JPH02174835A - 減圧採血管 - Google Patents

減圧採血管

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JPH02174835A
JPH02174835A JP63286276A JP28627688A JPH02174835A JP H02174835 A JPH02174835 A JP H02174835A JP 63286276 A JP63286276 A JP 63286276A JP 28627688 A JP28627688 A JP 28627688A JP H02174835 A JPH02174835 A JP H02174835A
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Masaaki Kasai
正秋 笠井
Sakae Yamazaki
山崎 栄
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、血液検査に用いる血液試料を採取するための
減圧採血管に関する。
[従来の技術] 従来より、臨床検査、例えば生化学検査、血清検査の際
に種々の採血器具が用いられており、例えば内部が減圧
された採血管と、この採血管を収納可能であり、先端に
穿刺針を備えた採血管ホルダーとからなる採血器具が多
く使用されている。
そして、−船釣な減圧採血管としては、ガラス製あるい
はプラスチック製の有底管と、この有底管の開口部を密
封するゴム栓とからなるものが使用されている。しかし
、近年減圧採血管を用いて血液を採取した後、採血管の
内部の血液を自動的に採取し、検査する自動検査システ
ムが発達してきた。このため、採血管の開口部を密封す
る密封部材として、ゴム栓のように、開封した後、再密
封できることが必ずしも要求されないようになってきた
そこで、ガラス製あるいはプラスチック製の有底管の開
口部を、気密性フィルムで密封し、さらに気密性フィル
ムにシール部材を設けて、採血針の後端に設けられた針
先とのシールを行うものが提案されてきている。
[発明が解決しようとする問題点] 上記の採血管を用いて、血液を採取した状態を第6図に
示す。採血器具10を用いて、採血管11に血液を採取
した後、密封部材13を刺通した採血器具の穿刺針14
を抜去した際に、採血管11の密封部材13の表面に微
量な血液15が残り、採血管の取り扱い時(採血器具よ
り採血管を抜去するとき)、運搬時などにおいて、指ま
たは衣服などに付着することがあり、血液汚染の危険性
があった。
[問題点を解決するための手段] そこで、本発明の目的は、血液を採血した際に、採血管
の密封部材の表面に微量な血液が残っても、その血液が
、採血管取り扱い時に、指などに付着することを防止し
た採血管を提供することにある。
上記目的を達成するものは、一端が開口し、他端が閉塞
した有底管と、該有底管の開口部を密封するとともに採
血器具の穿刺針により刺通可能な密封部材とからなり、
内部が減圧された減圧採血管であって、前記密封部材は
、前記有底管の開口部に固着された気密維持性部材と、
該気密維持性部材の上に設けられ、刺通した前記穿刺針
を抜去した後に刺通部を再びシールしうるシール性部材
とからなり、さらに該シール性部材の上部のほぼ中心に
は、前記穿刺針を抜去する際に該シール性部材の上部に
付着した血液を収容可能な凹状の血液収容部が設けられ
ている減圧採血管である。
さらに、前記血液収容部は、深さが0.4〜1.5iz
底面積が3〜20xm”であることが好ましい。
また、上記目的を達成するものは、一端が開口し、他端
が閉塞した有底管と、該有底管の開口部を密封するとと
もに採血器具の穿刺針により刺通可能な密封部材とから
なり、内部が減圧された減圧採血管であって、前記密封
部材は、前記有底管の開口部に固着された気密維持性部
材と、該気密維持性部材の上に設けられ、刺通した前記
穿刺針を抜去した後に刺通部を再びシールしうるシール
性部材とを有し、さらに、該シール性部材の上面には、
該上面を被覆するとともに該シール性部材の上面のほぼ
中心と対応する位置に開口部を有する被覆体が設けられ
ている減圧採血管である。
さらに、前記被覆体は、厚さが0.4〜1.5Iであり
、開口部の開口面積が3〜20IIIII!であること
が好ましい。さらに、前記被覆体は、例えば、前記密封
部材が設けられた有底管の開口端全体を被覆しているも
のである。
本発明の減圧採血管を第1図に示す実施例を用いて説明
する。
本発明の減圧採血管lは、一端が開口し、他端が閉塞し
た有底管2と、有底管2の開口部を密封するとともに採
血器具の穿刺針により刺通可能な密封部材3とからなり
、内部が減圧された減圧採血管であり、密封部材3は、
有底管2の開口部に固着された気密維持性部材4と、気
密維持性部材4の上に設けられ、刺通した穿刺針を抜去
した後に刺通部を再びシールしうるシール性部材5とか
らなり、さらにシール性部材5の上部のほぼ中心には凹
状の血液収容器6が設けられている。
第1図は、本発明の減圧採血管の一実施例の断面図であ
り、第2図は、第1図に示した減圧採血管の密封部材に
用いたシール性部材の拡大断面図であり、第3図は、第
2図に示したシール性部材の拡大上面図である。
そこで、第1図ないし第3図を用いて、本発明の減圧採
血管を具体的に説明する。
本発明の減圧採血管1は、有底管2と、この有底管2の
開口部を密封する密封部材3とからなっており、内部が
所定の採血量分だけ減圧されている。
有底管2は、一端が開口し、他端が閉塞した筒状体であ
り、閉塞端を除く部分は、略円筒状となっている。また
、第1図に示すものでは、有底管2の開口部に、有底管
2の軸方向に直行して、外方に突出する環状のフランジ
8が設けられている。このフランジ8は、後述する密封
部分3の気密維持性部材との固着部を形成している。
有底管2の材質としては、内部の減圧状態を維持するた
めに、ガスバリヤ−性の高いものが好ましく、例えば、
ガラス、アクリルニトリル系樹脂、ポリ塩化ビニル、ポ
リエチレンテレフタレート、PMMA(ポリメチルメタ
アクリレート)、ポリエルテル樹脂等を用いることが好
ましい。また、有底管2をガスバリヤ−性の低い材質(
例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリスチレン
など)で形成した場合は、有底管2の表面(例えば、外
面)にポリビニルアルコール、エチレン−ビニルアルコ
ール共f1体等のガスバリヤ−性を有する被膜をコーテ
ィングすること、また有底管の内部の減圧状態を維持す
るために、包装形態を工夫することなどすることにより
使用することができる。また、ポリ塩化ビニルで有底管
2を形成した場合は、塩化ビニル中に含まれる安定剤が
、採取された血液中に溶出するのを防止するために、有
底管2の内面に溶出防止剤をコーティングすることが好
ましい。さらに、疎水性合成樹脂を用いて、有底管を形
成した場合は、内面を親水化処理し、有底管の内面に血
球の付着を防止することが好ましい。親水化処理として
は、有底管2の内面に親水性物質(例えば、水溶性シリ
コーン、PVA、PVPなど)をコーティングすること
により行うことができる。
さらに、有底管には、ヘパリン粉末、EDTA2に等の
血液抗凝固剤を有底管の内面に付着あるいは収納しても
よい。また、逆に、血液凝固促進剤を内面に付着あるい
は収納させてもよ(、さらには、ろ紙、不織布などに血
液凝固促進剤を付着あるいは含浸させたものを有底管2
内に封入してもよい。凝固促進剤としては、例えば、大
きさ0.4〜20ミクロンの珪砂の他、大きさ5ミクロ
ン以下で平均粒径1.1ミクロンの結晶シリカ(例えば
ペンシルバニア・グラス・サンド社製、商品名Win−
II−3in) 、珪藻土、ガラス微粉末、カオリン、
ベントナイト、硫酸プロタミンおよびトロンビンなどで
ある。
さらに、有底管2の内部に、血清分離剤を収納してもよ
い。血清分離剤は、血清と血球成分との中間比重を有す
るチキソトロピー性を有するゲル状物質であり、例えば
α−オレフィン・マレイン酸ジエステル共重合体を主成
分とし、これに粘度、比重調整剤を添加したものが好適
に使用できる。
そして、密封部材3は、気密維持性部材4とその上に設
けられたシール性部材5とにより形成されている。
気密維持性部材4は、有底管2の開口部を密封するとと
もに、有底管2の内部の減圧状態を保持する機能を有す
るものであり、ガスバリヤ−性の高い物質により形成さ
れたガスバリヤ−性フィルム、例えば、アルミ箔等の金
属箔、エチレン−ビニルアルコール共重合体、ポリ塩化
ヒニリデン等の樹脂フィルム材等により形成される。さ
らに、このガスバリヤ−性フィルムの下面に有底管2の
開口部との固着のために、接着性フィルムが設けられて
いることが好ましい。
接着性フィルムとしては、有底管2を形成する材料と熱
融着性を有する樹脂、接着性およびイージービール性を
有する樹脂などが使用される。
さらに、上記ガスバリヤ−性フィルムの上面に樹脂フィ
ルムを設けることが好ましい。この樹脂フィルムは、フ
ィルムの強度を維持する等の目的を持つ。
さらに、第1図に示すものでは、密封部材3を、有底管
2より剥離するための、タブ9が設けられている。
上記のような多層構造を有する密封部材3は、あらかじ
め上層に樹脂フィルム、中間層にガスバリヤ−性フィル
ム、下層に接着性フィルムを被着し形成される。
また、凝固を必要とする採血管の場合、密封部材3の内
面(接着性フィルム面)が、疎水性表面である場合(例
えば接着性フィルムが合成樹脂により形成されている場
合)は、少なくとも血液と接触する部分を処理し、内面
に血餅の付着を防止することが好ましい。処理としては
、有底管2の内面に親水性物質(例えば、水溶性シリコ
ーン、PVA、PVPなど)をコーティングすることに
より行うことができる。
そして、シール性部材5は、採血器具に設けられている
穿刺針が、採血管1の密封部材3に刺通され、抜去され
た後において、密封部材3に形成される穿刺孔を密封し
、液密状態を保持する機能を有するものである。シール
性部材としては、例えば天然ゴム、イソプレンゴム、ク
ロロプレンゴム、シリコーンゴム等のゴム材質、または
スチレン−ブタジェン−スチレン(SBS)ブロック共
重合体等の熱可塑性エラストマーなどの樹脂が使用でき
る。
そして、本発明の採血管では、このシール性部材5は、
第2図および第3図に示すような形状を有しており、シ
ール性部材5の底面は、気密維持性部材4との接着面を
形成する平面部となっており、シール性部材5の上部の
ほぼ中心には、凹状の血液収容部6が設けられている。
この凹状の血液収容部6は、採血器具の穿刺針が、密封
部材より抜去される際に、シール性部材5に付着した血
液を収納し隔離する機能を有している。そして、シール
性部材5は、気密維持性部材のほぼ中心に設けられてい
る。シール性部材5の形状としては、第2図および第3
図に示すような、円形のものに限らず、楕円形を含む略
円形、四角形、五四角形などの多角形であってもよく、
また、気密維持性部材4の上面の全体を被覆するもので
あってもよい。
そして、血液収容部6は、この血液収容部6に収納され
た血液が、シール性部材5の上面に指を当てても、指に
付着しないような深さおよび広さを有するものであれば
、その形状はどのようなものであってもよい。また、採
血器具の穿刺針を、このシール性部材の凹状の血液収容
部6に穿刺するときの位置合わせを容易とするためには
、凹状の血液収容部6がある程度の広さを有しているこ
とが好ましい。また、血液収容部6が、不必要に深いと
シール性部材5全体が厚くなり、材料の無駄となる。そ
して、上記のような条件を満たす凹状の血液収容部6の
大きさとしては、深さが04〜1.5jljl、底面積
が3〜20xx”程度が好ましい。
そして、シール性部材5に設けられる凹状の血液収容部
6は、第3図に示すように、シール性部材5の中心(密
封部材3の中心)に位置する部分に設けられることが好
ましい。また、その形状ば、平面形状が略円形、四角形
、五四角形などの多角形が好ましい。また、凹状の血液
収容部の平面形状が略円形の場合は、その内径は2.0
〜5. Oxxが好ましい。
また、シール性部材5の底面の円周付近には、過剰の接
着剤を収納する環状の凹状の接着剤収容部7が設けられ
ている。この過剰接着剤収容部7を設けることにより、
シール性物質5を気密維持性部分4の上に接着するとき
に用いた接着剤の過剰部分は、この接着剤収容部7に収
納されるので、接着剤が気密維持性部材の表面に露出す
ることを防止できる。
そして、密封部材3と有底管2との固着は、接着フィル
ムを結合した密封部材を、有底管2の開口部の周縁、第
1図に示すものでは、フランジ8の表面に、上記接着性
フィルムを熱、超音波、高周波などを用いた融着、接着
剤、溶剤などを用いた接着により、気密に被着すること
により取り付けられる。
また、有底管2の内部を減圧状態とするのは、上記の密
封部材3を有底管2の開口部への固着を、減圧雰囲気下
にて行うことにより、その内部を減圧状態とすることが
できる。
また、有底管2がガラス管の場合は、その開口部に密封
部材3を接着剤を用いて接着する。
次に、第4図に示す本発明の減圧採血管の実施例につい
て説明する。
この実施例の減圧採血管lは、一端が開口し、他端が閉
塞した有底管2と、有底管2の開口部を密封するととも
に採血器具の穿刺針により刺通可能な密封部材3とから
なり、内部が減圧されており、密封部材3は、有底管2
の開口部に固着された気密維持性部材4と、気密維持性
部材4の上に設けられ、刺通した穿刺針を抜去した後に
刺通部を再びシールしうるシール性部材5とを有し、さ
らに、シール性部材5の上面には、この上面を被覆する
とともにシール性部材5の上面のほぼ中心と対応する位
置に開口部21を有する被覆体20が設けられている。
この実施例の減圧採血管1は、有底管2と、この有底管
2の開口部を密封する密封部材3と、被覆体20とから
なっており、内部が所定の採血量分だけ減圧されている
有底管2としては、第1図に示した実施例において説明
したものが好適に使用でき、また有底管2の内面の親水
化処理についても同様である。
さらに、有底管2内に上述のように、血液抗凝固剤、血
液凝固促進剤、血清分離剤等をを収納してもよい。
そして、密封部材3は、気密維持性部材4とその上に設
けられたシール性部材5とにより形成されている。
気密維持性部材4については、上述のものと同じものが
好適に使用できる。シール性部材5は、採血器具に設け
られている穿刺針が、採血管lの密封部材3に刺通され
、抜去された後において、密封部材3に形成される穿刺
孔を密封し、液密状態を保持する機能を有するものであ
る。
シール性部材としては、例えば天然ゴム、インプレンゴ
ム、クロロブレンゴム、シリコーンゴム等のゴム材質、
またはスチレン−ブタジェン−スチレン(SBS)ブロ
ック共重合体等の熱可塑性エラストマーなどの樹脂が使
用できる。
そして、この実施例の採血管では、このシール性部材5
は、第4図に示すように、シール性部材5の上面および
底面は、平面部となっている。
そして、シール性部材5は、気密維持性部材4のほぼ中
心に設けられている。シール性部材5の形状としては、
円形のものに限らず、楕円形を含む略円形、四角形、五
角形などの多角形であってもよく、また、気密維持性部
材4の上面の全体を被覆するものであってもよい。
シール性部材5は、気密維持性部材4の表面に接着剤等
を用いて固定されており、シール性部材5の底面の円周
付近には、第1図ないし第3図に示したものと同様に、
過剰の接着剤を収納する環状の凹状の接着剤収容部7を
設けることが好ましい。
そして、密封部材3と有底管2との固着は、接着フィル
ムを結合した密封部材を、有底管2の開口部の周縁、第
1図に示すものでは、フランジ8の表面に、上記接着性
フィルムを熱、超音波、高周波などを用いた融着、接着
剤、溶剤などを用いた接着により、気密に被着すること
により取り付けられる。
また、有底管2の内部を減圧状態とするのは、上記の密
封部材3を有底管2の開口部への固着を、減圧雰囲気下
にて行うことにより、その内部を減圧状態とすることか
できる。
また、有底管2がガラス管の場合は、その開口部に密封
部材3を接着剤を用いて接着する。
被覆体20は、第4図に示す実施例では、密封部材3が
設けられた有底管2の開口端に着脱自在に被嵌されたキ
ャップ状のものが用いられている。そして、この被覆体
20は、シール性部材5のほぼ中心となる位置(有底管
2の開口部のほぼ中心となる位置)に、開口部21が設
けられている。そして、この実施例では、被覆体20の
内面はシール性部材5の表面に実質的に接触しており、
開口部21により形成される円筒状側面と、シール性部
材5の上面とにより、凹状の血液収容部が形成されてい
る。この血液収納部は、採血器具の穿刺針が、密封部材
より抜去される際に、シール性部材5に付着した血液を
収納し隔離する機能を有している。また、被覆体20は
、その内面がシール性部材5の表面と接触していないも
のでもよく、この場合では、被覆体2oの内面と密封部
材3の上面との間に形成される空間が、血液収納部を形
成することになる。
そして、血液収容部は、この血液収容部に収納された血
液が、被覆体20の上面に指を当てても、指に付着しな
いような深さおよび広さを有するものであれば、その形
状はどのようなものであってもよい。また、採血器具の
穿刺針を、被覆体20の開口部21内を刺通するときの
位置合わせを容易とするためには、開口部21がある程
度の広さを有していることが好ましい。上記のような条
件を満たす血液収容部を形成するための条件としては、
被覆体20の開口部21の表面からシール性部材5の表
面までの距離(両者が接触している場合は、被覆体20
の厚さ)が、0.4〜1.5+uy、開口部21の開口
部が3〜20xx″程度が好ましい。
開口部2Iの形状は、平面形状が略円形、四角形、五四
角形などの多角形が好ましい。また、開口部21が略円
形の場合は、その内径は2.0〜5.0■が好ましい。
また、被覆体20の形状は、第4図のようなキャンプ状
のものに限られず、例えば、第5図に示す実施例のよう
に、シール性部材5の上面に固着されたものでもよい。
そして、第5図に示すものも、第4図のものと同様に、
被覆体2oは、開口部21を有しており、開口部21に
より形成される円筒状側面と、シール性部材5の上面と
により、凹状の血液収容部が形成されている。
[実施例] 次に、本発明の採血管の実施例について説明する。
有底管としては、第1図に示すような形状を有し、採血
管の開口部の内径13.4xx、肉厚1.0zm。
テパー15/1000で、開口部に外径17.3麗11
肉厚2.0■のフランジを有するものをポリエステル樹
脂を射出成形することにより作成した。
密封部材を形成する気密維持性部材としては、上層にP
 E T 12μ夏、中間層にアルミ箔306m。
下層に変性ポリエステル共押出しラミネートフィルム1
5μlを積層したフィルムを、その一部ニタブが形成さ
れるように打ち抜いて作成した。
シール性部材としては、天然ゴム部材を用いて、直径7
. Ox度、厚さ2.0xxで、上部中心部に直径3、
0xm、深さ0.8xxの凹状の血液収容部を有し、底
面に、外周直径6fjI、深さ0.2xx、幅0.5x
mの環状の凹状の血液収容部を有し、第2図および第3
図に示すような形状を有するものを作成した。上記の気
密維持性部材の上面に、瞬間接着剤を219滴下し、そ
の上に、上記のシール性部材を置き、軽く押さえること
により両者を接着した。
そして、上記有底管の内面および密封部材の内面に水溶
性シリコーンを噴霧し、さらに、有底管の内部に、ガラ
ス粉末(ガラス粉末平均粒径2μX)とポリビニルピロ
リドンとを用いて作成した血液凝固促進剤2xy(ガラ
ス粉末とポリビニルピロリドンとの重量比、5:1)を
収納した。そして、減圧状態(0,237パスカルー1
75トール)にて、密封部材を有底管の開口端部に熱融
着して、採血管を作成した。さらに、滅菌のためにγ線
1.OMrad照射を実施した。
[実験コ 上記実施例の減圧採血管を用いて、採血実験として、5
人から5本ずつ採血した。採血器具の穿刺針の針穴程度
の大きさから直径0.4〜1.2m’sまでの血液だま
りがシール性部材の血液収容部に生じたが、シール部材
を指で押しても、血液収容部の血液は指に付着しなかっ
た。また、本実施例のポリエステル樹脂はガスバリヤ−
性においてポリエチレンテレフタレートより優れていた
[作用] 本発明の減圧採血管の作用を説明する。
本発明の減圧採血管を用いて、血液採取を行なう場合、
採血器具(図示せず)に取り付けられた採血針(図示せ
ず)を、血管に穿刺する。
次に、減圧採血管1を、採血針の後端に形成されている
穿刺針(図示せず)の先端が、減圧採血管lの密封部材
3を刺通し、減圧採血管1の内部に達するまで採血器具
に挿入、すると、減圧採血管1内には、その減圧量に応
じた量の血液が流入する。採血が完了したのち、採血器
具より採血管lを抜去する。採血が完了した減圧採血管
1は、自動検査装置などに運ばれ必要な検査を行なわれ
る。
そして、本発明の減圧採血管1の密封部材3の一部を形
成するシール性部材5の上面には、採血器具の穿刺針が
、密封部材より抜去される際に、シール性部材5に付着
した血液を収納し隔離する血液収容部6が設けられてい
るので、密封部材より穿刺針を抜去した際に、シール性
部材5にもし血液が付着しても、その血液は、凹状の血
液収容部6に収納され隔離されるので、指等に血液が付
着することなく、採血後の採血管を取り扱うことができ
る。
[発明の効果] 本発明の減圧採血管は、一端が開口し、他端が閉塞した
有底管と、該有底管の開口部を密封するとともに採血器
具の穿刺針により刺通可能な密封部材とからなり、内部
が減圧された減圧採血管であって、前記密封部材は、前
記有底管の開口部に固着された気密維持性部材と、該気
密維持性部材の上に設けられ、刺通した前記穿刺針を抜
去した後に刺通部を再びシールしうるシール性部材とか
らなり、さらに該シール性部材の上部のほぼ中心には、
前記穿刺針を抜去する際に該シール性部材の上部に付着
した血液を収容可能な凹状の血液収容部が設けられてい
るものであるので、密封部材より抜去される際に、シー
ル性部材にもし血液が付着しても、その血液は、凹状の
血液収容部に収納され隔離されるので、指等に血液が付
着することな(、採血管を取り扱うことができ、血液汚
染を防止することができる。
また、本発明の減圧採血管は、一端が開口し、他端が閉
塞した有底管と、該有底管の開口部を密封するとともに
採血器具の穿刺針により刺通可能な密封部材とからなり
、内部が減圧された減圧採血管であって、前記密封部材
は、前記有底管の開口部に固着された気密維持性部材と
、該気密維持性部材の上に設けられ、刺通した前記穿刺
針を抜去した後に刺通部を再びシールしつるシール性部
材とを有し、さらに、該シール性部材の上面には、該上
面を被覆するとともに該シール性部材の上面のほぼ中心
と対応する位置に開口部を有する被覆体が設けられてい
るものであるので、密封部材より抜去される際に、シー
ル性部材にもし血液が付着しても、その血液は、凹状の
血液収容部に収納され隔離されるので、指等に血液が付
着することなく、採血管を取り扱うことができ、血液汚
染を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の減圧採血管の一実施例を示す断面図
、第2図は、本発明の減圧採血管の密封部材に用いられ
るシール性部材の拡大断面図、第3図は、第2図に示し
た本発明の減圧採血管の密封部材に用いられるシール性
部材の上面図、第4図は、本発明の減圧採血管の他の実
施例を示す断面図、第5図は、本発明の減圧採血管の他
の実施例を示す断面図、第6図は、従来の減圧採血管を
用いて採血した状態を示す図である。 1・・・減圧採血管 3・・・密封部材 4・・・気密維持性部材 6・・・血液収容部 7・・・過剰接着剤収容部 8・1フランジ 20・・・被覆体 2・・・有底管 5・・・シール性部材 9・・・タブ 21・・・開口部 第1 第4図 第5図

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)一端が開口し、他端が閉塞した有底管と、該有底
    管の開口部を密封するとともに採血器具の穿刺針により
    刺通可能な密封部材とからなり、内部が減圧された減圧
    採血管であって、前記密封部材は、前記有底管の開口部
    に固着された気密維持性部材と、該気密維持性部材の上
    に設けられ、刺通した前記穿刺針を抜去した後に刺通部
    を再びシールしうるシール性部材とからなり、さらに該
    シール性部材の上部のほぼ中心には、前記穿刺針を抜去
    する際に該シール性部材の上部に付着した血液を収容可
    能な凹状の血液収容部が設けられていることを特徴とす
    る減圧採血管。
  2. (2)前記血液収容部は、深さが0.4〜1.5mm、
    底面積が3〜20mm^2である請求項1記載の減圧採
    血管。
  3. (3)一端が開口し、他端が閉塞した有底管と、該有底
    管の開口部を密封するとともに採血器具の穿刺針により
    刺通可能な密封部材とからなり、内部が減圧された減圧
    採血管であって、前記密封部材は、前記有底管の開口部
    に固着された気密維持性部材と、該気密維持性部材の上
    に設けられ、刺通した前記穿刺針を抜去した後に刺通部
    を再びシールしうるシール性部材とを有し、さらに、該
    シール性部材の上面には、該上面を被覆するとともに該
    シール性部材の上面のほぼ中心と対応する位置に開口部
    を有する被覆体が設けられていることを特徴とする減圧
    採血管。
  4. (4)前記被覆体は、厚さが0.4〜1.5mmであり
    、開口部の開口面積が3〜20mm^2である請求項3
    記載の減圧採血管。
  5. (5)前記被覆体は、前記密封部材が設けられた有底管
    の開口端全体を被覆している請求項3または4に記載の
    減圧採血管。
JP63286276A 1988-02-22 1988-11-11 減圧採血管 Granted JPH02174835A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009226046A (ja) * 2008-03-24 2009-10-08 Tokyo Medical & Dental Univ 採血針

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62160908U (ja) * 1985-12-19 1987-10-13

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