JPH0217950Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はバツテリホルダを省略して構造を簡単
にした自動二輪車のバツテリ保持装置に関する。

自動二輪車では軽量化等の要請から、構成部品
の簡素化が図られている。バツテリ保持装置につ
いては、従来例えば第１図に示すように、フレ−
ム１の後枠部内に上面開口ボツクス形のバツテリ
ホルダ２をボルト等の締付け具３で固定し、この
バツテリホルダ２内にバツテリ４を保持している
が、構造が複雑で、軽量化等を妨げている。即
ち、ホルダ２は、バツテリ保持専用部品であり、
使用目的が単一で、部品効率が悪いものであるう
え、フレ−ム１に取付けるためのブラケツト２ａ
を突設するなど形状も比較的複雑である。したが
つて、成形が面倒であるとともに、組立て時は複
数個所のボルト締付け作業を必要とするものであ
り、また余分な重量を付加するとともに、製作コ
ストもそれだけ高いものとなつている。

本考案はこのような事情に着目してなされたも
ので、リヤフエンダの一部をバツテリ保持部に利
用することによつて従来のホルダを省略し、構成
の簡素化、車体の軽量化を図るとともに、バツテ
リ保持部を同時にオイルタンクの保持にも兼用さ
せて部品効率を向上させ、ひいては製作能率の向
上、低コスト化が図れる自動二輪車のバツテリ保
持装置を提供するものである。

以下、本考案の一実施例を第２図および第３図
を参照して説明する。

リヤフエンダ１１をフレ−ムに締付け具、例え
ばねじ等を介して固定している。このリヤフエン
ダ１１は、背面部上側に平坦面１２上と、その平
坦面の前後部に起立する立壁１３，１４とを形成
したものとしている。そして、平坦面１２上にバ
ツテリ１５をオイルタンク１６とともに左右に並
べて載置し、立壁１３，１４によつて前後方向か
ら直接に、又は弾性材等を介して間接的に保持し
ている。

また、フレ−ムを覆うサイドカバ−１７の上端
縁内側部１７ａを、リヤフエンダ１１の平坦面１
２よりも高所に位置させ、このサイドカバ−１７
の上端縁内側部１７ａによつてバツテリ１５およ
びオイルタンク１６を両側方から挟持している。

なお、必要に応じ、バツテリ１５およびオイル
タンク１６を固定補助手段、例えばゴムバンドそ
の他の締付け具で固定強化することもできる。

このような構成によれば、リヤフエンダ１１お
よびサイドカバ−１７を利用してバツテリ１５を
保持するようにしたので、従来必要としていた独
立部品としてのホルダおよびその取付用ボルト、
ブラケツト等を省略することができる。したがつ
て、部品点数が減少するとともに、バツテリ取付
けに要する手間も軽減し、作業能率の向上が図れ
る。特に、リヤフエンダ１１はそれ自体一定幅の
板状構造であるから、バツテリ載置用の平坦面１
２およびその前後に起立するバツテリ保持用立壁
１３，１４の成形は比較的容易に行なえる。ま
た、バツテリ１５を側方から保持するサイドカバ
−１７は通常の配置構成を適用できるものであ
り、したがつて側方からの保持構造も簡単なもの
で済む。しかも、バツテリ１５とともにオイルタ
ンク１６の保持も兼ねているので、保持部材とし
て多機能が発揮され、部品効率も向上する。

以上のように、本考案に係る自動二輪車のバツ
テリ保持装置によれば、リヤフエンダに形成した
平坦面と起立壁、およびサイドカバ−によつてバ
ツテリをオイルタンクとともに収納保持するよう
にしたので、従来必要としていたバツテリ保持専
用のホルダおよびその取付け用付属品を省略する
ことができ、部品数の減少および組付け手間の減
少が図れるとともに、車体の軽量化および製作コ
ストの低廉化等が有効に図れるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の保持構造を示す組立て状態の斜
視図、第２図は本考案の一実施例を示す斜視図、
第３図は第２図の−線断面図である。 １１……リヤフエンダ、１２……平坦面、１
３，１４……立壁、１５……バツテリ、１６……
オイルタンク。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. リヤフエンダの背面部に平坦面と、この平坦面
   の前後部に起立する立壁とを形成し、バツテリを
   オイルタンクとともに前記平坦面上に左右に並べ
   て載置し、前記立壁によつて前後方向から保持
   し、かつ、このバツテリおよびオイルタンクを前
   記リヤフエンダの平坦面よりも高所に位置するサ
   イドカバ−によつて両側方から保持してなること
   を特徴とする自動二輪車のバツテリ保持装置。