JPH0218837Y2 - - Google Patents

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JPH0218837Y2
JPH0218837Y2 JP1985056113U JP5611385U JPH0218837Y2 JP H0218837 Y2 JPH0218837 Y2 JP H0218837Y2 JP 1985056113 U JP1985056113 U JP 1985056113U JP 5611385 U JP5611385 U JP 5611385U JP H0218837 Y2 JPH0218837 Y2 JP H0218837Y2
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crank lever
bell crank
strut
brake
gear element
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Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案はドラムブレーキのシユー間隙自動調整
装置(以下「間隙自動調整装置」という)に関す
るものである。
〈従来の技術〉 第6,7図に従来のリーデイング・トレーニン
グタイプのドラムブレーキの一例を示す。
同図において、S1,S2は外周にブレーキラ
イニングLを貼着したブレーキシユーであり、こ
の一対の対向して装架したブレーキシユーS1,
S2の下端は、バツクプレート7上にピン軸支さ
れた固定アンカー71に当接し、その上端にはホ
イルシリンダ8が介在している。
さらに対向するブレーキシユーS1,S2間に
はリターンバネ72が連絡されて、ブレーキ解除
時にブレーキシユーS1,S2の径を収縮してブ
レーキドラム1との接触を解除し得るよう構成さ
れている。
また、従来のドラムブレーキには、ブレーキシ
ユーS1,S2のライニングLの摩滅によりブレ
ーキドラム1との周面間の間隙が大きく開いたと
きにこの間隙を所定量に保つ間隙自動調整装置が
装備されている。
(間隙自動調整装置の構造) この間隙自動調整装置は、板状のストラツト2
と、このストラツト2の両端にそれぞれピン軸支
したL字形のブレーキレバー9とベルクランクレ
バー5とからなり、ブレーキレバー9はストラツ
ト2に回転のみ許容してピン軸支され、またベル
クランクレバー5はストラツト2の長穴24に回
転とストラツト2の長手方向の摺動を許容した状
態でピン軸支されている。
ブレーキレバー9とベルクランクレバー5はブ
レーキシユーS1,S2に開設した各切欠に遊嵌
状態で貫挿されている。
ブレーキレバー9側のブレーキシユーS1とス
トラツト2の間には、ストラツト2に引張力を与
えるバネ3が張設されている。
また、ベルクランクレバー5の内側腕52の拡
径円弧面に刻設された噛合歯53は、ストラツト
2上にピン軸支された歯車25と噛合し、歯車2
5の軸支部とベルクランクレバー5の軸支部間に
張設されたバネ31によつて噛合状態を確保でき
るよう構成されている。
(間隙自動調整装置の作動) ブレーキシユーS1,S2のライニングLが摩
滅し、ブレーキドラム1とライニングLの間隙が
所定量を越えたときに、ホイールシリンダ8に圧
液を供給すると、ストラツト2は強いバネ3の引
張力により一方のブレーキシユーS1に追動す
る。
ストラツト2が他方のブレーキシユーS2に対
し相対移動すると、ベルクランクレバー5はブレ
ーキシユーS2の切欠に貫挿する外側腕51が押
されるために、噛合歯53が歯車25から外れて
回転する。
そして、ブレーキを解除してやるとベルクラン
クレバー5の歯車25への噛合位置が移動するの
でストラツト2の実質有効長が伸長され、ブレー
キシユーS1,S2のライニングLとブレーキド
ラム1との周面間の間隙が狭められる。
〈本考案が解決しようとする問題点〉 従来の間隙調整技術には、つぎのような問題点
がある。
〈イ〉 ベルクランクレバー5を円滑に回転させ
るためには、ベルクランクレバー5とストラツ
ト2の板面間に僅かな間隙を設ける必要があ
る。
ところで、ブレーキドラム1のボス部等との
干渉を避けるために、ベルクランクレバー5と
ストラツト2の間に張設するバネ31をストラ
ツト2の他面側(ベルクランクレバー5を取り
付けない側)に設ける場合があり、このバネ3
1の力はベルクランクレバー5の傾倒力として
作用する。
その結果、歯車25との噛合状態が不安定と
なつて、間隙調整機能を十分に発揮できない。
〈ロ〉 また、アジヤスチングレバー(上記のベ
ルクランクレバー5に相当)の傾倒を独立した
別体の略L字状又はコ字状のストツパで規制す
るレバー傾倒防止装置が実開昭54−6478号公報
に開示されている。
この装置は、リーデイングシユーにアジヤス
チングラツチとストツパとを回動自在にピン軸
止し、アジヤスチングラツチとストツパとをば
ね部材で弾性的に保持しつつ、アジヤスチング
レバーの作用方向の過大な移動と傾倒をストツ
パで規制するように構成されている。
ところがこの種の装置の場合、ストツパの裏
表方向の向きを考慮して取り付けなければなら
ず、しかも部品が増えるので取り付けが面倒で
あるだけでなく部品管理も面倒となる。
そのうえ、アジヤスチングレバーの傾倒をス
トツパを保持するばね部材のばね力で押さえる
構造であるから、アジヤスチングレバーの傾倒
防止機能(ばね力が強いほどアジヤスチングレ
バーの傾倒防止効果が安定する)と、アジヤス
チングラツチの回転機能(ばね力が弱いほどア
ジヤスチングラツチの回転抵抗が小さくなつて
安定する)との両立を図らねばならず、設計上
多大の困難さを伴う。
〈本考案の目的〉 本考案はこのような問題点を解決するために成
されたもので、構造が簡単で、しかもベルクラン
クレバーの傾きを安定して制限できる間隙自動調
整装置を提供することを目的とする。
〈本考案の構成〉 以下、図面を参照しながら本考案に係る間隙調
整装置について説明する。
(イ) 間隙自動調整装置 第1〜3図に本考案に係る自動間隙調整装置を
示す。
図中、S1,S2はライニングLを有するブレ
ーキシユーである。
2は板状のストラツトであり、そのストラツト
2の一端21に開設した係止口22を例えばブレ
ーキシユーS1の切欠に係合する。
さらに、ブレーキシユーS1とストラツト2の
間にバネ3を張設する。
ストラツト2の他端23には長穴24を開設
し、この長穴24に支軸4を挿入して、略L字形
のベルクランクレバー5を回動可能で、かつ、ブ
レーキシユーS2の拡開方向に摺動できるようピ
ン軸支する。
すなわち、ベルクランクレバー5の外側腕51
は、ブレーキシユーS2の切欠に遊嵌状態で貫挿
し、ベルクランクレバー5の内側腕52の拡径円
弧面には噛合歯53を刻設し、この噛合歯53を
ストラツト2上に軸支した歯車25に噛合させ
る。
なお、ピンの外周に歯を刻設して歯車25を代
用しても良い。
(ロ) ベルクランクレバーの軸支構造 第4図を基にベルクランクレバー5の軸支構造
について説明する。
支軸4は先端側から順に小径軸部41、大径軸
部43、顎部44、バネ溝45を形成してなり、
ベルクランクレバー5をストラツト2に重ね合わ
せてストラツト2側から支軸4を挿入し、突出す
る鍛造軸部41を鍛着する。
この場合、大径軸部43の軸長をストラツト2
の板厚より僅かに長くして、ストラツト2と顎部
44の間に間隔C1を設けて、大径軸部43を長
穴24に遊嵌させる。
また、ベルクランクレバー5の噛合歯53を歯
車25に噛合させたとき、ベルクランクレバー5
の外側腕51の内面とブレーキシユーS2の切欠
との間に、間隔C2を確保する。
また、支軸4のバネ溝45とストラツト2の間
に、噛合バネ31を張設する。
噛合バネ31の取付荷重は、前記バネ3より低
く設定する。
(ハ) ベルクランクレバーの傾倒規制構造 第2,5図に示すように本考案では、歯車25
の外端側の周面に環状のストツパ26を一体に形
成して、ベルクランクレバー5の傾きを規制す
る。
ストツパ26は歯車25より大径で、ベルクラ
ンクレバー5の外側面上まで突設する径を有す
る。
ストツパ26は、ヘツダー加工等により歯車2
5に一体成形できる。
〈作用〉 〈イ〉 ストツパの組み付け方法 本考案では歯車25に一体にストツパ26を設
けてあるので、歯車25をストラツト2に軸着す
る従来と同様の組み付け作業だけでよく、ストツ
パ26のみを独立して組み付ける手間は一切不要
である。
また、ストツパ26が環状に形成してあるの
で、ストラツト2に組み付ける際にストツパ26
の周方向性をまつたく気にしないでよい。
〈ロ〉 ベルクランクレバーの傾倒時 第2図に示すように、噛合バネ31により遊嵌
状態のベルクランクレバー5には、外方のモーメ
ントAが発生するが、本考案では歯車25の外端
周面に設けたストツパ26により、ベルクランク
レバー5の傾倒を確実に制限できる。
そのため、ストラツト2上の歯車25とベルク
ランクレバー5との噛合状態を良好に維持でき
る。
〈本考案の効果〉 本考案は以上説明したようになるから次のよう
な効果が得られる。
〈イ〉 ベルクランクレーバーが傾倒する側の歯
車素子の周面に環状の突起体を設けたことによ
り、ベルクランクレバーの傾倒を確実に制限で
きる。
従つて、ベルクランクレバーとストラツト上
の歯車素子との噛合状態が常に安定したものと
なる。
〈ロ〉 突起体は、歯車素子の周面に連続して設
けてあるから、突起体の周方向性をまつたく気
にしないで歯車素子をストラツトに組み付けで
きる。
〈ハ〉 突起体が歯車素子と一体に剛構造を呈し
ているので、ベルクランクレバーの傾倒を規制
する効果が確実である。
〈ニ〉 突起体は別体ではなく間隙調整機能部材
の歯車素子と一体でありしかも形状が単純であ
るから、ヘツダー加工等により歯車素子と一体
成形できて製造が容易である。
〈ホ〉 ベルクランクレバーと歯車素子との間の
良好な噛合を確保できるので、ブレーキドラム
とブレーキシユーのライニングとの間の間隙が
安定し、且つ、片当たりによる「ヘタリ」をな
くして、ベルクランクレバーとストラツト上の
歯車素子との噛合部の耐久性を向上させること
ができる。
【図面の簡単な説明】
第1図:本考案の間隙自動調整装置の主要部の
側面図、第2図:第1図の正面図、第3図:第1
図の背面図、第4図:第1図の−の断面図、
第5図:歯車付近の斜視説明図、第6図:従来装
置の説明図、第7図:第6図の−の断面図。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 バツクプレート上に一対のブレーキシユーを拡
    開自在に装架し、一方のブレーキシユーに板状の
    ストラツトの一端を係合し、ストラツトの他端側
    にベルクランクレバーを回動可能で、かつ摺動可
    能に軸支し、ベルクランクレバーの一端を他のブ
    レーキシユーに係合し、ベルクランクレバーの他
    端をストラツトの一側面に設けた歯車素子に噛合
    し、ストラツトの他面側にベルクランクレバーが
    歯車素子に噛合う力を付与するバネ部材を張設し
    たドラムブレーキにおいて、 前記歯車素子の外端周面に、ベルクランクレバ
    ーの傾倒を規制する環状の突起体を一体に形成
    し、 前記突起体が歯車素子より大径でベルクランク
    レバーの外側面上に到達する外径を有することを
    特徴とする、 ドラムブレーキのシユー間隙自動調整装置。
JP1985056113U 1985-04-17 1985-04-17 Expired JPH0218837Y2 (ja)

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JPS61172226U JPS61172226U (ja) 1986-10-25
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS546478B2 (ja) * 1976-06-14 1979-03-28
JPS5950238A (ja) * 1982-09-17 1984-03-23 Hosei Brake Kogyo Kk 作動間隙自動調節機能を備えたドラムブレ−キ

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JPS6020846Y2 (ja) * 1977-06-17 1985-06-21 三菱自動車工業株式会社 ドラムブレ−キ装置
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JPS61172226U (ja) 1986-10-25

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