JPH0218173Y2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0218173Y2 JPH0218173Y2 JP1983189552U JP18955283U JPH0218173Y2 JP H0218173 Y2 JPH0218173 Y2 JP H0218173Y2 JP 1983189552 U JP1983189552 U JP 1983189552U JP 18955283 U JP18955283 U JP 18955283U JP H0218173 Y2 JPH0218173 Y2 JP H0218173Y2
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Landscapes
- Finishing Walls (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
本考案は金属薄板、合成樹脂板からなる凹状成
形体とシート状物間に断熱材・防火材および補強
材として機能する芯材を充填した建築用パネルに
関する。さらに詳しくは、建築用パネルの雌型連
結部の延長部端部を段差を設けて高く形成するこ
とにより、目地部におけるパツキング性を向上さ
せた建築用パネルに係る。
形体とシート状物間に断熱材・防火材および補強
材として機能する芯材を充填した建築用パネルに
関する。さらに詳しくは、建築用パネルの雌型連
結部の延長部端部を段差を設けて高く形成するこ
とにより、目地部におけるパツキング性を向上さ
せた建築用パネルに係る。
一般に雄・雌型連結構造を有する建築用パネル
においては、雌型連結部の延長部および雄型連結
部の差込縁を弾力が相互に作用するような角度に
形成し、施工・嵌挿の際、差込縁・係合溝同士を
強く接触させることにより係合力を強化し、雨水
の浸入を防止した構成となつている。しかし、こ
の構成の建築用パネルの場合は係合溝の下縁と差
込縁とが密着した構成となるため目地部に毛細管
現象が生じたり、施工に熟練を要する欠点があつ
た。また、建築用パネルには雌型連結部の延長部
上にリブを設け差込縁と係合溝・延長部とを2カ
所で接触させパツキング性を改良したものもあ
る。しかしながら、この建築用パネルは施工の
際、釘の打設位置がリブより低い位置にあるた
め、リブの高さをあまり高くすると、釘打設時に
リブを破損してしまうという欠点があつた。ま
た、防水・パツキングのための接触は硬質板同士
であるため、防水性およびパツキング性に劣る不
利があつた。
においては、雌型連結部の延長部および雄型連結
部の差込縁を弾力が相互に作用するような角度に
形成し、施工・嵌挿の際、差込縁・係合溝同士を
強く接触させることにより係合力を強化し、雨水
の浸入を防止した構成となつている。しかし、こ
の構成の建築用パネルの場合は係合溝の下縁と差
込縁とが密着した構成となるため目地部に毛細管
現象が生じたり、施工に熟練を要する欠点があつ
た。また、建築用パネルには雌型連結部の延長部
上にリブを設け差込縁と係合溝・延長部とを2カ
所で接触させパツキング性を改良したものもあ
る。しかしながら、この建築用パネルは施工の
際、釘の打設位置がリブより低い位置にあるた
め、リブの高さをあまり高くすると、釘打設時に
リブを破損してしまうという欠点があつた。ま
た、防水・パツキングのための接触は硬質板同士
であるため、防水性およびパツキング性に劣る不
利があつた。
本考案はこのような欠点を除去するため、雌型
連結部の延長部の先端部を差込溝の下縁と段差を
設け高く形成し、かつ段差部分が相隣る建築用パ
ネルの芯材裏面に弾力下で当接してパツキング性
と係合力を強化すると共に、目地部において差込
縁の裏面と差込溝の表面間に毛細管現象の起らな
い空隙を形成しうる建築用パネルを提案するもの
である。
連結部の延長部の先端部を差込溝の下縁と段差を
設け高く形成し、かつ段差部分が相隣る建築用パ
ネルの芯材裏面に弾力下で当接してパツキング性
と係合力を強化すると共に、目地部において差込
縁の裏面と差込溝の表面間に毛細管現象の起らな
い空隙を形成しうる建築用パネルを提案するもの
である。
以下に、図面を用いて本考案に係る建築用パネ
ルの一実施例について詳細に説明する。第1図は
上記建築用パネル(以下、単にパネルという)の
一例を示す斜視図であり、1は主体で長方形の化
粧面2とその長手方向の両側縁を内方に屈曲した
側壁3,4とから断面を凹状に形成したものであ
る。また、主体1の材料としては金属薄板、例え
ば表面処理鋼板、ステンレス板、銅板、あるいは
合成樹脂板の1種を用いる。5は雄型連結部で側
壁3の下端を外側方へ突出した差込縁6とその先
端を外方へ屈曲した舌片7とから形成したもので
ある。8は雌型連結部で、側壁4の下端を内方に
屈曲し再び外方へ折り曲げて逆コ字状断面とした
係合溝9と係合溝9の下縁9aを外側方へ突出し
た延長部10と延長部10の途中から先端までを
下縁9aより段差を設けて断面〓状に高く形成し
た係合舌片11とから形成したものである。さら
に説明すると、係合舌片11は側面11a,11
bと上面11cおよび必要に応じて設ける安定支
持片11dとからなり、主に第2図に示すように
パネルを施工した際の目地部αにおいて、差込縁
6の裏面と係合溝9の下縁9aとの間に十分な空
隙βを形成し毛細管現象を防止し、かつ下記する
芯材と当接してパツキング性・防水性・係合力の
強化を図り、しかも釘頭を雨水の浸入しない位置
とし、かつ係合舌片11の先端部を歪のない美し
い外観とするものである。さらに説明を加える
と、係合舌片11はパネルを施工する際の釘の打
設位置となるものであり、断面を〓状とすること
により、釘の打設の際の変形を防止しパツキング
性を大幅に向上するものである。なお、釘頭は係
合舌片11と共に、後記する芯材12の背面と当
接するため、雨水の接触もなく、防錆されること
となる。12は芯材で断熱材・補強材・クツシヨ
ン材および防火材として機能するものであり、例
えば硬質ポリウレタンフオーム・イソシアヌレー
トフオーム・ポリスチレンフオーム・フエノール
フオーム・ポリエチレンフオーム・ポリオレフイ
ンフオーム・塩化ビニルフオーム等の高分子発泡
樹脂、またはこれらフオーム内に鉱物繊維、たと
えばグラスウール・ロツクウール・アスベストを
混入したもの、もしくはパーライト・シラスバル
ーン・バーミキユライト等の軽量骨材、硼砂・メ
タ硼酸ソーダ等の防火剤を含有したフオーム等の
1種からなるものであり、自己接着性または接着
剤を用いて貼着する。13はシート状物で、芯材
12の裏面を覆うものである。その素材として
は、たとえばアスフアルトフエルト・ターフエル
ト・アスベスト紙・クラフト紙・アルミニウム箔
や銅箔・合成樹脂フイルム・不織布等の1種、も
しくは2種以上をラミネートしたシート状物等か
らなるものである。ここで、寸法関係について説
明すると、延長部10の表面から上面11cまで
の高さをh1、化粧面2の表面から延長部10の表
面までの高さをh2、側壁4の高さをh3、差込縁6
の幅をW1、係合溝9の最奥から側面11aまで
の幅をW2、係合溝9の最奥から側壁4までの幅
をW3、係合舌片11の幅をW4とすると、 h1≦h2−h3 W3≦W1<W2 であり、芯材12はクツシヨン性がh1位あるもの
である。なお、係合舌片11の上面11cの幅
W4は目的によつて設定するものである。
ルの一実施例について詳細に説明する。第1図は
上記建築用パネル(以下、単にパネルという)の
一例を示す斜視図であり、1は主体で長方形の化
粧面2とその長手方向の両側縁を内方に屈曲した
側壁3,4とから断面を凹状に形成したものであ
る。また、主体1の材料としては金属薄板、例え
ば表面処理鋼板、ステンレス板、銅板、あるいは
合成樹脂板の1種を用いる。5は雄型連結部で側
壁3の下端を外側方へ突出した差込縁6とその先
端を外方へ屈曲した舌片7とから形成したもので
ある。8は雌型連結部で、側壁4の下端を内方に
屈曲し再び外方へ折り曲げて逆コ字状断面とした
係合溝9と係合溝9の下縁9aを外側方へ突出し
た延長部10と延長部10の途中から先端までを
下縁9aより段差を設けて断面〓状に高く形成し
た係合舌片11とから形成したものである。さら
に説明すると、係合舌片11は側面11a,11
bと上面11cおよび必要に応じて設ける安定支
持片11dとからなり、主に第2図に示すように
パネルを施工した際の目地部αにおいて、差込縁
6の裏面と係合溝9の下縁9aとの間に十分な空
隙βを形成し毛細管現象を防止し、かつ下記する
芯材と当接してパツキング性・防水性・係合力の
強化を図り、しかも釘頭を雨水の浸入しない位置
とし、かつ係合舌片11の先端部を歪のない美し
い外観とするものである。さらに説明を加える
と、係合舌片11はパネルを施工する際の釘の打
設位置となるものであり、断面を〓状とすること
により、釘の打設の際の変形を防止しパツキング
性を大幅に向上するものである。なお、釘頭は係
合舌片11と共に、後記する芯材12の背面と当
接するため、雨水の接触もなく、防錆されること
となる。12は芯材で断熱材・補強材・クツシヨ
ン材および防火材として機能するものであり、例
えば硬質ポリウレタンフオーム・イソシアヌレー
トフオーム・ポリスチレンフオーム・フエノール
フオーム・ポリエチレンフオーム・ポリオレフイ
ンフオーム・塩化ビニルフオーム等の高分子発泡
樹脂、またはこれらフオーム内に鉱物繊維、たと
えばグラスウール・ロツクウール・アスベストを
混入したもの、もしくはパーライト・シラスバル
ーン・バーミキユライト等の軽量骨材、硼砂・メ
タ硼酸ソーダ等の防火剤を含有したフオーム等の
1種からなるものであり、自己接着性または接着
剤を用いて貼着する。13はシート状物で、芯材
12の裏面を覆うものである。その素材として
は、たとえばアスフアルトフエルト・ターフエル
ト・アスベスト紙・クラフト紙・アルミニウム箔
や銅箔・合成樹脂フイルム・不織布等の1種、も
しくは2種以上をラミネートしたシート状物等か
らなるものである。ここで、寸法関係について説
明すると、延長部10の表面から上面11cまで
の高さをh1、化粧面2の表面から延長部10の表
面までの高さをh2、側壁4の高さをh3、差込縁6
の幅をW1、係合溝9の最奥から側面11aまで
の幅をW2、係合溝9の最奥から側壁4までの幅
をW3、係合舌片11の幅をW4とすると、 h1≦h2−h3 W3≦W1<W2 であり、芯材12はクツシヨン性がh1位あるもの
である。なお、係合舌片11の上面11cの幅
W4は目的によつて設定するものである。
次に本考案に係るパネルの施工例について説明
する。今、第2図に示すように胴縁Aにパネル○イ
の係合舌片11の上面11cを釘Bを介して固定
する。次にパネル○ロの差込縁6を係合溝9に嵌挿
し、その他端の係合舌片11の11c(図示せず)
をパネル○イと同じように胴縁Aに固定する。した
がつて壁体を形成するには、このような作業を順
次繰り返せばよいものである。
する。今、第2図に示すように胴縁Aにパネル○イ
の係合舌片11の上面11cを釘Bを介して固定
する。次にパネル○ロの差込縁6を係合溝9に嵌挿
し、その他端の係合舌片11の11c(図示せず)
をパネル○イと同じように胴縁Aに固定する。した
がつて壁体を形成するには、このような作業を順
次繰り返せばよいものである。
そこで第1図に示すようなパネル(h1=2.5mm、
W4=5mm)を用いて第2図に示すような目地部
αを形成した壁体と、単に延長部にリブ(高さ1
mm)を形成した従来から使用されているパネルの
防水性をJIS A1414の6.4の水密試験を行つた。
なお、芯材12はポリウレタンフオームで密度は
30Kg/m3であり、シート状物13はクラフト紙に
アルミニウム箔をラミネートしたものである。そ
の結果、本考案に係るパネルを用いた目地部αに
おける漏水は平均圧力87Kgf/m2であるのに対
し、従来のパネルを用いた目地部では35Kgf/m2
であつた。
W4=5mm)を用いて第2図に示すような目地部
αを形成した壁体と、単に延長部にリブ(高さ1
mm)を形成した従来から使用されているパネルの
防水性をJIS A1414の6.4の水密試験を行つた。
なお、芯材12はポリウレタンフオームで密度は
30Kg/m3であり、シート状物13はクラフト紙に
アルミニウム箔をラミネートしたものである。そ
の結果、本考案に係るパネルを用いた目地部αに
おける漏水は平均圧力87Kgf/m2であるのに対
し、従来のパネルを用いた目地部では35Kgf/m2
であつた。
以上説明したのは、本考案に係るパネルの一実
施例にすぎず、係合舌片11を第3図aに示すよ
うに側面11aの角度θを鋭角に、またb図に示
すように角度θを鈍角に形成し、芯材12を図の
ように形成したパネルとすることもできる。ま
た、パネルは第4図に示すように係合舌片11の
上面11cに釘打設用穴14を設けることもでき
る。
施例にすぎず、係合舌片11を第3図aに示すよ
うに側面11aの角度θを鋭角に、またb図に示
すように角度θを鈍角に形成し、芯材12を図の
ように形成したパネルとすることもできる。ま
た、パネルは第4図に示すように係合舌片11の
上面11cに釘打設用穴14を設けることもでき
る。
上述したように本考案に係るパネルによれば、
雌型連結部の延長部に設けた係合舌片によつて十
分な空隙を目地部に形成できるため毛細管現象も
全く生じなくなるという特徴がある。また、係合
舌片を〓状断面に形成したため、釘打設の際の係
止舌片の変形もなく、パツキング性を十分に発揮
でき、しかもパネルの美しい直線性を有する外観
となる特徴がある。さらに、係合舌片と弾力性を
有する芯材の弾力下での接触によつて防水性・断
熱性が大幅に向上する特徴がある。
雌型連結部の延長部に設けた係合舌片によつて十
分な空隙を目地部に形成できるため毛細管現象も
全く生じなくなるという特徴がある。また、係合
舌片を〓状断面に形成したため、釘打設の際の係
止舌片の変形もなく、パツキング性を十分に発揮
でき、しかもパネルの美しい直線性を有する外観
となる特徴がある。さらに、係合舌片と弾力性を
有する芯材の弾力下での接触によつて防水性・断
熱性が大幅に向上する特徴がある。
第1図は本考案に係る建築用パネルの一実施例
を示す斜視図、第2図はその装着状態を示す説明
図、第3図a,b、第4図はその他の実施例を示
す説明図である。 1……主体、5……雄型連結部、8……雌型連
結部、11……係合舌片、12……芯材、13…
…裏面材。
を示す斜視図、第2図はその装着状態を示す説明
図、第3図a,b、第4図はその他の実施例を示
す説明図である。 1……主体、5……雄型連結部、8……雌型連
結部、11……係合舌片、12……芯材、13…
…裏面材。
Claims (1)
- 金属薄板、合成樹脂板からなる長方形状の板材
を凹状断面に成形すると共に、該凹状断面の両側
縁に差込縁と係合溝からなる雄・雌型連結部を設
け、かつ上記凹状部に芯材を充填し、該芯材の裏
面を覆うと共に、前記両側縁間に張設したシート
状物とからなる建築用パネルにおいて、雌型連結
部の係合溝の下縁を外側方に突出した延長部の途
中を前記下縁と段差を設けて高くし、その先端を
外方へ屈曲し、その端部を裏面側に屈曲した係合
舌片を形成したことを特徴とする建築用パネル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18955283U JPS6097829U (ja) | 1983-12-07 | 1983-12-07 | 建築用パネル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18955283U JPS6097829U (ja) | 1983-12-07 | 1983-12-07 | 建築用パネル |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6097829U JPS6097829U (ja) | 1985-07-03 |
JPH0218173Y2 true JPH0218173Y2 (ja) | 1990-05-22 |
Family
ID=30408650
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18955283U Granted JPS6097829U (ja) | 1983-12-07 | 1983-12-07 | 建築用パネル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6097829U (ja) |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS543539U (ja) * | 1977-06-13 | 1979-01-11 | ||
JPS5528310A (en) * | 1978-08-16 | 1980-02-28 | Hitachi Powdered Metals Co Ltd | Manufacture of brass sintered part |
-
1983
- 1983-12-07 JP JP18955283U patent/JPS6097829U/ja active Granted
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS543539U (ja) * | 1977-06-13 | 1979-01-11 | ||
JPS5528310A (en) * | 1978-08-16 | 1980-02-28 | Hitachi Powdered Metals Co Ltd | Manufacture of brass sintered part |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6097829U (ja) | 1985-07-03 |