JPH042151Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は、自動２輪車におけるエアクリーナケ
ースの取付装置に関する。

（従来の技術） 従来この種装置として、自動２輪車の車体に設
けたブラケツトに燃料タンクをその後部において
クツシヨン材を介して取付け、該タンクの後下側
に位置させてエアクリーナケースを配置するもの
は知られ、この場合該車体に形成したマウント部
に該ケースを載置し、これをネジ等で取付けるを
一般とする。

（考案が解決しようとする問題点） 上記従来装置にあつては、エアクリーナケース
の耐振性や取付安定性等を考慮すると該ケースの
上面も車体に支持させることが好ましく、この場
合単に該車体にステーを設けこれにクツシヨン材
を介してねじ止めしたのでは別個用意する部品数
が増加し、而もその着脱作業が面倒になる不都合
があり、このような不都合のない装置の開発が望
まれる。

本考案は、このような要望に適合する装置を提
供することをその目的とする。

（問題点を解決するための手段） 本考案は、かかる目的を達成すべく、自動２輪
車の車体に設けたブラケツトに燃料タンクをその
後部においてクツシヨン材を介して取付け、該燃
料タンクの後下側に位置させてエアクリーナケー
スを配置するものにおいて、該エアクリーナケー
スの上面にピンを突設し、該ピンを該クツシヨン
材に係止させて成る。

（実施例） 本考案を図示の実施例につき説明する。図面で
１は前後に車輪２，２を備える車体を示し、該車
体１の中間部にエンジン３を配置すると共に、該
エンジン３の上側に位置させて燃料タンク４をそ
の後部のタンクステー４ａにおいて該車体１の左
右１対のシートレール１ａ，１ａ間に跨がせたブ
ラケツト５にクツシヨン材６を介してねじ７で取
付け、更に該タンク４の後方に位置させて該両シ
ートレール１ａ，１ａ上に業員用シート８を載置
し、全体として自動２輪車を構成した。そして、
燃料タンク４の後下側に位置させてエアクリーナ
ケース９を車体１に形成したステーから成るクツ
シヨン材１０ａ付きのマウント部１０に載置する
ようにした。

該エアクリーナケース９はその横側部に一体に
突設したバツテリーの載置部９ａを有するもの
で、該ケース９の横側面に略Ｌ形の取付金具１１
ａを介して取付けた金属製その他のバンド１１で
該載置部９ａに図示しないバツテリーを載置固定
し得るようにした。

図面で１２はエアクリーナケース９と前記エン
ジン３の気化器１３とを接続するチユーブを示
す。ここで、本考案によればエアクリーナケース
９の上面にピン１４を突設し、該ピン１４をクツ
シヨン材６に係止させるもので、これを図示のも
のにつき詳述するに、該ピン１４は該ケース９に
一体の第４図で右側の１個と、前記取付金具１０
ａ上の左側の１個との左右１対に設けるものと
し、該両ピン１４，１４を該クツシヨン材６に形
成した１対の孔６ａ，６ａに夫々嵌合させて係止
するようにした。

即ち、該クツシヨン材６は、第４図に明示する
ようにその下面に左右１対のボス６ｂ，６ｂを突
出させた形状とし、該各ボス６ｂに夫々該孔６ａ
を形成すると共に、これらボス６ｂ，６ｂを前記
ブラケツト５に形成した各バーリング孔５ａを通
して下方に導き、該各孔６ａに該各ピン１４を
夫々嵌合させるようにした。

（作用） 本考案の作用を上記実施例に基いて説明する
に、エアクリーナケース９はその底部においてマ
ウント部１０に載置されると共に、該ケース９の
前部においてチユーブ１２を介して気化器１３に
支持され後方への倒れが防止されるが、本考案に
よれば更に該ケース９がその上面のピン１４を介
してクツシヨン材６に支持され耐振性や取付安定
性がより向上される。

尚、上記実施例のようなクツシヨン材６の下面
にボス６ｂを突出させてこれをブラケツト５に形
成したバーリング孔５ａを通して下方に導く構成
にした場合、該ブラケツト５に対し該クツシヨン
材６が位置決めされ、而も燃料タンク４を取外し
た状態でのエアクリーナケース９の着脱作業に際
し、該クツシヨン材６に該ケース９のピン１４を
係止させた状態で該ケース９にある程度の保持力
が得られるので、該ケース９のチユーブ１２の着
脱作業が容易となり有利である。

（考案の効果） このように本考案によるときは、燃料タンクの
取付部のクツシヨン材を利用してこれにエアクリ
ーナケースの上面のピンを係止させるもので、エ
アクリーナケースの耐振性や取付安定性が向上さ
れ、且つエアクリーナケースの上面を押えるため
の専用のクツシヨン材やステーが不要となり構造
簡単にして廉価に得られる効果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案装置の１例を具備した自動２輪
車の側面図、第２図は要部の側面図、第３図はそ
の平面図、第４図は第２図の−線截断背面図
である。 １……車体、４……燃料タンク、５……ブラケ
ツト、６……クツシヨン材、９……エアクリーナ
ケース、１４……ピン。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 自動２輪車の車体に設けたブラケツトに燃料タ
   ンクをその後部においてクツシヨン材を介して取
   付け、該燃料タンクの後下側に位置させてエアク
   リーナケースを配置するものにおいて、該エアク
   リーナケースの上面にピンを突設し、該ピンを該
   クツシヨン材に係止させて成る自動２輪車におけ
   るエアクリーナケースの取付装置。