JPH02185274A - ソリッドゴルフボール - Google Patents

ソリッドゴルフボール

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JPH02185274A
JPH02185274A JP1004144A JP414489A JPH02185274A JP H02185274 A JPH02185274 A JP H02185274A JP 1004144 A JP1004144 A JP 1004144A JP 414489 A JP414489 A JP 414489A JP H02185274 A JPH02185274 A JP H02185274A
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rubber
polybutadiene
ball
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golf ball
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Hideki Hiraoka
平岡 秀規
Akihiko Hamada
浜田 明彦
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Sumitomo Rubber Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は比重が1未満で水上練習用に適するソリ7ドゴ
ルフボールに関する。
(従来の技術) 一般に練習場用ゴルフボールは、その用途によって2つ
に大別される。その1つは通常陸上で使用されるボール
であり、他の1つは池や湖などで使用される水上練習用
ボールである。これら2種類の練習用ゴルフボールに課
せられる要求性能は第一に耐久性であり、ついでラウン
ド用ボールと同等もしくはそれに近い打球感である。し
かし、水上練習用ゴルフボールの場合、何よりも大切な
特性は、水に浮く、すなわちボールの比重が1未満でな
ければならないということである。
そのため、従来はコルクを配合することによって比重を
小さくすることが行われていた。
しかしながら、コルクを配合することによって比重を1
未満にしたゴルフボールは、ラウンド用ボールや陸上練
習用ボールに比べて打球感が著しく悪いという欠点があ
った。
また、ポリオレフィンやABS樹脂などを配合すること
により、ラウンド用ボールや陸上練習用ボールに近い硬
さや打1j感を持たせた水上練習用ボールも従業されて
いるが、これらは耐久性が非常に悪く、また、飛距離が
ラウンド用ボールに比べてはるかに小さく、通常の陸上
練習用ボールに比べても劣っていた。
そのため、本発明者は、先に、シンジオタクチック−1
,2−ポリブタジエンを5〜30重量%含み、かつシス
−1,4−ポリブタジエンを40重量%以上含むポリブ
タジェンゴムを必須成分とする基材ゴムと、平均粒子径
が50μm以下の微粒子状超高分子量ポリオレフィンな
どを主材とする低比重のゴルフボールを開発して特許出
願してきた。その詳細は特開昭62−142571号公
報において明らかにされている。
(発明が解決しようとする課題〕 上記特開昭62−142571号公報に記載のゴルフボ
ールは、それ以前の水上練習用ゴルフボールに比べて、
打球感、耐久性などが大幅に改良され、ラウンド用ボー
ルや陸上練習用ボールに近い打f、y惑や耐久性を有し
ている。しかしながら、良いものが出現するとさらに優
れたものが求められるのは、ゴルフポールの分野におい
ても同様であって、使用者からは、さらにラウンド用ボ
ールに近い打球感、耐久性、飛距離を有する水上練習用
ゴルフボールが要望されている。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者は、そのような要望に応えるため、上記特開昭
61142571号公報で開示したゴム組成物をヘース
に種々改良研究を重ねた結果、微小中空球体を配合する
ときは、得られるゴルフボールが比重1未満で水上練習
用ボールとして使用可能であることを維持しつつ、飛距
離、打球感、耐久性がさらに向上して、より一層ラウン
ド用ボールに近付くことを見出し、本発明を完成するに
いたった。
すなわち、本発明は、シンジオタクチック−1,2−ポ
リブタジエンを5〜30重量%含み、かつシス−1,4
−ポリブタジエンを40重量%以上含むポリブタジェン
ゴムを必須成分とする基材ゴムに、平均粒子径50μm
以下の微粒子状超高分子量ポリオレフィンと、架橋性モ
ノマーと、耐圧強度が140kg/cIl1以上の微小
中空球体と、開始剤を配合したゴム組成物の架橋体を主
体とする比重が1未満のソリッドゴルフボール、つまり
、上記ゴム組成物を架橋して、いわゆるワンピースボー
ルにするか、または上記ゴム組成物を架橋して得た内核
にアイオノマーなどを基材とする外皮を被覆して、いわ
ゆる゛ンーピースボールにした比重が1未満のソリッド
ゴルフポールに関する。
本発明において、特に耐圧強度が140kg/cJ以上
の微小中空球体を配合するのは、次の理由によるもので
ある。
すなわち、上記耐圧強度が140kg10A以」二の微
小中空LH体は、平均粒子密度が0.37 g /cc
−0,638/ccと非常に軽く、これを配合すること
によって、低比重を保らながら、打球感や硬さ、耐久性
、飛距離などの向上に寄与する高比重の架橋性モノマー
や無機充填剤などが多く配合できるようになる。
また、耐圧強度が140kg/cII1以上あるため、
オープンロールやニーダ−などでの混練時に破壊されず
、中空球体を保ち得るので、ゴム組成物を低比重にする
ことができる。さらに、中空球体であることから打球音
を良好にすることができる。
このような耐圧強度が140kg/cff1以上の微小
中空球体は、ガラス、セラミックスなど、各種の無機材
料から作製されるが、本発明において好適に用い得るも
のとしては、例えば、住人スリーエム■からグラスハブ
ルズB37/2000 、グラスバブルズ83B/40
00 、グラスハブルズ846/4000 、グラスハ
ブルズS (i0/10000などの商品名で市販され
ているソーダ石灰硼珪酸ガラス製のものが挙げられる。
なかでも、グラスハブルズ838/4000 、グラス
バブルズ846/4000 、グラスバブルズS 60
/10000などは、耐圧強度が大きく、混練時に破壊
するおそれがないことから、本発明において特に好適に
用いられる。
この耐圧強度が140kg/cJ以上の微小中空球体は
、一般に直径が4μm〜250μmの範囲内にある微細
な中空FJ体であって、ゴム組成物中への分散性が良好
で、前述したように、ゴム組成物の比重を軽くし、打球
感や硬さ、耐久性、飛距離などを向上させる架橋性モノ
マーなどを多く配合できるようにさせるが、この耐圧強
度が140kg/c+j以上の微小中空r、F体の配合
量としては、基材ゴム100重量部に対して2〜50重
量部、特に2〜12重量部にするのが好ましい。すなわ
ち、耐圧強度が140kg/cJ以上の微小中空球体の
配合量が上記範囲より少ない場合は、前述したような比
重を小さくして、打球感、硬さ、耐久性、飛距創などを
向上させる架橋性子ツマ−などの配合量を高めることが
できず、また、耐圧強度が140kg/cd以上の微小
中空球体の配合量が上記範囲より多くなると、混練り、
押出しなどの加工性が悪くなり、また、硬くなりすぎて
打球感が逆に低下する。
本発明においては、シンジオタクチック−1,2ポリブ
タジエンを5〜30重量%含み、かつシス−1,4−ポ
リブタジエンを40重量%以上含むポリブタジェンゴム
を基材ゴムの必須成分として用いるが、これは、上記シ
ンジオタクチック−1,2ポリブタジエンを5〜30重
量%含み、かつシス1.4−ポリブタジエンを40重量
%以上含むポリブタジェンゴム(以下、簡略化して、[
シンジオタクチック−1,2−ポリブタジエン含有ポリ
ブタジェンゴム」という)が、高結晶性、高融点のシン
ジオタクチック−1,2−ポリブタジエンを含有してい
るので、シス−1,4−ポリブタジエンを単独で用いる
場合などとは異なり、比重増加につながる架橋性モノマ
ーや無機充填剤を多量に配合しなくてもゴルフボールに
適度な硬さ (ボールコンブレラシラン)を与え、好適
な打球感、打球音を付与するとともに、耐久性を高める
ことができるからである。
上記シンジオタクチック−1,2−ポリブタジエン含有
ポリブタジェンゴム中のシンジオタクチック−1,2−
ポリブタジエンの量は5〜30重量%であるが、これは
シンジオタクチック−1,2−ポリブタジエン含有ポリ
ブタジェンゴム中のシンジオタクチック−1,2−ポリ
ブタジエンの闇が上記範囲より少なくなるとゴルフボー
ルが軟らかくなり、かつ耐久性が低下し、硬さや耐久性
を向上させるために架橋性上ツマ−や無機充填剤を多量
に配合する必要が生じ、その結果、比重が大きくなり水
に浮かばなくなって、水上練習用ゴルフボールとしては
使用できな(なり、また、シンジオタクチック−1,2
−ポリブタジエンの量が上記範囲より多くなると反1發
弾性が低下して好適な打球感や飛距離などが出なくなる
からである。
また、上記シンジオタクチック−1,2−ポリブタジエ
ン含有ポリブタジェンゴム中のシス−1,4ポリブタジ
エンは40重量%以上が必要であり、このシス−1,4
−ポリブタジエンがこれより少ない場合は反出弾性が低
下し、好適な打球感や飛距離が出なくなる。
このようなシンジオタクチック−1,2−ポリフタジエ
ン含有ポリブタジェンゴムは、例えば、ブタジェンの通
常のシス重合を行った後に1.2−シンジオタクチック
重合を同一系内で行うことにより得ることができる。そ
して、このようなシンジオタフチンクー1.2−ポリブ
タジエン含有ポリブタジェンゴl1、つまり、シンジオ
タクチック−12−ポリブタジエンを5〜30重攪%含
み、かっシス−1,4−ポリブタジエンを40重量%以
上含むポリブタジェンゴムの具体例としては、例えば宇
部興産■製のUBEPOL−VCR309(商品名、組
成ニシンジオタクチック−1,2−ポリブタジエン9重
量%、シス−1,4−ポリブタジエン89重量%、トラ
ンス−1,4−ポリブタジエン2重量%)、UBEPO
L−VCR412(商品名、組成ニシンジオタクチック
−1,2−ポリブタ21フ12重量%、シス−1,4−
ポリブタジエン86重量%、トランス1.4−ポリブタ
ジエン2重量%)などの市販品があり、これらは本発明
において好適に用いられる。
本発明において、上記シンジオタクチック−12−ポリ
ブタジエン含有ポリブタジェンゴムは不可欠のゴム成分
であり、基材ゴム中このジンジオタクチック−1,2−
ポリブタジエン含有ポリブタジェンゴムが多く含まれて
いるほど物性的に良好なゴルフボールが得られる。従っ
て、基材ゴムとしてこのシンジオタフチンクー1.2−
ボリフ゛タジエン含有ポリブタジェンゴムのみを用いて
もよいし、また、加工性や価格面などの関係から、この
シンジオタクチック−1,2−ポリフタジエン含有ポリ
ブタジェンゴムを必須成分として天然ゴム、シス−1,
4−ポリブタジエンゴム、スチレンブクジエンゴムなど
を上記シンジオタクチック−L2−ポリブタジエン含有
ポリブタジェンゴムにブレンドしてもよい。上記のよう
にシンジオタクチック−1,2−ポリブタジエン含有ポ
リブタジェンゴムに天然ゴムやシス−1,4−ポリブタ
ジエンゴム、スチレンブタジェンゴムなどをブレンドし
て基材ゴムとする場合、シンジオタクチック−1,2−
ポリブタジエン含有ポリブタジェンゴムは基材ゴム中3
0重量%以上にするのが好ましい。つまり、本発明にお
いては上記シンジオタクチック−1,2−ポリブタジエ
ン含有ポリブタジェンゴムが基材ゴム中の30〜100
重量%を占めるようにするのが好ましい。
平均粒径50μm以下の微粒子状超高分子量ポリオレフ
ィンは、低比重の補強性充填剤的な役割を果たし、ゴル
フボールの硬度を高め、かつ耐久性、飛距離を高めて、
打球感、打球音を良好にする。
このような微粒子状超高分子量ポリオレフィンとしては
、例えば三井石油化学工業■のミペロン(商品名、平均
粒子径20μmで平均分子量200万以上の微粒子状超
高分子量ポリオレフィン)が市販されており、本発明に
おいて好適に用いられる。
この平均粒子径が50μm以下の微粒子状超高分子量ポ
リオレフィンの配合量が少ない場合は、低比重を保ちな
がら、ゴルフボールの硬度や耐久性、飛距離を高め、打
球感、打球音を良好にする効果が充分に発揮されなくな
り、また平均粒子径が50Im以下の微粒子状超高分子
量ポリオレフィンの配合量が多くなりすぎると、ボール
硬度が高(なりすぎて打球感が損なわれるようになるの
で、このような平均粒子径が50μm以下の微粒子状超
高分子量ポリオレフィンの配合量としては、通常、基材
ゴム100重量部に対して10〜40重量部にするのが
好ましい。本発明において、この微粒子状超高分子量ポ
リオレフィンとして平均粒子径が50μm以下のものを
用いるのは、微粒子状超高分子量ポリオレフィンの平均
粒子径が5011mを超えると分散性が悪くなり、その
結果、ゴルフボールの耐久性が低下するからである。そ
して、粒子径が小さいほどゴルフボールの物性は良くな
るが、加工性や取扱い性を考えると、微粒子状超高分子
量ポリオレフィンとしては、平均粒子径が2μm程度以
上のものを用いるのが適当である。
架橋性子ツマ−は、ゴム組成物を架橋して反1發弾性な
どを発揮させ、ゴルフボールに硬度、耐久性、好適な打
f、y感、打球音を付与し、飛距離を高めるものである
が、このような架橋性上ツマ−としては、例えば、メタ
クリル酸、アクリル酸などのα、β−モノエチレン性不
性用飽和カルボン酸属塩が用いられる。ただし、この架
橋性モノマーは、ゴム組成物の調製にあたっては、メタ
クリル酸、アクリル酸などのα1 β−モノエチレン性
不飽和カルボン酸と、該α、β−モノエチレン性不性用
飽和カルボン酸属塩にするための酸化亜鉛などの金属酸
化物とで配合し、ゴム組成物中でαβ−モノエチレン性
不飽和カルボン酸の金属塩となるようにしてもよい。こ
の架橋性モノマーの配合量が少ない場合は、ゴム組成物
を架橋して反癩弾性などを発揮させ、ゴルフボールに硬
度、耐久性、好適な打球感、打球音を付与し飛距離を高
める効果が充分に発揮されず、また、架橋性上)°7−
の配合量が多くなりすぎると、ボール硬度が高くなりす
ぎで打球感が11なわれるようになるので、架橋性モノ
マーの配合量としては、通常、基材ゴム100ii!部
に対して10〜50重量部にするのが好ましい。なお、
上記架橋性モノマーを、メタクリル酸、アクリル酸など
のα1 β−モノエチレン性不飽和カルボン酸と、酸化
亜鉛などの金属塩とで配合する場合、上記好ましい配合
量とするためには、メタクリル酸、アクリル酸などのα
、β−モノエチレン性不性用飽和カルボン酸材ゴム10
0重量部に対して5〜25重量部配合し、酸化亜鉛など
の金属酸化物は基材ゴム100重量部に対して5〜25
重量部配合すればよい。ただし、酸化亜鉛などの金属酸
化物は、上記のようにα、β−モノエチレン性不性用飽
和カルボン酸応して、架橋性モノマーを構成するための
構成材料として使用されるだけではなく、それ自身で、
無機充填剤として、ゴルフボールの硬度や衝撃強度を高
め、ゴルフボールの耐久性を増加させ、かつ打Lli感
、打球音を良好にし、飛距離を増加させるので、上記範
囲を超えて配合してもよい。ただし、これらは比重が大
きく、これらの配合量が多くなるとゴルフボールの比重
が1より大きくなって水に浮かばなくなるので、上記範
囲を超えて配合する場合は、比重について考慮する必要
がある。
また、上記酸化亜鉛などの金属酸化物と同様に、酸化珪
素(SiO□)、炭酸カルシウム、珪酸アルミニウムな
どの無機充填剤もゴルフボールの硬度や衝撃強度を高め
、ゴルフボールの耐久性を増加させ、かつ打球感、打球
音を良好にし、飛距離を増加させるので、これらの無機
充填剤を配合してもよい。ただし、これらの無機充填剤
も比重が大きく、これらを多く配合するとゴルフボール
の比重が1より大きくなって水に浮かばなくなるので、
その配合量については、比重との兼ね合いで決める必要
がある。一般に、前記無機充填剤としての酸化亜鉛など
の金属酸化物(つまり、前記のようにα、β−モノエチ
レン性不飽和カルボン酸を金属塩にするために使用され
るものより過剰に配合された酸化亜鉛などの金属酸化物
)を含めて、これらの無機充填剤の配合量は、基材ゴム
100重量部に対して5重量部以下にするのが適当であ
る。
開始剤は前記の架橋性モノマーの重合を開始させてゴム
組成物を架橋するようにさせるためのものであるが、こ
のような開始剤としては、例えばジクミルパーオキサイ
ド、2,2−ジ(ter t−ブチルペルオキシ)ブタ
ン、過安息香酸−tert−フチルなどの過酸化物が用
いられ、この開始剤の配合量が少ない場合は架橋性モノ
マーの重合を開始させることが充分に行えなくなり、ま
た、この開始剤の配合量が多くなりすぎると、重合、架
橋速度が速くなりすぎてコントロールがしにくくなり、
適切な物性が得られにくくなるので、この開始剤の配合
量としては、通常、基材ゴム100重量部に対して0.
5〜5重量部にするのが好ましい。
本発明においては、上記特定のゴム組成物の架橋体を主
体とするが、この主体とするとは、該特定のゴム組成物
の架橋体のみでゴルフボールを構成してワンピースボー
ルにするか、あるいは上記特定のゴム組成物の架橋体で
内核を構成し、その内核にアイオノマーやトランスポリ
イソプレンなどを基材とする外皮を施してツーピースボ
ールにすることを意味する。
上記ワンピースポールの作製やツーピースボール用の内
核の作製にあたっては、上記ゴム組成物を金型に入れ加
圧下で加熱して架橋させる。そして、上記のようにして
得られた内核に外皮を施す場合には、外皮用組成物であ
らかじめ一対のハーフシェルを成形しておき、それを内
核にかぶせて加圧加熱するか、あるいは内核に射出成形
で外皮を施す方ン去などがとられる。
本発明において、ワンピースタイプのゴルフボールやツ
ーピースボール用の内核を作製するためのゴム組成物に
は、上記のシンジオタクチック】、2−ポリブタジエン
含有ポリブクジェンゴムを必須成分とする基材ゴム、微
粒子状超高分子量ポリオレフィン、架橋性モノマー、耐
圧強度が140kg / Cd以上の微小中空球体、開
始剤などのほかにも、例えばボールを硬くするなどの目
的で、ハイスチレン樹脂などを適宜配合してもよい。
〔実施例〕
つぎに実施例をあげて本発明をさらに詳細に説明する。
実施例1〜4および比較例1〜2 第1表に示す配合のゴム組成物を調製し、得られたゴム
組成物をボール成形用金型に入れ加圧下で加熱して架橋
させ、直径42.8m1mのワンピースソリッドゴルフ
ボールを作製した(実施例1、実施例3〜4および比較
例1〜2)。上記ゴム組成物の調製にあたっては、開始
剤を除く成分をニーダ−で約10分間混練し、開始剤は
その混練物にオープンロールで約6分間混練した。
また、上記ゴム組成物を内核成形用金型に入れ加圧下で
加熱して架橋させ、直径38.3mmの内核を作製し、
ついで該内核にアイオノマー100重量部に対して酸化
チタン(TiOz)を2重量部配合した外皮用組成物を
射出成形機で被覆することによって内核に外皮を施し、
直径42.8mmのツーピースソリッドゴルフボールを
作製した(実施例2)。
得られたゴルフボールの比重、ボールコンプレッション
、耐久性、打球感、飛距離を調べ、その結果を第1表に
示した。なお、第1表中に示す各材料の配合部数は重量
部によるものである。また、ボールコンプレッション、
耐久性、飛距離の測定方法ならびに打球感の判定方法お
よびその評価基準は次に示すとおりである。
ボールコンプレッション: 3.8kgの初荷重をかけた時から130kgの線荷重
をかけた時までのゴルフボールの変形量(単位はmmで
表す)であり、このボールコンプレンジョンが小さいほ
ど、ボールの硬度が高いことを示している。
耐久性: ゴルフボールに連続的に同一の衝撃(ボールを45m7
secの速度で鉄製平板に打ちつける)を与え、ボール
が破壊するまでの衝撃回数を指数で表示したものであり
、値が大きいほど耐久性が優れていることを示している
打球感ニ ブローfルファー2人、アマチュアゴルファ−(ただし
、シングルプレーヤ)3人の計5人によるウッド1番ク
ラブの貢杆によって判定する。
その評価基準は次の通りである。
評価基準 ◎:非常に優れている O:良好 ×:劣 る 飛距離: ゴルフボール打N試験a(ツルーテンパー社製スイング
ロボット)にょリウノド1番クラブでヘッド速度45m
/secで打った時の;トヤリー値(単位はヤード)で
ある。
第1表に示すように、本発明の実施例1〜4のゴルフボ
ールは、いずれも比重が1未満で水上練習用ゴルフボー
ルとして使用することができ、耐久性、打球感が良好で
、かつ飛距離が大きかった。
これら実施例1〜4のボール特性を第1表に基づき比較
例1〜2のボールと対比して説明すると次の通りである
(1)実施例1のゴルフボールについて(1)−■比較
例1との比較 実施例1ではグラスバブルズS 60/10000、つ
まり耐圧強度が140kg/cJ以上の微小中空球体を
配合しているのに対し、比較例1は前記特開昭6114
2571号公報に開示の範囲内のゴルフボールであって
、上記のような微小中空球体を配合していない。
この実施例1と比較例1とを比較すれば、実施例1の方
が比較例1より、ボールコンプレッションが小さく、耐
久性および打球感が良好で、飛距離が大きく、これらボ
ールコンプレッション、耐久性、打球感、飛距離におい
て、微小中空球体グラスバブルズS 60/10000
を配合した効果が明らかである。なお、組成的には、上
記微小中空球体グラスバプルズS 60/10000の
配合によって実施例1では比重1未満を保ちながらメタ
クリル酸や酸化亜鉛を比較例1より増量できており、こ
れが前記したようにボールコンプレッション、耐久性、
打球感、飛距離などにおいて良好な結果を生み出した要
因であると考えられる。
(1)−■比較例2との比較 比較例2では微小中空球体グラスバブルズ828/75
0を配合しているが、このものは耐圧強度が53kg 
/ <:aで混練中に破壊して体積が減少し、比重が1
以上になった。そのため、この比較例2は、水上練習用
ボールとして不適であり、また、実施例1に比べて耐久
性、打球感が悪く、飛距離も劣っていた。
(2)実施例2のゴルフボールについて実施例2は実施
例1と同様のゴム組成物から作製された内核に外皮を施
したツーピースボールの形をとるものである。この実施
例2は実施例1より耐久性は若干劣るが、打球感、飛距
離は実施例1と同等もしくはそれ以上であり、この実施
例2と比較例1〜2との対比からも明らかなように、実
施例2は水上[用ゴルフボールとして充分に使用できる
特性を有していた。
(3)実施例3のゴルフボールについて実施例3は実施
例1におけるハイスチレン樹脂ζこ代えて酸化亜鉛と開
始剤とを増量したものであり、この実施例3は実施例1
に比べると耐久性が少し劣るが、比較例1〜2より耐久
性が優れており、またボールコンプレッションが小さく
、打球感も良好で、飛距離は実施例Iより優れていた。
もとより、この実施例3は比重が1未満であり、水上練
習用ポールとして使用可能であった。
(4) 実AI例4のゴルフボールについて実施例4は
基剤ゴムがシンジオタクチック−12−ポリブタジエン
含有ポリブタジェンゴムとハイソスポリブタジエンゴム
とのブレンドであるが、その他は実施例1と同しである
。この実施例4は、実施例1に比べるとボールコンプレ
ッションが少し大きく、耐久性が少し劣るが、比較例1
〜2より耐久性が優れていて、打球感が良好で飛距駈が
大きく、もとより、比重が1未満で水上練習用ポールと
して充分に使用できる特性を有していた。
[発明の効果] 以上説明したように、本発明によれば、比重が1未満で
、かつ耐久性、打r:i感が良好で、しかも飛距離の大
きい水上練習用に適するソリッドゴルフボールが提供さ
れる。
即ち・、樗□

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)シンジオタクチック−1,2−ポリブタジエンを
    5〜30重量%含み、かつシス−1,4−ポリブタジエ
    ンを40重量%以上含むポリブタジエンゴムを必須成分
    とする基材ゴムと、平均粒子径が50μm以下の微粒子
    状超高分子量ポリオレフィンと、架橋性モノマーと、耐
    圧強度が140kg/cm^2以上の微小中空球体と、
    開始剤とを含むゴム組成物の架橋体を主体とする比重が
    1未満のソリッドゴルフボール。
JP1004144A 1989-01-11 1989-01-11 ソリッドゴルフボール Expired - Lifetime JP2616817B2 (ja)

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JP2009285460A (ja) * 2008-05-28 2009-12-10 Bridgestone Sports Co Ltd ゴルフボール用材料及びゴルフボール
JP2010075613A (ja) * 2008-09-29 2010-04-08 Yokohama Rubber Co Ltd:The ゴルフボール

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