JPH032589Y2 - - Google Patents

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JPH032589Y2
JPH032589Y2 JP1984040998U JP4099884U JPH032589Y2 JP H032589 Y2 JPH032589 Y2 JP H032589Y2 JP 1984040998 U JP1984040998 U JP 1984040998U JP 4099884 U JP4099884 U JP 4099884U JP H032589 Y2 JPH032589 Y2 JP H032589Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は建築、構築物の内、外装の横張り壁体
を形成するのに有用なサイデイングボード(以
下、単にボードという)に関する。 一般にこの種ボード、特に引掛け構造のボード
においては、連結部が第1図に示すような構造と
なつていた。そのため、これを用いて壁体、特に
目地ありの壁体を形成した際は、目地幅が不均一
になるばかりでなく、断熱性、防火性、および耐
結露性に欠ける欠点があつた。すなわち、表面材
Aが躯体Bに直接接触する構造の連結部となり、
連結部の防火性、断熱性は良導体である表面材A
自体の熱伝導となる欠点があつた。 本考案はこのような欠点を除去するため、係止
部の係止片を係合部の突条の途中に係止片の根元
を目地片に、および係止部の底片を突条の先端に
接触させる3点接触による係合構造となるように
形成して係合溝の角部の僅かな変形にも左右され
ない構成とし、かつ、連結部に係止片の弾力が付
加されるように形成すると共に、連結部の防火
性、断熱性、耐食性を大幅に改善したボードを提
案するものである。 以下に、図面を用いて本考案に係るボードの一
実施例について詳細に説明する。すなわち、第2
図は上記ボードを示す斜視図であり、は表面材
で金属板(平板、エンボス板)を第3図に示すよ
うにロール等で成形したものである。さらに説明
すると、表面材は長尺状の化粧面2(以下、単
に化粧面という)とその長手方向の1側縁を内方
にL字状断面に屈曲した係止部と他側縁を変形
L字状に屈曲した係合部とボードを間柱(図示
せず)に固定するための固定部12とから構成し
たものである。そして、係止部は化粧面2に対
し角度θ1(図では90゜)で内方に屈曲した底片4と
その先端を化粧面2と平行な直線に対し角度θ2
(鋭角)で内方に屈曲した係止片5と係止部片5
の先端を外方へはぜ状に屈曲した舌片6とから構
成したものである。特に係止片5は後記する突条
の内側面の途中と接触するように傾斜し、係合部
7の根元の角部の僅かな変形によつて目地幅が変
化するのを抑制するものである。しかも、係止片
5は係合部の目地片と全面で接触しないで係止
の角部(係止片4の根元)が線接触するよう
にして連結部からの毛細管現象を防止する構造と
したものである。また、係合部は化粧面2の他
側縁を内方へ角度θ3で傾斜した傾斜片8とその先
端を外方へ角度θ4で屈曲し、化粧面2と平行に形
成した目地片9と目地片9の先端を外方へ角度θ5
(鋭角)で折り曲げ、次ぎに内方へ180゜で折り返
し、リブ状に形成した突条10と突条10の末端
を内方へ屈曲し、目地片9の裏面より突出させた
突舌片11とから構成したものである。なお、傾
斜片8は係止部を係合部に係合しやすくする
ための逃げと立体感、水切りの助長を促すもので
あり、係合部の係合溝7aは目地片9と突条1
0の内側面10aから∠状に形成し、角部の屈曲
形状に僅かな形状の変形があつても係止片5との
接触位置に大きな変化を与えない傾斜面、湾曲面
(図示せず)としたものである。また、固定部
2は突舌片11の先端を外方へ化粧面2と平行と
なるように突出した固定片13とその先端を屈曲
した舌片14とから形成したものである。15は
防火性を有するプラスチツクフオーム(以下、単
にフオームという)で後記する不燃性の複合ボー
ドと表面材間に充填するものである。さらに説
明すると、フオーム15は断熱材、芯材、クツシ
ヨン材、化粧面2のペコツキ防止用の補強材、フ
オーム形成時の自己接着性からなる接着剤、防音
材、防湿材、防錆材として機能し、その原料とし
ては、ポリウレタンフオーム用樹脂、ポリイソシ
アヌレートフオーム用樹脂、フエノールフオーム
用樹脂(レゾールタイプ、ベンジリツクエーテル
タイプ、ノボラツクタイプも含む)、およびこれ
らに難燃剤、難燃助剤(硼砂、メタ硼酸ソーダ、
炭酸カルシウム、水酸化アルミニウム、三酸化ア
ンチモン、ベントナイト、パーライト粒、シラス
バルーンの1種以上を添加したものなどからなる
ものである。16は不燃性の複合ボード(以下、
単に複合ボードという)でフオーム15の裏面を
防火、防水および強度の強化のために被覆すると
共に、一端部を目地片9、突舌片11の裏面に接
触し、他端部を係止部近傍の化粧面2端部に接
触するようにフオーム15を介して固着したもの
である。特に、係止部側には上段となるボード
の係止部が装着しうるための係合用の空隙21
を形成するものである。さらに説明すると、複合
ボード16は第4図a,bに示すように少なくと
も不燃材、準不燃材からなる芯材17と裏面シー
ト18とからなり、かつ、一端部に屈曲用のVカ
ツト溝19と必要により設ける面材20とから構
成したものである。上記、芯材17としては準不
燃材の合成樹脂発泡体、石こう、炭酸カルシウム
板、珪酸カルシウム板の1種からなり、裏面シー
ト18としては石こうボード用原紙、アスベスト
紙、難燃処理されたクラフト紙、ガラス繊維の不
織布、石こう紙、陶紙、アスフアルトフエルト、
アルミニウム箔、水酸化アルミニウム紙、鉛シー
トの1種、または2種以上をラミネート、蒸着等
したものである。そして裏面シート18は芯材1
7の保護と芯材17の端部17aを屈曲する際の
丁番的機能材として役立つものである。また、V
カツト溝19はボードの係止部に係合用空隙2
1を形成するためと装着を容易にするために内方
に複合ボード16の端部を傾斜させるのに役立つ
ものであり、その角度θ6はフオーム15の厚さ、
端部の傾斜によつて任意に選択するものである。
ここで、上記各部の大きさについて簡単に説明す
ると、係止部の底片4の高さをh1、係止片5の
長さをW1、化粧面2の表面から目地片9の表面
までの深さをd1、化粧面2の裏面から固定片13
の裏面までの深さをd2、目地片9の裏面から固定
片13の裏面までの深さをd3、化粧面2の端縁か
ら突条10の先端までの幅をW2、傾斜片8の下
端から突条10の先端までの幅をW3、目地片9
の幅をW4、固定片13から突条10までの高さ
をh2、目地片9の表面から突条10の先端までの
高さをh3、フオーム15の厚さをt1、複合ボード
16全体の厚さをt2、表面材の板厚をtとする
と、h1≒d1、h3<d1、h2=h3+d3、d2=d1+d3
d2=t1+t2、W1<W4、W2>W3、W3<W4、θ1
90゜、θ2=10〜30゜、θ3=100〜130゜、θ4=100〜
130゜、θ5=20〜45゜、θ6=120〜160゜としたような
ものである。 次ぎに施工例につき説明する。 いま、第2図に示すようなボードを第5図に示
すように横張にして外壁を構成すると仮定する。
そこで、主柱、壁下地、あるいは間柱αに第1段
目のボードイを釘βを介して固定する。次ぎに第
2段目のボードロの係止部を第1段目のボード
イの係合部に係合し、その固定部12を上記と
同様に間柱αに固定する。従つて、外壁全体を構
成するには、上記のような工程を順次、土台側か
ら桁に向かつて行えばよい。この場合、ボードロ
の係止片5の根元はボードイの目地片9に接触
し、突条10の先端はボードロの底片4に接触し
た、所謂3点支持構造によつて目地幅ΔWを一定
としたものである。また、目地片9の裏面には複
合ボード16が確実に存在するものである。次ぎ
に、上記のように構成した実施例からなる壁体の
目地部裏面の温度を比較すると次のようになる。
なお、表面材は0.27mmのカラー鋼板、フオーム
15はポリイソシアヌレートフオーム(密度40
Kg/m3)、複合ボード16は板厚7mmの石こうボ
ードを用いて第2図に示す構成としたボード、こ
れに対し、比較例としては表面材、フオームが上
記と同じで、裏面材としてクラフト紙を用いたボ
ードである。そこで、目地部を850℃の火炎に10
分間さらした場合を、−10℃に常温20℃から1
時間さらした際をとした場合、裏面温度は次の
ようになつた。 【表】 以上説明したのは本考案に係るボードの一実施
例にすぎず、第6図a〜b、第7図a〜d、第8
図a〜f、第9図a〜dに示すように形成するこ
ともできる。すなわち、第6図aは突舌片11を
突条10の角度のまま延長した場合の表面材
bは突舌片11を形成しやい表面材であり、第
7図a〜dは係止部の形状であり、a図は底片
4を傾斜した係止部、b図は舌片6を内方に屈曲
した係止部、c図は底片4を面取り状に形成した
係止部、d図は係止片5をく字状に形成した係止
部である。また、第8図a〜fは突条10の形状
例であり、a図は断面を角状とした突条、b図は
係合溝7aの根元を大きな曲面に形成した突条、
c図は湾曲断面とした突条、d図は目地片9に凹
溝9aを形成し、突舌片11を突条10の延長と
した突条、e図は突条を途中から目地片9と平行
に形成した突条、f図は断面を図のように形成し
た突条である。さらに、第9図a〜dは複合ボー
16のその他の実施例であり、a図は裏面シー
ト18の一端を突出し、固定部12に接着しうる
ようにした複合ボード、b図は他の面材18′を
接着し、結果的にa図と同じ構造になるように形
成した複合ボード、c図は芯材17を分割し、そ
の連結部にのみ裏面シート18を用いた複合ボー
ド、d図は石こうボードのようなサンドイツチ構
造の板体の1つの表面にさらに、前記したような
シート状物の1種を別途に貼着した複合ボードで
ある。 上述したように本考案に係るボードによれば、
係止部と係合部の連結構造に毛細管現象が生ずる
こともなく、かつ、係止部の舌片、係合部の突条
によつて雨水がボードの内側に漏洩することがな
いので下地、あるいは壁内部を腐食しない特徴が
ある。また、ボードの固定は雨水の浸入しない位
置としたため固定具に錆が発生することがない利
点がある。さらに、係止部と係合部は3点で接触
し、しかも係止片の先端が傾斜した突条の途中で
接触する構成のため、係合部の係合溝の角部にお
いて寸法変形、屈曲形状が幾分変形していてもボ
ードを施工した際に目地幅に直接的に、かつ、大
きく影響しないので均一目地幅で壁体を形成でき
る特徴がある。また、係止片は突条に弾力下で接
触するため、係合力が大きく強化され、かつ、ガ
タも生じない特徴がある。さらに、ボードはフオ
ームを不燃性の表面材と複合ボードでサンドイツ
チした構造のため、防火性、防音性、耐結露性、
断熱性、および強度にもすぐれた特徴がある。そ
の他、化粧面にはペコツキもなく美しい外観とな
る利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来から使用されているサイデイング
ボードを用いて横張り壁体を形成した際の連結部
を示す縦断面図、第2図は本考案に係るサイデイ
ングボードの一実施例を示す斜視図、第3図はそ
の要部である表面材の一例を示す説明図、第4図
a,bは複合ボードの一例を示す斜視図、第5図
はその施工状態の一部を示す説明図、第6図a,
b、第7図a〜d、第8図a〜f、第9図a〜d
はその他の実施例を示す説明図である。 …表面材、2…長方形の化粧面、…係止
部、5…係止片、…係合部、10…突条、15
…プラスチツクフオーム、16…複合ボード。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 長尺状化粧面の長手方向の1側縁を内方にL字
    状に屈曲して底片と係止片からなる係止部を設
    け、他側縁を屈曲して傾斜片、目地片、およびリ
    ブ状の突条からなる係合部を前記化粧面から突出
    しないように、かつ、断面を変形L字状に形成す
    ると共に、上記突条の末端を化粧面と平行に突出
    した固定部を形成した断面凹状の表面材と、防火
    性を有するボードの1つの表面にVカツト溝を有
    すると共に、少なくとも裏面にシート状物を一体
    に貼着した防火性を有する複合ボードと、前記表
    面材と上記複合ボード間にサンドイツチ状に充填
    した防火性を有するプラスチツクフオームとから
    構成し、前記複合ボードは一端部を前記目地片の
    裏面に固着し、他端部を前記Vカツト溝部から内
    方に折り曲げ、先端が化粧面裏面の係止部側の端
    部に接触すると共に、前記係止片裏面と複合ボー
    ド裏面間に係合用空隙を形成し、かつ、中間部は
    化粧面と略平行となるように配設し、また、表面
    材と複合ボード間を前記プラスチツクフオーム形
    成時の自己接着性を介して一体に固着したことを
    特徴とするサイデイングボード。
JP4099884U 1984-03-21 1984-03-21 サイデイングボ−ド Granted JPS60152738U (ja)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4522863Y1 (ja) * 1965-08-06 1970-09-09
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