JPH02182401A - 改良有機質繊維 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、木質系繊維板（インシュレーションボード、
ＭＤＦ、ハードボード等）に用いられる改良有機質繊維
に関する。

［従来技術およびその課題１ 木材の棒、板または単板状態で、木材固有の細胞内孔（
導管孔等）に不燃性無機化合物を分散定着してなる技術
は公知（特開昭６１−２４４５０２罵公報参照）である
。

しかしながら、木材捧、板または単板状態に於て、木材
中に不燃性無機化合物を木材の絶乾重量れば含浸させる
ことができず、かつ、周辺部に多く含浸するため、内部
までの均一な分散は困難であった。さらに粉状の不燃性
無機化合物が外周部に付着しているため、そのままでは
使用できず、水洗して除去することが必要であったが、
除去した不燃性無機化合物の回収は困難なため不経済で
あり、廃液の処理工程も必要であるなどの問題点を有し
ていた。

［問題点を解決するための手段］ このような現状に鑑み本発明者らは、不燃性能を付与し
つつ短時間に経済的に不燃性物質を固着した改良有機質
繊維を提供すべく鋭意研究を重ねた結果、本発明を完成
するに至った。

すなわち本発明は、細胞孔を有する有機質繊維に於て、
該細胞孔内及び／または内壁面内に、不燃性無機化合物
が固着され、かつ、該有ｉａ繊維の外周部にも、前記不
燃性無機化合物が固着または付着してなる改良有機質繊
維である。

本発明に用いる細胞孔を有する有機質繊維とは後、常法
に従い解繊したものであって、繊維の長さ１〜３０ｍｍ
、太さの直径２０〜３００ｕ程度のものが大半を占める
。この繊維は、木材の細胞や導管孔からなる細胞孔が、
数本〜数十水束になったような形をしており、繊維外周
部の細胞壁は引き裂かれたり、割れ目を生じたりしてい
るものが多い。

その孔壁に沿って覆う形で層状になるが、または充填さ
れ、かつ繊維（細胞束）の外周部にも不燃性無機化合物
が自刃で固着するか又は接着剤等で付着してなる。

有機質繊維の重量比に対する不燃性無機化合物の重量割
合は３３％以上が必要である。３３％以下では防火性能
が不十分である。

本発明で用いる不燃性無機化合物としては１例えばカル
シウム化合物、マグネシウム化合物、アルミニウム化合
物、バリウム化合物、鉛化合物。

亜鉛化合物、ケイ酸化合物などが挙げられる。

本発明に従い、不燃性無機化合物を細胞孔を有する有機
質繊維に均一に分散処理するにためには該有機質繊維を
飽和状態まで水中に含浸させ、次いで水溶性無機化合物
の水溶液に含浸させ、さらにこの無機化合物と反応して
不溶性無機化合物を生成するような化合物液に反応させ
ることにより無機化合物を細胞孔内および／又は繊維外
周部にの方法であってもよい。

［効　果］ 本発明による改良有機質繊維は有機質繊維の特性を損な
うことな（防火性能の向上が得られ、かつ処理方法も容
易に短時間で完了し、経済的であ［実施例］ 以下、実施例により本発明をさらに詳細に説明する。

実施例１ ラジアータパインのチップを１７０℃、　７ｋｇ／ｃｍ
”で３分蒸煮した後、デフアイブレーク−式リファイナ
ーで解繊した水分の飽和した状態の本繊維を用い、ただ
ちに塩化バリウムを主成分とする水溶液に１５分間浸漬
し、次いでリン酸アンモニウムを主成分とする水溶液に
１５分浸漬することによって、前記本繊維の細胞孔等の
孔内に水不溶性リン酸バリウムとリン酸水素バリウムか
らなる無機化合物を生成する。同時に該木繊維の外周部
分にも該無機化合物の生成物を固着させた後、１３０℃
の熱風乾燥炉で乾燥し、改良有機質繊維を得た。

この時の生成物による重量増加率は３８％であった。

該改良有機質繊維を用い、接着剤を４％添加しボードを
作成し、ＪＩＳによる準不燃試験を行なったところ合格
した。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １）細胞孔を有する有機質繊維に於て、 該細胞孔内及び／または内壁面内に、不燃性無機化合物
   が固着され、 かつ、該有機質繊維の外周部にも、前記不燃性無機化合
   物が固着または付着してなる改良有機質繊維。 ２）不燃性無機化合物が前項有機質繊維の絶乾重量に対
   して、３３重量％以上を固着及び付着してなる特許請求
   の範囲第１項記載の改良有機繊維。 ３）不燃性無機化合物が、化合物から生成されたもの及
   び／または自硬性物からなる特許請求の範囲第１項記載
   の改良有機質繊維。