,4−トリクロロピリジン、2,
3,5−トリクロロピリジン、2,3,6−トリ
クロロピリジン、2,4,5−トリクロロピリジ
ン、2,3,4,5−テトラクロロピリジン、
2,3,5,6−テトラクロロピリジンなどが挙
げられる。 なかでも、原料物質として例えば、ピリジン、
2−クロロピリジン又は2,6−ジクロロピリジ
ンを用いた場合、3−クロロピリジン、2,5−
ジクロロピリジン又は2,3,5,6−テトラク
ロロピリジンがそれぞれ高収率で得られる。特
に、本発明方法は2,6−ジクロロピリジンから
2,3,5,6−テトラクロロピリジンを製造す
るのに好適である。 本発明方法の実施に当つては、一般に反応器の
反応部に触媒を述填し、原料物質のβ−HPYと
塩素とを別々に或は混合して供給することによつ
て行なわれる。前記触媒としては活性炭単独を用
いてもよい。活性炭、コークス、沸石、軽石など
の担体に活性炭と前記金属塩化物との混合物を触
媒成分として担持したものを用いてもよく、また
前記混合物を直接用い、活性炭を担体及び触媒成
分として金属塩化物を触媒成分として作用させて
もよい。勿論、触媒担体は触媒が固定床、流動床
などの形式で反応器内に充填されるべく、予め適
当な大きさの粒状、ペレツト状に成形されてもよ
い。 工業的には、活性炭に前記金属塩化物を担持さ
せたものが好ましく、特に活性炭に塩化第二鉄を
担持させたものが好ましい。この場合、金属塩化
物の担持割合は一概に規定されないが、一般に担
体1重量部に対して2〜40重量%、望ましくは5
〜30重量%である。本発明の塩素化反応に先だつ
て、触媒層に塩素を通じて触媒を活性化すること
が好ましく、例えば100〜350℃で1〜5時間塩素
を、必要ならば不活性希釈剤も通ずることによつ
て行なわれる。 本発明方法の塩素化反応を行うに際し、四塩化
炭素、トリクロロエチレンなどのハロゲン化炭化
水素、窒素、ヘリウム、アルゴンなどの不活性ガ
スのような不活性希釈剤を使用してもよく、この
希釈剤は他の原料物質と一緒に或は別々に反応管
に導入してもよい。ここで原料物質である前記β
−HPYが固体の場合、ハロゲン化炭化水素の溶
液として反応に供してもよい。不活性希釈剤の使
用量は一概に規定できないが、前記β−HPY1モ
ルに対して普通0〜50モルである。 本発明の塩素化反応において、原料物質は通
常、ガス状態で反応管に導入され、例えば、前記
β−HPYを気化させてそのまま導入することが
できる。塩素の使用量は同様に一概に規定できな
いが、前記β−HPY1モルに対して0.5〜10モル、
望ましくは1〜5モルである。本発明の塩素化反
応の反応温度は、一般に150〜350℃、望ましくは
180〜300℃である。 本発明の塩素化反応では、前記β−HPYのβ
位の少くとも1つの水素原子が塩素原子で置換さ
れたものが得られる。本発明方法では目的物の製
造に応じて前記β−HPYを選択するだけでなく、
触媒の種類、塩素の使用量、反応条件なども適宜
選択する必要がある。 反応器から排出されるガス状物質には、前記β
−ClPYを主成分とする塩素化生成物、未反応原
料、副生塩酸ガス、場合によつては不活性希釈剤
が含まれているが、これは適当な冷却、凝縮装置
を経ることによつて、目的物は採取され、蒸留、
晶析などの通常の精製手段によつて高純度物とし
て単離される。なお、回収された未反応原料の前
記β−HPYは反応帯域へ循環使用されて、目的
物の収率を向上させることができる。 実施例 1 反応器として反応管及びこれに接続した2本の
予熱管からなるものを用いた。反応部(触媒充填
部)は内径25mm、長さ200mmのパイレツクス製の
ものであり、予熱管は内径25mm、長さ300mmのパ
イレツクス製のものであつた。反応器は、温度制
御できるように電熱器及び断熱材で外部より覆わ
れ、反応管は傾斜して設置された。 塩化第2鉄9gをエタノール100mlに溶解した
溶液と粒径4〜10メツシユに調整した活性炭60g
とを混合し、乾燥して得られたものを触媒として
用い、これを触媒充填部に入れ、約200℃に昇温
した後、塩素ガスを0.3/分の割合になるよう
約3時間に亘つて導入し、触媒を活性化した。 2,6−ジクロロピリジンを四塩化炭素に予め
溶解した溶液を前者が0.19g/分及び後者が0.06
/分の割合になるよう一方の予熱管(250〜280
℃に気化、予熱)を通じ、また塩素ガスを0.05
/分の割合で他方の予熱管(同温度に予熱)を
通じ、それぞれ反応管に導入した。反応は220℃
の温度で約1時間に亘つて行なつた。 反応器より排出するガスを水洗塔及びアルカリ
洗浄塔に通じて凝縮させ、油状物を分液して採取
し、水洗後芒硝で乾燥して油状物13.3gを得た。
この油状物を昇温ガスクロマトグラフイーにより
分析した結果、2,3,5,6−テトラクロロピ
リジン72.9%、2,3,6−トリクロロピリジン
8.8%、その他生成物15.4%及び未反応原料2.9%
を含有していた。前記油状物を蒸留し再結晶し
て、2,3,5,6−テトラクロロピリジン8.0
gを得た。 前記実施例において、塩化第2鉄を三塩化アン
チモンに代える以外は同様にして反応させ、精製
処理して油状物12.5gを得た。この油状物を昇温
ガスクロマトグラフイーにより分析した結果、前
記実施例の場合とほぼ同様の組成であつた。 実施例 2 前記実施例1の場合と同様の反応器及び触媒を
用い、同様にして触媒を活性化した。 ピリジンと窒素ガスとを、前者が0.34g/分及
び後者が0.2/分の割合になるよう一方の予熱
管(200〜250℃に気化、予熱)を通じ、また塩素
ガスを、0.1/分の割合で他方の予熱管(同温
度に予熱)を通じ、それぞれ反応管に導入した。
反応は200℃で約1時間に亘つて行なつた。 反応器より排出するガスを前記実施例1の場合
と同様に処理して油状物22.4gを得、この油状物
を昇温ガスクロマトグラフイーにより分析した結
果、3−クロロピリジン46.5%、3,5−ジクロ
ロピリジン11.3%及びその他生成物42.2%を含有
していた。 実施例 3 前記実施例1の場合と同様の反応管及び触媒を
用い、同様にして触媒を活性化した。 2−クロロピリジンと窒素ガスとを、前者が
0.85g/分及び後者が0.34/分の割合になるよ
う一方の予熱管(200〜250℃に気化、予熱)を通
じ、また塩素ガスを、0.17/分の割合で他方の
予熱管(同温度に予熱)と通じ、それぞれ反応管
に導入した。反応は220℃の温度で約2時間に亘
つて行なつた。 反応器より排出するガスを前記実施例1の場合
と同様に処理して、油状物120gを得、この油状
物を昇温ガスクロマトグラフイーにより分析した
結果、2,5−ジクロロピリジン37.9%、2,3
−ジクロロピリジン15.6%、2,3,5−トリク
ロロピリジン7.3%、その他生成物14.1%及び未
反応原料25.1%を含有していた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 ピリジン環のβ位に水素原子を有するピリジ
    ン系化合物と塩素とを反応させて、前記水素原子
    の少くとも1つを塩素原子で置換してβ−クロロ
    ピリジン系化合物を製造する方法において、前記
    ピリジン系化合物と塩素とを、触媒の存在下気相
    で反応させてβ−クロロピリジン系化合物を製造
    することを特徴とする、β−クロロピリジン系化
    合物の製造方法。
JP57090436A 1982-05-27 1982-05-27 β−クロロピリジン系化合物の製造方法 Granted JPS58206564A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP57090436A JPS58206564A (ja) 1982-05-27 1982-05-27 β−クロロピリジン系化合物の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP57090436A JPS58206564A (ja) 1982-05-27 1982-05-27 β−クロロピリジン系化合物の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS58206564A JPS58206564A (ja) 1983-12-01
JPH0219108B2 true JPH0219108B2 (ja) 1990-04-27

Family

ID=13998552

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP57090436A Granted JPS58206564A (ja) 1982-05-27 1982-05-27 β−クロロピリジン系化合物の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS58206564A (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
IL78341A (en) * 1986-03-31 1989-08-15 Makhteshim Chem Works Ltd Method of preparing 2,3,6-trichloropyridine and 2,3,5,6-tetrachloropyridine in the gas phase
JPH01121267A (ja) * 1987-11-04 1989-05-12 Daicel Chem Ind Ltd ピリジン多塩素化物の製造法
US6118005A (en) * 1996-09-10 2000-09-12 Kuraray Co., Ltd. Process for preparing halogenopyridine derivatives
JPH11180956A (ja) * 1997-12-16 1999-07-06 Daicel Chem Ind Ltd 塩化ピリジンの製造方法
US6051714A (en) * 1998-03-12 2000-04-18 Reilly Industries, Inc. Processes for dechlorinating pyridines
EP1098880A4 (en) 1998-07-15 2002-10-23 Reilly Ind Inc DECHLORINATION OF PYRIDINES IN ZINC-CONTAINING ACID MEDIA

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS50154266A (ja) * 1974-05-21 1975-12-12
JPS54144378A (en) * 1978-04-24 1979-11-10 Dow Chemical Co Manufacture of 2*3*5*66tetrachloropyridine and pentachloropyridine

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS50154266A (ja) * 1974-05-21 1975-12-12
JPS54144378A (en) * 1978-04-24 1979-11-10 Dow Chemical Co Manufacture of 2*3*5*66tetrachloropyridine and pentachloropyridine

Also Published As

Publication number Publication date
JPS58206564A (ja) 1983-12-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA1125290A (en) PROCESS FOR PRODUCING PYRIDINE DERIVATIVES HAVING A TRIFLUOROMETHYL GROUP AT .beta.-POSITION THEREOF
CA1132572A (en) Process for producing 2-chloro-5- trichloromethyl pyridine
JP2670466B2 (ja) 3−トリフルオロメチルピリジンの製造方法
JPS6346748B2 (ja)
JPH0133465B2 (ja)
EP0042696B1 (en) Process for producing trifluoromethylpyridines
JPH0219108B2 (ja)
JPS62240662A (ja) α−ピコリンからの塩素化ピリジン類の気相合成法
JPS6315271B2 (ja)
JPS6346747B2 (ja)
JPH0656782A (ja) 2,3,5,6−テトラクロロピリジンおよびその先駆体を製造するための多塩素化されたβ−ピコリン類の選択的気相塩素化
JPH0643398B2 (ja) フルオルピリジン類の製造
JPS6130667B2 (ja)
JPH07116151B2 (ja) 2,6−ジクロロピリジンの製造法
JPS6134415B2 (ja)
JPS6135183B2 (ja)
JPS5810569A (ja) トリフルオロメチルピリジン類の製造方法
JPS6130666B2 (ja)
EP0283531A1 (en) Process for preparing 2,3,4,5-tetrachloro-6 (trichloro methyl) pyridine
JPS6339861A (ja) ポリクロロ−2,3−ルチジンからポリクロロピリジンの製造方法
JPH01121267A (ja) ピリジン多塩素化物の製造法
JPS6130663B2 (ja)
JPS6134416B2 (ja)
JPS6130665B2 (ja)
JPH0222749B2 (ja)